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潮発電所自動負荷周波数調整装置

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(1)

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中 国 電 力 式 会

潮発電所自動負荷周波数調整装置

Automatic Load Frequency CQntrOIEquipment for Ushio Power Station,Chugoku Electric Power Co.

正*

一* TadashiOki SeiichiOtsuki

樹**

巳*** Shig巳kiOzawa KatsumiTakemura

男**

′roshio Shizuma 内 容 梗 概 中国電力株式会社では系統運営の質的向上を計るため系統周波数の自動調整(F.F.C.),他系統との 連絡線の負荷自動調整(F・T・C・),およびこの両者を綜合した周波数偏倍達路線負荷自動詞整(T.B.C.) を実施する計画をたて昭和30年1月および7月の2L如こわたって大規模な実地試験を行った。日立製作 所ではこの試験で得られた資料を基礎にして上記3種の調整が吋能なAFC装置を製作し昭和31年8月 潮発電所(18MWx2)に納入した。 この装置ほ磁気増幅器を主体とした連続制御式のもので,連絡線′■宣力のプログラム調整もできるよう

になっている。納入後の現地試験は搬送装置未完のため中国単独系(540MW)についてF.F.C.のみ

を行ったが良好な成箭を収め,ただちに営業運転に入った。 (1)平常運転試験では周波数変動』ダ を土0.06∼以内(整定値 60∼,整定不動許士0.05∼) に保持し,かつ1,2号機間の負荷平衡を各機の定格出力の ±5%以内に収めることができた。 (2)過渡特性試験(明塚発電所15MWトリッブ)ではトリッブ後11秒以内で周波数が回復した。

〔Ⅰ〕緒

言 日立製作所ではさきに四国電力松尾川第一一一,第二発電 所に日本最初の定周波数自動詞悠装置(1)(断続制御式)を 納入して斯界の注目を受けたが,さらに巾国 の 計 画 に沿って昭和30年1月および7月の2回にわたる大規慎 な実地試験(2)の後,完周波数自動調悠(Automatic Flat Frequency Control略してF.F.C.),定 路線負荷自

動調整(Automatic Flat Tie Line Load Control略

してF・T・C・),周波数偏侍連絡線負荷自動調整(Auto-matic Frequency Biased Tie Line Load Control略

して T・B・C・)および伊岡連絡線魔力のプログラム調整 も可能な連続制御型AFC装置を製作し昭和31年8月潮 発電所(18MWx2)に納入した。 本装置ほ中国電力で計画中のAFC集中制御 の一一環 をなすもので,中国給電指令所に設置される検出部と湖 発電所に設置される操作部より成立っているが,中給--潮間の搬送装置 完のため目下両者を潮発電所に併置し てF.F.C.だけを行っている。本装置のおもな特徴を ると(1)操作部に磁気増幅器をJ】れ、て無接点連続制御 式としたため機械的,電気的の信療度が向上し』且d即蛮, 負荷平衡,乱 防止などの各種要素の同時加味が容易と なり不動帯の調整も簡単でアナコン解析も容易である。 (2)検出部に電子管平衡方式を使用したため計測器は 精度が高く特に周波数の検出は0.01∼以上で他方式に * 中国電力株式会社 ** 日立製作所日立国分分工場 ***日立製作所日立研究所 第1図 自動負荷周波 数調整盤 比し操作量の時間的ミ 第2図 自動負荷周波数 調整キュー・ピクル はきわめて少ない。 以下本装置の構成ならびに納入試験の大要を述べる。

〔ⅠⅠ〕自動負荷周波数調整装置

(1)装置の概要

本装置は大別して検拇部と操作部に二分され将来の集 中制御計画を考慮して,前者を"自動負荷周波数調整盤" 1両に,後者を"日動負荷周波数調整キューピクル"に 分けて収めてある。第l図および第2図ほこれらの外観 を示し,また策3図は方式説明図である。各部の構成は 次のごとくである。

(2)

