高等学校
平 成14年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
地 理 歴 史 ・ 公 民
東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー
平 成14年 度
教 育 研 究 員 名 簿
分 科 会 所 属 氏 名
都 立 城 南 高 等 学 校 田 畑 智 之
都 立 江 戸 川 高 等 学 校 毘 野 弘 幸 日 本 史 グ ル ー プ
都 立 八 王 子 東 高 等 学 校 高 野 修 一
都 立 羽 村 高 等 学 校 南 和 男
都 立 田 園 調 布 高 等 学 校 磯 田 隆 弘
都 立 芝 商 業 高 等 学 校 関 口 知 子 地 理 ・公 民 グ ル ー プ
都 立 四 谷 商 業 高 等 学 校 川 島 勇 行
都 立 八 王 子 工 業 高 等 学 校 西 海 健 夫
担 当
東京都教職員研 修セ ンター指導主事 浦 部 利 明
目 次
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
II内 容
1日 本 史 「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 (1)内 容 設 定 の 理 由
(2)研 究 内容 と方 法 (3)学 習 指 導 案 第1時
第2時 第3時 第4時
資 料(ワ ー ク シ ー ト) (4)評 価
(5)分 析 と考 察
2地 理 ・公 民 「食 を 通 して 考 え る 異 文 化 理 解 」 (1)内 容 設 定 の 理 由
(2)研 究 内 容 と方 法 (3)学 習 指 導 案 第1時
第2時 第3時 第4時 第5時
資 料(ワ ー ク シ ー ト) (4)評 価
(5)分 析 と考 察
皿 ま と め
1
2
… ・4
4
…7
9
11
・・・…12 ...14
18 22
26 27 29 30 31 32
・…34 ...35
…38
42
47
研 究 主 題
自 ら学 び 自 ら考 え る カ を 培 い 、 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 で き る 資 質 を育 て る地 理 歴 史 ・ 公 民 の 授 業 展 開 の 工 夫
1主 題 設 定 の 理 由 1研 究 主 題 に つ い て
来 年 度 か ら年 次 進 行 に よ っ て 実 施 され る 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領(平 成11年3月 告 示)の 総 則 に は 、 「学 校 の 教 育 活 動 を進 め る に 当 た っ て は 、 各 学 校 に お い て 、 生 徒 に 生 き る 力 を は
ぐ くむ こ と を 目指 し、 創 意 工 夫 を 生 か し特 色 あ る 教 育 活 動 を 展 開 す る 中 で 、 自 ら学 び 自 ら考 え る力 の 育 成 を 図 る と と も に 、 基 礎 的 ・基 本 的 な 内 容 の 確 実 な 定 着 を 図 り、 個 性 を 生 か す 教 育 の 充 実 に 努 め な け れ ば な ら な い 」 と述 べ られ て い る。
今 回 の 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 は 、 昭 和26年 に 告 示 され た 最 初 の 学 習 指 導 要 領 か ら数 え て5 回 目の 改 訂 で あ る が 、 学 力 そ の も の の 議 論 で は な く、 初 め て 「生 き るカ 」 と い う人 間 と し て の 生 き 方 や 在 り方 に ま で 言 及 し て い る。
こ の こ と は 、 国 際 化 や 情 報 化 、 科 学 技 術 の 発 展 、 環 境 問 題 の 深 刻 化 や 少 子 高 齢 化 社 会 の 到 来 な ど、 社 会 の 状 況 が 大 き く変 化 す る 中 で 、 豊 か な 人 間 性 を は ぐ く む と と も に 、 一 人 一 人 の 個 性 を 生 か して そ の 能 力 を 十 分 に 伸 ば す 教 育 が 求 め られ て い る こ と を意 味 して い る。
地 理 歴 史 ・公 民 の 前 身 で あ る 社 会 科 と い う教 科 が 誕 生 し た 当 初 は 、 社 会 事 象 を そ の ま ま 扱 うこ とが 多 か っ た。 そ の 後 、 社 会 の 仕 組 み が 高 度 化 ・複 雑 化 し、 授 業 時 間 内 に そ の 仕 組 み を す べ て 扱 う こ と は 無 理 に な っ て し ま っ た 。 そ の た め 、 社 会 科 全 体 か ら 内 容 の 具 体 性 が 失 わ れ て 抽 象 化 し、 そ の 結 果 と して 、 現 実 の 社 会 生 活 と遊 離 す る 弊 害 が 生 じて き た の で は な い だ ろ うか。 な か で も、地 名 や 人 名 、事 件 名 な ど の 固有 名 詞 、 さ ら に は 年 号 な どの む や み な 暗 記 は 、 生 徒 の 社 会 科 嫌 い 、 社 会 科 離 れ を 引 き 起 こ した と反 省 せ ざ る を え な い 。
来 年 度 か ら 新 学 習 指 導 要 領 が 施 行 され る に あ た り、 地 理 歴 史 ・公 民 が 知 識 を 暗 記 させ る 教 科 ・科 目で は な く 、 「国 際 社 会 に 主 体 的 に 生 き る 民 主 的 、 平 和 的 な 国 家 ・社 会 の 一 員 と して 必 要 な 自覚 と 資 質 を養 う」 こ と を 実 践 す る 教 科 ・科 目 で あ る こ と を 再 認 識 して 、 生 徒 自身 を 主 人 公 と し、 自 ら学 び 自 ら考 え る 学 習 を 展 開 す る こ と が 不 可 欠 で あ る 。 そ して 、 こ う した 学 習 を 通 して 、 社 会 認 識 に 必 要 な 知 識 ・理 解 や 概 念 、 社 会 認 識 を 深 め る 能 力 、 社 会 的 態 度 や 能 力 な どを 身 に 付 け 、 生 涯 に わ た っ て 学 び 続 け る 意 欲 と能 力 を 培 う こ と に よ り、 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 して た くま し く生 き る 資 質 を は ぐ くん で い き た い と考 え る 。
そ こ で 、 本 研 究 で は 「自 ら学 び 自 ら 考 え る カ を 培 い 、 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 で き る 資 質 を 育 て る地 理 歴 史 ・公 民 の 授 業 展 開 の 工 夫 」 を 研 究 主 題 に 設 定 し、 生 徒 自身 が 主 体 的 に 課 題 を 追 究 し解 決 す る こ とが で き る 学 習 展 開 の 工 夫 に つ い て 取 り組 ん だ 。
2評 価 に つ い て
