近畿大学工学部研究報告 No. 37, 2003年,pp. 197‑210 Research Reports of the School of Engineering,
Kinki University No. 37, 2003, pp. 197‑210
多体問題とグリーン関数との関係の研究
一高等量子力学における摂動理論
(12) ‑橋爪邦夫*、林田秀人**
S t u d i e s o f r e l a t i o n s between many‑body problems and Green f u n c t i o n s
・
‑ P e r t u r b a t i o n t h e o r y i n advanced quantum mechanics (12)‑
Kunio HASHIZUME and Hi d e t o HAYASIDA
Synopsis
In this paper next subjects are discussed. ~ 31. Calculus of contributions of Feynman diagram.
~ 32. An example of calculation of contributions of Feynman diagram. ~ 33. Electron"phonon interaction.
~31 ダイヤグラムの寄与の計算
以前の節(~) 21のマトリックスのT積表示の中の (1111)式乃至(1114)式の所で、プエルミオン・ボソン相互作 用の摂動ハミルトニアン密度の形式として、 4つの形式が 考えられる事を述べた。そして幾らかの議論を経た後で、
最も合理的記述法であるとして、我々の論文では(1114)式 の形式を採用する事を述べた。他方Zimannは彼の書物の 中で(1111)式を採用している事も述べた。この節(~) 31 では、初めのしばらくはおmannの採用した形割1111)式
*近畿大学工学部建築学科
全世海上保安大学校
197
で話村去る。その目的は、 (1111)式のZimann形式では粒子 (フェルミオン又はボソン粒子)が時間軸を逆行する現象 は正孔又は反粒子の時間軸上の!慣行を意味しているから である。ここでは初めにその事を取り扱うためにZimann 形式を取り挙げるのである。我々が採用した(1114)式の形 式では粒子の時間軸上の逆行は物甜句に無意味であり、存 在しない物理現象である。
ここで改めて以前の節(~) 27の伝播関数の定義の中の
Department of Architecture, Sch
, ∞
1 of Engineering Kinki UniversityJapan Coast Guard Academy
(1)伝播関数G
ル ' ‑ x )
の定義の所を読み返してみよう。そこでは真の真空(barevacuum)またはフェルミ自由海 (free fermi sea)の非摂動ノ、ミルトニアン H。の基密状態
1<1>
0 }
[(1349)却を使って定義されたところの真の真空中 の電子の1粒子グ、リーン関数G1(x;x') [(1351)式, (1352) 式、(1353)却を用いて、真の真空中又はフェルミ自由海中 の自由電子の伝播関数(企ee‑elec凶 n propaga:伽)G~(x' ‑x)を定義した。
もう一度それをここに書いておく。
G~(x' ‑x)三G1(x;x')
[(1355)式, (138砂地 (159ω
= ー や 。 I r v ( x ルや)作。)
[(1351)式, (1384)吋(1591)
‑i
件 。
IV'I( x }
'1/ * ( x ' )
<To )
伽 t>t' [(1352)式, (1385)刻 ( 1592)+ i (
φ。 I
V'ゆν( オ
φ。 ) あ
Ir t' > t [(1353)式, (1386)刻 ( 1593) ここで、縮約積(コントラクション又はベアリング)を 計算するための容易な方法であるiーー「
4仇 )~(X2)=(φ
。 I r { A l
(Xl)~( X 2 湖
φ。 )
[(1061)式, (1382)刻 ( 1594) を用いると、伝播関数
G J か ' ‑ x )
は次のようになる。「・ーーーー唱
G ; か ' ‑ x ) = ‑ i v I ( x ル吋/)
[(1387)式, (1470)埼 ( 1595) 右辺へ(1571)式を適用しよう。次のようになる。
ー叩帥-r')-i~トt')
G~(x' 十訪japL(山
哩
+ ∞ パ
kペ心ト ‑ i
t)=
石 ;ypy
eト:;t0 fur t>t'
卜=0 量)r t'>t
(15鉛‑1)
(1596・2)
(1597)
伝播関数 G~(x'- 卯時空点 x' で生成したフェルミオン 粒子(真の電子)が伝播して、時空点
x
で消滅するまでの 振る舞いを示す関数である。(1595)式と(1597)式と比較すると、
応予(〆):;t0 ゐ'r t > t' (1598)
応予(ど)=0 伽 t'> t (15鈎) である。そして、もちろんこの場合、(1592)式は:;t0であ るが、(1593)式は=0となる。(1599)式と(1593)式に就い ては、粒子も何も無い真空状態
l
<To )
=1 0 }
に最初に消滅の場の演算子〆
