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(1)

インプット・アウトプットからみた⽇本の⼤学 システムの構造: 研究開発費・研究開発⼈

材・論⽂の3つの視点から

科学技術・学術政策研究所 科学技術・学術基盤調査研究室 上席研究官 神⽥ 由美⼦

研究員 村上 昭義

発表2

(2)

2

はじめに

(3)

科学技術・学術基盤調査研究室の調査研究

 科学技術指標

 各種の論文分析

科学研究のベンチマーキング

大学ベンチマーキング

大学内部組織レベル分析

オープンアクセスジャーナルの分析

サイエンスマップ

 インプット・プロセスに注目した分析

日本の大学システムのインプット構造

論文実態調査

科学研究費助成事業データベース(KAKEN)からみる研究活動の状況

 科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査)

 データ・情報基盤構築

大学・公的研究機関部分、謝辞情報部分

3

(4)

基盤室の1年間の主な成果

No. 報告書種別・番号 報告書名 テーマ 発行日

1 調査資料-257 日本の大学システムのインプット構造―「科学技術研究調査(2002~

2015)」の詳細分析― インプット・プロセス 2月

2 調査資料-258 論文データベース分析から見た大学内部組織レベルの研究活動の構

造把握 論文分析 3月

3 データ公開 WoSCC-NISTEP大学・公的機関名辞書対応テーブル データ・情報基盤 4月

4 NISTEP REPORT No. 171 科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2016)報告

NISTEP定点調査 5月

5 NISTEP REPORT No. 172 科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2016)デー

タ集 NISTEP定点調査 5月

6 Discussion Paper No.146

論文を生み出した研究活動に用いた資金と人的体制 -2004~2012年 に出版された論文の責任著者を対象にした大規模質問票調査の分析 (論文実態調査)-

インプット・プロセス 6月

7 調査資料-261 科学技術指標2017 科学技術指標 8月

8 調査資料-262 科学研究のベンチマーキング 2017-論文分析でみる世界の研究活動

の変化と日本の状況- 論文分析 8月

9 調査資料-264 科学研究費助成事業データベース(KAKEN)からみる研究活動の状況

―研究者からみる論文産出と職階構造― インプット・プロセス 9月

4

(5)

⼤学にかかわる基盤室の論⽂分析

部門

個別大学

内部組織 大学システム

日本の論文の約7割は、大学等部門から生み出されている[2]。

日本の大学は、それぞれ “個性(研究ポートフォリオ構造)”を持つ[5, 6]。

日本の大学システムは、英国やドイツと比べて、中間層(第2、3グ ループ)の厚みが十分ではなく、大学全体として知の生産量を増すに は、それらの層を厚くする必要があることを指摘[3, 4]。

大学の個性は、大学内部組織レベルの“個性”の重ね合わせとして 実現[7]。

過去10年にわたり、日本が生み出す論文数は停滞。他方で、世界の 主要国は論文数を伸ばしており、結果として日本の相対的な地位が 低下[1, 2]。

5

(6)

インプット・アウトプットからみた⽇本の⼤学システムの構造

日本の大学システムにおける研究活動の より詳細な理解

1.日本の大学システムのインプット構造の分析

[8]

大学グループや学問分野によって、研究活動にかかわる研究開発費や研究開発人材 の状況が異なるのではないか(資金源別、業務区分別、研究者あたりのサポート体制)。

過去と比べて、インプットの構造は変化したのか。

2.日本の大学システムのアウトプット構造の分析

過去と比べて、アウトプットの分野構造は変化したのか。大学グループによる論文生産 に違いがみられるのか。

各大学グループと大学システムとしての成果の産出状況の関係はどうなっているのか。

基盤室 2017

※一部、分析途中の結果を含むため、今後、結果が変わる可能性がある。

6

(7)

論⽂数シェア(⾃然科学系)を⽤いた⼤学のグループ分類

過去の科学技術・学術政策研究所の調査から、大学における研究活動の状況は、論 文数シェア(自然科学系)で見た大学グループによって異なることが示されている。そこ で、本調査研究でも、大学グループごとのインプット、アウトプットの状況に注目する。

【論文数シェア(2005~2007年の論文数, 自然科学系)を用いた大学のグループ分類】

大学 グループ

日本における

論文数シェア 大学名 該当大学等数

(2015)

該当大学等 割合 (2015)

