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「認可保育所における保育料改定に着目した政策効果分析 -横浜市を事例として-」

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認可保育所における保育料改定に着目した政策効果分析

-横浜市を事例として-

要旨 認可保育所では,国が保育所徴収金基準額を定め,自治体がさらに低い保育料を設定するため,実質的な価格規制が行われ,その弊害と して待機児童が発生している.そこで,現行の認可保育所の価格規制に着目し,需要及び供給曲線を推定し,認可保育所保育料の引き上げ による社会的余剰の変化を定量的に推計するため分析を行った.本稿では,政令市パネルデータを用い,認可保育所への申込数を被説明 変数に採用し,認可保育所利用者の決定に影響を与える指標を説明変数として,需要曲線を推定した.また,認可保育所の定員数を被説明 変数に採用し,認可保育所供給者の決定に影響を与える指標を説明変数として,供給曲線を推定した.その結果,価格と需要量および供給 量の関係が明らかとなった.また,推定された政令市の価格と需要量および供給量の関係を用いて,横浜市における認可保育所保育料引 き上げの効果を推計した.その結果,ランダム効果を仮定した場合, 政府から供給者への補助金額を削減し,供給量が一定となるような 保育料の引き上げにより,218368[千円*人],0.5030[%]と最も効率性を改善させることが明らかとなった. キーワード:認可保育所,政策効果分析,保育料改定,横浜市 2011年(平成23年) 2月 政策研究大学院大学 まちづくりプログラム MJU11010 佐藤 孝之

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目次

目次

目次

目次

第 第 第 第1章章 章章 はじめにはじめにはじめにはじめに ・・・・・・・・

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第 第 第 第2章章 章章 認可保育所認可保育所認可保育所認可保育所のの現状のの現状現状現状 ・・・・・・・・

1

2.1 保育料の決定に関連する法規制 2.2 横浜市における認可保育所の利用実態 2.2.1 待機児童 2.2.2 所得階層別利用者数 2.2.3 所得階層別料金負担割合 2.3 横浜市の取組 第 第 第 第3章章 章章 保育料保育料保育料保育料改定改定による改定改定によるによる社会的余剰による社会的余剰社会的余剰社会的余剰のの変化のの変化変化(変化((理論分析(理論分析理論分析理論分析)) )) ・・・・・・・・

4

第 第 第 第4章章 章章 保育料保育料保育料保育料改定改定による改定改定によるによる社会的余剰による社会的余剰社会的余剰社会的余剰のの変化のの変化変化(変化((実証分析(実証分析実証分析実証分析)) )) ・・・・・・・・

4

4.1 推定に使用するデータ 4.2 政令市における認可保育所需要曲線の推定 4.2.1 需要曲線の推定モデル 4.2.2 需要曲線の推定結果 4.3 政令市における認可保育所供給曲線の推定 4.3.1 供給曲線の推定モデル 4.3.2 供給曲線の推定結果 第 第 第 第5章章 章章 考察考察考察考察 ・・・・・・・・

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5.1 政令市における価格と需要量及び供給量の関係 5.2 横浜市における政策効果分析 5.2.1 平成24年度における横浜市の価格と需要量及び供給量の関係 5.2.2 保育料改定による効率性改善効果の推計 第 第 第 第6章章 章章 おわりにおわりにおわりにおわりに ・・・・・・・・

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参考文献 参考文献 参考文献 参考文献 ・・・・・・・・

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謝辞 謝辞 謝辞 謝辞 ・・・・・・・・

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1. はじめにはじめにはじめにはじめに 保育施設の起源は,明治時代,学校で授業の妨げにならないよう生徒たちが背負ってきた弟や妹を別室で預かったこと であると言われている.これが,

