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NEC HCI for Microsoft Storage Spaces Direct 構成ガイド R120h-1M, R120h-2M Windows Server 2016 編 表示の希望小売価格は税別価格になります 第 4 版 日本電気株式会社

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(1)

NEC HCI for Microsoft Storage Spaces Direct

構成ガイド

R120h-1M, R120h-2M

Windows Server 2016 編

表示の希望小売価格は税別価格になります。

第 4 版

日本電気株式会社

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日本電気株式会社 第 4 版 2

目次

1 本ガイドについて ... 3 参照ドキュメント ... 3 2 システム要件と手配必須品 ... 4 S2D システム要件 ... 4 S2D システムの必須手配品 ... 4 S2D ノード数 ... 5 S2D ノード ベース構成... 6 S2D ノードの手配必要品と参照先 ... 7 3 手配方法 ... 8 C コードを利用した構成作成 ... 8 4 構成 / 選択要素 ... 11 S2D ノード ... 11 S2D ストレージ用内蔵ドライブ (SSD/HDD) ... 12 OS 用内蔵ドライブ (SSD/HDD) ... 16 5 増設時の手配構成 ... 17 ノード増設 ... 17 S2D ストレージ用内蔵ドライブ増設 ... 17 6 注意事項 ... 18 構築前の準備 ... 18 サーバ保守 ... 18 7 補足事項 ... 19 S2D ストレージ用内蔵ドライブ サイジング例... 19 C コードの構成内訳 ... 21 選択可能なドライブ一覧 ... 24 改版履歴 ... 25

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日本電気株式会社 第 4 版 3

1

本ガイドについて

本書は、Windows Server 2016 の Storage Spaces Direct(記憶域スペースダイレクト、以下 S2D)を Express5800/R120h-1M, R120h-2M で利用するために必要となる手配構成を示したものです。 R120h-1M, R120h-2M を使用して初めて S2D を構築する場合に必要となる手配構成と、S2D 構築後に新たに増設する場 合に必要な手配構成が記載されます。 本書は S2D 固有の構成について記載しています。S2D を使用しない Windows 構成や VMware 構成などは R120h-1M,R120h-2M システム構成ガイドをご参照の上構成してください。 本書ではドライブ容量を 1GB=10003 Byte、1TB=10004 Byte として表記しております。また、利用できるデータ領域にはメタ データを考慮しておりません。そのため、実際に利用できる容量は本書で記載している容量よりも小さくなります。

参照ドキュメント

本書は下記ドキュメントを参照します。NEC Web ページより参照してください。本書は括弧の版を元に作成しております。 Express5800/R120h-1M システム構成ガイド (2019/01/21版) Express5800/R120h-2M システム構成ガイド (2019/01/21版) http://jpn.nec.com/express/systemguide/100guide.html CASNAVI (PC サーバ → ラックサーバ → R120h-1M, R120h-2M) http://www.58navi.nec.co.jp/SOREIKE/right.action

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日本電気株式会社 第 4 版 4

2

システム要件と手配必須品

S2D システム要件

S2D は SAN ストレージなどの共有ストレージを使用せずにフェールオーバークラスタを構成し、各ノードに搭載された内蔵ド ライブをソフトウェアによってネットワーク経由で束ねて、1 つのストレージとして利用できる機能です。可用性を確保するため に、同構成のサーバ 2 台~16 台を S2D ノードとして構成します。

S2D システムの必須手配品

# カテゴリ 品名 必須 参照先 備考 1 サーバ S2D ノード 必須 本書 2~16 ノード必須。モデルは同一必須。 サーバ構成はオプション含め同一を推奨。 ドライブ構成は同タイプ/台数が必須。

Windows Server 2016 Datacenter エディショ ン必須。 2 サーバ Active Directory サーバ 必須 - Windows Server 2008 以上必須。 S2D クラスタと共用不可 既設サーバ利用可。 S2D ノードをドメイン配下に設定必須。 3 サーバ クオーラム監視 ※1 「ファイル共有監視」も しくは「クラウド監視」 を構成 必須(2 ノード) 推奨(4 ノード) - 2 ノード構成の場合、構成必須。 4 ノード構成の場合、構成推奨。 4 ネット ワーク ネットワーク機器 必須 - S2D ネットワーク用に 10GBASE 以上の NW スイッチ必須(2 ノード直結構成の場合はスイッチ 不要)。他業務/管理ネットワークが必須。 補足事項  参照先が「-」の項目は、本書の対象外です。

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日本電気株式会社 第 4 版 5 ※1 クオーラム監視。クオーラムにはクラスタ障害時のマジョリティノード決定投票を行うなどクラスタの可用性を高める働きがありま す。このため S2D でもフェールオーバークラスタと同様に「クオーラム監視」の構成を検討します。下記 2 点に注意して構成してくださ い。  共有ストレージ(SAN)を使用しないため「ディスク監視」は構成できません。「ファイル共有監視」もしくは「クラウド監視」のどちらか で構成します。  S2D ではノード数によりクオーラム監視の必須・推奨・不要が変わります。 S2D で利用可能なクオーラム監視 ファイル共有監視にはファイル共有機能を提供するファイルサーバが必要となります。(ファイルサーバは、他のサーバと機能を共有した り、仮想環境上に構築したりすることも可能です)。クラウド監視を利用する場合には、Azure サービスの契約・接続が必要となります。 ノード数毎の考え方 フェールオーバークラスタとしては常にクオーラムを構成することを MS は推奨しています。

