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白麹菌Aspergillus luchuensis mut. kawachiiのク エン酸輸送体に関する研究

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Academic year: 2022

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(1)白麹菌Aspergillus luchuensis mut. kawachiiのク エン酸輸送体に関する研究 著者 ファイル(説明). 学位授与番号 URL. 門岡 千尋 博士論文全文 博士論文要旨(English) 博士論文要旨(日本語) 最終試験結果の要旨 論文審査の要旨 17701甲連研第960号 http://hdl.handle.net/10232/00031046.

(2) (学位第3号様式). 学. 位. 論. 文. 要. 旨. 氏. 名. 門岡. 題. 目. 白麹菌 Aspergillus luchuensis mut. kawachii のクエン酸輸送体に関する研究. 千尋. 白麹菌(Aspergillus luchuensis mut. kawachii)は焼酎製造に用いられる麹菌である。 白麹菌は黒麹菌(Aspergillus luchuensis)のアルビノ変異体であり、これらの麹菌は菌体 外に多量のクエン酸を分泌生産する特徴をもつ。このクエン酸により、焼酎もろみの pH が 下がることで比較的温暖な南九州地方において安定した焼酎製造が可能となる。 本研究ではまず、白麹菌のアルビノ変異の原因遺伝子の同定を試みた。白麹菌において、 分生子の melanin 合成に関与する pksP 遺伝子を相補することにより、黒色の分生子を形成 することを明らかにした。また、正常な pksP の発現は菌糸伸長や分生子表面構造に影響を 及ぼさなかったが、分生子数を増加させた。さらに、分生子の黒色化は分生子に酸化ストレ ス、紫外線、イオンビームに対する耐性を付与した。 次に白麹菌のクエン酸輸送体の同定を試みた。クエン酸はミトコンドリアの TCA 回路の 中間代謝物として合成され、菌体外へ排出される。そこで、麹造りにおけるクエン酸高生産 条件で高発現する推定クエン酸輸送体遺伝子 ctpA と yhmA のクエン酸高生産との関連につ いて検討した。まず、精製酵素の活性測定より、CtpA と YhmA はクエン酸輸送体であるこ とが示された。次に各遺伝子破壊株を構築し、表現型を解析した結果、いずれの破壊株も菌 糸伸長の遅延や分生子形成能の低下、および菌体外クエン酸生産量の低下が観察された。ま た、二重破壊株は構築できなかったため、Tet-On システムによる条件二重破壊株を構築し た。この条件二重破壊株は、最小培地において細胞内アセチル-CoA 濃度の減少を伴う顕著 な生育遅延を示した。一方、酢酸やリジンを添加した培地では細胞内アセチル-CoA 濃度と 生育遅延は回復した。これらの結果から、CtpA と YhmA により細胞質へ排出されたクエン 酸は細胞内アセチル-CoA 合成にも重要であることが示唆された。 さらに、白麹菌のクエン酸高生産機構における推定メチルトランスフェラーゼ LaeA の役 割について検討した。LaeA は糸状菌において形態分化や二次代謝の制御因子として知られ ている。白麹菌において、laeA を破壊した結果、クエン酸生産能を失った。次に laeA 破壊 株における遺伝子発現変動について cap-analysis gene expression (CAGE)解析を用いて解 析した結果、推定細胞質膜局在クエン酸輸送体遺伝子 cexA の発現が顕著に低下しているこ とを明らかにした。また cexA の強制発現は、laeA 破壊株のクエン酸生産能を回復させた。 さらにメチル化ヒストン抗体を用いた ChIP-qPCR により、LaeA は cexA プロモーター領域 のユークロマチン/ヘテロクロマチン比を制御することにより、クエン酸生産を制御すること が示唆された。.

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