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[資料紹介] 国際通貨基金「国際収支表作成提要」 (1961年版)(一)

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(1)

[資料紹介] 国際通貨基金「国際収支表作成提要」

(1961年版)(一)

その他のタイトル [Material] I. M. F., Balance of Payments Manual, 1961 (1)

著者 木村 滋

雑誌名 關西大學商學論集

巻 8

号 3‑4

ページ 329‑347

発行年 1963‑10‑30

URL http://hdl.handle.net/10112/00021630

(2)

1

0年までさかのぽる︶から

'

国際通貨基金

﹁国際収支表作成提要﹂

IM F  :  Ba la nc e  o f   Pa ym en ts a   M nu al , 

19 61 . 

0 カ国の国際収支統計を一定の形式にま

とめた報告が国際連盟叢書として刊行され︑またこの最後の一

巻は国際収支一九三九ー一九四五年と題し︑一九四八年に国際

連合によって刊行された︒一九四八年一月︑国際通貨基金は各

国の国際収支統計の原理と形式に統一性を与えるため︑国際収

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

支作成提要

( B a l

a n c e

o f   P a y m e n t s

a n   M u a l ,   1 94 8)  (

提要﹂と呼ぶ︶を発行し︑各国にこの﹁提要﹂に基づく一九一

1

八年︑一九四六年︑一九四七年の国際収支報告の提出を要請し

た︒その後﹁提要﹂は一九五0年に第二版︑一九六一年に第三

版が刊行され︑改訂が加えられてきた︒

﹁提要﹂第三版の新方式に基づくわが国の国際収支表一九六

一年は日本銀行外国為替局によって昭和三七年十二月一日に発

九 六

︵比較の便宜のため行なわれた新方式への組み

年版

1

1一 九

(3)

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

替えは昭和三二年までさかのぼって総括表で掲載されている︒︶

したがってここでは︑﹁提要﹂第三版に従い︑具体的な計数よ

りもむしろその原理と形式について︑国際収支表に関する一応

の知識を得るに必要な限りを概説する︒

1

U

NOEEC方式による国民勘定体系と整合さ

せるため︑物資およびサービス︑移転収支のカテゴリーが整理

しなおされ︑それらの定義の修正が行なわれていること︑第二

に︑資本勘定について︑以前の︑政府およぴ金融機関部門が︑中

央政府︑中央通貨機関︑その他の通貨機関へと分たれ︑また以

前は民間部門に属していた地方政府が独立な一部門になり︑同

時に︑部門ごとに重要性を異にする長期資本と短期資本の形式

的な区別の明確性を減じている︒これらの変更は︑この十年間

に顕著な発逹をみた部門金融統計︵および特に基金の

I nt e

r n,

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Fi

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S ta t

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I

(

調

国際収支表の統計資料との統合のためになされたものである︒

第三に︑国際収支の国および地域分類表の方法上の変更が行な

われた︒この分類は経済分析にふさわしいように︑また入手し

うる統計と一層緊密な適合を得るようにされたのである︒

UN

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ts

, 

国際収支表は︑国民所得表あるいは国民生産表や金融資産・

負債の変化に関する表と並んで︑より広い社会勘定体系を構成

するものである︒社会勘定の一般的な特徴は経済単位間の経済

経済取引の概念︑貸方借方の規則

経済取引の基本的な五つの型は︑a︑金融項目︵請求権︑貨

幣用金︶を対価とする物資およびサービスの売買︑すなわち物

資およびサービスと金融項目との交換

b

︑バークー︑すなわ

ち物資およびサービスと他の物資およびサービスとの交換︑

C︑金融項目と他の金融項目との交換︑たとえば証券を売却し

て貨幣を得たり︑商業上の負債の貨幣での返済d︑物資およ

びサービスの無償の供与または取得︑たとえば現物贈与︑e

金融項目の無償の供与または取得︑たとえば税支払または金銭

贈与︑である︒国際収支表ではこの経済取引の概念に応じ︑物

資およびサービス︑移転収支︵従来は贈与︶︑金融項目︵資本

および貨幣用金︶に分たれ︑取引は社会勘定の貸借対応記入の

(1

) 

取引を計上することである︒

(4)

