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4.二,三の民間薬供覧
小 山 良 修
1.愛知県宝飯郡高原町出家の家伝薬として,火傷,
切傷,おでき等に特効のあるクスリハツタケと云うの
がああった。これは糸状菌の1種で学名オニフスベで
ある。
抗菌性の有無につき,諸種の浸出液をつくり,カッ
プ法により検査したが,すべて陰性であった。この物
は古綿のようなものであったから,恐らく物理的に炎
症性分泌物を吸黙し,炎症の治癒を早めるものであろ
う。
2.秋由県仙北郡の某氏が素人療法として,ナキオ
グサの汁を足に画布して脚気を治すと云う。生草のし
ぼり汁を皮膚に貼賭すると局所に発赤をみた。ネズミ
では点状の出血斑を起した。多量の生草を水蒸気蒸溜
により抽出したものにも発赤の作用をみた。このもの
ぼ恐らくテルペン系の皮膚刺戟薬として局所に作用す
るものであろう。
3.新潟県長岡市郊外でつくる,マタUビの塩つげ
を猫に与えた時の猫の奇妙な動作を供覧する。
5.滞米視察談
松 村 義 寛
昭和26年7月渡米し,満一年間ノ“’ ・一クレr一一のカリ
ホル=7大学生化学部で近年の進歩を学んだ。同大学
には世界最大のサイクロ.トPンがあるので知られてお
り,従って各種の人工放射物質の入手が可能であるの
で,その方面の研究が目立っている。生化学関係だけ
から見てもCa旦oin等による充合成の機作, Hamiiton
等の血液循還時間の測定,Chaikoff等の生体内代謝
の研究等,アイソトープを用いた優れた業績がある。
その他阪大木下教授のいられるカVホルニア大学の
ロスアンゼルス分校,南加大学,スタンホード大学等
の模様を話す予定であったが,渇水停電のために妨げ
られたのは残念であった。
6. 欧米族行所感
申 村敏 郎
1.悪性貧血の治療例
東京女子医科大学々會第58回例會
日時昭和28年1月23日(金)午後2時
場所東京女子医大病院臨床講堂
(内科)寺 西 千 鶴
吾国に於ける悪性貧血の症例は,最近数年間増加の
傾向を示して居り,その治癒率CX B,二,葉酸等の投与
により高率を示す事が報告されている。
私は当科に入院した本症の一例にVB12,葉酸,生
肝臓,輸血,鉄剤投与等の種々の治療を行ったが,臨
床症状,検査成績,特に血液所見に過ては効果を認め
得なかったので,それについて報告す、る。
2.歯槽膿漏症患者の血糖の消長について
(第1報)
(歯科)古 谷 弘
歯槽膿漏症の本態に関しては未だ其の意見の一致を
見ず,従って其の治療方法も根本的なものが無い。我
々は其れが全身的,内因的なものより考察せんどし,
先づ本症と血糖との関係に就き観察した。
実験方法はHagedorn−Jensen氏法に依り,憲者及
び対照健康入の静肱血0.1ccを一定時間に採取測定
を行う。
実験成績として膿漏患者30例を測定,其の平均値
は87.93mg/dl,性別すると男92.36mg/dl,女85.26
mg/dl,比較対照の健康人6例を測定,其の平均値は
83 . 17 mg/dl,内調85.25 mg/d1,女79.0 mg!dl,、:又
参考の為め無歯顎患者4例を測定,其の平均値79.5
mg/dl,内男65.5mg/d1,女93.5mg/dlとなった。従
来Hagedom法に依ると健康人の平均血糖値は70∼
120mg/d1であると云われ,本実験と比較すると何れ
も正常値範囲に入るが,膿漏患者のグループは其の範
囲内でも比較的高血糖値を示し,叉無歯顎患者,即ち
膿漏無き者は,低血糖値を示していることが認められ
た。
省其の一症例中に膿漏症の急性発作型とも云うべき’
一例に遭遇,観察結果興味有るものが有った。即ち患
者35才男子,手術入院中,・術後10日目に膿漏急性発
作型を呈し,数日にして口腔内各所に多発性の膿瘍形
成,熱発38.00Cを示し,入院前測定せる血糖1直は
91mg/dlであったが,発作発現と同時に133 mg/d1,
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