研 究 論 文
精密起爆 に よる弾性波 トモ グラフ ィーの検討
緒方雄二' ,勝山邦久' ,新宮和音相,堀之 口賢治榊.
岩盤を安全にかつ効率的に開先利用す るためには.台宅内の状態を的確に把捉す ることが重 曹{・ ある。岩盤を鋼玉す る方法 としては各称の トモ グラ
フィーが・ あるが.‑紗 こ長 も利用 さIt ているのが弾性波 トモ グラ
フィーである。 しか し.普通瞬発電気甫管を用いて発振す る従来の 軸性波 トモ グラ
フィーでは発振時間を正確に計測 しているとは言襲い。
本研死では聯性波の先振時間をf F ̲ 確に計脚できる柄帝を嘩2 g ‑ を用いて#̲ 性渡 トモ yラ
フィー のモデル明奴 と現場明験 を明施 し.構' &起爆器を用いた弾性推 トモ グラ
フィーの適応性を検討 した。 モデル確執では.7 グー J ,
L拒( 4 3×3 5×2
cq
)上に雷管で先生 させた亀裂を確認 した。 ま 1 =,馬連硬 カ Jラと光軸椎柴腔を m いてア クt Jル擬を伝播す る弾性波を観測 し.数値 シ ミi レ‑シ
aン結果 と比較検討 した。現場実牧では地下 トンネルの間辺岩畳を調査 し,坑道入 E j付 近の常盤の繰入 と坑道搾部にある断層の影晋による弾性波が低下する筒域を確認 した。
1 . まえがき
近年邦' 桁での開発用地の不足か ら地下空間を有効刷 朋す る大深度地下空間開 先技術の研兜が盛んに電施 さ Jlている。 また.山路の争いn木では トンネル掘削等 の二 1 二 木工群が盛んに行われてお り.台盤を安全にかつ 効率的に開発 し有効利mす るには.培盤内の状態を的 確に把捉す ることが東亜である。
巳盤内を搾丘す る方法 として郷性苑の伝播速度を
1lJmす る軸性波 トモ グラ
フィー,奄磁波の伝播状況に よ る花成波 ト・ tダラ
ーJ1‑.確気銃抗値の変化に よる比 抵抗 トモ グラ
フ1‑等の 各軸 トモ グラフ I‑の研電開 先が進んでい る。 I ' こJtらの中で弾性波 トモ グラ
フI‑がt 庇 も明用化 されているが.普通瞬先罷免常管に よる発振ではな爆時間を正確に計脚 しているとは冨難
い。
*研兜では.普通瞬尭屯気笛管の代わ りに柄密爾管 を舛性波の発振枠 として用いることで弾性波の発振時 r i J lを正確に計測 し,鮮性波 トモ グラフ ィーの柄庇を検 J 寸した。雫敦では
7ク. )ル板を用いたモデル顎敦 と ト
ンネル掘削現均の計測申験 を顎施 し.柄密起爆による 鮮作波 トモ グラ
フ1‑解析を明施 したので報J l t l ' ・ す る。
また.ア グー Jル糖を伝播す る弾性波の梯 J T ・ を高速性 カ L 9 9 2
年6月2 H受柁
' 賛瀬句境技術総 合研死所安全工学部
〒 3 0 5 つ くは市中野 川1 63 花; 淋) 2 9 8 ‑ 5 8 ‑ ・ 8 5 6 4
' .・ : J F金属管源開発株式会社開発本部
〒 1 4 0 蝦成邦品川l g大井 L Tn 2 3 布 】皆 花L i 加. ' 1 ‑ 3 7 7 8 1 6 0 2 8
J Eラと光弾性装庇で枚翻 し,軸性波の数値 シ ミュレー ション結果 と比較検討 した。
2.
精密起蛾による発振について
舛性波 トモ グラ
'7ィーでは.発振点か ら受振点 まで の到達時間をi L ‑ . 確に計潤す ることが重要である。振動 の発振方法 としては , 甫管及び爆薬を用いてイオ ン探 針法や巻線法により発振点の時間を計脚す るのが一般 的であるが.数十
ILSか ら数百
JL
Sの時間遅れがあるこ とが報告 さかている
。 2‑ また、絹発雷管に よる起爆は 通電後 )‑2
msの起爆遅れがあ り,また地震探査用 の瞬発雷管で も数百F I Sの起爆遅れがある
。 ・1tこかに対 して柄密雷管による起爆では,通電後
lfI
S以内に構 密雷管が起爆することが確認 されてお り,発振点か ら 愛艇点 までの走時時間を正確に計測できる。
3.
