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国 語 ( 45 分 )

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(1)

二〇二〇年度 二月三日午後入試(第五回)

国     語   (

45分)

注意   1   開始の「チャイム」が鳴るまでは、中を見てはいけません。

    2   答えはすべて解答用紙の解答らんに、はっきり書きなさい。

    3   終わりの「チャイム」が鳴ったら、とちゅうでもやめなさい。

    4   問題のページは、    から    まであります。

5−1

5−10

(2)

‌‌  

も字数に数えます。 ) ‌ 次 の 文 章 を 読 ん で、 後 の 問 い に 答 え な さ い。 ( 字 数 制 限 の あ る 場 合 は 、 句 読 点 や 記 号

  小 学 5 年 生 の「 ぼ く 」( 野

ざき

しょう

) は「 フ ァ ル コ ン ズ 」 と い う 少 年 野 球 チ ー ム で 野 球 に う ち こ ん で い たが、 転校をきっかけに野球をやめ、 今は、 引

っ 越

した先で 偶

ぐう

ぜん

出会っ た ※ 将

しょう

に夢中になっている。 「 朝

あさ

こ ど も 将 棋 教 室 」 に 通 い な が ら 実 力 を つ け て い っ た「 ぼ く 」 だ が、 あ る 日、 同 じ 将 棋 教 室 に 通 う、 自 分 よ り 三 つ も 年 下 の 山

やま

さわ

君 に 負 け て し ま う。 「 ぼ く 」 は、 次 に 山 沢 君 と 対 ※ 局 す る と き は な ん と し て も 勝 ち たいと研究を重ねていた。

  アパートの部屋で、ひとりで将棋をしていると、山沢君の顔が頭に浮かんだ。小学2年生なのに厚いレン ズのメガネをかけて、 肌

はだ

の色は白く、 手足も細い。きっと、 サッカーも野球も、 あまりうまくはないだろう。

  ぼくが山沢君について知っているのは、その程度だった。どこの小学校なのかや、何 歳

さい

で将棋を始めたの かも知らない。山沢君だって、ぼくのことは名前と学年しか知らないはずだ。 (同じ将棋教室に通っていても、ぼくたちはおたがいのことをほとんど知らずに対局しているんだ。 )

  そのことに、ぼくは初めて気づいた 。  ファルコンズのメンバーは全員同じ小学校だったし、どこに住んで いるのかも、きょうだいが何人いるのかも知っていた。食べものの好き 嫌

きら

いや、勉強がどのくらいできるの かも知っていた。土まみれになって練習し、試合に勝てばみんなで喜び、負けてはみんなで 悔

くや

しがった。

  でも、一対一で戦う将棋では、勝っても、喜び合うチームメイトがいない。チームメイト同士で 励

はげ

まし合 うこともない。将棋では、自分以外は全員が敵なのだ。

  野球と将棋のちがいを考えているうちに、ぼくはさみしくなってきた。 (でも、山沢君がどのくらい強いかは、いやというほど知ってるぜ。 )

  ぼくは山沢君との一局をくりかえし並べていた。おそらく、 ぼ ※ くの指し手は全て読み筋にあったにちがい ない。つまり、多少 手

ごわ

くはあっても、負ける気はしなかったはずだ。 (見てろよ、山沢。今度は、おまえが泣く番だ。 )

  ぼくは気合いを入れたが、ますますさみしくなってきた。 (自分以外は、全員が敵か。 )

  頭のなかでつぶやくと、 涙

なみだ

がこぼれそうになった。 (将棋は、ある意味、野球よりきついよな。 )