S2D ノード数

S2D ノードは 2~16 ノード(サーバ)で構成する必要があります。ノード台数による機能差分は下記の通りです。 S2D クラスタ ノード台数 NEC サポート 回復性 (Resiliency Type) ノード障害耐性 1 ノード故障 1 ノード故障し、その後 さらに 1 ノード故障 2 ノード同時故障 2 ○ 双方向ミラー ○ × × 3 ○ 双方向ミラー,3 方向ミラー ○ × × 4 ○(推奨) 双方向ミラー/3 方向ミラー、 デュアルパリティ ○ ○※1 ○※2 5~16 ○(推奨) 双方向ミラー/3 方向ミラー、 デュアルパリティ ○ ○※1 ○※1 ノード耐障害性 ○: オンライン ×: オフライン(利用不可、ドライブ障害の場合データ喪失) ※1: 3 方向ミラーまたはデュアルパリティ構成の場合のみ○。双方向ミラー構成の場合は×。 ※2: 3 方向ミラーまたはデュアルパリティ構成かつ、クオーラム監視が構成されている場合のみ○。他構成は×。 監視の種類 説明 S2D での利用 備考 ディスク監視 共有ストレージ(SAN)を使った監視 利用 NG - ファイル共有監視 ファイル共有を使った監視 利用可 ファイルサーバが必要 クラウド監視 Azure サービスを使った監視 利用可 Azure サービスが必要 ノード数 クオーラム監視 備考 2 ノード 必須 監視は必要。障害でノードが 1 対 1 に分割した時にマジョリティ決定に第 3 者 投票が必要なため。 3 ノード 不要 クオーラム監視ありなしでノード障害許容数が変わらないため不要。S2D はドラ イブが半数以上正常でないとプールがオフラインになる仕様のため、ドライブ半 数以上の障害となる 2 ノード停止状態を考慮する必要がありません。 4 ノード 推奨 クオーラム監視を構成することで可用性が高まるため推奨。3 方向ミラーまた はデュアルパリティ構成時に、クオーラム監視があれば、2 ノードまでの故障時 も継続動作することができますが、クオーラムを構成しない場合、ノード 2 台の 同時故障で、S2D ストレージ領域がオフライン(利用不可)となります。 5 ノード以上 不要 クオーラムを構成しても障害許容数は2で変わらないため不要。クオーラム監 視を構成することでクラスタの障害許容数は大きくなりますが、S2D としては最 大障害許容数が 2(3 方向ミラー、デュアルパリティ時)以上にならないため。

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日本電気株式会社 第 4 版 6 補足事項  双方向ミラーは 1 ノード/内蔵ドライブ故障までの耐障害性、3 方向ミラー / デュアルパリティは 2 ノード/内蔵ドライブ故障までの耐 障害性があります。3 方向ミラーまたはデュアルパリティで構成するすることを強く推奨します。ノードの故障のみでなく、内蔵ドライブ 故障に対する耐障害性もノード間で実施するため、双方向ミラー構成の場合、異なるノードそれぞれで 1 台内蔵ドライブが同時に故 障しただけでストレージ領域が破損しデータが失われてしまいます。  回復性やノード数によるノード障害耐性に関する詳細については、Microsoft 社 Web ページをご参照ください。 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-fault-tolerance https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/understand-quorum https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/plan-volumes

S2D ノード ベース構成

S2D ノードのベース構成として 2 サーバから選択可能です。すべての S2D ノードを同じサーバで構成してください。実際の構 成は§4.1 節の S2D ノードの構成説明を参照してください。 # サーバ名 CPU MEM S2D 用ド ライブ搭 載本数 ノードあたり最大実効容量(TB) 希望小売価格 (S2D ノード 1 台あたり) オールフラッシュ ハイブリッド 双方向 ミラー /DP 3 方向 ミラー 双方向 ミラー /DP 3 方向 ミラー 1 Express5800 R120h-1M 1~2 ~3TB 6~10 8.64 5.76 8.4 5.6 ¥2,683,200~ 2 Express5800 R120h-2M 1~2 ~3TB 6~24 22.08 14.72 24 16 ¥2,760,200~  ノードあたり最大実効容量 = 最大ドライブ容量 × (キャパシティドライブ搭載本数-予備 1 本) × 回復性の容量効率  最大ドライブ容量 7.3 節 選択可能なドライブ一覧参照  キャパシティドライブ搭載本数 = S2D ドライブ搭載本数 (オールフラッシュ構成の場合) S2D ドライブ搭載本数 - キャッシュ用 2 本 (ハイブリッド構成の場合)  回復性による容量効率 ※1: 7 ノード以上の構成では、ノード数やドライブ構成(ハイブリッド/オールフラッシュ)により容量効率が異なります。 詳細については、Microsoft 社 Web ページをご参照ください。 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-fault-tolerance 回復性 双方向ミラー 3 方向ミラー デュアルパリティ(DP) 容量効率 50% 33% 50% ※1 障害許容数 1 2 2

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日本電気株式会社 第 4 版 7

S2D ノードの手配必要品と参照先

S2D ノード手配時に、同時手配が必要なオプションは下記表の通りです。 ◎は S2D 独自の要件がありますので、本ガイドに沿って選択するか、もしくは C コードの構成のままご利用ください。 ○印は本体構成ガイドをもとに必要なものを手配してください。 # カテゴリ 品名 必須 選択 増設 参照先 1 サーバ本体 Express5800/R120h-1M もしくは R120h-2M 2 CPU CPU ○ 可 可 本体構成ガイド 3 メモリ メモリ ○ 可 可 本体構成ガイド 4 RAID RAID コントローラ ◎ 可 本体構成ガイド (RAID コントローラから選 択可能。SATA 直結は利 用できません。) ※1 5 内蔵ドライブ データ用内蔵ドライブ (SSD/HDD) ◎ 可 可 0 節 6 内蔵ドライブ OS 用ドライブ (SSD/HDD) ◎ 可 可 4.3 節

7 S2D 用 NIC LAN カード、LOM カード

(10GbE 以上のカード) ◎ 可 可 本体構成ガイド ※2 (C コードのカード推奨) 8 その他 NIC (追加の場合) LAN カード、LOM カード 可 可 本体構成ガイド ※2 (管理 LAN 等を追加可)

9 OS Windows Server 2016 Datacenter Edition ◎ 可

Datacenter Edition が必 須となります。サポートの

種類等は選択可能 本体構成ガイド: R120h-1M, R120h-2M のシステム構成ガイド。構成ガイドのルールで構成可。(S2D 固有の要件はありませ ん)

※1 Starter Pack Version S8.10-004.01 以降のファームウェアが適用されている必要があります。

※2 NIC のコネクタには、いくつか規格があります。ご使用になるネットワーク機器に合わせて、適切な NIC を選択してくださ い。

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手配方法

C コードを利用した構成作成

C コードは、Express サーバの構成情報を保存し、後で構成を復元する番号です。C コードを生成することで、設定を含めた 手配構成を NEC 営業に簡単に伝えたり、C コードを構成作成システム CASNAVI に入力することで構成を CASNAVI 上に 復元したりすることができます。 S2D ノードを構成するために、推奨構成の C コードを CASNAVI に復元し、選択要素を変更することで最適な構成を決定し、 C コードを生成し NEC 営業に伝えることで、スムーズに S2D ノードを手配することができます。 手配構成作成から、構成完了までの手順は下記の通りです。 1. システム要件の確定、具体的なサーバ要件への落とし込み (CPU 性能、メモリ容量、ストレージ容量などサーバスペックの確定。ネットワーク設計など。本書対象外) 2. (サーバ構成) 必要なドライブ容量(本数)をもとに S2D ノード推奨構成を選択。C コードを CASNAVI へ復元

