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パワーMOS FETとその電動機制御への応用

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小特集

パワーエレクトロニクスと電動機制御

∪・D・C・る21・382.323.02る:l二る21.313.13:る21.31る.718.5〕

パワーMOS

FETとその電動機鶉

御への応用

Power

MOS

FETandltsApplicationto

Motor

Control

システムの低消費電力化 小形・軽量化には,使用される半導体素子の高速スイ ッチング特性が不可欠である。パワーMOS FETは,スイッチングスピーードが速く, 破壊に強いなどの特長があって,電力用トランジスタとして非常に有望であるが、 高耐圧化が難しかった。しかし,新しい素子構造を採用することにより,高耐圧, 大電流素子が開発され,さまぎまな鞘途に検討がなされてきている。 電動機制御に応用した場合,バイポーーラトランジスタに比べ担げ各の簡素化,駆動 電力の低減が可能となり,システムの小形化を実現できる。 切

言 近年,あらゆる分野でシステムの省エネルギ【化、小形・ 軽量化が積極的に検討され,実施されてきていを〔Jそれに伴 い,使用される半導体素子にはますます高速スイッチング特 性が要求され,従来からあるバイポーラトランジスタでは実 現の難しい領域さえも出てきている。一方,本質的に高速ス イッチング素子であるMOS FET(Meta10Ⅹid。Semic。nduc_ tor電界効果トランジスタ)は,高耐圧化 大電流化が難しい とされてし、たか,新しい構造を導入することにより.それら の問題を解決し,電力用トランジスタとして実用に供せられ るまでになった。 本論文では,まずパワMMOS FETの各構造での高耐圧化 の原理と特長を,次に,その特性をバイポーラトランジスタ フィールドプレート S】02 P十 p+ b U S n V 00 3 二 2 0 (∈0\>もこ味肝悔恨 10 (a)従来構造MOS FET 図l 従来構造MOS P+ ∩-S]b P ̄← l'√ノバ=200V

トーー/フイ■ルけトトなし

Il

J\

l フィールドプレートあり 、■--■  ̄ヽ1 ヽ ヽ 10 20 30 距 離(/州) (b)オフセットゲート構造MOS FET FETとオフセットゲート構造MOS FETの断 面構造及び表面電界分布 (a)の従来構造MOS FETに比べ(b)のオフセ ットゲート構造MOS FETは,表面電界強度が著しく緩和されており,高耐圧化 が可能であることが分かる。

大高成雄*

竹中智彦*

岡部健明**

遠藤常博*榊

Sん∼geo O亡α丘α romoんよんo rαんe71αんα rαんe(Ⅰん∼0たα占e r5即meん言γO E氾d∂ と比較しながら述べ,瑳=二,パワーーMOS FETを電動機制御 用とLて使用した場合の利点について,回路例を挙げて説明 する。 切 MOS FET MOS FETは低消費電力の高速スイッチング素子として, 電子式卓上計算機,時計などのLSI(大規模集樟回路)や半導 体メモリにと幅広く活用され,高集積化により,エレクトロ ニクス時代の歳先端をゆく素子であるが,これらの用途では, 耐圧,電流とも非常に低い値のもので十分であった。しかし, MOS

FETはバイポーラトランジスタに比べ,(1)電流の温度

係数が負でかノ,二次降伏がなく,熟的安定性に優れている。

(2)入力インピーダンスが高いため,電力利得が極めて大きい。

(3)多数キャリア素子であるから,キャリアの蓄栢効果がなく,

大振幅時のスイッチングスピードが速い。といったさまぎま な特長があり,本質的に電力増幅用に過した素子である。こ

の・仁‡に着目し,電力病トランジスタとして必要な高耐圧,大

電流特件を得るため、最適構造の検討がなされてきた。 田 パワーMOS

FETの構造

(1)従来構造

図l(a)は通常のMOS FETの断面構造と二次元数値解析削) により求めた表面にf誇っての電界分布である。同図から明らか なように,電界はドレイン・ゲ【ト電触間に集中し,トレイン 電圧38Vで既になだれ降伏の臨界電界強度(∼4×1015v/。m) を超えている。このため基本構造のままでは,これ以上の高 耐圧化は不可能である。 (2)オフセットゲート構造 この電界集中を緩和し,高耐圧化を達成するための構造と して,図1(b)のオフセットゲート構造1)がある。これは,イ オン打込みによリオフセットゲート部に低不純物濃度層(高耐