( x )
が作用するのであるから Oと成るのは当 然である。しかし、我々はここで、(1592)式[(1385)却と(1593)式 的弱6)却をもう一度考察し直してみる。論文中の以前の 節(~) 27の(1386)式の在る所の最後の方で説明したよう に、基献態1cI>
0 }
がフォノン真空で且つ固体中の電子が絶 対O Kにあって、フェルミ球内に縮退した状態を表わして いるとするならば、φ │ 山 ま
│
同
φ夙 吋 o } ト = 1 仏
lk1人1 ρ,,み
1ん
lkである。そして(路ω519.ω12)式誕[(臼ω31筋紛)王吋
q
の意味するところは、よ り早い時刻t'に位置r'で電子を1個生成し、伝播してより 後の時刻Itに位置rでそれが消滅する事を表わしている。ところで、相互作用表示でのフェルミオンの生成・消滅演 算子は次のようであった。
〆刈内州州令恥,わ
1
制) 弓 = キ z 介 が 戸 { ト
b加4
rト叫一与号1
ー 竹 与 ) t
l.'刈 t)=Z
戸 九 約3州 ( 1 側 詳しくは記さないが、(1ω0
式と(1602)式を(1592)式へ代 入し、(16∞)式を考慮して計算を進めると次式を得る。G可G~(x' “W(νjμ 川一寸x斗)= 石 詰 j 討 訪 抗 仇 Y 丸 九 k b
〉f
+叩曲 雌伽州.ベ(ト件巾tふ 5
令e
ト‑イイt'+ ∞ メ
hペ t l + { k
・r ‑ f t )
= 石 ; y h p p
ー ニ ー (1596必多体問題とグリーン関数との関係の研究 ー高等量子力学における摂動理論 (12) ‑ 199
(1596‑1)式, (1596・2)式との違いは波数kに関する積分領 (1605) 域に違いがある事である。
次に(1593)式[(1386)吋を考察する。この式は、より早 い時刻tに位置rで電子を1個消滅させ、次により後の時 刻t'に位置r'で別の1個の電子を生成させる事を表わし ている。
先走って述べるが、この場合の最終結果では収束因子で ある無限小因子の8の前の符号にマイナスが付く結果が 得られるので、今は、次にこの場合を式で詳しく考察する。
(1593)式[(1386)却 はt'> tに対するものである。ゆえに、
この場合の伝播関数 G~(x'
‑ x }
の計算を考察すると次のよ うになる。G~(x'
‑ x } = + i (
φ。 / V ' 吋
唱 +∞
~-{k・r'一子1+←引
= 訪 JAjaee
for t' > t (1606) 伝播関数 G~(x'
‑ x }
は時空点x '
で生成した粒子が伝播し て、時空点xで消滅するまでの振る舞いを表わす関数であ った。ゆえに、(1605)式と(1606)式はより後の時刻t'で生 成した粒子(真の電子)が時空間を伝播して、より早い時 刻tで消滅するところの、粒子(真の電子)の時間軸上で の逆行を表わしている事となる。しかし、この事を以前に 述べたように国体のバンド構造モデ、ルに立って解釈すれ ば、これはより早い時刻tでの反粒子(正孔)の生成と、その時空間中の伝播、そしてより後の時刻t'でのその反粒 [(1593)] (1603) 子(正孔)の消滅を表わしている事となる。
(1601)式と(1602)式を(1603)式へ代入すると次のようにな 一般的に言って、粒子の時間軸の逆行は反粒子の時間軸
る。 の順行を意味している。
G~(x' ‑ x } = + i (
φo( I 芸品子炉
1
←ム)
・ ( 平 戸
2"e¥九 ) / c l > o }
= + i (
φo / L 訂正い
hr)ez(守
t一千)仇
│φo}= + i すよ
e‑ik・(山)et与(山) 伽 t'> t k~V[(160ω式の式形を考慮して計算を進めた。]
更に、次のように続く。
= + i ' ) ' . . ! . . e
,k・{トピ).土?dE li t f (
ト/,)k~V 2m・J E‑
ι
‑io[(1459)式を利用した。]
ふ 団 地・(rイ}‑i互
e
→,)~...!..
' ) '
-rfdE~
2
7r V兵~_!E‑ E . .
‑iδ+∞
j k . r ' 十 ) γ ( k → ・ ) t
= 訪 kpy ベ
Jfor t'>t 結局、次の結論に至った。
(1
ω
4)。
tに対して、伝播関数G ; か ' ‑ x )
は次のようになる。G~(x'
‑ x } = + i (
φ。 / V ' 吋
x '
粒子(電子)の生成
G ; か , ‑ x )
あrt ' > t
粒子(電子)の時間軸上の逆行
x
粒子(電子)の消滅r
図 1
図1と(Iω6)式[(1604)却とを比較しながら眺めてみよ う。ブェルミオン線が時間軸を逆行し、反粒子または正孔 粒子の!慣行が考えられるときには、(1606)式が示すように 無限小因子8の前の符号が(1596)式とは違ってマイナスlこ なる事が分かる。
次に後の考察の便利のために、(1606)式においてぶとx を入れ換えて書いた式も書いておこう。この場合、
t > t'に対して、伝播関数G~
か
-x')は次のようになる。G~(xーが)=+i
件。/V'
μ(xル
l(X'~φ。) 伽 t > t'(1607)
唱 +∞
パ
h・ トf ' L + { k ι f " )
= す f t j d E e e