  ぼくは初めて将棋が 怖

こわ

くなった。

  前回の将棋教室から2週間がたち、ぼくは自転車で公民館にむかった。母は、午後3時前に来てくれるこ とになっていた。 介

かい

せつ

での昼食の 支

たく

と片付けがあるため、Aコースが始まる午後1時に来るのはどう しても無理だからだ。そのことは、母の 携

けい

たい

電話からのメールで 、 ※ 有

あり

先生に伝えていた。

  この2週間、ぼくはひたす ら ※ 横

よこ

りを研究した。できれば、今日は山沢君とは対戦せずに、別の相手に 研究の成果をぶつけてみたい。

  ぼくは父と母にも山沢君のことを話していた。二人とも 、 ※ 大

おお

くま

君と同じく、ぼくが負けた相手が小学2年 生だということに 驚

おどろ

いていた。 「何回負けたって、いいんだぞ。おとうさんは、翔太が夢中になれるものを見つけたことがうれしいんだか ら。 」

(3)

「おかあさん、 将

しょう

は野球よりも、ずっと大変だと思うの。だって、野球なら、味方の 活

かつ

やく

で勝つこともあ るけど、将棋には味方がいないじゃない。 」

  二人とも、 駒

こま

の動かしかたすらわかっていないのだが、それなりに的確なアドバイスなのがおもしろかっ た。

  公民館に着いて、こども将棋教室がおこなわれる103号室に入ると、ぼくは 挨

あい

さつ

をした。 「こんにちは。お願いします。 」

  気合いが入りすぎて、いつもより大きな声が出た。 「おっ、いい挨拶だね。みんなも、 野

ざき

君みたいにしっかり挨拶をしよう。 」

  有

あり

先 生 が 言 っ た の に、 返 事 を し た 生 徒 は ひ と り も い な か っ た。 先 生 も、 困 っ た よ う に 頭 を か い て い る。 ファルコンズだったら、 罰

ばつ

として全員でベースランニングをさせられるところだ。

( 将棋 一

いっ

ぺん

とう

じゃなくて、野球もやっててよかったよな。 )

  ぼく は ※ 航

こう

君のおとうさんと 田

さか

かん

とく

に胸のうちで感謝した。

  朝

あさ

こども将棋教室では、最初の

30分はクラス別に講義がおこなわれる。ぼくは

初 ※ 段になったので、今日 から 山

やま

さわ

君たちと同じ、一番上のクラスだ。ところが、有段者で来ているのはぼくと山沢君だけだった。 「そうなんだ。みんな、かぜをひいたり、法事だったりでね。 」

  講義のあとは、 ぼくと山沢君が対戦し、 2局目は有賀先生がぼくたち二人を相手に 二 ※ 面指しをするという。 前にも、先生が3人の生徒と同時に対局するところを見たが、手を読む速さに 驚

おどろ

いた。プロが本気になった らどれほど強いのか、ぼくは想像もつかなかった。 「前回と同じ対局になってしまうけど、それでもいいかな?   先手は野崎君で。 」 「はい。 」

  ぼくは自分を奮い立たせるように答えた が、山沢君はつまらなそうだった。 (よし

。     にもの見せてやる。 )

  ぼくは 椅

にすわり、 盤

ばん

に駒を並べていった。 「おねがいします。 」

  二人が同時に礼をした。 (中略)

  二人の勝負は、対戦開始から激しい展開となった。どちらにも決め手がないまま、数十分を

える長期戦 となる。

「 そ ※ のまま、最後まで指しなさい。 」

  有賀先生が言って、そうこなくちゃと、ぼくは気合いが入った。かなり 疲

つか

れていたが、絶対に負けるわけ にはいかない。山沢君だって、そう思っているはずだ。 (勝ちをあせるな。 相 ※ 手 玉

ぎょく

を 詰

ますことよりも、自玉が詰まされないようにすることを第一に考えろ)

  細心の注意を 払

はら

って指していくうちに

、 形勢がぼくに 傾

かたむ

いてきた 。  ただし、頭が疲れすぎていて、目がチ カチカする。指がふるえて、駒をまっすぐにおけない。 「残念だけど、今日はここまでにしよう。 」

  ぼくに手番がまわってきたところで、有賀先生が対局時計を止めた。 「もうすぐ3時だからね。 」

  

(4)