第1G 5%以上 大阪大学, 京都大学, 東京大学, 東北大学 4 0.4%

第2G 1~5% 岡山大学, 金沢大学, 九州大学, 慶應義塾大学, 神戸大学, 千葉大学, 筑波大学,

東京工業大学, 名古屋大学, 日本大学, 広島大学, 北海道大学, 早稲田大学 13 1.2%

第3G 0.5~1%

愛媛大学, 大阪市立大学, 大阪府立大学, 鹿児島大学, 北里大学, 岐阜大学, 近 畿大学, 熊本大学, 群馬大学, 静岡大学, 首都大学東京, 順天堂大学, 信州大学, 東海大学, 東京医科歯科大学 (他12大学)

27 2.5%

第4G 0.05~0.5%

岩手大学, 大阪薬科大学, 帯広畜産大学, 岐阜薬科大学, 九州工業大学, 京都工 芸繊維大学, 京都府立医科大学, 京都府立大学,京都薬科大学, 共立薬科大学 神戸薬科大学, 埼玉工業大学, 埼玉大学, 昭和薬科大学, 総合研究大学院大学 (他119大学)

134 12.6%

その他G ~0.05% 上記以外の大学 882 83.2%

注:1)自然科学系の論文数シェアに基づく分類である。また、大学共同利用機関、高等専門学校、短期大学は論文数シェアによらず「その他グループ」に分類している。

これまでの調査との整合性を保つため、大学のグループ分類は2005~2007年の論文数(2007年時点に集計)にもとづく結果を採用している。たとえば、共立薬科 大学は慶應義塾大学に含めて集計を行った。

2)「日本の大学システムのインプット構造」では、2005~2007年の論文数シェアを使用した。「日本の大学システムのアウトプット構造」では、2009~2013年の論文数 シェアを使用した。

資料:科学技術政策研究所「日本の大学に関するシステム分析 -日英の大学の研究活動の定量的比較分析と研究環境(特に、研究時間、研究支援)の分析-」(2009) を用いて、科学技術・学術政策研究所が作成。該当大学数及び割合(2015)については、総務省「科学技術研究調査(2015)」を用いて、科学技術・学術政策研究 所が作成。

7

(8)

⽇本の⼤学システムの インプット構造

8

(9)

調査研究の⽬的と分析内容

9

本調査研究は、総務省が実施した「科学技術研究調査(2002~2015)」の「大学等」の 個票データ(統計法に基づく二次利用申請による)を用いて、日本の大学全体におけ るインプット(研究開発費、研究開発人材)構造を把握することを目的としている。

自然科学系の論文数シェアを用いて、大学等を5つのグループに分類し分析を試みた。

研究開発費

学問分野別 性格別 費目別 負担源別

研究開発人材

(研究者、研究支援者)

業務区分別 学問分野別 博士号取得者

性別

• 大学グループによる状況の違い

• 時系列で見た数やバランスの変化

【「日本の大学システムのインプット構造」の分析フレームワーク】

※ヘッドカウントによる集計

(10)

10

研究開発費の構造分析

(11)

研究開発費の状況

11 1G, 4

2G, 13

3G, 27

4G, 134

その他G, 882

1G 2G 3G 4G その他G

【対象機関数の状況】

17%

0.34 0.40 0.47 0.53 0.41 0.44 0.95 1.17 1.06 1.16 01

23 4

1G 2G 3G 4G その他G

0.34 0.40

0.47 0.53

0.41 0.44

0.95

1.17 1.06

1.16

0 1 2 3 4 兆円

年度

(A)研究開発費

10 11

15 14

13 12

30 32

33 31

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

年度

(B)研究開発費の割合

69%

各大学グループ共に研究開発費は増加しているが、割合に大きな変化は見られない。

研究開発費の規模は、大学グループに含まれる大学数と必ずしも一致していない。

一定数の論文を生み出している第1~4グループは、数としては全体の約17%、研究 開発費としては全体の69%を占める。

【研究開発費の状況】

1G 2G 3G その他G

4G

(12)

性格別研究開発費

12

大学全体での基礎、応用、開発研究のバランスはおよそ5:4:1である。

大学全体では、過去約10年間で、基礎、応用、開発研究のバランスはほとんど変化な し。ただし、大学グループによっては性格別研究開発費のバランスに変化が見える。

注:性格別研究開発費とは、内部で使用した研究開発費総額のうち、理学、工学、農学、保健の自然科学に関する研究開発費を性格(基礎、応用、開 発)によって分類したもの。

