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秋季研究発表会ルポ

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Academic year: 2021

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フォーラム

秋季研究発表会ルポ

林亜夫

会員諸兄,事務局の皆様方のご協力により, 1981 年度 秋季研究発表会を筑波大学におきまして無事終了するこ とができました.紙面を借りてご参加,ご協力いただい た皆様方にお礼申し上げると同時に,大会ノレポと称して 大会準備中そして会期中の徒々話をご紹介して,研究発 表会を締めくくりたし、と思います. 筑波研究学園都市には,正確に数えたことはありませ んが,学生会員を含めて数十名の会員がおられ,その中 でも筑波大学には約20名ほどの会員が集中しています. しかし,われわれ全員ある意味で新参者であり,大学を 含めて研究学園都市全体について知らないことも多く, 発表会を開催することに一抹の不安がありました.その ため本年度のはじめから,渡辺浩先生を実行委員長とし て,定期的に委員会を開催し,準備を始めました. 実行委員会で一番問題となったことは,大会参加者数 の予測と参加者の会場への誘導ということでした.とい うのは,研究学園都市が特異な立地条件と都市形態をも っているためこれらの件に隠しては従来どおりの方法で はうまくいかないだろうという危倶があったからです. 参加者数の予測では,研究学園都市に立地する新構想 大学・筑波大学ということで,ものめずらしいさも手伝 って大会史上最高の参加者があるという楽観論と,東京 からの地の利の惑さ,宿泊施設の不足からそれほど多く の参加者を見込めないという悲観論が出て,第 1 回目の 実行委員会から紛糾しました. そこで少しでも OR 的な方法で予測しようということ になり,さっそく過去の参加者データをとりょせ,開催 場所と時期との関係を分析( ?)し,さらに実行委員全 員のアンケートをとって(デルファイ法とまではいかな い),エイヤッと 320-340 名という数字をはじき出しま した.結果は 270 名強で,かなり予測を下回った(とい うより予測が当らなかった)ことは否定できません. また懇親会,見学会の参加人数は過去のデータと経験 から,それぞれ60名, 50名と見込みましたが,懇親会に はやしつぐお筑波大学社会工学系

