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沼沢沼揚水発電所用ポンプのウォーターハンマーに対する研究(続報)

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Academic year: 2021

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全文

(1)

′ 、

沼沢沼揚水発電所用ポンプのウオーク

マ一に対する餅究(続報)

成*

ExperimentalResearch

on

Water

Hammerin

the

Pumplng

Plant

of

the

Numazawanuma

Pumped

Storage

Power

Station(ReportlI)

By TakeshiKobori Kamearj Works,Hitachi,Ltd. Abstra(:t The writer results of his POWer failure, Plant.But the

previously published his study on the estimation and a part ofthe

measurement of the water hammering,OCCurring at the time of

in the pumping plant of the Numazawa・numa Pumped Storage

reportwas confined to the case where the discharge valveis closed

at constant speed.

Recently he conducted a similar study and measurement by

changing

the

clos-ing speed of discharge valvein two steps.

It made a remarkable difference of the two-Speed closingincomparison with

the one-SPeedclosingthat themaximum reverslngSpeed showed a conspIC110uS

de-CreaSe and the reverslng Current decreased to about one thirdin totalquantity.

As was the case with thefirst experiment,the study and the actualmeasurement

this time also showed a fair agreement.

〔Ⅰ〕緒

冨 沼沢沼揚水発電所用ポンプの運転中に停電したとき, その吐出弁を閉鎖する際に生ずるウオダーハソマ←の予 測に関する研究並びにその実測結果の一部に就いては既

に報告したが(1),その報告は吐出弁(ニードル弁)を一

定速度にて閉鎖する場合に対するものであった。予測計 算の結果に依れば,吐出弁を一定の速度にて閉鎖する場 合にほ,ウオーターハンマーに依る 管内の水圧上昇を 一定限度内におさめようとすれば,閉鎖時間をかなり長

くしなければならず,従って逆流量及び逆回転が勢い大

きくならぎるを得ない。このことは直ちiこ事故の原因と なるものでほないが,推力事由受がキングスベリー塾であ るため逆転ほなるべく小さくすることが望ましい。また 作所亀有工場 連流量の′J、さいことも色々の点よりして好ましいことで ある。 鉄管内の水圧上昇を一定限度内におさめ,しかも遵転 ならびに逆流量をできるだけ小さくするためにほ,吐出 弁の閉鎖を2段速度すなわち開度変化の影響の少ない閉

鎖の初期に於て閉鎖速度を大きくし,閉鎖の末期に於て

小さくすればよ.い。 本文は吐出弁を2段速度iこて閉鎖する場合の予測計算 の結果と実測の結果に就いて述べたものである。

〔ⅠⅠ〕計算

吐出弁を2段速度にて閉鎖するための構造は第1図に 示す如く,ピストンの閉鎖ストロークの終点に近くシリ ンダ壁に直径50mmの孔2箇を円周方向に並べて明け てある。

(2)

712 日召和29年4月 第36巻 第4号

第1図 油 圧 シ リ ン ダ 略 図

Fig.1.Skeleton Diagram ofServoTCylinder

ピストン端がこの孔の位置まで来る間ほ,排油例の油

ほ油逃がし弁を通して排出されると同時に2箇の孔から

も排出されるのでピストンほ急速に動かされる.。次いで

ピストンがこの孔を塞ぐに至れば,油は油逃がし弁のみ から排出されることになるからピストン速度は緩かにな る。 計算に於ては第l図に於けるAの寸法ほ80mmとし, またピストンの全スト下トークは300mmと仮定したが実 物ではAの寸法ほ87mm,全ストロ㌧-クは303mmで ある。 沼の水面は満水に近くなっているので,揚7k時の鉄管 下端に放ける7k或は基準7k頭211mLに対して105% と 仮定し,また吐出弁ほ 源遮断後0.87秒の不動時間を 経て閉鎖し始め,初の220mmのストロークを7秒の 割合にて閉鎖し,残りの80mmを13秒の割合にて閉 鎖するものとして計算を行った。 たゞしこれ等の鎖関連度は弁体がその前後の7K圧差に 基づく力の作用を受けないとしたときの値であるが,実 †際にはその力の作用を受けて閉鎖速度が変わるのでその

影響をも計算に入れたことは前報の場合と同様である。

なお圧油の圧力は15kg/cm2 と仮定したことも同様で ある。 第2図の曲線は吐出弁の開き300mmにて揚7kしてい る時に, 断された場合に時間の経過に対して鉄 管下端の7k庄,回転速度及び流量がいかに変化するかを 計算に依って求めた結果である。これを前報の第20図と 比較しで見るに,7k圧上昇は110%から120%に大き くほなっているが,逆流は120%から85%に減じ 逆 転速度ほ120%から30%程度に激減している。第3図,