【性格別研究開発費の状況】

基礎研究 応用研究 開発研究

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5

01 14 全体 兆円

0% 年度 10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

01 14 01 14 01 14 01 14 01 14 01 14 全体 1G 2G 3G 4G その 他G

年度

(B)性格別研究開発費の割合

開発研究

応用研究

基礎研究

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

0114 0114 0114 0114 0114 1G 2G 3G 4G その 他G

年度

(A)性格別研究開発費

(13)

研究開発費において一番大きな割合を占めているのは人件費である。論文数シェアが 小さい大学グループほど、人件費の割合が大きくなる傾向にある。また、全てのグルー プにおいて、その他の経費の割合が大きくなっている。

〈費目別研究開発費の状況〉

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0114 0114 0114 0114 0114 0114

全体 1G 2G 3G 4G その

他G

年度

(B)費目別研究開発費の割合

その他の経費

(光熱費、図書 費、消耗品等)

リース料

有形固定資 産購入費 原材料費

人件費 0.0

0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0

01 14 全体

兆円

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

0114 0114 0114 0114 0114

1G 2G 3G 4G その

他G

年度

(A)費目別研究開発費

費⽬別研究開発費

13

(14)

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0

01 14 全体 兆円

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0114 0114 0114 0114 0114 0114 全体 1G 2G 3G 4G その 他G

年度

(B)学問分野別研究開発費の割合

その他 保健 農学 工学 理学 人文・社 会科学 0.0

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

01 14 01 14 01 14 01 14 01 14

1G 2G 3G 4G その

他G 年度

(A)学問分野別研究開発費

学問分野別研究開発費

14

研究開発費の分野バランスは大学グループによって異なる。多くの大学グループにお いて、約10年前と比較して保健の重みが増大している。

注:保健分野:医歯薬学、看護学 その他:家政学、教育学、体育学等

【学問分野別研究開発費の状況】

保健分野が拡大

(15)

負担源別研究開発費

15

全ての大学グループにおいて、外部受入研究開発費の割合は約10年前と比較して増 加しており、論文数シェアが大きい大学グループほど、その割合の増加が顕著である。

注:自己資金:国公立大学であれば、運営費交付金など、私立大学であれば、授業料等、また病院収入など。

外部受入研究開発費:科研費や補助金等、収入の名目を問わず、外部から受け入れた研究開発費。

【負担源別研究開発費の状況】

(A)外部受入研究開発費と自己資金 (B)外部受入研究開発費と自己資金の割合

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

01 14 01 14 01 14 01 14 01 14 01 14

全体 1G 2G 3G 4G その

他G 0.0 年度

0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0

01 14 全体 兆円

外部受入 研究開発費

自己資金

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

01 14 01 14 01 14 01 14 01 14

1G 2G 3G 4G その

他G 年度

外部受入研究開発費 が増加

第1Gでは約半分が 外部受入研究開発費

(16)

16

研究開発⼈材の構造分析

(17)

2.9 3.4

4.5 5.2

3.9 4.2

7.7 8.7

6.8 7.6

(20)30

1G 2G 3G 4G その他G

2.9 3.4

4.5 5.2

3.9

4.2 7.7

8.7 6.8

7.6

0 5 10 15 20 25 30

万人

(A)研究者数

11 12

17 18

15 14

30 30

26 26

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

(B)研究者数の割合

74%

研究者の状況

17

全ての大学グループにおいて研究者数は増加している。ただし、全体に占める各グ ループの研究者数のバランスに大きな変化は見られない。

【研究者(ヘッドカウント)の状況】

注: ヘッドカウントとは研究専従換算はしていない頭数のことである。

1G 2G 3G その他G

4G

(18)

0 5 10 15 20 25 30

02 15 全体 万人

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

1G 2G 3G 4G その

他G (A)学問分野別研究者数

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

全体 1G 2G 3G 4G その

他G (B)学問分野別研究者数の割合

その他 保健 農学 工学 理学 人文・社 会科学

学問分野別研究者

18

大学グループによって研究者の分野バランスは異なる。研究開発費と同様に、多くの 大学グループにおいて、保健の重みが、過去約10年間で増大している。

【学問分野別研究者の状況】

注:保健分野:医歯薬学、看護学 その他:家政学、教育学、体育学等

保健分野が拡大

(19)

0 5 10 15 20 25 30

02 15 全体

万人

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

1G 2G 3G 4G その

他G

(A)業務区分研究者数

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

全体 1G 2G 3G 4G その

他G

(B)業務区分研究者数の割合

その他の 研究員 医局員

医局員・その 他の研究員 大学院博士 課程在籍者

教員

業務区分別研究者 ①全体構造

19

【業務区分別研究者の状況】

注:「科学技術研究調査」における2013年以前の調査では、「医局員」と「その他の研究員」は一緒に計測されていた。

研究者の業務区分別の構成は大学グループによって大きく異なる。論文数シェアが大 きい大学グループほど、研究者に占める大学院博士課程在籍者の割合が大きい。

(20)

