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物質世界とイデア

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Academic year: 2021

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(1)

物質世界とイデア

2019年8月26日

意識物理学研究所研究会 in 東京

(2)

次元の原理

(1) 次元は観察によって構成される。(次元の違いとは観察位置の違 いである)

(2) 観察者はより上位の観察者によって、観察空間に「投げ込まれ る」。

(3) 上次元から下次元は観察することができるが、その逆はできない (4) 3つの次元(三角形)が1つ(点)に「凝縮化」することによっ て、物質世界の多層的(フラクタル)な構造が形成される。

(3)

観察と次元の構造

(観察ダイアグラム)

観察と次元の構造。人間の意識のカタチをあらわす。

a b

c

d

e

f i

(4)

点と線分のイデア

(1) 点(頂点)

存在(顕在化した観察者および観察対象)を表す。ひと つの次元に対応する。

(2) 線分(辺)

観察者と観察対象(または2つの観察対象)という2つ の存在(次元)の間の関係性を表わす。潜在化した次元 という言い方もできる。

2つの存在の間に差異がある場合を「対化」、差異が消 失した場合を「中和」とよぶ。

物理学において、モノ(または粒子)とモノとの間には たらく力(またはゲージボゾン)を表す。

例えば電磁気力の場合、電荷には正と負とがあり、引力 と斥力の2種類があるので対化、重力の場合は引力しか ないので中和といえる。

a b

存在 存在

関係性

SO(2)≅U(1) 対化 O(1,1) 中和

(5)

正三角形のイデア

3つの存在(頂点)abcと3つの関係性(辺)

ab,bc,caが一体となってひとつのシステムを構

成する。3辺ab,bc,caはすべて対化である。

正三角形abcにおいて頂点abおよびcを観察

( 等化 ) する存在であると同時に 、bc よって観察(等化)される存在でもある。

ある頂点とそれに向かい合う辺(abcなど)

は対(対化)の関係になるが、正三角形にお いて頂点と辺の数が等しいので、両者が入れ 替わった(つまり存在と関係性の役割が逆に なった)イデアが発生し、それは逆向きの正 三角形で表される。両者を組み合わせたカタ チであ る六芒 星が 、 対 化の関 係の消 失 (中 和)をあらわす。

正三角形のイデアは物理学において、3つの クォークがひとつの陽子を構成するさまを表 す。イデアは崩壊しないので、陽子が崩壊す ることもない。

a b

c 存在

存在 存在

関係性 関係性

関係性

正三角形のイデア。3つの存在(頂点)と 3つの関係性(辺)が一体となってひとつ のシステムを構成する。

六芒星。上向きの正三角形と下向きの正三角形 の組み合わせが頂点と辺(存在と関係性)の中 和をあらわす。

SU(2)/Z2 ≅ SO(3)

(6)

正四面体のイデア

4つの頂点(abcd)と6つの辺(ab,bc,ca,ad,bd,cd)からなる プラトン立体である。「3+1」が三角形abcとその観察 dの対化をあらわす。この両者にはさらに高次元の観察 者によって対化と中和の関係が発生する(リー群SO(4)

O(3,1)の関係)。対化の場合、6つの辺すべてが対化

の関係であり、中和の場合、3辺ab,bc,caが対化、残り の3辺ad,bd,cdが中和の関係となる。

存在

存在

存在

存在 関係性 関係性

関係性

関係性

関係性 関係性

b

c d

a

正四面体のイデア。4つの 存在(頂点)と6つの関係 性(辺)からなる。

(7)

正六面体と正八面体

正六面体は2つの双対な(逆向きの)正四面体を組み合 わせることによって得られる。

正八面体は正四面体の6つの辺の中点同士 を結ぶことによって得られる。辺点変換 に対応する。

正四面体の辺を頂点に変換(「関係性」を「存在」に変換)したイデアが、正八面体である。

正八面体は正四面体の6つの辺の中点同士を結ぶことによって得ることができる。

一方、正四面体を2つ組み合わせたイデアが、正六面体である。このとき、存在(頂点)の意 味はそのまま継承され、「関係性」(辺)は面として継承される。従って、正八面体は正六面 体の面を頂点に変換(面点変換)することによって得ることができる。

(8)

正五胞体のイデア

正五胞体は4次元空間に埋め込まれた立体(超立体)で、5つの頂点と10の辺からな る。それの2次元への射影が、五芒星と五角形を組み合わせたカタチとなる。

SO(5)は、変換される5つ の次元がすべて対称である。

Sp(2)は「3」と「1」の対化を 5番目の次元が観察する、3+1

+1の構造をしている。「3」が 1つの次元に「凝縮化」すること で、再び「3」が形成される。

(9)