昭和

22

,児童福祉法において「託児事業」から「保育所」として位置づけられる.そ して,昭和30年代後半には,本格的な経済成長やこれに伴う著しい人口移動が始まり,保育政策は,労働経済まで領域の 拡大が図られた.平成元年以降は,「1.57 ショック」という少子化問題の発生に伴って,保育政策は,少子化社会対策,地 域における子育て支援を包含する領域にまで拡大している.こうした新しい保育政策領域へは,行政だけでなく,企業や NPO等の多様な団体が積極的に参加している. 保育施設の一つである認可保育所に着目すると,その料金設定は,国が保育所徴収金基準額を定め,各自治体がさらに 低い保育料を設定している.そのため,定められた保育料は実質的な価格規制として働き,その弊害として待機児童が発 生している. 児童福祉法第二十四条において,「市町村は,保護者の労働又は疾病その他の政令で定める基準に従い条例で定める事 由により,その監護すべき乳児,幼児又は第三十九条第二項に規定する児童の保育に欠けるところがある場合において, 保護者から申込みがあつたときは,それらの児童を保育所において保育しなければならない.」と定められている.そのた め,市町村は,保育に欠ける乳幼児の保育保証に関する公的責任を持ち,待機児童解消を目指し,認証保育施設の整備制度 や保育料の見直しなど,現行の法制度を前提に様々な取り組みを行っている. 現在,横浜市では,「保育料等のあり方検討委員会」を立ち上げ,平成24年度からの保育料引き上げなどが議論されてい る. そこで,本論文では,現状の認可保育所で実施されている保育料の価格規制に着目する.そして,①認可保育所保育料 と需要量及び供給量との関係,②認可保育所保育料の引き上げ政策というが,効率性改善に与える効果を推計すること を目的とする. なお,これまでの保育制度に関する研究では,仮想市場法を用いて保育需要の推定を試みた研究や,新たな保育サービス への支払意思額から需要の推定を行った研究などがある.これに対し,本研究では,現行の認可保育所において, 認可保育 所保育料と需要量及び供給量との関係を推定し,認可保育所保育料引き上げ前後における社会的余剰の変化を定量的に 推定することに力点を置いている. 本稿の構成は,第2章で,認可保育所保育料に関する法規制,法規制の影響,横浜市における利用実態に触れ,第3章では,認 可保育所保育料改定による社会的余剰の変化に対する理論分析を試みる.そして,第4章では,理論分析結果を踏まえ,政令 市パネルデータを用いOLSによる需要及び供給曲線の推定を行い,価格が需要量および供給量に与える効果を明らかに する.第5章では,第4章でのOLS推定結果を受け,横浜市の保育料改定による効果を推計する.その結果,保育料を引き上げ, ランダム効果を仮定し,供給者への補助額を削減する場合,218368[千円*人],0.5030[%]と最も効率性を改善させること が明らかになった.この結果から,現行制度下においてランダム効果を仮定すれば,認可保育所保育料は引き上げるべきで あり,保育料を引き上げた分政府から供給者への補助金は削減する必要がある,と言える.最後に,第6章では,これまでの総 括を行い,本論文からの発展的課題に,実証分析により推定された係数の有意性と認可保育所に対する補助金額の妥当性 の検討を提示した. 2. 認可認可認可認可保育所保育所保育所の保育所のの現状の現状現状現状 この章では,認可保育所の現状を把握し,本稿で取り組む課題の前提を明らかにする.そこで,まず保育料の決定に関 連する法規制とその影響について触れ,次に横浜市における認可保育所の利用実態を明らかにし,最後に横浜市の取り 組み状況を概観する.

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2.1 保育料保育料保育料保育料のののの決定決定決定に決定に関連にに関連関連関連するするするする法法法規制法規制規制規制 市町村の設置する保育所は,児童福祉法第五十一条第三号において,市町村が支弁することとされている. また,同法第五十六条第三項では,「保育費用を支弁した市町村の長は,本人又はその扶養義務者から,当該保育費用を これらの者から徴収した場合における家計に与える影響を考慮して保育所における保育を行うことに係る児童の年齢 等に応じて定める額を徴収することができる.」とされている. よって,現状では,法律において,市町村の設置する保育所の保育費用は,市町村とその保護者が負担するとなってい るが,具体的な額やそれぞれの負担割合は定められていない. 法律に保育料が明記されていないため,国が保育所徴収金基準額を,人件費(俸給,諸手当,社会保険料事業主負担金), 管理費(光熱水費,消耗品費,職員健康管理費 など),及び事業費(給食費,保育材料費 など)といった認可保育所を 運営するにあたって必要な額を算出し,市町村に提示する.そして,市町村は,国から提示された基準額を参考に,家計に 与える影響や地域性を考慮し,入所児童の年齢や世帯収入に応じ保育料を定める.このような過程を経て,認可保育所の 保育料は決定されている. 現状では,自治体が定めた保育料は,国が示す基準額よりもさらに低くなっている.そのため,自治体により定められ た保育料は,認可保育所の需要と供給から決まる価格よりも低い状態にあると考えられる.この抑制された価格は,実質 的な価格規制として働き,超過需要,すなわち待機児童を生み出していると考えられる. 2.2 横浜市横浜市における横浜市横浜市におけるにおけるにおける認可保育所認可保育所の認可保育所認可保育所ののの利用実態利用実態利用実態利用実態 この節では,横浜市における認可保育所の利用実態を,待機児童,所得階層別利用者数,所得階層別料金負担割合の視 点から明らかにする. 2.2.1 待機児童待機児童待機児童待機児童 横浜市では,待機児童の定義を,表2.1のとおりとしている. 表2.1 横浜市における待機児童の定義 待機児童数=保留児童 ※1 — 横浜保育室等入所者 ※2 — 育休取得者 ※3 — 特定園等希望者 ※4 ※1 保育所に入所申し込みをしたが,定員超過により入所出来なかった児童 ※2 横浜保育室,家庭的保育事業,幼稚園預かり保育,一時保育,乳幼児一時預かり施設利用者 ※3 育児休業を延長した,もしくは育児休業中の家庭の児童 ※4 特定保育所のみを希望する児童,近くに空きがあるが入所を希望しない児童等 また,横浜市における待機児童数の変遷を,表2.1に示す. 表2.1から,過去10年間,横浜市の待機児童数はほぼ1000人前後で推移していることが読み取れる.また,平成17年度から 19年度にかけて待機児童数が減少しているのは,横浜市において「子育て支援事業本部」が設置され,認可保育所の積極 的な整備が行われたという特殊事情によるものと推察する.さらに,平成23年度には,待機児童数が,5年ぶりに減少に転 じ,971人となっている. 表2.1 横浜市における待機児童数の変遷 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 待機児童 数(人) 1,140 1,123 1,190 643 353 576 707 1,290 1,552 971 平成23年度の待機児童数の内訳を,年齢,入所の必要性ランクから分類し,下表2.2及び2.3に示す.これらの表から,横浜市 の待機児童の特徴として,①0〜2歳児で待機児童全体の80%以上を占めていること,②入所の必要性ランクA・Gで待機児 童全体の60%を占めていること,が確認できる.