for t > t' (1608) 次の真空分極の図(図2)を考察しよう。もちろん(1111) 式を採用したZimann形式で、書カれたファインマン図形で ある。
t
r
図2
これは不確定性原理によって、真空中においてさえも仮 想的に粒子・反粒子対(電子・陽電子対)の生成(励起) とボソン(光子)の励起と、そしてそれ等の互いの消滅とが 繰り返されている事を示した図である。
このダイヤグ、ラムは(1111)式のSマトリックス展開式の 各次数項So' SI' S2'…の内の2次の項S2[(1123)埼 へWickの定理(1135)式を適用して得られるN積項の和(2 次のダイヤグラム群、又は結節点(vertex)が2個のダイヤ グラム群)の中の1つに現.:hるものである。そして、この ダイヤグラムは(1596)式、(1608)式、(1411)式を用いて、
次の2重の4次元積分に対応している。
( ず ま ど か
4xd川か
,~x)Gtい附'-x)
(16ω) (1411)式の具体的な表現は(1588)式又は(1589)式にある。
次に、上述の(1111)式の形式(Zim出m形式)で書かれ た真空分極のファインマン図形を、我々がこの論文で採用 しているところの(1114)式の形式で描いてみよう。次のよ うになる(図3)。
t
4 q ' ' 2
︐ rx
︐ ︐
e
h o l e
dJ X i r
fr
図3
このファインマンダ、イヤグ、ラムを節(~) 25に言己主した手 順に従って式に書き下すと次のようである。
(
子 ) 2 j g z V 有向
N
w ; : . ( x
1防(ゆ
Iー か
l) o
1+(式の計算を進める。次のようになる。
= (
子 ) 2 t g 2 炉
4Xハ
「一一‑, iーー一寸
v f ( X E M F f b 2 以 ・ ( x 1 ) i ; i か J o
1‑ ( x J p I + 仏)
= (
子 J ~g2 H 内
d( ‑ i 胤
(xl‑x2X ‑ i 向 。
(x)‑X2) o
1‑(X)) o
1+仇)
[(1397)式と(1405)式を利用した。]
= ‑ ( 子 ) j g 2 ルい 2
旬
。
(x)-x2 戸
~O(Xl-x2
)ø吋 ~l
)ø吋~2)五)r ら>1
,
(1611)但し、ここで、伝播関数々。
( x
1‑x2)と句。( x
1‑x2)はそれぞ れ準粒子の電子と正孔とが時空点4で生成して、伝播して、時空点x2で消滅するまでの振る舞いを表わしているが、そ れ等の関数形はそれぞれ(1397)式と(156ω式、(1405)式と
多体問題とグリーン関数との関係の研究 一高等量子力学における摂動理論 (12)ー 201
(1564)式を組み合わせる事から次のように得られる。
紘 一 ψ d 取 引 ) イ コ
ο
九山
r
J一
守r n 出 しげ
E
4
一
Ee ‑
E AU
畑
r
J 4
μ
均ゐ
' n
1
一 例
=
+叩∞
パ
h同叫主÷も,
引サ
1.
11)
←(ト1h同町号÷,ら2= 訪
kj F ! y ぜ a
eι
吋E ( I
匙的)+ioω
1路悶附6倒
ω ω 1 a
δ J o b l ‑ X 2 ) = + i W ( x l 腕仏)
均 一
δ与h
一伸
︑
r一 一 ・ 民 日日 一円
ER
同 一
4
一
Ee ‑E
AU
∞P
E‑
‑J
∞
+
件 舟
一L a
骨1
一 例
一 一
+叩∞
J {
匙トh叶 .=
石訪訪仇;Y 孔
訪丸kj F ? 1 F a e J e
、 (1613)である。又、ボソンの消滅と生成の場の演算子州)と
砂市)は(1576)奴は(157械と、(1578)式又は(157航 である。
(1611)式はボソンに関して演算子の形をしているので、
行列成分を求めるには、ボソン系に対する始状態
q l '
晶ωqlと終状態
q 2
,liwq2について( q i l
(1611)式の演算子式I q ) )
D : o ( x ' ‑ x ) =
iG~(x;x')= お P I ( x ' )
i田ーーi .‑‑‑‑,
= ; I ‑ ( X ) o 吋 / ) + ; I + ( X ) o 汁/)
=
O(t‑t初 ( x
,x
,)+O(t'ーゆ ( X '
,x )
‑
1a ︐ m
一 同
帽
F l d
叩
e す
γ
1一
y‑
h一向
‑
i一勧
あ,r t > t' fur t < t'
=-L. 土.1-~宮崎・ (r-r') 畑 ω
e‑1ω(ト1')2tr PO V
ケ
J…
ω2-W~ +iδ' [(1588)掲 ( 161砂 である。次に(1611)式を眺めてみよう。伝播関数々。(巧
‑ x J
[(1612)剖と δ~O(x)‑X2) [(161側は、それぞれ準粒子 の電子と正孔とが時空点x)で生成して、伝播して、時空点
X2で消滅するまでの振る舞いを表わしているので、それぞ れダイヤグラム中でX)からX2へ向う 2本のブエルミオン 線のe(電子)と
h U E
:fL)に対応している。他方、ボソン (1614) 場の演算子の〆(巧) [(1576)式, (157吟式] と〆+仏) を計算しなければならなし、(1611)式の(1614)式の線に沿った計算は後に行なう予定 でいる。
(1側)式を眺めてみよう。伝播関数併,
‑ x )