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昭和32年3月 ‥日 ・立 甲包毒丁 YYY 弄■一 A

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第3同 日二、tAFC装置構成説明図 出 要 数 波 周 連絡線電力要素: 制御用性整定要 (B)操 作 部 (i)操作昌二 周波数調整器 カブログラム整定器, 線電力整定器,連絡線電力調整器 :MⅥr/0.1へノ整定器,F.F.C.,F. T.C.,T.B.C.操作切換 換器

(ii)磁気増幅器(iii)dF/dt

加味し自l路 (iv)乱調防止l可路(Ⅴ)負荷平衡回路 (vi)磁気増幅器利得調整器(vii)不動帯調整器(viii) Hリコ検潮用誘導電圧調整器 系統周波数が整定値より4Fだけ偏れると周波数調 堅器のH力にほ封r に比例した正(負)の ;二」l/・ (≡α』ダ)が』ダブリッジの出力端子間に現れる。また連 絡線電力についても同 で,整定値よりの偏れ』且

比例した正(負)の電圧』Vp(…加げ)がAPブリッ

ジの出力端子間に現れる。これら二つの操作用 圧は F.F.Cり F.T.C.,T.B.C.切換開閉器43q6によって 適当な比率で合成され綜合 作量』Ⅴ(=α』ダ+あ』昂 ≡≡』yメ▼+』Vp),A.C.60∼が作られる。ただしα,あは比 率定数で,(α/あ)(MW/0.1∼)の値により制御特性が決ま る。またこの値ほMWノ0・1∼整定器により整定される。 特にF.T.C.の場合,連絡線 カブログラム整定器およ び電力整定器によって整定値ほ1時間ごとにプログラム にそって自動的に切換えられる。検出部で作られた綜合 .評

・論

第39巻 窮3

第4図 周 波 数 調 整 器

操作量』Ⅴは操作量変換執こよク正(負)の直流操作量

圧に変換されdfソか,加味回路を通して三段磁気増幅器 に印加される。そしてその出力はガバナモータに与えら れ,』ダ,』昂を零にもどすよう制御する。また発電機出 ノ]は水串のサーボモータリターン′ロッドと機械的に結合 された誘導電圧調整器により電圧のかたちで取出され, C軋〟,&′/Jを通して初段磁気増幅器制御巻線に加えられ て乱調防止作用を行う一方,第二段磁気増幅器にも加え られて負荷平衡用回路を形成している。なお,サーボモ ータの動きから上下限の負荷制限用スイッチを働かし, 整定された負荷範囲内でAFC を行うようになってい る。終段磁気増幅掛こほ偏惰電流を流して可調整の不動 楷を与えるようになっているが,.この不動帯を適当に整 定することにより制御特性(平常運転時の』ダ,』クエ 変 動幅)を損うことなく機据の磨耗を著しく軽減すること ができる(2)。 (2)構成要素の説明 (A)周波数調整器 第4図ほ周波数調整;器の外観を示したものである。 本給ほ高 度の電子管式日動平衡計器であり,系統の 周波数を検出して指示するとともに,整完周波数からの 偏差に相応した信号を発生する。舞5図は木器の動作原 理を示す。系統の周波数はウィーンブリッジにより検出 され,ウィーンブリッジの共振周波数との差にほぼ比例 した不平衡電圧が生ずる(1)。この 圧はう慮波器を経て増 幅縛で増幅され,平衡モータを回転させる。平衡モータ はブリッジの摺動子を動かし,その不平衡電圧が零にな るまで動作する。葬る図はウイーソブリッジの説明図で ある。ブリッジに加えられる電圧を且とし,ブリッジの 共振周波数叫(=27rム)より』仙だけ周波数が変ったと きの不平衡電圧を』γとすると 』Ⅴ .1 ∠ゴ¢ノ(1)

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測定車源 標作電源 5図 周波数調整器動作原理図 となる。周波数がムのときは,電流∫およぴCl,月1の 圧ベクトルは弟る図(b)のごとくになる。したがつ て月3および属4を

