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ランダムなカメラ運動 を利用 す る画像 か ら の奥行 き検 出手法

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平成23年 度博士前期課程学位論文

ランダムなカメラ運動 を利用 す る画像 か ら の奥行 き検 出手法

首都大学東京大学院 システムデザイ ン研究科

情報通信 システム学域

10890503飯 田 裕 也 指 導 教 員 田川 憲 男 教i授

(2)

第1章

1.1本 景...

1.2本 的...

1.3本 成...

第2章

2.1ト レ モ ー..

第3章 法:微

3.1剛 式...

3.2確 ル...̲...

3.3計 ム...̲...

第4章 法:積

4.1オ と 奥 係...

4.2奥 ケ.

4.3ボ ム...

4.4奥 ム...̲...

第5章

5.1人 価...

5.1.1微 型..̲...

5.1.2積 型...

5.2数 察...

5.2.1微 型...

5.2.2積 型...

第6章

1113448891556713355888911111222234444

(3)

11

参考文献

01μ05

(4)

図 目 次

1.1固 視 微 動 の モ デ ル. 2

2.1カ メ ラ 投 影 モ デ ル..

2.2図2.1を 上 か ら 見 た 図.

7678

3.1勾 配 方 程 式....

3.2EMア ル ゴ リ ズ ム

14 14

4.1w2の イ メ ー ジ 図.

4.2foの イ メ ー ジ 図.

4.3Fzの イ メ ー ジ 図.

19 19 .20

5.1原 画 像...̲...

5.2設 し た 奥 行 き マ ッ プ...

5.3周 波 数 分 解 画 像...

5.4周 波 数 分 解 画 像...

5.5周 波 数 分 解 画 像...

5.6周 波 数 分 解 画 像...

5.7f七 の 図...

5.8fxの 画 像...

5.9坪 の 画 像...

5.10M=50で の 復 元 マ ッ プ...

5.11M=100で の 復 元 マ ッ プ...

5.12M=500で の 復 元 マ ッ プ...

5.13M=1000で の 復 元 マ ッ プ....

5.14滑 ら か さ 拘 束 し の 復 元 マ ッ プ...

5.15σ 菱=0.01で の 復 元 マ ッ プ...

5.16Qd=0.001で の 復 元 マ ッ プ...

33444466677889902222222222222223

(5)

1V

5.17σ 多=0.0001で の 復 元 マ ッ プ...

5.18枚 数 変 化 に お け る 復 元 誤 差 推 移 の グ ラ フ...

5.19σ 菱 の 変 化 に お け る 復 元 誤 差 推 移 の グ ラ フ...

5.20EMア ル ゴ リ ズ ム 試 行 回 数 に お け る 復 元 誤 差 推 移 の グ ラ フ..

5.21周 波 数 分 解 画 像 図5.3に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.22周 波 数 分 解 画 像 図5.4に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.23周 波 数 分 解 画 像 図5.5に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ..

5.24周 波 数 分 解 画 像 図5.6に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ..

5.25算 術 平 均 画 像...

5.26設 定 し た 奥 行 き マ ッ プ...

5.27理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.1)成 分 の マ ッ プ...

5.28理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.2)成 分 の マ ッ プ...

5.29理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列(2.2)成 分 の マ ッ プ...

5.30理 論 値 の 重 み 成 分wdの マ ッ プ...

5.31理 論 値 の 重 み 成 分wbの マ ッ プ...̲...

5.32理 論 値 の 重 み 成 分wcの マ ッ プ...。

5.33推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.1)成 分 の マ ッ プ...

5.34推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.2)成 分 の マ ッ プ...

5.35推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列(2.2)成 分 の マ ッ プ...

5.36推 定 値 の 重 み 成 分waの マ ッ プ...̲...

5.37推 定 値 の 重 み 成 分wbの マ ッ プ....。....

5.38推 定 値 の 重 み 成 分w。 の マ ッ プ....

5.39.M=50の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...。....

5.40M=100の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.41M=500の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.42M=1000の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.43σ 『=0.004の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.44Qr=0.005の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.45σ.=0.006の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.46σ?=0.007の 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

5.47枚 数 変 化 に お け る 復 元 誤 差 推 移 の グ ラ フ...

