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指定都市の子どもたちの 姿や思いを探る

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Academic year: 2021

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(1)

指定都市の子どもたちの 姿や思いを探る

指定都市の子どもたちの 姿や思いを探る

指定都市教育研究所連盟 第 16 次共同研究

−生活や学習に関する継続調査・過去における調査結果との比較を通して−

指定都市教育研究所連盟 編

(2)
(3)

指定都市教育研究所連盟 第 16 次共同研究

(4)

指定都市教育研究所連盟加盟機関

<氏名は,第 16 次(平成 21~23 年度)共同研究取組年次所長名>

札幌市教育センター 風

かぜ

なし

隆夫

た か お

仙台市教育センター 阿部

ひで

のぶ

熊谷

くまがい

祐彦

まさひろ

熊谷

くまがい

和彦

かずひこ

さいたま市立教育研究所 常見

つ ね み

まさ

ひろ

小山

こ や ま

まさる

千葉市教育センター

えびす

戎 谷

たに

雄二

ゆ う じ

山下

やました

正敏

まさとし

川崎市総合教育センター 竹田

た け だ

文夫

ふ み お

横浜市教育センター 漆間

うるしま

浩一

こういち

沼尾

ぬ ま お

みのる

相模原市立総合学習センター

(旧 相模原市総合教育センター)

鈴木

す ず き

やす

ひと

新潟市立総合教育センター 吉原

よしはら

しゅう

えい

津野

敏江

と し え

静岡市教育センター 大坪

おおつぼ

ひろ

のり

堀川

ほりかわ

つとむ

大箸

おおはし

正巳

ま さ み

浜松市教育センター

(旧 天竜川・浜名湖地区総合教育センター)

須山

す や ま

七郎

しちろう

鈴木

す ず き

ひで

名古屋市教育センター 川北

かわきた

貴之

たかゆき

てら

さき

とし

ひろ

京都市総合教育センター 永田

な が た

和弘

かずひろ

(平成 23 年度幹事長)

大阪市教育センター 後藤

ご と う

幸雄

ゆ き お

(平成 22 年度幹事長)

堺市教育センター 山之口

や ま の く ち

公一

こういち

野村

の む ら

俊文

としふみ

神戸市総合教育センター 森本

もりもと

純夫

す み お

池内

いけうち

幹夫

み き お

(平成 21 年度幹事長)

岡山市教育研究研修センター

(旧 岡山市総合教育センター)

安井

や す い

正郎

ま さ お

青山

あおやま

順子

じゅんこ

広島市教育センター 生田

い く た

一正

かずまさ

松田

ま つ だ

了二

りょうじ

北九州市立教育センター 武谷

た け や

優子

ゆ う こ

古林

こばやし

節子

せ つ こ

福岡市教育センター 長谷川

は せ が わ

弘明

ひろあき

柴田

し ば た

まもる

※ 岡山市教育研究研修センターは,平成 21 年度から指定都市教育研究所連盟に加盟

※ 相模原市立総合学習センターと浜松市教育センターは,平成 22 年度から指定都市

教育研究所連盟に加盟

(5)

刊 行 の こ と ば

新学習指導要領が,小学校では平成 23 年4月から全面実施されました。中学校でも,平 成 24 年度から全面実施されます。各都市教育委員会,各学校においては,新しい学習指導 要領に基づく教育課程の編成・実施に向け,検討を重ね,準備を進めてこられたことと思 います。

百年に一度の経済危機といわれる社会環境,また,未曾有の地震・津波による大変厳し い状況を乗り越え,子どもたちが自分の将来に希望ある未来像を見出すことができるよう,

家族,友だち,地域との絆を深めながら共に支え合い,協力・協働していくことが,今日,

強く求められています。こうした背景の中,一人一人が自立し,様々な課題を克服しなが ら社会を生き抜き,未来を切り拓いていく子どもを育成するために,私たちは,今を生き る子どもたちの姿(実態)や思い(意識)をしっかりとらえ,教育実践を進める上での課 題を明らかにし,解決に向けた取組を進めていく必要があると考えます。

指定都市教育研究所連盟の共同研究では,これまで,それぞれの時代の教育課題を研究 主題として取り上げ,都市に暮らす子どもたちの実態や意識を探ってきました。そして,

その時代における教育課題の解決に向けた提言を行ってきました。第 15 次共同研究(平成 18~20 年度)では,第 14 次共同研究(平成 15~17 年度)との経年比較を通して子どもた ちの実態や意識の変化の様子を把握し,生活や学習における取組の方向性を示しました。

今回の第 16 次共同研究(平成 21~23 年度)は,第 14 次,第 15 次の共同研究を継承し,

全国 17 の政令指定都市に居住する子どもたちを対象に,ほぼ同様の調査を行い,3回の調 査における経年比較を行っています。また,過去 48 年にわたるデータの蓄積や研究の成果 を活用し,世代を超えた子どもたちの実態や意識の変化を探るため,第6次共同研究(昭 和 54~56 年度)の調査結果との比較を行い,考察しています。

次世代を担う子どもたちが,この危機を乗り越えてたくましく成長し,明るい社会を形 成していくためには,学校・家庭・地域社会が互いに連携し,新学習指導要領のねらいで ある「生きる力の育成」を図る教育実践を積み重ねていくことが重要です。そこで,三者 が今を生きる子どもたちとどのようにかかわっていくことが大切なのかを示した本研究 が,連盟加盟機関はもとより,広く活用されることを期待しています。

最後になりましたが,第 16 次の研究調査の趣旨を理解し,御協力いただいた各政令指定 都市の小・中学校の児童生徒の皆さんや先生方に心から感謝を申し上げます。また,今次 の共同研究を推進するにあたり,御尽力いただいた担当者の方々,研究を支えてくださっ た各教育研究所の関係者各位に厚くお礼申し上げます。

平成 24 年3月

指定都市教育研究所連盟幹事長

(京都市総合教育センター所長) 永田 和弘

(6)