穐/丘4=扁/云 ∂

なる値にすれば,』Ⅴは零になる。 周波数がムより変化すると,電流は′′となり各ベク トルほ弟d図(b)破線のごとくになり,不平衡電虻』Ⅴ が発生する。しかし尺1および尺3.上には弟d図(b) P点に相当するところがあるから,屈1および点3の一部 を摺動抵抗にして摺動手の位置をこの位掛こ移 させれ ば,ブリッジを平衡させることができる。この場合C′P およびCf〉ほdV(=CC′)に比例するから,摺動子の位 置ほ周波数と比例的に変化することがわかる。 したがって摺動予と連動した指針および調整機構によ り周波数を指示させるとともに,整定周波数からの偏差 を検出することができる。 木器の周波数目盛は58、61∼であり弟4図に示すご とく右上部つまみにより58.5∼60.5∼の間任意に整屈す ることが可能である。整違値の指針ほ赤色であF)周波数 指示の指針とともに2針機構になっている。 なお木器の周波数検出感度ほ0.01∼以上であり,周 波数調整を行うのに十分な性能をもっている。

(B)連絡線電力プログラム整定器

策7図は木器の外観を示したものである。木器は 線 力をプログラム制御するために 力竪定綜と組合 せ・その整建値を1時間ごとに日動的に切換える装置で ある。舞8図は木器の動作原理を示している。 摺動抵抗点Vl・虎V2,……の摺動子は目盛板の指標と 連動し・あらかじめ整定された位置に固定される。これ

数調整

∫ (のウィーンフリリソ説明図 ム (ム)ウィーンブリッジベクトル回 第6図 ウイーソナリッジ説明図 瓢一竜 誕≒賢■■.■…弓`責 蔓三筋ぎ捌 率重奏潜.一撃_澱.慧 〈≧,ヨ 箋竃諾

濫i喜_ )-_ -r-て 一泊鉱毒 進_r′-・ 三て盲 ・下桑 さ1璽 議 H「セ:万 ラ .ミ薫十十 喜wノ 牽卜者 ・下誉盤'⊂T )キ 逗_ ミ亡誌 竺警 ノ■芋警 、芸違 蓬-:嶺 ん1箋 よ芸 ノご箋 毒■蓋 疫 己・毒… 室 笥・ 壷登 ≧ ユノ萎 ∴十+ 温熟ご 諺m 養 料、_ 三重 靂 -≡ 遥 嬉・ 皿○:・〉・ 二 痙藩 苺 筈態 ・. 顎 襲 ・さ_・1・ 三 - 三三 ¥■一致て 毒亡■一肇 ギ.宣-=登 ち. 珊 蔓喜ず 享登 閤 駁三 雲・宅 加美 迄Lく 委・号 こ茎 。義 ++★ ;芸 皇三 箋 尋「 十 王≡ 義 妄言 ・ ・顎 〇・嚢藁 薫 ′ぺ・怒 ■篤 調㌣頒実話 肇ニー璧 ヨ巨ゼ 亘′棄 簑こ・¥ 琵.ノ竺 巻L嘉 塾 山 閃一等 ⊥t 一重 笥 車ぶ pで 登 ・燕・ 素 惑 率 妻 聾 恥 ざ -1十 諜■ 。彗 意 一望 箋 ▲+十 童 査ごノ ・一増 之e 超血じ 当トム. 瑠卜鳶・ 善一-諾 ㌘_ ≡血几 烹Lぺ器 胡卜登 1TJ財二; 鉢山r去 蓼 -▲+ 第7聞 達緯線竜ノノブログラム整定器 らの摺動子の電圧ほ1時間ごとに正確に切換えられ, 31ミI 力整定掛こ撲統される。切換動作は親時計から与えられ るパルス信号によりパルスモータを駆動し,これにより 回転するカムにより働く接点劫㌦.掴1,〟2,……により 行ゎれる。 まず接点燭は1時間ごとにある時間だけ開き,接点 叫,〟2,……ほ時間とともに順次開閉し,その関係は第 8図のようになっている。いま時間いにて 源を入れた とすると叫が閉じているからリレーClが動作し,接

