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True Color 可視化3D 光干渉計でフレキシブルエレクトロニクスの理解向上

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Academic year: 2021

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2020.11 Laser Focus World Japan

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 3D光学プロファイリングは、非接 触高分解能計測、可視化技術であり、 デバイスや材料のトポグラフィ及び形 状を計測するために使われる(1)、(2) 市販の3D干渉計システムの能力は着 実に向上してきた。今日、それらは長 さスケールでオングストロームから数 ミリメートルの範囲で垂直ナノ及びマ イクロトポグラフィを計測できる。米 KLA社が開発したTrue Colorイメー ジングは、トポグラフィを補完する追 加的理解を可能にする。オプトメカニ カルハードウエア、オプティクス、エ レクトロニクスやソフトウエアの進歩 により、経済的な高精度3D干渉計測 システムの構築が可能になっており、 3Dプロファイリングは、広範な産業 アプリケーション及び科学アプリケー ションに有用になっている。  本稿では、この新しい世代の3D光学 計測がプリンテッド及びフレキシブルエ レクトロニクス分野へどのように適用さ れるかの例を紹介する。フレキシブルエ レクトロニクスの特徴は、豊富で多様な 一連の機能、デバイストポグラフィ、製 造技術とさまざまな材料(導電、絶縁、 誘電他など)である。これらは、多様な 光学特性を持つ複雑な表面構造となっ ている。フレキシブル基板上のマルチパ ラメータプリントアレイは、湿度、温度、 機械ひずみのセンシング、熱電ジェネレ ータ及び多くの他の目的のために利用で きる。これらのすべての性能は、形状及 び製造工程に依存する(3)

実験法と結果

 図1aは、経済的な統合3D干渉光学 プロファイラプラットフォームの例で ある。これには、白色光干渉計(WLI)、 位相シフト干渉計(PSI)、True Color イメージング、及びスティッチングを 組み込んでいる。図1bは、干渉計シ ステムの概略レイアウトである。それ には、広帯域白色光源とMirau干渉対 物レンズが搭 載 されていて、WLI、 PSI、複合 WLI+PSI を実行する。サ ンプルと内部Mirau参照ミラーからの 反射光の干渉によりトポグラフィ依存 干渉縞が生ずる。これを高分解能カメ ラで撮り、3Dトポグラフィックデータ に変換する。サンプル着色についての True Color情報も、トポグラフィック ハイトの関数として取得される。  図2は、プロトタイプフレキシブル電 子デバイスの計測例。これは、フレキ シブルポリイミド基板上に2つの異なる 材料の多層インクジェットプリンティン グを用いて作製された(5)、(6)。この記 事の3D画像は、Profilm解析環境内で 解析されており、読者は利用できる(7) デバイスは、多層インクジェットプリン ティングで全面的に構築された3D複合 構造。電気コンタクトは、インクジェ ットプリンティングで作製された。これ は、濃縮された約100nm径の銀(Ag) ナノ粒子で満たされた80μm径ドロッ プとわずかにオーバーラップしている。 導体トレースは、インクジェットプリン ティング有機PEDOT:PSSによって形 成された。これにはさまざまなwt%カ ーボン量子ドット(CQD)が混ざってお

干渉計

カート・A.・ルービン、レイナー・シェルワルト、ディミトリス・バームパコス、 アポストロス・セグコス、クリストス・ツァミス、グリゴリス・カルタス 白色光干渉計(WLI)、位相シフト干渉計(PSI)、True Colorイメージング とスティッチングを1つの光学プロファイラに組み合わせることで、フレキシ ブルエレクトロニクスデバイス、材料及び製造を特性評価する。