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表2.2 年齢別待機児童数 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 人数(人) 34 538 241 141 14 3 割合(%) 4 55 25 15 1 0 表2.3 入所の必要性ランク別待機児童数 A B C D E F G 人数(人) 201 84 61 132 57 24 412 割合(%) 21 9 6 14 6 2 42 ※入所ランクAには,居宅外で月20日以上かつ1日8時間以上働いている親や,入院または入院に相当する治療や安静を要する自宅療養 で常に病臥している親などが該当する.また,入所ランクGは,現在求職している親が該当する. 2.2.2 所得階層別利用者数所得階層別利用者数所得階層別利用者数所得階層別利用者数 階層区分別の保育所入所児童数を,表2.3に示す.表2.3からは,入所児童数のうち,世帯年収1100万円以上の階層に該当す るD17~D20が,17.61%と全体のおよそ1/5弱を占めている状況が確認できる.また、どの階層からも一定数の入所児童が 存在していることが確認できる。 表2.3 階層区分別入所児童数(平成23年3月) 階層 世帯収入目安 (推定)(円) 児童数 (人) 割合 (%) 階層 世帯収入目安 (推定)(円) 児童数 (人) 割合 (%) A ※1 1404 3.54 D8 564~613 1971 4.97 B1 ※2 2541 6.41 D9 613~690 2467 6.22 B2 ※2 1157 2.92 D10 690~780 2513 6.34 C1 ※3 309 0.78 D11 780~866 2300 5.80 C2 ※3 449 1.13 D12 866~940 1972 4.97 C3 ※3 1414 3.57 D13 940~983 1621 4.09 D1 314~317 211 0.53 D14 983~1026 1347 3.40 D2 317~335 602 1.52 D15 1026~1069 1043 2.63 D3 335~363 843 2.13 D16 1069~1112 787 1.98 D4 363~413 1826 4.61 D17 1112~1154 725 1.83 D5 413~457 1871 4.72 D18 1154~1283 1612 4.07 D6 457~513 2047 5.16 D19 1283~1464 2400 6.05 D7 513~564 1974 4.98 D20 1464~ 2246 5.66 総計 - 39,652 100 ※1 表は,横浜市の保育料等のあり方検討委員会(2011)「横浜市の保育料等のあり方に関する報告書」より筆者作成 ※2 被保護世帯に該当する. ※3 市民税非課税世帯に該当する. ※4 市民税課税世帯であるが,所得税非課税世帯に該当する. ※5 世帯収入の目安の推定は,①夫婦共働き,子ども2人世帯で,給与所得と想定,②夫婦の収入額は同じで,扶養児童は1人ずつ申告 していると想定,③社会保険料控除は,収入の1割とし,他の控除は適用されていないと想定,の3つの仮定を置き実施している. 2.2.3 所得階層別料金負担割合所得階層別料金負担割合 所得階層別料金負担割合所得階層別料金負担割合 横浜市での認可保育所保育料は,入所が決まった世帯にかかる所得税額と子ども の年齢により決定されている.現在の料金体系は,表2.3の通り26区分されており,その金額は月額で最低 0円から最高 62,500円となっている. この保護者が負担する部分は,図2.3に示す通り,児童1人,1か月あたり平均で,3歳未満児では32,271円(1人あたり経費 の16.5%),3歳以上児では,20,717円(1人あたり経費の27.2%)となっている.認可保育所必要経費の内,保護者が負担す

