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國 教育研究員研究報告書

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Academic year: 2021

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(1)

高等学校

成11年

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

東 京 都 教 育 委 員 会

(2)

平 成11年

育 研 員 名 簿

農 業 ・工 業 部 会

都 立 府 中工 業 高 等 学 校

都 立 農 芸 高 等 学 校 佐 々 木

i 都 立 足 立 工 業 高 等 学 校

都 立小 石 川工業 高等 学校

都 立 多 摩 工 業 高 等 学 校

都 立 向 島 工 業 高 等 学 校

都 立 農 産 高 等 学 校

2

都 立 向 島工 業 高 等 学 校

都 立 墨 田 工 業 高 等 学 校

都 立北 豊 島工 業高 等学 校

都 立 農 林 高 等 学 校

教育庁指導部高等学校教育指導課 ・指導 主事

(3)

は じめ に

1地 域 に 働 き か け る 職 業 教 育 1研 究 の 趣 旨

2調 査 の 内 容 と方 法 (1)調 査 内 容

(2)調 査 対 象 及 び 調 査 時 期 (3)調 査 方 法

3調 査 結 果 と 考 察

(1)ア ン ケ ー ト調 査 の 集 計 結 果 (2)考

4事 例 研 究

(1)事 例1保 育 園 児 と保 護 者 を 対 象 と した 「野 菜 栽 培 教 室 」 (2)事 例2中 学 校 へ の 訪 問 授 業

(3)事 例3中 学 生 を 対 象 と し た 化 学 実 験 教 室 (4>事 例4CD‑ROMに よ る 学 校 紹 介

事 例5廃 棄 物 を 利 用 した 再 生 品 製 作 の 試 み 5研 究 の ま と め

II地 域 の 教 育 力 を 活 用 す る 職 業 教 育 1研 究 の 趣 旨

2調 査 の 内 容 と方 法 (1)調 査 内 容

(2)調 査 対 象 及 び 調 査 時 期 (3)調 査 方 法

3調 査 結 果 と 考 察

(1)ア ン ケ ー ト調 査 の 結 果 (2)ア ン ケ ー ト調 査 の ま と め 4事 例 研 究

(1)事 例1 (2>事 例2

(3)事 例31産 業 見 本 市 に お け る 地 元 企 業 との 交 流 (4)事 例4農 業 改 良 普 及 セ ン タ ー との 連 携

5研 究 の ま と め お わ りに

第9回 都 立 高 等 学 校 産 業 教 育 フ ェ ス テ ィバ ル へ の 参 加 地 域 か ら の 教 育 力 を 活 用 し た 「廃 液 処 理 を 取 り入 れ た 実 習 」

2 3 3 3 3 4 4 4 4 5 6 6 7 8 9 0 2 3 3 3 3 3 3 4 4 6 7 7 8 0 2 3 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2

(4)

は じめ に

現 在 の 社 会 は 、 国 際 化 ・情 報 化 ・高 齢 化 ・科 学 技 術 の 発 展 な ど に よ り急 速 に 変 化 を 続 け 、 こ の 流 れ は 今 後 も続 く も の と思 わ れ る 。 こ の よ う な 社 会 に 生 き る 子 ど も た ち に は 、 第15期 中 央 教 育 審 議 会 答 申 に も述 べ ら れ て い る よ う に 「生 き る 力 」 が 求 め ら れ て い る 。 こ の 「生 き る 力 」 を 育 成 す る に は 、 家 庭 ・学 校 ・地 域 社 会 が 連 携 し一 体 と な っ て 、 バ ラ ン ス の と れ た 教 育 を営 む こ とが 必 要 で あ る 。 特 に 地 域 社 会 の 中 で 様 々 な 年 齢 の 人 々 と交 流 し 、 い ろ い ろ な 生 活 体 験 ・社 会 体 験 ・自 然 体 験 を 積 み 重 ね る こ とが 、 生 徒 に 「生 き る 力 」 を は ぐ くむ こ と に な る 。

私 た ち は 研 究 テ ー マ を 「地 域 と共 に 学 ぶ 職 業 教 育 」 と設 定 した 。 こ こ数 年 来 、 各 学 校 、 と り わ け 農 業 ・工 業 高 校 は 「開 か れ た 学 校 」 を め ざ し努 力 し て き て い る 。 地 域 社 会 に 公 開 講 座 な ど が 定 着 し 、 あ る 程 度 成 果 が 出 て い る 。 しか し、 ま だ 学 校 と地 域 社 会 が 独 自 に 動 い て い て 、 連 携 が 十 分 で な い よ う に 思 わ れ る 。 生 徒 の 「生 き る 力 」 を 育 成 して い くた め に は 、 さ ら に 連 携 を 深 め る 必 要 が あ る 。 幸 い 、 専 門 高 校 は 、 そ の 分 野 に 固 有 の 専 門 性 ・技 術 力 を も っ て い る 。 こ れ を 媒 介 に して 、 地 域 社 会 に 働 きか け た り、 地 域 社 会 か ら も 自 分 た ち に不 足 して い る 専 門 性 ・技 術 力 を 学 び 取 っ た りす る こ とが で き る 。 地 域 社 会 へ 出 か け 多 くの 人 々 に会 い 体 験 的 に 学 習 す る こ

とや 、 教 室 の 中 に 工 場 や 研 究 所 で 働 い て い る 人 た ち を 市 民 講 師 と して 招 くこ と は 、 生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め る と い う視 点 か ら も必 要 で あ る 。

ま た 、 生 涯 学 習 社 会 の 実 現 が 、 都 民 に 強 く望 ま れ て い る 。 だ れ も が い つ で も ど こ で も 自 由 に 学 習 で き 、 そ の 成 果 を 地 域 社 会 の 中 で 生 か す こ と は 、 自 己 実 現 の 達 成 と と も に 地 域 社 会 へ の 貢 献 に も な る 。 産 業 界 で も 、 今 まで の 知 識 や 技 能 で は 技 術 革 新 に 追 い つ か ず 、 勤 労 者 の 主 体 的 な 自 己 啓 発 へ の 取 り組 み を 重 視 し て い る 。 こ う い う状 況 の 中 で 、 学 校 と地 域 社 会 は 一 体 と な っ て 、 社 会 人 や 高 齢 者 な ど に 新 た な 学 習 機 会 を 提 供 して い か な け れ ば な ら な い と 考 え る 。

地 域 と の 連 携 を 考 え た と き 、 学 校 が 地 域 に 出 向 い て い く場 合 と 、 地 域 を 学 校 に 取 り込 む 場 合 が 考 え ら れ る 。 そ こ で 、 二 つ の 分 科 会 に 分 け 、 第1分 科 会 は 「地 域 に 働 き か け る 職 業 教 育 」 を 第2分 科 会 は 「地 域 の 教 育 力 を活 用 す る 職 業 教 育 」 と い う テ ー マ を 設 定 す る こ と に した 。

○ 地 域 に 働 き か け る 職 業 教 育

農 業 ・工 業 高 校 の も っ て い る 施 設 ・設 備 や 教 員 の 指 導 技 術 を 活 用 して 、 地 域 に 積 極 的 に 働 き か け て い く実 践 を試 み た 。 地 域 に 積 極 的 に 働 きか け る こ と に よ っ て 専 門 高 校 へ の 理 解 が 促 進 さ れ 、 ま た 、 生 徒 が 参 加 す る こ と に よ っ て 「生 き る 力 」 の 育 成 が 期 待 で き る 。 ま ず 、 地 域 社 会 を 近 隣 の 保 育 園 や 中 学 校 な ど に しぼ り、 保 護 者 の 意 識 を調 査 し て 、 専 門 高 校 へ の 理 解 度 や 関 心 を 探 っ た 。 そ れ を 基 に して 、 地 域 へ の 働 きか け を 試 み た 。

