• 検索結果がありません。

開放系オゾン暴露施設で生育するシラカンバ若齢木に対する

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "開放系オゾン暴露施設で生育するシラカンバ若齢木に対する"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2016 年 2 月 4 日

開放系オゾン暴露施設で生育するシラカンバ若齢木に対する

ハンノキハムシの食害パターン

環境資源学専攻 森林資源科学講座 造林学 崎川 哲一

1.はじめに

近年,対流圏(地表付近から

11 km

程度)オゾン(以下,O3)濃度の増加が指摘されている。O

₃は気孔より葉内に取り込まれ、葉の生理機能の変化を介して植食性昆虫による食害を変化させる 可能性がある。

2008

年より道央~道南でシラカンバにおけるハンノキハムシ(以下、ハムシ)幼虫 の大発生が継続して確認されている。春先に

O₃濃度が最も上昇する北海道では,O₃がシラカンバ

の被食防御への影響を介して,ハムシの食害に影響していると予想した。本研究では野外条件で

O

3が増加した環境でのシラカンバの食害の特徴を異型葉性と生育段階によって食害の仕方の異な るカバノキ科狹食者ハムシの生活史に注目して解明することを目的とし、野外

O₃暴露下における

食害率、葉の防御形質の調査、ハムシを用いた生物検定を行った。

2.方法

北海道大学札幌研究林実験苗畑に設置された開放系 O₃暴露施設で生育したシラカンバ(2011 年 に 3 年生苗を植栽)を対象とした。土壌は褐色森林土である。開放系 O₃暴露施設は縦 6.0 m×横 7.2 m×高さ 5.5 m で,O₃暴露を行う処理区と暴露を行わない対照区を設定した。処理区では日照時 (7 時間)平均 60 ppb を目標に,2011 年 8 月より各年成長期間に O₃暴露を行った。調査は 2015 年 4~

11 月に,食害率,葉の窒素含量,総フェノール含量,縮合タンニン含量を調査した。また,有効な 防御形質を評価するために,ハムシの成虫と幼虫をそれぞれ用いて,与えた葉の食害を調査した強 制摂食検定と,前処理の異なる葉の選択を調査した嗜好性摂食検定を行った。

3.結果と考察

葉の防御形質の結果から、O₃処理により葉の窒素含量は増加、総フェノールと縮合タンニンは減 少した。このことから、O₃暴露により葉の被食防御は低下し、餌としての質が向上していることが 考えられる。また、生物検定の結果からは、成虫は O₃暴露された葉を嗜好し、また幼虫の食害は O₃暴露された葉の影響を受けなかった。幼虫は移動性が極めて低く、産卵されたシュートまたは樹 木から移動をしないことから、O₃存在下ではハムシによる食害は増加する可能性が示唆された。し かし、野外の食害率の結果からは、O₃存在下では食害は減少した。これらのことから、野外 O₃存在 下では、O₃による葉の被食防御の低下ではなく、揮発性有機化合物(BVOC)がハムシの食害に影響 していることが推察された。

4.結論

本研究から、O₃はシラカンバの葉の被食防御能力を低下させるが、実際の野外 O₃存在下において はハムシの食害は減少することが明らかになり、O₃存在下では被食防御だけでなく、BVOC などの影 響も考慮に入れた植食性昆虫の食害の予測が必要であることが示された。

参照

関連したドキュメント

解体の対象となる 施設(以下「解体対象施設」という。)は,表4-1 に示す廃止措置対 象 施設のうち,放射性

このうち、放 射化汚 染については 、放射 能レベルの比較的 高い原子炉 領域設備等を対象 に 時間的減衰を考慮す る。機器及び配管の

このうち、放 射化汚 染については 、放射 能レベルの比較的 高い原子炉 領域設備等を対象 に 時間的減衰を考慮す る。機器及び配管の

このうち、放 射化汚 染については 、放射 能レベルの比較的 高い原子炉 領域設備等を対象 に 時間的減衰を考慮す る。機器及び配管の

このうち、放 射化汚 染については 、放射 能レベルの比較的 高い原子炉 領域設備等を対象 に 時間的減衰を考慮す る。機器及び配管の

このうち、放 射化汚 染については 、放射 能レベルの比較的 高い原子炉 領域設備等を対象 に 時間的減衰を考慮す る。機器及び配管の

このうち、放 射化汚 染については 、放射 能レベルの比較的 高い原子炉 領域設備等を対象 に 時間的減衰を考慮す る。機器及び配管の

上水道施設 水道事業の用に供する施設 下水道施設 公共下水道の用に供する施設 廃棄物処理施設 ごみ焼却場と他の処理施設. 【区分Ⅱ】