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る部分以外は,国及び市町村からの補助金が支出され,認可保育所の運営が行われている. 2.3 横浜市横浜市横浜市横浜市のののの取組取組取組 取組 横浜市では,認証保育制度の創設や利用料の改定を行なっている.直近では,平成24年4月からの保育料改定に向け,保育 料等のあり方検討委員会を設置し,①認可保育所の保育料のあり方及び階層区分,②横浜保育室・家庭的保育事業などの 利用者負担のあり方などの議論が行われている.平成23年9月には,同委員会から「横浜市の保育料等のあり方に関する 報告書」が横浜市に対して提出されている. 新聞報道によれば,保育所利用料の引き上げは7年ぶり,平均で8%強の引き上げになるとされている.また,引き上げ幅 は,家計への影響を考慮して低所得層は小さく,高所得層で大きくなり,所得区分により,毎月0~25%程度,金額で0~1万 5千円程度が想定されている. 3 保育料保育料保育料保育料改定改定改定改定によるによるによる社会的余剰による社会的余剰社会的余剰の社会的余剰の変化のの変化変化変化((((理論分析理論分析理論分析理論分析)))) 現状の認可保育所は,①厚生労働省が定める一定の基準が,新規参入者に対する障壁になっている,②認可保育所に対す る施設整備及び運営への公費補助の存在が,供給曲線を下方へシフトさせる要因となっている,③保育料金が,保育所徴 収金基準額により低い価格に抑制されている,といった点が既に指摘されている. これらの状況の内,価格規制を受けている保育料の増額改定効果を図示し たのが,図3.1である.ここで,BEの実線で表されるのが補助金を受けた認可 保育所の供給曲線,ACの実線で表されるのが認可保育所の需要曲線,価格p1 が自治体により認可保育所利用者に提示される抑制価格,価格p1’が自治体 により増額改定された認可保育所利用者に提示される抑制価格,価格p2が認 可保育所供給者の直面する価格とする. ランダム効果を考慮した場合,自治体が定める価格をp1からp1’へと上昇さ せることによる変化のみに着目すると,消費者余剰から政府支出を差し引い て求められる濃い灰色の分だけ,社会的余剰は増加すると考えられる. 4 保育料保育料改定保育料保育料改定改定改定によるによるによる社会的余剰による社会的余剰社会的余剰の社会的余剰の変化のの変化変化変化((((実証分析実証分析実証分析実証分析)))) この章では,第3章の理論分析結果を受け,横浜市と制度的背景が同じ政令市を対象に,認可保育所保育料が需要量及び 供給量に与える効果をOLSにより推定する. 図3.1 保育料の増額改定効果 図2.2 児童一人当たり必要経費(平成23年3月) 横浜市の保育料等のあり方検討委員会(2011) 「横浜市の保育料等のあり方に関する報告書」より

