対 称 ジ メ チ ル 尿 素 の 碑 化
椎 野 和 夫 ・生 洞 仙 三 中
1 .緒 雷
以掛 ま炭酸のジアミドに相当する化合物であ L ),早 の梢遮式を見ると,ニ トロ基の導入できそ うな N 原子 が 2 倍ある。しかし尾索を鞘化してもニ トt Z 床束(I) が糾られるのみで ,(甘) の如きジニ トロ辞等件は生成 し たい。
O‑C く :I ' ; 70' )" 0‑Cく:,
(NO z ) H (A ‑ 0, )H
(I) (Ⅱ)
しかし (A) のf T原子 1個または 2 個をアルキル基で匿 換した (m) あるいは (Ⅳ) のような化合物は存1 ! ・ : しない であろうか。
O‑C(" N' ( ≡ .ミ ミ: 0=C(
N( NO 〜 ) R N( NO 2 ) R
( Ⅱ) (Ⅳ) この R がメチル基あるいはエチル基のように低綾な勘 合は,その放棄′ , 'ランスはかな i ) 長いものであ ( ).ち
しそのような化合物が存在するならば,火薬 としても 興味ある物質にちがいない。
そこでアルキル尿葉の硝化に関する従来の研 究 l ) を 園べて見ると,モノアルキル尿素の場合のみ,硝化に よって (Y) のようなモノニ ト7化合物の生成すること が謬められてお i ) ,ジアルキル累乗からはニ トロ誘導 体が得ら) tていない。
0 ‑ C く::2 R ‑ 0 ‑ C く " N ' H "R Oz 'H
(
Ⅴ )
結 局( 帆) あるいは( Ⅳ)の如きアルキル尿兼のジニ トロ 肪呼称は知られていたいようである。但 しこれまでに アルキル保栄の硝化についての詳細な研究は少 く,こ れ らの研究結果から,ジニ トt =アルキル尿素 というよ うな化合物は,存在し得ないものであるとは断定でき ないように思える。
そこで先づ尿素のメチル誘導経について考 え て見 た。メチル誘導体を叔初にとりあげたのは,もしジニ
昭f h 3 1 年 J O 月 4 E受持 + yr 不二粟 釈 放官 朽 7 羅 半官 打
YoI .2 7 .No.6 , 19cc
トp化合物が得 られるとすれば,その酸素バランスは 他のアルキル尿紫のニ トp携導体に歓べて丑も良いは づであることと,ジニ トロ化合物の生成する可他姓が 一番大きいように思えたからである。構化の対森 とし て考えられるのは,モノメチル尿素(Ⅶ) .非対称ジメ チル尿素( Ⅶ) および対称ジメチル尿素( 1 7 g ) であるが, これ らのうちニ トロ済導体が知 られているのは,守/
ノチル尿棄のみである。
0‑C(N "H " tH , 0‑CくN T 諾 H , , Z
( 1 日 ( Ⅶ)
( ) =C (i : ( Ⅷ)
H CH ,
H CH ユ
モノメチル尿素の棉酸塩を濃硫酸で処理するとモノニ トロ化合物が生成する。ただし,ニ トロ基の入る位置 は,他のモノアルキル尿素 と典 p,(Ⅸ)のようにメチ ルX・ の結合している方の N に入 る。ところでこの( 班)
に空に(又)のようにニ ト。基を入れることは,ニ トロ 尿楽を軍に柄化してジニ トロ化合物を得ようとするに 等しく,無理であろう。
0‑C<" N( H N 2 ., , cH . 0‑C ( N "
( NO , ) H ( NO , ) CH ,
(Ⅸ) (Ⅹ)
次にジメチル尿素のうち( Ⅶ)のような非対称のもの は,硝酸塩を作ることは知 られているが,その研放生 を放散で処理すると,分解してニ トラミンになってし まうといわれる。硝化方法のいかんによってはニ トロ 肪噂作があるいは解 られるかも知れないが,せいぜい モノニ ト。化合物に止ま り , 2 倍のニ ト。品が同 ‑N