○ 地 域 の 教 育 力 を 活 用 す る 職 業 教 育

地 域 に 住 ん で い る 、 あ る い は 勤 め て い る 方 の 中 に は 、学 校 が 学 ぶ べ き優 れ た技 能 ・能 力 を も っ て い る 方 が 多 い 。 従 来 こ れ ら の 方 々 の 「技 能 ・能 力 」 の 活 用 が 言 わ れ な が ら も実 践 に 結 び つ い て い る と は 言 い 難 い 。 地 域 の 人 材 を 活 用 す る こ と に よ っ て 生 徒 た ち に 魅 力 あ る 授 業 を 提 供 す る こ と が 可 能 と な る 。 専 門 高 校 が 地 域 社 会 か ら どの よ う に 認 識 さ れ て い る か を 調 査 し 、 地 域 社 会 と の 連 携 の 問 題 点 や 可 能 性 を 知 る た め に 研 究 を 行 う こ と に し た 。

(5)

1地 域 に働 きか け る職 業 教 育

1研 究 の 趣 旨

今 、 都 立 高 等 学 校 は 、 地 域 社 会 の 一 員 と し て 、 地 域 や 家 庭 と の 連 携 ・連 帯 を 図 る こ と が 求 め ら れ て い る 。 こ れ か らの 学 校 は 、 地 域 と 共 に 学 び 、 地 域 に 対 して 開 か れ た 学 校 と な ら ね ば な ら な い 。

一 方、 専 門 高 校 の 生 徒 の 中 に は 、 学 習 内 容 を よ く理 解 し な い ま ま 入 学 す る 生 徒 も少 な く な い 。 専 門 高 校 へ の 興 味 ・関 心 は 、 幼 児 期 か ら 進 路 を 考 え る 中 学 生 ま で の 体 験 が 大 切 で あ る 。 ま た 、 保 護 者 の 専 門 高 校 に対 す る 理 解 も重 要 で あ る 。

そ の た め 専 門 高 校 は 、 施 設 を 開 放 し、 職 業 教 育 を 体 験 で き る 機 会 を 提 供 す る こ とが 必 要 で あ る 。PR活 動 を よ り一 層 行 い 、 地 域 の 方 々 に 職 業 教 育 を 理 解 して も ら う こ とで 、 目 的 意 識 を も っ た 生 徒 の 入 学 が 期 待 で き る 。

今 回 、 専 門 高 校 に 何 を 期 待 して い る の か 、 公 開 講 座 は ど の よ う な 内 容 で 実 施 す れ ば よ い の か な ど を把 握 す る た め に 保 育 園 児 か ら 高 校 生 ま で の 保 護 者 を 対 象 に 調 査 を 行 い 、 検 討 す る こ と と し た 。

専 門 高 校 と して 、 地 域 社 会 に 対 す る 働 き か け や 生 徒 の 修 得 した 専 門 の 技 術 を 地 域 に 向 け て 働 き か け る と い う 点 に 主 眼 を 置 き 、 具 体 的 な 方 策 を 探 る こ と と した 。

(1)地 域 へ の 教 育 力 の 提 供 と し て 、 専 門 高 校 に 保 育 園 児 と 保 護 者 や 中 学 生 を招 き 、 野 菜 の 栽 培 教 室 ・化 学 実 験 教 室 の 講 座 を実 践 す る 。

(2>将 来 、 情 報 化 社 会 の 進 展 に よ り、 イ ン タ ー ネ ッ トの 利 用 が 一 層 進 む こ と を 視 野 に と ら え 、 専 門 高 校 の 教 育 活 動 を 映 像 と し て 提 供 す る た め の 実 践 を す る 。

(3)生 徒 が 修 得 した 専 門 知 識 や 技 術 力 を 生 か し 、 地 域 へ 還 元 す る 目 的 で 再 生 品 製 作 を 行 う 実 践 を す る 。

こ の よ う に 学 校 が 地 域 に 目 を 向 け て 活 動 す る こ と で 生 徒 や 地 域 社 会 を 刺 激 し、 双 方 の 交 流 が 深 ま る 。 そ し て 生 徒 が 活 動 に か か わ る こ とで 、 地 域 社 会 と の 連 帯 感 や 帰 属 意 識 を 高 め る き っ か け と な る よ う な 教 育 的 効 果 を 期 待 す る 。

2調 査 の 内 容 と方 法 (1}調 査 内 容

情 操 教 育 へ の 関 心 に つ い て の 調 査

親 子 で 参 加 し た い 公 開 講 座 に つ い て の 調 査

生 涯 学 習 と し て の 公 開 講 座 へ の 関 心 に つ い て の 調 査

事 例 研 究 の 内 容 に 関 連 す る 調 査

(6)

(2)調 査 対 象 及 び 調 査 時 期

調 査 対 象 … … 保 育 園 園 児 、 中 学 生 、 高 校 生 の 子 ど もの い る 保 護 者 を対 象 に ア ン ケ ー ト調 査 を 行 っ た 。 保 育 園1園 、 中 学 校1校 、 普 通 科 高 校1校 、 工 業 科 高 校2校

に 調 査 を 依 頼 した 。 有 効 回 収 数 は336名 で あ る 。 調 査 時 期 … … 平 成11年9月 中 旬 か ら 下 旬 に か け て 行 っ た 。 (3>調 査 方 法

質 問 紙 法 に よ る 調 査

各 質 問 項 目 の 回 答 は 、 選 択 肢 よ り回 答 す る 方 式 、 ま た は 記 入 方 式 と し た 。

3調 査 結 果 と 考 察

(1)ア ン ケ ー ト調 査 の 集 計 結 果

ア ン ケ ー ト結 果 は 複 数 回 答 の もの も含 め て 全 て 百 分 率(%)で 表 示 し、 表 や グ ラ フ に 表 した 。

質 問1あ な た は子 ど も に ど の よ うな 経 験 や学 習 を さ せ た い と思 い ま す か 。 ま た 、 思 い ま し た か 。 二 つ 選 ん で 下 さ い 。

質 問1は 、 子 ど も に 経 験 ・学 ば せ た い こ と に つ い て の 調 査 で あ る 。 結 果 か ら 「動 植 物 を 育 て る 」(35%)や 「もの づ く りの 体 験 」(31%)へ の 関 心 が 高 い こ とが 分 か っ た 。

「ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 へ の 参 加 」(12%)も 比 較 的 関 心 が 高 い 。

質 問2専 門 高 校(農 業 ・工 業)主 催 の 親 子 で 参 加 す る 企 画 が あ っ た ら参 加 し て み た い と 思 い ま す か 。

質 問2で は 、 親 子 で 参 加 す る 体 験 教 室 に 関 す る 調 査 で あ る が 、 「是 非 参 加 し た い 」 と

「都 合 が つ け ば 」 を 合 わ せ る と94%の 保 護 者 が 参 加 を 希 望 し て お り 、 子 ど も と ふ れ あ う 機 会 を 積 極 的 に 求 め て い る こ とが わ か っ た 。

質 問3専 門 高 校(農 業 ・工 業)主 催 の 企 画 に 親 子 で 参 加 す る と し た ら 、 ど の 企 画 に 参 加 し た い で す か 。 三 つ 選 ん で 下 さ い 。

パ ソコン 陶芸 ガ ラス 庭つ くり リサイ クル 染め物 木工 食品加工 野菓栽培 環境 化学実験 電気工作 回答な し その他

II

.,,O.0..