True Color可視化3D光干渉計で

フレキシブルエレクトロニクスの理解向上

a) b) CMOS カメラ ビームスプリッタ LED 光源 Mirau 干渉対物 レンズ サンプル 図1 コンパクトな3D干渉光学プロファイラを(a)(4)に示した。干渉計測のために、XYステ ージがサンプルの位置を合わせ、二方向にチルトして、サンプルを対物レンズ軸に合わせる。簡 素化された光学設計も(b)示した。対物レンズの焦点は測定距離により垂直に走査される。低コ ヒーレンス長白色LED光源を各トポグラフィ干渉計測に使う。干渉計で決まる各トポグラフィッ クハイトで、サンプル表面をWLI、PSI、True Color計測する。

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り、部分的に前のインクジェットプリ ントされたAgナノ粒子コンタクトとオ ーバーラップしている。PEDOT:PSSは、 一種の電気伝導性ポリマーの半透明材 料であり、導電ウエアラブルフレキシ ブルファブリック、センシング、機能性 エレクトロニクスに使用されている。 CQDは、PEDOT:PSSの電気伝導性の 可調性と光応答性を強化し、可能にす る。インクジェット堆積材料のトポグ ラフィは、蒸発する溶媒の影響を受け る。従って、トポグラフィ計測とTrue Color計測により、プリントされたデバ イス形状の迅速評価ができ、光カラー を製造工程に関係させることができる。  最新の干渉計は、幅広い範囲の横方 向の物理的、上下方向サイズでサンプ ルのトポグラフィを計測できる。図2a 〜gは、デバイスの3Dトポグラフィ とTrue Colorを説明している。そこで は、10倍対物で撮った別々の多くの 視界データがまとめられて、デバイス エリア全体を取り囲む単一の合成画像 を形成している。その3Dプロットは、 高さとTrue Colorを一緒にプロットし ている。図2a〜cは、2パスインクジ ェットプリントされた導体トレースの 3DトポグラフィとTrue Colorが部分 的にAg電気コンタクトにオーバーラ ップしていることを示している。Ag ナノ粒子のプリンティング層から作ら れたコンタクトは、マクロスケール粗 さを示しており、これには、堆積プロ セスからの溶剤が蒸発した後のディー プトレンチと急峻なサイドウォールが 含まれる。WLIはトレンチの底の深さ を計測でき、サイドウォール形状の高 さを特性評価できる。図 2c と 2h は、 PEDOT:PSS 材 料 が、Ag コンタクト を上塗りすることでどのように電気コ ンタクトを作り、デバイスのオーバー ラップ領域を部分的に平坦化すること で、表面粗さを約20%減らすかを説明 している。True Colorにより、多様な 材料と領域が明確に区別される。トポ グラフィック、幾何学的、及び色情報 は、製造工程とモデリングを改善し、 デバイス形状と性能を向上させる。  複合WLI+PSI技術は、WLIよりも 10倍以上高い垂直解像度を可能にし、 基板など滑らかな表面の特性評価に有 用である。図3は、基板と導体のトポ グラフィとTrue Colorを示している。 導体トレースで表された位置依存のカ ラーバリエーションは、PEDOT:PSS+ QCD の厚 さ変 化 から、 また半 透 明 PEDOT:PSS層と基板からの光学干渉 に起因する。段差は、PEDOT:PSS層 の境界エッジ自動検出(赤白の波線)に よって特徴づけられる。PEDOT:PSS 粗さは、これらの製造条件で厚さによ り増加傾向にある。  導体層のインクジェットプリンティン グは、PEDOT:PSSと混ぜてQCD濃度 特徴 オーバーラップ Agコンタクト ISO 25178 面粗さ 〔sq〕 〔µm〕 0.581 0.732 a) d) f) g) i) b) c) h) 高 さ 〔µm〕 Y 距離 〔µm〕 0 500 1000 1500 X 距離 〔µm〕 0 0 500 0 1 2 3 4 1000 2000 3000 3000 2000 1000 X 距離 〔µm〕 高 さ 〔µm〕 Y 距離 〔µm〕 0 200 400 600 800 X 距離 〔µm〕 0 0 0 1 2 3 4 200 400 600800 1000 1200 600 800 1000 400 200 X 距離 〔µm〕 Ag ナノ粒子 コンタクト 基板 Ag コンタクト オーバーラップ 高 さ 〔µm〕 PEDOT: PSS+QCD 4 3 2 1 0 高 さ 〔µm〕 4 3 2 1 0 0 200 400 600 800 0 1000 2000 3000 基板表面高さ 距離 〔µm〕 距離 〔µm〕 サイドウォール Ag トレンチ 基板 特徴 オーバーラップ Agコンタクト ISO 25178 面粗さ 〔sq〕 〔µm〕 0.581 0.732 a) d) f) g) i) b) c) h) 高 さ 〔µm〕 Y 距離 〔µm〕 0 500 1000 1500 X 距離 〔µm〕 0 0 500 0 1 2 3 4 1000 2000 3000 3000 2000 1000 X 距離 〔µm〕 高 さ 〔µm〕 Y 距離 〔µm〕 0 200 400 600 800 X 距離 〔µm〕 0 0 0 1 2 3 4 200 400 600800 1000 1200 600 800 1000 400 200 X 距離 〔µm〕 Ag ナノ粒子 コンタクト 基板 Ag コンタクト オーバーラップ 高 さ 〔µm〕 PEDOT: PSS+QCD 4 3 2 1 0 高 さ 〔µm〕 4 3 2 1 0 0 200 400 600 800 0 1000 2000 3000 基板表面高さ 距離 〔µm〕 距離 〔µm〕 サイドウォール Ag トレンチ 基板 図2 2つのプリントされたパスPEDOT:PSS+10wt% QCDのWLI、トポグラフィの3Dビ ュー(a)とトップダウンビュー(b)を示している。プロットされた強度領域は、銀(Ag)コンタク ト強度を満たすように調整されている。狙いは、導体の色とオーバーラップ領域をもっと明確に示 すこと。導体の中央に沿った高さプロファイル、オーバーラップ領域、Agナノ粒子コンタクトも 示されている(c)。水平な赤線は基板高さ。オーバーラップ領域Agコンタクトのクローズアップ (d)、Agナノ粒子コンタクトの横断面(e)、トップダウンビュー(f)は高さプロファイル(g)が 計測されるところ、またオーバーラップのズームインビューとコンタクト領域はすべて示している。 プロットされた強度領域は、Agコンタクト形態を可視化するように調整されている。マゼンタ長 方形は、粗さ計測(h)の位置を示しており、(h)における粗さの表も示している(i)。