0 5 10 15 20 25

02 15 02 15

女性 男性

全体 万人

0 1 2 3 4 5 6 7

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性

1G 2G 3G 4G その他G

その他の 研究員 医局員

医局員・その 他の研究員 大学院博士 課程在籍者 教員

20

2015年の大学全体の研究者男女比率はおよそ3:1である。

どの大学グループにおいても、女性研究者数は増加しているのに対して、男性研究者 数の伸びは小さい。

【男女別業務区分別研究者数】

注:「科学技術研究調査」における2013年以前の調査では、「医局員」と「その他の研究員」は一緒に計測されていた。

業務区分別研究者 ②男⼥別の数

(21)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性

全体 1G 2G 3G 4G その他G

その他の 研究員 医局員

医局員・その 他の研究員 大学院博士 課程在籍者 教員

業務区分別研究者 ③男⼥別の割合

21

大学院博士課程在籍者は論文数シェアが大きい大学グループほど大きいという傾向 は、男女共通である。

女性研究者の教員の割合は、論文数シェアが大きい大学グループほど小さい傾向に ある。

【男女別業務区分別研究者数の割合】

注:「科学技術研究調査」における2013年以前の調査では、「医局員」と「その他の研究員」は一緒に計測されていた。

(22)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

0215 0215 0215 0215 0215 0215

全体 1G 2G 3G 4G その

他G

(B)研究者100人当たり研究支援者数

研究事務その 他の関係者 技能者

研究補助者

0 1 2 3 4 5 6 7 8

02 15 全体

万人

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8

0215 0215 0215 0215 0215 1G 2G 3G 4G その 他G

(A)研究支援者数

22

全ての大学グループにおいて研究支援者数は顕著に増加しており、最も多いのは研 究事務その他の関係者である。

第1、第2グループで最も増加したのは研究補助者であり、第3、4、その他グループで 最も増加したのは、研究事務その他の関係者である。

論文数シェアが大きい大学グループほど、研究者当たりの研究支援者が多い傾向。

【研究支援者の状況】

業務区分別研究⽀援者 ①全体構造

+167%+163%

+105%

+25% +44%

(23)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1.0

02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15 02 15

女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性

1G 2G 3G 4G その他G

研究事務その 他の関係者

技能者

研究補助者

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5

02 15 02 15 女性 男性

全体 万人

研究支援者は男性より女性の方が多く、増加も著しい。

女性の研究支援者のうち多くを占めているのは研究事務その他の関係者である。

研究者を補佐し、その指導に従って研究をする研究補助者では、女性の数は男性を 上回った。

【男女別業務区分別研究支援者の状況】

業務区分別研究⽀援者 ②男⼥別の数

23

(24)

まとめ:研究開発費の状況

学問分野バランスに変化が⽣じている。

研究開発費は、大学グループによって分野バランスの違いが見られた。多 くの大学グループにおいて、約10年前と比較して「保健分野」が拡大している。

研究開発費の費⽬バランスは⼤学グループによって異なる。

論文数シェアが小さい大学グループほど、人件費の割合が大きくなる傾向 にある。いずれの大学グループでも、約10年前と比較して、光熱費、図書費 といったその他の経費が増加している。

研究開発費の負担源に変化が⽣じている。

研究開発費の負担源は、過去約10年間で、「外部受入研究開発費」の割 合が増加している。その傾向は、論文数シェアが大きい大学グループほど顕 著である。

24

(25)

まとめ:研究開発⼈材の状況

学問分野バランスに変化が⽣じている。

研究開発費と同様に、研究者数は多くの大学グループにおいて、約10年前 と比較して「保健分野」が拡大している。

研究者の業務区分バランスには⼤学グループによって差異がある。

論文数シェアが大きい大学グループほど、研究者における「大学院博士課 程在籍者」の割合が大きい傾向にある。その傾向は男女共に見られたが、

女性研究者の方がより顕著である。

研究⽀援者の業務区分バランスに変化が⽣じており、男⼥によって異なる。

研究支援者のうち多くを占めているのは「研究事務その他の関係者」であ り、拡大している。その傾向は、論文数シェアの小さい大学グループや女性 の研究支援者においてより顕著である。