(4)

320

昭和32年3月

日 立

電¶プロクラム整定量 電ナ1整定量 第39巻 第3号 直流電源

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A伽Aは Al砧 C′ 島 G ん C 〟イ `k ‰ 払 C付 援兵あよぴリレーの軌作関係国 〟亡 J 2 J 4 J時 地肌鵬鵬仏側 aGゐa危 ∫一丹 第8国 電力7」ログラム整定器動作原理岡 交流電源 第9国 電力整定器動作原理図 点燭およびCト3を通して自己保持される。そこで Cl_2により月Vlが電力整定器に接続される。時間とと もに〃2が閉じるがClほ自己保持されているから接点 Cl-5ほ開いており,リレーC2は動作せず,時間が1時 のとき〟。が開くからリレーClの自己保持回路が切れ, リレー C2が動作する。そこで摺動抵抗は点V2に移り 以下同様に属V3,点V4,……と移動して行く。 (C)連絡線電力 定器 木器ほ電力プログラム整定器の整定値を指示し,電力 調整器との組合せにより連絡線 力の偏差を検出するも 焚さ充電浪 第10国 電力調整器動作原理l突1 のである。 弟9図ほ木器の動作原.和をホしたものである。 カブログラム整定器のその時選択されている摺動抵 抗と木器の摺動抵抗によりブリッジが形成されている。 この両者の摺動子が全く同じ位置にない時は不平衡電圧 が現れ,増幅器により増幅され,平衡モータを駆動する。 平 モータの回転により摺動子は移動し, カブログラ ム墜定器の摺動子の位置と全く対応した位置で不平衡 圧は零となり平衡モータは停止する。指示および調整機 構を摺動手と連動させ,電力プログラム盤定器の整定値 を指示させるとともに電力調整器の調整機構と組合せて その偏 を検出することができる。 なお木器ほ平衡モータの回転を減速し,平衡計器とし ての移動速度を落し,調整発電所に過度の出力変化を与 えないよう考慮されている。

(D)連絡線電力調整器

木器はテレメータ受量変換器で変換された直流電流を 受けて連絡線電力を指示するとともに, 合せその盤定 力との偏 力整定器と組 を検出するものである。 弟10図ほ本器の動作原理を示したものである。 テレメータ受量変換器において衝流周波数ほコンデン サの充放電により,それに比例した直流 流∫に変換さ れる。そこで抵抗利こは衝流周波数に比例した 圧が生 ずる。いまこの電圧と摺動子の電圧がひとしくないとす るとその差電圧』Ⅴはチョッパにより交流に変換され増 幅器により増幅され平衡モータを駆動する。平衡モータ の回転により摺動子は移動し,差電圧』Ⅴが零になった とき平衡モータは停止する。このとき摺動子の位置ほ連

(5)

潮発

路線 動子と 所

自動負荷周波数

ム′ワリ・ソジ 第11図 操作切換部説明図 力と全く対応するから,指針および調整機構を摺 動させると 力を指示するとともに電力 整定器の 整機構と組合せ整定値からの偏差を検圧ける ことができる。