1

1

0 51015

親 子 で 参 加 した い 企 画

20

1圏 回答(到

(7)

質 問3で は 、 保 護 者 が 子 ど も と の ふ れ あ い の 機 会 を 求 め て い る 場 合 に 、 専 門 高 校 の ど の よ う な 企 画 に 参 加 した い か を 調 査 す る も の で あ る 。

一 番 希 望 の 多 か っ た も の は パ ソ コ ン教 室 で あ っ た 。 こ れ は 、 今 日 の 情 報 化 社 会 の 中 で 一 般 家 庭 に も急 速 に パ ソ コ ン が 普 及 し 、親 や子 ど ももパ ソ コ ンの操 作 及 び活 用 方 法 に つ

い て 学 習 す る 機 会 を 強 く求 め て い る か ら で あ る と考 え ら れ る 。

そ の 他 上 位 を 占 め る 工 芸 的 な 教 室(陶 芸 、 ガ ラ ス 工 芸 、 染 め 物 、 木 工)や 植 物 等 の 育 成(庭 つ く り、 野 菜 栽 培)、 食 品 加 工 教 室 等 は 、 趣 味 と し て 親 子 で 楽 し め る こ と を 希 望 して い る と思 わ れ る 。 ま た 、 リサ イ ク ル や 環 境 に つ い て 、 親 子 で 学 習 し た い とい う 要 望 が 比 較 的 強 い こ と も 分 か っ た 。

質 問4専 門 高 校(農 業 ・工 業)で は 公 開 講 座 等 が 行 わ れ て い ま す が 知 っ て い ま し た か 。 質 問4は 専 門 高 校 の 行 う 公 開 講 座 等 が 地 域 社 会 に ど れ だ け 知 ら れ て い る か に つ い て 、 調 査 す る も の で あ る 。 専 門 高 校 が 行 っ て い る 公 開 講 座 等 に つ い て は75%の 人 が 「知 ら な か っ た 」 と答 え て い る 。

質 問5専 門 高 校(農 業 ・工 業)の 教 員 が 、 中 学 校 等 の 教 育 施 設 に 出 向 い て 授 業 や 実 験 を す る こ と を ど う思 い ま す か 。

質 問5は 専 門 高 校 の 教 員 が 中 学 校 と 連 携 して 授 業 や 実 験 を 行 う こ と に つ い て の 調 査 で あ る 。 「役 立 つ と 思 う 」 が87%を 占 め 、 ほ と ん ど の 保 護 者 が 歓 迎 して い る 。

(2)考

質 問1〜3よ り、 低 年 齢 の 子 ど も を もつ 多 くの 保 護 者 は 、 子 ど も に 動 植 物 を 育 て さ せ た り 、 もの づ く りを 体 験 さ せ た り し た い と考 え て お り、 親 子 で 共 に 体 験 す る 機 会 が あ れ ば 積 極 的 に 参 加 し た い と 考 え て い る こ と が わ か る 。

専 門 高 校 は 技 術 力 を 生 か し こ れ ら の 要 求 に 答 え る べ く地 域 社 会 へ 積 極 的 に 働 き か け る 必 要 が あ る 。(事 例 研 究:事 例1)

質 問4よ り保 護 者 は 専 門 高 校 の 特 長 や 公 開 講 座 等 の 取 り組 み を あ ま り知 ら な い こ と が わ か る 。 専 門 高 校 のPR方 法 を 十 分 に検 討 し、 時 代 と地 域 の 要 求 に 適 応 す る か た ち で 情 報 を 発 信 して い く よ う な 工 夫 が 必 要 で あ る 。 質 問3の 結 果 か ら は 、 パ ソ コ ン の 活 用 を 学 習 し た い と い う 希 望 が 非 常 に 多 い 。 こ れ は パ ソ コ ン の 普 及 に よ り家庭 で も有 効 に 活 用 し、 イ ン ター ネ ッ トやCD‑ROM等 か ら情 報 を 収 集 した い と い う要 求 が 高 ま っ て き て い る た め と 考 え ら れ る 。(事 例 研 究:事 例4)

質 問5よ り 、 専 門 高 校 の 教 員 が 中 学 校 と連 携 を は か り中 学 生 に 授 業 や 実 験 を 体 験 さ せ る こ と は 子 ど も を も つ 保 護 者 か ら は 役 立 つ と期 待 さ れ て い る 。 近 隣 中 学 校 へ 積 極 的 に 働 き か け 、 連 携 づ く り を 進 め て い く必 要 が あ る 。(事 例 研 究:事 例2・3)

そ の 他 、 地 域 住 民 に専 門 高 校 の 特 色 や 学 習 形 態 、 生 徒 の 技 術 力 な ど をPRし て 行 く必 要 が あ る 。(事 例 研 究:事 例5)

(8)

4事 例 研 究

(1)事 例1保 育 園 児 と保 護 者 を対 象 と し た 「野 菜 の 栽 培 教 室 」

A農 業 高 校 で は 、 近 隣 のB保 育 園 児 を 対 象 に した 「野 菜 の 栽 培 教 室 」 を 農 場 で 実 施 した 。 生 徒 が 農 業 高 校 で 学 ん だ 内 容 を保 育 園 児 に 指 導 す る事 で 自信 を も ち 、 体 験 的 な 農 業 学 習 の 定 着 と 保 育 園 児 と 収 穫 の 喜 び を 共 有 で き る 事 を ね ら い と し た 。 専 門 教 科 で あ る 「農 業 基 礎 」

は 体 験 的 な 学 習 に よ り基 礎 的 な 農 業 技 術 の 習 得 を 目 的 と し て い る 。 こ の 教 科 を 学 び 初 め て 5ケ 月 が 経 過 した1年 生 が 、 日 ご ろ の 授 業 の 成 果 を 生 か して 講 師 役 をつ と め 、今 年 度 は ジ ャ ガ イ モ と ダ イ コ ン を 栽 培 した 。 ダ イ コ ン は 、9月 に 種 を ま き 、10月 に 間 引 き し 、11月 に 収 穫 を 行 っ た 。1年 生 と保 育 園 児 は 、 生 長 の 様 子 を 確 認 す る 事 が で き 、 農 場 内 の 生 き物(ア

オ ム シ 、 ア ブ ラ ム シ 、 ヨ トウ ム シ 、 モ ン シ ロ チ ョ ウ 等)へ の 興 味 が 増 し た と考 え る 。 一 方 、保 護 者 に は土 壌 の 管理 か ら栽 培 歴 、 生 徒 の作 業 手 順 の プ リ ン トを配 布 した。 ダ イ コ ン の 収 穫 を 通 じて 病 虫 害 と

の 攻 防 な ど 無 農 薬 栽 培 の 困 難 蕊.・

さ 、 虫 食 い 野 菜 へ の 理 解 等 、 農 業 へ の 興 味 ・関 心 が 深 ま っ た と 考 え る 。 有 機 農 法 や 有 機 野 菜 へ の 関 心 が 高 ま り 、 食 べ 物 の 安 全 性 が 求 め ら れ る 時 代 に 、 農 業 高 校 が 栽 培 方 法 を 解 説 し 、 農 業 へ の 理 解 を 地 域 に 広 め る 良 い 機 会 で あ る 。 生 徒 は 保 育 園 児 の 前 で ダ イ コ ン の 種 類 や 収 穫 方 法 を 説 明 し た 。 最 初 は 緊 張 し て い た が 、 日 ご

ゼ 葱

勲謎轡

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ろ の 学 習 へ の 自 信 を 深 め た と 考 え る 。 農 揚 で は 無 農 薬 の た め に 様 々 な 昆 虫 が 生 息 す る が 、 益 虫 ・害 虫 の 解 説 、 畑 で 使 用 し て い る マ ル チ ン グ 等 の 資 材 、 循 環 型 農 業 、 ゴ ミ を 出 さ な い 工 夫 に つ い て も 代 表 の 生 徒3人 に 説 明 さ せ た 。 保 護 者 へ の ア ン ケ ー ト は 反 響 が 大 き く 、 熱 心 に 記 入 し て く れ た 。 感 想 と し て 「生 産 者 の 苦 労 が 分 か っ た 」、 「作 物 の 生 長 の 記 録 が 分 か っ た 」、 「安 心 し て 食 べ ら れ た 」 等 が 多 か っ た 。 生 徒 へ の ア ン ケ ー ト結 果 で は 、 野 菜 の 栽 培 教 室 に 参 加 し て75%の 生 徒 が 「良 か っ た 」 と 答 え た 。 園 児 に し っ か り教 え ら れ た か と い う 質 問 に は 、44%の 生 徒 が 「は い 」 と 答 え た 。 う れ し か っ た 事 や や り が い と し て は 、 「し っ か り 聞 い て く れ た 」、 「頼 っ て く れ た 」、 「喜 ぶ 顔 が 見 ら れ た 」 等 を あ げ た 。 ア ン ケ ー ト結 果 か ら 以 下 の 事 が 考 え ら れ る 。