5.48σ 多 の 変 化 に お け る 復 元 誤 差 推 移 の グ ラ フ...̲̲..

5.49周 波 数 分 解 画 像 図5.3に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...

303131323333343436363737373838383939394040404141424243434444454546

(6)

5.51周 波 数 分 解 画 像 図5.5に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ.47 5.52周 波 数 分 解 画 像 図5.6に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ...47

(7)

1

第1章 序論

1.1本 研 究 の 背 景

近年,コ ンピュー タ ビジ ョン技術の発展が 目覚 ま しい.コ ン ピュー タビジ ョンとは,画 像 をコン ピュー タで扱 うための理論 と技術 の ことで ある.中 で も,2次 元画像 か ら3次 元 的な空 間の知覚 を得 る3次 元形状復元 の分野では,複 数 の手法 が提案 されている.例 えば, 中で も,条 件 が整 え ば高精度 な復元 が可能 であ るス テ レオ立 体視が実 用化 され て きてい る.ス テ レオ立体視 は比較的大きな視差検出を伴 うことか ら,復 元精度が高い反面,注 視 する対象が他の物体に よって隠 されて しまうオ クルー ジ ョンが生 じやす く,そ の解決のた めに多 くの研究 がな されている[1].我 々は、 ステ レオ立体 視にお けるオ クルージ ョン対 策 として,単 眼立体視 による復元手法 に着 目 した.人 間の視覚系 には,図1.1に 示す よ うな固視微動[2][3]と呼ばれ る不 規則 な眼球運動が存在す る.こ れは人間が指標を注視す る際に生 じるものであ る.人 の網膜 は,そ の上 に写 る指標の像を常に震わせていない と受 像 感度を失 って しま うため,固 視微動 は人間がモ ノを見 るために必要 とな る機能 であ り, また,そ れ以外 に もコン トラス トの向上やエ ッジ検出 といった画像解析 に も利用可能 であ

ることが報告 されてい る.こ の固視微動 は心臓 と同 じく,自 律神経 によって調整 され る不 随意な運動 であ り,そ れ による網膜上での像 の動 きは意識 に上 が らないに も関わ らず,単 眼での奥行 き知覚の手がか りになっているとの報告 がある.こ の ことは,固 視微動 に基づ いて無意識 の うちに奥行 き知覚 がなされ,そ の結果が明るさ知覚や色知覚 と合わ さって高 次機能の一つで ある両眼立体視 の入力になる可能性 を示 唆す る.

1.2本 研 究 の 目 的

固視微動には,図1.1に 示すよ うに トレモ ア,マ イ クロサ ッカー ド,ド リフ トの三種類 の動きがあ り,本 研究で は,ト レモア と呼ばれる固視微動の 中で最 も小 さい動きを模擬す るカメラ運動を用いた運動立体視 を3次 元形状復元に利用 する.運 動立体 視に枠組 みにお ける研究 は、従来 か らcomputervisionの 中核 をな し、膨大 な数 の成果が報告 されてきた.

運動立体視で は,対 象表面のテ クスチ ャが画像 変位に比べ て細かいか粗いかかが重要 にな

(8)

合,輝 度 の時空間微分 と画像上 の動 き[4]の 問に成立す る拘束を表す勾配方程式 に基づ く 勾配 法[5][6][7】を用い た微分型 の奥行 き復元手法 が有効である.勾 配法 で重要 なのは,画 像上での動 きに適切な大 きさが存在す ることである.勾 配方程式は動きが無 限小 の場合 に 成立す る拘 束であ り,動 きが大 きす ぎると勾配方程式 自身の誤差 が問題 となる.逆 に動 き が小 さすぎる場合 には,輝 度微分値に含 まれ る計算誤差 と検 出すべ き動きの大 きさの比 で 定義 され るS/Nが 低下 し,奥 行 きの計算誤差が増大する.し たが って,適 切な動 きの大 きさあ るいはそれを制御す るためのフ レーム レー トの選定等の工夫が必要 である.そ こで 本研究では,フ レーム レー トに依存 しない方法 として,画 像 の解像度分解 と解像 度方 向へ の情報伝搬に基づ くアル ゴ リズ ムが提案 されているものの,計 算量 の増加 は免れ ることが で きない[s).そ こで大 きな動 きを避 け,小 さな動 きを複数 回観測 して総合 的に解 を得 る こ とで上記 のS/Nの 低下 の問題を避 ける手法を提案 する.一 方,テ クスチ ャが細かい場 合 は勾配方程式が成立 しな くな り,エ イ リアスが生 じるとともに,観 測誤差 の近傍画 素間 での相関が無視 し得 な くなるため,微 分型 の方法 では奥行 き復元精度が大 幅に低下 する.