規則に従って︑物資およびサービスと金融項目の提供は有償無

償を問わず貸方︑同様なその取得は借方に記入される︒無償取

引の場合︑供与︑取得はそれぞれ移転収支の借方︑貸方の記入

によって対応づけられる︒

国際収支表の暫定的定義

国際収支表とは︑一定期間における自国の居住者と他の国々

の居住者︵便宜上︑外国人あるいは一層明確には非居住者と呼

ぶ︶との間の一切の経済取引を体系的に記録したものである︒

これは暫定的定義であって︑精確な定義は後述する︒

官︑領事官︑海外駐留軍隊の軍人︑海外で医学研究ならびに医

療に従事する市民︑これらはいずれも本国の居住者として扱わ

れる︒その他の海外在住市民は︑海外での永住性︑海外での稼

得活動︑投資を集中する程度︑すなわち利害関係の中心をどこ

に置くか等の種々の要素に基づいて居住者︵旅行者︶と外国人

︵移出民︶の区別が行なわれる︒一般に居住性認定のむずかし

い場合は収支表作成国の決定に任される︒ただし次に述べる国

際機関のスクッフは必ずその滞在する国の居住者とされる︒

(b

)

1)一国の居住者︒中央政府︑地方政府︑政

( a )  

( 3 )

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶ 個人︒収支表作成国に永住する市民が含まれる︒外交  居住者

(2

) 

府の在外代理機関︑国内の企業ならびに非営利組織︒ただしこ

者︒たとえば多数の国が合同して所有運営する海運会社︑航空

会社などの企業は企業参加国全体の居住者とみなされ︑その固

定資本の参加各国への婦属が所有権に比例して決められるのと

同じ基準で︑国際収支表に計上されるべき各国の取引も参加各

国に割当てられる︒同様な問題がいくつかの国にわたる鉄道や

石油パイプライソについても生ずる︒かかる企業はその設備が

及ぶ国全体の居住者とされ︑その国の領土内で行なわれる経済

活動のみをその国の経済活動とする︒

C 11 1 )

国際機関︒各国政

府より構成される国際機関︵ただし非金融的企業活動に従事す

る組織を除く︶は︑その位置する国の居住者とされず︑いわば

国境外の国際的地域の居住者とみなされ︑この国際機関との取

引も国際収支表に計上される︒各国政府より構成される企業組

織は国際機関として扱わず︑居住者︑外国人︑二国以上の居住

者のどれかに属する︒

( 4 )

国際収支表に計上される国際取引

国際収支表の物資およびサービスの取引は︑現在および過去

に生産された中間財・完成財︑および労働︑資本のような生産要

素の本源的サービス︑非要素サービスが含まれる︒国民勘定では

(i ) 

(5)

本源的サービスが生産過程の投入と考えられるときには要素所計を行なう取引である︒若干の例をあげよう︒輸出入取引で

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

得として金融的フローに関連して記述される点が異なっている︒

また国際収支表ではあらゆる利子その他の投資所得が物資およ

びサービスに含まれるが︑国民勘定では所得および生産の計算

では︑家計および政府に支払った利子は移転収支とされる点が

異なる︒物資およびサービスには現存資産の取引も含まれるが︑

一国の領土内の殆んどの国定資産は居住者的経済単位に属する

ものとして扱われる慣行のゆえに︑土地の取引ほ居住者と外国

人の間に行なわれるものとしない︒移転収支は他の社会勘定で

分類するものと同じ型の取引を計上する︒資本および貨幣用金

の勘定の資産には貨幣用金と︑居住者が外国人に対してもつ請

求権の取引︑負債には外国人が居住者に対してもつ請求権の取

引が計上される︒収支表作成国の市民の設備の外国政府による

軍事設備に関する同様な取引は物資およびサービスに入れる︒

貨幣当局以外の居住者による金取引は物資およびサービスに︑

貨幣当局の金取引は資本および貨幣用金の勘定に計上される︒

(5

)

帰属取引

他の社会勘定と同じ様に︑国際収支表も帰属取引を含む︒婦

属取引

(i

mp

ut

ed

t ra n

s ac t

i on )

とは仮想的な取引を想定し推 上述の国際収支表の定義における︑居住者と外国人︵非居住者︶との間の経済取引を記載するという原則に対する例外をあげる︒

( a )

商品の統一的評価ベーツスから生ずる例外︒一般的な

評価ベーシスは輸出入額とも

f . o .

b . であるが︑これによる輸入

額の評価のできない国については輸入額の

c .i . f ・

による評価も

(b

)

対外賓産および対外負債の増減を記録する原則から生

ずる例外︒国際収支表の対外資産・負債それぞれのネットの増

(6

) 

