投資信託の共通KPIに関する分析について
(令和3年3月末基準)
2 0 2 1 年 1 1 月 1 0 日
金 融 庁
1
① 投資信託の運用損益別顧客比率
投資信託の共通KPIの概要
金融事業者の選択にあたっては、各事業者が独自に設定・公表する自主的なKPIに加え、他の事業者と比較して、長期的に リスクや販売手数料等のコストに見合ったリターンが確保できているかを見ることが有益であると考えられることから、金融庁 は、各事業者に対し、リターンに関連する3つの指標について、共通の定義により公表することを求めている。
基準日に投資信託を保有している各顧客について、購入時以 降のリターンを算出し、全顧客を100%とした場合のリターン別 の顧客分布を示したもの。
(注)①、②、③の詳細な定義については、こちらを参照。
基準日の評価金額+累計分配金額-購入金額(手数料込)
基準日の評価金額 購入時以降のリターン(%)=
購入時以降のリターン(%)
全顧客の分布
当社の全顧客の26%は、リターン が+10%以上+30%未満
② 投資信託の預り残高上位20銘柄のコスト・リターン
ある銘柄は、コスト2.3%に対 し、リターン8%
預り資産残高上位20銘柄の 平均的なコストは1.4%で、リ ターンは7.5%
預り資産残高上位20銘柄について、コスト(販売手数料率の1/5と信 託報酬率の合計値)とトータルリターン(過去5年間の基準価額の月 次騰落率を年率換算)をプロットしたもの。
③ 投資信託の預り残高上位20銘柄のリスク・リターン
預り資産残高上位20銘柄について、リスク(過去5年間の基準価額の 月次騰落率のバラツキ)とトータルリターン(同左)をプロットしたもの。
ある銘柄は、リスク12%に対 し、リターン8%
預り資産残高上位20銘柄の 平均的なリスクは9%で、リ ターンは7.5%
(例)
(例) (例)
共通KPI① 投資信託の運用損益別顧客比率
新型コロナウイルス感染症の影響で、市場が一時的に下落した影響を受け、2020年3月末時点で、運用損益がプラスとなっ ている顧客の割合(金融事業者177者の単純平均)は、約3割であった(図表1)。
その後は市場が回復したこともあり、2021年3月末の時点で、運用損益がプラスとなっている顧客の割合(全事業者186者の 単純平均)は約8割まで上昇した(図表2)。
業態別に見ても、運用損益がプラスになっている顧客の割合は、各業態とも概ね8割を超えており、大半の金融事業者が、
市場による影響を大きく受けていることが窺われる。
2
図表1:投資信託の運用損益別顧客比率(2020年3月末基準) 図表2:投資信託の運用損益別顧客比率(2021年3月末基準)
(注1)基準日21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている金融事業者(186者)を集計(単純平均)
(注3)各業態の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(注4)各業態の右側の( )内数値は、公表先数
(注5)その他は、保険会社等1社、IFA7社、日本郵便
(資料)金融庁
(注1)基準日20年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている金融事業者(177者)を集計(単純平均)
(注3)各業態の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(注4)各業態の右側の( )内数値は、公表先数
(注5)その他は、保険会社等1社、IFA6社、日本郵便
(資料)金融庁
83%
92%
99%
79%
89%
83%
84%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
全事業者 (186)
その他 (9)
投資運用業者 (5)
証券会社 (58)
協同組織金融機関等 (12)
地域銀行 (87)
主要行等 (15)
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
29%
30%
61%
24%
27%
30%
36%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
全事業者 (177)
その他 (8)
投資運用業者 (5)
証券会社 (53)
協同組織金融機関等 (12)
地域銀行 (85)
主要行等 (14)
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
新型コロナウイルス感染症による市場の変動を受け、2020年3月末時点と比較して、リターンが上昇。リスク及びコストについ て、大きな変動は見られなかった。
共通KPI②・③ 投資信託の預り残高上位20銘柄のコスト・リターン/リスク・リターン
3
図表3:コストとリターン(全公表事業者) 図表4:リスクとリターン(全公表事業者)
(注1)基準日は21年3月末
(注2) 業態別及び全業態平均(21年3月末)は、21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている事業者のうち、
21年3月末基準の同計数を報告した事業者183者を集計。その他はIFA及び日本郵便
(注3)全業態平均(20年3月末)は、21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている事業者のうち、20年3月末 基準の同計数を報告した事業者174者を集計
(注4)コストは、販売手数料率(税込)の1/5と信託報酬率(税込)の合計値。リターンは、過去5年間のトータルリターン
(年率換算)
(資料)金融庁
(注1)基準日は21年3月末