25

(26)

⽇本の⼤学システムの アウトプット構造

26

※一部、分析途中の結果を含むため、今後、結果が変わる可能性がある。

(27)

調査研究の⽬的と分析内容

27

 これまでの調査研究から、日本の論文の約7割は、大学等部門から生み出さ れていることが明らかになっている。

 ここでは大学等部門における論文産出の詳細な構造を明らかにする目的で、

論文で見た各大学グループの研究活動の特徴や、日本の大学システムにお ける位置づけを分析する。

② 共著論文による成果の拡大

① 大学グループで見る 日本の論文産出構造

【分析内容】

日本の論文産出への 各大学グループの貢献

大学グループ毎の分野構造

過去10年間における共著形態 の変化

責任著者に注目した分析

(28)

28

⼤学グループで⾒る

⽇本の論⽂産出構造

(29)

1,024  853  458  602  111  799  205  99  90 

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

Top10補正論文数(件)

日本の部門別・大学グループ別Top10%補正論文数

第1G 第2G 第3G 第4G その他G

公的機関部門 企業部門 非営利団体部門 それ以外

10,890  12,095  8,899  12,996  2,343  9,376  3,771  1,522 2,121 

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

論文数(件)

日本の部門別・大学グループ別論文数

第1G 第2G 第3G 第4G その他G

公的機関部門 企業部門 非営利団体部門 それ以外

⼤学グループで⾒る⽇本の論⽂産出構造

(全分野、分数カウント)

29

大学等部門(第1G~その他G)で、日本全体の論文数の74%を占める。論文を成果公 表媒体とするような研究活動において大学等部門が大きな役割を果たしている。

論文数の第1G~第4Gの規模感は、ほぼ均等である。Top10%では第1Gが大きい。

【日本の部門別・大学グループ別の論文産出構造(分数カウント)】

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、分数カウントにより分析。2014年値は2013年、2014年、2015年の平均である。

(注2)Top10%補正論文数とは、被引用数が各年各分野上位10%に入る論文を抽出後、実数で論文数の1/10となるように補正を加えた論文数を指す。

(注3)「大学等部門」は、大学グループ分類ごとに示した。「公的機関部門」には、国の機関、特殊法人・独立行政法人及び地方公共団体の機関を含む。

(注4)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に科学技術・学術政策研究所が集計

第1G 第2G 第3G 第4G

第1G 第2G 第3G第4G

74%

(30)

⼤学グループの分野別論⽂数割合の推移(分数カウント)

30

大学グループによって分野別論文数割合の状況は異なる。

第1G: 物理学、材料科学、環境・地球科学の割合が大きい。

第2G: 第1Gに比べて、臨床医学の割合が大きい。

第3Gと第4G: 臨床医学や基礎生命科学の割合が大きい。

【大学グループの分野別論文数割合の推移(分数カウント)】

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1981 85 89 93 97 01 05 09 13

1 G

環境・地球科学

臨床医学 材料科学 化学

物理学

計算機・数学 工学

基礎生命科学

2015年 0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1981 85 89 93 97 01 05 09 13

2 G

環境・地球科学

臨床医学 材料科学 化学

物理学

計算機・数学 工学

基礎生命科学

2015年 0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1981 85 89 93 97 01 05 09 13

3 G

環境・地球科学

臨床医学 材料科学 化学

物理学 計算機・数学

工学

基礎生命科学

2015年 0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1981 85 89 93 97 01 05 09 13

4 G

環境・地球科学

臨床医学 材料科学 化学

物理学 計算機・数学

工学

基礎生命科学

2015年

第1G 第2G 第3G 第4G

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、分数カウントにより分析。年の集計は出版年(Publication year, PY)を用いた。研究ポートフォリオ8分野に分類でき ない論文を除いた結果。単年の集計である。

(注2)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に、科学技術・学術政策研究所が集計。

(31)

分野 大学 グループ

PY2003- 2005年

(平均値)

PY2013- 2015年

(平均値)

分野 大学

グループ

PY2003- 2005年

(平均値)

PY2013- 2015年

(平均値)