目 次

指定都市教育研究所連盟加盟機関 刊行のことば

1 はじめに -共同研究のあゆみ-

2 研究のスタートに当たって -第 16 次共同研究の方向性-

3 研究の概要 4 本報告書の構成

第1節 家庭における基本的な生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 1-1 健康状態

1-2 就寝時刻 1-3 朝食の状況

第2節 家族とのかかわり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 1-4 家庭生活の楽しさ

1-5 会話の機会 1-6 家の人への願い

第3節 家庭や地域社会での遊び・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 1-7 遊びの時間

1-8 遊びの状況

第4節 地域社会とのかかわり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 1-9 あいさつ

1-10 地域の行事や活動への参加状況 1-11 地域への思い

家庭・地域社会における生活 考察とまとめ・・・・・・・・・・・・・・17

第1節 家庭学習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 2-1 平日における家庭学習の時間

2-2 家庭学習の内容

2-3 家庭学習に対する必要感

● 第1章 家庭・地域社会における生活 5

● 序 章 指定都市教育研究所連盟の共同研究 1

● 第2章 家庭・地域社会における学習 19

(7)

第2節 学習塾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 2-4 学習塾に通う頻度

2-5 学習塾に対する必要感

第3節 習いごと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 2-6 習いごとをする頻度

2-7 習いごとに対する必要感

第4節 学校以外での学習に対する意識・・・・・・・・・・・・・・・・27 2-8 学校以外での学習の有用性

家庭・地域社会における学習 考察とまとめ・・・・・・・・・・・・・・28

第1節 学校における生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 3-1 学校生活の楽しさ

第2節 学校における基本的な生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 3-2 忘れ物

3-3 公共物の扱い 3-4 係活動の遂行

第3節 学校における人間関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 3-5 友人の存在

3-6 友人から支えられた経験 3-7 教師との関係

第4節 学校における自己肯定感・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 3-8 行事への参画

3-9 周囲への貢献 3-10 周囲からの信頼

学校における生活 考察とまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41

第1節 授業の受けとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 4-1 授業に対する理解度

4-2 授業に対する満足度

第2節 受けとめを形づくるもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 4-3 授業参加の姿勢

4-4 教師の指導 4-5 学級の雰囲気

● 第3章 学校における生活 30

● 第4章 学校における学習 43

(8)

第3節 肯定的な学習経験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49 4-6 わかった経験

4-7 認められた経験

第4節 学習に対する意識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51 4-8 学習の取組の現状

4-9 自己の可能性(自己肯定感)

4-10 学習の有用性

学校における学習 考察とまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54

第1節 子どものやる気・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57 5-1 親のかかわり方と子どもの反応

5-2 家庭での学習をやるようになった要因

第2節 子どもの耐性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58 5-3 がまんが発生する要因

5-4 がまんをしているときの感情 5-5 耐性と子どもの行動特徴

第3節 子どもの人間関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59 5-6 親の願いと子どもの受けとめ方

5-7 教師との人間関係 5-8 地域とのつきあい

現代の子どもとのかかわり方についての提言・・・・・・・・・・・・・・61

1 子どもたちの「家庭・地域社会における生活」

2 子どもたちの「家庭・地域社会における学習」

3 子どもたちの「学校における生活」

4 子どもたちの「学校における学習」

5 子どもたちの「自己形成」

6 終わりに

「小・中学生のアンケート調査」単純集計結果・・・・・・・・・・・・・66 指定都市教育研究所連盟 第 16 次共同研究担当者

● 第5章 特集「都市の子どもの自己形成」

~30 年前の子ども(第6次共同研究調査結果)との比較を通して~ 56

● 終 章 子どもたちの姿や思いは変わったのか 63

● 資 料 66

(9)

- 1 -

1 はじめに -共同研究のあゆみ-

指定都市教育研究所連盟は,昭和 26 年に発足した五大都市教育研究所連盟所長協議会(横浜・名古 屋・京都・大阪・神戸)を前身とし,昭和 38 年に五大都市教育研究所連盟へ改組,昭和 41 年からは名 称を指定都市教育研究所連盟と改め,現在 19 政令指定都市が加盟している。

指定都市教育研究所連盟による共同研究は,昭和 38 年に第 1 次共同研究がスタートし,今次で第 16 次 を迎えた。各次共同研究では,都市に暮らす子どもたちの実態把握を通して,教育の今日的課題を解明し,

学校・家庭・地域社会における教育の在り方や子どもたちとのかかわり方などについて提言してきた。

【これまでの研究主題等一覧】

2 研究のスタートに当たって -第 16 次共同研究の方向性-

第 16 次共同研究は,第 15 次の研究の成果を踏まえ,学校・家庭・地域社会における子どもたちの生活 や学習についての姿や思いを把握することを主たる目的とする。

指定都市教育研究所連盟の共同研究は,これまで,それぞれの時代の中で提起された教育課題を柱に,

都市に暮らす子どもたちの姿や思いを探り,その時代における教育課題の解決に向けた有意義な提言を 行ってきた。

そこで,本研究では今までの研究の流れを引き継ぎ,次の2点から研究を進めることとした。

(1) 第 14 次(平成 15〜17 年),第 15 次(平成 18〜20 年)との経年比較

指定都市教育研究所連盟が独自に設定してきた切り口に基づいた調査を継続することで,今を生 きる子どもたちの姿や思いをより明確にすることができるのではないかと考えた。

(2) 第6次共同研究(昭和 56 年【30 年前】)との比較

指定都市教育研究所連盟には,これまで 45 年にわたる研究の成果やデータの蓄積がある。第 16 次共同研究では,こうした過去の共同研究の蓄積を貴重な財産ととらえ,新たな視点での活用を考 えた。そこで,第 6 次共同研究(昭和 54~56 年度)を生かし,今を生きる子どもたちと過去の調

序 章

指定都市教育研究所連盟の共同研究

第 1 次「教師と非行中学生」(S38~40) 第 2 次「子どもの生活と教育」(S41~43) 第 3 次「都市の教育問題」(S44~48)

第 4 次「地域社会における子どもと生活」(S49~50) 第 5 次「現代の子どもの意識と行動」(S51~53) 第 6 次「都市の子どもの自己形成」(S54~56) 第 7 次「子どもの学校観」(S57~59)