居住者—外国人原則に対する例外 かる帰属が行なわれるのである︒ 資本勘定の記入によって相殺する︒その他の種々の場合にもか ある種のものは市場価額ではなしに名目的な価額で評価される場合もありうるが︑この場合︑焔属市場価額が名目的な価額に代わって用いられなければならない︒また︑移民が事業目的のために移転した資本財については︑所有権移転なき同一本人間の取引であるにもかかわらず︑居住者ー外国人間取引とみなし︑輸出入取引に含まれる︒また︑﹁提要﹂は︑配当されると否とにかかわらず︑収支表作成国にあるすべての外国の直接投資企業の所得を国際収支表に含めることを規定し︑その未配当利潤を

(6)

国際収支表では取引の結果から生ずる対外資産・負債の変化

は計上されるが︑評価の変化から生ずるこれらの状態の変化は

計上されない︒次に︑計上範囲の変化の一例として移民に伴う

移転をとりあげると︑﹁提要﹂第一︑二版では︑これはもとの

国の居住者の資格で行なう新しい国の居住者の資格をもつ彼自

身への贈与とみなされ︑したがって移民の実物資産および金融

資産は︑現実に移転されたかどうかにかかわらず新しい国に移

1一版では︑現実に移転されたもののみを国際収

支に計上すべきことを提案している︒

(7 ) 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂H

評価と計上範囲の変化︑移民に伴う移転

( C )  

減は居住者ー外減国人間取引の結果から生ずるが︑居住者どう

しまたは外国人どうしの取引は対外資産・負債の部門配分を変

える︒たとえば通貨機関と居住者との間の外国為替の移転など

であり︑かかる部門配分の変化も国際収支表の分析上重要なこ

金取引に関する例外︒通貨機関の金保有の増減は国際

雖備の増減を意味する︒通貨機関の金取引は相手が居住者であ

るか外国人であるかを問わず貨幣用金の項目に計上され︑非通

貨機関の金取引は相手が通貨機関であるか外国人であるかを問

わず非貨幣用金として物資およびサービス勘定に計上される︒

与とか︑輸出代金を民間の外国為替残高に繰り入れたり財購入

( a )  

計上範囲︒国際収支表はあらゆる対外取引を網羅する

(9 ) 

国際収支表の最終的定義

国際収支表とは︑一定期間についての以下の事項を体系的に

記録することを意図した勘定体系である︒すなわち︑

( a )

国の国内経済と他の国々との間の本源的生産要素のサービスを

含む実物資源のフロー︑

(b

)

資産および対外負債の増減︑

( C )

るいは他の国々から取得︶した実物資源または金融的請求権の

相対物である移転収支゜

為替統計との相違点 無償で他の国々に供与︵あ

が︑為替統計は国内の銀行を通ずる貨幣的移転を生ずる取引が

計上されるだけであるから︑たとえば︑バークー取引や現物贈

の支払に使用したとき︑あるいは海外投資所得の再投資などが

'

(b

)

分類︒たとえば国際収支表では一般に輸出入額は

f . o .

b.

ペーシスで評価され︑運賃︑保険は別途計上されるが︑為替

統計では現実の取引条件によって評価は様々であり︑取引によ

っては運賃︑保険を含むものも含まないものもある︒国際収支

表の商品項目の原統計資料を為替統計にとる場合にはこの間の

経済取引から生ずる一国の対外

( 8 )  

(7)

実物的フロー 金融的フロー

取引者A 取引者B

(1) 貸方~ (2)借 方

(3)借 方 ← ー (4)貸 方 国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

調

( C )

計上時期︒国際収支表では原則として物資およびサー

ビスの引渡し時期を基準とするが︑為替統計では為替売買の時

期によるから︑前払︑後払等による両者問の相違が生ずる︒

( 1 0 )

国際収支表と他の社会勘定

( a )