  そう言われて 壁

かべ

の時計を見ると、短針は「3」を指し、長針が「

12」にかかっている。

40分どころか、1

時間半も対局していたのだ。

  ぼ く は 盤

ばん

めん

に 視 線 を 戻

もど

し た 。 ぼ く の 玉

ぎょく

は す で に 相 手 陣

じん

に 入 っ て い て 、 ※ 詰

ま せ ら れ る こ と は な い 。 山

やま

さわ

君 も ※ 入

にゅう

ぎょく

をねらっているが、

10手あれば

詰 ※ ませられそうな気がする。ただし手順がはっきり見えているわけではな かった。 「すごい勝負だったね。ぼくが 将

しょう

教室を始めてから一番の熱戦だった。 」

  プロ五段の 有

あり

先生から最高の賛辞をもらった が、ぼくは 詰 ※ み筋を 懸

けん

めい

に探し続けた。 「 馬

うま

引 ※ きからの7手詰めだよ。 」

  山沢 君が 悔

くや

しそうに言って、ぼくの馬を動かした。 「えっ?」

  まさか山沢君が話しかけてくるとは思わなかったので、ぼくはうまく返事ができなかった。 「こうして、こうなって。 」

  詰 ※ め将棋をするように、山沢君が盤上の 駒

こま

を動かしていく。 「ほら、これで詰みだよ。 」 (なるほど、そのとおりだ。 )

  頭のなかで答えながら、ぼくはあらためてメガネをかけた小学2年生の実力に感心していた。 「プロ同士の対局では、時間切れ引き分けなんてない。それは 研 ※ 修会でも、 奨

しょう

れい

会でも同じで、将棋の対局 はかならず決着がつく。でも、ここは、小中学生むけのこども将棋教室だからね。今日の 野

ざき

君と山沢君の 対局は引き分けとします。 」

  有賀先生のことばに、ぼくはうなずいた。 「さあ、二人とも礼をして。 」 「ありがとうございました。 」

  山沢君とぼくは同時に頭をさげた。そして顔をあげたとき、山沢君のうしろにぼくの両親が立っていた。 「えっ、あれっ。ああ、そうか。 」

  ぼくは母が3時前に来る約束になっていたことを思いだしたが、まさか父まで来てくれるとは思ってもみ なかった。もうBコースの生徒たちが部屋に入ってきていたので、ぼくは急いで駒を箱にしまった。 「みなさん、ちょっと注目。これから野崎君に 認

にん

てい

書を交付します。 」

  ふつうは教室が始まるときにするのだが、有賀先生はぼくの両親に合わせてくれたのだ。 「野崎 翔

しょう

殿

どの

。あなたを、 朝

あさ

こども将棋教室初段に認定します。 」

  みんなの前で賞状をもらうなんて、生まれて初めてだ。そのあと有賀先生の 奥

おく

さんが賞状を持ったぼくと 有賀先生のツーショット写真を 撮

ってくれた。両親が入った4人での写真も撮ってくれた。 「野崎さん、ちょっといいですか。翔太君も。 」

  有賀先生に手招きされて、ぼくと両親は 廊

ろう

に出た。 「もう少し、むこうで話しましょうか。 」

  どんな用件なのかと心配になりながら、ぼくは先生についていった。 「翔太君ですが、成長のスピードが 著

いちじる

しいし、とてもまじめです。今日の一局も、じつにすばらしかった。 」

  有賀先生によると、山沢君は小学生低学年の部で 埼

さい

たま

県のベスト4に入るほどの実力者なのだという。来 年には研修会に入り、 奨励会試験の合格、 さらにはプロ の ※ 棋

になることを目標にしているとのことだった。

(5)