第1G 2,018 1,893 -6% 第1G 713 706 -1%

第2G 2,315 2,087 -10% 第2G 857 921 8%

第3G 1,565 1,335 -15% 第3G 430 408 -5%

第4G 2,029 1,798 -11% 第4G 811 740 -9%

日本全体 10,783 9,470 -12% 日本全体 4,654 4,217 -9%

第1G 968 800 -17% 第1G 466 558 20%

第2G 734 673 -8% 第2G 477 582 22%

第3G 512 441 -14% 第3G 199 241 21%

第4G 753 558 -26% 第4G 207 306 48%

日本全体 4,727 3,637 -23% 日本全体 2,125 2,592 22%

第1G 2,624 2,057 -22% 第1G 1,368 1,664 22%

第2G 1,923 1,520 -21% 第2G 2,207 2,541 15%

第3G 892 668 -25% 第3G 2,548 2,794 10%

第4G 1,488 1,157 -22% 第4G 3,491 3,930 13%

日本全体 10,684 7,765 -27% 日本全体 13,140 15,668 19%

第1G 495 533 8% 第1G 2,876 2,599 -10%

第2G 625 591 -5% 第2G 3,291 3,107 -6%

第3G 301 296 -2% 第3G 2,815 2,670 -5%

第4G 544 532 -2% 第4G 3,976 3,887 -2%

日本全体 2,551 2,420 -5% 日本全体 18,630 17,804 -4%

材料科学 環境・

地球科学

物理学 臨床医学

計算機・

数学

基礎 生命科学

分数カウント 論文数 分数カウント 論文数

化学 工学

⼤学グループの分野別論⽂数の変化(分数カウント)

31

論文数の増減は、大学グループより、分野に依存している。

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、分数カウントにより分析。年の集計は出版年(Publication year, PY)を用いた。

(注2)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に、科学技術・学術政策研究所が集計。

(32)

32

共著論⽂による成果の拡⼤

(33)

整数 整数 整数 大学

グループ

PY2003- 2005年

(平均値)

PY2013- 2015年

(平均値)

大学 グループ

PY2003- 2005年

(平均値)

PY2013- 2015年

(平均値)

大学 グループ

PY2003- 2005年

(平均値)

PY2013- 2015年

(平均値)

第1G 19,467 20,886 7% 第1G 2,040 2,381 17% 第1G 210 270 29%

第2G 20,254 22,125 9% 第2G 1,597 2,015 26% 第2G 126 197 56%

第3G 15,106 16,671 10% 第3G 955 1,226 28% 第3G 72 119 65%

第4G 21,631 23,673 9% 第4G 1,314 1,596 22% 第4G 97 149 53%

第1G-第4G 63,233 65,254 3% 第1G-第4G 4,740 5,375 13% 第1G-第4G 398 537 35%

日本全体 76,802 77,203 1% 日本全体 5,821 6,527 12% 日本全体 513 709 38%

論文数 Top10%補正論文数 Top1%補正論文数

全分野 全分野 全分野

⼤学グループの論⽂数の変化(整数カウント)

33

整数カウントにおける大学グループの論文数、Top10%・Top1%補正論文数の変化で は、全ての大学グループ(第1G~第4G)において、増加している。

全ての大学グループ各々の伸び率は、日本全体より大きい。

【 整数カウント(論文への関与度) 大学グループの論文数、Top10%・Top1%補正論文数】

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、整数カウントにより分析。

(注2)Top10%(Top1%)補正論文数とは、被引用数が各年各分野上位10%(Top1%)に入る論文を抽出後、実数で論文数の1/10 (1/100)となるように 補正を加えた論文数を指す。

(注3)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に科学技術・学術政策研究所が集計。

(34)

各⼤学グループと⽇本全体の論⽂数の伸び率の違い

34

仮説: 各大学グループは共著論文により成果を拡大

⇒ 責任著者別論文数に注目し論文産出における構造を把握

0 5000 10000 15000 20000 25000

2003-05 2013-15 2003-05 2013-15 2003-05 2013-15 2003-05 2013-15

第1G 第2G 第3G 第4G

+7% +9% +10% +9%

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

2003-05 2013-15

第1~4G

+3%

伸び率の違いは どのような理由か?

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000

2003-05 2013-15

日本全体

+1%

第1G~第4Gを 1つのグループと して集計した推移

整数カウント 整数カウント

各大学グループの論文数 は増加

第1G~第4Gの論文数

(重複排除後)の伸び率は+3%

(35)

整数カウント、分数カウント、責任著者カウント

35

例: 2件の論文における著者所属が以下のような場合

A大学の論文数の合計値は、

整数カウントで2件、分数カウントで2/3件、責任著者カウントで1件。

は責任著者所属を意味する)

著者所属 1 著者所属 2 著者所属 3 論文① A大学 B大学 C大学 論文② A大学 B大学 C大学

A大学 を集計すると、

整数 カウント

分数 カウント

責任著者 カウント

論文① 1件 1/3件 1件

論文② 1件 1/3件 0件

合計値 2件 2/3件 1件

(36)

