中期事業計画
Restart ~確かな変革、更なる成長
平成24年9月7日
中期事業計画説明会
説明内容
第一部
新生大王製紙について
第二部
中期事業計画について
1. 中期事業計画の概要
2. 経営基盤の再構築
3. 成長戦略
1. 新生大王製紙グループ体制
2. ガバナンス強化に向けた取り組み
第一部
1. 新生大王製紙グループ体制
新グループ体制の下、生産・販売・物流の最適化を図る
現19社体制 新39社体制連結子会社
19
社持分法適用会社
17
社連結対象外
3
社連結子会社
39
社大王製紙
大宮製紙 赤平製紙 ◆大成製紙(*2) 大阪紙販売 大建紙販売 四国紙販売 丸菱ペーパーテック ○大王紙運輸 ○ダイオーメンテナンス 持分法適用→連結子会社 対象外→連結子会社 富士ペーパーサプライ ○エリエール総業(含 子会社) ○エリエール産業(含 子会社) ダイオーペーパーコンバーティング エリエールペーパーテック 大王製紙デザインパッケージ 中国大王製紙パッケージ 阪神大王製紙パッケージ 近江大王製紙パッケージ エリエールテクセル ○ダイオーエンジニアリング ●買収による連結範囲の変更(*1) 注1)連結範囲は現時点での見通し。監査法人との協議後に確定大王製紙
凡例 紙・板紙事業関係会社 H&PC事業関係会社 ○ その他 注2)紙・板紙事業とH&PC事業を実施2. ガバナンス強化に向けた取り組み
◆再発防止策(抜粋)
社外取締役の招聘施策の徹底により、健全な社内規律を確立する
取締役間の相互監視機能の強化
各種規程の見直し
モニタリングの
改善
不正防止体制の
改善
意識改革
取締役会規則の見直し 子会社管理規程新設 経理関連規程類の全面見直し 監査役によるモニタリングの改善 内部監査機能の強化 関連事業部・経理部におけるモニタリング改善 連結子会社からの業務報告の徹底 リスク管理・コンプライアンス委員会の 役割・機能の強化 内部通報制度の報告経路の改善 グループ幹部役職員研修の新設 役員、部長を対象とする法令講習会の充実第二部
環境認識
「変革と成長」による環境適応力強化が不可欠と認識
内的 環境 外的 環境 収益性の向上 – コア事業の収益力向上 (洋紙・H&PC紙事業) – 財務基盤の強化 新グループ体制への移行 – ガバナンスの確立 – 生産・販売・物流体制の 最適化 脅威 – 情報通信メディアの変化 – 国内人口減少 – 輸入紙の流入増加 機会 – 国内シルバー商品の需要増加 – アジア諸国での衛生用品の 需要拡大かつてない
変革を要する
需要への
積極対応が必要
主要施策
北越紀州製紙株式会社が当社の大株主となったことによるシナジー効果は考慮しておりませんが、 今後、技術提携の深化等について協議していく予定です「Restart ~確かな変革、更なる成長」がテーマ
“Restart”主要施策
“確かな変革”経営基盤の
再構築
“更なる成長”成長戦略
全社的取り組み – ガバナンス確立 – 新体制確立による生産・販売一体運営 – 業務改革による省力化 – 技術開発体制の再構築 – 財務体質改善 事業ごとの取り組み – 洋紙事業のコストダウン徹底と品種シフト – H&PC紙事業の高付加価値商品の構成比率拡大 H&PC加工品事業の拡大 – 国内におけるシルバー・ウェット商品拡販 – タイ・韓国事業の強化、アジア市場開拓 H&PCの生産拠点と連動した段ボール事業の海外展開経営目標
連結売上高4,500億円、経常利益率5.0%を目指す
売上高
経常利益
(経常利益率)
有利子負債
(39社合算)
自己資本比率
D/Eレシオ
実績(*)
23年度
4,090億円
4,500億円
目標
26年度
47億円
(1.2%)
225億円
(5.0%)
4,024億円
(4,582億円)
4,000億円
4.8倍
3.8倍
14%
17%
+410億円 +178億円 (+3.8%) (39社合算) 582億円減 1.0pt改善 +3pt 注1)23年度中の連結範囲の変更は右記の通り(1Q,2Q:37社、3Q:8社、4Q:19社)4,558 4,658 4,231 4,102 4,090
4,500
3.3% 2.4% 3.4% 1.4% 1.2%5.0%
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 売上高 経常利益率 [億円]売上高、経常利益率推移
新グループ体制の下、高収益体質の実現を目指す
連結売上高・経常利益率の推移 輸入紙増や小売価格下落による 販売単価低下 経営基盤の再構築 成長戦略 新体制 注1)23年度中の連結範囲の変更は右記の通り(1Q,2Q:37社、3Q:8社、4Q:19社)経常利益増加要因
「経営基盤の再構築」への取り組みが主たる増益要素
47
225
105
23
50
23年度 26年度 経営基盤の 再構築 成長戦略 買収効果 連結経常利益 連結経常利益 40 55 10 業務改革による省力化 紙・板紙事業の収益改善 H&PC紙事業の収益改善 [億円]連結経常利益の推移
事業別目標
紙・板紙、H&PC両事業とも増収増益を目指す