圧化層)を形成し,高電圧印加時には完全に空乏層化するよう

に設計されているもので,高電圧を印加しているにもかかわ らず表面電界は著しく増大せず,高耐圧化が可能となる。更に, ※1)日立製作所の研究所で開発されたプログラムで,素子構造を入力 L,素子の特性を求めるデバイスシミュレーションゎ *日立製作所高崎工場 **日立製作所中央研究所工引専一t二 榊*日立製作所口立研究所

(2)

ソMス電極をドレイン電極側に張り出させることによりフィ ールドプレMトとして働かせれば,表面電界を更に下げること ができ,したがって能率よく高耐圧を得ることができる。日立 製作所が世界に先駆けて製品化したコンプりメンタリバワ ̄ MOS FET(2SK133/2SJ48シリーズ挙2:■)はこの構造を採用 している。

(3)DSA(Diffusion

Self Alignment)構造

パワーMOS FETのもう一つの構造にDSAがある。これは, ゲートとなる多結晶シリコンをマスクに,導電形の違う不純 物をそれぞれ拡散することからその名が付いたもので,オフ セットゲート構造ではチップ表面を横方向に電流が流れるた め,「横形+と呼ばれているのに対し,DSA構造では基板を 通って縦方向に電流が流れることから,「縦形+とも呼ばれて いる。本構造では,耐圧はチップ外周に設けられたソースフ ィールドプレートやFLR(フイ【ルドリミソティングリング) によって決まるように設計できるため,プレーナトランジス タと同様の高耐圧化が容易に実現できる2)。 表lオフセットゲート(横形)パワーMOS FETとDSA(縦形)パワ

ーMOS FETの比重交 オフセットゲート(横形〉パワーMOS FETは,高周

波特性に優れ,用途としては送信機などに適しているのに対L,DSA(縦形)パ ワーMOS FETは,高耐凪低オン抵抗という特長があり,スイッチングレギュ レーク,電動機制御などにイ吏用される。 造 オフセットゲート構造(横形) D S A 構 造(縦 形) SG D G O--S nY--断 面 構 造 チャネル 高耐圧化層 P-Sub ヤネル N-Sub ゲート 形状 ラ イ ブ メ ッ シ チッ プ外観 高 耐 圧 特性 比較

低オン抵抗

高周波特性

◎(金属ゲートの場合)

途 送信機 オーディオアンプ ほか スイッチングレギュレータ 電動機制御 超音波応用 ほか ※2)lわsズ=120V.140V,160V Jβ二=7A Pcん=100W

(4)構造の比較

表1に,オフセットゲート構造(横形)とDSA構造(縦形)を 比較して示す。横形では,ゲート面積が′トさく,したがって 入力及び帰還容量が小さくできる利点があるが,ドレイン電 極をチップ表面から取らなければならないため,チップの有 効面積が′トさくなる欠点がある。一方,縦形では,ドレイン 電極が基板にあI),しかもメ、ソシュゲート構造化が答易なた め、単位面桔当たりのチャネル幅藻3)が大きくとれる利点があ る。更に,高耐圧化領域がバルクの内部にあるため,高耐圧 化が容易にできる利点もある。したがって,高耐圧,低オン 抵抗化には縦形が有利であり,高周波特性は,入力,帰還答 量の′トさい横形が有利となるので,各々用途に応じて使い分 ける必要があろう。例えば,高耐圧,大電流,低オン抵抗が 要求されるスイ、ソテングレギュレータ,電動機制御などの分 野には縦形素子が,放送,通信といった高周波高出力分野に は,金属ゲートを用いた横形が適している。 8 パワーMOS

FETの特長

次に,パワ”MOS FETの特長を,バイポーラトランジス タとの比較の中で明らかにする。なお,以下に述べる特長は, 横形,縦形で異なることはなく,パワーMOS FET固有のも のである。

(1)温度特性とASO(Area

of Safe Operation:安全動作 領i或) 国2は,パワーMOS FETとバイポーラトランジスタの伝 ′ ん んI / / 温度上昇 t′'T V(;S (a)パワーMOS FET J 温度上昇J J刀∝〃rい′GS-Vr)2 ニこで 〃r:キャリア移動度 VT:しきい電圧

∫c∝eXP(一半)