整数カウント、分数カウント、責任著者カウントの意味

36

【大学グループ別の論文数の集計イメージ図】

 責任著者カウントでは、整数カウントの論文数を、研究をリードした(論文に責 任を持つ)大学グループ・組織区分別に分割可能。

整数カウントの論文数

論文への

関与度

分数カウント

の論 文 数

他機関・他大学

論文への

貢献度

責任著者カウン

トの 論 文 数

論文の

リード度

他大学G 海外機関

その他

( 著 者 所 属

で 重みづけ)

分数カウント 整数カウント 責任著者カウント

( 責 任 著 者 で 分 割 可 能

(37)

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年

第1G 第2G 第3G 第4G

海外機関 その他 他大学

G

自大学

G

61%55%

64%57% 65%

56% 64%

57%

77%72%

16%

17%

15%

17%

17%

20%

17%

20%

11%

10%

11%

11%

11%

11%

11%

11% 11%

10%

12%18%

10%15% 8%

13% 9% 13% 11%

16%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年

第1G 第2G 第3G 第4G 第1~4G

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

2003-05年 2013-15年

第1~4G

⼤学グループの責任著者別論⽂数の状況

37

全ての大学グループ: 自大学Gの責任著者論文数割合が低下、海外機関や他大学G の責任著者論文数割合は増加。

第1G: 海外機関の責任著者論文数割合が最も大きく、10年間で大きく増加。

第3Gと第4G: 第1Gと第2Gに比べて、他大学Gの責任著者論文数割合が大。

【大学グループの責任著者別論文数の推移と割合】

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、責任著者カウントにより分析。3年移動平均値である。

(注2)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に科学技術・学術政策研究所が集計

(38)

共著による論⽂数の増加

38

論文①

A大学

論文②

B大学

A大学 B大学 日本 全体

1件 1件 2件

論文①’

A大学、B大学

論文②’

B大学、A大学

A大学 B大学 日本 全体

2件 2件 2件

A大学とB大学が共著した場合 2倍 2倍

その ま ま

 各大学グループの論文数(整数カウント)は、共著論文によって増加。

ただし、以下のような場合、日本の論文数は変化しない。

(39)

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年

第1G 第2G 第3G 第4G

海外機関 その他 他大学

G

自大学

G

57%

47%

56%

44% 51%

36%

48%

35%

67%

56%

11%

13%

15%

16%

22%

23%

21%

23%

12%

8%

11%

11%

10%

11%

11%

11%

11%

9%

20%

32%

18%

29%

18%

30%

19%

31%

21%

34%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年 2003-05年 2013-15年

第1G 第2G 第3G 第4G 第1~4G

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

2003-05年 2013-15年

第1~4G

(A)

(B)

(C)

(D)

(X)

⼤学グループの責任著者別Top10%補正論⽂数の状況

39

Top10%補正論文数: 自大学Gの割合が小さく、海外機関の割合が大きい。

海外機関が責任著者のTop10%補正論文数に注目すると、

第1G~第4G各々の合計値: (A)+(B)+(C)+(D) = 2,221件

第1G~第4Gを1つのグループとして集計した値: (X) = 1,812件

【大学グループの責任著者別Top10%補正論文数の推移と割合】

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、責任著者カウントにより分析。3年移動平均値である。

(注2)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に科学技術・学術政策研究所が集計

+409件

(40)

国際共著の形態と⽇本全体の論⽂数への寄与

40

海外機関X

A大学 C大学

B大学

特定の海外機関と

日本のA, B, C大学が共著している場合

A大学 B大学 C大学 日本 全体

1件 1件 1件 1件

 海外機関との国際共著形態によって、日本全体の論文数への寄与は異なる。

異なる海外機関と

日本のA, B, C大学が共著している場合

A大学 B大学 C大学 日本 全体

1件 1件 1件 3件

A大学

海外機関X

B大学 海外機関Y

C大学 海外機関Z

3件 > 1件 3件3件

(41)