梯子に入るとい うことは先づ考えられない。
北緯に対称ジメチル原索であるが,これについては 硝酸塩 も知られていない。けれ どもメチル基のそばの H 原子がニ トロ置換 され易いことはよく知られたこと であ り,前記のようにモノメチル尿素の場合も.メチ ル基の結合している方の N 原子に入 り N ‑ニ トロI h' ‑
メチル尿素とな り,他のモノアルキル尿素のように ̲ N‑
(a SL) 7
ニ ト。 ‑ N' ‑アルキル煉架の形にはならないので あっ て.対称ジメチル尿素の観合も , 2 個の H 原子は容易 にニ ト。誠 と田換できそ うに額えられる。またジメチ ルオキザ ミド( 冗)を鞘化すると,ジニ トロジメチルオ キザ ミI I ( 過) が得られ,エチレン尿素 ( 王町) を耐 ヒす ると,やは I )ジニ ト。化合物 ( ‡Ⅳ)となるなど,これ ら 対称ジメチル尿素と似た構造の化合物の硝化が比較的 容易に行いうろことからも,対称ジメチル尿素の耐 ヒ は不可維ではなさそ うである。
: ≡ c ∑ " N" HC c " H ;‑ : ≡ C iI:: " NO .; ' , ≡ : ;
(x ( ) ( Ⅶ)
・ ‑ 0‑C(" N : " N: : 三 c c" H2 2
0=C く : 諾 ,
( 1 ' 皿) ( ‡Ⅳ) 結局尿素のメチル誘導件のうちで,対称ジメチル尿 素のみが.ジニ トt l 化合軌 即ち ( 王Y)のような NN ′ ‑
ジニ トt 2 ‑ N N ′ ‑ジメチル尿素を生成する可任性が想 像 され る,
O≡° ( Not )CH, ( NOI )CH}
( ‡Ⅴ)
またもしこのような化合物が御 られるとすれば,これ は火薬 として検討する価伍のある物質にちがいないと 考え,対称ジメチル尿索の耐 ヒ爽験を行った。
2 . 対称ジメチル尿素の合成
対称ジメチル尿索( 以下 DMU と記す ) は,これまで カフェインの如きプ リン済導体の合成原料 として知 ら れている私産で,大した帯革もなく,畢在孟産されて はいか ・ ・ 。しかしその合成については古 くから次に挙 げるようないろいろな方法が知 られている。
a) 7 )2 CH3 NH2 +CO( NH‑ ) 2 ‑CO( NHCH 3 ) 1 +2 NH】
t ) ) I )2 CHI NHl +COCI J ‑CO( NHCH, ) 2 +2 HCI c) 1 ) 2 CHI NH. +COz ‑CO( Nf TC打3 ) I +H) 0 d) 8 )CHI NKCOOH・ CH3 NHl ‑CO( NHCH3 ) I
+H, 0
e ) 6 )CH3 NH2 +CH) NCO‑CO( Nf lCH 3 ) 2 L) 7 )CS( NHCH3 ) I +Hg OE 三 CO( NHCH3 ) 2
+Hg S g) 8 )C
8
o く: ( cH・ ) 1 0 +2 Na 。H ( CH 3 ) ‑CO
COONa 亡CO( NHCH・ ) 2+i。。Na
h) 〜 )CO( NHCH, OH) , +2 H, ‑CO( P C HCH. ) . +2 H1 0
このように「舷にメチルアミンを原料 とし合成 され とくに u) ,b) あるいは L ・) の方法が最も骨通行われる ようである。しか し h) のようにメチルアミンを全 く 使用せず,尿素とホルマ リンより得 られるジメチt '‑
ル尿紫を遊元する方法 もある。
本来故で拭料 として用いた DMU は,盤政 メチルア ミンと尿素を用いる Da vi S等の方法 t C ) によ i )合成し た。反収 ま下の如 く , a) のアンモニヤのかわ リに娯 化アンモンを生ずる。