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4.1 推定推定推定に推定ににに使用使用する使用使用するするするデータデータデータデータ 推定に使用するデータは,厚生労働省及び各政令市のホームページから,過去10年分の情報を収集した.また,入所申込 み数などホームページに掲載されていない情報は,各自治体へ調査票を送付し回答を得た. 需要曲線の被説明変数は,保育料改定により認可保育所への入所申込み数が変化すると一般的には考えられるため,入 所申込み数を採用した.また,需要曲線の説明変数には,認可保育所利用者の決定に影響を与える指標として,一人当たり 保育料金支払額,0〜5歳児の人口,世帯収入,認可保育所の追加サービス数を用いる.ここで,一人当たり保育料金支払額に は,各自治体の保育料金収入を認可保育所利用児童数で除して算出した値を利用している.これは,現状の認可保育所保育 料は,世帯収入や子供の年齢などに応じ決定され,利用者の負担額が異なるためである. 一方,供給曲線の被説明変数は,供給者が直面する価格に応じて定員を決定すると一般的には考えられるため,認可保育 所定員を採用した.また,供給曲線の説明変数は,認可保育所供給者の決定に影響を与える指標として,自治体の保育関係 経費(1人あたり),認可保育所の追加サービス数を用いる.ここで,保育関係経費(一人あたり)は,各自治体の保育関係 経費を利用人数で除して算出した値を利用している. 推定に使用する各データの基本統計量は,表4.1の通り. 表4.1 基本統計量 変数 単位 平均値 標準偏差 最低値 最高値 観測数 入所申込み数 人 19,350 8,525.1 7,796 44,094 115 認可保育所保育料 千円 227.81 70.266 24.121 309.04 69 0〜5歳児人口 人 89,308 43,956 47,089 200,762 93 世帯収入 千円 574.46 29.745 516.5 619.5 121 追加サービス数 個 7.1477 2.4660 1 12 88 認可保育所定員 人 21,169 10,133 7,603 44,085 116 保育関係経費 (1人あたり) 千円 976.04 588.80 15.764 2,062.1 87 4.2 政令市政令市政令市における政令市におけるにおけるにおける認可保育所需要曲線認可保育所需要曲線の認可保育所需要曲線認可保育所需要曲線ののの推定推定推定推定 この節では,政令市における認可保育所の需要曲線を推定する.まず,需要曲線の推定モデルを仮定し,次に,仮定した モデルに基づき,政令市パネルデータを用いOLSによる推定を行い,その結果を分析する. 4.2.1 需要曲線需要曲線の需要曲線需要曲線のの推定の推定推定モデル推定モデルモデルモデル 需要曲線は,認可保育所への入所申込数(APPL)を被説明変数とし,①式と仮定する. APPLit=α

1FEEit+α2POPit+α3EARNit

+α

4SERVit

+cD+ε …… ①

ここで,説明変数のFEEは一人当たり保育料金支払額,POPは0〜5歳児の人口,EARNは世帯収入,SERVは認可保育所の

追加サービス数とする.αは係数,cDは需要曲線における定数項,εは誤差項を表す.なお,添え字iは都市,tは年度を表す. 4.2.2 需要曲線需要曲線の需要曲線需要曲線のの推定結果の推定結果推定結果 推定結果 政令市パネルデータを用いて,年度ダミー及び都市ダミーを加え,OLSによる推定を実施した.需要曲線の推定結果は, 次ページ表4.2に示す通り. 需要曲線の推定結果から,認可保育所保育料が1単位増加すると,入所申し込み数が13.378単位減少することが確認でき る.このことは,認可保育所保育料を1人あたり1,000円上昇させると,入所申し込み数が,少なくとも13人減少することを意 味する.ここで,係数の有意性が示されなかったのは,変数の内生性が影響を与えているためと考えられる. また,各自治体が認可保育所で行う追加サービスの種類が1単位増えると,入所申し込み数が1549.2単位増加することが

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確認できる.このことは,自治体がサービスを1つ増やすことで,認可保育所への入所申し込み数が,少なくとも1549人増加 することを意味する. 表4.2

需要曲線の推定結果(被説明変数:入所申込み数)

変数 係数 標準偏差 有意水準 認可保育所保育料 -13.378 26.587 0〜5歳児人口 0.0643 0.1156 世帯収入 -23.497 30.749 追加サービス数 1549.2 278.18 *** 定数項 28903 32101 年度ダミー yes 都市ダミー yes 自由度調整済み決定係数 0.9874 観測数 64 注) ***, **, *はそれぞれ有意水準1, 5, 10%に対応する. 4.3 政令市政令市政令市における政令市におけるにおけるにおける認可保育所供給曲線認可保育所供給曲線の認可保育所供給曲線認可保育所供給曲線ののの推定推定推定推定 この節では,政令市における認可保育所の供給曲線を推定する.4.2と同様に,まず,供給曲線の推定モデルを仮定し,次 に,仮定したモデルに基づき,政令市パネルデータを用いOLSによる推定を行い,その結果を分析する. 4.3.1 供給曲線供給曲線の供給曲線供給曲線のの推定の推定推定モデル推定モデルモデルモデル 供給曲線は,認可保育所の定員数(CAPA)を被説明変数とし,②式に表わされると仮定する.

CAPAit = βBUDGit + βSERVit + cS +ε …… ②

ここで,説明変数のBUDGは自治体の保育関係経費(1人あたり),SERVは認可保育所の追加サービス数とする.βは係 数,cSは供給曲線における定数項,εは誤差項を表す.なお,添え字iは都市,tは年度を表す. 4.3.2 供給曲線供給曲線の供給曲線供給曲線のの推定結果の推定結果推定結果 推定結果 政令市パネルデータを用いて,年度ダミー及び都市ダミーを加え,OLSによる推定を実施した.供給曲線の推定結果は, 表4.3に示す通り. 表4.3

供給曲線の推定結果(被説明変数:認可保育所定員)

