1998年度日本オペレーションズ。リサーチ学会 春季研究発表会
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職位複合形式による最適職舷配置バターンの多横性
01205430 筑波火学 鈴木 勉 SUZIJK17盲utomu 1.はじめに 欧州の都市では都心にも人が住まい,休日でも人通りが 絶えないこと軋オフィス街に特化した日本の大都市の都 心部の状況と対比されながら,時折耳にすることである. 欧州では5∼6階建のl∼2階の部分を店舗や事務所とし, 2∼3階以上の部分を住宅として利用するパターンが多い が,我が国では都心でも戸建住宅が多く,店舗や事務所ビ ルとは別々の敷地に建てられることが一般的である(従っ て,たとえ住宅が立地したとしてもグロス人口密度は低密 にならざるを得ない).本稿は職住複合形式の違い,すな わち,欧州のような職住が称一致地の上下にある場合(こ れを混合形式と呼ぶ)と,日本のように別々の敷地に分け られている場合(これを分躍形式と呼ぶ)とで,通勤距随。 業務移勤距離の和を最/トとする最適職住配置のパターン がどのような影響を受けるかについて論じることを目的 とする. 2.混合形式での嶺適職住配置パターン 本稿では,【2】の通勤・業務稔拒融最小化による立体職 住配置モデルの考え方をそのまま用いることにする.等質 の(加−1)樹のゾーンからなる1次元都市があるとし,ゾー ン中心間の矩旗は1としておく.このそれぞれのゾ、−ンに 無数の建物からなる従業床。住宅床を積み上げることを考 える. 混合形式では,図1(β)に示すように,従業庶が地上に 接する階下に配され住宅床はその上部に設置される.但 し,ゾーン内部でそれぞれの階高は−・定としておく.そし て従業床と住宅床の間に通勤交通が,従業床相互間に業務 交通が発生し,その経路は一旦地上を経由するものとする. 従某庶間に発生する其務移動致は距離に依存せず,発着地 の就業者数に比例するものとする.一般僅を失うことなく 従業床の単位高さ当たり就業者密度をiとすると,水平及 び垂直方向全ての通勤距離吋.業務移動距撤βムJは以下 のようになる【2j. 亘=∑∑d蹄・γ写((呵十号)て十号可 i l戌={(炉γヱデ叫}
但し, 勾≡トノトソーーンり間の距慮(4戸】/3)・ 旬‥ゾーンJからハニ通勤する就業者数, ㌦叫:ゾー・ンfに居住・勤務する就業者数, d:一人当たり職場床面桧に対する住宅床面積の比, α:l人当たり業務移動発生数(業務移動発生率), γ:水平移動に対する垂浪移動の遥み(垂直負荷), V:全人口 である.従って,総人口ー・一定のもとで総移動距離を最小化 する問題は, min 上)′ニげ1→鴎 tr¢l ∑旬=′i,J=l,…,2〃−l, J∑q′・二=M・ン,ノ=1,・・りユ〝−−】,
l ∑∑ぐ¢ニl’. J ノ ■ ̄■J− 〟り≦ム、f=l,‥リ2〝一1, Cゲ≧0,i=し・・2〃一り=1・‥・,2′;−1 ∫.ー. と表される.但し偲後の式は,居住部分の最高高さを㌃ とする住環境維持のための居住密度制約である. 打=25,V≧Ⅰ5,d=6,γ=2としたときのこの問題の解は,図 2(8)のようになる(γは職住各々の全体の分布形状に影 轡するが,相対的な職住配置パタ}ンには影響しないので, 定数としておく).但し,対称軽から中央を含めた右側〃 、ノ…ンのみを示している. αが小さい場合は従業床は各ゾ・−ンに広がり,住宅床は これに合わせるようにつくられるが,αが大きくなるに連 れ従業庶は中心に偏り,住宅床も中心縛りに高層化する、 居住密度制約を考喧した場合は,イ〕三宅が郊外に立地せざる を得ないケースでは,それに伴って・従業床も郊外に引き寄 せられることが分かる.しかしこ どの場合についても,従 某床が極端に集中するパタ十ンは見られない. 3.分芭形式での壊適職億配置パターン 一方,分厳形式では,闊1(りのように,従業床と住宅 床はどちらも地上に接し,それぞれ別々の場所に設置され る.但し,混合形式と同様,ゾ・−一ン内部でそれぞれの階高 は一定とする.通勤交通,業務交通も同様に発生し,地上 を経由するものとする.この場合.水平及び垂直方向全て の通勤距随乃‘∫,業務移動距離仇∫は以下の通りである.げ=∑∑軌+γ(中)