そ こで,積 分型の奥行 き復元手法 を提案する.上 述のカメラ運動 にともなって観測 される 複数の画像 を足 し合 わせ る ことで,1枚 のボケ画像が得 られ る.そ の画像 ボケ の度合 い は,画 素位置及びその位置 に対応する奥行 きに依存 して異 なる.そ こでまず,こ のボケ画 像の空間分布 を推定 し,そ の値 か ら対応する奥行 きを計算す ることができる.こ の両手法 を組み合わせ ることによ り,任 意 のテクスチャに対す る奥行き復元 が可能 にな る.本 究 では,そ れぞれ の手法 の有効性 と性能 を,人 工画像 を用いたシ ミュ レー シ ョン及び実画 像実験 によって評価 す るこ とを 目的 とす る.

microsaccade

図1.1固 視 微 動 の モ デ ル

(9)

1.3.本 論 文 の 構 成 3

1.3本 論 文 の 構 成 第1章 序論

近年の コンピュー タビジ ョンの技術につ いて述べ,人 間の視覚系である固視微動 と呼 ば れ る不随意な眼球運動 につい て説明 し,固 視微動 を用い たカメラ運動の従来研究 における 有効性 を説 明 し,本 研究 の意義 と目的を示 す とともに,本 論 文の構成 を述べ る.

第2章 基礎原理

動画像 か らの三次元形 状復元の基礎原理である トレモアを模擬 したカメラモデルにっい て説明 し,画 像変位 であるオ プテ ィカル フロー(2次 元速度場)に つ いて述べ る.

第3章 提案手法一微分型

微分 型の奥行 き復元手法について述べる.ま ず は,2章 で説 明 したカメラモデルに基づ いて得 られ る剛体運動 に関する勾配方程式 について述べ,確 率 モデル につい て説 明する.

そ して,奥 行 き復元 のためのOSL[9]‑MAP‑EMア ル ゴリズム につ いて説 明する.

第4章 提案手法一積分型

積分型 の奥行 き復元手法について述べる.ま ず は,2章 で説 明 したカメラモデル基づ い て計算 されたオ プティカル フロー と奥行 きの関係を分散共分散行列を用いて説明 し,ボ ケ 画像 か ら分散 共分散行列 を導出す るために,奥 行 きに依存す る画像 ボケの定義 につ いて 述べ る.そ して,実 際に観測 された画像 か らのボケ検 出アル ゴリズム につい て述べ た後, 画像 か らの奥行 き復元 アルゴ リズムを説明す る.

第5章 数値評価

人工画像 を用 いたシミュレー シ ョン及び実画像 を用い た実験を通 して,微 分型 と積分型 の提 案 手 法 の有 効 性 を 評 価 す る.ま た,パ ラ メー ター を変 化 させ た場 合 で の奥 行 き復 元 精 度 について述べ る.

第6章 結論

結論 であ り,本 研究 で得 られた成果 を整理す る とともに,今 後 の課題を述べ る.

(10)

第2章 基礎原理

2.1ト レモ ア を模 擬 した カ メ ラ モ デル とオ プ テ ィカ ル フ ロ ー

Vを カメラの平行移動量uの 時間変化,す なわち,平 行 移動 の速度 とす る.つ ま り,平 行移動成分 壱=(u鋤uy,uz)に 対 して,

サ ー(箒,箒,dtzdt)T(2.1)

ま た,Ω=(Ω 、,,ΩΨ,z)Tを を カ メ ラ 座 標 ∬,〃,z軸 回 り の 回 転 ベ ク ト ル と す る.各 座 標 軸 回 り の 微 小 回 転dw=(da,4β,dγ)Tに 対 し て,

SZ=dt(2.2)dm

よ り,

Ω 。 一 釜,Ω,一 誓,Ω ・‑dydt(2.3) で あ る.