「 小学5年生の5月でアマチュア初段というのは、正直に言えば、プロを目ざすには 遅

おそ

すぎます。しかし野 崎君には 伸

びしろが相当あると思いますので、親 御

さんのほうでも、これまで以上に 応

おう

えん

してあげてくださ い。 」

  そう言うと、 有

あり

先生は足早に 廊

ろう

を 戻

もど

っていった。

  まさか、ここまで認めてもらっているとは思わなかったので、ぼくは 呆

ぼう

ぜん

としていた

。 将

しょうぎ

棋 界のことをな にも知らない父と母はキツネにつままれたような顔をしている 。  二人とも、すぐに仕事に戻らなければなら ないというので、 詳

くわ

しいことは今晩話すことにした。

  103号室に戻り、カバンを持って出入り口にむかうと、 山

やま

さわ

君が立っていた。ぼくより

20センチは小さ

くて、 腕

うで

も 脚

あし

もまるきり細いのに、負けん気の強そうな顔でこっちを見ている。 「つぎの対局は負けないよ。絶対に勝ってやる。 」 「うん、また指そう。そして、 一

いっ

しょ

に強くなろうよ。 」

  ぼくが言うと、山沢君がメガネの 奥

おく

の目をつりあげた。 「なに言ってんだよ。将棋では、自分以外はみんな敵なんだ。 」

  小学2年生らしいムキになった態度がおかしかったし、 「自分以外はみんな敵だ。 」と、ぼくだって思って いた。 「たしかに対局中は敵だけど、 盤

ばん

を 離

はな

れたら、同じ将棋教室に通うライバルでいいんじゃないかな

。 ぼくは 初段になったばかりだから、三段になろうとしているきみをライバルっていうのは、おこがましいけど。 」

  ぼくの心ははずんでいた 。  個人競技である将棋にチームメイトはいないが、ライバルはきっといくらでも あらわれる。勝ったり負けたりをくりかえしながら、一緒に強くなっていけばいい。

( 佐

がわ

みつ

はる

「初めてのライバル」 『 駒

こま

おと

高く』より)

※()          ばん使い、ム。

    

       

こま こうて、の「 おう しょう ぎょく)」

    

       

い状態にした方が勝ちとなる。

    

  対局

       将棋の対戦のこと。

    

  ぼくの指し手は全て読み筋にあった

     ぼくがどう駒を動かすかを山沢君は全て予測していた。

    

  有賀先生

       「ぼく」の将棋の先生。 あさこども将棋教室」を開いている。

    

  横

よこ

       将棋の戦術の一つ。

    

  大

おお

くま        「ぼく」のクラスメイト。

    

  航

こう

君のおとうさんと さか かん とく       少年野球チーム「ファルコンズ」の指導者。

将棋の盤と駒

(6)

    

  初段

       うで まえを示す位。初段から二段、三段と順に高くなる。

    

  二面指し

       二人同時に相手にして しょうを指すこと。

    

  そのまま、最後まで指しなさい

       そのまま、最後まで対戦を続けなさい。

    

  相手玉を

ますことよりも、自玉

    

  が詰まされないようにすることを

      勝つことよりも、負けないようにすることを。

    

  詰ませられることはない

          負けることはない。

    

  入

にゅうぎょく        自分の「 おう しょう ぎょく)」を相手の じんに入れて負けにくくすること。

    

  詰ませられそうな気がする

         勝てそうな気がする。

    

  詰み筋

        相手の「王将(玉)」を追い詰めるまでの手順。

    

  馬

うま

引き        馬という こまを動かすこと。

    

  詰め将棋をするように

       勝つまでの手順を かく にんするように。

    

  研修会でも、

しょう れい会でも          研修会・奨励会は、将棋のプロを目ざす人たちが入る会。

    

      

  棋

将棋を職業とする人。 きし

問一      線①「そのことに、ぼくは初めて気づいた。 」とありますが、 「ぼく」はどんなことに気づいたの ですか。次のア~エの中から最も適当なものを一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   山

やま

さわ

君 と ち が い、 「 ぼ く 」 は サ ッ カ ー も 野 球 も う ま い が、 将 棋 が 大 好 き と い う 点 だ け は 共 通 し て いるということ。 イ   山沢君は「ぼく」より年下だが、将棋を始めたのも将棋教室に入ったのも自分よりずっと早かっ たということ。 ウ