[(1596) 却は時空点のどで生成した真の電子が伝播して、時空点xで消滅するまでの振る舞いを表わしているので、ダイヤ グ、ラム中ではx'からxへ向うフェルミオン線に対応して いる。次に全く同様な理由によって伝播関数G~(x-x') [(1608)刻はダイヤグラム中でxからがへ向うフェルミ オン線に対応している。他方、ボソンの伝播関数
D t o ( x ' ‑ X )
はダ、イヤグラム中ではx '
とxとを結ぶ矢印を 持たない破線に対応している。そしてその関数形は(1483) 式乃至(1487)式と(1回8)式収は、(1589)却とより、[(1578)式, (1579)却は一方の端は各結節点(パーテック ス, ver絶対・の巧 ,x2と結び付き、他方の端は系の初期 状態に対応する外部の点と、系の終状態に対応する外部の 点へ結合するべく伸ばされたところのボソン線を表わす 破線に対応している。
又、上に述べた事より我々は、ファインマン・ダイヤグ ラムを眺めたときに直ちに少なくとも、例えば'(1ω9)式の 積分記号
H
の内側の式の部分を、文例え倒16献 の 積分記号日の内側の式の部分制限に書く事が出来る事が 分かる。
(1596・2)式,(1ω8)式, (1612)式, (1613)式, (1576)式, (1578)式をファインマン・ダイヤグラム中のブエルミオン 線又はボソン線と比較しながら眺めてみよう。次の事柄が 分かる。
(1)各フェルミオン線には波数ベクトノレkとエネルギー
Eが割り当てられる。
ω
各ボソン線にも波数ベクトノレqとエネルギーhωが 割り当てられる。ω
結節点(パーテックス, vertex)の( r
,t )
・へ向けて、波数ベクトルk又はq、エネルギ
‑E
文はhωを伴っ て 入 っ て 来 る , ) . 又はーーー}‑...)伝 播関数又は消滅の場の演算子からは、その結節点の( r
,t )
・は因子汁町一子)又はei(q.r‑ca)を受け取る。ω
結節点(バーテックス, vertex)の( r
,t )
・から波数 ベクトノレk又はq、エネルギー E又はhωを伴って出 て行くれ 〉 又は・一一ームーー)伝播関数 又は生成の場の演算子から民その結節点の(り)・は因子e‑{ ker‑ft)又はe‑i(qer‑ca)を受け取る。
ω
2個の結節点(パーテックス, vertex)の( r '
,t ' )
・と (r,t )
・を結ぶフェルミオン線 x'二 〉 . x は波数ベクトノレkとエネルギーEに渡る次の4重積 分に寄与している。句
パ
b叫子,)七) j ト
ke一rトζ 子 z
子r」 一
i
切品 {凶d早λ
(路ω611ωω
(MY i
国‑但し、上式中の分母の:J:.iδの内、+符号はt>t'に 対するもので、一符号はtくt'に対するものである。
エネルギーの
E ( k )
は真の電子を取り扱うときである。フェルミ真空中の準粒子を取り扱うときには時)は
E
年)で置き換えられなければならない。又この場合 粒子の時間軸に対する勝子はなく、順行のみが出て来るので+iδのみが成立する。
ω
2個の結節点ο (
パ《い一テツクス, ver巾胞x
幻)の( r
ピ' ν 刈
,t(
ヤ
r,り川,t )
• を結ぶボソン線 x' •←-一一→み一一-.... x は波 数ベクトノレqと角振動数ω(エネノレギ‑1iω)に渡る次 の4重積分に寄与している。1i r. τ e→(q
〆 ・
‑at')et(q・
r‑a.t)一一一・一一 Idq‑:‑TτIdω
( 2
1!r
向r'2
ω畑 ) 一 明
(1617) 次に、各結節点(パーテックス ver胞がの所での系の 運動量とエネルギーの保存について議論する。
(1111)式の形式であるところのZimann形式で書かれた ファインマン・ダイヤグラムの図2を、式で表現したのが (1倒防)式であった。上述の(1)と
ω
に従って、フェノレミオン 線どき .X G 1 ( X ' ‑ X )
に波数ベクトルhとエ ネルギーEが割り当てる。又フェルミオン線x •
〉 .
X' G1か
‑x,}に波数ベクトルk'とエネルギー
E '
を割り当てる。次にボソン線j ・一一一一一・ x にも波数ベクトノレqと角振動数ω(エ ネルギ‑1i01)を割り当てる。上述の(3)と(4)に従うと、
G
ヤ ‑ x }
の表現(1596・a
式より結節点ぷ・はe ‑ { k
町千,)を受け取る。 G1い い 表 現(1608)式より結節
M
・はei(hr千,)を受け取る。
D J o { x ' ‑ x }
の表現(1615)式と(1617)式とより結節点x'・はe‑i(q・r'‑ca')を受け取る。(16ω) 式は結節点x'・の時空座標について積分するように指示
している。ゆえにこれは結節点x'・の所で直ちに次式を与 える。
J
f
ei(‑k+k'‑q)er'e ‑{ ‑f+fサ
d3r'dt'( E E' i
=δ(‑k +k'‑q
} o l ‑
一+一一ω (1618) i た 1iこの式は結節点x'• の所で運動量とエネルギーが保存さ れる事を示している。
次に、我々は結節点x・の所を考察しよう。再び上述の
ω
とω
に従うと、G 1 ( x '‑ X )
の表現,(1596・8
式より結節点( . E '
x ・はeγ・r‑la')を受け取る。 G1