第 たの 時 刻 か らdt時 間 後 の 第 た+1の 時 刻 の 間 に,カ メ ラ の 移 動 に よ っ て,点pの カ メ ラ 座 標 が,x=(x,y,z)か ら 房+dx=(x+dx,y+dy,z+dz)へ と移 動 した と す る.こ は,カ メ ラ が 固 定 さ れ て い る と み な し て,そ の カ メ ラ 座 標 で 表 した 空 間 で,点pが 速 度 成 分 一Vの 平 行 移 動 を し,ま た,回 転 ベ ク トル の 成 分 一 Ω で 回 転 運 動 し た こ と と 等 価 に な る.す る と,dx=dt+dw〈xよ

dt

一 方,こ の 間 に 点pの 画 像 が,Pkか らPk+1に 移 動 し た とす る と,画 像 座 標Xと カ メ ラ 座 標 で 表 し た 空 間 座 標xと はX=(1/z)xlと 結 び つ い て い る こ と か ら,こ の 両 辺 を 時 間

で 微 分 し て

文̲1(房 ・zx‑x)

zz

こ こ で,zはz軸 方 向 の 単 位 ベ ク トル で,か2はxのz成 分 で あ る.

こ れ に 式(2.4)を 代 入 して 整 理 す る と,画 像 上 の 動 き で あ る オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー は

文 一V+X匹 一6〈X+X(Ω 〈X・z)

zz

(2.5)

(2.6)

(11)

2.1.ト レ モ ア を 模 擬 し た カ メ ラ モ デ ル と オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー 5

各 成 分 に 分 解 す れ ば

文 一(一.,Ux

z+鋤+x(Vzz)+Ω Ω逐

Y‑(一 一 Ω 〆+Ω の+Y(Vz)+Ω 。y一 Ω"x と な る[9].

(2.7)

(2.8)

本 研 究 に 関 し て は,透 視 投 影 モ デ ル を 仮 定 して 、 図2.1に 示 す よ う に 座 標 原 点(0,0,0)を レ ン ズ 中 心 と し 、 視 軸 をz軸 に と る 。u=[u。c,鞠,uz]T‑',r=[r忽,㌧,T。1Tは 並 進 ま た は 回 転 速 度 ベ ク トル で あ り,投 影 画 像 面 はZ軸 に 垂 直 なZ=1の 平 面 と し、3次 元 空 間 内 の 物 体 上 の 点(X,Y,Z)の 投 影 麺 で あ る画 像 座 標 を(x,y)≡(X/Z,y/Z)に お け る オ プ テ ィ カ ル フ

ロ ーv=[vx,鰯 丁 は 次 式 を 満 足 す る.

vx=xyrx‑(1+x2)ry+yrz‑(ux一 側 。)d (2.9)

vy=(1+y2)rx‑xyry‑xrz‑(uy一 隣)d (2.10)

また,dは 奥行 きZの 逆数 であ り,画 像上 の各画素 にお ける未知数 で,(ru)は 画像全体 に対す る未知数であ る.次 に,ト レモア(固 視微動 の中の最 も小 さな運動)を 模擬 したカ メラ運動モ デル考 える.を 図2.2に 示す ように,眼 球の回転中心に相 当す る点がZ軸 上で 座標原点 か らZOだ けシー ンに対 して後方に位置 す ると した場合,Z軸 回 りの回転は奥行 き知覚 のための情報を提供 しないため,X及 びY軸 回 りの回転速度ベ ク トルr[rx,刎 のみ とし.こ の2つ の回転 によ り,レ ンズ中心 の並進速度ベ ク トルuを 以下 の式 で表す こ とができる.

u=rX

000Z =rXryrx O

(2.11)

この並 進速度ベ ク トル 奮か ら,本 研究 における画像上 の投影面 にお けるオ プテ ィカル フ

(12)

"。一 瑠 バ(1+x2)ry‑Z,。rid≡vx‑ryZ,。d(2.12)

vy‑(1+y2)Tゴ 貼+Z・rxd≡"多 欄Z・d(2・13)

こ の カ メ ラ モ デ ル を 採 用 す る こ と で,並 進 運 動 ベ ク トル が 回 転 運 動 ベ ク トルZOで 決 定 で き,機 械 的 に 計 算 可 能 と な る.ま た 、ZOの 値 を 既 知 と して い る の で 奥 行 き 値 を 絶 対 的 に 決 め る 事 が 可 能 と な る.