(注2)業態別及び全業態平均(21年3月末)は、21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている事業者のうち、
21年3月末基準の同計数を報告した事業者183者を集計。その他はIFA及び日本郵便
(注3)全業態平均(20年3月末)は、21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている事業者のうち、20年3月末 基準の同計数を報告した事業者174者を集計
(注4)リスクは、過去5年間の月次リターンの標準偏差(年率換算)。リターンは、過去5年間のトータルリターン
(年率換算)
(資料)金融庁
-20%
-10%
0%
10%
20%
0% 1% 2% 3%
主要行等 地域銀行
協同組織金融機関等 保険会社等 証券会社 投資運用業者 その他
全業態平均(2021年3月末)
全業態平均(2020年3月末)
(高)
(低)
リ タ ー ン
(低) (高)
コスト
全体平均
(20年3月末)
全体平均
(21年3月末)
-20%
-10%
0%
10%
20%
0% 5% 10% 15% 20% 25%
主要行等 地域銀行
協同組織金融機関等 保険会社等 証券会社 投資運用業者 その他
全業態平均(2021年3月末)
全業態平均(2020年3月末)
(高)
(低)
リ タ ー ン
(低) (高)
リスク
全体平均
(20年3月末)
全体平均
(21年3月末)
【参考1】 主要行等の投資信託の運用損益別顧客比率
■主要行等(運用損益率0%以上の顧客割合が高い順)
4
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている主要行等(15者)を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
70%
74%
80%
81%
83%
83%
83%
87%
87%
87%
88%
88%
89%
89%
90%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
オリックス銀行 あおぞら銀行 三菱UFJ信託銀行 三井住友信託銀行 みずほ銀行 新生銀行 ゆうちょ銀行 りそな銀行 りそなホールディングス 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 SMBC信託銀行 イオン銀行 ソニー銀行 みずほ信託銀行
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
83%
(全業態平均)
66%
71%
73%
73%
74%
74%
74%
74%
74%
74%
75%
75%
76%
76%
77%
77%
78%
78%
78%
78%
79%
79%
79%
80%
80%
80%
80%
80%
81%
81%
81%
81%
82%
82%
82%
82%
82%
82%
82%
83%
83%
83%
83%
83%
84%
84%
85%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
北國銀行 長崎銀行 筑波銀行 長野銀行 東京きらぼしFG きらぼし銀行 清水銀行 香川銀行 広島銀行 百十四銀行 愛知銀行 中京銀行 富山第一銀行 豊和銀行 山形銀行 横浜銀行 沖縄海邦銀行 武蔵野銀行 千葉銀行 徳島大正銀行 但馬銀行 四国銀行 高知銀行 福島銀行 百五銀行 トマト銀行 三十三FG 常陽銀行 福岡中央銀行 西京銀行 富山銀行 中国銀行 仙台銀行 紀陽銀行 東日本銀行 栃木銀行 滋賀銀行 東和銀行 南都銀行 群馬銀行 宮崎銀行 関西みらい銀行 東京スター銀行 鹿児島銀行 北都銀行 大垣共立銀行 名古屋銀行
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
83%
(全業態平均)
【参考2】 地域銀行の投資信託の運用損益別顧客比率
■地域銀行(運用損益率0%以上の顧客割合が高い順)
(左下より続く)
5
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている地域銀行のうち、下位47者を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている地域銀行のうち、上位40者を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
85%
85%
85%
85%
85%
85%
85%
86%
86%
86%
86%
86%
87%
87%
87%
87%
87%
88%
88%
88%
88%
88%
88%
88%
89%
89%
89%
89%
89%
89%
89%
89%
90%
91%
91%
91%
94%
95%
95%
96%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
十六銀行 荘内銀行 北海道銀行 琉球銀行 七十七銀行 京都銀行 宮崎太陽銀行 北洋銀行 京葉銀行 肥後銀行 みちのく銀行 北陸銀行 岩手銀行 きらやか銀行 大東銀行 東邦銀行 千葉興業銀行 東北銀行 阿波銀行 みなと銀行 西日本シティ銀行 南日本銀行 熊本銀行 足利銀行 福岡銀行 スルガ銀行 沖縄銀行 第四北越銀行 十八親和銀行 埼玉りそな銀行 八十二銀行 愛媛銀行 伊予銀行 秋田銀行 山陰合同銀行 静岡銀行 山口銀行 北九州銀行 もみじ銀行 島根銀行
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
【参考3】 協同組織金融機関等の投資信託の運用損益別顧客比率