(E)操作切換器

木器はF.F.C.,F.T.C.,およびT.B.C.を行うため 検出郡をそれぞれ必要な要素に切換えるとともに,制御 特性MⅥr凪1∼を整定するものである。 弟l】図はその動作原理を示したものである。図の摺 動抵抗は周波数要素と,連絡線 力要素とにわかれ,それ ぞれブリッジを形成しており,またそれぞれの摺動子は 前項まで説明した各調整器および整定器の調整機構によ り駆動される。∠ゴダブリッジにおいて周波数偏差∠伊の ときの出力 圧を』Ⅴダとすると, 』Ⅴダ=α・4F また』アプリッジにおいて 圧を』Vp とすると, 」l一/・Jト」J, 力偏差が4Pのとき出力電 ここでαおよびあは比例常数であり,それぞれ尺♪▼およ び鮎を変えることによりその値を調節することができ る。 操作用電圧』ⅤはAA′間にあらわれるのであるが, 弟1】図のごとき切換開閉音別こより F.F.C.,F.T.C. およびT・B・C・を行うに必要な操作最がえられる。 (i)F.F.C.の場合 dV=』Ⅴ五=α・AFが操作量として現れる。 このときのαは尺剤)により決定される。 (ii)F.T.C.の場合 完全なF・T・C・では』Ⅴ=』Vp=トムPなる操作量 でよいが,本装置でほ若干の周波数偏侍をかけるため, α・4Fなる操作量が合成されている。この場合のαおよ びみはそれぞれ鮎1および凰pにより決定される。 (iii)T.B.C.の場合 』Ⅴ=』Ⅴダ+』Vp=α・Aダ+み・APなる操作量がとり出 される。この場合の制御特性は』Ⅴ=0となるように選 定されているので』〝』F=一α仲 となる。したがって MW凪1∼の整定はα/あの償を変えればよく,木器で は鮎2の値を増減してαの値を変え,所望の制御特性

整装

321 交流電源 第12図 操作量変換器動作原理国 がえられるようになっている。 (F)操作量 換器 木器は交流の操作量を直流に変換し,磁気増幅器の入 力として与えるものである。弟】2図は木器の動作原理 を示Lたものである。操作量』Vlが零のときは摺動子 は』V2が零になる位置にあるが,』Vlが零でないと増 幅器により増幅され平衡モータを駆動する。平衡モータ により摺動子は移動しdVlを打消すように』V2が現わ れ両者が全く しくなったとき平衡モータは停止する。 したがって摺動子の位置は操作良二』γ1に全く対応する から指針および調垂;機構を摺動子と連動させることによ り操作量を指示するとともに操作量に比例した直流電流 に 換することができる。

〔ⅠⅠⅠ〕現地試験の概要

現地試験は昭和31年7月下旬,潮¶中給間搬送装置未 完のため検出部も潮に仮設置してF.F.C.のみ行われ た。弟13図ほこの時の系統図であり弟l表は潮発電所 の設備概要を示す。 (り 静特性試験 後述の各種試験のはか,予備試験として制圧機動作試 験および調圧水槽水位変動試験を行い現地にもつとも適 した各部定数の決定を行った。弟14図の実線ほこの最 適定数を用いた時の操作部制御特性を示し,点線は納入 装置で与えうる最低利得の特性である。

(2)平常運転試験

この 鹸では各部定数を最適値に固定し不動帯調整タ

(6)

322 昭和32年3月 立 第39巻

第3号

第13図 試 験時 の 電 力 系統 構成 ップだけを順次変えて制御』ダ幅(∼)およぴサーボス トローク(cm/min)の変化を測定した。弟15図はその 結果を示す。不動帯タップの鼓適値としては‡5(不動

帯幅士0.05∼)を決定し平常運転の記録をとった。制御

結果は±0.06∼以内に収まった。また1,2母機間の電 力平衡特性ほ平常時1.OMW(1機定格の約5タg)以内 に収まり最大の時で1.5MW程度であった。 (3)過度特性試験

(A)系統定数測定

明塚発電所で10MW,15MⅥ卜をトリップして系統定 数を測定した。結果は昭和30年7月神野瀬発電所で行つ た予備 鹸当時と大差なく弟2表のごとき数値をえた。 (B)F.F.C.過渡特性 明塚発電所15MWをトリップして第3表の結果をえ た。周波数は†リップ瞬時より11秒内外で回復している。 (C)1,2号機問電力平衡過渡特性 1,2号機を不平 状態にした後電力平衡回路を閉路し 題記の特性を調べたが弟】る図のごときオシロブラムを えた。これより (i)13∼15MW の 力不平衡は約9秒で平衡する