か ‑ x ' )
の表現(1608)式よ り結節点x・はe ‑ { k
斗)を受け取る。 1者 。 か
,‑ X }
の表現(1615)式と(1617)式とより結節点x・はei(qer‑a.t)を受け取 る。(1ω9)式は結節点x・の時空座標について積分するよ うに指示している。ゆえに結節点x・の所で次式を得る。
(E E'
J
f
e恥k'+ゆre‑ / l
ii‑tl+行td3rd (E E'=δ(k‑k' +q)δ│一一一+ω (161紛 l 1i 1i
こうしてこれは結節点x・の所でも運動量とエネルギー が保存される事を示している。
次に同じ真空分極のブアインマン・ダイヤグラムを (1114)式の形式で描いたところの図3を考察しよう。これ を式で表現したのが(1611)式である。再び上述の(1)と
ω
に従って、電子のブエルミオン線のx1土
4
e X2δ J o b l ‑ X 2 )
に波数ベクトルh
とエネルギーE
が割り当て る。又、正孔のフェルミオン線のx1竺4
.x2多体問題とグリーン関数との関係の研究 一高等量子力学における摂動理論(12)一 203
句。(有一
x J
に波数ベクトノレk'とエネルギーE'を割り当 てる。次にボソン線の一一~-~高 砂J ‑ ( x
1)に波数ベ クトノレq と角振動数ω(エネノレギ~1iω)を割り当てる。又、ボソン線のx2・一一〉一一一 世I
市 J
に波数ベクトルq' と角振動数al (エネルギ~1iol)を割り当てる。(1611) 式は各結節点x1‑とx2・の時到亙標について積分するよう に指示している。こうして我々は各結節点の所で直ちに次 式を得る。結節点(パーテックス,鴨VIe巾飴rx討)x有'1‑の所でで、は、
j ルj卜~i{-←H川トk-k'一北k'内,
( E E' i
=δ(‑k‑k' +q
) 8
1一一一一+ω (162ω¥ . 1i 1i
結節点(パーテックス, vertex) X2・の所では、
Hei{k+k' ‑q')erz
e ‑ { 円サ
2d3r
2dt
2
=δ(k + k' ‑q'
) 8 ( 互 + 互‑
0)' ) (1621)¥ . 1i 1i
とれ等の式は各結節点(パーテックス, ver胞x)の所で運 動量とエネルギーが保存される事を示している。もちろん q = q', 1iω=1iω (1622) である事は明らかである。
以上述べて来たところから、ダイヤグラムの寄与の計算 は今や次のように進行する。以下の文章はZimannの耕ヰ 書を参考にした。
(1) 波数ベクトノレk (運動量1ik)とエネルギーE、もし くは波数ベクトルq (運動量1iq)と角振動数ω (エ ネルギ一元ω)を各内部フェルミオン線又はボソン線
と組み合わせる。
(2) 各内部線の運動量とエネルギーのみならず、外部線の 持つ運動量とエネルギーをも考慮に入れて、各結節点 (パーテックス, vertex)の所でそれ等の量が保存さ れるように矛盾なきようにそれ等を割り当てる。そし てその際、独立変数の数は最小値になるようにする。
(3)各線上にそれぞれ対応する適当な伝播関数又は場の 演算子を置き、積を作って、総ての独立な波数ベクト ル(運動量)とエネルギ}とに渡ってその積を積分す
る。
~32 ダイヤグラムの寄与の計算例
次に前節(~)最後で述べたダイヤグラムの寄与の計算 の進行手.)1慎に沿って1つの例を計算するoそれは1個のフ オノンの発射と再吸収とによる1つの電子の自己エネル
ギーへの補正に対するダイヤグラムの寄与の計算である。
それは固体中のポーラロンの問題と理解する事も出来る。
図4に問題のダイヤグラムが示されている。内部フェル
t
k‑q
E ( k ) ‑ 1 i ω
δ ふ か
1‑ X2)k , E 仇 )
、 xzpf 仇)
ノ q , 1 i ω x ー ノ D i o ( X l‑X
2)1
民
(X1)k , E 依 )
r
図4
ミオン線とボソン線及び、2本の外部フェルミオン線とに 組み合わされるべき、それぞれに対応する波数ベクトルと エネルギーとが、 2個の結節点(パーテックス)x1とx2の 所で保存されるように目論んで、図中に示したように割り
当てられる。こうして、独立変数の数は最小限になってい る。内部線に対応する伝播関数々。
( X 1 ‑X 2 )
,1者。( x 1 ‑ X 2 )
と外部線に対応する場の演算子妃仏),
V ; ; * ( X 2 )
もそれぞれ 図中に記入してある。これからの計算の準備のために、元々の定義式をここで もう 1度思い出しておこう。
a ; o ( x ' ‑ X } =
一i V
「J
ー(一x一W 、 ; . ( x
,) [(1395)刻 ( 1623)=d 政 ( x )
[(1397)埼 ( 162必D :
。1か' ‑ x ) = < / l
かM ヤ)
[(1411)吋 ( 1625)= 4
「IーいーーV‑‑Tか) [(1413)却 ( 162ω であった。ところで、(1557)式又は(1558)式によれば、r‑‑‑‑i +叩司
二 令 イ
¢似(令~w.灰F巧:f*(ωx'斗,)=~ム一→.土
2 玄
:edJ枇仰rkte{1トトH円吋叶rピ吋.'う,)JdE ど 二 21i V k~ ∞ E- ι +ìδ+∞ 放・(rーヰI~(tィ)
す k J
〉jF!