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を変えることで調整可能である。溶媒 濃度、インクジェットプリンティング条 件、プリントパス数を利用して、導体 層の厚さを仕上げる。図4は、2プロセ スを示しており、結果的にPEDOT:PSS 厚さの3.6倍差が出ている。オーバーラ ップ領域は、True Color画像で直ちに 見ることができる色変化を示している。 図4bのオーバーラップ領域のカラーバ リエーションは4eよりも強いが、これ はAg表面のPEDOT:PSSの厚さ変調 に誘発される光干渉に起因する。薄い ほうのPEDOT:PSSは平坦化が少なく、 厚いほうの層は光吸収が多いので図4e では光学干渉が低減されている。

展望

 ここで議論したプリントフレキシブル エレクトロニクス向けのTrue Colorとト ポグラフィ計測例は、他の分野にも適用 できる。トポグラフィや形状とプロセス 開発、製造、材料及びパフォーマンスと の相互作用を理解する必要があるよう な分野である。最近の技術進歩により 3D光干渉計は、より経済的になってい るが、小さな段差の正確な計測能力は 維持している。干渉計光プロファイラは、 白色光源と位相シフト干渉計を利用し て、ミリメートルがオングストローム高 さまでのトポグラフィを計測する。トポ グラフィとTrue Colorデータは、形状 と材料について補完的な情報を提供す る。3D光干渉計は、産業及び科学アプ リケーションにおける確立された、また 新しいデバイスや材料の特性評価に使 われる。これには、オプティクス、ソーラ、 LED、レーザ加工、半導体、マイクロ 流体、MEMS、3Dプリンティング、エ ッチングや堆積が含まれている。3D光 プロファイリングは、検査、不良解析、 計測、欠陥解析、粗さと段差計測に通 常使われている。

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干渉計

参考文献

(1) M. Quinten, A Practical Guide to Surface Metrology, Springer (2019).