第 8 次「子どもと環境」(S60~62) 第 9 次「子どもと未来」(S63~H2)

第 10 次「揺れる子どもの自己像」(H3~5) 第 11 次「子どもの社会認識をさぐる」(H6~8) 第 12 次「子どもがとらえた教育環境」(H9~11) 第 13 次「教育改革の中の子どもたち」(H12~14) 第 14 次「教育の確かな営みを推し進めていくため

に」(H15~17)

第 15 次「今を生きる子どもたちの姿や思いを探る」

(H18~20)

※本研究では,第6次共同研究調査結果との比較も行っている。

(10)

- 2 -

査における子どもたちの姿や思いの比較を通して,世代を超えた子どもたちの変化をとらえ,子ど もたちの今を明らかにしたいと考えた。

第 14 次共同研究から始まった経年比較に,この新たな視点を加えつつ,学校・家庭・地域社会の子 どもたちへのかかわり方,三者の連携の在り方等,今後の可能性について提言していきたい。

3 研究の概要

(1)研究主題

指定都市の子どもたちの姿や思いを探る

-生活や学習に関する継続調査・過去における調査結果との比較を通して-

(2)研究の内容

① 設問は,できるだけ客観的事実として提示できるものとし,選択肢は時間・程度・頻度・有無 あるいは内容を設定するなど,比較しやすいものにする。原則として,調査問題は第 15 次共同 研究の設問を引き継ぎ,研究を進める。

② 第 16 次共同研究では,第6次共同研究との比較調査を実施し,子どものやる気・子どもの耐 性・子どもの人間関係の三つの視点から,30 年前の子どもたちと今を生きる子どもたちの姿や思 いの変容を明らかにする。

③ 第 16 次共同研究の設問においては,第 15 次共同研究の設問を精査し,新たに第6次共同研究 の設問から8問を取り上げた全 47 問での調査とする。

(3)研究の方法

① 調査方法:質問紙法による,実態及び意識調査

② 調査対象:17 政令指定都市に在籍する小学校4年生,6年生,中学校2年生

③ サンプル予定数:一学年あたり 6,800 人(一都市あたり 400 人以上) ,全体 20,400 人(同 1,200 人以上)

※ 相模原市と浜松市は,平成 22 年度からの加盟のため,調査は実施せず,分析からかかわった。

※ 数値表記については,小数第2位を四捨五入した比率で表した。

※ 完全回答したもののみを集計しているため,設問及び学年ごとに有効回答数が異なっている。

(4)調査の観点と分析

研究の内容及び方法に沿って,次の四つの観点を設定し,各ブロックで分担して研究を進める。

<第 14 次・第 15 次共同研究との経年比較>

章 観 点 担当ブロック 設問数比較

15 次 16 次 1 家庭・

地域社会

家庭・地域社会における生活 南(神戸,岡山,広島,北九州,福岡) 12 11

2 家庭・地域社会における学習 北(札幌,仙台,さいたま,千葉) 10 8

3 学校 学校における生活 西(名古屋,京都,大阪,堺) 11 10

4 学校における学習 東(川崎,横浜,新潟,静岡) 10 10

(11)

- 3 -

<第6次共同研究との比較>

観 点 担当 6次の設問番号

子どものやる気 親のかかわり方と子どもの反応

千葉 15

家庭での学習をやるようになった要因 16

子どもの耐性

がまんが発生する要因 相模原 19

がまんをしているときの感情 浜松 20

耐性と子どもの行動特徴 京都 21

子どもの人間関係

親の願いと子どもの受けとめ方 福岡 23

教師との人間関係 京都 30

地域とのつきあい 広島 34

(5)研究の経過

【1年次(平成 21 年度)】

計画の立案,調査問題の検討,調査方法についての共通理解,観点のとらえ作成,分析の視点作成 【2年次(平成 22 年度)】

調査問題の確定,データ分析についての共通理解,報告書の体裁の確定,観点のとらえ確定,調査 実施とデータ分析,各章の扉・設問ごとの調査結果分析・各章の考察とまとめ・特集の作成,単純 集計結果の公表(各加盟機関のHPにて)

【3年次(平成 23 年度)】

各章の扉・設問ごとの調査結果分析・各章の考察とまとめ・特集の確定,序章・まとめの作成,最 終稿確定,報告書の発行,第 17 次共同研究についての共通理解

4 本報告書の構成

本報告書は,主に「家庭・地域社会における生活」 「家庭・地域社会における学習」 「学校における生 活」 「学校における学習」 「特集 都市の子どもの自己形成」の五つの章立てで構成されており,各章の 観点のとらえについては,各章の扉に記載した。

第1~4章は,設問ごとの調査結果の分析を1ページでまとめた。上段には,今次(第 16 次) ・第 15 次・第 14 次共同研究における3回の調査(平成 22 年・平成 19 年・平成 16 年,それぞれ9月に実施)

による単純集計結果の経年比較データ及びデータから読み取れる事実を記した。また,下段には,相関 係数等を用いながら,多面的な分析を行い,提言がより客観的なデータの裏付けから論じられるよう,

二つの設問の回答結果を組み合わせたクロス集計表を掲載し,設問相互の関係を探った。

特集として設けた第5章は,設問ごとの調査結果の分析をページの半分にまとめ,今次と第6次共同 研究における調査(昭和 56 年6月実施)による学年ごとの単純集計結果の比較データ及びデータから 読み取れる事実を記した。

各章の考察とまとめについては,今後報告書を広く活用していただけるように,調査結果の事実に基 づきながらも提言性のあるものにした。

なお,本調査を統計学的により確かなものにしていくために,福岡教育大学の大坪靖直教授の御指

導・御助言を受けながら分析を進めた。大坪教授には,今次共同研究の主旨を御理解いただき,的確な

アドバイスや正確なデータ処理をしていただいた。

(12)

- 4 -

【単純集計について】

単純集計とは,回答者全体の中で何人がその選択肢を選んだかを単純に比率で示したものである。全 体と各学年の集計結果を見ることができ,全体の傾向と各学年の傾向や,学年進行による傾向の変化を つかむことができる。

