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数理計画法による乱数生成算法の設計

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1997年度日本オペレーションズ・リサーチ学会

春季研究発表会 2 − E− 7

数理計画法による乱数生成算法の設計

01501020 東京大学 伏見 正則 FUSHIMIMasanori

O1604870 東京大学 諸星 穂積 MOROHOSIHozumi

く考慮していない. 本論文の目的は,抽出規則Sを考慮した上で, asymptotically randomという性質(a・r・性) を近似的に満たす乱数列を生成するアルゴリズ ムを設計する方法を提案することである. 2 基本的事項 部分列選出規則S:与えられた数列(∬f‥t= 1,2,3,…)から等間隔に抽出する規則のこと・間 隔を71とすると,得られる数列は (ごnf:f=1,2,3,・‥)となる・ た次均等分布:周期がrのJビットの2進数の 数列(ごt‥‡=1,2,…,r)が与えられた場合 に,ふ次元ベクトル(∬t,ご叶1,‥・,ご叶た−1)の1

周期(1≦壬≦r)にわたる頻度分布が,2た′

個の借上の一様分布であるならば,もとの数列 (£t)はた次均等分布をするという・ M系列:ガロア体GF(2)上の原始多項式

J(ヱ)=1+cIZ+c2ヱ2+…+cpzP, Cp=1

を特性多項式とする漸化式 αf=Clαf_1+c2α亡_2十‥+cpα叫 (mod2)

と非零の初期値(α1,α2,…,αp)を用いて生成さ

れる数列(勘)のことを(p次の)M系列という・ これは周期が2p−1の周期列である. Ta11SWOrthe列:M系列から次のようにして構 成されるJビットの2進数の系列(∬f)のこと・ ∬t=0・q如+1α♂け2…αグり」 ただし,Jは2p−1と互いに素な自然数である・ TallSWOrtlle列のた次均等分布: TatlSWOrthe列がk次均等分布をするための必 要十分条件は,(ごf‥1≦f≦りに含まれるM 系列のたJ個の要素が線形独立であることである. ここで‘線形独立’というのは,下記の重みベ クトルの線形独立性のことである. 1 はじめに 擬似乱数は確率的シミュレーションの基本的 道具であり,多数の生成法が提案されているが, 大部分の利用者にとっては,それはブラック・ ボックスであろう.一方,「乱数とは何か?」 という根源的な問いに対する答えを与えようと する研究も,KollllOgOrOVやChaitil一等によっ て精力的に行われた.有名なKIlutllの本[2】に は,乱数の定義(をしようとする試み)が多数 掲載されている.数学の教科書ならば,一つの 概念に対する定義はふつう一つだけであるのと 対照的である.これは,乱数生成が数学ではな くて,Knllt,11の本の題名のとおり,まさにArt・ であることの反映であろう. 乱数の定義と,現実的な乱数の生成アルゴリ ズム(を設計しようとする立場)との間には大 きな隔たりがあるが,これを少しでも縮める努 力も必要であろう.種々の定義や概念の中で, この目的のために重要と思われるのは,多次元 均等分布(equidistribut・io−1)と vollMisesに よるコレクティーフ(Collective)である・Kol− Ⅰ−−OgOrOV[3]は,コレクティーフの概念に基づく 有限乱数列(乱数表)の存在の問題に対して一 つの解答を与えているが,それをどのようにし て構成するかは,まったく別の問題である・ Fushimi[1]は,Kolmogorov[3]の例示した部分 列抽出規則の中で最も単純なもの(以下では抽 出規則Sと略称することにし,その詳細は以節 で述べる)だけを考えた場合に,多次元均等分 布の意味で良い乱数列を,M系列を基にして生 成するアルゴリズムを設計する方法を提案して いる.一方,M系列を基にして生成する乱数列 に関しては,Tbotill等[4】がasyl−1ptOtically ra11domsequenceという概念を提案し,そのよ うな系列を一つ偶然に見つけたことを報告して いる.ただし,部分列抽出規則のことはまった 一230− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