取り 扱い商品 目標指標 紙・板紙事業 2,813 3,050 4.3% 6.6% 0 1,000 2,000 3,000 4,000 23年度 26年度 売上高 営業利益率 [億円] H&PC事業 洋紙 板紙・段ボール 新聞用紙 出版用紙 包装・機能材 注1)23年度中の連結範囲の変更は右記の通り(1Q,2Q:37社、3Q:8社、4Q:19社) 注2)23年度は有価証券報告書記載のセグメント利益(調整額勘案前)、26年度は管理会計上の利益(調整額勘案後) 紙製品 ‒ ティシューペーパー ‒ トイレットペーパー 等 加工品 ‒ 紙おむつ(ベビー用、大人用) ‒ フェミニンケア ‒ ウェット製品 等 1,209 1,390 2.5% 7.2% 0 1,000 2,000 23年度 26年度 売上高 営業利益率 [億円]グループ共通施策 (1/2)
新グループ体制への移行メリットを最大限活用
1.新体制確立による生販一体運営
生産・販売体制の再構築 物流体制の再構築 – 営業本部別物流体制から、エリア別物流体制への移行 – 紙・板紙事業、H&PC事業の各関係物流会社の統合検討 関係段ボール会社の統合 – 関係段ボール会社9社の統合検討 – 当社と関係段ボール会社との営業連携強化2.業務改革による省力化(3年累計で約1,000人削減)
人員の非補充(自然減) – 新規採用の2年間凍結、中途採用の一時中断 業務改革 – 業務見直しや管理スパンの拡大 – 工場、営業本部、支店の各スタッフ部門の統廃合グループ共通施策 (2/2)
新グループ体制への移行メリットを最大限活用
3.技術開発体制の再構築
技術開発部門の統合 – 工場の各部配置の技術開発部門を、新設の「技術開発部」に統合 3機能の強化 – 基礎技術開発の強化: コストダウン推進と次世代事業の開発研究 – 新商品開発強化: 商品開発に加え、技術営業活動を強化 – 品質向上による拡販支援: 迅速な品質改善で営業支援を実施4.財務体質改善
資金管理の精緻化 – 投資の絞り込み – 遊休資産の売却 – 原材料、製品・商品等の棚卸資産の圧縮 グループファイナンスの導入 三島工場の生産設備改良と生産体制見直し – 塗工紙生産設備の改造(投資総額 約 30億円) 23年度にマシン・コーターの改造 概ね完了 25年度初旬までに付帯設備の工事完了 – クラフトパルプ増産工事(投資総額 約100億円) 23年度に着手、25年度初旬迄に工事完了 原燃料調達の見直し 高付加価値品への品種シフト 関係段ボール会社9社の統合を検討
事業別施策
紙・板紙事業
三島工場を活用し、洋紙事業の収益改善を図る
強み
主要施策
洋紙事業
板紙・段ボール事業
三島工場の高い コスト競争力 クラフトパルプの 高いコスト競争力 • 板紙は成長事業と位置付けており今後とも積極的な展開を計画 • いわき市における原紙マシン新設計画は詳細検討中事業別施策
H&PC事業
高付加価値品へシフトし、紙製品事業の収益向上を図る
強み
主要施策
販売方針
高付加価値品へのシフト – 保湿ティシュー等の高付加価値商品の拡販 ブランド力の強さ 商品開発力 小売店への配荷力生産体制
グループ全体最適の追求 – 生産子会社との一体運営 – 生産体制の再構築も検討中 シルバー向け ‒ 市場拡大 トップシェア商品 – テープタイプおむつ – 除菌ボトルタイプ
国内成長戦略
H&PC加工品の積極的な増産・拡販により増収増益を図る
強み
主要施策
シルバー用紙おむつ
生産能力の向上(市場成長を鑑み2段構えで実施) – 既存の生産会社での加工機増設(投資額約35億円) – 南陵新工場の建設(上記増設後の着工を検討) 拡販強化 – パンツタイプの品揃え拡充による 市販ルートの強化 – テープと併用率の高い夜用パッドの強化ウェット商品
消毒用ウェット市場への参入 商品力強化 – 除菌商品でのボックスタイプ参入 – シルバー用ウェット商品のリニューアル進出地域を核に
アジア全域への進出を図る
海外成長戦略
H&PC加工品事業を核にアジアでの事業拡大を図る
韓国・ロシア 輸出拡大 中国 輸出販売から 現地生産への シフトによる 事業拡大 タイ 現地生産拡大 周辺諸国を含む拡販 ・紙おむつ加工機増設(25年春) ・タイ国内での拡販に加えて、 インドネシア、ミャンマー、 インド等の周辺国への輸出拡大進出の基本戦略
• 日本からの輸出販売は順調 • 最短で現地生産化を進める計画 • 日本からの輸出を拡大 (韓国に販社設立済)H&PC加工品事業と並行して
段ボール事業も展開
① タイ ③ 韓国・ロシア ② 中国【本資料に関する注意事項】 • 本資料には、弊社業績に関する見通し、将来予想、経営目標等が記載されています。 • これらの記述は、将来の事象や動向に関する現時点での想定に基づくものであり、既知また未知 のリスク及び不確実性等の多様な要因が内在しており、実際の業績と大幅に乖離する可能性があ ります。 • これらの記述は、本資料作成時点のものであり、経済情勢や市場環境の変化等の弊社業績に影響 を与える事象が発生した場合に、将来予想に関する記述を更新して公表する義務を負うものでは ありません。 • 本資料は、いかなる有価証券の申込み、もしくは購入の案内、あるいは勧誘を含むものではな く、本資料及び本資料に含まれる内容のいずれも、いかなる契約・義務の根拠となりえるもので はありません。