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千葉県房総半島の竹林調査

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Academic year: 2021

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(1)

千葉県房総半島の竹林調査

日大生産工(院)  ○伊藤  孝幸 日大生産工      

  工藤  勝輝

日大生産工   西川  肇   (株)環境アセスメントセンター  塩坂  邦雄

1.はじめに

近年千葉県房総半島では、竹林の拡大が顕著 になり植生環境および自然景観への影響が懸念 されている。これまでに、竹林の拡大や分布につ いての調査・研究は、航空写真などを用いて行わ れてきたが、最近では、衛星データを利用した研 究がなされるようになった。

  本研究は、千葉県房総半島で拡大が続いてい る竹林の現況を、ランドサットデータより判読する ことを目的とした。

 

Fig.1

は研究対象地における竹林の写真である。

山間部であるこの地域は、広葉樹・針葉樹の生育 する混合林及び竹林が見られる。

3.衛星データによる画像解析 3.1前処理

大気補正

  大気補正は太陽‐観測地点‐センサの光路で大 気によるセンサに入射する  反射・放射光の吸 収・散乱の影響を受けた歪みを除去するために 行う。本研究では、簡便に処理が可能である放射 伝達プログラム

6Scode

で用いた。

幾何補正

衛星データに存在する幾何学的歪みを精密に 補正するため、

GCP

を用いて画像座標系と幾何 学的歪みのない地図座標系との間の座標変換式 を求め、以下の式で補正を行った。ここで、内挿さ れる画像データの値をQ、内挿すべき原画像の 値をP

k,L

補正画像を(

u,v)

である。

地形効果補正   地形効果補正

山間部における地形に起因する影響を除去する ため、数値標高モデル(

DEM)

を利用して

Statistic

Empirical

法により地形効果補正を行った。太陽

入射角の基礎式および

Statistic Empirical

法の基 礎式を以下に示す。

画像輝度値の変換

衛星データと現地調査データとを比較する場合、

DN

値のままではゲイン設定の違いにより植生指 標を算出する際に誤差が生じる可能性がある。そ こで、衛星データ(

DN

値)から放射輝度への変換、

ならびに放射輝度から反射率への変換を行った。

3.2画像解析

比較検討に使用したカラー合成画像を以下に 示す。

Case1:TM2・ TM3・ TM4

B

G・ R)

Case2:TM3・ TM4・ TM5( B・ G・ R)

Case3:TM2・ TM4/TM3・ TM5( B

G・ R)

Case4:TM2・ TM4/TM3・ TM5/TM7( B

G・ R)

j=1

i=1 j=1 i=1

nn n n

u=ΣΣa

ij・xi−1・y−1  v

=ΣΣb

ij・xi−1−1

1)

Satellite Analysis for state of bamboo forest in the Bosoh peninsula.

Takayuki ITOH,Katuteru KUDOU,Hajime NISHIKAWA,Kunio SHIOSAKA Fig.1

竹林拡大現況写真

Cos i=cos

δ・

sinβ・ cos(γ-α)+cos

β・

sinδ

2)

DNc=Dno-m・ cosi-b+DNo

3)

(2)

(a)Case1

画像[TM2・

TM3・ TM4]

モウソウチク林は、青・赤の輝度値が他樹種の森 林より大きいので、周辺森林よりやや赤みがかっ た濃緑色に発色している。薄赤色の農耕地との識 別はできるが、全体的に植生域の色調が暗く他 樹種森林域との境界識別に難がある。(

Plate.1

(b)Case2

画像[TM3・

TM4・ TM5]

  モウソウチク林は、

Case1

に比べて赤の輝度値 は大きいが緑・青の輝度値が小さいので茶色に 発色している。黄緑の落葉広葉樹林との識別は できるが、暗い茶色のスギ人工林に隣接する竹林 の識別に難があると思われる。(

Plate.2)

(c)Case3

画像[TM2・

TM4/TM3・ TM5]

  モウソウチク林は、

Case2

に比べて青・緑の輝度 値がやや大きいので明るい茶色に発色している。

緑系統色の落葉広葉樹林との識別はで

きるが、淡紅色に発色している農耕地との境界が やや不鮮明で、農耕地に接している竹林の識別 にやや難があると思われる。(

Plate.3)

(d)Case4

画像[TM2・

TM4/TM3・ TM5/TM7]

  モウソウチク林は、

Case3

に比べて、赤の輝度値 が低いので淡紅色に発色している。黄緑色の落 葉広葉樹林や茶色のスギ人工林と明瞭に識別で き、紫色の裸地や住宅地との識別

鮮明で識別度は高いと思われる。(

Plate.4)

  まとめ

1)

モウソウチク林とこれを取り巻く他樹種および 土地利用状況が示すカラー合成画像上の色調か ら、モウソウチク林の判読には

Case4

画像[TM2・

TM4/TM3・ TM5/TM7

B・ G・ R) ]

の利用が適して いると評価した。

[参考文献]

1)

鈴木貞男

:日本タケ科植物総目録、学習研究

社(1978)

2)

佐藤由美、坂本圭児、吉川賢:竹林の分布変 化に関する景観生態学的研究

1)鈴木貞男:日本タケ科植物総目録 、学習研究

社(1978)

2)

佐藤由美、坂本圭児、吉川賢:竹林の分布変化 に関する景観生態学的研究

29

回  日本緑化工学会研究発表会  研究発表 要旨集

1988

Plate.2  TM3.TM4.TM5  (B.G.R) N

0 500 1000

Plate.3

TM2.TM4/TM3.TM5  (B.G.R) N

0 500 1000

N

Plate.4

TM2.TM4/TM3.TM5/TM7(B.G.R)

0 500 1000

Plate1  TM2.TM3.TM4  (B.G.R) N

0 500 1000

参照

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