3. (サーバ構成) CASNAVI 上で選択要素の変更(CPU/MEM/OS ドライブ/RAID コントローラ変更/NIC)

4. (サーバ構成) 必要に応じ CASNAVI 上で HW サービスパッケージ、PP サポートサービス、仮想 VM 上 OS ライセンス 等の選択) 5. (サーバ構成) CASNAVI 上で必要ノード数を変更 6. (サーバ構成) CASNAVI 上で S2D 用キャパシティドライブ、S2D 用キャッシュドライブの変更 7. C コードを保存 8. NEC 営業へ C コード構成にてご注文 9. その他構成品を別途手配 (UPS、ネットワーク機器など。本書対象外) 10. S2D サーバハードウェア構築 (現調) ※通常のサーバ手配に追加し、本体と分けて手配した S2D 用のドライブを本体に搭載します。 11. Windows Server セットアップ、S2D セットアップ CASNAVI 操作方法 http://www.58navi.nec.co.jp/SOREIKE/right.action <C コードの復元> 以上で構成変更画面になり、完了です。

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日本電気株式会社 第 4 版 9

<選択要素の変更(CPU/MEM/OS ドライブ/RAID コントローラの変更/追加 NIC)>

通常の CASNAVI 操作のとおり構成を変更すれば完了です。

CPU/メモリ/OS ドライブ、

RAID コントローラの変更、NIC の追加・変更

HW サービスパッケージ、PP サポートサービス、

OS ライセンスの選択

手配するノード数を入力

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日本電気株式会社 第 4 版 10 <S2D 用キャパシティドライブ、S2D 用キャッシュドライブの変更> カートの構成で S2D 用ドライブが変更され、完了となります。

キャパシティドライブを変更する場合

キャッシュドライブを変更する場合

変更後のドライブ型番と本数を入力

本数はシステム全体の本数です。例:2 本 x 3 ノード=6 本を入力

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日本電気株式会社 第 4 版 11

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構成 / 選択要素

S2D ノード

サーバおよび搭載可能なドライブ数より下記構成が選択可能です。将来のドライブ増設も考慮のうえ、ノードあたりの必要容 量や、搭載可能ドライブ数から構成を選択します。 # サーバ名 構成名 (モデル) ※2 ※3 搭載可能 ドライブ数 (S2D / OS 領域) ドライブ容量/ノード(TB)※1 オール フラッシュ ※4 ハイブリッド ※4 1 Express5800 R120h-1M 8 本構成 F 6 台/F 2 台 1.2~9.6 0.9~7.2 2 8+2 本構成 F 8 台/F 2 台 1.2~13.44 0.9~12 3 8 本+M2 構成 F 8 台/ M2 2 台 1.2~13.44 0.9~12 4 8+2 本+M2 構成 F 10 台/ M2 2 台 1.2~17.28 0.9~16.8 リアケージの利用 S2D ノードとして非推奨 5 Express5800 R120h-2M 16 本構成 F 14 台/F 2 台 1.2~24.96 0.9~26.4 6 24 本構成 F 22 台/F 2 台 1.2~40.32 0.9~40.8 7 16 本+M2 構成 F 16 台/ M2 2 台 1.2~28.8 0.9~31.2 8 24 本+M2 構成 F 24 台/ M2 2 台 1.2~44.16 0.9~48 ミドルケージ・リアケージ の利用 S2D ノードとして非推奨 F: 内蔵ドライブをフロントドライブケージに搭載 M2: m.2 SATA SSD ドライブを搭載 OS 領域(上記 F2 台もしくは M2 2 台)は、ミラーで構成します。 ※1 ドライブ容量/ノードについて S2D 用に搭載可能なドライブ数のうち、キャッシュ用ドライブと予備用ドライブを除いた本数をデータ保存に利用可能で す。オールフラッシュ構成ではすべてのドライブをデータ保存用ドライブに使えます。ハイブリッド構成ではキャッシュ用ド ライブ(最低 2 本)を除いた残りのドライブをデータ保存用ドライブに使えます。またデータ保存用ドライブの 1 台を予備 にします。 例:S2D 用ドライブ数が 8 本の場合、キャパシティドライブの最大本数は、オールフラッシュ構成では 8 本(うち予備 1 本)、ハイブリッド構成では 6 本(うち予備 1 本)になります。 ※2 OS 領域について、サーバ前面でのドライブ交換保守が必要な場合は、フロントドライブケージのみ(m.2 なし)の構成を ご選択ください。m.2 ドライブは 1st ライザーカードへの搭載となり、故障時のホットスワップができません。 ※3 フルメモリダンプを必ず採取したい場合でメモリ 196GB 以上搭載する場合、フロントドライブケージのみ (m.2 なし)の構 成をご選択ください。 ※4 利用可能容量は、ドライブ容量をさらに下記の冗長係数で割った値になります。 ※1 7 ノード以上の構成では、ノード数やドライブ構成(ハイブリッド/オールフラッシュ)により冗長係数が異なります。 詳細については、Microsoft 社 Web ページをご参照ください。 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-fault-tolerance 双方向ミラー 3 方向ミラー デュアルパリティ(DP) 冗長係数 2 3 2 ※1

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日本電気株式会社 第 4 版 12

S2D ストレージ用内蔵ドライブ (SSD/HDD)

S2D 用ドライブの構成は、ハイブリッドとオールフラッシュの 2 種類どちらかを選択することができます。用途や必要容量に合 わせて、オールフラッシュとハイブリッドどちらかの構成を選択してください。 内蔵ドライブの種類や数量の選択は、①構成済みラインナップから選択、②ルールを元に手内蔵ドライブを選択(SE 様向け) のどちらかを選び、必要容量などの要件から決定してください。 S2D ノードに搭載するS2D ストレージ用内蔵ドライブは、必ず全ノードで同一構成である必要があります。 # ドライブ構成 NEC サポート ノードあたり最低必要ドライブ数 キャッシュ用ドライブ 用途 1 ハイブリッド ○ キャパシティ用 HDD 4 台 キャッシュ用 SSD 2 台 必須 (SSD 2 台以上) リード/ライト量が少ないアプリ ケーション/バックアップ用途 2 オール フラッシュ ○ キャパシティ用 SSD 4 台 不要 (キャッシュ追加可) アプリケーションサーバや VDI などリード/ライト量が 多い用途

構成済みラインナップから選択

構成完了までの手順は下記の通りです。 ①S2D ノード 1 台あたり必要な容量を算出 ②構成済みラインナップから、S2D ノード 1 台当たりに必要な容量以上となる構成を選択