第4図及び第5図ほそれぞれ吐出弁の開きが225mm,

150mm及び90mmにて運転している時に停電した場 合の計算結果である。 第2図 計算孝吉果(吐出弁開き=ニ00m皿〕 Fig.2.Calculated Result (Valve OFerlirlg=三00mm〕 第3図 Fig.3. 計算結果(吐出井関き=225mm) Calculated Result (Valve Opening=225mm) 第4図 計算結果(吐出弁開き=150mm) Fig.4.Calculated Res111t (Valve Opening=150mm) ヽ ■r ノ■√

(3)

東北電力株式会社納沼沢沼揚水発電所用ポンプのウオー∵努・-′、ンマ←に対する研究(統報)

第5図 Fig.5. 計算結果(吐出井関き=90mm) Calcuiated Result (Valve Opening=90mm〕

〔ⅠⅠⅠ〕実測

予測計算の結果に依れば,不動時間を0.87秒として 1段目の閉鎖時間を7秒,2段目を13秒とすればほゞ 満足すべき結果が得られることが知られた。 1 ′ _・・、 l■′ 、、--、-第7図 Fig.7. さ■ 瑚匪抹⊥石製臨 り∠ 第6図 Fig.6. 713 ん一----=ノ霞目問錦昭問 わ・--▼=-グ長屋目 ♂間 〝 /ア ノ材 J〝 油逃が し弁の開 き と 閉鎖時間

Re二ationl:etWeen OjlT:1rOttie Valve

Opening and Closing Tlme

2段目の閉鎖曙関は油逃がし弁の開きを加減すること に依り任意に調灘することができるが,1段目の閉鎖時 lを口と不動時間とは任意の調節は不可能である。従って実 物に就いて不動噂l計及び1段目の隈釣時間が如何になつ ているかを確めると共に,油逃がL弁の開きと2段目の閉 鎖時間との関係を一千め実測しておくことが必要である。 クーニ伊=じ ト.ヽ)′\J緑'W【ヽん 要 か凄 ガ呈ニク 遠ダ∴予 Yき£Iダ加 … 渕 に る オ シ ロ グ ラ ム(吐出弁開垂=303mm )

Oscil]ogram ObtainedinField Te3t(:ValveOFening=303mm〕

、、-- ● 、-、 、-、 --、 、 、-、-、-、‥-、 --、 -、 -ヽ 第8図 実 測 に シ ロ グ ム(吐出弁開き=247mm) Fig・8・ OscillogramObtainedinFjeldTest(ValveOpening=247mm)

(4)

714 昭和29年4月 弟9図 実測に依るオシログラム (吐出弁開垂=201.5皿m) Fig.9.Oscillogram Obtained jn F主eld Test(Valve Opening=201.5mm) 欝10図 実測に依るオシログラム (吐出弁開垂=156mm) Fig.10.・Osci】logram Obtained in{.Field Test(Valve Opening=156mm). 葬11図 実測に依るオシログラム (吐出弁開き=98・5mm) Fig・11・Oscillogram Obtained in Field Test(Valve Opening=98.5mm) 第12図 実測に依るオシログラム (吐出弁開垂=61mm) Fig.12.Oscillogram Obtained jn Field Test〔Valve Opening=61mm) 第36巻 第4号 ノ∨■、.___〉_〉山「,…▲・.▲.・-、仙一--ヽ一品Y W・-′血"山一Y・-→ 一一皿几--・- 〈-・-〉-・・▲・・・・▼-・叫くW▼・▼▼-・・・・--∧-・-、・ :坤00伽ノ血・■■ノ▲ヽ … ■⇔ ・■■

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(5)