授 業 を 実 施 した 後 に は 、授 業 の 成 果 を把 握 し、 次 回 の 授 業 の 改 善 に 生 か す た め に も 、 必 ず 評 価 を 行 わ な け れ ば な ら な い 。 教 師 の ひ と りよ が りの 授 業 を 防 ぐ と と も に 、 生 徒 自身 に 自 ら
の 学 習 状 況 を 気 付 か せ る た め に も評 価 は 不 可 欠 で あ る 。
一2一
授 業 中 の 生 徒 の 発 言 や ア ン ケ ー トに よ る 意 見 や 感 想 を 集 約 した り、 生 徒 の 記 入 した ワ ー ク シ ー ト等 を 回 収 した り、 さ らに は 本 時 の 授 業 で 学 ん だ こ とや 気 付 い た こ と を カー ドに 書 か せ て 回 収 す る な ど 、 さま ざ ま な 評 価 方 法 が あ る 。 そ して 、 個 々 の 生 徒 の 学 習 状 況 を 正 確 に 把 握 す る こ と に よ り、 生 徒 の 実 態 に 即 した 学 習 活 動 を 展 開 し、 生 徒 自 身 を 主 体 と した 自 ら 学 び 自
ら 考 え る 学 習 を 定 着 させ る こ と が 肝 要 で あ る 。
そ こ で 本 研 究 で は 、 指 導 と評 価 の 一 体 化 を 進 め る た め に 、 評 価 規 準 や 単 元 の評 価 計 画 を 立 て 、 効 果 的 な 評 価 方 法 の 工 夫 に つ い て も 取 り組 ん だ 。
rり 躍!」 閉 一 ノ副 副 酬 躍 ノs一ノー/O/O/it/O/O'8"酬 一7眉 眉 ノ」酬 酬1
◎研究主題
︑亀︑隔︑喚︑亀︑陶︑■﹁
L.̲̲̲.̲.̲,̲1
◎ 身 に 付 け させ た い 資 質 ・能 力
◎社 会 を取 り 巻 く状況
◎生徒や学校 の現状
自 ら学 び 自ら考 える 力を培 い、
社 会の変 化 に主体的 に対 応で き る 資 質 を育て る地理歴史 ・公 民の
授業 展開の工 夫
」■■7!」 ■■アノ ー,6■ ■7,
自 ら学 び 自 ら考 え る能 力
︑亀︑亀︑亀︑陶︑馳︑亀
,躍.一 〃̲.」7,1
基本 となる資質
社会認識に必要な知識 ・理解や概念 社会認識を深める能力、社会的態度
・知 識 偏 重
・地 理 歴 史 ・公 民 は 暗 記 科 目
・深 く考 え る こ と が 苦 手
・社 会 問 題 に 無 関 心
・国 際 化 ・情 報 化
・科 学 技 術 の 発 達
・環 境 問 題
・少 子 高 齢 化
3一
∬ 内 容
1日 本 史 「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 (1)内 容 設 定 の 理 由
現 代 社 会 は 、 情 報 化 社 会 と よ ば れ て い る。 生 徒 た ち は 毎 日 の よ うに マ ス メ デ ィ ア か ら あ ふ れ る 情 報 を 半 ば 一 方 的 に 与 え られ て い る 状 態 で あ る。 そ の 中 で 生 徒 が 主 体 性 を も ち 、 情 報 を 収 集 し、 取 捨 選 択 し、 活 用 して い く と と も に 、 自 ら発 信 者 と して 積 極 的 に 社 会 との 関 係 を 構 築 して い け る よ う に 我 々 は 指 導 を 心 掛 け る こ とが 大 切 で あ る。 そ して 日本 史 と い う教 科 を 通
して 、 自 ら学 び 、 自 ら 考 え 、 自 ら発 信 し て い け る 資 質 を 培 っ て い か な け れ ば な ら な い 。 昭 和60(1885)年 の 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 の 制 定 に続 い て 、 平 成11(1999)年 に は 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 が 制 定 され た 。 東 京 都 で も平 成12(2000)年 に 全 国 の 多 く の 自治 体 に 先 駆 け て 「東 京 都 男 女 平 等 参 画 基 本 条 例 」 が 制 定 され 、 男 女 平 等 へ の 取 組 が これ ま で 以 上 に 進 め られ て い く と と も に 、 男 女 と も に 個 性 と能 力 を 発 揮 す る 機 会 が 確 保 され 、 あ ら ゆ る 分 野 に お け る 活 動 に 意 志 決 定 段 階 か ら参 加 し、 す べ て の 都 民 が 性 別 に か か わ り な く 、 個 人 と して 尊 重 され 、 男 女 が 対 等 な 立 場 で あ ら ゆ る 活 動 に参 画 し、 責 任 を 分 か ち合 うこ と な どが 目指 され
る よ う に な っ た 。
しか し今 目、 男 女 の 平 等 は 果 た して 実 現 され て い る の で あ ろ うか 。 実 社 会 に お い て は 賃 金 の 格 差 、 差 別 的 な 処 遇 や セ ク シ ュ ア ル ・ハ ラ ス メ ン トな ど 、 い ま だ に 後 を 絶 た な い 女 性 に 対 す る 様 々 な 不 当 な 事 実 が 各 方 面 で 取 り上 げ られ て い る 。 比 較 的 早 い 段 階 か ら男 女 の 平 等 が 推 進 され て い る学 校 生 活 を 過 ご して き た 生 徒 た ち が 、 実 社 会 に 出 て こ の 問 題 に 直 面 した と き ど
の よ うに 対 処 し て い く の で あ ろ うか 。
日本 史 の 教 科 指 導 の 中 で 、 女 性 の 権 利 の 歴 史 と そ れ に 伴 う先 人 の 努 力 の 過 程 を 学 ぶ こ と に よ っ て 、 男 女 平 等 参 画 社 会 の 実 現 に 向 か っ て 、 今 何 を 考 え 行 動 す る べ き な の か を 生 徒 た ち に 気 付 か せ 積 極 的 に 考 え させ て い く こ と が 重 要 で あ る。 そ して 、 こ う した 学 習 を 通 し て 、 自 ら 学 び 、 自 ら考 え 、 自 ら発 信 して い け る 資 質 を 培 う こ とが 必 要 で あ る と 考 え 、 「女 性 の 地 位 ・ 権 利 の 歴 史 」 を 研 究 内 容 に 設 定 した 。
(2)研 究 内 容 と方 法
日本 史 グ ル ー プ で は 、 「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 を テ ー マ に 、 以 下 の 指 導 計 画 案 の よ う に4時 間 構城 で 主 題 学 習 を 設 定 した 。 主 題 学 習 は 、 来 年 度 か ら年 次 進 行 に よ り実 施 され る 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領(平 成11年3月 告 示)の 大 き な 特 徴 で あ り、 そ の ね らい は 、 「主 題 を 設 定 し追 究 す る 学 習 を通 して 、 主 体 的 な 学 習 ・歴 史 学 習 の 方 法 、 歴 史 的 な 見 方 や 考 え 方 を 身 に 付 け 、 さ らに 、これ を 総 合 化 す る こ と に よ り歴 史 的 思 考 力 の 育 成 が 期 待 され る」こ と で あ る。