エ るということ。   「 ぼ く 」 は ひ と り で 将 棋 を 研 究 す る し か な い が、 山 沢 君 は 周 囲 に 将 棋 を 教 え て く れ る 人 が 大 勢 い

たということ。   「 ぼ く 」 と 山 沢 君 は 同 じ 将 棋 教 室 の 生 徒 だ が、 お た が い の こ と を ほ と ん ど 知 ら な い で 対 戦 し て い

問 二      線 ②「 野 球 と 将 棋 の ち が い を 考 え て い る う ち に、 ぼ く は さ み し く な っ て き た。 」 と あ り ま す が、 なぜ 「ぼく」 は 「さみしくなっ」 たのですか。それを説明した次の文の

  

1 ・ 2にあてはまる言葉を、 それぞれ文中の言葉を使って答えなさい。

野球では

     1    

が、将棋では

     2    

から。

(7)

問 三      線 ③「 ぼ く は 初 め て 将

しょう

が 怖

こわ

く な っ た。 」 と あ り ま す が、 な ぜ「 ぼ く 」 は「 将 棋 が 怖 く な っ た 」 のですか。次のア~エの中から最も適当なものを一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   山

やま

さわ

君との対局をくりかえし研究すれば研究するほど、山沢君がどれほど強い敵なのかがわかっ てきたから。 イ

思ったから。   エ 山沢君に負けてしまったときのことを思い出して、次の対局でもふたたび負けるのではないかと 感じたから。   ウ 将棋の対局ではだれも助けてくれず、自分ひとりだけで戦わなければならないことを身にしみて 考えたから。   「 ぼ く 」 が 山 沢 君 に 勝 っ て し ま う と、 将 棋 に 一 生 懸 命 な 山 沢 君 は 傷 つ い て 泣 い て し ま う だ ろ う と

けんめい

問四      線④ 「将棋 一

いっ

ぺん

とう

じゃなくて、 野球もやっててよかったよな。 」 とありますが、 なぜ 「ぼく」 は 「野 球もやっててよかった」 と思ったのですか。解答らんの 「から。 」 につながるように、 文中の言葉を使っ て十字以上二十字以内で答えなさい。

問五      線⑤「ぼくは自分を奮い立たせるように答えた」とありますが、この時の「ぼく」の気持ちとし て最も適当なものを次のア~エの中から一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   この2週間、ひたすら山沢君に勝つための方法を研究してきたので、とうとう山沢君と戦って勝 つことができる、と期待に胸をふくらませている気持ち。 イ

で、一刻も早くふるえを止めようとする気持ち。   エ 準備不足の状態で山沢君と対戦することになってしまい、こわくて足がふるえ出してしまったの ようと自分自身に気合いを入れる気持ち。   ウ 研究の成果を試す前であったが、山沢君と対戦することになったからには、前回以上の対局をし 挑 戦 し、なんとしても勝ってやろうと決意を新たにする気持ち。

ちょうせん

  「 ぼ く 」 の 方 が 体 を き た え て い る は ず な の で、 も し 将 棋 の 勝 負 に 負 け た ら 野 球 の 勝 負 で 山 沢 君 に

問 六      線 ⑥「

  

に も の 見 せ て や る。 」 と あ り ま す が、 文 中 の

  

に 体 の 部 分 を 表 す 漢 字 一 字 を 入 れ、慣用句を完成させなさい。

問 七      線 ⑦「 形 勢 が ぼ く に 傾

かたむ

い て き た。 」 と は ど う い う こ と で す か。 次 の ア ~ エ の 中 か ら 最 も 適 当 な も のを一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   「ぼく」の頭が

つか

れてしまい、しだいに注意力がなくなってきたということ。 イ   勝負のなりゆきが、少しずつ「ぼく」に優位になってきたということ。 ウ   わずかずつではあるが、 「ぼく」が山沢君に追いつめられてきたということ。 エ

  「ぼく」を

おう

えん

する人たちが、だんだんまわりに増えてきたということ。

(8)

