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(1)

防災科学技術総合研究速報 第5号 1967年3月

      550.8:551.2:550,341(521.52)

松代群発地震に関する特別研究

Stud.ies on the Matsushiro Earthquake Swarm

は じ め に

 この総合研究は,松代群発地震の第1のピーク(1965年10月)ののち,関係研究機関と検討の末計画 されたもので,予算上の都合で実施は1966年4月からとなった.松代群発地震の第1活動期の地震活動 は,皆神山付近が中心であったため,1二の総合研究も松代盆地にむけられて拾り,第2活動期(1966年

3〜7月)から活発となった,若穂の地震群の性質をはあくするようには計画されていない.

 次に,この総合研究は,今回の地震に関係あると思われる地下構造の調査研究で,地震の研究に試錐 を用いたこと,ならぴにその試錐孔を利用して,地中観測を試みた点に特色がある..

 計画当初,地震観測や測地学的調査・観測については,地震研究所・気象庁。国土地理院などに粒い てすでに実施され,次第に強化されていた.しかし,地震関係老から地震の研究に試錐を用いることの 要望があり,また浅く,限られた地域でおびただしい度数の地震が発生していることから,地震と地下 構造の関係を知る必要があって,地下構造の調査・研究に主眼を拾く1二ととなつた.また,深さ数kmに 運する試錐により,地震の発生している所の状態を直接調ぺたいという地震学老の大きな希望は,それ

を行なうためには不可欠な予備知識(たとえぱ,温度。岩質など)が,当時まったく得られてなく,さ らに予算的にも直ちに行なうことはでき在い状態であった.そこで,地下2,000m程度の状態を推察す るためと,また地中における観測・測定の試行のため,深さ200mのパィロット・ボーリングを行ない,

孔内測定終了後地下深くでの継続観測を試み,今回の地震の研究に役立てるとともに,(現在なお)強 く期待されている深さ2,000mの地震調査試錐のための知識と経験を得ることとした.

 現地に券ける調査・観測は,1966年4月からはじめて7月中旬にはすべて終わり,その後は結果の整 理解析と観測井による観測が行なわれた.

 主な研究項目は次のとおりである.

研究項目 研    究     内     容

地質調査

信頼できる地質図が在いので,松代盆地および周辺の地質を明らかにする.

岩石力学調査 岩石の割れ目の分布の調査と,採取試料の高圧実験により,松代盆地付近の基盤 岩の力学的性質と過去よりの力学的履歴を知ることにより,今回の地震について岩 石力学的在解析を試みる.

深部電気探査 善光寺平から松代盆地へかけて長さ9.5kmの測線につき,地下2km程度までの構 造活断面をうる.特に,善光寺平とその東側山地の境に存在すると思われている断 眉線をはあくする.

重力探査来

松代盆地とその周辺の重力を広く測定し,地下構造をはあくする.特に,善光寺 平とその東側山地との境に存在すると思われている断層線の分布と,1966年3月に 行なった予察調査の結果知られた皆神山北東の低重力地のはあく.

地電流観測糊κ 地電流と地震の関連拾よぴ地下構造探査への適用の試験的観測.

地球化学探査 火山性ガスの検出と松代盆地の構造線の探査の試み.

試錐にょる 200叩の鉛直試錐により,地質拾よび地下構造の調査,地球物理学的測定およぴ

調査・醐料

観測..

地震資料集

観測された多数の地震のデータを印刷して,群発地震の研究に役立てる。

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         松代群発地震に関する特別研究 防災科学技術総合研究速報 第5号 1967

注 米地質調査所,**防災センター,料米両機関及び建築研究所,米料米防災センターと気象庁にょっ   てそれぞれ行なわれた.

 この研究の総合推進は科学技術庁国立防災科学技術セソターが担当し,第2研究部長丸山文行・地震 防災研究室長高橋博・同研究室員高橋末雄・同鈴木宏芳が担当老として,これに当った.

 この総合研究が予定ど拾り迅速に行なえたのは,長野県,松代町(現長野市,以下同じ),篠井市,

更北村,川中島町,松代讐察署,気象庁地震観測所,一陽館等の関係諸氏に終始助力をたまわったから で,関係諸氏に厚く謝意を表し一ます.

 重た,この協同研究に多忙在なか協力された地質調査所,気象庁,建築研究所等の関係諸氏に感謝し

言す.

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参照

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