生 徒 の 学 習 効 果

○ 体 験 的 な 学 習 で あ り 、 保 育 園 児 ・保 護 者 へ の 指 導 に よ り 自 ら も 学 び 、 自 信 に つ な が っ た 。

○ 保 育 園 を 通 じ て 地 域 と か か わ り を も ち 、 農 業 学 習 の 重 要 性 、 地 域 の 農 業 へ の 理 解 を 深 め る こ と が で き た 。

(9)

○ 畑 の 栽 培 管 理 を任 さ れ て 熱 心 に 取 り組 む よ う に な っ た 、 収 穫 の 喜 び を 保 育 園 児 と 共 有 で き た 。

○ 農 業 学 習 へ の 興 味 ・関 心 を 引 き起 こ し 、 高 め た 。

○ 保 護 者 へ の 配 布 物 と し て 栽 培 管 理 歴 を ま とめ 、 系 統 的 に 学 習 で き た 。 保 育 園 児 へ の 働 き か け

○ 種 か ら栽 培 す る 事 に よ り植 物 の 生 長 に 興 味 ・関 心 を も っ た 。

○ 収 穫 の 喜 び を 体 験 で き 、 食 べ 物 へ の 理 解 が 深 ま っ た 。

○ 土 い じ りの 興 味 を 引 き起 こ し た 。 保 護 者 へ の 働 き か け

○ 地 域 の 農 業 高 校 の 学 習 内 容 を 理 解 し、 農 業 ・高 校 生 へ の 理 解 が 深 ま っ た 。

○ 食 の 安 全 性 を 通 して 有 機 農 業 へ の 理 解 が 深 ま っ た 。

○ 栽 培 の 難 し さ を 実 感 し、 農 産 物 へ の 理 解 が 深 ま っ た 。

今 後 の 課 題 と して 生 徒 に 畑 の 管 理 を 任 せ る よ う に す る事 。 保 育 園 児 の 観 察 回 数 を増 や す よ う に し、 野 菜 の 生 長 を 身 近 に 観 察 で き る よ う に す る 事 が あ げ ら れ る 。

(2)事 例2中 学 校 へ の 訪 問 授 業

9月 にC中 学 校 で 理 科 の 訪 問 授 業 を 行 っ た 。 中 学2年 生2ク ラ ス を 対 象 に 、 専 門 高 校 の 実 習 で 使 用 して い る 実 験 器 具 を も ち 込 み 、1時 間 ず つ 実 施 した 。 電 流 を流 す こ と に よ っ て 発 生 す る 熱 を 利 用 し て ホ ッ トケ ー キ を 作 る こ と に よ り、 電 気 を応 用 し て 実 際 の 生 活 に 役 立 て る こ とが で き る こ と を 体 験 させ る こ と を ね らい と した 。 ホ ッ トケ ー キ の 粉 に 水 を加 え 、 そ れ を 牛 乳 パ ッ ク に 入 れ 、 ス テ ン レ ス 板 の 電 極 を 取 り付 け 、 交 流 電 圧100Vを 加 え る 実 験 で あ る 。 水 の 量 に よ っ て 、 は じ め に 交 流 電 流 が2Aか ら3Aの 範 囲 で 流 れ 、5分 ぐ ら い で 焼 き上 が る 。30秒 ご と に 電 流 値 と電 圧 値 を 計 測 し、 実 験 終 了 後 、 オ ー ム の 法 則 を 使 っ て 抵 抗 値 を 求 め させ た 。 実 験 で は 電 力 量 計 や て ん ぷ ら温 度 計 な ど 実 際 の 生 活 で 使 わ れ る も の も 使 用 し た 。

事 前 ア ン ケ ー ト

調 査 結 果 の 質 問5か ら 、 保 護 者 の87%は 高 校 の 教 員 が 中 学 校 に 出 向 い て 授 業 を す る こ と を 期 待 して い る の が 分 か る 。

C中 学 校 の2年 生214名 を 対 象 に 行 っ た ア ン ケ ー ト調 査 で は 、 「高 校 の 教 員 の 授 業 に 参 加 し た い で す か 」 と い う質 問 に 対 して 、 「参 加 し た い 」 が31%で あ っ た 。

事 後 ア ン ケ ー ト

訪 問 授 業 を 実 施 し た2ク ラ ス70名 を 対 象 に ア ン ケ ー ト調 査 を 行 っ た 。 「授 業 の 内 容 が よ く分 か り ま し た か 」 とい う 質 問 に対 して 、 よ く分 か っ た と答 え た 生 徒 の 割 合 が40%、

少 し分 か ら な い と こ ろ が あ っ た が35%、 よ く分 か ら な か っ た が7%で あ っ た 。 「授 業 に つ い て の 感 想 は ど うで す か 。」 と い う質 問 に 対 して 、 お も し ろ か っ た と 答 え た 生 徒 の 割 合 は71%で あ っ た 。 「も う一 度 、 高 校 の 先 生 が 中 学 校 で 授 業 を や る と し た ら 参 加 し た い で す か 」 と い う 質 問 に 対 して 、 参 加 した い と答 え た 生 徒 の 割 合 は33%、 参 加 し た く な い は0%で あ っ た 。

(10)

考 察 ・感 想

訪 問 授 業 を 実 施 す る こ と に よ り、 訪 問 授 業 に対 す る 中 学 生 の 意 識 が 積 極 的 な 方 向 に 向 か っ て い る 。 普 段 の 授 業 で 使 用 しな い 実 験 器 具 を 使 用 した り 、 電 気 の 意 外 な 応 用 を 体 験 し た りす る こ と に よ り、 中 学 生 に興 味 ・関 心 を も た せ る こ とが で き た 。 授 業 後 に 実 施 し た ア ン ケ ー トで は 、 「電 気 の 流 れ で ホ ッ トケ ー キ が で き る の が お も し ろ か っ た 。」 「ホ ッ

トケ ー キ が ふ く ら ん で い く と こ ろ が お も し ろ か っ た 。」 な どの 感 想 が あ っ た 。

授 業 で ね ら い と し た オ ー ム の 法 則 に つ い て は 、 中 学 生 に よ く理 解 して も ら え な か っ た 部 分 も あ る が 、 電 気 に 関 心 を も た せ る こ と が で き た 。

今 後 の 課 題

訪 問 授 業 は 、 学 校 全 体 、 あ る い は 複 数 の 学 校 で 取 り組 ん で い く こ と に よ り、 さ ら に 効 果 が 出 て く る 。 多 くの 教 員 に 積 極 的 に 働 きか け て い くべ き で あ る 。 訪 問 授 業 を 放 課 後 な ど に 実 施 し て 、 生 徒 が 主 体 と な っ て 中 学 生 に 教 え る よ う な 取 り組 み も考 え ら れ る 。 高 校 生 が 実 習 な どで 習 得 し た 技 術 を 中 学 生 に 教 え る こ と に よ り、 専 門 知 識 が 深 ま る と と も に

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 や 表 現 力 を 高 め る こ とが で き る 。

(3)事 例3中 学 生 を対 象 と した 化 学 実 験 教 室

職 業 教 育 を 生 か して 地 域 に 働 き か け る 湯 合 、 そ の 働 き か け る 対 象 の 一 つ と して 中 学 校 が あ げ ら れ る 。 職 業 教 育 を 生 か し、 高 校 と 中 学 校 が 連 携 す る こ と に よ り 、 中 学 校 に お い て は もの づ く り等 の 体 験 的 学 習 や 生 活 に密 着 し た 身 近 な 話 題 等 の 学 習 を 行 う こ とが 可 能 と な る 。 こ の 学 習 を 通 し て 中 学 生 の 興 味 関 心 の 深 化 や 総 合 化 及 び 自 己 の 適 性 の 発 見 に 役 立 て る こ と が 期 待 さ れ る 。 一 方 、 高 校 と して は 、 職 業 教 育 のPRと と も に 中 学 校 の 学 習 形 態 や 中 学 生 の 興 味 や 関 心 の あ る 分 野 を 把 握 す る こ と が で き る 。 ま た 、 高 校 生 自 身 が 職 業 教 育 に よ っ て 身 に 付 け た 知 識 や 技 術 を 中 学 生 に 伝 え る 体 験 が 、 生 徒 に 自 信 を つ け さ せ 、 自 己 の 適 正 の 把 握 や 進 路 指 導 に役 立 て る こ と もで き る 。 こ れ ら の こ と を 踏 ま え て 、今 回 中 学 生 を 高 校 側 に