第1~4章は,各設問とも,今回調査の集計結果を上段に,前回調査を中段に,前々回調査を下段に 記したグラフを掲載し,経年比較ができるようにした。 (前回調査からの設問は除く。)第5章について は,今回調査の集計結果を上段に,第6次調査結果を下段に記したグラフを掲載した。

【クロス集計について】

クロス集計とは,二つの質問項目をかけ合わせて,相互の関係を明らかにするための集計方法である。

下表は,表側(縦軸)の《友人の存在:設問 24》に,表頭(横軸)の《友人から支えられた経験:設 問 25》という設問結果をかけ合わせ,得られたものである。例えば,この表の場合は《友人の存在:

設問 24》別でみた《友人から支えられた経験:設問 25》の結果と見ることができる。具体的には,友人 が「たくさんいる」子どもでは,その 92.9%が友人から

支えられたことが「よくある」または「少しはある」と 回答していることがわかる。ここから,「友人がたくさ んいる子どもは,友人から支えられた経験がある」とい う子どもの実態が推察されるのである。各設問の分析に ついては,この手法を用いているので参考にしていただ きたい。なお,本報告書でクロス集計により分析するに あたっては, 「Pearson のカイ2乗検定」及び「Spearman の相関係数」を算出し,参考にした。

《資料:指定都市教育研究所連盟のあゆみ》

設問 25 設問 24

よくある 少しは ある

あまり ない

まったく ない たくさん

いる

56.7 36.2 6.1 2.0

少しは

いる

22.9 55.9 17.6 3.6

あまり

いない

8.3 38.9 39.7 13.0

まったく

いない

5.4 19.0 26.4 49.3

友人から支えられた経験と友人の存在との関連(%)

昭和 26 年 横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市によって五大都市教育研究所連盟所長協議会 が発足

38 年 五大都市教育研究所連盟に改組,第1次共同研究開始 41 年 北九州市が加盟,指定都市教育研究所連盟と名称変更 47 年 福岡市加盟

48 年 川崎市加盟 53 年 札幌市加盟

55 年 広島市加盟 ※第6次共同研究実施(S54~56)

平成 4 年 千葉市加盟 5 年 仙台市加盟 15 年 さいたま市加盟 16 年 静岡市加盟 18 年 堺市加盟 19 年 新潟市加盟

21 年 岡山市加盟 *研究主題(研究成果)については,

22 年 相模原市,浜松市加盟 序章 p.1を御参照ください。

(13)

- 5 -

平成 20 年7月に閣議決定された「教育振興基本計画」では,社会が成熟化する中で,家庭や地域の教育力の低 下が述べられている。その状況の中で,我が国の教育をめぐる課題として,子どもの学ぶ意欲や学力・体力の低 下,問題行動などが挙げられている。そして,それらの課題を改善するための基本的方向の一つとして,同計画 では,学校・家庭・地域社会が新たな連携や協力の仕組を構築し,社会全体が一体となって教育に取り組む必要 があると指摘されている。

第 15 次の調査結果では,家庭における基本的な生活習慣,家庭や地域社会とのかかわりに改善の兆しがみられ ることが明らかになった。そこで,第 16 次の研究では,これらの改善の傾向を軸に,家庭・地域社会における生 活が学校での生活や学習などとどのようにつながっているのかを明らかにしていく必要があると考えた。

本章では,子どもの家庭・地域社会における生活の実態や意識を明らかにするために, 「家庭における基本的な 生活」 「家族とのかかわり」 「家庭や地域社会での遊び」 「地域社会とのかかわり」の四つの切り口を設定した。ま ず, 「家庭における基本的な生活」では,健康状態や就寝時刻,朝食の状況と学校における生活や学習などとの関 連を探る。次に, 「家族とのかかわり」では,家庭生活の楽しさや会話の機会,家の人への願いと学校における生 活などとの関連を探る。そして, 「家庭や地域社会での遊び」では,遊びの時間,遊びの状況と学校生活との関連 を探る。最後に「地域社会とのかかわり」では,近所の人とのあいさつ,地域の行事や活動への参加状況,地域 への思いと学校・家庭・地域社会における子どもの人間関係との関連を探る。

これらの四つの切り口から家庭・地域社会における生活に関する子どもの実態や意識を明らかにし,あわせて 第 14 次・第 15 次の調査結果と今回の調査結果とを比較しながら,子どもの健全な育成のために,学校・家庭・

地域社会の連携や協力の在り方に関する提言につなげたい。

第1章

家庭・地域社会における生活

本章では, 「家庭における基本的な生活」 「家族とのかかわり」 「家庭や地域社会での遊び」

「地域社会とのかかわり」の4点から,子どもの家庭や地域社会での生活の現状とそれが 学校での学習や生活などとどのように関係しているかを探っていきます。

「社会全体で教育の向上に取り組む」ために,学校・家庭・地域社会に求められる取組 について提言します。

【 学 校 】

【家 庭】 【地域社会】

第1節「家庭における基本的な生活」

●健康状態 ●就寝時刻 ●朝食の状況

第2節「家族とのかかわり」

●家族生活の楽しさ ●会話の機会 ●家の人への願い

第3節「家庭や地域社会での遊び」

●遊びの時間 ●遊びの状況

第4節「地域社会とのかかわり」

●あいさつ

●地域の行事や活動への参加状況 ●地域への思い

「家庭・地域社会における生活」の調査構造

(14)

- 6 -

第1章 家庭・地域社会における生活

第1節 家庭における基本的な生活 1-1 健康状態

〈設問1〉あなたは,元気に生活していますか。

図1-1は,《設問1》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,「元気に生活している」

と回答した割合は67.4%で最も高い。また,「元気に生活していない」と回答した割合は0.8%で最も 低い。学年別では,「元気に生活している」と回答した割合は小4で,74.4%,小6で,68.9%,中2 で,58.6%となっており,学年が進むにつれて減少している。

平成16年度,平成19年度と比較すると,全体では,「元気に生活している」と回答した割合が,平成 16年度で,62.0%,平成19年度で,63.1%,平成22年度で,67.4%となっており,平成16年度から平成 22年度の間で,5.4ポイント増加している。学年別でも,小4で3.4ポイント,小6で7.0ポイント,中 2で5.4ポイント増加している。