S2D ノード 1 台あたり必要な容量を算出

S2D ノード 1 台あたりに必要な容量(以下ノード容量)は下記の式で計算できます。 ノード容量 = S2D ストレージ領域として必要な容量 × 冗長係数 ÷ ノード数 ※1 7 ノード以上の構成では、ノード数やドライブ構成(ハイブリッド/オールフラッシュ)により冗長係数が異なります。 詳細については、Microsoft 社 Web ページをご参照ください。 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-fault-tolerance 例えば、必要なストレージ容量が 20TB で、S2D を双方向ミラー(冗長係数 2)、4 ノードで構成する場合、ノード容量は 10TB となります。 ノード容量 = 20TB×2÷4 = 10TB 双方向ミラー 3 方向ミラー デュアルパリティ(DP) 冗長係数 2 3 2 ※1

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日本電気株式会社 第 4 版 13

構成済みラインナップから構成選択

下記表より、構成(オールフラッシュ、ハイブリッド)とノード容量の最も近い行を選択してください。 R120h-1M # 構成 ノード容量 本体モデル (ドライブ構成) C コード キャパシティ用ドライブ キャッシュ用ドライブ 希望小売価格 1 ハ イ ブ リ ッ ド 構 成 ~0.9TB 8 本 C000 7051 1185 N8150-546 300GB*4 N8150-1737 480GB*2 ¥2,683,200 2 ~1.8TB 8 本 C000 7055 5356 N8150-547 600GB*4 N8150-1737 480GB*2 ¥2,903,200 3 ~3.6TB 8 本 C000 7055 5400 N8150-549 1.2TB*4 N8150-1737 480GB*2 ¥3,195,200 4 ~5.4TB 8 本 C000 7055 5448 N8150-550 1.8TB*4 N8150-1737 480GB*2 ¥3,559,200 5 ~7.2TB 8 本 C000 7055 5479 N8150-591 2.4TB*4 N8150-1737 480GB*2 ¥3,831,200 6 ~12TB 8+2 本 C000 7052 2648 N8150-591 2.4TB*6 N8150-1738 960GB*2 ¥4,998,200 7 8+M2 C000 7052 2686 N8150-591 2.4TB*6) N8150-1738 960GB*2 ¥5,011,200 8 ~16.8TB 8+2 本+M2 C000 7052 2716 N8150-591 2.4TB*8 N8150-1738 960GB*2 ¥5,904,200 9 オ ー ル フ ラ ッ シ ュ 構 成 ~2.TB 8 本 C000 7055 5639 N8150-1752 400GB*6 ※1 ¥4,175,200 10 ~4.TB 8 本 C000 7055 5684 N8150-1753 800GB*6 ※1 ¥5,219,200 11 ~4.8TB 8 本 C000 7055 5745 N8150-1754 960GB*6 ※1 ¥4,823,200 12 ~9.6TB 8 本 C000 7055 5851 N8150-1755 1.92TB*6 ※1 ¥6,281,200 13 ~13.44TB 8+2 本 C000 7055 5950 N8150-1755 1.92TB*8 ※1 ¥7,862,200 14 8+M.2 C000 7055 6858 N8150-1755 1.92TB*8 ※1 ¥7,875,200 15 ~17.28TB 8+2 本+M2 C000 7055 6988 N8150-1755 1.92TB*10 ※1 ¥9,456,200

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日本電気株式会社 第 4 版 14 R120h-2M (OS ドライブにフロントドライブケージを利用) # 構成 ノード容量 本体モデル (ドライブ構成) C コード キャパシティ用ドライブ キャッシュ用ドライブ 希望小売価格 1 ハ イ ブ リ ッ ド 構 成 ~16.2TB (~16.8TB) (~15.6TB) 16 本 C000 7052 3324 N8150-550 1.8TB*10 N8150-1738 960GB*2 ¥5,766,200 2 16 本 C000 7055 7084 N8150-591 2.4TB*8 N8150-1738 960GB*4 ¥6,334,200 3 24 本 C000 7056 5843 N8150-549 1.2TB*14 N8150-1738 960GB*2 ¥5,734,200 4 ~30.6TB (~31.2TB) 24 本 C000 7056 5782 N8150-550 1.8TB*18 N8150-1739 1.92TB*2 ¥8,694,200 5 24 本 C000 7056 5737 N8150-591 2.4TB*14 N8150-1738 960GB*7 ¥9,430,200 6 ~40.8TB 24 本 C000 7056 7748 N8150-591 2.4TB*18 N8150-1739 1.92TB*3 ¥10,491,200 7 オ ー ル フ ラ ッ シ ュ 構 成 ~24.96TB 16 本 C000 7055 7725 N8150-1755 1.92TB*14 ※1 ¥12,074,200 8 ~40.32TB 24 本 C000 7056 3122 N8150-1755 1.92TB*22 ※1 ¥17,740,200 R120h-2M (OS ドライブに M.2 を利用) # 構成 ノード容量 本体モデル (ドライブ構成) C コード キャパシティ用ドライブ キャッシュ用ドライブ 希望小売価格 1 ハ イ ブ リ ッ ド 構 成 ~23.4TB (~21.6TB) (~22.8TB) 16 本+ M2 C000 7052 3515 N8150-550 1.8TB*14 N8150-1739 1.92TB*2 ¥7,646,200 2 16 本+ M2 C000 7055 7954 N8150-591 2.4TB*10 N8150-1738 960GB*5 ¥7,522,200 3 24 本+ M2 C000 7056 3160 N8150-549 1.2TB*20 N8150-1739 1.92TB*2 ¥7,632,200 4 ~37.8TB (~36.TB) 24 本+ M2 C000 7056 3184 N8150-550 1.8TB*22 N8150-1739 1.92TB*2 ¥10,016,200 5 24 本+ M2 C000 7056 5645 N8150-591 2.4TB*16 N8150-1738 960GB*8 ¥10,618,200 6 ~48.TB 24 本+ M2 C000 7056 7816 N8150-591 2.4TB*21 N8150-1739 1.92TB*3 ¥11,735,200 7 オ ー ル フ ラ ッ シ ュ 構 成 ~28.8TB 16 本+ M2 C000 7055 8593 N8150-1755 1.92TB*16 ※1 ¥13,656,200 8 ~44.16TB 24 本+ M2 C000 7056 3245 N8150-1755 1.92TB*24 ※1 ¥19,322,200 ※1: オールフラッシュ構成では、キャッシュ用ドライブの手配は任意です。書き込みデータ量が多い、書き込み性能を重視する場 合は4.2.2 節を参照し、ハイブリッド構成と同一ルールでキャッシュ用ドライブを構成してください。 補足事項  構成済みラインナップのオールフラッシュ構成は、SSD 書き換え寿命値が RI(DWPD≒1)のドライブを選択しております。DWPD≒1 とは、 「S2D ストレージ領域として必要な領域」分のデータを 5 年間書き込みができる寿命値です。例えば「S2D ストレージ領域として必要な容 量」を 40TB とし構成済みラインナップで構成すると、毎日 40TB を 5 年間書き込みすることができます(毎日 20TB であれば 10 年)。もし、 それ以上の書き込みが必要の場合は4.2.2 節を参照し、書き込み寿命値が VE(DWPD≒3)の内蔵ドライブを選択してください。VE の SSD は「S2D ストレージ領域として必要な容量」の 3 倍の容量の書き込みを 5 年行うことができます。

