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白山登山者の自然環境への意識について ~ゴミ対策に着目して~

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Academic year: 2021

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白山登山者の自然環境への意識について

~ゴミ対策に着目して~

有井 勇人 (生涯スポーツ学科 野外スポーツコース)

指導教員 中野 友博 キーワード:登山者,自然環境,意識,ゴミ

.

序論

石川県白山自然保護センターは

,1981

年か ら白山でゴミ対策を行っており

,

現在ではゴミ 箱を置かないなど「ゴミの持ち帰り」を徹底し

ている

.

岩田ら

(1991)

の調査では

,

白山は高山植

物の宝庫として知られているため登山者の自 然環境への意識が高く

,

大きく目立ったゴミが 少ないので

,

比較的綺麗な山であると述べられ ている

.

2013

10

月に白山に筆者が登った際には登 山道ではゴミがあまり見られなかったが

,

登山 道途中の休憩所においてはペットボトルや行 動食のゴミが散在しているのが見られた

.

筆者

,

ゴミ対策が行われてきた白山で登山者がど のような意識を持ち

,

工夫をして登山をしてい るのか疑問に思った

.

そこで本研究では

,

白山登山者の自然環境へ の意識と白山のゴミ対策の実態ついて明らか にすることを目的とする

.

.

研究方法

対象者は

,

白山登山者

,20

代から

60

代の男性

55

,

女性

45

,

合計

100

名とした

.

アンケート 用紙は

,

白山国立公園利用調査報告書を参考に 筆者が独自に作成した「自然環境への意識」に ついて

5

項目と「ゴミに対する工夫」について

3

項目の合計

8

項目である

.

調査時期は

,

平成

26

8

月の第一週の金曜日と土曜日の二日間で 行い

,

場所は別当出合登山口にて行った

.

.

結果と考察

1)自然環境への意識

白山の自然環境を維持するために必要なこ とは「入山料の徴収」と回答した登山者は

32

人(

32

%)であったが

,

実際に払うと回答した 登山者は

80

人(

80

%)と多くなった

.

この回答 を年間登山回数別にみると,登山回数が

0

回の 初心者

2

人(

50.0

%)

,1

9

回の経験者

51

78.5

%)

,10

回以上の上級者

28

人(

90.3

%)

,

登山回数が増えるにつれて実際に払うと回 答した登山者が多い結果となった

.

白山登山 回数別に見ると、白山登山が初めての登山者は

全員払う、と回答した

,

このことから白山登 山者は

,

入山料を払ってでも

,

白山に登りたい

,

白山を美しくしたいという自然環境への意識 が高いことが明らかとなった

.

2)ゴミに対する工夫

ゴミに対する工夫の項目で意識が高い結果 となったのは

,

他府県から訪れた登山者(表1)

,

中高年者の登山者(表2)であることが明らか になった

.

中高年者より若者の意識の割合が低いこと から

,

白山登山者に対しての啓発がもう少し必 要になってくるのではないかと考える

.

表1 出身地別 ゴミに対する工夫

表2 年代別 ゴミに対する工夫

.

まとめ

自然環境への意識の項目では

,

入山料を実際 に払うという登山者が

80

人(

80

%)とほとん どの登山者が払うと回答した

.

また

,

年間登山回 数が多くなるにつれて入山料の支払いに対し ての意識が高いことが明らかとなった

.

白山登 山回数では

,

初めての登山者の方が意識が高い ことが明らかとなった

.

ゴミに対する工夫の項 目で違いがあったのは,他府県から訪れた中高 年者の登山者の方がゴミに対して工夫を施し ていることが明らかとなった

.

このことから

,

,

地元からの登山者に対しての啓発を行えば

,

白山はより一層ゴミの少ない山になっていく と考えられる

.

引用・参考文献

石川県白山自然保護センター(1997)白山国立公園利用調 査報告書、石川県白山自然保護センター,pp.1‐25.

岩田憲二ほか(1981)白山国立公園におけるゴミ対策の現 状、石川県白山自然保護センター研究報告,7,pp.55‐66.

岩田憲二ほか(1982)白山の空きかん問題の特性について、

石川県白山自然保護センター研究報告,8,pp.73‐80.

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