ニこで Eg:バンドギャップ Vβg:エミッタ・ペース間電圧 打:ボルツマン定数 0 帖E (b)バイポーラトランジスタ 図2 伝達特性 バイポーラトランジスタのコレクタ電涜Jcは,正の温度 依存性をもつのに対し,パワーMOS FETのドレイン電流Jβは・負の温度依存 性をもつ。 ※3)MOS FETでは,電流の流れる方向と平行なゲート部の長さをチ ャネル良と呼び,電流に対し直角な方向をチャネル幅と呼ぶ。

(3)

パワーMOS FETとその電動機制御への応用 275 (a)パワーMOS FET (2SK135) ゾβJ=68V /β=2A (b)バイポーラトランジスタ (2SC1343) ル∫=60V /ク=lA ホットスポット発生 図3 電力印加時のチップ表面温度分布 電力を印加Lたときのチッ プの表面温度を調べると,パワーMOS FETは熟分布が一様であるのに対L,バ イポーラトランジスタはホットスポットが観察される。 達特性のi温度依存性を模式的に ̄ホしたものである。バイポー ラトランジスタのコレクタ電流∫cは、エミッタから注入され るキャリア量によってブ央まるため、正の温度依存作を示す。 二れは,ジャンクションi温度が卜がるとj上帰還がかかり,熱 暴走を起こすことを意味している。つ 一方,パワーMOS FET の大電流領域では,キャりア(Nチャネル素了一の場合は電- ̄f一) の格動度のf謡_度依存性か支配的となるため,負の温度依存惟 をホす亡〕図3は,パワーMOS FETとバイポーラトランジス タに電力を印プJrlしたときのチップ表血の温度分布をホすが3), パワ【MOS FETの熱分布がほぼ一様であるのに対し,バイ ポーーラトランシスタでは,÷の電力印加にもかかわらず,電 流集中によるホットスポットか見られ,前述の温度依存件の 違いを計明Lている.。この温度係数の正員の追いは,結果と して図4にホすような熱的破壊限界の差となって現われる。 すなわち,バイポーラトランジスタは高電圧領域で,二次降 伏に起凶した破壊限界の急激な低Fが観測されるのに対し, パワーMOS FETでは,降イ八竜庄に至るまでほぼ等電力線上 にのる。このように,高電1王領域でのASOの低下がないこと は、パワーMOS FE「rが高出力のパワー素子に適しているこ とを示Lている。 (2)駆動う電力 パワ【MOS FETは入力インピーダンスが高く,駆動電力 をはとんど必要としない.。実際には,高速あるいは高周波で 動作させる場合など,入力答量を充放電する電流が必要とな るが,ON斗犬態では,ベ【ス電i充を流し続けなければならなし、 バイポーラトランジスタに比べ,′トさな電力で動作させるこ とができる。一例として,スイッチングレギュレータで約100 Wの入力をスイッチするときに発生するドライブ損失のスイ ッチング周波数依存性を図5に示す4)。200kHzで,バイポー ラトランジスタの約1.5Wに対し,パワ【MOS FETは0.2∼ 0・3Wとう一以下となっている。なお,K319がK260に比べ約2 倍の損失となっているのは,入力容量の差(約2倍)に起因し 2 (三止 +○ ㍉ 喋 押 0.7 &レ ヽ パワー MOS FET ヽ X1--Pチャネル

、×.‥ぺ

バイポーラ トランジスタ Nチャネル 30 50 70 100 電 圧 叫ノゴ0r t′'(1だ(∨) 200 300 図4 熟的破壊限界 バイポーラトランジスタの破壊限界は,二次降伏 現象により高電圧側で急激に低下するが,パワーMOS FETの破壊限界は降伏電 圧まで等電力線上にある。 いr戸140V,Jよ7!=0フA,Duty=30%,いノ〟J=5V t'g(1--)=15V 川(十)=0.5A,J占(-)=1A (三水盟ト†小+ ■■ J■ バイポーラトランジスタ(C2816) ●ノーーーーーーー●一一一-一一一--- ̄ ̄ ̄

.爪。吋しK空。′一一一′

ご蓋≡…芸⊥

0 200 400 600 800 1,000 スイッチング周波数(kHz) 図5 ドライブ損失 パワーMOS FETは電圧制御素子であるから,ベー ス電流1βを必要とするバイポーラトランジスタに比べ,ドライブ損失が小さい。 ている。このように駆動電力が′トさいということは,回路構 成の簡略化につながり,更にCMOS(Complementary MOS), TTL(Transistor-Transistor Logic)からの直接ドライブの 可能性を示唆している。