取引を記録する原則︒各経済取引は二つのフローから

構成され︑各フローは有償もしくは移転収支である他のフロー

と対応づけられる︒各フローには二個の取引者︑すなわち︑売手

と買手または支払者と受取者が存在する︒かくして一取引につ

いては四つの面があるわけで︑たとえば現金と交換に財を売る

湯合︑販売︑購入︑貨幣支払︑貨幣受取の四面があ

る︒上表はこの例を示す︒国際収支表は主として

居住者ー外国人間取引の居住者側のみを記録する

からいわゆる開いた体系の記録であるが︑経済取

引を構成する両フロー共の居住者側を記録するの

でこの原則ほ垂直的複式記入組織と呼ばれる︒上

A

Bを外国人として︑田と③が記

帳される︒他方︑国民勘定と部門金融表は国内部

門と並んで海外部門を記録するからいわゆる閉じ

た体系の記録であり︑これらに計上される経済取引から生ずる 各フローは︑各取引者ごとに一度づつ︑計二度含まれる︒たとえば上表で︑国民勘定では山と②︑部門金融表では③と④が記帳される︒この原則は水平的複式記入組織と呼ばれる︒また︑移転収支とか金融項目の交換などのように︑国民勘定とか部門金融表のそれぞれに四つの記入を行なう取引もあることを含めて考えれば︑これらは四重式記入組織と呼ぶこともできるであろう︒居住者どうしまたは外国人どうしの間で行なわれる国際

(b

) 

収支表に計上される取引もしばしば四重式記入が行なわれる︒

物資︑サービス︑移転収支の分類︒国民勘定では物資

および非要素サービスと︑要素所得とを区別する︒国民勘定で

は︑物資および非要素サービスの国内経済への流入︑それから

の流出は︑海外勘定と国内生産勘定とに記入される︒ここで国

内生産勘定とは︑実物資源の源泉︵国内生産と輸入︶および使

途︵消費︑投資︑輸出︶が分析されるものである︒海外勘定は

また要素所得︑すなわち生産要素のサービスに対する対外収支

を記入する︒国内生産と海外からの純要素所得の合計は国民生

産であり︑これから消費と投資とを控除すれば物資およびサー

ビス︵要素サービスを含む︶の純輸出が得られる︒したがって︑

国際収支表は生産︑消費︑投資の評価の無矛盾性を検証するの

に使用しうる︒国際収支表は国民勘定の海外勘定の資料源泉と

(8)

資本項目の分類︒部門金融表と国際収支表とは︑対外

資産の増減を記録する取引の範囲についても︑また︑その増減

が国内取引から生じたか海外取引から生じたかを記録する点に

ついても同じであるが︑通常︑部門の数は前者の方が多い︒部

門金融表の海外勘定は国内部門全体の対外資産の純変化︑した

がって国際収支表の対外資産の純変化を海外部門の負債の増減

として記入する︒したがって︑国際収支表の対外資産の増減の

記録に含まれる国内取引は︑海外勘定では相殺される︒唯一の

例外は貨幣用金保有の増減で︑国際収支表と同じ様に︑これが

居住者と外国人との間の取引に由来するか︑居住者どうしの取

( C )  

うような分類の仕方がされているが︑国民勘定では要素サービ

ス︑物資および非要素サービスというような分類の仕方であっ

て︑後者は国際取引の分析に即応するものではない︒次に︑国

民勘定の海外勘定と国際収支表の移転収支とは計上範囲を同じ

くするが︑前者は受取者の所得とみなされる経常移転と︑所得

とみなされない資本移転に区分されるが︑後者ではこの区分

はない︒なぜならば︑国際収支表の移転収支は政府間贈与が多

く︑所得とも非所得とも分類でぎないからである︒その代わり

に国際収支表では中央政府とその他との区分を行なっている︒

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

旅行とい

( 1 1 )

国際収支表と外国貿易統計に関する

U

N標準

﹁提要﹂と︑国連経済社会理事会およびその統計局によって

勧告された貿易統計作成の統一標準とは︑輸出入額の評価を取

引価額で行なう点は同じである︒また輸出入の定義について

は︑原則的には前者では財の所有権の移転を︑後者では税関を

通過する財の物理的移動を指すとしても︑両者に加えられた修

正は︑実際上の一致をもたらす傾向をもっている︒たとえば︑

﹁提要﹂では︑所有権を移転せずに加工のために輸出入された

財を︑それが外国貿易統計に含まれている若干の重要な場合に

ついては︑所有権の移転が想定され︑帰属取引として扱う︒他

方︑外国貿易統計は税関を通過しない若干の財︵たとえば海外

で捕獲されそのまま外国に売られた魚その他の海産物等︶を

含む︒両者の差異は次の点にある︒海外における商品取引は︑

﹁提要﹂ではネット基準で計上されるが︑外国貿易統計では含ま

れないこと︒また前者は期間をおいて作成されるので︑

up

t o  

da

te

 ! ; 2 .

継続して作成しなければならない後者に比べると︑遥か

に多くの調整が可能であること︒更に︑輸入額の評価ペーシス

については︑前者では

f . o .

b .

を望ましいとし︑後者では

c . i . f .

