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「健康の開発」史一医療援助と応用人類学  

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文学部論叢 第52号地域科学簡 41〜721996  

「健康の開発」史一医療援助と応用人類学  

On Development of  Health  : A Historical  

Overview of Applied Medical Anthropology.  

池 田 光 穂  

Mitsuho IKEDA 

原住民は、いまなお援助が必要である亡 このことに気づかず、またはときに警   意にもかかわらず、またときには止むない必要に駆られて犯した悲惨な過誤をはっきり  

書くことのできない人敷学者はアカデミックな塵にまみれ.愚老の楽園にいる好尊家に   すぎない(マリノフスキー1963[1945])。  

1.序  

医療援助の発展に人焼学がどのような役割をほたしたか、について問うこと   の意義はなんであろうか。おそらく、そのようなことに関一山をもつ研究者はわ   ずかだろう。日本の学界では、近年開発人類学に対する関心が高まっていると   いえ、医療援助に関与した研究者はきわめて少なく特殊なジャンル上の問題だ   と認歳されているようだ。それゆえ、多くの人類学者にとってさほど大きな意   味を持たないというのがこの間いの答えだろう。だが、医療援助に関する議論   は人熱学の中心的テーマから外れた特殊な問題にすぎないのであろうか。そう  

とも青いきれまい。植民地科学としての人類学の歴史的および科学社会学的検   証やr開発言説」の批判的研究を通して(eg.Stotking ed.1991;Escobar   1995;Said1978)、近代人類学が実践科学としてその誕生の初期から現地の社   会変化に深く関わってきたことは明らかである。人類学が文化相対主義にもと   づいた民族誌を提示し、近代西洋社会にとって認識論的な衝撃を与えた一方で、  

人類学はまたその科学の有用性を主張し実践の問題にむすびつける努力を怠っ  

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