変数 係数 標準偏差 有意水準 保育関係経費(1人あたり) 1.6511 0.5165 *** 追加サービス数 909.77 186.84 *** 定数項 4346.1 874.38 *** 年度ダミー yes 都市ダミー yes 自由度調整済み決定係数 0.9916 観測数 77 注) ***, **, *はそれぞれ有意水準1, 5, 10%に対応する. 供給曲線の推定から,保育関係経費(1人あたり)が1単位増加すると,認可保育所の定員が,1.6511単位増加することが確

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認できる.このことは,保育関係経費(1人あたり)を1,000円増加させると,認可保育所の定員が,少なくとも1人増加するこ とを意味する. また,各自治体が認可保育所で行なっている追加サービスの種類が1単位増えると,入所申し込み数が,909.77単位増加 することが確認できる.このことは,自治体がサービスを1つ増やす予算を確保することにより,認可保育所の定員が,少な くとも909人増加することを意味する. 5 考察考察 考察考察 この章では,第4章でのOLS推定結果を受け,横浜市の保育料改定による効果を推計した.まず,政令市における価格と需 要量及び供給量の関係を示す.その結果を受け,横浜市における認可保育所の価格と需要量及び供給量の関係を明らかに する.次に,保育料改定前後を3つのケースに分けて比較し,その効果を分析する.その結果,ランダム効果を仮定した場合, 供給者への補助金額を削減し,供給量が一定となるような保育料の引き上げにより,218368[千円*人],0.5030[%]と最も 効率性を改善させることが明らかとなった. なお,OLSによる推定の結果,統計上有意性を示していない係数も,内生性を解決した場合,その絶対値はより大きくな ると予想される.そのため,以降の考察では,推定で得られた有意性を示していない係数は,下限を示す指標として用いる こととする. 5.1 政令市政令市政令市における政令市におけるにおけるにおける価格価格価格価格とととと需要量及需要量及び需要量及需要量及びびび供給量供給量供給量の供給量のの関係の関係関係関係 4.2に示した推定の結果から,政令市における認可保育所の利用者が直面する価格と認可保育所への申込み数の関係は, 以下の③式で示される. q = -13.38p + 28903 …… ③ また,4.3に示した推定の結果から,政令市における認可保育所の供給者が直面する価格と認可保育所の定員の関係は, 以下の④式で示される. q = 1.651p + 4346 …… ④ 5.2 横浜市横浜市横浜市横浜市におけるにおけるにおけるにおける政策効果分析政策効果分析政策効果分析政策効果分析 この節では,横浜市が平成24年度に予定する保育料の増額改定という政策の効果を分析する.まず,平成24年度の横浜市 における価格と需要量及び供給量の関係式を推定する.次に,推定された関係式を用いて,3つのケースに分けて,保育料改 定による効率性改善効果を推計する. 5.2.1 平成平成平成平成24年度年度におけ年度年度におけにおけにおけるるる横浜市る横浜市横浜市横浜市のの価格のの価格価格価格ととと需要量及と需要量及需要量及需要量及びび供給量びび供給量供給量の供給量のの関係の関係関係関係 政令市における価格と需要量及び供給量の関係を基に,平成24年度の横浜市における価格と需要量及び供給量の関係 を推定する. 推定に利用する平成24年度のデータは,次ページ表5.1の通りである.このデータは,収集した横浜市のデータを基 に,OLSにより前年度の実績値から当該年度の実績値を推定し,平成24年度となるまで推計を繰り返すことにより算出さ れた.ここで,追加サービス数は,公表された横浜市の平成24年度予算案を確認し,新規サービスが確認されなかったため, 平成23年度と同じ数値を利用している. 次ページ表5.1のデータを用いると,平成24年度時点での横浜市における価格と需要量及び供給量の関係は,それぞれ以 下の⑤及び⑥式で示される. q = -13.38p + 44421 …… ⑤ q = 1.651p + 14108 …… ⑥