な お 、 本 研 究 内 容 は 「日本 史B」 の 「(1)歴 史 の 考 察 」 の 「イ 歴 史 の 追 究 」 の 「(オ) 法 制 の 変 化 と社 会 」 に 位 置 付 け て 実 施 す る。
年 間 の 学 習 活 動 を通 して 、 自 ら学 び 自 ら 考 え る 力 を 培 い 、 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 で き る 資 質 を 育 て て い く こ と を 目指 し、 本4時 間 も そ の 中 の 一 つ と して位 置 付 け られ る 。
第1時 と第2時 で は 、近 世 以 前 の 女 性 史 を 取 り扱 う。そ こ で は 内 容 に 深 入 りす る こ と な く 、 た と え ば 、 時 代 の お お ま か な 流 れ や 有 名 人 物 、 「三 従 の 教 」 な ど生 徒 が 一 度 は 聞 い た こ とが あ る よ う な 事 項 、 ま た 最 近 話 題 と な っ た 新 紙 幣 を 取 り上 げ て 概 説 を して い き な が ら、 性 別 に
一4
か か わ り な く と も興 味 ・関 心 を 高 め て い く と と も に 、 自 ら学 び 自 ら考 え て い くた め に 不 可 欠 な 基 礎 ・基 本 と な る 歴 史 事 項 を 学 習 させ る。
次 に 第3時 で は 、 具 体 的 な 資 料 を 提 示 し、 それ を 比 較 ・検 討 さ せ な が ら 自分 で 考 え 自 分 で 答 え を導 き 出 して い く 学 習 を 行 い 、 思 考 力 や 判 断 力 な ど社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 して い く た め の 資 質 を 養 う。
さ ら に 第4時 で は 自 分 の 学 ん だ こ と 、 考 え た こ と を ま とめ させ 、 主 体 的 な 学 習 ・歴 史 学 習 の 方 法 を 経 験 させ な が ら、 歴 史 的 な 見 方 や 考 え 方 を 身 に 付 け させ る。 発 表 とい う形 式 を 取 る こ と に よ っ て 学 習 の 主 体 で あ る こ とを 意 識 させ 、 自分 の 考 え を い か に相 手 に 正 確 に 伝 え る か と い う難 し さ を 経 験 す る こ と に よ っ て 、 今 ま で 断 片 的 で あ っ た 歴 史 的 知 識 と思 考 を 統 合 す る こ と の 必 要 性 を 高 め 、 歴 史 的 思 考 力 す な わ ち論 理 的 思 考 力 の 育 成 が 行 わ れ る。
全4時 間 の 学 習 活 動 に お い て 、 生 徒 の 学 習 へ の 参 加 意 欲 を 高 め る と と も に 生 徒 が 授 業 の 展 開 を 常 に 把 握 で き る よ う に ワー ク シ ー トを 活 用 す る 。 ワー ク シ ー トの 作 成 に あ た っ て は 、 生 徒 が 主 体 的 に 授 業 に 参 加 で き る よ う に 、 自分 で 考 え ま た は 資 料 か ら探 し出 し答 え られ る よ う な 工 夫 を した 。 ワ ー ク シ ー トは 毎 時 間 配 布 し、 提 出 させ る こ と に よ っ て 、 学 習 状 況 や 感 想 な ど か ら生 徒 た ち の 理 解 度 や 授 業 展 開 の 適 否 を 評 価 す る こ と に よ り、 そ れ を 次 の 授 業 の 改 善 に 役 立 て る よ う に す る 。
【指 導 計 画 案 】
学習項 目 具 体 的 な 学 習 内 容 ・学 習 活 動 留意点
・近 世 以 前 に ・新 札(樋 ロ ー 葉)の 発 行 や 知 っ て い ・時 代 背 景 を 概 説 しな が お け る の 女 る歴 史 上 の 女 性 な どに つ い て 聞 き 、 ら、 女 性 史 の 大 き な 流 れ 性 の 地 位 ・ これ か ら行 わ れ る 授 業 に 対 す る興 味 を 理 解 さ せ る 。
権利の変遷 ・関 心 を 高 め る。 ・多 様 な 見 方 が で き る よ 第 ・「三 従 の 教 」 や 「三 行 半 」 な ど に 見 う 、 近 世 の 庶 民 の 女 性 像
られ る 当 時 の 女 性 像 を 考 察 す る 。 な ど に も触 れ る 。
1
・本 時 の ま と め を 書 い た ワ ー ク シ ー ト ・家 庭 学 習 を 出 す こ と に よ1を 提 出 す る 。 っ て 、 身 近 な 問 題 と して
時 と ら え られ る よ う工 夫 す
る 。
<ワ ー ク シ ー ト1>
〈イ ン タ ビ ュ ー プ リ ン ト〉
5
・近 代 に お け ・ワ ー ク シ ー ト1を 返 却 し、 家 庭 学 習 ・史 料 に 触 れ る 機 会 を 多 く る 女 性 の 地 の 結 果 を 発 表 す る。 と る と と も に 、 単 な る 読
第 位 ・権 利 の ・「治 安 警 察 法 」 「青 鞘 」 「衆 議 院 議 員 み 下 し で は な く 、 そ の 時
変遷 選 挙 法 」 な ど を 通 して 、 当 時 の 女 性 代 背 景 を 織 り交 ぜ な が ら
2 の 地 位 と権 利 に つ い て 理 解 す る。 解 説 を す る。
・明 治 ・大 正 ・昭 和 初 期 の
時 ・本 時 の ま と め を 書 い た ワ ー ク シ ー ト 政府が女性に期待 してい
2を 提 出 す る 。 た こ と を と ら え さ せ る 。
〈ワ ー ク シ ー ト2>
・明 治 民 法 と ・近 代 日本 の 女 性 の 地 位 ・権 利 を、 明 ・ま と め や 考 察 は、 文 章 で
現行民法の 治 民 法 と現 行 民 法 を 参 考 と して 、 ワ 記 入 させ る こ と に よ っ て 比 較 か ら見 一 ク シ ー ト3を 完 成 させ な が ら比 較 表 現 力 を 養 う。
第 た女性 の地 ・ 検 討 ・ 考 ,.,を 行 う 。 ・自分 自 身 の 問 題 で あ る こ 位 ・権 利 ・本 時 の ま と め を 書 い た ワ ー ク シ ー ト と の 意 識 を 高 め る。
3 3を 提 出 す る 。 ・明 治 政 府 が 法 の 中 で ど の
よ うに 女 性 を位 置 付 け て
時 い た か を理 解 させ 、 そ れ
が 現 代 社 会 に 与 え て い る 影 響 に つ い て も考 え させ
る 。
〈ワ ー ク シ ー ト3、 資 料 〉
・発 表 授 業 ・前 回 の 授 業 で 作 成 し た ワ ー ク シ ー ト ・発 表 で は 、自分 の 言 葉 で 、 3を ま と め 、 考 察 した こ と を発 表 す 自 分 の 意 見 を伝 え られ る
る 。 よ う に させ る 。
・歴 史 的 背 景 か ら 明 治 民 法 下 で は 、女 ・意 見 交 換 の 時 間 を 設 け 、 性 が 法 に よ っ て 「家 」 制 度 の 中 に 組 主 体 性 を も た せ る。