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日本電気株式会社 第 4 版 15  構成済みラインナップのハイブリッド構成は、SSD 書き換え寿命値が VE(DWPD≒3)のドライブを選択しております。もし 1 日の書き込み 量がそれより多いことが想定される場合は、より容量の大きなドライブを選択してください。容量が 2 倍のドライブを選択すると、書き込み可 能量も 2 倍に増加します。  S2D システムの耐障害性確保のため、S2D ストレージ領域にノードごとに内蔵ドライブ 1 台分の容量を予備領域(Reserved capacity)とし て確保してください。(4.2.2 節)。構成済みラインナップは、予備領域を構成することを考慮した容量に設定しております。  Windows が搭載するキャッシュ用ドライブの容量 1TB あたり、4GB メモリを使用します。

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日本電気株式会社 第 4 版 16

ルールを元に内蔵ドライブを選択

下記 5 つのルールを満たした内蔵ドライブを手配してください。 S2D ストレージ領域構成ルール 1. (必須) 下記表の「ノードあたり必要最低ドライブ数」以上の内蔵ドライブを選択 2. (必須) 「7.3 節 選択可能なドライブ一覧」の表から内蔵ドライブをキャパシティ用、キャッシュ用(ハイブリッドの場合)でそ れぞれ 1 種類ずつ選択。キャパシティ用はノード容量に応じて必要な本数を選択。 3. (必須) ハイブリッド構成の場合、キャッシュ用 SSD の合計容量は、キャパシティ用 HDD の合計容量の 10%以上 4. (必須) キャパシティ用ドライブ 1 台分の容量を余分に見積し、1 台を予備領域(Reserved capacity)として確保 5. (推奨) ハイブリッド構成の場合、キャパシティ用 HDD の台数はキャッシュ用 SSD 台数の整数倍 # 構成名 ノードあたり最低必要ドライブ数 キャッシュ用ドライブ 用途 1 ハイブリッド キャパシティ用 HDD 4 台 キャッシュ用 SSD 2 台 必須 (SSD 2 台以上) リード/ライト量が少ないアプリ ケーション/バックアップ用途 2 オールフラッシュ キャパシティ用 SSD 4 台 不要 (キャッシュ追加可) アプリケーションサーバや VDI など読み書きが多い用途 ノード容量 = S2D ストレージ領域として必要な容量 × 冗長係数 ÷ ノード数 ※1 7 ノード以上の構成では、ノード数やドライブ構成(ハイブリッド/オールフラッシュ)により冗長係数が異なります。 詳細については、Microsoft 社 Web ページをご参照ください。 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-fault-tolerance 補足事項  サイジング例は、7.1 節をご参照ください。  オールフラッシュ構成で書き込みデータ量が多い、書き込み性能を重視する場合は、キャッシュ用 SSD を構成することができます。

OS 用内蔵ドライブ (SSD/HDD)

OS ドライブは本体構成ガイドを参照し、必要な容量に合わせて選択してください。内蔵ドライブに必要な容量は、下記式より 算出することができます。 内蔵ドライブ必要容量 ≧ 32GB + OS 用ドライブに必要な領域(アプリ、データ、ログ等)+(搭載メモリ容量+400MB)×2 双方向ミラー 3 方向ミラー デュアルパリティ(DP) 冗長係数 2 3 2 ※1

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日本電気株式会社 第 4 版 17

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増設時の手配構成

S2D システムは安定稼働のために、各ノードの仕様が同一で構成される必要があります。そのため、S2D システムに対してノ ードや内蔵オプションを増設する場合、下記ルールを守る必要があります。

ノード増設

S2D システム構成、構築後のシステム(以下既存 S2D システム)に S2D ノードをオンライン追加することで、システムの処理 性能やストレージ領域を拡張することができます。既存 S2D システムに追加できる S2D ノードの条件を示します。 ノード増設時ルール 1. (必須) 稼働 OS (Windows Server)のバージョンは統一してください。 2. (必須) 追加する S2D ノードの内蔵ドライブ構成は、既存 S2D システムの S2D ノードと同一型番/台数のキャパシティ用 ドライブ、キャッシュ用ドライブで構成してください。同一型番が販売終了などで手配できない場合は、より容量が大きい 同一タイプの内蔵ドライブで構成してください。 3. (推奨) 追加する S2D ノードの CPU、メモリ構成は、既存 S2D システムの S2D ノードと同一型番/数量で構成してくださ い。 補足事項:  必須項目を満たさない場合、S2D クラスタにノードが追加できない、Microsoft 社からサポートが得られなくなる場合があります。  タイプとはインターフェース(SAS/SATA)、ドライブ種類(HDD/SSD)、書き換え寿命(ME/VE/RI)の 3 種の属性です。同一タイプとは、3 種 が全て同一であることを示します。

 後継機のサポートする Windows Server は、Microsoft 社のサポートポリシーおよび NEC のポリシーに依ります。そのため、後継機で は Windows Server 2016 がサポートされない可能性があります。Microsoft 社のポリシーは下記をご参照ください。

https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/minimum/windows-processor-requirements

S2D ストレージ用内蔵ドライブ増設

既存の S2D システムに S2D ストレージ用内蔵ドライブを追加することで、システムのストレージ領域を拡張することができま す。既存 S2D システムの追加条件を示します。 S2D ストレージ用内蔵ドライブ増設時ルール 1. (必須) 既存 S2D システムの全ての S2D ノードに対して、同一数量の内蔵ドライブを追加してください。一部の S2D ノ ードのみに内蔵ドライブを追加することは出来ません。 2. (必須) 既存 S2D システムで構成している内蔵ドライブと同一タイプのキャパシティ用ドライブまたはキャッシュ用ドライブ を追加してください。同じ型番が手配できない場合は、より容量が大きい同一タイプの内蔵ドライブで構成してください。 3. (必須) 増設後の構成が、4.2.2 節の「構成ルール」の 3(キャッシュ容量 10%以上)を満たす構成としてください。 4. (推奨) 増設後の構成が、4.2.2 節の「構成ルール」の 5(キャパシティ用ドライブ台数はキャッシュ用ドライブ台数の整数 倍)を満たす構成としてください。 補足事項:  タイプとはインターフェース(SAS/SATA)、ドライブ種類(HDD/SSD)、書き換え寿命(ME/VE/RI)の 3 種の属性です。同一タイプとは、3 種 が全て同一であることを示します。  搭載するキャッシュ用ドライブの容量 1TB あたり 4GB 分 Windows がメモリを使用します。