[右辺第1式へ(151ω式を利用するか、又は直接に (1558)式を利用した。]
である。次に、(1588)式又は(1589)式によれば、
お 長 1 ( かム.土.土 I e
iq・トr ) 7 d m f ! ? ) m
21t PO' V"q ふ ω 一ω~+ið'
t; 句 nIq
・
(rイド時‑t')一τ
bzYAJiω2
寸・‑"‑Idq Idω v̲ ( ) } 2 ( q ) +
iδ' (1628) [右辺第1式へ(1515)式を利用するか、又は直接に(1589)式を利用した。]
である。
(1627)式を(1623)式へ代入し、文(1628)式を(1625)式へ 代入すれば、伝播関数はそれぞれh 次のようになる。
∞ 放伽州帥ベψか(r一 巾
E 告
(tイ‑t'δ
匂弘釧:ム' o (
以川 ιμ ベ
x斗 か ) ト = す J F F ? ( ‑ ! 門 庖 〈 ;
一E 均 E 刷 (
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h吋糾ゆ恥)
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ル+i
村δ (1側t; ~句竺 t崎q.(1令rト‑rザ,)ト‑1ω曲(tト‑イt'
D
巧 JU
一寸x斗)=一乙
L一→.」と~f,陥'dq rdω
ω( 2 z Y A J i ω 2 ̲ ( ) } 2 ( q ) +
io' (163ω それぞれ内部フェルミオン線と内部ボソン線を記述して いるところのこの(1629)式と(1630)式をファインマン図で 示すと図5のようである。t
x '
t
x
x
h, E ら )
δ ム ヤ ' ‑ x )
〆
• x
"
/ / q , h ω ( q )
. ・ , , " D ム ヤ , ‑ x )
図5
r
r
次に、図 4の 2本の外部フェルミオン線に対応するのは、
時空点X1で電子を消滅する準粒子電子の消滅演算子の
¢仇)と、時空点X2で電子を生成する準粒子電子の生成演 算子の
W ( X 2 )
である。それ等はそれぞれ次式で表わされ る。制 ) = z d z e t ( k ・ n ‑ L ) ぇ
[(15紛 地 ( 16ω
W 仏 ) = 芸 品 T e ‑ t ( h ・ 4 t z k
さて、これから図 4のダ、イヤグ、ラムの寄与を計算しよう。
それは波数ベクトル匙,エネルギ
‑ E ( k )
の準粒子電子が 波数ベクトノレq,エネノレギ‑ I i
ωの 1個のフォノンの発射 と再吸収とを繰り返し、電子の周りにフォノンの雲を従え たポーラロンとなったときの電子の自己エネルギーの補 正である。計算の際に、(1629)式と(163ω式の表現は図5 のダイヤグラムに対するものであって、図 4との違いに注 意しなければならない。我々が計算しなければならないマトリックス成分 Iは次 式である。
1 =
(k l(子 )2jg2 俳句 d 4 ぬい '2)~ ム (X 1 寸:J
V ; ; * ( X 2 ) r i t ;
(xl~k)=
( k 子 ( i J を g 2 炉 い 2
(
訪 l k p ‑ v q
州 ‑rl快 ら ) ‑ I i ω )
ィ些些竺(t2‑tl)
e
. { 訪 ‑fj4ph‑ 町 ) ト 4 : ) i J
lZ44)ι│
│ピ
t : k
FV抑多体問題とグリーン関数との関係の研究 ー高等量子力学における摂動理論(12)ー 205
︑ ︐ ︐ ︐ n o m w
噌i
︐ ︐ ︑
︑ ︑ ︐ ︐
h
11 1P it tJ ' 弘
L a 主 高
‑今必1
一 戸
F T
ム い
b‑
fl 14 lu t
•
ところで、匙~
E ( k )
は鞠子電子の自己エネルギー補正 する前の状態の波数ベクトルとエネルギーであるので、図 4から明らかなように計算中では共に定数である。ゆえに、d(k‑q)= ‑q, d
倒 的 ‑ l i o } =
‑lid,ω (1634) である。ゆえに、(1633)式の計算は次のように続く。=剖(匂同子司ず
J 土 与
2!gO 2防
J炉
1"炉
" 4匂x",,.}ハ
.d.. 4匂x" " , { 2 1 土
や似1ム
r1
e♂&川叫(仇叫乃r日‑叫町j v q ・ 叶 竹 ( k )
一h J 2 ; ‑ q ) J
. { 命 ・ 土 J 4 e
ル唱が k ( そ ) ι j
( プ h ; } )
(時35).1Ik~F V~ 川~.t
(1635)式の計算は更に次のように続く。
(_i~21
? r
Ii 12 1 付晶 ι パ -/~(t2-t1)=
L
~) ;!g~1(2~1J ; 0
JJd~x}d~巧 e'Ke,r2叫 h. { 伽 d ω 4 Z Z t l L i δ )
.{μ,ω,つ二二t
,~}
‑ 巾 長 e t ( K 4 ) ι j
(プ九 I k }
(1636)・〆州~.t
ここで、(1636)式中に現れる積分の内、マトリックス成分 の
( k l ‑ ‑ ‑ I k )
の部分を先に計算する。I k } =
IOk1 ,Ok2'・‑州であるとして、
︑ ︐ ︐ ︐
A υ
︒
υL AU
︑
︑
︐
︐
︐
︐ k点
︑
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・・0.1...0・01yμ ¥ "'1 町 民 l
l 肘同住} 1 0 •,,0..仰 0)
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‑z‑t2)• (Ok1 ,Ok2'… 州
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‑与与剖与与与
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」ム一一(←←いk山 山い'"'.町 叶r.ry戸ザ抑1/2. . . 枠h
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戸ザ抑2'" 山= 土
eト ー も t ・ か ー
4tz)y
1 ‑ik・(r:円 山 与(12‑t
, )
=‑e y (1638) (1638)式の結果的制式へ臥すると、地)=~であ