第 み 込 ま れ て い た こ と を理 解 す る。 ・現 在 で も残 る 「家 」 制 度
・現 行 民 法 に お い て は、 「家 」 制 度 は に も 気 付 かせ る 。
4
存 在 せ ず 、 女 性 の 位 置 付 け が 変 化 し ・生 徒 か ら問 題 提 起 を さ た こ と を理 解 す る 。 せ 、 自 分 た ち の 問 題 で あ 時 ・現 代 社 会 に お い て 確 立 した 男 女 平 等 る こ と を 認 識 さ せ る 。社 会 が 、 果 た して 実 現 され て い る の
〈ワ ー ク シ ー ト4>
か 、 さ れ て い な い と した ら ど の よ う ・自 己 評 価 票 を 記 入 させ る に す れ ば 実 現 す る の か を 考 え る。 こ と で 、 一 連 の 授 業 を 振
・本 時 の ま と め を 書 い た ワ ー ク シ ー ト り返 らせ 、 知 識 の 定 着 と
4を 提 出 す る 。 意 識 の 確 認 を させ る 。
・自 己 評 価 ・自 己 評 価 票 を 記 入 し、 提 出 す る 。 〈自 己 評 価 票 〉
一6一
(3)学 習 指 導 案
第1時 近 世 以 前 に お け る 女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 ア 本 時 の ね ら い
4時 間 構 成 の 単 元 「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 の 第1時 と し て 、 単 元 全 体 の 導 入 の 時 間 と位 置 付 け て 授 業 を 展 開 す る 。
第1時 は 、 歴 史 上 の 女 性 に 関 す る話 題 を 取 り上 げ る こ と に よ り女 性 史 に 関 心 を も た せ 、 そ の 地 位 や 権 利 に つ い て 考 え る 動 機 付 け と な る よ うに 授 業 を 展 開 す る 。 ま た 、 生 徒 が 自 ら学 び 自 ら考 え る 学 習 活 動 を 行 うた め の 素 地 を 作 る と と も に 、基 礎 的 ・基 本 的 な 女 性 史 を 概 説 す る 。
本 時 で は 、 女 性 史 を 学 ぶ うえ で 注 目す べ き 事 例 を 取 り上 げ な が ら理 解 を 深 め させ 、 近 世 以 前 の 女 性 の 地 位 が 必 ず し もす べ て に お い て 不 平 等 な 立 場 に は な か っ た こ と に 気 付 か せ る 。 イ 本 時 の 展 開
学習事項 学 習 活 動 指導上の留意点
・女 性 史 学 習 に つ い ・女 性 の 肖像 モ デ ル と して 採 用 され ・新 紙 幣 の 話 題 で 女 性 の 地 位 導 て た 樋 ロ ー 葉 の 新 紙 幣 発 行 の 意 義 に や権 利の 問題 に関心 をもた
つ い て 考 え る 。
せ る 。
・歴 史 上 に 登 場 す る 女 性 の 人 物 を あ ・発 問 に よ り 、 生 徒 の 女 性 史
入
げ る 。
に関す る既 習事項 を確認 す・な ぜ 女 性 史 を学 ぶ の か 考 え る。 る 。
・近 世 の 女 性 の 地 位 ・史 料 「三 行 半 」 を 読 み 、 さ ら に縁 ・細 か い 部 門 史 に な ら な い よ と権利 切 寺 に つ い て の 説 明 を 聞 く。 江 戸 う 注 意 す る 。
時 代 に お い て 、 離 縁 状 は 男 性 側 か ・現 代 の 離 婚 届 の 様 式 や 三 行 展 ら一 方 的 に 出 され る な ど、 離 婚 に 半 の 体 裁 を 板 書 す る な ど 、 関 して 一 般 的 に 女 性 が 不 利 な 立 場 黒板 を活用 して生徒 の関心
に あ っ た こ と を 理 解 す る 。同 時 に 、 を 高 め る 。
「三 行 半 」 は 女 性 に と っ て 再 婚 許 ・史 料 の 内 容 を 平 易 に 解 説 し、
可 状 的 な 意 味 合 い も あ っ た とい う 史料 読解 よ りも内容理解 に 点 、 女 性 か ら も離 婚 を 請 求 で き た 重 点 を 置 く。
開 点、縁切寺な ど女性側か ら離縁す
る 手 立 て が あ っ た こ と に つ い て も 知 る 。
・史 料 「和 俗 童 子 訓 」 に あ る 「三 従 の 教 」 を 読 み 、 女 性 は 生 涯 男 性 に 従 わ な け れ ば な ら な い と い う江 戸 時 代 の 女 性 観 に つ い て 知 る。
7
学習事項 学 習 活 動 指導上の留意点
・古 代 や 中 世 の 女 性 観 の 説 明 を 聞 ・各 時 代 の 女 性 史 を 取 り扱 う 展 き 、 古 代 に 多 くの 女 帝 が 存 在 した 際 に 、 そ の 地 位 や 権 利 が 階 こ とや 鎌 倉 時 代 の 「御 成 敗 式 目」 層 に よ っ て も 違 う こ と を 指 開 に見 られ る女性 の相続権 などか 摘 す る 。
ら 、 時 代 に よ っ て 女 性 の 地 位 ・権 利 が 異 な る こ と に気 付 く。
・近 世 以 前 の 女 性 史 ・本 時 に お い て 学 習 した 近 世 以 前 の ・家 庭 学 習 に よ り 、 生徒 が 女 ま に つ い て の ま と め 女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 に つ い て 性 史 に っ い て 興 味 ・関 心 を 理 解 した こ とや 疑 問 点 な ど に つ い 深 め 、 主 体 的 に 学 習 で き る
と て 整 理 し ま と め る 。 よ う に す る 。
・ ワ ー ク シ ー ト1を 提 出 す る 。
め
・家 庭 学 習 ・身 近 な 女 性 か ら 、女性 と して 今 ま ・ 「イ ン タ ビ ュ ー 結 果 記 入 用 で に 性 に よ る 区 別 を感 じ た こ とが 紙 」 を 配 布 す る 。
あ る か イ ン タ ビ ュ ー し て く る 。
ウ 評 価 の 観 点
・女 性 史 に 関 心 を も ち 、学 ぶ 意 欲 を もて たか。
・提 示 され た 教 材 か ら、近 世 以 前 の女 性 の地位 ・権利 にっ い て理解 す る こ とが で きた か。
・発 問 に 対 して 自分 の 考 え を 述 べ た り 、 ワー ク シ ー トの 記 入 に積 極 的 に取 り組 む な ど、
進 ん で 学 習 活 動 に参 加 で き た か 。
〔樋 ロー 葉 の 新 五 千 円 札 〕*財 務 省 印 刷 局 ホ ー ム ペ ー ジ よ り
一g一
第2時 近 代 に お け る女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 ア 本 時 の ね らい