Jノ離嘲十γ(+)}叫
但し, J∴r:ゾーンfに才ルナる件宅床・従業床の占める長さ である.同様に,総移動距離を凝小化する問題は, J−1 J /+Ⅰ 図1職住複合形式((α)混合形式,(み)分離形式) ー212− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.参考文献 Ll】(財)日本住宅総合センタい−(1994):都心居住のための複合型 住宅開発,調査研究レポートト了0.qO216.平成¢年7月. 【2】鈴木勉(1997)‥職住分布・と立体都市形態の撮適化統合モデ ル,OR学会春季研究発表会アブストラクト乳 6−7. (d) α 石r 4.0 2.0 0.刀皿Ⅲ皿ImlT一丁−,。±恥山山u‖‖l††111¶¶mm
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が=げ+躇 mfnY 旬.け.れ ∑㌦=り,i=1,…,2〃−1, ノ ∑cが=Wノ,ノ=l,…,2〝−1, 一 ∑∑c〃=V, Jノ  ̄′ α弓≦ん仁,i=】,…,2′I−l, r+Jr=1,f=l,…,2〃−l, C¢≧0,J=l・…・2〃−り=1,…,2〝−l・ J/≧0,r≧0,f=1,…,2′卜l ∫.J. となる.但し最後の式はゾーンf内の土地制約である. 〃=25,陀15,α=6,γ=2のときの解は図2(占)のようにな る.これを見ると,αが/トさい場合は職住が混在し,大き くなるに連れて郊外から職住が分離されてくることが分 かる.また,居住密度制約が厳しくなるにつれ混在の部分 が減少し,分離立地する傾向が読みとれる.分離形式の場 合は,業務移動発生率や居住密度制約が大きい場合に,従 業床の最適配置は集中立地となることが分かる. 4.職住複合形式によるバターンの遠い 両者を比較すると,混合形式/分離形式のどちらを採用 するかで,多様な最適職住配置パターンが生み出されるこ とが分かる.混合形式では都市全体が見た目にもコンパク トになる一方,分離形式では空隙が生じてしまうために, 都市全体が広く高くなる.また,居住密度制約がある場合 分離形式ではαがそれほど大きくなくても従業床が集中 してしまう(東京の現状ケース?)が,混合形式にすれば 同条件でも分散が望ましい状態になる. 職住配置が同じならば,目的関数の値は分離形式より混 合形式の方が/トさくなる(図3)が,必ずこうなることが 式より証明できる.つまり.混合形式にすれば従業床が分 散する場合でも総距離を小さくすることができる. 5.結論と課題 以上のように,職住が混合形式か分離形式かどうかが, 職住配置パターンに大きく影響することが明らかとなっ た.これは,冒頭に述べた欧州と日本の職住配置の違いが 職住複合形式に依拠している可能性を示すものであるが, 職住複合形式というミクロスケールの違いが職住配置と いうマクロスケーールを支配してしまうという意味で興味 深い.なお,本稿では移動のために必要な道路空間を捨象 して考えたが,この考察は今後の課題である. 本研究は平成9年度筑波大学学内プロジェクト研究か らの助成に基づく研究成果の−一部である. 350 j00 三50 ち200 も150 1∝) 50 0 一−◆−inr が 2・00 が』鮎」_皿皿Ⅲh』」」皿Ⅱ皿Ⅲ皿ⅢⅡ】
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図2 α,㌃の追いによる最適職住配置 ((d)混合形式,(わ)分離形式;白抜:住宅床.網掛:従業床)1.O i,5 2.0 ヱ.5 3.O
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図3 上)′,がの比較
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