2つの「しかけ」でうまくいく
算数数学授業のアクティブラーニング
愛知教育大学 志水 廣
アクティブラーニング
1 何か:定義、具体的な内容
2 なぜ、アクティブラーニングなのか 意義
3 どうやって進めるのか、いつ
指導法(授業)とカリキュラム(全体 計画)
4 評価
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• 2つのしかけ
• アクティブラーニング
• 算数のきまり
• わくわく
• 問題解決的な学習
アクティブラーニングの学術的な定義
• 『一方的な知識伝達型講義を聴くという(受動
的)学習を乗り越える意味での、あらゆる能動的 な学習のこと。能動的な学習には、書く・話す・
発表するなどの活動への関与と、そこで生じる 認知プロセスの外化を伴う』(*2)
• とされています。例えば小学校の国語や社会の 授業の中で日常的に行われる生徒同士の話し 合い活動などもアクティブ・ラーニングの1つと言 えますし、この言葉にはかなり広いものが含まれ ると考えて良いでしょう
京都大学 西岡加名恵教授
文科省の用語解説
• 教員による一方的な講義形式とは異なり、学修 者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・
学習の総称。
• 学習者が能動的に学修することによって、認知 的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含 めた汎用的能力の育成を図る。
• 発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習 等が含まれるが、教室内でのグループディスカッ ション、ディベート、グルーブ・ワークなども有効 なアクティブラーニングの方法である。
がくしゅう【学修】
• 大辞林 第三版の解説
• ( 名 ) スル 〔古くは「がくしゅ」〕
•
学問をまなびおさめること。学習。修学。
中教審の定義
•
課題の発見と解決に向けて主体的・協働的 に学ぶ学習
「何を教えるか」という知識の質や量の改善は もちろん「どのように学ぶか」という学びの質や 深まりを重視し、知識・技能を定着させるうえで も、学習意欲を高めるうえでも効果的だと意義 付けています。
社会的・職業的自立に
必要な基礎的・汎用的能力
・コミュニケーション能力(特に聞く力)・粘り強さ
(ディシプリン-鍛錬-に通ずる)、我慢(継続)
・自ら課題を発見し、解決を図る力、自ら目標を 立て、行動する力
・変化や未知の問題への対応力
・仲良くする能力(協調性)
・論理的な思考力
・段取りを組んで取り組む力 など
能動的な学習の基盤・目標
• 「知」と「心」の変容を求めて、新しく再生産・
再創造していく力。
• 学ぶ力→学んでいく
知、態度、心
「学ぶ力」とは何か
• 学ぶとは、問いが発生し、解決し、新たな問 いが発生し・・・・
• 問い続ける力である。
• 子どもにつけたい力であり、
• 同時に、教師にもつけたい力である。
• なぜ、問い続ける力が大切なのか。
外化は15年前に提唱
背 景
• 2004年 PISAショック
• 2008年 読解力の向上のための言語活動 の充実
話し合い活動など相互のコミュニケーション
二段階構成
1 基礎・基本の習得・・・
・その時間で押さえなければ ならないこと
・全員の子どもに学力の保証 2 活用・探求・・・
• 課題意識
三段階構成
0 課題をもつ意識
1 基礎・基本の習得・・・
・その時間で押さえなければ ならないこと
・全員の子どもに学力の保証 2 活用・探求・・・
0 おゃっ?
1 そういう
ことか。
わかった。
2 ええっ!!
3年 円の半径はどこですか?
しかけ1
半径はどこですか?
既知 → 未知 課題が生まれる
しかけは何か
しかけ1
1 きまりを類推する 2 迷う場面をつくる 3 比べる
4 ものをつくる
5 定義を確認・補足する 6 単純化・具体化する 7 隠す
8 視覚化する・見える化 9 逆を考える
しかけ2 新たな数理の発見
• 大きさを変えて みる。
• メートル→セン
チメートル
• このしかけから 得られることは
しかけ2
① 数・形を拡張する
② 項を増やす
③ 演算を変える
④ 形を変える
⑤ □をつかう
⑥ 場面を変える
⑦ 逆を考える
⑧ if~notで考える
⑨ 別の内容と組み 合わせる
「しかけ」は
• 何か
• 誰が 誰に しかけるのか
• どうすればよいか
• なんのためにするのか
• 何を目指すのか
デジタル大辞泉の解説
し ‐ かけ【仕掛(け)/仕懸(け)】
1 相手にしかけること。先に攻撃などをすること。
2 目的のために巧みに工夫されたもの。
㋐装置。からくり。「自動的に閉まる―」「種も―もない」
㋑策略。たくらみ。「まんまと―にはまる」「色―」
㋒釣りで、ねらう魚に応じて、糸・針・おもり・浮きなどを 仕組んだもの。
3 物事をし始めて中途であること。やりかけ。「―の仕事 を済ます」
4 「仕掛け花火」の略。
5 もののやり方。手段。
6 食事などの用意。
7 江戸時代、金貨・銀貨・銅貨の換算相場をごまかすこ と。
仕掛け
1 相手にしかけること。先に攻撃などをすること。
2 目的のために巧みに工夫されたもの。
㋐装置。からくり。
「自動的に閉まる―」「種も―もない」
㋑策略。たくらみ。
授業における「しかけ」とは
しかけ1
1 きまりを類推する 2 迷う場面をつくる 3 比べる
4 ものをつくる
5 定義を確認・補足する 6 単純化・具体化する 7 隠す
8 視覚化する・見える化 9 逆を考える
しかけ2
① 数・形を拡張する
② 項を増やす
③ 演算を変える
④ 形を変える
⑤ □をつかう
⑥ 場面を変える
⑦ 逆を考える
⑧ if~notで考える
⑨ 別の内容と組み合わせる
教材研究力をつける
• 基礎・基本の習得
• 当たり前のことを当たり前とは思わない
教師の「仕掛け」
• 発問・・・問いの発生・ゆさぶり
• 指示・説明
• 問題提示 動作
• 場面設定
• 教具・教材
• 意図的指名
• 板書
• ノート
• 掲示物
実際の授業写真より
「しかけ」はどこか
5年 小数÷小数
中学校数学の授業
「しかけ」
• 発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ ディスカッション、ディベート、グルーブ・ワーク なども有効なアクティブラーニングの方法であ る。
グルーブ学習
• 長所・短所
• グルーブ学習が成り立つ前提
何のために行うのか
• ゴールは、算数のきまりを見つけさせるため の手立ての1つとしてアクティブラーニングが ある。