近 代 化 の 道 を 歩 み 始 め た 日本 で あ っ た が 、 「家 」 制 度 の も と で か え っ て 家 父 長 制 は 強 化 さ れ 、 女 性 の 地 位 は 低 く 権 利 も 認 め られ な か っ た こ と を 理 解 す る 。 ま た 、 婦 人 参 政 権 運 動 な ど女 性 自身 に よ る女 性 解 放 へ の 動 き も あ っ た が 、 戦 争 へ 向 か う過 程 で 中 断 して しま っ た こ と な ど を 史 料 を 読 み 取 りな が ら考 察 す る。
イ 本 時 の 展 開
学習事項 学 習 活 動 指導上の留意点
・本 時 の 学 習 に つ い ・前 時 に 出 され た 家 庭 学 習(イ ン タ ・生 徒 各 自 が 調 べ て き た 内 容 導 て ビ ュ ー)で 調 べ た 結 果 に つ い て 発 か ら 、 本 時 の 学 習 に 対 す る
表 し、 現 在 の 女 性 の 地 位 ・権 利 の 生 徒 の 興 味 ・関 心 を 高 め る よ 入 問題が近代の歴史の延長線上にあ う に す る 。
る こ と に 気 付 く。
・近 代 の 女 性 の 地 位 ・女 子 教 育 の 方 針 で あ っ た 「良 妻 賢 ・ ワ ー ク シ ー ト2を 配 布 す る。 に つ い て 母 教 育 」や 、 「治 安 警 察 法 第 五 条 」 ・女 性 の 地 位 ・権 利 の 状 況 が
か ら、 女 性 の 政 治 的 権 利 が 認 め ら 前時 に学習 した近 世か ら連 れ て い な か っ た こ と を 確 認 す る。 続 す る も の で あ り、 国 家 の
展 定 め た 法 に よ っ て さ ら に 強
化 され た こ と を理 解 させ る。
・女 性 解 放 の 動 き と ・「元 始 女 性 は 太 陽 で あ っ た 」 を 読 ・婦 人 参 政 権 運 動 な ど女 性 自 銃 後 の 女 性 に っ い み 、 女 性 の 置 か れ た 状 況 を 知 る と ら の 地 位 向 上 の 動 き が あ っ
て と も に 、 そ の 後 の 女 性 解 放 運 動 を た こ と を 理 解 させ る。
開 概 観 す る。 ・婦 人 参 政 権 運 動 は 方 向 を 転
・「普 通 選 挙 法 第 五 条 」 で 女 性 の 参 換 して い き 、 女 性 は 銃 後 の 政 権 獲 得 が 実 現 しな か っ た こ と を 守 り と し て の 役 割(男 性 に
確 認 す る 。 代 わ る 労 働 力 と して ・産 む
・戦 争 に 向 か う中 で 、女性 に求 め ら 性 と して な ど)を 求 め られ れ た も の を 考 察 す る 。 た こ と を 理 解 させ る。
ま ・本 時 の 授 業 を 振 り ・本 時 に お い て 学 習 した 近 代 に お け ・自 ら の 課 題 と して 本 時 の 授 と
返 り 、ま と め る 。
る 女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 に つ い 業 を振 り返 らせ る。め ・次 時 の 説 明 て 、 理 解 した こ と や 疑 問 に 思 っ た
・ ワ ー ク シ ー ト2を 回 収 す る 。
こ と に つ い て 整 理 し ま と め る 。・次 時 の 授 業 に つ い て の 説 明 を 聞
く 。
9一
ウ 評 価 の 観 点
・イ ン タ ビ ュ ー を 通 じて 、 主体 的 な学 習 が で きた か 。
・イ ン タ ビ ュ ー の 回 答 か ら 、 女性 の 地位 ・権 利 にっ いて 関 心 を もっ たか。
・自 ら 史 料 を 読 み と っ た り、 考 えた りしよ うと して い るか。
・近 代 の 女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 や 状 況 を 理 解 で き た か 。
・史 料 を 読 み 取 り、各 設 問 に答 えた りま とめた りす る学 習 活 動 か ら、女 性 の 地位 ・権 利 に 関 す る 問 題 点 や 自分 の 意 見 な ど を 導 き 出 す こ と が で き た か 。
‐io‐
第3時 歴 史 の 中 に お け る 女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷
(明 治 民 法 と現 行 民 法 の 比 較 ・検 討 か ら女 性 の 地 位 と権 利 を 考 察 す る) ア 本 時 の ね ら い
前 時 ま で の 通 史 的 な 女 性 の 地 位 ・権 利 の 学 習 を 踏 ま え 、 現 代 社 会 に つ な が る 女 性 の 位 置 付 け を 、 明 治 民 法 や 現 行 民 法 な ど の 資 料 を も と に 作 業 学 習 を 行 い な が ら読 み 取 らせ る 。
そ の 中 か ら、 な ぜ 女 性 の 地 位 が 法 の 中 に 低 く位 置 付 け られ て い っ た か を 主 体 的 に 考 察 さ せ て い く。
イ 本 時 の 展 開
学習事項 学 習 活 動 指導上の留意点
導 ・第1・2時 の 授 業 ・時 代 と と も に 女 性 の 地 位 が どの よ ・女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 化 に の復習 うに位 置 付 け られ て き た か を 通 史 気 付 か せ る。
入 的 側 面 か ら確 認 す る 。
・民 法 に つ い て ・民 法 の 概 略 を 理 解 す る。 ・民 法 に つ い て 説 明 す る。
・作 業 学 習 ・近 代 日本 の 女 性 の 地 位 ・権 利 を 明 ・近 代 日本 に お い て 女 性 の 地 (資 料 を 読 み 取 る) 治 民 法 ・現 行 民 法 な ど を 参 考 に し 位 が低 く位置 付 け られ てい
な が ら 、ワ ー ク シ ー ト3を 作 成 し 、 た こ とが 特 徴 と し て 表 れ る
展 比 較 ・検 討 ・考 察 を 行 う。 民 法 を 資 料 と して 活 用 す る 。
・他 の 諸 法 典 に っ い て も 参 考
・近 現 代 の 女 性 の 地 ・次 の 民 法 の 具 体 的 な 内 容 を 比 較 ・ に す る 。
位 ・権 利 の 歴 史 と 検 討 す る。 ・机 間 指 導 を 適 宜 行 い 、 助 言 問 題 点 の 比 較 ・検 1基 本 的 な 原 理 の 比 較 を 与 え る 。
討 ・考 察 2婚 姻 に つ い て の 比 較
開 3夫 婦 に つ い て の 比 較
4親 権 に つ い て の 比 較 5扶 養 に つ い て の 比 較
6相 続 に つ い て の 比 較 ・ま と め や 考 察 は 、 文 章 で記
・資 料 を 読 み 取 り、 その 比 較 を表 に 入 させ る こ と に よ り表 現 力
ま と め る 。 を 養 う。
・資 料 及 び 表 の 比 較 ・検 討 か ら何 が 読 み とれ る か 考 察 す る 。
ま ・民 法 の 比 較 ・検 討 ・明 治 民 法 お よ び 現 行 民 法 の 比 較 ・ ・ま と め た ワ ー ク シ ー ト3を と に つ い て の ま と め 検 討 か ら、 現 代 社 会 に お け る 女 性 提 出 さ せ る 。