引に由来するかが記録される︒

(9)

( 2 )  

(1 ) 

( 1 2 )

 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

国際収支表の地域的分類

﹁提要﹂は国際収支表を国別︑地域別に分類する制度を与え'

基本的方法

国際収支表の大きな分類

国際収支表はAB表ー国際収支地域分

類表︑に大別され︑またABそれぞれは第1部ー物資および

サービスと移転収支︑第2部ー資本および貨幣用金の移動︑第

3部ー第1部と第2部の調整︑に分たれ︑更にA

1︑商品

1 6 ︑他の通貨機関の一六の項についてはそれぞれ詳細な表が

あり︑またB表では商品の地域分類表が付表とされている︒

計上方法︑誤差と脱漏

居住者ー外国人間取引は垂直的複式記入組織による︒下の表

を参照のこと︒居住者どうしまたは外国人どうしの取引は水平

的複式記入組織による︒たとえば︑

c .i .

f . ペーシスで輸入額を記

録する国で︑輸入に関し居住者に帰する運賃があれば︑後掲A

表の項目1の借方と項目3の貸方に記入する︒国際収支表に計

上される居住者どうしの金もしくは対外資産の取引は︑相対取 際収支表では両フローの両端とも︑すなわち四つの記入を行なう︒国際収支表に計上される対

外負債の外国人どうしの取引は︑対外負債の増加した相手外国

人に対しては貸方︑他は借方記入を行なう︒

さて︑国際収支表の貸借各合計は一致するを立前とするが︑

資料の都合で一致しないのが普通であるから︑A表で誤差脱漏

の項を設けてその一致を得るようにしている︒

金融項目を対価とする物 資およびサービスの売買

` 

ハークー 金融項目の交換 物資およびサービスの無 償の授受

金融項目の無償の授受

記 入 箇 所 の 数

物資およびサービス 移転収支 資本および貨幣用金の移動

2 0 1 0  

0 0 1 1  

0 2 0 1  

門との間で交換されるとき︑国 対外資産が貨幣部門と非貨幣部 引として国内資産または負債に関する取引をもつのが普通であるが︑その二つのフローの一っだけが国際収支表で計上され︑そのフローの両端が入ってくる︒前節

( 1 0 )

の表の③と山が

記入されるわけである︒異なれ

る部門に属する居住者どうしで

二つの対外資産が交換されると

(10)

は一般にグロスによって記入される︒ただし仲介取引はネット︒

( a )  

(3

) 

分類の問題

グロス計上とネット計上︒物資およびサービスの計数 所有権の移転を伴ない加工のための輸入は特別な場合︑たとえ ば直接投資関係にある企業閻内部で加工が行なわれるときや︑

加工取りきめが本質上金融の一つの手段であるときはグロスが 望ましいが︑その場合以外はネット︒移転収支については一般 に問題はないが︑援助を受けている国がいわゆる見返り資金と して︑その援助の国内通貨代り金の一定部分を援助を与えてく れた国に使用可能ならしめる場合には︑援助額と見返り資金額 との両方を示すグロス基準が採用される︒資産と負債の増減は 一般に各カテゴリー内部の資産と負債とについて別々にネット で計上される︒しかし︑一国が他の二国間の資本移動について 仲介的な役割を果たしている場合︑たとえば︑合衆国がカナダ を通してラテンアメリカヘ直接投資する場合には︑カナダはラ テソアメリカに対外資産と合衆国に対する対外負債との名目的 増加を生ずるが︑これらはいずれもカナダの収支総括表からは

除外さるべきである︒

(b

) 利益共同体から生ずる取引︒たとえば地域防衛機構な どの利益共同体との取引の問題がある︒一国が他国に供与した

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

留する外国軍隊がこの国から無料で受取る物資およびサービ ス︑通貨は︑備考項目で記録される︒防衛機構構成国全体の目

e ri c

a n 

Hi

gh

wa

y 

評価の問題

In

te

r,

Am

, 

的のための軍事施設建設費用は︑貨用を拠出した国全体の共同 購入とされ︑拠出金は物資およびサービス勘定に入れられる︒

その他の例として︑ラテンアメリカ諸国における るが︑この種の支出は元来それがその国の利益となるか他の国 の利益となるかに応じて︑物資およびサービスの支払か移転支

払かになるのである︒

一般に取引価額で計上されるべきであるが︑自由市場におけ る取引が存在しない場合には︑これ以外の価額を用いなければ ならないこともある︒まず︑別個の経済単位とされてはいるが 実は直接投資関係にある親会社と子会社間の取引は︑たとえば 税金の最も低い国にこの会社グルー︒フの収入を集中する目的か ら︑市場価格以上または以下で決められる場合もあり︑かかる 名目価格は帰属市場価格で置き換えられるべきである︒次に︑