2CI l.N t T , ・ HCl +CO( NH2 ) 2
‑CO( NHCH3 ) 2 +2NH▲ Cl
尿対 l mo l .と盤放 メチT レアミン 2m 01 .をよく混合し 油浴中で I hr . 1 6 5 ‑1 7 09 C に加熱し,冷 役 あついア ルコー' レで抽出する 。DMU はアルコールに持解し, 塩化アンモンの大部分はここで分挺 される。抽出舵を 減圧で浪繊し扱泣を其空茶溜し1 3 5‑1 4 50 C( 4mmHg)
のi l E分を蝕め,これを‑皮ペンy ' ‑ルで再結 晶 す る と ,DMU は細い柱状の結晶として得 られ る。 敵 点 I c e‑1 02c cで収最は理論倍の3 C / O . ' 以下で,DA Yi s 符が 78 . 4%の収率で得ているのにくらべ非常に恋い。虎采 を 1 50‑1 6 00 C程度に黙するとビュレヅトを生成する ことはよく知られているが,この ど ̲ ‑ ̲レットが茨にメ チルアミンと反応 し,メチル ビ = 1レットの如きが別生 したため ,DMU の収虫がこのように審かったと想像 される。反応条件を更に検討すれば収率を良くするこ とは可能 と思われる。
DMU は水,アルコール.クt " *) レム.氷酢酸な どによく蒋解し,エーテ7 レ,石油エーテルには不浮で ペン・ /‑ルに伍かに溶ける。輔製はエーテ) I ,とク。t ' ホルムの混合物あるいはペンゾー/ /‑ r ・ 再結晶するのが 良い。攻湿性が強いから.硝化に用いる詫料は防湿に 注意する必賓がある。
3 . 対称ジメチル尿乗のモ 削ヒ CO( NHCH, ) 2 +2HN0 ,
‑CO⊂N( NO2 )CH, コ2 +2f I ,0 このような反応により DMU のジニ ト。傍導体,即 ち対称ジニ トロジメチル尿棄 ( 以下 DDMU と紀す) の如き化合物が生成するか否か知るために,予仰爽敦
として,98 9 . ' 硝酸l C e g を1 0o Cに冷却 し,提拝しつつ, この中に D M U 1 0 g を温度が 1 0c c 以上にならぬよ うに少瓜づつ加え,30 分間1 0o C に保ったのち.多丘の 米水中に注入して見た。すると微量の油状物が地殻か ら分取した。この油状物を水草びアルカリ洗弥し,だ 梢を加えて乾燥したものについて,元素分析あるいは
(3 3 ' 2) エ発 火薬 協 会誌
一 分子虫の測定な ど行った結果は ,DDMU としての理 絵隈にほぼ一致するものであった。即ち DMU の硝化 によって DDMU が生成することは袖爽であると思わ れ たので次に各朝の条件下に DMU の耐 ヒを釈みた。
飲料の DMU は別記のように敵点 l 0 0〜 1 02o C の ものを用い,また研故その他の鉄剤は次のようにして 禍 たものを用いた。
柵 :比盛 1 . 4 9 4の帝政 I kg に過マンガン酸 カリ l C g を加え, 1 日放置役,約 I CO gの濃硫酸 を加えて 生ず る沈遍 をi F E ; 別 し,更に 9 CO g の濃硫酸 を加え,減 圧 で殊溜 したもので ,HNO 39 9. 3 ク ・ ' ,HI NO z 0. 069 , h o '
の組成 である'
無水酢酸 :試薬 l簸晶に薪 らしく作った無水酢酸 ソ ーダを加え,l h T . 加温 してか ら茶潤 したもので, 1 38
‑ 1 4 0o C の溜分を とった。
米酢敢 :試薬 1 線晶を 2 回冷却 して精製し,次に水 油 し 11 7 ‑ 1 1 80 C の滞分をとった。
硫酸 :試薬 l故晶 ( 比蛋1 . 8 4)をそのまま使用した。
無水燐酸 : . 拭薬 1 線晶をそのまま使用。