数学・物理学との対応

(10)

(1)線分: SO(2)≅U(1) または O(1,1)

は群同型を表す)

2つの次元の関係性を表す。U(1)(SO(2))の回転 𝑒𝑖𝜃(または cos 𝜃sin 𝜃)を擬回転 𝑒𝜃

(または cosh 𝜃sinh 𝜃)に置き換えたのが、ローレンツ群O(1,1)である。前者が2つの 次元の間に差異がある(実数と虚数の関係)ことを表し(対化という)、後者は2つの 次元の間に差異がない(ともに実数の関係)ことを表す(中和という)。両者の2行2 列の行列による表現は、それぞれ

cos𝜃 −sin𝜃 sin𝜃 cos𝜃

および cosh𝜃 −sinh 𝜃

−sinh𝜃 cosh𝜃 であり、対応するリー環は

0 −𝜃

𝜃 0 = −𝑖𝜃𝜎2

および 0 −𝜃

−𝜃 0 = −𝜃𝜎1 である。ただし、𝜎1, 𝜎2, 𝜎3 は3つのパウリ行列を表す。

𝜎1 = 0 1

1 0 , 𝜎2 = 0 −𝑖

𝑖 0 , 𝜎3 = 1 0 0 −1

(11)

(2)三角形: SU(2)/Z2 ≅ SO(3)

3つの次元の三つすくみの関係を表す。以下の3つの関

三角形abcにおいて、

aおよびbの対化を観察(等化という)するのがc bおよびcの対化を等化するのがa

cおよびaの対化を等化するのがb が3つのパウリ行列の間の交換関係

𝜎𝑗, 𝜎𝑘 = 2𝑖𝜀𝑗𝑘𝑙𝜎𝑙 (𝑗, 𝑘, 𝑙 = 1,2,3) によって表現されている。

群の次元(正三角形の辺の数に対応)3と、回転を受ける ベクトル空間の次元(正三角形の頂点の数に対応)3が等 しい。その結果、存在を表す頂点と関係性を表わす辺の 間に混同(同一化)が発生する(辺abと頂点cなど)。六 芒星によって表されるこの中和が、次で説明される電場 と磁場の中和の要因となる。

(12)

(3)正四面体: SO(4) または SL(2,C)/Z2≅O(3,1)

正四面体の1つの頂点dが正三角形abcを観察する。この とき、正三角形abcdの対化がSO(4)によって、中和が O(3,1)によって表される。

SO(4)は、4つ(ベクトル空間の次元)の頂点がすべて 対等な関係であり、6つ(群の次元)の辺がすべて対化 を表し、独立で対等な関係である。

O(3,1)の場合、三角形abcの三辺ab,bc,caが等化(部分群 SO(3))、頂点dからabcに下ろされた3辺ad,bd,cdが中和 となる(それぞれ部分群O(1,1))。

(13)

SL(2,C)/Z2≅O(3,1)

I↔σ3混合によって 第3軸方向に観察者 が投げ込まれる

1 0 0 1

1 0 0 −1 I

σ1

σ2

σ3

擬回転O(1,1)

回転(SO(3)~SU(2))

0 1 1 0

0 −𝑖 𝑖 0

ローレンツ群SL(2,C)と正四面体との対応。SL(2,C)によって変換される4つのR-基底である単位行列 𝐼 および3つのパウリ行列 𝜎𝑖 が正四面体の4頂点に対応する。 𝐼 − 𝜎3 混合によって3次元直交座 標における第3軸方向に観察者が投げ込まれる。

ワインバーグ=サラ ム理論(電弱統一理 論)における𝑍0ボゾ ンと光子(電磁場)

の混合に対応

(14)

𝑆𝑝(1) × 𝑆𝑝(1)/𝑍

2

≅ 𝑆𝑂(4)