ったので、その因子は同式中の最初の因子とい残して打 ち消しあってしまう。この事を踏まえて、 次に、(1636) 式中に現れる積分の内、空間・時間に渡る積分の部分の
JJd4x1d刈・・}の計算は次のようになる。
JJd4 x1d4 x
2e‑
・ 崎
(r2‑)
r,
e1m(t2 ‑
)
1,
eiq・
(r2‑r, い ' い )
= JJel(q'‑q)er2eー い}t2d3r
2dt
2
• JJei~ωγ(… }t'd3r
1
dt1
= ( 2 1 l "
18(q'一q) 8
cω'ーω知
(q‑q') 8
ωc‑ o ' )
(1639) 我々は図4のダイヤグラムの寄与を計算していたので あった。(1639)式を元の式の(163ω式へ代入しよう。マト
リックス成分 Iの計算は次のように続く。
1 =
( k 司 ( l j g 2 F 引 内 仙 一 似 い ) i i I ; * ( x
2W ; (XI~ k )
=
(1633)=
(1635)=
(1636)= ( 子 ) ' ~/{命}土づ仰向 d叫'伽'
E(k)- 1iω
ー
-E(k-q)+i5.ω,2ω,~,
+iδ‑ や 1 l "
18(q'‑q)δ(q -q')8~ω'一
ω)8~ω一
ω,)= ( 司
2ま ど ( 命 } 附 土 → μ ω
ω2
‑ o ! +i δ •
E(k)‑1iω‑E(k ‑q)+i8(1似0) (1640)式は1個のフォノンの発射と再吸収とによる1個 の電子(準粒子電子)の自己エネルギーへの補正に対する ダイヤグラムであるところの、図 4の寄与を計算したので あった。しかし、この式の中には考察しているその物理系 に依存して本来現れるべき、式因子F句)が現れてはいな い。そこで、ここではやや天下り的ではあるが、式因子
F
ω
の入った形へ式を直して記して置く。I=~.~
=ーーー・一ー 2! 1iJIdqd
r'lu"'~2, ω|F ‑ o 同--."'3'T'"'7--~ !
+i8 ‑È(k)-i~-=-È(k-q)+i8 (1641) 位し、ここで、式因子のF ( q )
はほ 一 一
向
(1642)~33 電子・フォノン相互作用
我々は以前の節(~) 20において、相互作用表示で記述 された標準的なフェルミオン・ボソン沖目互作用の摂動ハミ ルトニアン密度
H I ' ( X ) = g
'l'μ( X ) o I ( X } P I ( x )
[(1108)吋 ( 1643) の表現形式に4つの形式が考えられる事を述べた。この4 つの形式の内の(3)番目のものをもう一度ここに書こう。H
市 )=g 紡(ゆ
I(XW~*(X)+巧
(x) o I ( x ) i i J ; ( x )
+
i i I ; * ( X ) o
I( x W~* (X)+ i i I : *
か) o
IかW ;
か)}[(1113)吋 ( 164必 (1制式の右辺の最後の項を今 Hらか)と置き、この項を以 下で考察する。
H
ら ( x )
=g i i l ; * ( X ) o I ( X 阪 ( x )
(1臼5)フェルミ真空(Fermivacuum)又はブェルミ海官'ermi sea)に対する鞠子電子の生成・消滅の場の演算子削),
前)はそれぞれ次のように書けた。
r. E~ 1
i i
I : * ( r
,t ) =
IkL
l>k長
eγ叶tJ~* [(76制 ( 1646)F y .
r . E. 1
必 ( r
,t ) =玄会 l '
K・ 寸tJえ
[(761)吋 (胤7)Ikl>kF y
ポツン場の演算子〆
( x )
はボソン(フオノン)の生成と消 滅の場の演算子砂1+か)とゆIーか)の両方を含んでおり、次のように書けた。
øI(r, t)=
〆
(r,t)+ゅ吋~,t)= { 歩 ) 冷 ( 2 q y t J 4 q t )
‑ z b d i い叫)}
[(802)地(1似8) である。
(1641)式の解釈は次節(~)の説明と関係して行なうの (1似8)式は次のようにも書げる。
で、その後で行なう。
多体問題とグリーン関数との関係の研究
〆 。 叶 歩 ) ミ
(2ω凡 … 川
Iq(1649) (1646)式と(1647)式と(1649)式を、(1645)式へ代入する。
摂動ハミルトニアン密度のHらか)は次のように計算され る。
H!~h(X) = g
V ; : * ( X ) o I ( X 阪 ( x )
市 長 ト 引 ι H 肘 ト 引
{ 刻 、
2ωん λ α 川
iqer=
予
(lkirkkポ与え}
同三(2())q)-~
(aqe ‑iaJqt ‑a川
= 予 防 ) 五
Ik'l酢
'q)‑1e‑i…
r( aaqqb
b , : b
k,
:bke山 ‑
‑a:q~~‑出)
九e (165ω 結節点(パーテックス)の所では運動量保存則とエネルギ ー保存則が成立していなければならないので、』
ピ=k+q for 。'q~~九 a:q~~九
}
である。ゆえに、(165ω式は結局次のようになる。
aqbk~九 for Ek' = Ek +nωq
a:q~~bk for
Ek = Ek' + n())q
H ! : h ( X )
= gV ; : * ( X ) o I ( X ) V ; : ( X )
= l Z J ( 歩 ) 万 マ を か q d ふ
(1651)
(1652)
(1653)
こうして、相互作用表示ではあるが時間を含まない形とな った。
一高等量子力学における摂動理論 (12)一 207
改めて、 (1653)式のHらは摂動ハミルトニアン密度(単 位体積当りの摂動ハミルトニアン)であった。通常の意味 あいでの摂動ハミルトニアンHふは体積空間rに渡って の積分を取ったもので、あった。ゆえに、
H ; ; h = j H ; ; h a ‑
v
I k
副
=
L
F(qXaq ‑: a ぷ : ふ
イ旦し、 ここで、
市 ) = ( 歩 ) 五 常
と置いた。又、
q =
玖qであるので、F ( q )
=F ( ‑ q )
である。
後の計算の準備の為に次の計算をしよう。
H ふ I k
,O q )
=エ
F句 '~ル恥a叫!q, -a:ι 心q'
沈比ぬ'+吋q
ぜふ,! 陣W阿kピ叫'1ド│い>kp,q'
= l K 1 E f h ' 九仏え│同)
(1654.)