○ 会話の機会と健康状態との関連

表1-1は,本設問と《会話の機会:説問5》

をクロス集計した結果である。

表1-1を見ると,「元気に生活している」と 回答した子どもの41.1%が,家の人と「よく話し 合っている」と回答している。家の人と「ときど き話し合っている」と回答した43.7%を加える と,「元気に生活している」子どもの84.8%が,

家の人と「よく話し合っている」または「ときど き話し合っている」と回答している。

一方,「元気に生活していない」と回答した子 どもの38.1%が,家の人と「まったく話し合って いない」と回答しており,これに「あまり話し合 っていない」と回答した24.9%を合わせると, 「元 気に生活していない」子どもの63.0%が,家の人 と「あまり話し合っていない」または「まったく 話し合っていない」と回答している。

表1-1 会話の機会と健康状態との関連(%)

よく話し 合ってい る

ときどき 話し合っ ている

あまり話 し合って いない

まったく 話し合っ ていない 元気に生活し

ている 41.1 43.7 12.2 2.9

どちらかとい えば,元気に 生活している

23.0 46.7 24.7 5.5

どちらかとい えば,元気に 生活していな い

15.5 31.7 35.1 17.6

元気に生活し

ていない 17.5 19.6 24.9 38.1

設問1 設問5 67.4%

63.1%

62.0%

74.4%

71.3%

71.0%

68.9%

64.3%

61.9%

58.6%

53.0%

53.2%

28.9%

32.0%

33.1%

23.5%

26.0%

26.4%

27.9%

31.2%

33.3%

35.5%

39.4%

39.6%

2.9%

3.9%

4.0%

1.6%

2.4%

2.1%

2.7%

3.8%

4.1%

4.5%

5.5%

5.6%

0.8%

1.0%

0.9%

0.5%

0.4%

0.5%

0.5%

0.7%

0.7%

1.4%

2.1%

1.7%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-1「健康状態」(設問1)

元気に生活し ている

どちらかといえ ば,元気に生 活している

どちらかといえ ば,元気に生 活していない

元気に生活し ていない

(15)

- 7 -

第1章 家庭・地域社会における生活

1-2 就寝時刻

〈設問2〉あなたは,次の日に学校があるとき,だいたい何時ごろまでに寝ますか。

図1-2は,《設問2》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,就寝時刻が「午後10時 まで」と回答した割合は43.4%で最も高い。次に「午後11時まで」で33.4%,「午前0時まで」で15.0%,

「午前1時まで」で4.8%,「午前1時すぎ」で3.4%の順である。学年別では,小4と小6で,就寝時 刻が「午後10時まで」と回答した割合が,それぞれ71.2%,45.0%と最も高く,中2で,就寝時刻が「午 後11時まで」と回答した割合が,38.7%と最も高い。

平成16年度,平成19年度と比較すると,全体では,就寝時刻が「午後10時まで」または「午後11時ま で」と回答した割合を合わせると,平成16年度で70.1%,平成19年度73.1%,平成22年度76.8%となり,

平成16年度から平成22年度の間で,6.7ポイント増加している。学年別でも,小4で1.8ポイント,小6 で7.1ポイント,中2で9.4ポイントと,ともに増加している。特に中2の増加の割合が高い。

○ 健康状態と就寝時刻との関連

表1-2は,本設問と《健康状態:説問1》をク ロス集計した結果である。

表1-2を見ると,就寝時刻が「午後10時まで」

と回答した子どもの76.0%が「元気に生活してい る」と回答している。また,これに「どちらかとい えば,元気に生活している」と回答した22.1%を加 えると,「午後10時まで」に就寝している子どもの 98.1%が「元気に生活している」と回答している。

一方,就寝時刻が「午前1時すぎ」と回答した子 どもの5.5%が「元気に生活していない」,10.1%

が「どちらかといえば,元気に生活していない」と 回答しており,就寝時刻が遅くなるほど「元気に生 活していない」「どちらかといえば,元気に生活し ていない」と回答した割合は増加している。

表1-2 健康状態と就寝時刻との関連(%)

元気に生活 している

どちらかと いえば,元 気に生活し ている

どちらかと いえば,元 気に生活し ていない

元気に生活 していない

午後 10 時ま

で 76.0 22.1 1.5 0.3

午後 11 時ま

で 66.0 30.7 2.6 0.7

午 前 0 時ま

で 57.3 37.5 4.3 0.9

午 前 1 時ま

で 49.0 41.2 7.9 1.9

午 前 1 時す

ぎ 43.1 41.3 10.1 5.5

設問1

設問2 43.4%

39.8%

37.5%

71.2%

67.0%

64.7%

45.0%

40.2%

38.4%

12.4%

10.0%

9.4%

33.4%

33.3%

32.6%

22.6%

25.6%

27.3%

38.8%

39.1%

38.3%

38.7%

35.5%

32.3%

15.0%

17.0%

18.6%

3.9%

5.0%

5.7%

11.2%

13.8%

15.6%

30.8%

33.4%

34.6%

4.8%

5.8%

6.8%

0.9%

1.0%

1.0%

2.9%

4.3%

4.4%

11.0%

12.6%

14.8%

3.4%

4.1%

4.5%

1.3%

1.5%

1.4%

1.9%

2.5%

3.3%

7.1%

8.5%

8.9%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-2「就寝時刻」(設問2)

午後10時まで

午後11時まで

午前0時まで

午前1時まで

午前1時すぎ

(16)

- 8 -

第1章 家庭・地域社会における生活

1-3 朝食の状況

〈設問3〉あなたは,学校のある日,朝食を食べますか。

図1-3は,《設問3》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,朝食を「毎日食べる」

と回答した割合は84.7%で最も高い。朝食を「食べない」と回答した割合は1.2%で最も低い。学年別 では,朝食を「毎日食べる」と回答した割合は,小4で87.1%,小6で86.0%,中2で80.6%と,どの 学年も最も高い。しかし,学年が進むにつれてその割合は減少している。