(2) T. Yoshizawa, Handbook of Optical Metrology, Principles and Applications, second edition, CRC Press (2017).

(3) S. Khan et al., IEEE Sens. J., 15, 3164-3185 (Jun. 2015). (4)See http://bit.ly/KLARef4.

(5) D. Barmpakos et al., Microelectron. Eng., vol.225, C, 111266 (2020). (6) D. Barmpakos et al., Transducers 2019 - EuroSensors XXXIII, 2515 (2019). (7)See http://bit.ly/KLARef7.

著者紹介

カート・A.・ルービンは、米KLA社に所属。レイナー・シェルワルトは、KLA子会社である独フィ ルメトリックス社(Filmetrics)、ディミトリス・バームパコスとグリゴリス・カルタスは、ギリシャ のウエストアティカ大(University of West Attica)のmicroSENSES研究所所属。ディミトリス・ バーセチコス、アポトロス・セグコス、及びクリストス・ツァミスは、ギリシャの「デモクリトス」 国立科学研究センター、ナノサイエンス及びナノテクノロジー研究所所属。 e-mail: [email protected] URL:kla.com

LFWJ

特徴 ポリイミド基板 1パス 0wt% QCD 2パス 50wt% QCD 導体厚さ 〔µm〕 N/A 0.317 0.970 ISO 25178 面粗さ 〔sq〕 〔µm〕 0.02825 0.0583 0.158 a) b) c) 高 さ 〔µm〕 X 距離 〔µm〕 0 500 1000 1500 Y 距離 〔µm〕 1500 0 500 1000 X 距離 〔µm〕 1500 0 0.51 1.5 1000 500 0 高 さ 〔µm〕 X 距離 〔µm〕 0 1500 1000 500 Y 距離 〔µm〕 0 0 500 1000 X 距離 〔µm〕 1500 0 200 400 600 500 1000 1500 2 1 2 1 図3 10 倍対物レンズに よ る PEDOT:PSS ト レ ー スの複合 PSI+WLI トポグ ラフィと True Color 計測 を示している。ここではエ リア平均粗さがマゼンタ長 方形で計測されている。2 パ ス 50wt% QCD(a)、 1 パ ス 0wt% QCD(b)、 及 び PEDOT:PSS+QCD インクジェットプリント厚 さと表面粗さ(c)も示して いる。 a) b) c) d) 高 さ 〔µm〕 Y 距離 〔µm〕 0 500 1000 1500 X 距離 〔µm〕 0 0 500 0 2 4 1000 2000 3000 3000 2000 1000 X 高 さ 〔µm〕 高 さ 〔µm〕 Y 距離 〔µm〕 0 500 1000 1500 X 距離 〔µm〕 0 0 0 2 4 1000 2000 3000 3000 2000 1000 X 距離 〔µm〕 基板 PEDOT:PSS + 0wt% QCD 1パス 0 0 1 2 3 400 800 1200 1600 高 さ 〔µm〕 距離 〔µm〕 e) f) 基板 PEDOT:PSS + 50wt% QCD 2 パス 0 0 1 2 3 400 800 1200 1600 高 さ 〔µm〕 距離 〔µm〕 図4 10倍対物レンズを 用 い たWLIで 計 測 され た 3Dトポグラフィ。単層プリ ン ト PEDOT:PSS+0wt% CQDは、結果的に0.355μ m厚PEDOT:PSS(a-c)に な り、2 パ ス プ リ ン ト PEDOT: PSS+5 0 wt% CQDは1.29μm厚である (d-f)。 謝辞 ……… KLAとFilmetricsは、KLA社の登録商標。

参照

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