アクリル掛 こよるモデル実験 3. 1 計対モデル
実験 で使用 した7 ク ー )ル板 (P 波の伝播速 肢2 . 6 0 0
m/
a
)は.縦 4 3 c t n . 横3 5 皿. 厚 さ 2 亡 山の もので.発振 点 と受鼠 色を 3 c q間隔でそJ t ぞ f t 2 5 個 とした。計測で は亀裂のない7 クt Jル群 と亀裂のある7 クI Jル板を用 いて 2 回の実吸を行い,軸性渡 トモ グラフ ィーを検討 した。 亀裂のあるアクリル栃は,亀裂のない7 ク1 )ル 板を計測終 丁操に 3 個の電気苫管で発破 し.亀封を先 J f iさせて亀斜のある7 クI Jル板 とした ものであ り.発 破点から放射状の亀裂が発生 した。懇親で使用 した7
クリル糖を Fi g. 1に, 六 ・ す。
3 . 2 計測方法
計測I C ・ は構密起爆r 5か らの超爆信 号を起爆点の発振
Kagyb K8ya ku.Vol . 53 .No.4 .1 992 ‑1 9 3‑
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信i l ・ として.
3個の加速健計で弾性波を計測 した。加 速度計は,テ ィ‑ rック 社製F E電型加速度計( 707 乳 感硬1 0 0mV/ G.応芥周波故3‑1 4, 00 0 Hz.使用庖大 加速度1 5G) を使用 し.7 タl Jル板にボル トで固定 し た。
モデル安験では,宙管に使用 され る電場緑部を発振 点に蛮付け.この電場線を構密起爆半で奄侵 して.弾 性波の発振点 とした.鮮性波の計測では,発振点か ら 受振点 までの時間を正確に計測するために , 約番起爆 器か らの起爆倍号を トl Jガ‑信号 として. ‑ /A )7ンプ (テ ィ7 ック 穀SA1 6) を介 して 2 台 の ス トレー ・ }ス コープを用いてサ ン‑ /I )ングレー ト 1 0MHヱ日00ns ) で計押目′た。計 潤 した推形 デー タは.GP I Bを介 して
‑ Jンピュー ク( HP3) OC) に取 り込み到適時問 をdt ・ 耕 した。計測の枚略をFi g. 2 に示す。
3 . 解析方法
神性波 トモ グラフ ィーの解析方法 としては,波線追 跡によって得られた計耳走時 と観測走時のC n点を この . 波線が関与す るすべての費粟に分配す ることで窄翁の 速度分布を更新 し.この誤益が小さくなった時点で解 析を終 了するSI RT 法を用いて解析 した。1 ■
解析では解析区間を 2×2mの要素に分割 して.そ れぞれの要素の速度を計井 して破壊閉域を推定す る。
3. 4 解析結果
亀裂のないア クリル板の解析では, 各要瀬の卿性波 速皮が2. 5 0 0‑2. 丁 oom/ Sを示 し,ア ク1 )ル擬の P 波伝 播速度に等 しくはf i均一{・ あ丘 ことが判明 した。 これ に対 して亀裂を先生 させたア クリル板は亀袈節域付近 で弾性波速度が2. 3 0 0‑2, 5 0 0m / Sの遅い鶴城が現か る。
このことか ら雷管によ‑ 'て発生 した亀封の影野が現れ 屯封を杷蛎で きたもの と思われる。
これ らの解析括柴から7 ク1 )ル板の用いた小規模の モデル実験で も超壌時間を正確に計脚することで十分 に破壊額域を計抑できることが判明 した。解析結果を Fi g. 3 とFi g. 4 に示す。
3. 5 アクリル境を伝播する弾性波の載測
7 クl )ル板を伝播す る鮮性波を光弾性装牡 と高速度 カ Jラで観測 した。明奴 で使用 した高速碇 カ Jラは Co r di n 社製 フレー ミングカ Jラモデル1 2 4 である。振 彫条件は,撮影速碇 : 2×
10
5駒 /秤.船影約 枚: 26.
7ラ . ,シI:クセ ノンランプ.