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表5.1

推定

されたデータ

平成24年度

変数 単位 推定値 認可保育所保育料 千円 285.64 保育関係経費(1人あたり) 千円 2099.1 0〜5歳児人口 人 193197 世帯収入 千円 609.20 追加サービス数 個 9 ⑤及び⑥式から,推定された平成24年度における横浜市の認可保育所市場を,図5.1に示す.A~C及びE点の座標は,( p , q )の順に記載している. 横浜市が保育料を定めない場合,均衡点は,( p , q )=( 2017.0 , 17438 )となる. 平成24年度の横浜市が定める年間の認可保育所保育料は,p1=285.64[千円] になると推定される.そのため,横浜市が定める認可保育所保育料は,横浜市 が保育料を定めない場合に決定される価格と比較して,約1/7と大幅に低い 状態にあることが確認できる. 5.2.2 保育料改定保育料改定による保育料改定保育料改定によるによる効率性改善効果による効率性改善効果の効率性改善効果効率性改善効果のの推計の推計推計推計 ここでは,推定された平成24年度における横浜市の価格と需要量・供給量の関係(⑤及び⑥式)を用いて,死荷重の計 算を行う.横浜市が,認可保育所保育料を定めない場合,社会的総余剰SSは,43353828[千円*人]と計算される.この状態と横 浜市が価格を定める以下の3つのケースを比較し,保育料改定による効率性の改善効果を検証する. なお,横浜市の保育料改定幅は,平均で8%強引き上げられるという新聞報道による.また,図5.2~5.8において,実線で囲 んだ部分は保育料改定前の状態を,灰色で着色した部分は保育料改定後の状態を,それぞれ示す. 1) ケースケースケースケース1供給者補助供給者補助を供給者補助供給者補助をを削減を削減削減削減,,,支払意思額,支払意思額支払意思額の支払意思額の高のの高高い高いい順い順順順にににに認可保育所認可保育所を認可保育所認可保育所ををを利用利用利用利用するするするする場合場合場合 場合 ケース1では,保育料の引き上げ方を供給者への補助額を削減して供給量が一定となり,かつ認可保育所の利用が支払 意志額の高い順に決まる場合を想定し,試算を行う.このケースでは,保育料の改定前後で,消費者余剰と政府支出が,図5.2 及び5.3の通り変化する. ケース1での社会的余剰SScは,保育料の改定前後で変化せず,33251834[千円*人]となる.また,消費者から政府に 401565[千円*人]の所得が移転することが確認できる. 2) ケースケースケースケース2 : : : :供給者補助を供給者補助供給者補助供給者補助をを削減を削減,削減削減,,認可保育所,認可保育所認可保育所の認可保育所ののの利用利用が利用利用がががランダムランダムランダムランダムにに決にに決決まる決まるまるまる場合場合場合場合 2 , , 図5.1 横浜市認可保育所市場(推定) 図5.2 消費者余剰の変化(ケース1) 図5.3 政府支出の変化(ケース1)

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ダムに決まる場合を想定し,試算を行う.このケースでは,保育料の改定前後で,消費者余剰と政府支出が,図5.4及び5.5の通 り変化する. ケース2での保育料改定前の社会的余剰SScは,28049411[千円*人]と計算される.また,保育料改定前の死荷重は, 15304417[千円*人]となり,自治体が価格を定めない場合の約35.301[%]になると推定される. ケース2での保育料改定後の社会的余剰SScは,28267779[千円*人]であり,死荷重は, 15086049[千円*人]と計算される.死 荷重の割合は,自治体が価格を定めない場合の約34.798%になると推定される. 以上のことから, ケース2での平成24年度の認可保育所の保育料増額改定により改善される効率性は, 218368[千円* 人]であり,その改善割合は0.5030[%]になると考えられる. 3) ケースケースケースケース3供給者補助一定,供給者補助一定供給者補助一定供給者補助一定,,,認可保育所認可保育所認可保育所の認可保育所の利用のの利用利用利用ががががランダムランダムランダムランダムにに決にに決決まる決まるまるまる場合場合場合場合 ケース3では,保育料の引き上げ方を,供給者への補助額が一定となり,かつ認可保育所の利用がランダムに決まる場合 を想定し,試算を行う. このケースでは,保育料の改定前後で,消費者余剰,生産者余剰,及び政府支出が次ページ図5.6,5.7,及 び5.8の通り変化する. ケース3での保育料改定後の社会的余剰SScは,28238476[千円*人]であり,死荷重は,15115352[千円*人]と計算される.死 荷重の割合は,自治体が価格を定めない場合の約34.865%と推定される. 以上のことから, ケース3での平成24年度の認可保育所の保育料増額改定により改善される効率性は,189065[千円*人] であり,その改善割合は0.4360[%]になると考えられる. 3つのケースで推計した結果と認可保育所保育料の改定による効率性改善効果を,次ページ表5.2に示す. この結果から,認可保育所の利用にランダム効果を仮定すると,認可保育所保育料の増額改定により,効率性の改善が確 認される.また,その改善幅は,供給者への補助金額を一定とするのではなく,供給量が一定となるよう補助金額を削減す ることで最も大きくなることが確認される.この政策により改善される効率性は,最大で218368[千円*人],0.5030[%]と 推計される. 図5.4 消費者余剰の変化(ケース2) 図5.5 政府支出の変化(ケース2) 図5.6 消費者余剰の変化 (ケース3) 図5.7 生産者余剰の変化 (ケース3) 図5.8 政府支出の変化 (ケース3)