写像 𝑓: 𝔰𝔭 1 × 𝔰𝔭 1 → 𝔬 4 = 𝔬(𝑯) 𝑓 𝑝, 𝑞 𝑥 = 𝑝𝑥 − 𝑥𝑞 𝑥 ∈ 𝑯

が、𝑹-Lie環としての同型を与える。行列表示は

𝑓 𝑝, 𝑞 =

0 −𝑝1 + 𝑞1 𝑝1 − 𝑞1 0

−𝑝2 + 𝑞2 −𝑝3 + 𝑞3

−𝑝3 − 𝑞3 𝑝2 + 𝑞2 𝑝2 − 𝑞2 𝑝3 + 𝑞3

𝑝3 − 𝑞3 −𝑝2 − 𝑞2

0 −𝑝1 − 𝑞1 𝑝1 + 𝑞1 0 𝑝1 − 𝑞1 → 𝐸𝑥, 𝑝2 − 𝑞2 → 𝐸𝑦, 𝑝3 − 𝑞3 → 𝐸𝑧 𝑝1 + 𝑞1 → 𝐵𝑥, 𝑝2 + 𝑞2 → 𝐵𝑦, 𝑝3 + 𝑞3 → 𝐵𝑧 と置き換えると、電磁場テンソルになる。

2017/8/20

(15)

SO(4)と電磁場

電磁場テンソル 𝐹𝜇𝜈 SO(4)のリー環の構造をし ている。電場と磁場が中和した結果、発生する のが電磁波(光)である。

SO(4) ≅SU(2)xSU(2)/Z2 𝐹𝜇𝜈 = 𝜕𝜇𝐴𝜈 − 𝜕𝜈𝐴𝜇 =

0 −𝐸𝑥 𝐸𝑥 0

−𝐸𝑦 −𝐸𝑧

−𝐵𝑧 𝐵𝑦 𝐸𝑦 𝐵𝑧

𝐸𝑧 −𝐵𝑦

0 −𝐵𝑥

𝐵𝑥 0 jx(Ax)

jy(Ay)

jz(Az) ρΦ

Ez Ex

Ey

Bz Bx By

正四面体と電磁場との対応。4つの頂点が四元ポテン シャル Φ, 𝐴 または四元電流 𝜌, 𝑗 に対応し、6つの辺 が電場 𝐸 および磁場 𝐵 に対応する。

(16)

(4)正五胞体: Sp(2)/Z2≅SO(5)

𝐸

𝑚 𝑝

𝛾𝑖= 0 −𝜎𝑖 𝜎𝑖 0

𝛾0= 0 𝐼 𝐼 0

𝐸

𝑚 𝑝

𝛾𝑖= 0 𝜎𝑖

−𝜎𝑖 0

𝛾0= 𝐼 0 0 −𝐼

𝐼 = 𝐼 0 0 𝐼

相対論的極限(𝑚 → 0)

カイラル表示 𝑚𝑝 𝐸 を観察

古典論的極限(𝑝 → 0)

パウリ・ディラック表示 𝐸(𝑚と中和)が𝑝を観察 中和

観察

観察

𝑝 = 𝑚 𝑣 𝐸 = 𝑝𝑐

対化 中和

(17)

𝐸 + 𝑚

𝐸 − 𝑚 𝑝

他者 自己

モノ

𝑝

古典論的極限(𝑝 → 0)においてエネルギー 𝐸 と質量 𝑚 の中和によって生じるゲシュタルト。中和の結果、両者 は自己(𝐸 + m)と他者(𝐸 − 𝑚)とに分離し、モノ(運 動量)をはさんで両者が向かい合うというゲシュタルト を形成する

(18)

(5)SU(4)/Z2≅SO(6)

SU(2)xSU(2)/Z2SO()の関係を2重化して得られる。

SU(4)の場合、四面体の4つの頂点に1つの複素数を対 応させる。

1つの辺に、実実の対応と実虚の対応の2種類がある ことから、2x6辺=12の回転(次元)。それに、頂 点自体の回転が、「特殊」性から、4-1=3。合計で15次 元となる。

一方、SO(6)の場合、6つの頂点を六角形に配置すると、

合計15の辺(=次元)は六芒星(6次元)、六角形

(6次元)および対角線(3次元)の和となる。このう ち六芒星と六角形の12の辺を、3角形の3辺がそれぞれ 2x2=4重化しているとみなすと、正四面体(SO(4) の6辺と正三角形(SU(2))の3辺の関係が2重化したも のが、SU(4)の12の回転とSO(6)の12の回転の関係と 考えることができる。

(19)

「カタチの輪廻」

回転群の発展とそのカタチの関係。SO(3)は正三角形によって、SO(4)は正四面体によってそれぞれ表される。

SO(5)の平面への射影が五芒星であり、3次元空間への射影のひとつが、ピラミッド形(正八面体の半分)で

ある。SO(6)の平面への射影は六芒星(および六角形とその対角線)である。また、3次元空間への射影は、

正八面体(対角線を除く)である。SO(6)は2つの正三角形(SO(3))に分離し、また発展を続ける。

参照

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