め の 地 位 ・権 利 の 問 題 を 考 察 し、 ま 次 回 の 授 業 で 発 表 す る こ と
と め る 。
を 伝 え る 。ウ 評 価 の 観 点
・前 時 ま で の授 業 を ふ ま え 、 ワー ク シー ト3を 作成 で きた か 。
・資 料 等 を 読 み 取 り、 各設 問や ま とめ な どの作 業 か ら主体 的 に考 察 し、 女性 の 地位 ・権利 の 問 題 点 を 導 き 出 す こ と が で き た か 。
一11一
第4時 歴 史 の 中 に お け る 女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 (作 業 学 習 の 発 表 及 び 主 題 学 習 の ま と め) ア 本 時 の ね らい
前 時 の 作 業 学 習 を うけ て 、 学 習 成 果 の 発 表 を 行 う。 そ の 際 、 他 の 生 徒 の 発 表 ・意 見 や 教 師 の 解 説 を 聞 い て 今 回 の 主 題 学 習 の ま と め を 行 う と と も に 、 女 性 の 地 位 ・権 利 に つ い て の 認 識 を深 め させ る。
ま た 、 最 後 に 生 徒 に よ る 自 己 評 価 を 行 い 、 こ の 学 習 成 果 を確 認 す る。
イ 本 時 の 展 開
学習事項 学 習 活 動 指導上の留意点
・前 時 の 復 習 ・第3時 の 作 業 学 習 の ポ イ ン トを確 ・前 回 の 授 業 で 提 出 し た ワ ー
導 認 す る 。 ク シ ー ト3は 、 事 前 に 返 却
入 し て お く。
・作 業 学 習 の 結 果 の ・前 時 の 授 業 で 作 成 した ワ ー ク シ ー
・ ワ ー ク シ ー ト4を 配 布 し 、
発 表 ト3を ま と め 、 考 察 し た こ と を 発 ま と め ・考 察 を 行 わ せ る 。 表 す る 。
・民 法 の 比 較 ・検 討 ・発 表 を 聞 き な が ら他 の 生 徒 の 考 え ・発 表 時 に お い て は 重 要 な ポ
一
を ま と め 、 ワ ー ク シ ー ト4に 記 入 イ ン トや 疑 問 点 に つ い て は
す る 。 適 宜 説 明 を しな が ら授 業 を
展 ・ま と め た 表 か ら 明 治 民 法 下 で 、女 進 め て い く 。
性 が 法 に よ っ て 「家 」 制 度 の な か ・意 見 交 換 の 時 間 を 設 定 す に 組 み 込 ま れ い った こ と を 理 解 す る 。
る 。
・明 治 民 法 の も と で ・な ぜ 明 治 政 府 が 「家 」 制 度 を 重 視 ・生 徒 の 発 表 を 受 け て 、 の 女 性 した 明 治 民 法 を 制 定 した の か 、 歴 「家 」 制 度 ・戸 主 権 な ど を
史 的 背 景 を 考 察 す る。 中 心 に 近 代 の 女 性 の 地 位 ・
開 権 利 の 歴 史 を 解 説 す る。
・明 治 民 法 及 び 現 行 民 法 の 制 定 過 程 に つ い て も 触 れ る。
・現 行 民 法 の も と で ・戦 後 の 現 行 民 法 で 民 主 化 が 図 ら ・現 代 社 会 に お い て も 「家 」 の で 女 性 れ 、 戦 前 の 「家 」 制 度 は 廃 止 され 制 度 的 考 え方 が 残 存 す る な
た が 、 現 代 社 会 に お い て も 「家 」 かで の問題 点 と課題 を指摘 制 度 的 考 え 方 が 残 存 して い る こ と
す る 。
を 理 解 す る。
一12一
・現 代 社 会 に お け る ・昭 和30(1955)年 頃 か ら の 高 度 ・女 性 の 平 等 ・ 自 立 を 様 々 な
女性の位置付 けと 経 済 成 長 期 に 「男 は 仕 事 ・女 は 家 分 野 で 実 現 す る に は 、 長 い 展 問題 点 庭 」 の 性 別 役 割 分 業 観 が 定 着 した 年 月 と 運 動 の 歴 史 が あ っ た
こ と を 理 解 す る 。 こ と を 解 説 す る 。
・昭 和45(1970)年 代 か ら 性 差 別 ・近 年 の 動 向 と し て 昭 和60 撤 廃 運 動 が 広 が り 、昭 和45(1970) (1985)年 の 男 女 雇 用 機 会 均
展 年 の国連総会 における女子差別撤
等 法 ・平 成ll(]999)年 の
廃 条 約 採 択 以 降 、 男 女 が 対 等 の 立 男女 共同参画社会 基本法 に 場 で 共 同 して つ く る 社 会 へ の 施 策 も 触 れ 、 問 題 点 や 課 題 を 指 が 始 ま っ て い る こ と を理 解 す る。 摘 す る 。
・問 題 点 と今 後 の 展 ・女 性 の 地 位 ・権 利 の 変 遷 を 踏 ま え ・発 表 及 び 解 説 を も と に 今 回 望 の ま と め た 上 で 、 民 主 的 な 男 女 の 在 り方 に の 主 題 学 習 の ま と め を さ せ
つ い て 考 え る 。 る 。
・民 主 的 な 男 女 の 在 り方 と は
ま 何 か を 考 え させ る。
・男 女 平 等 の 実 現 に 向 け て 様
と 々 な 問 題 が 残 され て い る こ
と に 気 付 か せ 、 問 題 を 追 究
め して い く こ と の 大 切 さ を 指
摘 す る 。
・自 己評 価 票 の 記 入 ・今 回 の 主 題 学 習 に つ い て の 自 己 評 ・自 己 評 価 票 を 提 出 させ る。
価 を 行 う。
ウ 評 価 の 観 点
◇ 発 表 ・解 説 に つ い て
・発 表 を 分 か りや す くで き た か 。
・他 の 生 徒 の 発 表 や 意 見 ・教 師 の 解 説 を 聞 き 、 自分 の 考 え をま とめ る こ とがで きた か。
◇ 内 容 に つ い て
・明 治 民 法 に よ っ て 、女性 は 「家 」 制度 の 中で法 的 に低 く位 置付 け られ た こ とを、 当時 の 歴 史 的 背 景 も含 め 理 解 で き た か 。
・「家 」 制 度 的 な 考 え 方 が 今 も 社 会 の 根 底 に 残 存 して い る こ と を理 解 で き た か 。
・男 女 平 等 社 会 を 実 現 す る た め の 課 題 と展 望 を 見 付 け 出 す こ とが で き た か 。
一13一
〔目 本 史 ワー ク シ ー ト1〕
女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史
1中 世 後 期 〜 近 世
室 町 、戦 国 時 代 以 降 、封 建 制 の 確 立 に伴 っ て家 督 の 観念 が形 成 され 家 父長 制 が 定着 し、
女 性 は 嫁 入 婚 の 浸透 と ともに 家 に従 属 させ られ る よ うに な る。 江 戸 時代 の幕 藩 体 制 下 にお け る女 性 は 、 家 督 を継 承 す る男 子 を 出 産す る こ とを 要 求 され 、忍 従 の 生 き方 を 強 い られ た 。
【史 料2】 封 建 的 女 性 観(三 従 の 教)