フィルム: 35 E Z Dカラー ASAI O O で行 ・ 'た。雫験ではモデル雫敦の発振で使用 した伝橋緑の線爆発によ り旺 力波を入力 し. 出揃する 舛性波を観測 した。観測の結果をFi g. 5 に示す。
高速度 カ Jラに上る悦榊結果か ら,弾性波ほは偵線 による起爆点か ら政道がL 放射線上に広が り,位描する ことを確認 した。 また.統潤 した弾性波の伝縞避妊が
約2, 600m/ Sにな り7 ク. )ル板を伝播す るP 波のk横 速度に等 しく ,P 波の伝播を観測 したことが判明 した。
3. 6 弾性波の伝播 シミュレーション結果
アクリル桁を伝播する#性波を放伐 シ ミュレーシ ョ ンし,高速耽 カ ノラの観潮結果 と比較検討 した。数値 シ : ‑ユレーシ t lンでは.解析区間を lxIx1c c ) の要 素に分割 して 3 次元運動方程式をラグランジェ座標を 用いて差' J lミ 如こ. iI )解 きシ ミュレーシ = lンしたもので あ る。 5 ‑ 数値 解 析用 の コ ・ /ピュー ターに はHP730
CRXを使用 した。数値 シ ミュレーシ ョンに よる解析 結果をFi g. 6 に示す。解析結果から高速度 カ ノラによ る観甜結果 と同様に圧力波の入力後に弾性波が放射状 に広がtl ).晩柵沌形 と比較的良 く一党 した。 これ らの 結果か ら. γ クリル舵を伝播する卓 重力把を十分に数値
シ ミIレーシ f lンできることが判明 した。
4 . 弾性波 トモグラフィーの現場乗数 4.1 計測現場の概要
計測現場は
L字型の構造になってお り.深部にある ト ンネル部 と適格坑道の岩盤を調査対額として柄密毎壕 による郷性波 トモ グラフィーの現場顎験 を顎施 した。
Fi g. 7 に計測現場の枚時を示す。深部 トンネル部は長 さ約35m ,高 さ約 4m.締約 4m の空間を形成 してお り,広大な地下空間にな っている。Fi g. 8 に計測現場 を示す。
計測現場の地質状態は. 坑道入ロか ら約2 5m 付近は 坑道の掘削前のポー ' )ン〆飼宜か らRQD偵
(0‑t 9) の虚 も患 い部分が・ 存在することが判明 していた。 また.
トンネル部の掘削後の地 質調査か らも粘 七・ 方解石を 伴 う顕著な測れ Hが故本存在することが
稀詑 された。
いずれの割れ nも遡続性が長
く.こか らの鞘嘗な割れ 目には同系統の
.i gイン トが1 0 c E l 問桐で発適 してお り.
小規模の断掛 こなっていると推定 される。 これ らの観 測結果か ら坑道入口か ら約2 5 r E l 付近にある断軌 土計油 対象の岩蛍の深部 まで発達 していることがr l, 想 され る。
4. 2 計測方法
精密雷管による発振点は坑道入 口から適格坑道の側 面に沿 1て. トンネル部入口か ら2mまでを2 0 c t B 間隔.
2‑1 0 1 ¶までを Im 間隔.1 0‑2 0m までを 21 Ⅵ間隔で 計2 4 箇所に設定 した。愛撫点は トンネル入口か ら2. 5
m
間隔で) 4 箇所に設定 した.弾性波計舶用の加速度計 は鉄製の抗を岩盤に埋め込みモル タル固定 し.その上 にテ ィ7 ・ ,ク祉制圧電 型加速度計 ( 7 07 確りを ネジで同 定 した。
計i R l L では,柄' t g起爆器か らの起爆
1, if 3 ・ を トl JJ f‑伝
号 と して.加地時. 汁のT . 3 '号を ブ リアン‑ / I (
チ17 . ,ク
製SAl6) を 介 して デ ー タレコー ダ(
‑,J・17・ L ,グ制
DRX‑Hにヂ
・jタルに取 り込み. ツ。. ,ビーデ ィス
K6gyる Ka yak u.VoI .53.No・4.1992 ‑L 95‑
∫=6 0 〝S ∫‑70 ノ ー S I=8 0 I L S
Fi g・5 Thephot o gr a phofs e i s mi cwavepr opa ga t i o ni nt hea c r yl i cr e s i np
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∝IuS
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F i g.6 Re s u I lofn ume r i d s i mul a t i o nf o rs e i s mi cwa v ep r o pa g a t i o ni
F i g.8 Pho t o gr a p bo Et e s tf i e l df o rs e i s mi c t o mo gr a pt l
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CHCH‑ 3‑ 4CH・・2 CH‑ I
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t 'Trl g クに記
憶 した。 計測 のサ ン, 7 'I )ン yレー ト は,5O KHZ( 2 0 I L ) で加速度計 8c h. ト' )オー
信号 lc h の計 9 c h で同時計潤 した. また.計測波