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日本電気株式会社 第 4 版 18

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注意事項

構築前の準備

ドライブの構成について、OS ドライブをフロントドライブケージに搭載する場合は、S2D 用のドライブを本体BTOから外し、本 体とは分けて手配してください。これにより OS ドライブが端詰め(スロット1、スロット2)に搭載されるため構築が容易になりま す。 OS ドライブに M.2 を利用する場合は、OS ドライブ含め全ドライブを BTO 可能です。 構築時に、別手配した S2D 用のドライブを本体に搭載した後、S2D のセットアップを開始します。

ハードウェア構築

S2D 用のドライブを本体に搭載した後、S2D のセットアップを開始します。ドライブの搭載は本体ガイドに従ってください。 - 同一ケージ内に3種類以上のドライブを搭載できません。(例:キャッシュ、キャパシティ、OS のドライブが異なる場合に は、同一ケージには搭載できません。) - 種類の異なるドライブを交互に搭載できません(例:SSD→HDD→SSD→HDD→は搭載できません) - 将来増設した場合に上記に該当しないように注意して搭載してください

S2D システムのセットアップ

ハードウェア構築後の Express サーバに対して、Active Directory ドメインへの参加、S2D 機能の追加等が必要となります。 具体的な手順については、NEC 営業にお問い合わせください。

サーバ保守

S2D 構成では、サーバハードウェア保守や PP サポートサービスにおいて、下記の注意事項が発生します。  S2D ストレージ領域の管理はソフトウェア(Windows)が実施します。S2D ストレージ領域の内蔵ドライブのハードウェア交換作業を実 施する場合、HW 保守作業員は内蔵ドライブの物理交換のみを実施します。内蔵ドライブの物理交換の前後に必要な S2D ストレージ 領域の操作はお客様で作業いただく必要があります。PP・サポートサービス(SW 保守)をご契約いただいたお客様は、NEC サポート ポータル Web ページにて、交換手順を示しました手順書をダウンロードすることができます。  エクスプレス通報サービスをご契約頂いていない場合、お客様にて Windows 等のログを確認し、保守交換依頼をしていただく必要が あります。

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日本電気株式会社 第 4 版 19

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補足事項

S2D ストレージ用内蔵ドライブ サイジング例

4 ノード構成、必要容量 10TB、3 方向ミラー、ハイブリッド構成の場合

ハイブリッド構成では、キャパシティ用 HDD を 1 種類、キャッシュ用 SSD を 1 種類それぞれ選択する必要があります。4.2.2 節のルール 1/2/3/4/5 に基づき、必要な容量に応じてキャパシティ用 HDD を決定し、その後キャッシュ用 SSD を構成してくだ さい。1 ノードあたりに必要なキャパシティ用ドライブは、下記数式を満たす必要があります。 1 ノードあたり搭載必要なドライブ容量 = 必要容量×冗長係数÷ノード数 = 10TB×3÷4 = 7.5TB ※1 7 ノード以上の構成では、ノード数やドライブ構成(ハイブリッド/オールフラッシュ)により冗長係数が異なります。 詳細については、Microsoft 社 Web ページをご参照ください。 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-fault-tolerance S2D の要件(4.2.2 節のルール 4)で、ノードあたりドライブ 1 本ぶんの予備ドライブを搭載する必要があります。利用可能なド ライブ容量は、実際に搭載されるドライブ容量より少なくなります。 利用可能なドライブ容量 = キャパシティ用ドライブ容量×(キャパシティ用ドライブ台数-予備 1 台) = キャパシティ用ドライブ容量×(キャパシティ用ドライブ台数-予備 1 台) 上記に注意し7.3 節 選択可能なドライブ一覧から搭載候補となるドライブと本数を選びます。HDD の本数の目安は「1 ノード あたり搭載必要なドライブ容量」を「各ドライブ容量」で割った本数に予備 1 本を追加した本数なります。 また、ルール 1「キャパシティドライブは 4 台以上」及び、サーバーのドライブ搭載本数上限を満たすように本数を選択します。 (300GB 等の容量の小さなドライブを選ぶと、サーバのドライブスロットが足りなくなる場合があります。) 「1 ノードあたり搭載必要なドライブ容量」=7.5TB、主要なドライブの容量=1.2TB、1.8TB、2.4TB を選択するとして、 例 1: 7.5TB÷1.2TB +1 本= 7.25 本 例 2: 7.5TB÷1.8TB +1 本= 5.16 本 例 3: 7.5TB÷2.4TB +1 本= 4.125 本 選択したドライブと本数が、実際に必要な容量を満たしているかを比較し確認します。 例 1: 1.2TB HDD を7台 → 利用可能なドライブ容量 = 1.2TB×(7-1) = 7.2TB 例 2: 1.8TB HDD を 6 台 → 利用可能なドライブ容量 = 1.8TB×(6-1) = 9TB 例 3: 2.4TB HDD を5台 → 利用可能なドライブ容量 = 2.4TB×(5-1) = 9.6TB 例 1 は、1.2TB を 7 台と考えた例です。1.2TB x 7 = 8.4TB>7.5TB になりますが、4.2.2 節のルール 4 の「予備ディスク 1 台 確保」を考慮すると、1.2TB×(7-1) = 7.2TB < 7.5TB となり、必要容量を満たしません。1 台追加し 8 台とします。必ず予備 1 台を構成してください。 例 2 は、1.8TB を 6 台と考えた例です。1 台の予備を考慮しても必要容量を満たしており、構成可能です。 例 3 は 2.4TB を 5 台と考えた例です。容量は要件を満たしています(9.6TB>7.5TB)が、キャパシティ用 HDD を 5 台で構成 することは4.2.2 節のルール 5、「キャパシティ用ドライブ数がキャッシュ用ドライブ数(最低 2)の整数倍」を満たしません。この ような場合もドライブを 1 台追加し、6 台の構成で考えます。 障害耐性 双方向ミラー 3 方向ミラー デュアルパリティ(DP) 冗長係数 2 3 2 ※1

(20)