婦 人 に は 、 三 従 の 道 あ り 。 凡 そ 婦 人 は 、 柔 和 に し て 、 人 に 従 う を 道 と す 。 わ が 心 に ま か せ て 行 な う べ か ら ず 。(中 略)父 の 家 に あ り て は 父 に し た が い 、 夫 の 家 に ゆ き て は 夫 に し た が い 、 夫 死 し て は 子 に し た が う を 三 従 と い う、,
(和 俗 童 子 訓) (2)カ ッ コ 内 にouを 入 れ よ う。
幼 い 時 は(ア)、 結 婚 す れ ば(イ に 従 う3っ の 道 。 女 性 の 心 構 え 。
)、 夫 の 死 後 は ぐウ
)
1 竃 ー
【史 料 且】 離 縁 状(三 行 半) 一 札 之 事
一 お し ま儀 私 妻 二 貰 請 申 候 処 此 度 其 元 江 御 返 し申 候 何 方 江 縁 付 候 共 構 無 御 座 候 為 後 日 離 別 如 件
寛 政 八 年 大 奈 良 村 辰 六 月 廿 六 日 加 蔵 下 海 瀬 村
中右 衛 門 殿(土 爆 家 文 魯)
(1)三 行 半 に っ い て ま と め よ う 。II古 代 〜 中世前 期
邪馬 台 国 の卑 弥 呼 以来 、女性 は政 治 的 権 力 か らま った く排 除 され て い るわ けで はな か っ た、,また 、一 般 的 に官 職 をは じめ と して 女性 の地位 は相 対 的 に 低 く、 女性 の 相続 も事 実上 減 少 して い く とは い え、 中世 前期 頃 まで は 、武 家 社 会 の 中 で 女性 の 所領 も認 め られ 、母親 の 権限 も相 対 的 に 高 か った。
★ 今 日の 授 業 を 受 け て 、 あ な た が わ か っ た こ と や 気 が 付 い た こ と 、 考 え た こ とや 疑 問 点 な ど を 書 き な さ い 。
*史 料 は 『新版 目本史 史 料』(吉 川 弘 文館)よ り
年 組 番 氏 名
皿 近 代
女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史
1 嵩 1
1近 代 の 女 性
明 治 維 新 に よ って 近 代 国 家 の 道 を歩 み 始 め た 日本 で あ っ た が 、家 父長 制 は 強 化 され 、 女 性 は 家 ・夫 に 従 属 す る存 在 で あ っ た。 女 性 に は 政 治 的 権 利 が い っ さい 認 め られ ず 、 教 育 に お い て も男 子 と違 う教 育 課 程 や(ア)教 育 が 行 わ れ 女 性 差 別 は 大 きか っ た。
【史 料1】 治 安 警 察 法(1900年)
第 五 条イ四五六七ー
左 に 掲 ぐ る者 は 政 事 上 の 結 社 に加 入す る こ とを 得 ず 。 現 役 及 召 集 中 の 予備 、 後 備 の 陸 海 軍 軍 人
警 察官
神 官神 職 僧 侶 そ の 他 諸 宗 教 師 官 立 公 立 私 立 学 校 の 教 員 学 生 生 徒
(イ) 未 成 年 者
公 権 剥 奪 及 停 止 中 の 者
)及 び 未 成 年 者 は 公 衆 を 会 同 す る政 談 集 会 に 会 同 し若 し くは そ の発 起 人 た る こ とを 得 ず
2女 性 解 放 へ の 動 き
1911年 、(ア)ら は 青 踏 社 を つ く り 、 女 流 文 学 の 発 達 を は か り大 き な 反 響 を 呼 ん だ 。 そ の 後 、 雷 鳥 は(イ)ら と新 婦 人 協 会 を結 成 し、 治 安 警 察 法 第5条 の 一 部 改 正 を 実 現 させ 、女 性 の 政 治 集 会 の発 起 と傍 聴 を 認 め させ た。 さ ら に 普 通 選 挙 実 現 の 動 きが 高 ま る と 、婦 人 参 政 権 の 獲 得 を め ざ して 婦 人 参 政 権 運 動 が 高 ま っ た 。
【史 料2】 元 始 女 性 は 太 陽 で あ っ た 。 一 「青 轄 」 発 刊 に 際 し て 一(1911年)
元 始 、 女 性 は 実 に 太 陽 で あ っ た 。 真 正 の 人 で あ っ た 。 今 、 女 性 は 月 で あ る 。 他 に 依 っ て 生 き 、 他 の 光 に よ っ て 輝 く 、 病 人 の よ う な 蒼 白 い 顔 の 月 で あ る 。 さ て こ こ に 「青 轄 」 は 初 声 を 上 げ た 。
(1)史 料2で は 元 始 と 今 、 そ れ ぞ れ 女 性 は ど ん な 状 態 だ と い っ て い る の だ ろ う 。
第 五 条 帝 国 臣 民 た る(ア を 有す
帝 国 臣 民 た る(ア 権 を有 す
)に し て 年 齢 満(イ
)に して 年 齢満(ウ
)年 以 上 の者 は 選 挙 権 )年 以 上の 者 は被 選 挙
3銃 後 の 女 性
十 五 年 戦 争(満 州 事 変 〜 太 平 洋 戦 争)の 時 期 、 婦 人 参 政 権 運 動 は しだ い に 戦 争 体 制 に 協 力 す る こ と で女 性 の 実 力 を 認 め させ る方 向 に転 じ、 大 日本 国 防 婦 人 会 な ど が 結 成 され た 。 戦 争 末 期 に は 、 既 婚 女 性 に 「(ア)」 と妊 娠 ・出 産 が 奨 励 され た。 ま た 、 兵 士 と して動 員 さ れ た男 性 に か わ り、(イ)
と して12歳 か ら40歳 の 女 性 が 軍需 工 場 な ど に動 員 され た。
(1)十 五 年 戦 争 の 時 期 に 女 性 に 求 め ら れ た も の は 何 か 考 え て み よ う。
☆ 今 日 の 授 業 を 受 け て 、 あ な た が わ か っ た こ と や 気 が 付 い た こ と 、 考 え た こ と や 疑 問 点 な ど を 書 き な さ い 。
一
1 5 1
[日 本 史 ワ ー ク シ ー ト3]
女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史
IVワ ー ク シ ー ト3の 資 料 ① ・② か ら明 治 民 法 と現 行 民 法 の 比 較 表 を完 成 させ 、 そ の 比 較 表 を も とに 近 現 代 の 女 性 の 地位 ・権 利 を探 って み よ う。
比 較 内 容 明 治 民 法 現 行 民 法
基 本 原理
① 中心 は何 か
② 家 族 の 中心 は 何か
③ 男 女 の位 置 付 けは
昏
因 女 女
①婚姻年齢規定
② 婚姻 の 同 意 につ い て
夫 権
① 夫 の位 置 付 け
② 妻 の位 置 付 け
③ 姓 につ い て
親 権
① 誰 に親 梅の義 務が あ るか
扶 養
① 誰が 扶養 の義務 を負 うか
① 相続 の種 類 は
② 誰 が相 続 す るか
1明 治 民 法 と 現 行 民 法 を 比 較 ・検 討 して ど の よ うな こ と が 分 か っ た か 。 ま た そ れ に つ い て 感 想 を ま と め て み よ う。
2現 代 社 会 に お け る女 性 の 地 位 ・権 利 の 問 題 点 及 び そ の 原 因 は 、 何 で あ る と 考 え られ る か 。 今 ま で の 学 習 を 振 り返 りな が ら 自 分 の 考 え を ま とめ て み よ う。
..