(ii)この間の電力平衡制御が新たな周波数擾乱を惹

き起さない(±0.05へノ以内) (iii)負荷平衡制御後は始めのfll力差のほほ中間の偵 に両儀H_リコが落 ことなどがわかる。 (4)調速機応答試験 調速機の過渡特性はAFC 運転に重要な意味を持つ 図 第1表 中国電力潮発電所概要 所水型発使有水堰水 水 制 電 用効 御 在 所 圧 闇 水落 方 地系式力量差路堤槽 管 式 式量量数者 型 造 皐容水台製 水 発電機型式 容 量 富 国 短 力台製 転絡 道 圧 数 比 率 数 老 鳥取県邑智郡都賀行村大字潮 神戸川水系神戸川 堰堤水路式 最大:36,000kW 常時10,400kW 最大ニ15.Om3/s 278.12m(最大水足時) 圧力魔道10.85km 直税重力堰堤 有効水量 21,1別,000nla

Chamber Surge Tank

外部補強2叉分岐i寡琵琶幸壬3妄ぷ墓=×2鉄管

1人制御 FSS-V(ランナNs=76m-kW) 20,500kW 600rpm 8.26rn8/s(落差 274m) 2 目 立 VEFW-RD 20,000kVA ll,000V 600rpm l.1 0.9 2 日 立 第2表 系統定数測定試験結果 注:総発電力540MW(火力150MW)

(7)

潮発電

調

ト〉∬ 伽 βJ β∼ 〃/ β/ 磁気増幅芸人力(dr) 第14図 操作部制御特性

装置

323 へと、や斡ヒ り∼囚 小一ⅡエN半-P 円 周 同 日 凹 回 田 ar不慮貫調整用瑞■ノ・リブ# 第15lヌl#1(1,#2G 漉列F.F.C.運転制御特性 第16図 1,2号機問電力平衡過渡特性試験オシ′ログラムの一例 ものであるが,弾性復原カムの形状を 変えダッシュポットタイムを変化させ てサーボストロークの移動特性がいか に変るかを試験した。第17図(Ⅰ)曲 線は従来の弾性復原カムの形状を用い てガバナモータ信号に対するサーボモ ータ,ストロークの応答をプロットし たものであり,安定まで約数分を要し AFC用としては適当なものとほいえ ない。そこで全閉より1.5MWまでは 弾性復原特性をもたせ1.5MW以上に おいてほ弾性復原をなくしてサーボス トロークの応動を速くするごときカム を作って 即 m仰 〃‥朝 川州 〃∵川 〝 ト一口/一N#1L「 、 、 ●● 、 -、、 、 、 時 間 【ふ1. 第17図 AFC出力に対するサーボストローク移動特性 (AFC山ブノ信号150V7秒) 験した。(ⅠⅠ)曲線ほその場合の特性を示しf.キ 号に対する応答ほ(Ⅰ)曲線に比L非常にすぐれている。

したがって現地ではこの(ⅠⅠ)曲線のカムを川いてAFC

を行っている。

〔ⅠⅤ〕結

言 潮発電所納入装置は既述のごとく F.F.C.,F.T.C" 第3表 F.F.C.過渡特性試験結果 トリップ電力 11明塚15MW: 0.23 回復時間 し単〕__ 11 11 (1)各式#共各部定数 を変えた

(8)

:、‥-、:子J二‥:--324 昭和32年3月 日 立 評 T.B.C.の3種の制御および電力プログラム制御を行う ためのものであるが搬送装置の未完のためわずかにF・ F.C.の試験を行っただけである。昭和32年3月にほ湖 一中給間の搬送装置が完成するのでこの装置と組合せて 大規模な現地試験が予定されている。 本装置のすべての試よ ば め す が 鹸 は完了し1.00パーセントの効用を 発揮することとなるのでその成功を大いに期 Lてい る。しかし,この潮一中給問の遠隔制御A・F・C・は元来 多数発電所の中央集廿制御の一環として計画されたもの で,つぎの段階として比例制御,経滴灘転など,より高 第39巻 第3号 級な制御へと進展するものであるから今後ますます各方 面の協力と綜合駒研究が必要とされる。最後に納入試験 に際し程々御指導御協力を戴いた関係者各位に厚くお礼 を申しとげる次第である。 参 老 文 献 (1)国近,西掘外四名:日立評論 3る,1452