政府贈与のような無償で供与された物資およびサービスについ て︑他の客観的な価格が得られない場合には供与者に要した費

(4

) 

の建設費に対する合衆国の拠出金などがあ

軍用品は他の物資およびサービスと同様に扱われる︒一国に駐

(11)

( 5 )  

額で記入せざるを得ないのが通常である︒ 国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

用が記入される︒またこの費用が国内生産者への補助金を含ん

でいて︑世界市場価格を越える場合には︑費用価格の代わり

に世界市場価格を使用することが望ましく︑この差は補助金と

いう国内取引を表わす︒また逆に︑外国援助計画の下で供給さ

れ︑その資金が借款もしくは国内通貨による支払によって給さ

れる物資およびサービスは人為的に低い価格で評価される場合

があるが︑かかる取引は世界市場価格または売手の要費する賀

用価格で置き換えることが望ましく︑この価額と契約価額の差

額は贈与として扱われる︒しかしながらかかる取引を再評価す

るに必要な情報を入手することむずかしく︑指定された公表価

通貨の換算の問題

国内通貨建で取引価額を評価する場合︑外国為替で行なわれ

た取引は︑個々の外国為替売買の現実の相場によってではなく︑

単一の相場で邦貨への換算が行なわれるべきで︑もし実施さ

れている平価があればそれで換算され︑平価と為替売買相場の

差は為替取引上のサービス料とみるべきで︑これは通常は国内

取引である︒複数為替相場︑自由変動為替相場をもつ国は︑金

と固定的な関係をもつ通貨単位で表示した国際収支表の報告が

要求されるが︑かかる表は国内通貨で表示される他の社会勘定 との比較に適しない︒邦貨への換算は︑自由変動相場の場合は理論的には簡単で︑取引完結時の相場で邦貨換算をすればよい・わけであるが︑実際上この基準で国際収支表を作成することは

概算法を必要とする︒複数相場の場合は理論

上複雑であり︑むしろ実際的な方法が期待される︒すなわち︑

ある単一相場で邦貨に換算し︑それと現実の為替売買相場で評

価した額との差を間接税︑補助金と解釈する方法である︒では

この単一相場をどのように選ぶか︒︱つの方法は︑為替管理が

行なわれていない場合に︑需要と供給とを均衡させるであろう

ような相場を採用すること︒もう︱つの方法は︑複数相場制と

択一的な関係をもつ︑より現実的な方法とみなされる為替管理

制のもとで維持されると予想される相場を採用することで︑こ

の方がより簡単な実際的方法である︒

国際収支表とその説明

まず記号について述べると、.(ー—)は計数がゼロまたは示

された最終桁の半分に達しない項で用い︑(

. . . . . .

  ︶は資料入手

A

(12)

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂日︵木村︶

A表 国 際 収 支 総 括 表

1部物資およびサービスと移転収支

計上期間

···—ー・・・・・・・―- 

使用為替相場U.S.$.... ‑・ ・ ・  

作成国.. ・ ・ ・ ・ ・ .... 

通 貨••••···•···•••··· 単位 

A. 物資およびサービス (1~8) ・・・・・・•••………..…·…………

1. 

1.1.  輸出f.o.b.輸入

1.2. そ

2.  非貨幣用金

3. 貨物運賃お;;~~:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

!:~: :  ::.•..: :  : .  ::  :.: : : :   : : : :.::::::::::::::::::::1::~

4. ......................................................

は 言 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

::  :資収:●:  : : :   :   :   : :  : :: :  :  : ::   : ::  : :  : ::: : : : : : : : : : : : : : : : :  

6.1. 

6.2. 

6.3.  7.  政府取弓1

;:~:

~ :;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 

8.8.

8.2. .........,............................................

X X X  

I I  

VV I 

Vil 

備考項目:要素所得

(6項,および7,81 B.移転収支(9+10)................................................... 

9. 民間*~.........................、...............................

::~: zご竺~'.:::::::::::::::::-::::::::::::::::::::::::::::::::::

10. .......................................................

悶:;:竺』!~'.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

IX 

*中央政府以外のすべての居住者。

X X X  記入しないことを示す。

参照

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