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審 査 論 文 要 旨(日本文) 論文提出者氏名: 林田 健一 審査論文

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審 査 論 文 要 旨(日本文)

論文提出者氏名: 林田 健一 審査論文

題 名:Progression of obstructive sleep apnoea syndrome in Japanese patients (日本人における閉塞性睡眠時無呼吸症候群の進行過程)

著 者:

Kenichi Hayashida, Mina Kobayashi, Kazuyoshi Namba, Yoichiro Ueki,

Hideaki Nakayama, Eiki Ito, Shigeru Higami, Yuichi Inoue

掲載誌:

Sleep and Breathing (in press, 2014)

【背景と目的】

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive sleep apnoea syndrome : OSAS)は、睡眠中に繰り返さ れる無呼吸、低呼吸を特徴とし、重症の

OSAS

患者では、死亡につながる心血管系イベント の発現リスクが高い。長期予後に関する調査においても、重症

OSAS

患者の死亡率が高いこ とが示されている。しかし、長期経過において呼吸関連指数が増悪するか否かについては、

これまでの研究で一定の見解は得られていない。この要因の一つに、長期経過における体重 変動の影響が考えられている。そこで本研究では、体重変動のない日本人

OSAS

患者を対象 に、呼吸関連指標の増悪に影響を及ぼす要因について調査を行った。

【対象および方法】

1994

年から

2005

年の期間に、神経研究所附属睡眠学センターおよび鳥取大学附属病院を受診 し、終夜ポリグラフ(PSG)によって診断された

OSAS

患者を対象とした。年齢、

Body mass Index

(BMI)

、飲酒および喫煙習慣の有無を、経過を通じて確認し、フォローアップ

PSG

を施行した

82

名(平均観察期間

7.5

年)について、診断時とフォローアップ時の無呼吸低呼吸指数

(Apnoea-hypopnoea index: AHI)、無呼吸低呼吸イベント持続時間、動脈血酸素飽和度(SpO2 のベースライン値と最低値、

3% oxygen desaturation index (ODI)

を比較した。さらに、

AHI

、無 呼吸低呼吸エピソードの持続時間、SpO2 最低値の増悪に関連する要因について、多変量ロジ スティック解析を行った。

【結果】

診断時とフォローアップ時の比較では、AHI、SpO2ベースライン値、3%ODI に差異は認めら れず、無呼吸低呼吸イベント時間の延長と、SpO2最低値の低下が認められた。

AHI

がベースライン時より

25%以上増加した 17

名では、中年期(40-60 歳)と診断時の重症 度(軽症および中等症)が

AHI

増加に関連していた。また、無呼吸低呼吸イベント持続時間 の延長には、高齢期(60歳以上)と診断時の肥満(BMI 25kg/m2)が、SpO2最低値の低下に は中年期(40-60歳)が関連していた。

【結論】

体重変動がない

OSAS

患者でも、長期経過において無呼吸低呼吸イベント持続時間の延長と

SpO

2最低値の低下が認められた。さらに、中年期の

OSAS

患者では

AHI

SpO2

が増悪す る可能性が、高齢期や肥満症例では無呼吸低呼吸イベント延長の可能性が示唆され、これら に該当する未治療

OSAS

患者に対するフォローアップは不可欠であると考えられた。

東 京 医 科 大 学

参照

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