受 け 入 れ る 形 で 教 育 実 践 を 行 っ た 。

D工 業 高 校 で は 、 工 業 化 学 科 の 教 員 が 近 隣 のE中 学 校 の 理 科 教 員 と情 報 交 換 を 行 い 「環 境 教 育 と化 学 教 育 」 に 関 す る 連 携 を検 討 し て い る 。 そ の 一 環 と して 、E中 学 校 の 理 科 教 員 が 顧 問 を 努 め る 化 学 ク ラ ブ の 生 徒 を 対 象 にD工 業 高 校 で 「楽 しい 化 学 実 験 教 室 」 を行 っ た 。 実 験 テ ー マ は 「鏡 づ く り」 で 講 師 は 工 業 化 学 科 の 教 員7名 全 員 が 指 導 に 当 た っ た 。 参 加 し た 生 徒 は2年 生 が3名 、1年 生 が9名 で 、 実 験 中 に 積 極 的 に 質 問 し、 適 度 な 緊 張 感 を も ち つ つ も 楽 し く実 験 を 体 験 し た 。 時 間 の 関 係 で 全 行 程 の8割 で そ の 日の 作 業 は 中 断 し た 。 後 日 、 今 度 は 高 校 の 教 員 が 製 作 途 中 の 作 品 を も っ てE中 学 校 の 化 学 ク ラ ブ の 活 動 日 に 訪 問 し、

理 科 実 験 室 を 借 りて 作 品 を 完 成 させ た 。E中 学 校 で は こ れ ら の 様 子 を ビ デ オ や 写 真 に 記 録 し 、 生 徒 の 作 品 と一 緒 に 化 学 ク ラ ブ の 校 外 学 習 活 動 と して 文 化 祭 で 展 示 し た 。

参 加 し た 中 学 生 の ア ン ケ ー ト結 果 に よ り以 下 の こ とが 分 か っ た 。

○ もの づ く りや 化 学 実 験 に つ い て 益 々 興 味 や 関 心 が 深 り、 ま た 参 加 した い と 強 く感 じ て い る 。

○ 生 徒 は 全 員 高 校 の 校 舎 内 へ 入 っ た こ とが 無 か っ た の で 、校 舎 見 学 時 に は 「校 舎 が 広 い 」、

(11)

「設 備 が す ご い 」 と驚 い て い た 。

○ 高 校 の 教 員 に 教 わ る こ と に よ り 、 高 校 の 授 業 の 雰 囲 気 を 体 験 で き て 良 か っ た と 感 じ て い る 。

○ あ る1年 生 の 男 子 生 徒 は 、 今 回 の 経 験 を 通 し て 工 業 高 校 に 入 りた く な っ た と 回 答 し て お り 、 自 己 の 適 性 の 把 握 や 進 路 の 選 択 に も役 立 っ た 。

ま た 、D工 業 高 校 と して も下 記 の よ う なPRの 良 い 機 会 に な っ た と 考 え ら れ る 。

○ 施 設 や 設 備 が 実 践 的 で 充 実 して い る こ と 。

○ 工 業 高 校 か ら で も 大 学 に進 学 で き る こ と 。

○ 社 会 で 役 に 立 っ 資 格 が た く さ ん 取 得 で き る こ と。

さ ら に 指 導 に 当 た っ た 教 員 全 員 が 中 学 生 の 興 味 や 関 心 等 を 直 に 感 じ取 れ た こ と も 大 き な 収 穫 で あ っ た 。

今 後 の 課 題 と して は 、 ま ず 高 校 生 を講 師 と し て 活 躍 さ せ る こ と が あ げ ら れ る 。(今 回 は 中 間 考 査 中 の た め 生 徒 が 講 師 を務 め ら れ な か っ た)生 徒 が 講 師 を務 め る こ とで 、 自 信 を つ け 、 自 己 の 適 性 の 把 握 等 に も 成 果 が 期 待 で き る か らで あ る 。 ま た 、 今 回 の よ う な 実 験 教 室 を 他 の 中 学 校 と も 連 携 し参 加 で き る 機 会 を 増 や し て い く こ と 、 専 門 高 校 か ら教 員 や 生 徒 が 訪 問 し指 導 を 行 う こ と 等 が 積 極 的 に行 わ れ る よ う に な る と 良 い と 考 え る 。 さ ら に 、 実 験 教 室 の よ う な イ ベ ≧ ト的 な企 画 だ け で は な く 、 近 隣 中 学 校 の 化 学 ク ラ ブ 等 で 普 段 活 動 し て い る こ と の 延 長 と して 、 専 門 高 校 の 施 設 ・設 備 ・人 材 等 の 協 力 を 得 て 活 動 が で き る よ う な 連 携 も検 討 し て み る 必 要 が あ る と 考 え ら れ る 。

(4)事 例4CD‑ROMに よ る 学 校 紹 介

調 査3の 「親 子 で 参 加 す る 企 画 」 の 結 果 か ら 、 コ ン ピ ュ ー タ に 対 す る 関 心 が 高 い こ と が 分 か る 。 こ の こ と は 親 自 身 が 、 将 来 の コ ン ピ ュ ー タ の 普 及 に よ る 情 報 化 社 会 の 進 展 に対 し、

子 ど も と共 に 対 応 し て い き た い と望 ん で い る こ とや 、 コ ン ピ ュ ー タ を 利 用 して 今 以 上 に 様 々 な 情 報 を 得 た い と望 ん で い る と考 え られ る 。 専 門 高 校 で は 、 コ ン ピ ュ ー タ の 利 用 を 考 え て い る 親 子 や 地 域 の 方 々 に 対 し 、 情 報 機 器 と して の コ ン ピ ュ ー タ の 利 用 指 導 や 援 助 が で き る 設 備 も人 的 環 境 も揃 っ て い る 。 ま た 、 中 学 生 や 保 護 者 は 、 将 来 進 学 す る 高 校 を 決 め る た め に 専 門 高 校 の 情 報 を 得 た い と考 え て い る 。 そ こ で 専 門 高 校 と し て 、 情 報 の 公 開 と共 に 、 学 校 の 授 業 内 容 や 特 色 化 の 取 り組 み を 発 信 す る た め に 、 コ ン ピ ュ ー タ映 像 を 提 供 す る 研 究 を 進 め た 。

F工 業 高 校 で は 、1年 次 の 工 業 基 礎 、2・3年 次 の 実 習 、 学 校 行 事 、 校 舎 紹 介 の 合 計13 項 目の デ ジ タ ル ビ デ オ デ ー タ の 作 成 を 行 い 、 生 徒 に 映 像 情 報 の 提 供 方 法 を 検 討 させ た と こ ろ 、10月 の 文 化 祭 に 研 究 発 表 を す る こ と に した 。 文 化 祭 で は 、 コ ン ピ ュ ー タ を 用 い て 、C D‑ROMに よ る デ ジ タ ル 映 像 を 再 生 す る 学 校 紹 介 コ ー ナ を 設 置 し 、 見 学 者 に 学 校 紹 介 の ビ デ オ を 鑑 賞 させ た 。 生 徒 は 、 紹 介 コ ー ナ で 学 校 紹 介 を 行 う と共 に 、 授 業 内 容 の 説 明 と 感 想 発 表 、 見 学 者 か ら の 質 疑 応 答 、CmROMの 使 用 方 法 の 説 明 も 同 時 に 行 っ た 。 文 化 祭 以 後 は 、 学 校 訪 問 者 の 中 学 生 や 保 護 者 に対 して 、 学 校 紹 介 と案 内 を 実 施 し た 。