■協同組織金融機関等(運用損益率0%以上の顧客割合が高い順)
6
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている協同組織金融機関等(12者)を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
78%
78%
83%
84%
85%
89%
93%
93%
95%
95%
98%
99%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
新潟信用金庫 大川信用金庫 岐阜信用金庫 多摩信用金庫 北海道労働金庫 中国労働金庫 旭川信用金庫 四国労働金庫 三条信用金庫 静岡県労働金庫 東春信用金庫 銚子商工信用組合
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
83%
(全業態平均)
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている証券会社のうち、下位28者を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
52%
55%
58%
66%
66%
68%
70%
70%
70%
72%
72%
72%
73%
73%
74%
74%
75%
75%
77%
77%
78%
78%
78%
78%
79%
79%
80%
80%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
OKB証券 安藤証券 おきぎん証券 七十七証券 めぶき証券 とちぎんTT証券 十六TT証券 とうほう証券 ひろぎん証券 極東証券 丸八証券 内藤証券 大山日ノ丸証券 藍澤証券 きらぼしライフデザイン証券 浜銀TT証券 ちばぎん証券 リテラ・クレア証券 第四北越証券 三晃証券 九州FG証券 ほくほくTT証券 エース証券 静銀ティーエム証券 水戸証券 永和証券 岡三にいがた証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
■証券会社(運用損益率0%以上の顧客割合が高い順)
【参考4】 証券会社の投資信託の運用損益別顧客比率
7
(左下より続く)
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている証券会社のうち、上位30者を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
81%
81%
81%
81%
81%
81%
81%
82%
82%
82%
82%
82%
83%
84%
85%
85%
85%
86%
86%
86%
88%
88%
88%
89%
90%
91%
92%
93%
94%
95%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
西日本シティTT証券 中銀証券 FFG証券 岡三証券 八十二証券 北洋証券 むさし証券 ワイエム証券 いちよし証券 東海東京証券 大和証券 あかつき証券 ぐんぎん証券 岡三オンライン証券 百五証券 岩井コスモ証券 豊証券 東洋証券 CONNECT SMBC日興証券 木村証券 みずほ証券 フィデリティ証券 auカブコム証券 四国アライアンス証券 マネックス証券 野村證券 丸三証券 SBI証券 楽天証券
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
83%
(全業態平均)
■その他事業者等
(運用損益率0%以上の顧客割合が高い順)
【参考5】 その他事業者の投資信託の運用損益別顧客比率
8
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている保険会社等、投資運用業者、IFA,、日本郵便(14者)を集計
(注3)各者の右端のパーセンテージは、運用損益率0%以上の顧客割合(小数点以下四捨五入)
(資料)金融庁
75%
83%
86%
92%
95%
98%
98%
99%
99%
100%
100%
100%
100%
100%
100% 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
アイ・パートナーズフィナンシャル 日本郵便 第一生命保険 Fan 嶋田商事 レオス・キャピタルワークス FPフローリスト 住まいと保険と資産管理 セゾン投信 コモンズ投信 FPブレーン 財コンサルティング 鎌倉投信 ストラテジックキャピタル
運用損益率が0%未満の顧客比率 運用損益率が0%以上の顧客比率
(顧客比率)
83%
(全業態平均)
100 % 80% 60% 40% 20% 0% 20% 40% 60% 80% 100 %
100%
80%
60%
40%
20%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
■運用損益別顧客比率(全業態)(右から、運用損益0%以上の顧客割合が高い順)
【参考6】 投資信託の運用損益別顧客比率 (全業態)
運用損益率がプラス(0%を含む)となっている顧客の割合
運用損益率がマイナスとなっている顧客の割合
(顧客比率)
9
■主要行等(15者) ■地域銀行(87者) ■協同組織金融機関(12者)■証券会社(58者) ■その他事業者(14者)
(注1)基準日は21年3月末
(注2)21年9月末基準で金融事業者リストに掲載されている事業者のうち、21年3月末基準の同計数を報告した事業者186者を集計
(注3)その他事業者は、保険会社等1社、投資運用業者5社、IFA7社、日本郵便
(資料)金融庁