平成16年度,平成19年度と比較すると,全体では,朝食を「毎日食べている」と回答した割合は,平 成16年度で78.9%,平成19年度で81.5%,平成22年度で84.7%となり,平成16年度から平成22年度の間 で,5.8ポイント増加している。学年別でも,小4で3.4ポイント,小6で6.2ポイント,中2で7.4ポイ ント増加している。

○ 授業に対する理解度と朝食の状況との関連 表1-3は,本設問と《授業に対する理解度:

設問30》をクロス集計した結果である。

表1-3を見ると,学校のある日,朝食を「毎 日食べる」と回答した子どもの38.7%が,「よく わかる」と回答している。また,これに「だいた いわかる」と回答した50.5%を加えると,学校が ある日,朝食を「毎日食べる」子どもの89.2%が,

学校の授業を「よくわかる」または「だいたいわ かる」と回答している。

一方,学校のある日,朝食を「食べない」と回 答した子どもの26.8%が「ほとんどわからない」,

20.4%が「あまりわからない」と回答している。

表1-3 授業に対する理解度と朝食の状況との関連(%)

よくわかる だいたいわ かる

あまりわか らない

ほとんどわ からない

毎日食べる 38.7 50.5 8.6 2.2

食べること

が多い 21.8 54.4 17.3 6.4

食べないこ

とが多い 16.7 50.8 22.9 9.6

食べない 15.5 37.3 20.4 26.8

設問3 設問 30 84.7%

81.5%

78.9%

87.1%

86.1%

83.7%

86.0%

83.0%

79.8%

80.6%

74.8%

73.2%

9.6%

11.1%

12.0%

8.5%

8.9%

9.7%

9.2%

10.8%

12.6%

11.1%

13.7%

13.9%

4.6%

5.8%

7.0%

3.7%

4.4%

5.8%

4.1%

4.8%

6.2%

6.1%

8.4%

9.0%

1.2%

1.6%

2.1%

0.6%

0.6%

0.8%

0.7%

1.3%

1.4%

2.2%

3.2%

4.0%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-3「朝食の状況」(設問3)

毎日食べる

食べることが 多い

食べないこと が多い

食べない

(17)

- 9 -

第1章 家庭・地域社会における生活

第2節 家族とのかかわり 1-4 家庭生活の楽しさ

〈設問4〉あなたは,家での生活が楽しいですか。

図1-4は,《設問4》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,家庭生活が「楽しい」

と回答した割合が64.8%で最も高い。次に「どちらかといえば,楽しい」が28.3%,「どちらかといえ ば,楽しくない」が5.0%,「楽しくない」が1.8%の順である。学年別では,家庭生活が「楽しい」と 回答した割合が,小4で73.4%,小6で67.0%,中2で53.5%となっており,学年が進むにつれてその 割合は減少している。

平成16年度,平成19年度と比較すると,全体では,家庭生活が「楽しい」と回答した割合は増加傾向 にある。学年別でも,平成16年度,平成19年度と比較すると,家庭生活が「楽しい」と回答した割合が,

小4,小6,中2全てで増加している。特に,平成19年度から平成22年度では,家庭生活が「楽しい」

と回答した割合が,小4で4.0ポイント,小6で7.6ポイント,中2で9.2ポイント増加している。

○ 学校生活の楽しさと家庭生活の楽しさとの関連 表1-4は,本設問と《学校生活の楽しさ:設 問20》をクロス集計した結果である。

表1-4を見ると,家庭生活が「楽しい」と回 答した子どものうち,学校生活が「楽しい」また は「どちらかといえば,楽しい」と回答した割合 を合わせると92.6%となっている。

一方,家庭生活が「楽しくない」と回答した子 どものうち,学校生活が「楽しくない」または「ど ちらかといえば,楽しくない」と回答した割合を 合わせると42.0%となっている。

設問 20 設問4

楽しい

どちらかと いえば,楽 しい

ど ち ら か と い え ば , 楽 しくない

楽しくない

楽しい 64.1 28.5 5.0 2.4

どちらかといえ

ば,楽しい 36.4 49.8 10.3 3.5

どちらかといえ

ば,楽しくない 29.3 41.5 19.2 10.0

楽しくない 27.8 30.2 15.1 26.9

表1-4 学校生活の楽しさと家庭生活の楽しさとの関連(%)

64.8%

58.0%

55.6%

73.4%

69.4%

69.0%

67.0%

59.4%

57.0%

53.5%

44.3%

40.8%

28.3%

32.8%

34.0%

22.0%

25.6%

25.4%

27.4%

32.5%

34.3%

36.1%

40.8%

42.4%

5.0%

6.6%

7.4%

3.2%

3.6%

3.7%

4.3%

6.0%

6.5%

7.5%

10.3%

11.9%

1.8%

2.7%

3.0%

1.4%

1.4%

1.9%

1.3%

2.1%

2.1%

3.0%

4.6%

5.0%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-4「家庭生活の楽しさ」(設問4)

楽しい

どちらかといえ ば,楽しい

どちらかといえ ば,楽しくない

楽しくない

(18)

- 10 -

第1章 家庭・地域社会における生活

1-5 会話の機会

〈設問5〉あなたは,家の人と,毎日の生活のことや学校のことなどを話し合っていますか。

図1-5は,《設問5》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,家の人と「ときどき話 し合っている」と回答した割合が全体の44.1%で最も高い。次に,「よく話し合っている」で35.0%,

「あまり話し合っていない」は16.6%,「まったく話し合っていない」は4.4%の順である。「ときど き話し合っている」または「よく話し合っている」と回答した割合を合わせると79.1%となる。学年別 では,家の人と「よく話し合っている」は,小4で39.3%,小6で36.0%,中2で29.4%と学年が進む につれて,その割合は減少している。家の人と「ときどき話し合っている」も同様で,小4で45.2%,

小6で44.2%,中2で42.8%と割合が減少している。

平成16年度,平成19年度と比較すると,全体では,「よく話し合っている」と回答した割合は,平成 16年度で29.9%,平成19年度で31.6%,平成22年度で35.0%となり,平成16年度から平成22年度の間で,