効 果 と して 、 文 化 祭 で 学 校 紹 介 を 担 当 した 生 徒 は 、 紹 介 を 繰 り返 す こ とで 、 現 在 学 ん で

(12)

い る こ とや 次 学 年 で 希 望 し た 進 路 の 学 習 内 容 に 対 し て 理 解 を 深 め 、 そ れ が 自 信 に つ な が り 学 習 に 取 り組 む 姿 勢 が 一 層 積 極 的 に な っ た 。 生 徒 に は ビ デ オ を 見 せ 、 映 像 と し て 使 用 す る 承 諾 を 得 た 。 そ の 過 程 に お い て 、 自 らの 授 業 態 度 を 客 観 的 に 観 る こ とが で き 、 授 業 態 度 に 対 す る 反 省 や 自 信 に つ な が っ た 。 ビ デ オ を 鑑 賞 した 保 護 者 か ら は 、 「現 在 子 ど も が 学 ん で い る 学 習 内 容 や 、 次 学 年 で 子 ど も が 希 望 を し た 進 路 の 学 習 内 容 を 観 ら れ て 参 考 に な っ た 」 と の 回 答 が 多 か っ た 。 ま た 、 学 校 訪 問 の 中 学 生 や 保 護 者 か ら は 、 通 常 の 訪 問 で は 見 る こ と の で き な い 「授 業 風 景 や 、 在 校 生 の 学 校 行 事 に 取 り組 む 姿 勢 や 雰 囲 気 が 感 じ ら れ 、 進 路 決 定 に 役 立 つ 」 と の 意 見 が 多 か っ た 。 以 上 の 感 想 か ら も 、 コ ン ピ ュ ー タ を 用 い た ビ デ オ 鑑 賞 は 、 専 門 高 校 の 学 習 内 容 や 特 色 化 の 取 り組 み を 理 解 す る た め に 有 効 で あ り、 専 門 高 校 のP

Rの 一 方 法 と し て 有 効 で あ る と確 信 し た 。

こ の よ う に 映 像 情 報 は 、 在 校 生 の 進 路 決 定 の 活 用 以 外 に も 、 専 門 高 校 へ の 入 学 を希 望 し て い る 中 学 生 と そ の 保 護 者 に 対 して 、 専 門 高 校 の 学 習 内 容 を 映 像 情 報 と し て 提 供 す る こ と で 、 進 路 決 定 に 向 け て 積 極 的 な 活 用 が 期 待 で き る 。

ま た 今 ま で は 、 専 門 高 校 と して のPR活 動 が 不 十 分 で あ る こ と は 、 質 問4、5か ら も わ か る 。 今 後 は 、 専 門 高 校 に 入 学 を 希 望 して い る 中 学 生 や 保 護 者 、 お よ び 、 高 校 の 情 報 を 必 要 と し て い る 方 に 向 け て 、 資 格 取 得 や 特 色 化 の 取 り組 み を 映 像 と して 提 供 す る こ と が 、 情 報 化 社 会 で の 専 門 高 校 のPR活 動 の 一 つ と し て 考 え ら れ る 。 将 来 的 に は 、 本 事 例 の デ ジ タ

ル 映 像 情 報 を イ ン タ ー ネ ッ トで の 利 用 へ と 発 展 させ る こ とが 、 期 待 で き る 。

(5)事 例5廃 棄 物 を 利 用 した 再 生 品 製 作 の 試 み

G工 業 高 校 で は 、 生 徒 が 「も の づ く り」 を 通 して 得 た 製 作 技 術 を 地 域 に 知 っ て も ら う 方 法 の 一 つ と して 、 学 校 内 の 廃 物 を利 用 し て ベ ンチ の 製 作 を行 っ た 。 生 徒 自 身 が 学 校 内 で 木 材 や 金 属 な どの 廃 材 を 集 め 、 ドリ ル に よ る 穴 あ け 作 業 や 木 材 の せ ん 断 作 業 、 ね じ止 め 、 ペ ン キ 塗 装 な どの 様 々 な 技 術 を 用 い て 手 軽 に 作 れ る ベ ン チ 製 作 を 「工 業 基 礎 」 の 時 間 を 活 用 して 行 っ た 。 こ の 製 作 を 始 め る段 階 で 、 多 く の 材 料 を 別 の 形 で 再 生 した り、 も と の 状 態 に 復 元 し た りす る こ と に 対 して 生 徒 は 意 欲 を 見 せ た 。 しか し、 実 際 に 材 料 を 集 め 、 製 作 に 取 り か か る と 多 くの 難 し い 問 題 が あ る こ と に 気 づ い た 。 そ れ は 、① ベ ン チ の 材 料 と し て 廃 材 が 適 当 な の か 、 ② 安 全 面 で の 問 題 は な い か 、 ③ 再 生 す る 上 で 経 費 が か か る の で は な い か 、

④ 生 徒 の 技 術 力 で 実 用 的 な も の が 作 れ る の か 、 ⑤ 再 生 し た も の を どの よ う に し て 活 用 す る の か 、 な ど い くつ か の 問 題 点 が 生 じ た 。 問 題 点 は あ っ た が 、 まず ベ ン チ を 製 作 す る 事 か ら 始 め た 。 ベ ン チ の 座 面 に は 、 木 材 と リサ イ ク ル で 作 ら れ た ス ポ ン ジ を 用 い 、 そ れ に 衣 服 を つ く る た め の 布 を 使 っ て ピ ン で 裏 打 ち し た 。 脚 部 分 に は 、 ね じが は ず れ た り、 座 面 が は ず れ た り した 生 徒 用 の パ イ プ 椅 子3脚 を用 い てU字 型 金 具 で 固 定 した 。 仕 上 げ と して 滑 り 止 め ゴ ム を 取 り付 け 、 ペ ン キ 塗 装 を 施 した 。 製 作 を 通 して 、 生 徒 か ら 次 の よ う な 感 想 を 聞 く

こ と が で き た 。

○ も の の 大 切 さ を 実 感 させ られ た 。

○ こ の ベ ン チ を 地 域 で 使 っ て も ら い た い 。 地 域 の 方 に 僕 た ち の 技 術 を わ か っ て も ら え る の で は な い か 。

(13)

○ 製 作 途 中 の 様 々 な 失 敗 や 経 験 が 次 の 製 作 に 生 か せ そ う だ 。

○ も の づ く りは 一 つ の 技 術 だ け で な く 、 い ろ い ろ な 分 野 の 技 術 が 必 要 で あ る こ と を 感 じ た 。

○ ま た 廃 材 を 利 用 して 新 た な も の を作 っ て み た い 。

○ 地 域 か ら で る 不 要 品 な ど も 再 生 して 、 再 度 利 用 で き な い か 。

○ 地 域 の リサ イ ク ル 活 動 の 様 子 な ど も体 験 し て み た い 。

躍 箪鰍

響騨

ノ 窯 〆\.

㈲ 霧 癩 漣』

̲頓

験灘.

ベ ン チ 製 作 の 様 子

ベ ン チ 製 作 後 、 生 徒 自 身 に も 意 識 の 変 化 が あ り、今 回 の取 り組 み で 様 々 な 点 で 効 果 が あ っ た 。

① 生 徒 が 身 近 な こ と に 問 題 意 識 を も つ 姿 勢 が 現 れ た 。

② 廃 棄 物 の 有 効 活 用 を 通 して 環 境 へ の 意 識 が 高 ま っ た 。

③ 生 徒 が 製 作 体 験 を 通 して 、 も の の 大 切 さ を 実 感 し た 。

④ 授 業 で 学 ん だ 技 術 を 実 際 に 生 か す こ と で 、 専 門 教 育 の 必 要 性 を 認 識 し た 。

⑤ 製 作 中 に 生 じた 問 題 に 、 積 極 的 に取 り組 む 姿 勢 が 現 れ た 。

学 校 体 験 入 学 に 来 ら れ た 保 護 者 や 中 学 生 に 実 際 に 座 っ て も らい 、 次 の よ う な 感 想 が 得 ら れ た 。

