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海外出張報告

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Academic year: 2021

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●  動衛研ニュース  ●

 平成 23 年 12 月 1、2 日にタイ・パタヤで開催  された FAO 主催の Closing Workshop of TCP/RAS/ 

3215  Assistance  on  diagnosis  and  management  of porcine reproductive and respiratory syndrome 

(PRRS) and other swine disease to improve swine  health status in selected countries(東南アジア諸 国の家畜衛生向上のための豚繁殖・呼吸障害症候群 および他の豚感染症の診断と対応に関する支援プロ ジェクトの最終会議)に出席しました。このワー クショップは、2006 年、中国において高熱を主徴 とした高い死亡率を示す高病原性 PRRS が発生し、

2007 から 2008 年にかけて、ベトナム、フィリピ ン、ラオス、カンボジアに発生が拡大したことから、

高病原性 PRRS の診断を中心とした本プロジェクト が、2010 年より 2 年間で始められたものです。参 加国は、カンボジア、ラオス、ミャンマー、フィリ ピン、タイ、ベトナムです。また、オブザーバーと して OIE アジア太平洋地域事務所より櫻井健二副代 表が参加されました。当初はバンコクでの開催予定 でしたが、大洪水のためにバンコクより東南におよ そ 170km 離れた地での開催となりました。本プロ ジェクトのリーダーである Dr. Carolyn C. Benigno

TAKAGI Michihiro

ウイルス・疫学研究領域 主任研究員 

髙 木 道 浩

東南アジア諸国の家畜衛生向上のための豚繁殖・呼吸障害症候群 および他の豚感染症の診断と対応に関する支援プロジェクトの 最終会議に出席

出張期間:平成 23 年 11 月 30 日〜 12 月 4 日 出張場所:タイ・パタヤ

海外出張報告

10 会議参加者(後列左から4番目が著者)

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● 2012.5.31  No.46 ●

11 11

Dr. Carolyn C. Benignoとのディスカッション

(Animal  Health  Officer、FAO)

および FAO の乾健二郎専門員よ り、日本の PRRS の現状と高病原 性 PRRS ウイルスの感染実験に関 する発表要請があり、今回会議 に参加しました。

 Mr.  Joachim  Otte(Senior  Animal  Production  and  Health  Officer、FAO) に よ る 開 会 の 挨 拶後、各国の養豚事情と家畜衛 生についてのポスター発表があ り、参加者との活発なディスカッ ションがありました。

 2 日 目 は、 ラ ボ ト レ ー ニ ン グ およびマニュアルの説明後、ラ オス、フィリピン、タイ、ベト

ナムより高病原性 PRRS、豚コレラの発生について のポスター発表がありました。次に、ベトナムの National Center for Veterinary Diagnosis(NCVD)

の Dr. Tung より、ベトナム、カンボジア、ラオス で発生した高病原性 PRRS ウイルスの遺伝子解析に ついての発表がありました。これらの地域では現在 も高病原性 PRRS が発生していますが、発生当時の 遺伝子型(2007 年タイプ)と 2009 年タイプの 2 つに分けられること、カンボジアおよびラオスでは ベトナムと国境を接していることから豚の移動など により同型のウイルスが伝播されたことが発表され ました。続けて豚コレラウイルスの遺伝子解析につ いても発表され、タイ、ベトナム、ラオス、カンボ ジアでは 2 つの遺伝子型が流行していること、高病 原性 PRRS と同様に豚の移動により発生が拡大して いることが示されました。どちらの感染症も陸続き であるが故の拡大であり、コントロールをするのが 困難であることから有効なワクチンの使用が希望さ れていました。その後、私から日本における PRRS の現状と高病原性 PRRS ウイルスの感染実験に関し て口頭発表し、最後に、Dr. Carolyn C. Benigno が 今後の豚感染症の問題点、高病原性 PRRS への対策 

について、参加国と共にディスカッションを行って 終了しました。

 本プロジェクトはこの会議で終了となりました が、参加国は引き続きこのようなプロジェクトの継 続を、さらに、動衛研への技術協力などを希望して いました。動衛研は OIE のコラボレーティングセン ターに認定されていることから、今後とも東南アジ ア各国との共同研究や技術協力といった国際協力を 進めていくことが必要であると考えます。

ポスター発表

参照

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