無水硝酸 : 99. 3% 硝酸に無水燐酸を加え, 瀦 潤 して 48 0 C まで描出する部分を典め. これ を氷水で冷却 し て結晶 させ,液状部 を捨 て,放った結晶をあたためて 浮かし,再び同一要領で冷却し柵封 したものを耽ちに
タロ。ホルムに辞解 して使用 した。
エーテル :飲薬 1 歳品を恭溜 し 3 4 ‑3 5o C の油分 を とった。
クt ZPホルム :試薬 l 級晶を塩化 *J レシウム とあ' : I ため.水分を除いてか ら茶溜 し , 6 O‑6 2O C の浦分 を とったo
硝化の要領は,温度計,茂 拝 半 をつけた内容 I CO C C の三日フラスコに硝化耽剤 を入れ,氷あるいは氷 と食 塩で外部 よT )冷却 し,激 しく投拝 しつつ ,DMU 8・ e g ( . / . 。 mo l . )を結晶のまま,あるいは浮剤に蹄か して少 戟‑ 3っ浪加し,添加後一定時間投坪 を紋けたのち,鍋 3 C Cg の氷水中に反応物 を注入す る。 これ を直 ちに分 液 ロー ト中に移 し, エーテ } ' /l S 〇 c c を加えて較 ) ). 辞
世 してのち下層の廃故 を捨て,エーテル蒋液 を冷九 5 %脱酸 ソーダ沖波,冷水の頬に涜推 し,エーテルを 薬潤 して除き,譲った油状鞠 を更にアルカ リ及び水で 洗 淋し , 2 時閑静訳 して王,ら油状杓を水 と分け郎 F ' C L これ を一応 DDMU の収量 とした 。D l t U8. 8 gに対す
ら ) l D入I U の理飴収受は 1 7. 8 g である。
3. 1 萌鞍による硝化
突放の結果は 袈 1 に示 したが,袈中硝酸倍数 とは理 疏 放 く DMU 8. 8 g に対 し 、 HN0 3と し て 1 2. 6 g)の 何桁粥敵を使用 したか示す ものである。仕込はい‑ 31 1 ・
も紡 曲 DMU を硝酸中に投入して行ったわけ で あ る が , 拓の粒度 を ‑ 7 0 C 巷変にした場合, フラスコ内 を ‑2o C 程度に保って仕込を行 うためには,8. e gわ 飲料で約1 2 分間を賓す る。仕込後は殆 ど発熱せず,フ
ラスコ内の温度は数分で浴の温度 と同一になる.
L i応温度は ,No.I ‑h ' 0 . 6の諸県 に よれ ば‑2‑
表 1 桶酸 に よ る l ) M U の硝 化
仕 込 1 横 柄 化
性 動 P m i 凱 準C 苧且i n R S
3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 つ} C.' 3 3
一' 一b 3 8 3 9 9 '汎 乳 8蒜 + 99 99 99 99 99 99 99 99 田 野 9 010 98 97 9 7 7 一7 L7 7 」7 7 一7 ‑7 ‑7 17 ︼7 ‑7 」7 ′○ ■り 一7 」7 ‑7 h 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 O O つl V) 9 0 0 0 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 8 ′0 3 8 8 8 06 払 8 8 8 06 06 06 06 06 ∽ 8 0 8 52 96 払 ∩) 0 0 0 0 0 人U C )∩ ) O nV 0 0 0 0 0 0 0 1・ つ︼ 8 8 8 8 8 8 8 8 8 2 J. ′○ (U Ln tJJ (e e る e tJ' 2 2 2 2 2 7 誓 7 7 2 2 2
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