5.1ポイント増加している。学年別でも,平成16年度から平成22年度の間で,小4で3.5ポイント,小6 で5.7ポイント,中2で5.9ポイントとなり,増加の傾向はどの学年でもみられる。

○ 家庭生活の楽しさと会話の機会との関連 表1-5は,本設問と《家庭生活の楽しさ:設 問4》をクロス集計した結果である。

表1-5を見ると,家の人と「よく話し合って いる」と回答した子どものうち,家庭生活が「楽 しい」または「どちらかといえば,楽しい」と回 答した割合を合わせると97.9%となっている。

一方,「まったく話し合っていない」と回答し た子どものうち,家庭生活は「楽しくない」また は「どちらかといえば,楽しくない」と回答した 割合を合わせると35.5%となっている。

表1-5 家庭生活の楽しさと会話の機会との関連 (%)

設問4 設問5

楽しい

ど ち ら か といえば,

楽しい

どちらかと いえば,楽 しくない

楽 し く な い

よく話し合って

いる 81.7 16.2 1.5 0.6

ときどき話し合

っている 64.0 31.3 3.9 0.8

あまり話し合っ

ていない 40.1 45.0 11.5 3.4

まったく話し合

っていない 32.1 32.4 18.6 16.9

35.0%

31.6%

29.9%

39.3%

37.3%

35.8%

36.0%

32.1%

30.3%

29.4%

25.0%

23.5%

44.1%

44.7%

45.6%

45.2%

46.3%

47.1%

44.2%

44.9%

46.4%

42.8%

42.7%

43.2%

16.6%

18.1%

19.3%

12.6%

13.1%

13.9%

15.9%

17.8%

19.2%

21.5%

23.8%

24.7%

4.4%

5.6%

5.3%

3.0%

3.3%

3.1%

3.9%

5.3%

4.2%

6.3%

8.5%

8.7%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-5「会話の機会」(設問5)

よく話し合って いる

ときどき話し 合っている

あまり話し 合っていない

まったく話し 合っていない

(19)

- 11 -

第1章 家庭・地域社会における生活

1-6 家の人への願い

〈設問6〉あなたが,今,家の人にいちばん望むことは何ですか。

図1-6は,《設問6》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,家の人に「あまりうる さく言わないでほしい」と回答した割合が38.3%と最も高い。次に「いっしょに出かけたり,遊んだり してほしい」で25.2%,「がんばったときは,ほめてほしい」は14.0%,「自分の話をしっかり聞いて ほしい」は11.4%,「困ったり,悩んだりしたときは,相談にのってほしい」は7.8%,「いけないこ とをしたときは,しかってほしい」は3.3%の順である。学年別では,小4では,「いっしょに出かけ たり,遊んだりしてほしい」が,37.8%と最も高く,小6,中2では,家の人に「あまりうるさく言わ ないでほしい」と回答している割合が,それぞれ38.7%,56.3%と,最も高い。

平成16年度,平成19年度と比較すると,全体では,「いっしょに出かけたり,遊んだりしてほしい」

が,22.3%,23.7%,25.2%と増加している。また,「がんばったときは,ほめてほしい」と回答した 割合が,9.9%,11.7%,14.0%と増加している。学年別でも,同様のことがいえる。

○ 会話の機会と家の人への願いとの関連 表1-6は,本設問と《会話の機会:設問5》

をクロス集計した結果である。

表1-6を見ると,「いっしょに出かけたり,

遊んだりしてほしい」と回答した子どものうち,

「よく話し合っている」または「ときどき話し合 っている」と回答した割合を合わせると86.6%と なっている。また,「まったく話し合っていない」

と回答した割合は,2.3%である。

「困ったり,悩んだりしたときは,相談にのっ てほしい」「いけないことをしたときは,しかっ てほしい」も同様に,肯定的に回答した割合は 85%を越え,「まったく話し合っていない」と回 答した割合は5%を下回っている。

設問5 設問6

よく話し 合ってい る

ときどき 話し合っ ている

あ ま り 話 し 合 っ て い ない

まったく 話し合っ ていない いっしょに出かけ

たり,遊んだりし てほしい

43.5 43.1 11.1 2.3

自分の話をしっか

りきいてほしい 33.5 47.0 16.0 3.5

あまりうるさく言

わないでほしい 25.6 44.0 23.3 7.1

困ったり,悩んだ りしたときは,相 談にのってほしい

42.9 44.4 10.7 2.0

が ん ば っ た と き

は,ほめてほしい 39.6 44.1 13.3 3.0

いけないことをし たときは,しかっ

てほしい 44.7 40.4 10.9 4.0

表1-6 会話の機会と家の人への願いとの関連(%)

25.2%

23.7%

22.3%

37.8%

37.7%

36.7%

25.1%

22.6%

21.9%

12.1%

9.7%

8.2%

11.4%

12.1%

13.1%

10.9%

12.6%

14.1%

13.2%

13.2%

14.0%

10.1%

10.4%

11.0%

38.3%

42.2%

40.5%

20.9%

21.9%

21.8%

38.7%

44.6%

40.7%

56.3%

61.5%

58.9%

7.8%

7.2%

8.1%

10.3%

9.5%

10.6%

7.2%

6.8%

8.2%

5.7%

5.1%

5.7%

14.0%

11.7%

9.9%

15.4%

13.7%

11.4%

12.9%

10.4%

9.3%

13.8%

10.8%

9.0%

3.3%

3.2%

6.2%

4.7%

4.7%

5.4%

3.0%

2.4%

6.0%

2.1%

2.5%

7.2%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-6「家の人への願い」(設問6)

いっしょに出かけ たり,遊んだりし てほしい 自分の話をしっ かり聞いてほしい

あまりうるさく言 わないでほしい

困ったり,悩んだ りしたときは,相 談にのってほしい がんばったとき は,ほめてほしい

いけないことをし たときは,しかっ てほしい

(20)