(3)スイッチング時間

パワーMOS FETの最大の特長は,スイッチングが速く高 周波特性に優れていることであり,更に,そのスイッチン グ時間が、図6に示すように温度依存性がないことである。 これは,パワーMOS FETがユニポーラデバイスで,少数キ ャリアの蓄桔効果がないためである。図7は,スイッチング 時間(下降時間)と取り扱える電力を,スイッチング素子とし て十分に実績のあるバイポーラトランジスタやGTO(ゲート ターンオフ)サイリスタと比較して示したものである4)。GTO

(4)

5 0 (∽ご〕\、〔〕喜∼臣好も入≠\・†K 2 0 5 0 ∩) 0.02 0.01 ん=5A

(\J′)/′

x一一・・X一一一対一一× バイポーラトランジスタ (2SC2816) ○一一0一一-0一一-0 上州

コ:

ーイノX-ズ■■X f川 0-0-0 パワーMOS FET (2SK319) 0 25 50 75 100 125 ケース温度 了t(ロC) 図6 スイッチング時間の温度依存性 バイポーラトランジスタは, 温度が高くなるに従ってスイッチング時間が大きくなるのに対L,パワーMOS FETはほとんど変化がない。 10ホ 10〕 0 (く>)只辟置「森《咄 パリ 10 注:○パワーMOS FET ×バイポーラトランジスタ GTO サイリスタ △GTO(ゲートターンオフ)サイリスタ バイポーラトランジスタ パワーMOS FET 0

0♂)

800

0 0

㌔0

× べ X X x x X X x X X X X X X △ 0.01 0.1 下降時間(ノ(S) 10 図7 パワー素子の下降時間と最大制御電力のマップ スイッチ ング素子とLてGTOは低速で大電力の領土或を,バイポーラトランジスタは中速 で中電力から大電力までの幅広い領域を.パワーMOS FETは高速で中電力の 領土或をそれぞれ分担Lている。 S (a)D(トレイントS(ソース)間内蔵ダイオードの等価回路 (b=rrの波形(K308) り①「SN

- り∞NゞSN・--1・-(ト†≠瑚惟)

□正+1・

㊥ り寸00 (く)く`⊃寸①(:r〉 の¢○ の「、-M①00 NNの N -■■■ ▼ ̄N N ∠∠∠ ゝごゝ:二:ゞ:∠:ゴ: ∽∽∽(ノつぴ)(′)∽∽ NNN ⊂N N N N N

…TJl

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11

0 2 50 100 200 300 400500 1.000 と,r(ns) (c)grrの比較

注:略語説明 FRD(Fast RecoverY D10de)

図8 D∼S間ダイオードの逆方向回復時間 パワーMOS FETのD-s間に等価的に内蔵されるダイオードは,逆方向回復時間はFRDに匹敵する。 サイリ スタは低速で大電力の頂上戴,バイポーラトランジスタ は中速で中電力から大電力までの領域,パワーMOS FETは 高速で中電力の領域と,各々分担しているか,パワーMOS FETの高耐圧化(400V以卜),大電流.化(20A以上)に伴い, さまぎまの応用分野でまずバイポ"ラトランジスタと競合し ていく と考えられる。 (4)D(ドレイン)∼S(ソ【ス)間デイオ川ド ハワーMOS FETはその構造_L,D∼S問にダイオードが等 価的に内テ歳され,そのデイオMドの逆方向回復時間は,図8に

見られるように,FRD(Fast Recovery Diode)に匹敵する。 したがって,電動機制御、スイッチングレキュレータ,PWM (/りレス幅変調)アンプ出力などに便朋する場合,フライホイ ールダイオードとLて利用でき,外付ダイオードが省略でき る利点がある′つ l司 電動機制御への応用 パワーMOS FETは,以上述べたように′ヾイポーラトラン ジスタに比べ優れた特性をもってし、る。二のような特性は電 動機制御用のパワー素子として傾用した場合,バイポーラト ランジスタではできなかった数多くのイ憂れた音別御性能を引き 出すことができる.「表2にパワーMOS FETを電動機制御に

(5)