○ 高 校 で こ の よ う な 取 り組 み が さ れ て い る と は 知 ら な か っ た 。

○ も し、 地 域 で 利 用 して も ら え る の な ら 地 域 の 人 に と っ て もあ りが た い 話 だ と思 う。

○ 技 術 的 に は 未 熟 と 思 う が 、 生 徒 の 積 極 性 が 感 じ ら れ る 。

○ 作 品 と して で は な く、 実 用 品 と して の 価 値 が あ る と地 域 に と っ て も良 い の で は な い か 。

○ 職 業 高 校 で い ろ い ろ な技 術 が 学 べ そ う だ 。

○ も っ と生 徒 が こ の よ う な作 品 を 製 作 す る こ とが 必 要 だ 。

生 徒 は 、 こ れ ら の 感 想 を 聞 い て 、 次 の 再 生 品 づ く り を 始 め た 。 リ サ イ ク ル 活 動 に 取 り組 む 体 験 を 通 して 地 域 に 目が 向 き 、 環 境 に 対 し て も意 識 した こ の よ う な 体 験 に よ っ て 、 主 体 的 に リ サ イ ク ル 活 動 に 取 り組 ん だ り、 製 作 品 を 地 域 へ 提 供 し よ う と す る こ と は 地 域 に 専 門 教 育 を 理 解 して も ら う 上 で 大 切 で あ る 。 今 後 は 、 再 生 品 の 製 作 実 践 を 通 して 地 域 に 対 し 専 門 高 校 の 取 り組 み を 知 っ て も ら い 、 地 域 の 要 望 に こ た え ら れ る 製 作 品 づ く り を 行 う 必 要 が あ る 。 ま た 、 専 門 高 校 の 技 術 力 を も の づ く り を 通 して 地 域 に提 供 して い く こ と に よ っ て 、 専 門 高 校 のPRに も つ な が り、 生 徒 に さ ら な る 自 信 を も た せ る教 育 効 果 も期 待 で き る 。

(14)

5研 究 の ま と め

「地 域 に 働 き か け る 職 業 教 育 」 で は 、 専 門 高 校 の 内 容 や 技 術 力 を ど の よ う な 方 法 で 地 域 に 働 き か け て い く の か 、 そ れ に と も な う 生 徒 へ の 教 育 効 果 と は何 か を大 き な 柱 と し て 研 究 を 進 め て き た 。 各 事 例 に よ る ア ン ケ ー ト ・実 践 の 結 果 か ら 、 以 下 の こ と が 分 か っ た 。

(1)生 徒 が 保 育 園 児 と学 ぶ こ と で 、 農 業 へ の 理 解 が 深 ま り 自 信 に つ な が っ た 。

(2)中 学 校 へ の 「訪 問 授 業 」 に よ っ て 、 中 学 生 に 専 門 的 な 技 術 力 の 素 晴 ら し さ を気 づ か せ た り 、 専 門 高 校 へ の 関 心 を 深 め さ せ る こ と が で き た 。

(3)専 門 高 校 のPR活 動 と し て 、 デ ジ タ ル 映 像 は 高 校 生 ・中 学 生 に も 有 効 で あ り、 製 作 の 取 り組 み も始 め ら れ た が 、 地 域 へ の 配 布 方 法 に は 検 討 が 必 要 で あ る 。

(4)中 学 生 が 専 門 高 校 で 体 験 的 な 学 習 を 行 う こ と は 、 学 習 の 深 化 と 自 己 の 適 性 の 把 握 や 進 路 選 択 に 役 立 つ 。

(5)専 門 高 校 は 中 学 校 の 教 員 と の 情 報 交 換 を 図 り、 連 携 を 進 め て い く必 要 が あ る 。

(6)生 徒 が 、 専 門 高 校 で 得 た 技 術 を 生 か し 、 も の づ く り に よ る 製 品 を 地 域 に 提 供 す る こ と で 、 専 門 高 校 の 技 術 力 を知 っ て も ら う機 会 を 得 ら れ た 。

今 後 は 、 専 門 教 育 の 体 験 学 習 やPR活 動 を一 層 推 進 し、専 門 高 校 が もつ 技 術 力 を 地 域 に知 っ て も ら う 色 々 な 方 法 で の 活 動 が 必 要 で あ る 。 そ し て 、 生 徒 が 学 校 で 学 ん だ 技 術 力 を 主 体 的 に 地 域 に 貢 献 で き る 方 法 を検 討 し 、 具 体 的 な 取 り組 み を 行 う こ と に よ り生 徒 の 学 習 効 果 に 結 び 付 け る こ とが 大 切 で あ る 。

(15)

H地 域 の 教 育 力 を活用 す る職 業教 育

t研 究 の 趣 旨

こ れ ま で も都 教 育 研 究 員 農 業 ・工 業 部 会 で は 、 「開 か れ た 学 校 づ く り」 や 「就 業 体 験 」、

「生 き る 力 」 の 育 成 な ど に つ い て 様 々 な 角 度 か ら研 究 を 行 っ て き た 。 平 成11年3月 に 告 示 さ れ た 新 学 習 指 導 要 領 に お い て も 「望 ま しい 勤 労 観 や 職 業 観 の 育 成 」、 「地 域 と の パ ー トナ ー シ ッ プ 」 な ど は 特 に 重 要 な 事 項 の 一 つ と し て 取 り上 げ られ て い る 。 こ れ ら に よ り、 各 学 校 で は よ り一 層 、 家 庭 や 地 域 社 会 と の 連 携 協 力 を推 進 し 、 そ の 役 割 を 明 確 に す る こ と が 求 め ら れ て い る 。

本 部 会 で は 、 中 央 教 育 審 議 会 、 理 科 教 育 及 び 産 業 教 育 審 議 会 な ど の 答 申 趣 旨 を 基 本 に 、

「開 か れ た 学 校 づ く り」 を 目指 し 、 地 域 社 会 で の 様 々 な 活 動 や 人 材 を 「地 域 の 教 育 力 」 と し て 活 用 す る 研 究 を 行 う こ と と した 。 地 域 の 様 々 な 活 動 と は 、 例 え ば 町 会 や 商 店 会 な どが 行 う 各 種 イ ベ ン トや ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 、 或 い は 地 域 産 業 界 の 経 済 活 動 等 で あ る 。 学 校 と地 域 社 会 が 連 携 す る こ と に よ り 、 生 徒 は 地 域 社 会 か ら様 々 な 経 験 を 得 る こ と と な る 。 これ は 自 ら学 び 、

自 ら 考 え 、 自 ら を律 しつ つ 、 他 人 と協 調 す る な ど 、 ま さ に 「生 き る 力 」 の 育 成 に な る と 考 え る 。 こ れ ら の こ と か ら 「地 域 の 教 育 力 」 を活 用 す る た め の 様 々 な研 究 を 行 う こ と と した 。

以 上 の よ う な研 究 の 趣 旨 に よ り、 地 域 社 会 に お け る 職 業 高 校 に つ い て の 認 識 度 や 連 携 へ の 問 題 点 や 可 能 性 な ど を 知 る た め 、 学 校 所 在 地 の い くつ か の 団 体 ヘ ア ン ケ ー トを 実 施 した 。 ま た 、 こ の 結 果 と 共 に 各 学 校 の 特 性 に 合 わ せ た 事 例 研 究 を 行 う こ と に よ り 、 「地 域 の 教 育 力 」 の 活 用 方 法 等 に つ い て 探 る こ と と した 。

2調 査 の 内 容 と 方 法 (1)調 査 内 容

① 地 域 か ら み た 職 業 高 校 専 門 学 科 の 認 識 度

② 職 業 高 校 が 「開 か れ た 学 校 」 と な る た め の 連 携 先 に つ い て

③ 連 携 し て い くた め の 諸 条 件 に つ い て

④ 地 域 と の 連 携 に よ る 「開 か れ た 学 校 」 へ の 予 想

⑤ 地 域 と の 連 携 に よ り可 能 な こ と は 何 か 、 ま た そ の 時 必 要 な 条 件 は ど ん な こ と か 。

⑥ 市 民 講 師 制 度 の 認 知 度 と 地 域 社 会 の 人 材 に つ い て

⑦ そ の 他 、 都 立 職 業 高 校 へ の 希 望 な ど (2)調 査 対 象 及 び 調 査 時 期

本 研 究 員 勤 務 校(5校)所 在 地 周 辺 の 町 会 、 商 店 会(街)、 工 業 会 、 農 協 、 地 域 企 業 セ ン タ ー な ど

平 成11年9月 上 旬 〜9月 下 旬 (3)調 査 方 法

質 問 紙 を 用 い た ア ン ケ ー ト調 査 。 各 研 究 員 が 調 査 対 象 者 に 直 接 面 会 を 行 い な が ら質 問 紙 に よ る ア ン ケ ー ト調 査 と聞 き取 り を行 っ た 。