ILP‥1−−iI一 之o=∑;=1Z(ブ) s.t. Gz>1 これは集合被覆間遠であり,Jが大きいときに は厳密解を得ることが困難であるが,近似解を 得る方法は種々知られている.近似解において ヱ0= トJ′となったものとする.z(ノ)=0と なったノがJl,J2,・‥,力′だったとすると,これ らが順列(J(1),ノ(2),…,川))の最初のJ′個の 要素であれば,(ごLt),m∈N,はJ′ビットの精 度でnl次均等分布をする【1】・

4 AsylュtptOticallyralldomsequence

選出規則Sを適用してもa.ー.性を厳密に満た す数列を構成することは,きわめて困難である と思われる.しかし,前節で述べた方法を次の ように反復適用すれぼ,近似的にa.ー.性を満た す数列を作ることは可能である. まず,ILPを解く.つぎに,J′をあらたなJと し,しp/J′」をあらたなmとして,(ごLt)につい てふたたびILPを解く.以下同様にしてJ′=1 となるまで繰り返す.

5 数値列

当日示す. 参考文献 [1]M.Fusllimi(1988)‥Designingaunifbrm randollヽ11umbergelleratOrWhosesubse− quencesarek−distributed.SIAMJ・Compui・ 17,89−99.

[2】D.E.KIlutl−(1981)‥ rんe Art oJCom− J川/り」一川リn‖‖川‖りJ、l’りJ.J∴ヾ川…川=け−

icalAborilhms,2ndEd.Addison−Wes)ey,

Reading,Mass.

【3]A.N.Kolmogorov(1963):Ontablesof

ralldom numbers.Sankhya A25,369−

376. [4】J・P・R・Tootilletal・(1973)‥Anasymp− totically ra・ndomTausworthesequence・ M系列の任意の要素は,漸化式を繰り返し適 用することによってelα1+e2α2+…+epαp の形に書くことができる.すなわち,M系列の 各要素には唯一の重みベクトル(el,e2,…,eP) が対応する. 一般化Tauswortlle列:Tauswortlle列の均 等分布の最大次数は,”−=しp/りである・そ して,たとえばJ=Jと選べば,この最大次数 が達成できる.しかし,このように選んでも,部 分列選出規則Sを適用して得られる数列(∬,lf) もnl次の均等分布をするという保証はない.そ こで,勘のビットを入れ換えて ご;=0・d・両+j(1)α両+J(2)‥・α両+川) (ただし,(ノ(1),ノ(2),…,J(り)は‡1,2,…,り の順列)と表現される一般化Tausworthe列 (ご;)を構成し,この数列の上位J′ビットだけに 注目すれば,選出規則Sを適用しても†昭次均等 分布が保証されるようにすることを考える.J′ は大きいほど好ましいことはいうまでもない.

3 0−1整数計画問題

選出規則Sを適用するときの抽出間隔mの集 合をNとする.(これは,2p−1と互いに素な 自然数のうちで小さいものをいくつか集めた集 合とするのが常識的であろう.)/,打,Jはすでに 選ばれているものとする.われわれの目標は,下 記のJ′を最大にする順列(ノ(1),ノ(2),‥・,J(り) を見つけることである:すべての数列 (ごLt),,−∈N,が上位のJ′ビットに注目すると m次均等分布をする. この目標を達成するためには,まずビット間 の従属関係を見つける必要がある.すなわち,各 m∈Nについて,iご”f:1≦t≦”l)に含まれ るすべてのM系列の要素の間の極小な従属関係 をすべて求める.各従属関係に対応して,J次元 0−1ベクトルgを次のように定める:従属関係 にあるM系列の要素がご;lい1≦f≦”l,の ム,ブコ,…,んビット目にあるならば舛1=鋸。= =gん=1とし,他の成分は0とおく・この ようにして得られた行ベクトルgをすべて並べ J.AC財20,469−481. て得られる行列をGとし, z=(ヱ(1),Z(2),…,坤))をJ次元0−1列ベク トルとして,われわれの問題は次の0−1整数計 画問題として定式化できる. −231− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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