(1655)
(1656)
(1657)
Ik 記
(q')a:q'~~+q
,~.lk
,Oq)首 PJ 刈
(=0)
+F
ゅよふ I k
,O q )
(=0)
I
k
百 十 q'ML え I k
,O q }
= 言 ; ( q ' M L え I k
,O q )
(=0)
‑F(q
)a =~.+q~lk
,Oq)= -F(q~k ‑q,
l q )
(1658)量子力学の摂動論と(1658)式の結果を使おう。
摂動ハミルトニアンHふによる1次の摂動エネルギー の補正は次のようである。
( k
,O q l H . ふ I k
,O q )
=( k
,O q ‑ 1
F(q~k‑ q
,l q )
= ‑ F ( q X k
,O q I k ‑ q
,l q )
= 0 (1659) 又、 2次の摂動エネルギーの補正は次のようである。
~I~I(← kト一叶喝q払叫叫, 1叫 lq川ql同瓜叫|作k,O 州刈, Oq叫叫qt2
一J ( 件 k
ト一寸叩q
も叫叫川 l q 叶
,q l
ト一F~伸 4 巾k
一払似叫ω q l 叫
叫q
叫} 1 ケ
E~依制k吋)一 E~依k一叶q )
ト一hω叫q
一4 ケ i '
‑E(I仇 ω
吋k
)一E~依k一q ω )
一hω叫qー で
│ F 叫
2ー ケ E ( k ) ‑E ( k ‑q ) ‑
1i{uq= ,V" ,
r I F 刷
2d1q.̲‑‑ (16ω)肋 y
JE ( k ) ‑ E ( k ‑ q ) ‑
1iωq (1侃0)式の最後の式を得る為に手 → 4 7 拘
[(1515)埼 ( 1661)を利用した。
他方、摂動 Hふを受けたところの系の状態関数は、 1次 の摂動まで取るとして、次のように修正を受ける。
( k ‑ q
,l q l H . ふ I k
,O q )
I k )
=I k
,O q } + も ( k ) ‑ E ( k ‑ q ) : ム I k
ーもl q }
= I k
,O q ) ー も (k)‑fq)‑Mq!
日l q )
(1662) (1645)式の摂動ハミルトニアン密度Hらから生じたと
ころの(1655)式の摂動ハミルトユアンHふは、国体中の準 粒子の電子が状態kから、 1個のフォノンの放出又は吸収 を伴って状態
k+q
へ散乱される過程を表わしている。(1662)式の状態関数はこの散乱過程によって初期状態
I k
,O q )
へ波数ベクト川のフオノンが1個生成した状態 が混合した状態I k )
が生じている事を表わしている。(1鉛0)式の摂動エネルギーはフォノン場中の準粒子電子の 自己エネルギー補正を表わしている。
我々は前節(~)の最後に、(1641)式の解釈は次節(~) 餌日ち、この節(~)の事]の説明と関係して行なうと書い
た。以下ではその件について考察する。
(1641)式中の被積分関数は大まかに言ってフォノン伝播 関数の
V :
O(XI‑ X2)から由来する項と、準粒子電子の伝播関数の句。(X1‑ X2)から由来するエネルギー分母の項との積 から成っている。そこで、もしも我々が今(1641)式をωに 渡って積分を取るならば、フォノン伝播関数[(1615)却 の 2個の特異点のω=ωq又はω =‑{Uqをもう一方のエネル ギ寸示母中のωへ代入する事が出来る。
ω= 引を代入した場合は正にこの節(~)で議論した
(166ω式の2次摂動項になる。
他方、 ω =‑(Uqを代入した場合、(164])式は図6のフア インマン・ダイヤグラムに示すような現象を表わしている。
t
q , I i ω
フォノン
h
,E(h)hh‑q
E 体 ‑ q )
図6
k, E ( k )
r
ここでは、フォノンは時間軸を逆行して時空点X1で電子・
正孔対を生じ、その正孔は時空点X2で初期電子と出会い互 いに消滅する。低想遷移の中間状態で、の時間軸に沿っての
!防向のエネルギーの流れは
E { k ‑ q )
一同である。図6の現象は(1662)式では考慮されてはいない。それは (1641)式の中に自然の内に入っているのである。
。
J.M.Zim参考文献an著: Elementsof Advanced Quantum Theory" (Cambridge University Press)2)T.D.Schltz著: 'Quantum Field Theory and the