(16)

3調 査 結 果 と考 察

(1)藷 豪鷹

に、それぞれの学瀞

の 狭 い 「地 域 」 に 限 定 し て 、 対 象 と な る 町 会 、 商 店 会 、 工 業 会 、 農 協 等 に 直 接 出 向 い て 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ た 。 調 査 対 象 と な る 外 部 団 体 へ は 、 事 前 に 電 話 連 絡 を し 、 面 談 を し な が ら 、 以 下 の 調 査1〜10項 目 に つ い て 質 問 用 紙 を 、

も と に 筆 記 し て 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ た 。 結 果 の グ ラ フ は 調 査2、6、7は 、 人 数 表 示 で あ る 。 以 下 に 調 査 結 果 を ま と め 後 に 、 結 果 に つ い て 考 察 を し た 。

調 査1

離 琶 拶

毒繊 駆 ,

(商 店 会 の 会 長 と の 面 談 風 景)

本 校 に は どの よ う な 学 科 が あ る か ご 存 じで す か?

(地 域 と の 連 携 を 探 る 前 に 職 業 高 校 、 特 に 専 門 教 科 に つ い て 具 体 的 に 知 っ て い る か 。)

「知 っ て い る が14人 」 で 「知 ら な い が7人 」 で あ っ た 。 町 会 、 商 店 会 等 の 団 体 は 、 比 較 的 職 業 高 校 の 学 科 に つ い て 、 知 っ て い た よ う だ っ た が 、 工 業 会 、 農 協 等 に つ い て は 地 域 か ら 学 校 と の 距 離 が 離 れ て い く と認 識 度 が 比 較 的 低 い 傾 向 で あ っ た 。 特 に 「総 合 技 術 科 」 な ど の 新

しい 学 科 に つ い て は 、 知 ら な い と 答 え が 多 か っ た 。

調 査2職 業 高 校 が 開 か れ た も の に な る た め に は 、 必 要 な も の は 何 だ と思 い ます?

(新 学 習 指 導 要 領 に よ っ て 、 開 か れ た 学 校 を め ざ して い くた め に 必 要 な 項 目) 地 域 と の 連 携 が 必 要 と 回 答 調 査2

.開 か れ た 学 校 に は何 が 必 要 か さ れ て い た 方15人 と 多 く、

次 に は 地 場 産 業 と の 連 携 が 12人 と 多 か っ た 。 小 ・中 学 校 と の 連 携 は5人 と 比 較 的 少 な い 結 果 と な っ た 。 調 査3地 域 に 開 か れ た 学 校 づ く り を 目 指 して い ま す が 、 地 域 と し て 協 力 が 可 能 で す か?(地 域 が 開 か れ た 学 校 づ く りに協 力 で きるか 。) 不 可 能 と い う 回 答 は な か っ た 。 可 能 と い う 回 答 は12人 で あ っ た 。 調 査4

し か し条 件 つ き で 協 力 す る と い う 回 答 が7人 で あ り 、 協 力 が

学 校 は 地 域 と の 連 携 に よ り 開 か れ て い く と 思 い ます か?

(地 域 と の 連 携 に よ り開 か れ た 学 校 に な れ る か を探 っ た 。)

回 答 者21人 す べ て の 方 が 「思 う」 と 回 答 さ れ 、 非 常 に 学 校 に 対 して 好 意 的 な 印 象 で あ る 。 具 体 的 に 地 域 と の ど ん な 連 携 が で き る か 、 例 を 出 しな が ら お 互 い に 話 し合 い の 中 か ら 様 々 な 形 の 連 携 が 浮 か び 上 が っ て き た 。 考 察 で ま と め て あ る の で 参 照 さ れ た い 。

(17)

調 査5地 域 社 会 で の 取 組 が 職 業 高 校 の 生 徒 の 育 成 に い か せ る と思 い ま す か?

(地 域 社 会 が 職 業 高 校 の 生 徒 に と っ て 、 こ れ か ら先 の 教 育 力 に な れ る か を 探 っ た 。)

こ ち ら も 調 査4と 同 様 「思 わ な い 」 と い う 回 答 は な か っ た 。 地 域 社 会 が ど ん な ア プ ロ ー チ で 行 っ て も 、 生 徒 の 育 成 に は 必 ず プ ラ ス に な る と 回 答 さ れ た の だ と考 え ら れ る 。 質 問 の 項 目 の 生 徒 の 「育 成 」 と い う 言 葉 の 意 味 を 調 査 対 象 と な る 協 会 や 、 会 長 等 に 理 解 し て も ら う の が 困 難 で あ っ た が 、 お お む ね 理 解 さ れ た 。

調 査6生 か せ る と し た ら ど の よ う な こ と が 考 え ら れ ま す か?

(高 校 生 に とって 地 域 社 会 との 関 わ 調 査6 .ど の よ う な こ と考 え ら れ ま す か りが 具 体 的 に どの ような形 で きるか。)

現 場 実 習 が13人 と 、 一 番 多 く、

次 に 行 事 参 加 が10人 と な っ て い る 。 現 場 実 習 に は 現 場 見 学 等 も含 み 、

と に か く現 場 へ 行 っ て 作 業 を 見 て も ら い た い と い う意 見 が 多 か っ た 。 ま た 町 会 、 商 店 会 等 は 、 生 徒 の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を 期 待 して い る 。 具 体 的 に 講 師 派 遣 な ど が 可 能 で あ る と い う 団 体 も6団 体 あ っ た 。 調 査7

(調 査6の 質 問 に 対 して 学 校 に 望 む こ と を 聞 き取 り調 査 した 。)

も し実 施 す る と した ら 、 と い う こ と で 答 え て も ら っ た 。 そ の な か で も 、 「生 徒 数 」 の 希 望 が 一 番 多 く 、 次 に 実 施 時 期 を挙 げ て い る 。 希 望 の 生 徒 数 は4〜5人 が 多 か っ た 。 日数 は 、1日 だ け で よ い と い う 回 答 が 多 か っ た 。

調 査8都 立 高 校 で は 教 員 免 許 の 有 無 に か か わ らず 、 一 般 の 方 を 市

生 か せ る と した ら 、 学 校 側 へ の 希 望 は 次 の ど れ で す か?

民 講 師 と し て 認 め ら れ れ ば 教 え る こ とが 出 来 る 制 度 が あ り ま す 。 こ の 制 度 を ご 存 じで す か?

(市 民 講 師 の こ と を ど れ だ け 知 っ て い る か)知 ら な い と答 え た 人13人 で 、 知 っ て い る と 答 え た の 方 が6人 で あ っ た 。 知 ら な い 方 が 多 か っ た が 、 大 変 有 意 義 な 制 度 で あ る と 回 答 者 一 様 に 関 心 を 示 して い た 。

調 査9職 業 高 校 で 市 民 講 師 を お 願 い す る と した ら 、 紹 介 で き る 人 が い ます か?(人 材 の 具 体 的 調 査 を 行 い 紹 介 で き る か 聞 い て み た 。)市 民 講 師 制 度 の 認 識 度 は 低 か っ た も の の 、 実 際 に 講 師 と して 紹 介 出 来 る と 回 答 さ れ た 人 は 、 以 外 に 多 か っ た 。 ま た 、 す ぐ に で も具 体 的 な 市 民 講 師 と して の 紹 介 で き る 人 が い る 、 と い う 回 答 も あ っ た 。

参照

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