日本電気株式会社 第 4 版 20 修正後の正しいキャパシティ用ドライブ構成の候補は以下になります。 例 1: 1.2TB HDD を 8 台 利用可能な容量 1.2TBx(8-1)=8.4TB 全容量 9.6TB 例 2: 1.8TB HDD を 6 台 利用可能な容量 1.8TBx(6-1)=9TB 全容量 10.8TB 例 3: 2.4TB HDD を 6 台 利用可能な容量 2.4TBx(6-1)=12TB 全容量 14.4TB キャパシティ用ドライブの構成はこの中から選択します。 ハイブリッド構成の場合、加えてキャッシュ用ドライブの構成を行います。 キャッシュ用 SSD を7.3 節 選択可能なドライブ一覧より選択します。ルール 1 よりキャッシュ用ドライブは最低 2 台以上で す。下記のような候補が考えられます。 例 1: 480GB SSD を 2 台 → キャッシュ容量 = 960GB → キャパシティ容量は 960Gb÷10%=9.2TB まで 例 2: 960GB SSD を 2 台 → キャッシュ容量 = 1.92TB → キャパシティ容量は 1.92TB÷10%=19.2TB まで 0 節のルール 3「キャッシュ用 SSD の容量はキャパシティ用 HDD 容量の 10%以上」のチェックを行います。 「キャパシティ容量 ≧ キャッシュ容量 x10% 」の比較はキャパシティ全容量に対して行ってください。キャパシティ用ドライブ の例2(10.8TB)、例 3(14.4TB)には、キャッシュ用 SSD の例 1(9.6TB)は不足となります。 ※1 このパターンはキャッシュ容量が S2D で必要な容量より小さいため S2D 構成は不可になります。このような時に S2D 構成可とするためには、SSD ドライブを追加するか、大きな容量の SSD に変更するかを検討します。このパターンでは、SSD を 1 台追加することで容量を満たす(480GB x 3 = 1.44TB)ことができ、また同時に、ルール5「キャパシティ用ドライブの本数 は、キャッシュ用ドライブの整数倍(6 本=3 本 x2)」も満たすため、ドライブ追加により S2D 構成可とすることができます。SSD の本数を増やしてもルール 5 の整数倍条件がうまく調整できない場合などは、SSD のドライブ容量を増やすことで(このパタ ーンでは 960GB SSD を選択することで)対応します。 最後に、ドライブスロットの空きを確認します。最初におおよそ使うスロット数を考えてドライブを選びますが、ルール 1-5 の確 認の中でドライブを追加する場合もあるので、最後に再確認します。 例えば上記パターン 1 では、キャパシティドライブ 8 本(1.2TBHDDx8)、キャッシュドライブ 2 本(480GB SSD x2)の構成で、 合計 10 台のドライブスロットが必要になります。 これを満たすため、R120h-1M の 8+2+m.2(空きスロット数は 10)構成か、将来ドライブ増設を考える場合は、R120h-2M の 16 本構成(空きスロット数は 14)や 24 本構成(空きスロット数は 22)を選択します。 構成 キャパシティ容量 S2D で必要なキャッ シュ容量(ルール 3) キャッシュ容量 S2D 構成可否 合計 本数 パターン 1 例 1: 1.2TB HDD を 8 台 (9.6TB) 960GB 例 1:480GB SSD を 2 台 (960GB) ○ 10 パターン 2 例 2: 1.8TB HDD を 6 台 (10.8TB) 1080GB 例 1:480GB SSD を 2 台 (960GB) × ※1 SSD 2->3 本で可 (9) パターン 3 例 3: 2.4TB HDD を 6 台 (14.4TB) 1440GB 例 1:480GB SSD を 2 台 (960GB) × ※1 SSD 2->3 本で可 (9) パターン 4 例 1: 1.2TB HDD を 8 台 (9.6TB) 960GB 例 2: 960GB SSD を 2 台 (1920GB) ○ 10 パターン 5 例 2: 1.8TB HDD を 6 台 (10.8TB) 1080GB 例 2: 960GB SSD を 2 台 (1920GB) ○ 8 パターン 6 例 3: 2.4TB HDD を 6 台 (14.4TB) 1440GB 例 2: 960GB SSD を 2 台 (1920GB) ○ 8

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日本電気株式会社 第 4 版 21

C コードの構成内訳 (代表例)

R120h-1M 8 本構成 ハイブリッド 例 (C コード: C000 7055 5479)

 #  型番  品名 数 量 小売希望価格(円)  BT O 組 込 備考 単価 小計 1 N8100-2557Y Express5800/R120h-1M 8x2.5 型ドライブモデ 1 348,000 348,000 ○ 2 K410-E246(03) AC 電源ケーブル(3m) 2 3,000 6,000 3 N8101-1113 CPU ボード(8C/Silver 4110) 1 174,000 174,000 4 N8102-710 16GB 増設メモリボード(1x16GB/R/DR) 2 128,000 256,000 5 N8103-189 RAID コントローラ(RAID 0/1) 1 50,000 50,000 6 N8104-175 10GBASE-T 接続 LOM カード(2ch) 1 110,000 110,000 7 N8143-125 ケーブルアーム 1 6,000 6,000 8 N8143-131 1U ラックサーバ用スライドレール 1 12,000 12,000 9 N8150-596 増設用 1TB HDD 2 79,000 158,000 OS 用 10 N8181-160 電源ユニット(800W/Platinum) 2 57,000 114,000

11 UL1902-011 Windows Server 2016 Datacenter (16Core) 1 883,200 883,200

12 N8150-1737 増設用 480GB SSD 2 157,000 314,000 キャッ シュ用 13 N8150-591 増設用 2.4TB HDD 4 350,000 1,400,000 キャパ 用

R120h-1M 8+2 本+M2 構成 オールフラッシュ 例 (C コード: C000 7055 6988)

 #  型番  品名 数 量 小売希望価格(円)  BT O 組 込 備考 単価 小計 1 N8100-2557Y Express5800/R120h-1M 8x2.5 型ドライブモデ 1 348,000 348,000 ○ 2 K410-E246(03) AC 電源ケーブル(3m) 2 3,000 6,000 3 N8101-1113 CPU ボード(8C/Silver 4110) 1 174,000 174,000 4 N8102-710 16GB 増設メモリボード(1x16GB/R/DR) 2 128,000 256,000 5 N8103-191 RAID コントローラ(4GB, RAID 0/1/5/6) 1 190,000 190,000 6 N8103-198 増設バッテリ 1 30,000 30,000 7 N8104-175 10GBASE-T 接続 LOM カード(2ch) 1 110,000 110,000 8 N8116-53 1st ライザカード(2xPCI + 2xM.2 SATA SSD) 1 12,000 12,000 9 N8143-125 ケーブルアーム 1 6,000 6,000 10 N8143-131 1U ラックサーバ用スライドレール 1 12,000 12,000 11 N8150-1710 増設用 480GB M.2 SATA SSD 2 176,000 352,000 OS 用 12 N8150-1755 増設用 1.92TB SSD 10 694,000 6,940,000 ○ キャパ 用