(昭29-10)

(2)村田,川井,小林= 日立評論 38,1011 (昭3ト8) 日

立製作所社員

講演月日 主 11.17 11.17 11.20 11.末 32∼4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 4.上旬 12.13 10.30 11.28 1.13/-15 10.22 11.14 11.27 11.15 11.15 12. 7 32∼4.上旬 4.上旬 32∼4.上旬 12.中旬 燃料 及 燃料杜 電 気 学 電気車両専門委員 会 京大自動制御研究 、 了ミ 術 技 力 火 電 電 電 四四 気気 全会会 協学学 気 四 学 会 気 四 会 電 気 四 電 気 四 電 気 四 電 電 電 電 電 電 気 四 学 会 気 四 学 会 気 四 学 会 気 四 学 会 気 四 気 四 学 会 日刊工業新聞社 高圧 ガ ス協 自動制御研究 日 北 日 電 全 目 全 会 本 学術会議 大 医 学 部 本 規格協 気車両専門委員 本能率協会 横浜産業能率協会 日本労務研究 全会全 学協学

∴∴

気力気 電火電

社外講演一覧(その1)

(昭和31年11月受付分) 所 属 講 演 者 放射線検査について 電動機の新しい傾向 水銀整流器を用いた〔l勤制御装置について ボイラ建設に関する米国の熔接技術について ミルモータのインパクト降下の解析 ヘルパー駆動抄紙機用電気設備宜ついて 空気遮断器の閉塞現象 直流遮断器の交流発電機による等価試験 アーク電力妻則定法 ガス虹ケーブルの日己回復作用 硬鋼および銀人り銅トロリ練の磨耗特性 タービン回転偏心計測方式 電了一管式故障相検出継電儲 電子管計数器を川いた精密速度制御 可飽和相反誘導型広角度移相器 調整池水位制御を加未した自動周波数調整 陽極衝撃電圧による水銀繋流器の通弧 新しい歯車検査規格について 圧縮機について トランスファーマシンについて 自動平衡型r税政面計 診療Ⅹ線装置概要 確率対応法のモデル実験 H種乾式変圧器における問題点 職能と人 文書および帳票管理ならびに執務心得の要点 現場監督者層の職責権限問題を中心とした・一 職長 リレー接点における徽′トチャッタの一特性 SATT`方式に使用する数字蓄積磁心 陰極被覆層密度および厚さの収縮湿度紆性に 与える効果について 実験計画法を応用したパラタン/グステン酸ア ンモニウムの分光分析条件の決定 日 立工場 日 立工場 日 立工場 日 立工場 日 立工場 日立研究所 日立研究所 日立研究所 目立研究所 日立研究所 目立研究所 日立研究所 目立研究所 日立研究所 目立研究所 日立研究所 日立研究所 亀有工場 川崎工場 川崎工場 多賀工場 亀戸工場 亀戸工場 亀戸工場 戸塚工 戸塚工 戸塚 工工工 場場場 場場場 茂原工場 敏 昭至 秀常一泰隆 邦敏芳栄信一 哲 国

川田藤木政村域砂誓子政尾■野川紺林沢田藤岡見守瀬頭

前 沢斎自西木岩高早渡加武今小前小小金森伊花鷲津猪鬼 清太溝 西二千 正文正 二英 井田井 口見秋 具 鏡 大浩 明一二二男隆博夫義郎博彦一隆男明光二二弘茂浩堆徳実忠 人平人 薫郎一 (第36貢へ続く)

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