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68) 写真 1 特別講演 ついては,大学から 1 歩外へ出ても飲食できる場所がわ からない,あるいはたとえわかってもそこへアクセスで きないこと(車がなければ無理),そしてまた見学会につ いては,今世紀最後の一大国家プロジェグトといわれる 研究学園都市の見学ということで,双方とももっと多く の参加者があるだろうというのが,大方の実行委員の予 想でした.案の定懇親会は予測をはるかに上回る 90名も の参加をみましたが,見学会のほうは,わずか29名の参 加申し込みしかありませんでした. これらの予測の狂いは,学園都市にすでに慣れ親しん でしまっているわれわれにとって,それほど不自由に感 じていない立地条件,都市施設の整備状況が,外部から みると思ったより重大な問題であること,そしてまた研 究学園都市自体も,会員の人々にとってそれほど目新し いものではなくなっていることに対するわれわれの認識 の甘さによるもので,遅まきながら深く反省しておりま す. 次に問題となったのは会場への参加者の誘導でした. なにしろ学園都市は広大であるばかりでなく,大学には 門がないので,大学施設がどれなのかも外来者にはわか りにくくなっています.そして距離感覚が歩いて何分と いうより,車で何分という感じですので度目的地に いきそこなうことは,道に迷うということではなく,身 動きがとれなくなることに等しいといえます.それ故パ スの乗降を 1 度誤ると 1-2 時聞はロスすることも少な くありません.また目的地の近くまで到達していても, 歩いている人はほとんどいませんし公衆電話も少ない ため,はじめて来筑された方はたいへん苦労されます. このようなことから,会場にアドバルーンを高々と上 げたらどうか,あるいは都市内に案内人を散らばらせた オペレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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らどうかといろいろ議論されました.結局,運営管理, 費用の制約から,土浦駅と荒川沖駅でパスの乗降案内ビ ラをまき,あとは学内各所に看板を出すとし、う方法で対 処することになりました.今思えば,アドバノレーンでも 高々と上げておけば,その効果はともかく,学会史上に 残る快挙(? )になったかも知れないと思っています. さて,研究発表会の当日はあいにく雨にたたられ,肌 寒い最悪の天候になってしまいましたが,発表開始時刻j には,座長,発表の方々もほぼ来場され,無事開始にこ ぎつけました.しかしながら最初の発表への参加者の出 足が若干悪く,発表者の方々にはご迷惑をおかけしたと 悔んでおります.やはり会場に到着するまで苦労された 方が多かったようで,この紙面を借りてお詫び申し上げ ます. というのも周到な準備をしていたつもりでも不測の事 態はおこるもので,土浦駅で案内ピラをまくことになっ ていた学生が突然病気になり,その連絡が手違いでいき とどかず,結局土浦駅に降りた会員の方々には l 枚も案 内ピラが配られなかった事態がおきてしまいました.ま た学内の案内表示も不十分で、あったというご指摘があり ました.かなりの量そして大きさのピラを掲示したつも りでしたが,何分道路の幅員,フリースベースの大きさ 等,都市空間のスケーノレが日本の通常の都市とかけはな れているため,現場に看板をもっていくと周囲の空間に 吸い込まれてしまう感がありました.いずれも OR 学会 の会員として,前者については信頼性管理,後者につい ては現実に即して問題を解決するという点で落第といえ そうで,反省している次第です. 以上あまり自慢できないお話ばかり紹介しましたが, 発表会場については各会員の方々に好評であったと思っ ております.単に建物が新しく美しいということだけで なく,会場,特に特別講演会場,談話室,展示会場等の 設備,備品が整っていることに驚かれた方も少なくなか ったので、はないかと思います.各会場となった教室には 平時から最新式の自動ズーム OHP が備えられており, 学会用として別途用意する必要はありませんでしたし, 特別講演の会場は,ボタン 1 つで OHP ,スライド等の スクリーン,照明のコントロールができる階段教室を利 用することができました.またマイコンの展示室,談話 室,ペーパー・フェアの会場も十分使いこなし,会員諸 兄の皆様方に満足していただけたと,実行委員一同自負 しております.通常これらの施設は学生が使用している 1982 年 2 月号 写真 2 国立公害研究所見学会 もので,本大学の学生はずいぶん恵まれているとお思い の諸兄も多かったと存じます. また懇親会は前述したように,他にいくところがない という学園都市の特殊条件が影響したのかも知れません が,いままでになく盛況で,夜遅くまで賑やかに談笑の 輸が広がっていきました. 一方見学会は参加者の数は少なかったのですが,前日 とは打って変わって,学園都市から遠く日光の山々まで 望める好天に恵まれ,有意義な時間を過ごせたと思って おります.見学会の目玉である国立公害研では,お忙し い中を近藤次郎所長みずから研究所のご説明をしていた だき,すばらしい研究施設を拝見させていただきました. 午後からは研究学園都市全体をほぼ i 周し,都市の概要 を見学していただきました.研究機関等の組織だけでも のほどあり,かつまた広大な学園都市全体を 1 日でご理 解いただくことは到底無理でしたが,現在の都市の状況 を身をもって体験していただき,ほぼ見学会の目的は達 成できたと思っております. 前述したように,現在の学園都市にはし、ろいろ問題が ありますが,数年後にはすばらしい都市に成長すると思 います.大会にご参加いただけなかった会員諸兄の皆様 方も,次回の大会あるいは昭和60年の科学技術博覧会に は,ぜひとも来筑されることをお願い申し上げます. 最後に,大会を運営するに当り,学会外部から,ご援 助ご協力いただきました特別講師の先生方,さらに筑波 大学職員,技官,学生の方々,また貴重な研究時聞をさ いて公害研をご紹介くださった公害研研究員の方々,そ してマイコン展示に参加していただいた業者の方々に, この紙面を借りてお礼申し上げ,筆をおきたいと思いま す.ご協力ありがとうございました (筑波より) (69)

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