1 寄 1
女 性 の 地位 ・権 利 の歴 史
V発 表 学 習 と ま と め
1発 表 を 聞 い て 、 他 の 生 徒 の 考 察 に つ い て ま と め て み よ う。
(1)ワ ー クシ ー ト3の1に つ い て
(2)ワ ー ク シ ー ト3の2に つ い て
2生 徒 の 発 表 及 び 教 師 の 解 説 か ら次 の3点 に つ い て ま と め て み よ う。
(1)明 治民 法 の もとでの 女性
(3)現 代 社会 に お け る女性 の 問題 と課題
一
(4)評 価
・評 価 の 在 り方
何 を 生 徒 に 学 習 さ せ た い か とい う教 師 の ね らい に 対 して 、 そ の ね らい が どの 程 度 達 成 さ れ た か を 測 定 す る の が 評 価 で あ る 。 評 価 は 、 ね ら い ど お りに 授 業 が 行 え た か を 教 師 が 反 省 す る 指 標 とな る。 ま た 、 生 徒 に とっ て も 自分 が 学 習 した 成 果 に気 付 く き っ か け に な る。
した が っ て 、 生 徒 の た め の 評 価 で あ る こ と を 意 識 しな が ら 、評 価 を 学 習 指 導 の 改 善 に 生 か す よ うに 心 掛 け る こ とが 重 要 で あ る。
・評 価 規 準 と評 価 計 画
日本 史 グル ー プ で は 、 指 導 と評 価 の 一 体 化 を念 頭 に お き 、 単 元 「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 の 評 価 計 画 を 作 成 し 、 評 価 方 法 に っ い て も検 討 した 。 評 価 の4観 点 は どの 時 間 の 授 業 に お い て も考 慮 され る べ き も の だ が 、 評 価 過 重 に な ら な い よ う今 回 は 特 に 各 時 間2つ 程 度 の 観 点 に 限 定 して 評 価 計 画 を 作 成 した 。
【評 価 規 準 と評 価 計 画 】
観 ア 社会 的事 象 イ 社 会 的 な思 ウ 資 料 活 用 の 工 社 会 的 事 象
へ の 関 心 ・意 考 ・判 断 技 能 ・表 現 に つ い て の 知 評価の手法
点 欲 ・態 度 識 ・理 解
歴 史 上 の 女 性 の 近 世 まで の女性 *授 業 へ の 参 加
第 地位 や役 割 にっ 史 の 変 遷 に つ い 態度
1
い て 関 心 を も つ 。 て 理 解 す る。 *発 問 に 対 す る時 反応
*ワ ー ク シ ー ト
歴 史上 の女性 の 近代 の女 性 史の *授 業 へ の 参 加 第 地位 や役 割 に つ 変 遷 に つ い て 理 態度
2 い て 関 心 を も つ 。 解 す る 。 *発 問 に 対 す る
時 反応
*ワ ー ク シ ー ト
明治 民 法 と現 行 民 法 が 、 婚 姻 や *発 問
第 民 法 を 比 較 して 、 親 権 、 扶 養 や 相
*ワ ー ク シ ー ト
3 当時 と現在 の女 続 に つ い て 規 定 の分析
時 性 の地位 と権 利 し て い る こ と を
の 違 い に つ い て
知 る 。
気 付 く 。
男 女 平等 社会 を 資 料 を も と に 分 *発 表 を す る 態
第 実 現 す る た め の か りや す く 発 表 度 、 聞 く 態 度
4
課題 と展 望 を見 す る 。 他 の 生 徒 *自 己評 価 票時 付 け 出 す 。 の 発表 や 意見 を
聞 き 、 自 分 の 考 え を ま と め る 。
一18一
評 価 規 準 の 詳 細 を 以 下 に 列 挙 す る。
・女 性 史 に 関 心 を も と う と す る 。
・ワ ー ク シ ー ト記 入 に 積 極 的 に 取 り組 も う と し て い る 。
・統 計、 資 史 料 を 主 体 的 に 調 べ よ う と し て い る 。
・自 己 評 価 票 に 積 極 的 に 記 入 し よ う と して い る。
・男 女 不 平 等 の 問 題 に つ い て 社 会 的 に 正 し く 考 察、 判 断 し て い る 。
・資 史 料 を 正 し く 読 み、 自 己 の 意 見 や 感 想 を も つ こ と が で き る 。
・資 史 料 か ら 読 み 取 っ た こ と を ワ ー ク シ ー ト に 記 入 し て い る。
・女 性 の 地 位 ・権 利 に つ い て、 歴 史 的 に 正 し く 認 識 し て い る 。
・評 価 方 法
評 価 の4観 点 に 即 した 評 価 の 具 体 的 な 手 法 は 以 下 の とお りで あ る 。
評 価 の4観 点 具体的な手法
社 会 的 事 象 へ の 関 心 ・意 欲 ・態 度 *発 問 に 対 す る回 答 内 容 の 分 析
*授 業 へ の 参 加 態 度 、 姿 勢 の 観 察 社 会 的 な 思 考 ・判 断 *発 問 に 対 す る回 答 内 容 の 分 析
*自 己 評 価 票 の 記 入 内 容 の 分 析 資 料 活 用 の 技 能 ・表 現 *ワ ー ク シ ー トの 記 入 内 容 の 分 析
*発 表 内 容 の 分 析
社 会 的 事 象 に つ い て の 知 識 ・理 解 *発 問 に 対 す る 回 答 内 容 の 分 析
*ワ ー ク シ ー トの 記 入 内 容 の 分 析
・自 己 評 価 票 記 入 の 実 際
「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 の 授 業 の 最 終 時 と な る 第4時 に 、 学 習 の 総 括 と して 生 徒 に 自 己 評 価 表 を記 入 さ せ た 。 以 下 、 自 己 評 価 票 か らの 抜 粋 を掲 載 す る。
【設 問:今 回 の 「女 性 の 地 位 ・権 利 の 歴 史 」 の 学 習 で 、 どん な こ と に気 付 き ま し た か 。】
○ 今 で も 残 っ て い る 男 女 格 差 の 考 え 方 が 、 近 世 か ら続 く男 尊 女 卑 と 明 治 の 近 代 化 政 策 と の 歴 史 の 中 で 裏 付 け さ れ て い っ た と い う こ とが 分 か り ま した 。 特 に 、 明 治 民 法 で 女 性 が 無 能 力 者 扱 い さ れ て い る な ど女 性 差 別 は ひ ど い も の で した が 、 そ れ に 対 し て 女 性 の 解 放 を 求 め て い っ た 平 塚 ら い て うな どの 活 動 は 非 常 に す ば ら しい と思 い ま し
た 。 そ の 一 方 で 、 近 世 以 前 の 歴 史 の 中 で 女 性 の 地 位 が 男 子 と 同 等 で あ っ た と は新 た な 発 見 で し た 。 近 代 の 「家 」 制 度 に よ る男 尊 女 卑 の 考 え 方 か ら高 度 経 済 成 長 期 の 女 性 の 役 割 へ の 意 識 の 移 り 方 の 根 本 に あ る の は 、 「女 性 は 家 庭 を 守 る 」 と い う意 識 な の だ と思 い ま し た 。 こ の 保 守 的 な 意 識 が あ る 以 上 、 い く ら 社 会 や 制 度 が 変 わ っ て も そ の 意 識 が 変 わ らな い か ぎ り、 本 当 の 男 女 平 等 が 実 現 で き な い と 強 く感 じ ま した 。
○ 明 治 民 法 で は 女 性 は とて も低 い 地 位 に い た ん だ な あ と 思 っ た 。 結 婚 に つ い て も 昔 は とて も厳 しか っ た の だ な あ と 読 ん で み て 思 っ た 。
○ 今 回 学 ん だ こ と で 、 昔 の 日本 は 女 性 が 不 利 な こ と が 多 か っ た と い う こ とが わ か り ま した 。 だ か ら とい っ て っ ま ら な い と は 思 わ な い が 、 自 分 が 働 き た い と思 っ て も 、 「女 」
一19一