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日本電気株式会社 第 4 版 22

13 N8154-89 2x2.5 型ドライブケージ(SAS/SATA) 1 23,000 23,000

14 N8181-160 電源ユニット(800W/Platinum) 2 57,000 114,000

15 UL1902-011 Windows Server 2016 Datacenter (16Core) 1 883,200 883,200

R120h-2M 16 本 ハイブリッド 例 (C コード: C000 7055 7084)

 #  型番  品名 数 量 小売希望価格(円)  BT O 組 込 備考 単価 小計 1 N8100-2562Y Express5800/R120h-2M 8x2.5 型ドライブモデ 1 420,000 420,000 ○ 2 K410-E246(03) AC 電源ケーブル(3m) 2 3,000 6,000 3 N8101-1197 CPU ボード(8C/Silver 4110) 1 174,000 174,000 4 N8102-710 16GB 増設メモリボード(1x16GB/R/DR) 2 128,000 256,000 5 N8103-189 RAID コントローラ(RAID 0/1) 1 50,000 50,000 6 N8104-175 10GBASE-T 接続 LOM カード(2ch) 1 110,000 110,000 7 N8116-51 SAS エキスパンダカード 1 117,000 117,000 8 N8143-126 ケーブルアーム 1 11,000 11,000 9 N8143-133 2U ラックサーバ用スライドレール 1 12,000 12,000 10 N8150-596 増設用 1TB HDD 2 79,000 158,000 OS 用 11 N8154-94 8x2.5 型ドライブケージ(SAS/SATA) 1 47,000 47,000 12 N8181-160 電源ユニット(800W/Platinum) 2 57,000 114,000

13 UL1902-011 Windows Server 2016 Datacenter (16Core) 1 883,200 883,200

14 N8150-1738 増設用 960GB SSD 4 294,000 1,176,000 キャッ シュ用 15 N8150-591 増設用 2.4TB HDD 8 350,000 2,800,000 キャパ 用

R120h-2M 24 本構成 オールフラッシュ 例 (C コード: C00070558630)

 #  型番  品名 数 量 小売希望価格(円)  BT O 組 込 備考 単価 小計 1 N8100-2563Y Express5800/R120h-2M 24x2.5 型ドライブモ デル 1 581,000 581,000 ○ 2 K410-E246(03) AC 電源ケーブル(3m) 2 3,000 6,000 3 N8101-1197 CPU ボード(8C/Silver 4110) 1 174,000 174,000 4 N8102-710 16GB 増設メモリボード(1x16GB/R/DR) 2 128,000 256,000 5 N8103-190 RAID コントローラ(2GB, RAID 0/1/5/6) 1 80,000 80,000 6 N8103-198 増設バッテリ 1 30,000 30,000 7 N8104-175 10GBASE-T 接続 LOM カード(2ch) 1 110,000 110,000 8 N8116-51 SAS エキスパンダカード 1 117,000 117,000

(23)

日本電気株式会社 第 4 版 23 9 N8143-126 ケーブルアーム 1 11,000 11,000 10 N8143-133 2U ラックサーバ用スライドレール 1 12,000 12,000 11 N8150-1710 増設用 480GB M.2 SATA SSD 2 176,000 352,000 OS 用 12 N8150-1755 増設用 1.92TB SSD 24 694,000 16,656,000 ○ キャパ 用 13 N8181-160 電源ユニット(800W/Platinum) 2 57,000 114,000

14 UL1902-011 Windows Server 2016 Datacenter (16Core) 1 883,200 883,200

キャッシュ用: S2D キャッシュ用ドライブ キャパ用: S2D キャパシティ用ドライブ OS 用: OS 用ドライブ

(24)

日本電気株式会社 第 4 版 24

選択可能なドライブ一覧

選択可能ドライブ一覧 (各ドライブの詳細は、システム構成ガイドをご参照ください。R120h-1M,R120h-2M で共通です) # 型番 容量 / 種類 オールフラッシュ構成 ハイブリッド構成 希望小売価格 キャパシティ キャッシュ※1 キャパシティ キャッシュ 1 N8150-1737 480GB SATA SSD VE - ○ - ○ 157,000 円 2 N8150-1738 960GB SATA SSD VE - ○ - ○ 294,000 円 3 N8150-1739 1.92TB SATA SSD VE - ○ - ○ 573,000 円 4 N8150-1742 960GB SATA SSD RI - - - - 266,000 円 5 N8150-1743 1.92TB SATA SSD RI - - - - 503,000 円 6 N8150-1744 3.84TB SATA SSD RI - - - - 794,000 円 7 N8150-1750 400GB SAS SSD ME ○ ○ - ○ 467,000 円 8 N8150-1751 800GB SAS SSD ME ○ ○ - ○ 893,000 円 9 N8150-1752 400GB SAS SSD VE ○ - - - 343,000 円 10 N8150-1753 800GB SAS SSD VE ○ - - - 517,000 円 11 N8150-1754 960GB SAS SSD RI ○ - - - 451,000 円 12 N8150-1755 1.92TB SAS SSD RI ○ - - - 694,000 円 13 N8150-546 300GB SAS 10k HDD - - ○ - 63,000 円 14 N8150-547 600GB SAS 10k HDD - - ○ - 118,000 円 15 N8150-549 1.2TB SAS 10k HDD - - ○ - 191,000 円 16 N8150-550 1.8TB SAS 10k HDD - - ○ - 282,000 円 17 N8150-591 2.4TB SAS 10k HDD - - ○ - 350,000 円 ※1: オールフラッシュ構成でキャッシュ用 SSD は任意選択。本節のルール 3/5 の元、構成してください。 ○: 対応 -: 非対応

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日本電気株式会社 第 4 版 25

改版履歴

版数 改版日 改版内容 4 2019 年 2 月 19 日 第 4 版リリース  R120h-1M のサポート開始  R120h-2M の 1HBA 構成に対応 3 2018 年 12 月 14 日 第 3 版リリース  7~16 ノード構成を NEC サポート開始。  SAS SSD のサポート開始  SSD を新製品に切り替え。各モデルの C コートを変更。 2 2018 年 10 月 19 日 第 2 版リリース  オールフラッシュ構成、2 ノード構成を NEC サポート開始。  SSD を新製品に切り替え。各モデルの C コートを変更。 1 2018 年 7 月 4 日 初版リリース

参照

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