表2 パワーMOS F巨Tの特徴と電動機制御での利点 FETの種々な特徴は,電動機制御にいかんなく発揮できる。 ノ(ワーMOS パワーMOS FETの特徴 電動機制御に使用した場合の利点 スイッチング時間が速い。 動作周三皮数の高速化による高効率化, 低騒音化,′ト形化 電圧制御形 駆動回路の省電力化,簡素化 電流特性が負の温度係数 電流集中がないため並列接続による大容量化が 可能 ドレイン∼ソース間 フライホイールダイオードとLてイ重用可能で部 ダイオード内蔵 晶点数の低減 P′/Nチャネル コンプリメンタリー 馬区動回路の簡素化による部品点数の低減 使補したときの利ノ丈を ̄ホす〔つ これから分かるように,利点の 主なものとしては,インバータの高効率化・駆動回路の小形 化が挙げられる。ここでは,後者を中心にパワ【MOS FET を使用した電動機制御用インバ此夕回路の特徴について述べるし) (1)インバータ回び各 図9のQl∼Q6にパワーMOS FETを催用したインバータ回 路をホす。ドレイン∼ソース間に形成される内蔵デイオーードは、 前述のように高速であ1),フライホイールデイオ【ドとして 十分使用できる。そのため,外f小ナの高速フライホイールダ イオードは不要となり,部.指点数の†如戎を図ることかできる。 また,イン/ヾ一夕回路の短絡事故に対してパワーMOS FET は,バイポーラトランジスタに比べ破壊耐量か大きい(破壊に 至るまでの時間か長い。つ)ため,過電流保護回路の設計が容易 になる。図10に負荷知格式焼結果をホす。

(2)ゲ【卜駆動回路

パワ【MOS FETのノ怯本的なゲート駆動回路例を図11にホ す。性々の方式が ̄考 ̄えられるが,バイポ【ラトランジスタの 電流制御に比べ,電圧制御のため駆動電力を′トさくでき,小 信号トランジスタで駆動凶路を構成できる〔_)この駆動電力に ついて,バイポーラトランジスタとの比較を図12に示す。二 れは,インバータ山主格にパワーMOS FET2SK313(耐圧450 V、電流定格12A),又はダMリントントランジスタ2SD1204 (耐圧400V,電流定格15A)を使用Lて,1.2kW維の直流ブラ シレス電動機を駆動した場合である。〕駆動電力については, 駆動回路側でのトランス損失,制御回路の損失及び駆動回路 の損失の合計を補助電i収入力として測定した。図12に示すよ コンバータ部 「  ̄ l 1 1 電源  ̄ ̄1 「 インバータ部 01 0+ 10.-1 1 叫 l l 02 0+ 03 0+  ̄「

桓動機

0コ 0+ 0-; 0+ l l l +______+ +__..______ 注:略語説明 01、、Q6(パワーMOS FET) l l __+ M図9

パワーMOS FETインバータ パワーMOS FETインパ∼タの

特徴として,内蔵ダイオードをフライホイールダイオードとして利用可能であ る。また,バイポーラダーリントントランジスタの内蔵ダイオードよりも高遠 である。 パワーMOS FETとその電動機制御への応用 277 うに,パワーMOS FET2SK313を使用したほうが駆動電力 損失の点で優れていることが分かる。また,インバータ効率 については,駆動周波数が2.2kHzと低いため,ほぼ同等と なった。つ このように,駆動電力描夫が少ないことから,駆動用`起源 構成も図13に示す.ように簡素化できる。同国(a)はインバータ 入力直さ充電1ょからツェナダイオードを使用しで正・負電源を 得る方式,向図(b)は電†煉トランスを使用して正・負である′豆 源を得る方式である。電i垢トランスを用いた場合でも,電圧 駆動のため電源の安定化か不要となる。 以上のように,パワーMOS FETを使用することによリゲ ート駆動回路の省電力化・′ト形化が図れる。 500 400 0 0 3 ;)し▲ゞ 出師鮮暫 0 0 2 100 0、 →ん川「し′"J ∫l し■‖・ 、-○_  ̄ ̄ ̄「 試料王 ____ + +_

宝L缶

)主:- 2SK313 ・-・--- 2SD1204 ヽ ヽ○、ヽ ○ 試 料 試験条件 2SD1204 Jβ=0.2A 2SK313 t'√ご5=15V 10 20 50 通電時間 亡u.しus) 100 200 図10 短絡時の破壊電圧比重交 パワーMOS FETのはうが破壊に至るま での時間が長い。すなわち,順バイアス安全動作領1或が広く,過電流に対する 保護も容易となる。 r 「:ノ Q2 0二j 01 Q5

。ホ+

注:略語説明 0Ⅰ(ホトカブラ),Q2---05(ドライブ用トランジスタ),Ofi(パワーMOSFET) 図IlパワーMOS F巨Tのゲート駆動回路 種々の方式が考えられる が,いずれも小信号トランジスタで構成可能でドライブ損失が少ない。ただし. インバータでは対アームスイッチング時の誤動作防止に負バイアス必要である。