全分野 PY2013-2015

年(平均値) 特法・独法 企業 その他

第1G 9.8% 8.3% 12.9% 4.5% 6.8% 20.2%

第2G 6.9% 8.7% 11.4% 5.3% 6.8% 18.3%

第3G 4.7% 8.4% 10.0% 6.3% 5.2% 17.6%

第4G 4.2% 7.5% 9.5% 5.1% 5.4% 16.7%

第1~4G 6.4% 4.9% 10.7% 4.9% 4.9% 17.2%

その他

海外機関 他大学G

自大学G

Q値と共著形態の関係

41

論文数に占めるTop10%補正論文数割合(Q値)では、全ての大学グループで、責任 著者が自大学Gよりも海外機関や特殊法人・独立行政法人である論文のQ値が高い。

第2G~第4Gにおいては、責任著者が自大学Gよりも他大学GのQ値が高い。

【大学グループの責任著者別Top10%補正論文数割合(Q値)】

(注1)Article, Reviewを分析対象とし、責任著者カウントにより分析。3年移動平均値である。

(注2)自大学GよりもQ値が1.0%ポイント以上高いものをマークしている。

(注3)第1~4Gは、第1Gから第4Gを1つのグループとして集計した値である。第1~4Gにおける他大学Gはその他Gのみの値を示す。

(注4)クラリベイト・アナリティクス社 Web of Science XML (SCIE, 2016年末バージョン)を基に科学技術・学術政策研究所が集計

(42)

まとめ:⼤学グループ別の論⽂分野構造(分数カウント)

42

⼤学グループの論⽂分野構造は異なっている。

日本全体に占める第1G~第4Gの論文数シェアはほぼ均等であるが、大学グ ループごとの論文分野構造は異なっている。

第1Gでは、物理学、材料科学、環境・地球科学の割合が大きい。第2Gでは、第 1Gに比べて、臨床医学の割合が大きい。第3G及び第4Gでは、臨床医学や基礎 生命科学の割合が大きい。

論⽂数の増減は⼤学グループ別より、論⽂分野に依存している。

化学、材料科学、物理学では、全ての大学グループにおいて論文数が減少。

環境・地球科学、臨床医学では、全ての大学グループにおいて論文数が増加。

(43)

まとめ: 共著論⽂による成果の拡⼤

43

責任著者別論⽂数割合の構造が変化している。

共著論文の増加に伴い、自大学Gの責任著者論文数割合が低下している。他方 で、海外機関や他大学Gの責任著者論文数割合が拡大している。

共著論文は、個別大学の論文数(整数カウント)の増加につながっているが、その 形態によって、日本全体の論文数への寄与は異なる。

共著論⽂は論⽂の注⽬度の向上にも寄与する。

責任著者が自大学Gよりも海外機関や特殊法人・独立行政法人である論文のQ 値が高く、第2G~第4Gにおいては、責任著者が自大学Gよりも他大学GのQ値が 高い。

(44)

⽰唆と今後の⽅向性

44

(45)

⽇本の⼤学システムの特徴

45

 日本の大学をシステムとしてみると第1~第4グループそれぞれが、日本の論 文数へ同程度の貢献(基礎生命科学や臨床医学では第4グループの貢献が 一番大きい)をしており、日本全体の論文数の増加を目指すのであれば、そ れぞれの大学グループが研究活動を向上させることが求められる。

 ただし、大学グループによって、研究活動の分野、研究活動に用いているリ ソースは異なっており、研究マネジメントや資金配分に際しては大学グループ による状況の違いを踏まえる必要がある。

(問題提起)

 大学の研究力を強化すると言っても、全ての大学に同じ方策は当てはまらな いのではないか。例えば、第3, 4グループの大学を対象とした公募型資金も あり得るのではないか。

分野別×大学グループ別の論文産出構造の詳細な理解

生態系としての日本の大学システムの理解(学生・研究者の流動等)

私立大学の研究ポテンシャル

調査研究の 今後の方向性

(46)

研究のネットワーク化

46

 共著論文の増加に伴い、大学の研究力の相互依存性が増している(研究の ネットワーク化の進展)。例えば、第3, 4グループの大学の研究活動の低下は、

第1グループの論文生産にも影響を与える可能性がある。

 共著論文の増加は、個別大学の論文数の増加、論文の注目度の向上に寄 与している。しかし、共著形態によっては必ずしも、日本全体の論文数の増加 にはつながらない。

(問題提起)

 研究のネットワーク化の進展に加えて、研究の独立性・多様性の向上が重要。

 研究(国際共同研究も含めて)をリードするPIの数を、いかに増やしていくか。

 国際共同研究相手の多様性を、いかに向上していくか。

研究のネットワーク化の要因の理解

知識創出がなされるプロセス(ダイナミクス)の理解

研究者コミュニティにもとづく研究領域把握

研究チームのマネジメント 等

調査研究の 今後の方向性

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