形 は. 現場 に設匿 した‑ tニクーで確認 した
カこ ら実牧を行った。
計測 した振動波形 s i ,錐音が少
な く良好な波形が得ら れた。計脚波形の一例を Fi g
. 9 に示す。
波形計測の ト1 )ガー信号に柄寓毎僅答か ら の起爆信 号を用いることで発振点から受拒点 までの到
達時間を 止確に計測できた。 また柄常起爆答か ら虎接
トt J, h L 信号を計脚できるので,巻線法等に よる起頓前の謡管 への地理が不要で.短期間での計測が
可能 とな り.現 喝計測
に適 しているもの と思わitる。
4.3
解析結果の検討
I l .l r i iZ I l ー … ー 一 一 t
F i g.9 Typ j c a lwa v e f or nsofs i e s mi cwa v eme a s ur e dbya c c de
r ome t e r 解析 J i 如 上,7 クl )ル板のモ
デル領験 で使用 した
SIRTよ き 三 を用いて.解析萌
域1
×Imの習熟 こ分割
して解析他用. し
た。舛性波 トキ 〆ラ
フィーの解析結果を Fi g. 川に
示す。解析結果か ら.計測 した岩軌 土かな り良好な状態にあ り, 多くの要素が6 . 0 0 0‑6, 5 0
OmJs
のQ W I : . 波速健の約城にあることが判明 した
。 しか し.
トンネル郡の人
とが 仰 lj)し.応輔佐 の抑性 波 トモグラ ー)I‑の明
地
が叫能 とな 1た。2 .
応蛸俊 カ Jラに .tる悦 測結 集 と差分法に よる故 地解 析紙 柴か ら. ‑/ク ')ル擬 を伝揺 す る波動 を 十 JJ:lに 政柄 シ ミュレー シ ゴンで きる こ と75'L判 明 した。3.
軸 比 波 トそ yラフ 1‑0)現場 計測'R鼓 では. ト ンネル茄 人 口か ら2 t 卜 2 5m
付近 に鮮性 波速 硬 の遅 い訊域 が あ り.斬榊 に よる日学 に よる もの と思 わ れ る。 また.坑退 入 口付近 に 存在す る軽 ん 韻域 を 捉 え る ことがLで きr=。柄帯檀頓執 こよる鄭 作 波 トモ グラフィ‑は.従乗 の JJ'法 と比較 して包qu・'.の軽爆 t3'号 を容 易に トーメガー后
弓・と して用 い る ことが で きるの で.収切i仰 =二
通
して い る もの と. f L I J
)Jtる。文 献
1)山下苑.北f寸帖 )i.内田熊.Etl川浩∴.碓井附 則.第
2 3
【iil岩盤 力学 に関 す る ノン.・1・:・j・LJム( I t J gl ) . 2)
佐 々宏 一./ ' . ' 円韻.F A l 山
峡机 Jこtr . 絹地.物性探
査学 会第
8 4
t!,】学 術戚
納 会曲 丈g!日9 9日.
3
)たえは . 発破 ‑ ン ドブ ソ ク.工 業火凝 協会鮎 .4
1六1ll捗一.物理採点Vol . 1 2
No.6日9 8 9) .
5)防山邦 久.推勝広姓.
採W.と促'EVo1 . 2 9
No.2日98 31 .
Studyontheseismictomographusingpreciseblasting
byYujiOGATA暮,Kunihisam TSUYAMA暮.KazukiSHINGUH KenjiHORINOGUCHI…
Itisnecessarytoforeseethegeologicalconditionofrockinordertodevelopethe undergroundspace
s a
felyandefEicienly.Inthisstudypreciseblastingmachinewasused forseismictomograph,soitwaspossibletomeasureexactblastingtimecomparedwithor・ dinarymethod.Inthisstudythemodelexperimentusingacrylicresinplateandthefield testintheundergroundspacewasca汀iedouttoestimatetheseismictomographusing preciseblastingmachine.Conclusionsareblienysummarizedasfollows;1H I
w
ascleartomeasurethebrokenareausingpreciseblastingmachineinsmallscale mode]experimentonacrylicresinplate̲2) Thepropagationofseismicwaveontheacrylicresinpletewasobservedusing high‑speedcamera.Thenum erid simulationforthepropaga(ionoEseismicwavewas similartoobservedresults.
3
日nthefieldtestslowaJ・eaforseisTnicvelocityneartheentranceofttJnneland20‑25m
fromentraJICeW
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