- 12 -

第1章 家庭・地域社会における生活

第3節 家庭や地域社会での遊び 1-7 遊びの時間

〈設問7〉あなたは,学校が終わってから寝るまでに,だいたいどのくらい遊んでいますか。

図1-7は,《設問7》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,遊びの時間が「4時間以 上」または「3時間くらい」と回答した割合を合わせると42.5%である。学年別では,「4時間以上」ま たは「3時間くらい」と回答した割合が高学年ほど減少しており,逆に「ほとんど遊ばない」と回答した 割合は,小4が8.4%,小6が11.8%,中2が21.9%と高くなっている。また,学年別に見ると,小4,

小6では「3時間くらい」と回答した割合が一番高く,次に「2時間くらい」と回答した割合が高い。中 2では「2時間くらい」と回答した割合が一番高く,次いで「3時間くらい」と回答した割合が高い。

平成16年度,19年度と比較すると,小4,小6で「4時間以上」または「3時間くらい」と回答した 割合が減少している。逆に,全ての学年で「2時間くらい」「1時間くらい」「30分くらい」と回答し た割合が増加している。一方,「ほとんど遊ばない」と回答した割合はあまり変化がない。

○ 遊びの状況と遊びの時間との関連

表1-7は,本設問と《遊びの状況:設問8》

をクロス集計した結果である。

表1-7を見ると,「4時間以上」遊んでいる と回答した子どもの 45.7%が,体を動かして遊ぶ ことが「多い」と回答している。遊びの時間のど の階層を見ても,体を動かして遊ぶことが多いと 回答した子どもの割合が一番高くなっている。

遊ぶ時間にかかわらず,半数以上の子どもたち は,体を動かして遊ぶことが「多い」または「ど ちらかといえば,多い」と回答している。

表1-7 遊びの状況と遊びの時間との関連(%)

設問8

設問7 多い

ど ち ら か といえば,

多い

どちらかと いえば,少 ない

少ない

4時間以上 45.7 23.6 21.3 9.5

3時間くらい 39.1 29.3 24.7 6.9

2時間くらい 38.6 29.0 25.2 7.2

1時間くらい 35.8 28.0 26.8 9.4

30 分くらい 34.0 26.0 27.2 12.8

ほとんど遊ばない 34.1 20.1 25.3 20.5

18.7%

21.2%

21.1%

23.0%

25.0%

26.5%

19.0%

21.7%

22.3%

14.0%

16.4%

14.6%

23.8%

25.9%

26.6%

26.1%

29.1%

29.8%

25.7%

27.9%

29.5%

19.1%

20.4%

20.6%

24.2%

23.0%

22.4%

24.1%

23.1%

22.5%

25.0%

23.5%

23.3%

23.4%

22.5%

21.5%

13.5%

11.4%

10.6%

12.6%

9.7%

9.2%

12.7%

11.2%

9.6%

15.4%

13.5%

13.0%

5.9%

4.9%

4.6%

5.9%

4.7%

4.3%

5.8%

4.9%

4.8%

6.1%

5.3%

4.6%

13.9%

13.5%

14.7%

8.4%

8.3%

7.8%

11.8%

10.8%

10.6%

21.9%

21.9%

25.8%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-7「遊びの時間」(設問7)

4時間以上

3時間くらい

2時間くらい

1時間くらい

30分くらい

ほとんど遊ばない

(21)

- 13 -

第1章 家庭・地域社会における生活

1-8 遊びの状況

〈設問8〉あなたは,ふだん,体を動かして遊ぶことが多いですか。

図1-8は,《設問8》の集計結果である。平成22年度を見ると,全体では,体を動かして遊ぶこと が「多い」と回答した割合は38.8%で最も高い。学年別では,体を動かして遊ぶことが「多い」が小4 で45.9%,小6で35.4%,中2で35.0%と学年が進むにつれて減少している。特に小4から小6にかけ ての減少幅が大きい。一方,「少ない」と回答した割合は,小4で5.7%,小6で10.1%,中2で14.6%

と学年が進むにつれて増加しており,中2は小4の約2.5倍となっている。中2では「どちらかといえ ば,少ない」または「少ない」と回答した割合が42.4%であり,全体の約半分近くとなっている。

平成16年度,平成19年度と比較すると,体を動かして遊ぶことが「多い」と回答した割合は,平成16 年度と比較して2.5ポイント増加しており,学年別に見ると,小4で0.5ポイント,小6で3.2ポイント,

中2で3.8ポイント増加しており,学年が進むにつれて増加幅が大きくなっている。

○ 学校における人間関係と遊びの状況との関連 表1-8は,本設問と《学校における人間関係:

設問24》をクロス集計した結果である。

表1-8を見ると,体を動かして遊ぶことが「多 い」と回答した子どものうち,相談できる友だち が「たくさんいる」または「少しはいる」と回答 した割合を合わせると88.1%,「あまりいない」

または「まったくいない」と回答した割合を合わ せると11.9%である。

一方,体を使って遊ぶことが「少ない」と回答 した子どもの11.8%が,相談できる友だちが「ま ったくいない」と回答している。

設問 24 設問8

たくさん いる

少しはい る

あまりい ない

まったく いない

多い 53.5 34.6 7.9 4.0

どちらかといえば,

多い 39.9 45.9 10.8 3.5

どちらかといえば,

少ない 31.7 48.6 14.3 5.4

少ない 21.3 47.8 19.0 11.8

表1-8 学校における人間関係と遊びの状況との関連(%)

38.8%

38.1%

36.3%

45.9%

46.1%

45.4%

35.4%

34.1%

32.2%

35.0%

33.8%

31.2%

26.5%

27.3%

27.6%

29.6%

28.4%

29.8%

27.1%

28.6%

28.3%

22.5%

24.7%

24.7%

24.7%

24.3%

25.7%

18.8%

19.5%

18.6%

27.5%

26.4%

28.5%

27.8%

27.5%

29.9%

10.0%

10.2%

10.5%

5.7%

6.0%

6.2%

10.1%

11.0%

11.0%

14.6%

14.0%

14.3%

H22全 H19全 H16全

H22小4 H19小4 H16小4

H22小6 H19小6 H16小6

H22中2 H19中2 H16中2

図1-8「遊びの状況」(設問8)

多い

どちらかといえ ば,多い

どちらかといえ ば,少ない

少ない

参照

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