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表5.2

保育料改定による効率性改善効果

変数 単位 価格規制なし ケース1 ケース2 ケース3 改 定 前 社会的余剰 千円*人 43353828 33251834 28049411 28049411 死荷重 千円*人 - 10101985 15304417 15304417 割合 % - 23.301 35.301 35.301 改 定 後 社会的余剰 千円*人 - 33251834 28267779 28238476 死荷重 千円*人 - 10101985 15086049 15115352 割合 % - 23.301 34.798 34.865 改 定 効 果 死荷重 千円*人 - 0 218368 189065 割合 % - 0 0.5030 0.4360 6. おわりにおわりにおわりにおわりに 本稿では,4.2及び4.3において,政令市パネルデータを用いOLSによる推定を行った.その結果,①認可保育所保育料が 1000円増加すると,認可保育所への入所申込数が,少なくとも13人減少すると推定される,②保育関係経費(1人あたり)が 1000円増加すると,認可保育所の定員が,少なくとも1人増加すると推定される,の2点が確認された. また,5.1において,政令市における価格と需要量及び供給量の関係から,平成24年度の横浜市における価格と需要量及 び供給量の関係を推計した.この関係式を用いて, 5.2では,平成24年度に予定されている,平均8%強の認可保育所保育料 の増額改定による効果を3つのケースで推計した. その結果,認可保育所の利用にランダム効果を仮定すると,認可保育所保育料の増額改定により,効率性の改善が確認さ れた.また,その改善幅は,供給者への補助金額を一定とするのではなく,供給量が一定となるよう政府から供給者への補 助金額を削減することで最も大きくなることが確認された.この政策により改善される効率性は,最大で218368[千円* 人],0.5030[%]と推計された. この推計結果から,現行制度化においてランダム効果を仮定すれば,認可保育所保育料は引き上げるべきであり,保育料 を引き上げた分政府からの補助金は削減する必要がある,と言える. 今後の課題として,実証分析により推定された係数の有意性と認可保育所に対する補助金額の妥当性の検討を挙げる. 推定の結果有意性が得られなかった係数に対しては,①操作変数を用いて内生性を解消する,②データの観測数を多くし 推定の精度を上げる,といった対応が考えられる.また,本研究では現行制度を前提に考察を進めたが,保育制度の有する 外部性を評価し,補助金額の妥当性を議論する必要があると考える.

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参考文献 参考文献 参考文献 参考文献 (1) 周,大石(2003)「保育サービスの潜在需要と均衡価格」 (2) 鈴木(2008)「保育制度への市場原理導入の効果に関する厚生分析」『季刊社会保障研究』Vol.44,41-58 (3) 村井,古坂,中野(2009) 「少子化時代における中小企業と子育て関連ビジネスに関する調査研究」 (4) 八田達夫(2008)「ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ」東洋経済新報社 (5)八代尚宏編(2000)「社会的規制の経済分析」,(2005)『「官製市場」改革』(シリーズ・現代経済研究) 日本経 済新聞社 (6) 横浜市保育料等のあり方検討委員会(2011)「横浜市の保育料等のあり方に関する報告書」 (7) 朝日新聞(2011)「保育料値上げへ 横浜市」 (8) 各政令市ホームページ (9) 厚生労働省ホームページ

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謝辞 謝辞 謝辞 謝辞 本稿の作成にあたり,西脇雅人助教授(主査),久米良昭教授(副査),丸山亜希子助教授(副査)から丁寧なご 指導をいただいたほか,福井秀夫教授,安藤至大准教授,鶴田大輔准教授,北野泰樹助教授をはじめ,関係教員の皆 様からお忙しい中大変貴重なご意見をいただきました.このことに,この場を借りて心より感謝申し上げます. あわせて,多忙な日常業務にもかかわらず,アンケートへの回答にご協力いただいた各政令市のご担当者にも, この場を借りて感謝申し上げます. そして,この貴重な1年間を共に過ごし,多くの苦楽を分かち合ったまちづくりプログラム及び知財プログラム の同期の皆様,経験に基づいた論文作成にあたっての貴重なアドバイスを下さった諸先輩方,支えてくれた友人達 に心より感謝いたします.また,研究の機会を与えていただいた派遣元に感謝申し上げます. なお,本稿における見解及び内容に関する誤りは全て筆者に帰します.また,本稿は筆者の個人的な見解を示したもので あり,筆者の所属機関の見解を示すものではないことを申し添えます.

参照

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