東北電力株式会社朋沼沢識揚水発電所用ポンプのウオ←∵ダーハンマ←に対する研究(

第`図し前頁参晶〕は吐出弁の閉鎖時間に就いての実測 果であるが,この実験は管内に満水している状態で行 うことは危険を伴うので,管内ほ空の状憲で行った∴従

って弁体の前後に放ける流水の圧力差に基づく推力の影

響は含まれていない。実蝕ま泊逃がし弁の開きを4 に変えて,それぞれ不動時間,1段目閉鎖時間及び2段 目閉鎖時間をオシログラフを用いてiRlj窯した。この結果 に依れば不動時間は平均0.66砂となっており,計算に 用いた 0.87秒より少し短くなっているが大差はない。 また1段目の閉鎖時間ほ油述がし弁の閃きが小さくなれ ば凄く僅か長くなっているが,何れも几そ6.5秒で計算 けこ洞いた7秒と大体似通った値となっている。2段目の 閉鎖時間は当然のことながら油逃がし弁の開きに依って プこきく影響されている。 第`図の結果に基づき油逃がし弁の閃きは 2.12mm と定めることゝした。この数字は弁の調節吊のねじが1 吋に就き12山となっているので,その1回転の進みに ′相当している。第`図の結果は油槽内の圧力が17.3kg′/ LCm2,温度が24■⊃Cの場合であって,これ等の値が多少 一変動すれば閉鎖時間もまた変って来ることは当然であ 第7図(前頁参日召)より第】2図に至るまでは吐出弁の開 ・きを種々に変えて揚7kしていた場合の実測に依るオシロ グラムである.。たゞしこの実験中1号磯ポンプは吐出弁 「全謂の状態で揚水運転を続けたまゝであった。 これ等のオシログラムに於ける各線の説明ほ前栽の場 合とほゞ同様であるが,上下の2線ほ経過時間を表わし -その1目盛は1秒に当る。下から2番目の線は較正用の 回転数を示しその1目盛が1回転に当る。その直上の視 ほ電源の 断時を示す。Ⅳの練ほ回転速度,♪の線は管 .路下端に於ける圧力,如及び♪。ほそれぞれ油圧シリン ダ内の排油側及び圧油例の圧力,5の繰ほニードル弁の 二閉鎖運動を示すものである∴下から4番目の繰はポンプ の近傍に放けろ騒音を凝ったものである。 回転速度及び水圧の変化の模様は1吾芝操作の場合とよ ・く似ているが,弁の閉鎖曲線は明瞳に2段になってい -る。油圧シリンダ内の圧力は㌍鎖速度の移り変りの所で 共に上昇している.。これはピストンが2箇の50mm≠の ・孔を塞ぐと油は抽選がし弁のみから排出されるので,ピ ストン速度が小さくなり従って油槽から油圧シリンダに 至る管内の油の 度が小さくなり,その間の圧力降 Fが 小さくなるので♪。ほ大きくなる。従ってまた♪ゎが大 きくなってピストンの両側にかさる力が平衡する如きピ ストン速度が自然と謹まるのである。

騒音は水圧降下が最大の点(

算結果に依ればこの点 に於て管内の水は揚水方向から連流に移る)より次第に

報)

715 、 儲即仰 ・・■、 ヽヽ ♂ ・∴ ∴・、 -、、 -ガ 、 、、▼ フK.圧 ノ・( 停電日毒の[三出半開き 笑 劇。祝デ′繍 岩十 算J拶郡 時間 ♂ ′、、 第13図 Fig.13. ・●・ l 、、二夢 ● ノゲ 〟 、---▲--計算値 と 測値 と の 比較

Comparison of the Calculated

Values with the Observed

Va】ues ノ膠 /財 ノ膠 Z兎7 嘩電軋つ出出井の開き ββ レ紺 第14図 Fig.14. 大きくなり, 吐出弁の開き に対する最高圧力

Maximum Pressure RiseinRelation

to Valve Opening 出川 逆 度の 増加が小さくなったと思われる 頃より小さくなり始める。 なお計算結欄では吐出弁全開からの防鎖時間〔弁体前 後の水圧差に基づく推力の影響を考えた場合〕は17秒程 度になる筈であるが(第2図〕,実測のオシログラム(第 7図〕に依れば14秒強となっている。この理由として ほ第`図の閉鎖 度の実測の 竪 の )、ノl」出胤 、ゼよ24じCであった が,電i原遮断試騎の際には油温が300Cとなっていたこ とが主なものと考えられる_ 第13図は吐出弁全開の場合に対して計算結果と実測結 果とを比較したものである。前述の如く閉鎖時間が計算 より約3秒短くなっているので,最後の圧力上昇は計算 結果より梢々大きく,最大逆転速度ほ小さくなってい

第14図ほ吐EH弁の各開度に対して最高圧力を計算結果

と実測結果に就いて示したものである。

〔ⅠⅤ〕結

■吉

吐出弁を2段速度にて閉鍔する如く改造した効果は顕

(6)

716 昭和29年4月 日 立 著であって,逆流量及び逆転速度を減少することができ 特に逆転速度の減少率ほ大きい。これに依り逆転に依る

推力軸受に対する不都合は全く除かれ,また逆流畳も前

報の第20図と本報の第2図とを比較すればその道流 量に於て約1/3に減少せしめることができた。 水 吐出弁の各開度に於ける最高圧力ほ改造前の1段閉鎖

に放ては,全開の場合より部分関度に於てかえって大き

第36巻 第4号 く現われたが,改造後では各開度共最高圧力は殆ど差が 見られない.。. なお本実測に当っては前回同様に東北電力株式会社の

絶大なる御協力を得たものでこゝに深甚なる謝意を表す

る次第である二 参 文 考 献 (1)/ト堀:日立評論 35′6919∼928(昭28-6)

;ニ′1■

∴・\■・・-∴■

最近登録された日立製作所の特許及び実用新案

(その1)

(第12頁へ続く) 1\

参照

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