(6)

(3)Pチャネル・NチャネルコンプリメンタリーパワーMOS

FETによるゲート駆動回路 バイポーラトランジスタでは,PNPタイプの増幅率のコンプ リメンタリー性がとりにく く高耐圧化は困難である。しかし、 パワーMOS FETは,Pチャネルの高耐圧・大電流.化は比較 的容易である。図】4にPチャネル・Nチャネルコンプリメン タリーパワーMOS FETを使用した回路例を示す。インバー タの上アームにPチャネルを,下ア【ムにNチャネルを使用す れば,駆動電源としては上・下アーム1個ずつでよいことに なる。表3にすべてNチャネルで構成したものと主要な部品 点数の比較を示す。駆動電源の数としては半減,部品点数と しても約24%減となる。このように,駆動回路の大幅な簡素 化が可能となる。 100 (三ざ 只岬甫良二訳∵差 掛点へ1て八† 0 0 0 8 6 4 0 2

三=ニプ全寮仝=ニご皇=全

注ニー 2SK313 ■■-■■■ 2SD1204 町一 0---0■ ̄ ●-● ●

三=

■---0---1-0 ● ●  ̄0 0.2 0.4 0,6 0.8 1.0 回転数 八r(pu) 注:1pu=6,000rpm トルク20kg・Om 図12l.2kW 直流ブラシレス電動機運転特性比較 パワーMOS FETをイ重用すると,ゲート駆動電力は半減する。イン/ヾ一夕効率は,オン抵抗 のためほぼ同等となるが,高周三度化により改善できる。 ∨ 「 -∨ DI ZDI D2 ZD2 加 ∨ ・十

「++

H 駆動回路 川 → 02 (a)主電源方式 注:略語説明 Ql,Q2(パワーMOS FET) Dl,D2(ダイオード) ZDl,ZDl(ツェナダイオード) Tr(電源トランス)

_ユ

(b)別電源方式 図13 上アーム側パワーMOS FET馬区動用電源構成例 駆動電力損 失の少ないことから駆動電…原とLて.インバータ入力直;充電庄からツェナダイ オードを用いて構成できる。また,電三原トランスを用いるときも安定化不要で ある。

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注:略語説明 01Q2(ホトカブラ) 03∼09(ドライブ用トランジスタ) 010∼O12(PチャネルパワーMOS FET) 013∼O15(NチャネルパワーMOS FET) 図川 PチャネルーNチャネルパワーMOS FETイ吏用時の駆動上司路 構成 上側アームにPチャネルパワ】MOS FETを使用すれば,電源が共通 化され,部品点数が半減する。 表3 P-Nチャネルイ吏用時とすべてNチャネルイ重用時の部品点数 比較 p-Nチャネルを使用すると,部品点数で24%滅となる。 P/Nチャネルコンプリメンタリー構成 全Nチャネル構成使用 上アーム 下アーム 上アーム 下アーム トランジスタ 9 12 12 12 抵 抗 9 15 15 J5 ホトカブラ 3 3 3 3 駆動電源部 5 5 15 5 合 計 26 35 45 35 61 80 注:単位(個数) B

言 以_L述べたように,パワーMOS FETを電動機制御に使用 Lた場合,装置の′ト形・軽量化,高効率化など†垂れた制御性 能を引き出すことが可能となる。しかし,まだパワーMOS FETの適用できる範囲は,前出の図7に示すようにバイポー ラトランジスタやGTOサイリスタに比べ限られている。今後 電動機制御に広く使用されるためには,更に高電圧・大電‡充 化が必要である。現在パワーMOS FETでもパワーモジュー ルによる大容量化の要求が強く,50A,100Aクラスの製品化 も近い将来に行なわれるものと考えられる。 更に,多様化する電動機制御のニーズに応じられるように, 各種電動機の特性に応じたデバイスを開発することが必要で あると考えられる。 参考文献 1)岡部,外:パワーMOS FET(1ト(2),昭和52年度電子通信学 会半導体部門全国大会,112∼113 2)飯島,外:800VパワーMOS FET昭和57年度電子通信学会 総合仝匡1大会,2-7 3) 越智,外:パワー素子としてのMOS FETとその特徴,昭和 53年電気四学会連合大会 4)勝枝,外:電源用パワ【MOS FETのスイ ッチング‡員失の検 討,電子通信学会技術研究報告,Vol.82,55-62(1982-7)

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