問 八      線 ⑧「 プ ロ 五 段 の 有

あり

先 生 か ら 最 高 の 賛 辞 を も ら っ た 」 と あ り ま す が、 「 賛 辞 」 の 意 味 と し て 最 も適当なものを次のア~エの中から一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   なぐさめ    イ   はげまし    ウ   お説教    エ   ほめことば

問九      線⑨「 山

やま

さわ

君が 悔

くや

しそうに言って、 ぼくの 馬

うま

を動かした。 」とありますが、 なぜ「山沢君」は「悔 しそう」なのですか。次のア~エの中から最も適当なものを一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   「ぼく」との対局が長引いたので、有賀先生と二面指しをする時間がなくなってしまったから。

イ   もう少しで自分が勝てそうだったのに、 「ぼく」との対局が時間切れで終わってしまったから。 ウ   有賀先生に対局を止められたあとになって、こうすれば勝てたという方法が思いついたから。 エ   時間切れにならずにそのまま対局を続けていれば、いずれ自分が負けただろうと思ったから。

問十      線⑩「頭のなかで答えながら、ぼくはあらためてメガネをかけた小学2年生の実力に感心してい た。 」とありますが、なぜ「ぼく」は「感心していた」のですか。それを説明した次の文の

  

1 ・ 2 にあてはまる言葉を考えて答えなさい。

「 ぼ く 」 に は 、 ど う す れ ば 「 ぼ く 」 が 勝 利 で き る の か

    1   

が 、 山 沢 君 に は

    2   

から。

十一

     線⑪「小学5年生の~ 応

おう

えん

してあげてください。 」とありますが、有賀先生が「ぼく」と「ぼく」 の両親に伝えたかったのはどのようなことですか。次のア~エの中から最も適当なものを一つ選び、そ の記号を答えなさい。

ア   「

ぼ く 」 は プ ロ の 棋

に な り た が っ て い る が、 小 学 5 年 生 か ら 始 め た の で は プ ロ を 目 ざ す に は お そすぎるので、親のほうからもあきらめるように言ってほしいということ。 イ

ウ ていたが、今日の対局を見ると山沢君と同じくらいの力があるということ。   「 ぼ く 」 は 小 学 5 年 生 で ア マ チ ュ ア 初 段 な の で、 小 学 2 年 生 で 二 段 の 山 沢 君 に は 勝 て な い と 思 っ

エ ロの棋士を目ざすことも視野に入れてはげましてあげてほしいということ。   「 ぼ く 」 は 将 棋 を 始 め た 時 期 は お そ い が、 ま だ ま だ 上 達 す る 見 込 み が あ る の で、 親 と し て も、 プ

しょうぎみこ

うがいい、そうでないと、プロになるチャンスを失ってしまうということ。   「 ぼ く 」 は プ ロ を 目 ざ せ る 才 能 が あ る の で、 す ぐ に 親 の 手 で 弟 子 入 り で き る プ ロ 棋 士 を 探 し た ほ

(9)

十二

     線 ⑫「 将

しょう

界 の こ と を な に も 知 ら な い 父 と 母 は キ ツ ネ に つ ま ま れ た よ う な 顔 を し て い る。 」 と あ りますが、このとき「父と母」はどのような状態だったのですか。次のア~エの中から最も適当なもの を一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   思いやりのある言葉を言われて、すっかり安心しきっている。 イ   息

むす

を高く評価する言葉を言われて、手ばなしで喜んでいる。 ウ   とても信じられないことを言われて、ひどく腹を立てている。 エ   思いもよらないことを言われて、理解が追いつかないでいる。

十三

     線⑬ 「ぼくは初段になったばかりだから、 三段になろうとしているきみをライバルっていうのは、 お こ が ま し い け ど。 」 と あ り ま す が、 こ の と き の「 ぼ く 」 の 気 持 ち と し て 最 も 適 当 な も の を 次 の ア ~ エ の中から一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   「ぼく」より段が高い

やま

さわ

君に対して、対等のライバルと呼ぶのを気がねする気持ち。 イ

  「ぼく」が山沢君よりも先に三段になってみせるぞと意気

む気持ち。 ウ   三段の山沢君に対して、 「ぼく」はすでに同等の実力があるという、自信に満ちた気持ち。 エ   年上の「ぼく」に対して、生意気な態度を見せる山沢君に反発する気持ち。

十四

     線 ⑭「 ぼ く の 心 は は ず ん で い た。 」 と あ り ま す が、 こ の と き の「 ぼ く 」 の 気 持 ち と し て 最 も 適 当 なものを次のア~エの中から一つ選び、その記号を答えなさい。

ア   負けてからというもの、ずっと勝ちたいと思っていた山沢君にとうとう勝つことができてうれし くてたまらない気持ち。 イ   にくらしくてたまらなかった山沢君が、小学2年生らしく負けてムキになっている姿を見られて ゆかいな気持ち。 ウ   勝ち負けを競う相手であっても、対戦を 離

はな

れれば 一

いっ

しょ

に高めあえるライバルであることに気づい て晴れやかな気持ち。 エ   山沢君とのつぎの対局を想像し、楽しみな思いと、また勝てるだろうかという不安がいりまじっ て落ちつかない気持ち。

(10)

十五

  この物語の登場人物についての説明として最も適当なものを次のア~エの中から一つ選び、その記号 を答えなさい。

ア   「

ぼ く 」 は、 将

しょう

の こ と が 大 好 き で ま じ め に 取 り 組 ん で い る が、 山

やま

さわ

君 と の 対 戦 後 に「 ま た 指 そ う。 」 と 話 し か け て い る こ と か ら わ か る よ う に、 勝 ち 負 け に は あ ま り こ だ わ ら な い、 優

やさ

し い 性 格 で ある。 イ

  「ぼく」の両親は、ふたりそろって将棋教室にやってきたことからわかるように、

「ぼく」が将棋 にのめりこんでいることを不安に思っており、できれば将棋をやめてほしいと思っている。 ウ   有

あり

先生は、 「ぼく」と山沢君との再戦を仕組んだことからもわかるように、 極

きわ

めて用意 周

しゅう

とう

な 人物であり、自分の将棋教室からプロを育てあげることを最優先に考えている。 エ   山沢君は、 「つぎの対局は負けないよ。絶対に勝ってやる。 」 と言っていることからわかるように、 負けん気が強い性格だが、勝負に関しては言い訳をしないいさぎよさもある。

(11)

  次の漢字と言葉に関する問いに答えなさい。

問一   次の①~⑤の    線部のカタカナを、それぞれ漢字に直しなさい。

①   困っている人々を キュウサイ する。 ②   私の兄は学者の タマゴ だ。   ③   私の祖父は ヨウサン 業を営んでいる。 ④   赤 ケイトウ の色が好きだ。   ⑤   身の チヂ む思いがする。  

問二   次の①~⑤の    線部の漢字の読みを、それぞれひらがなで答えなさい。

①   父の忠告に 従 う。 ②   父は 難 しい顔で弟をよびつけた。 ③   枚挙 にいとまがない。 ④   祖母を 敬 う態度をまなぶ。 ⑤   誠実 な対応を心がける。

問三   次の①~④の各文の    線部の敬語について誤りがなければ解答らんに○を書き、誤りがあればその 部分を正しく書き直しなさい。

①   先生は私にそのように 申しました 。 ②   お客様がわが家で夕食を いただく 。 ③   私が先生の絵を ご覧になる 。 ④   来週、私が先生のもとに 参ります 。

問四

  「あたかも」という言葉を使い、主語と述語のある一つの文を作りなさい。

問五   次の①~⑤の熟語の類義語を後のア~クの中からそれぞれ一つずつ選び、その記号を答えなさい。

①   賛成    ②   価格    ③   興味    ④   方法    ⑤   簡単

  ア   値段    イ   問題    ウ   準備    エ   関心

  オ   手段    カ   容易    キ   感動    ク   同意

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