(13)

2.1.ト レ モ ア を 模 擬iした カ メ ラ モ デ ル とオ プ テ ィ カ ル フ ロ ー

伝! ・

㌣ 肱}'

,泌9,勘e

Z!

ryx

rx

図2.1カ メ ラ 投 影 モ デ ル

翻莚ミ1

図2.2図2.1を 上 か ら 見 た 図

・毒

Z

7

(14)

第3章 提案手法:微 分型

3.1剛 体 運 動 に 関 す る勾 配方 程 式

画像上 の輝度値を ノ(x,y,t)で表す と,運 動前後での輝度値不変性の一次近似式(勾 配 方程式)は,1次 元 に限れ ば図3.1の よ うに解釈され次式のよ うに与 えられ る.た だ し,輝 度値 の運動前後 での不変性 を厳密 に考慮す るな らば,例 えば物体 の光反射特性 は完全 な 拡散反射であ り,物 体 と光源 が固定された状況でカメラが運動 してい ると考 える必要 があ

る.

ft‑‑fxvx‑fyvy (3.1)

こ こ で,ft,ん,fyは 時 空 間 の 偏 導 関 数 で あ る.こ の 式 に 式(2.4),(2.5)を 代 入 す る と剛 体 運 動 を 表 現 す る 勾 配 方 程 式 は

ft=‑ft(yrx‑ryZoの 一 ん(yry+r・Zoの

=一(fvTx x+ん 一(‑ferry+ん γ・)Zod

̲‐fr‐fud (3.2)

と表 す こ とが で き る.ft,ん,fyの 全 て は 観 測 量 で あ り,誤 差 を 含 む が,方 程 式 そ の も の に 近 似 誤 差 が 存 在 し,こ れ が 支 配 的 に な る こ と も多 い こ とか ら,こ れ ら の 誤 差 を 統 計 してft に の み 誤 差 が 含 ま れ る も の と して 扱 う.全 て の 観 測 量 に 基 づ い てr,u,d(x,y)を 決 定 す る

こ と に な る.

(15)

3.2.確 率 モ デ ル 9

3.2確 率 モ デ ル

使用するフ レーム総数 をM,画 素数 をNと す る.確 率変数 として扱 うのは

歪 効 ¢=1...N,j=1...M,丁狸1...Mで あ り,各 画 素 に 対 応 す る 奥 行 き 逆 数d④6=1̲1vは 確 率 変 数 と し て 復 元 す る.ま ず,観 測 量 歪 効 に 加 わ る 観 測 誤 差 を 平 均0,分 散 σ塞 の 正 規 分 布 に 従 う も の とす る と,ft2?)の 条 件 付 き確 率 モ デ ル は 次 式 を 満 た す.

p一 卿(の,〆 の,2Qo)一

σ。exp

(∫!信・ゴ)ザ(舞 脚)判

(3.3)

次 に,眼 球の回転速度 γω において,本 研究ではでは固視微動の ドリフ ト成分は無視す る ことか ら,各 軸の成分 は独立 であ るとし,平 均0の 次式 の正規分布 に従 うもの とする

と.γω の確率 モデルは次式を満たす.

P‑(〆 ゴ)1σ1)一(12

7CQr)sexp[一 馨)舞 ゴ)] (3.4)

Q2rは 未 知 数 とす る.

以 上 の モ デ ル よ り、{{メ!効},{〆 ゴ)}}の 同 時 確 率 は 、 次 式 で 与 え ら れ る 。

p({∫!¢,ゴ)},{〆 ゴ)}1σ1,2Qr)=

(濡 押 ×卿 ドM(が ゴ)+霧ゴ)+脚)12一 Σダ叢T〆ゴ)}

(3.5)

こ こで,本 研 究 では不規則 な回転運動r(ゴ)によ り振動す る複 数の フ レームを利用す ることか ら,各 画素位置で得 られ るd④ は純粋 にその位置 に対応す る値ではな く,画 像上 での振 れ幅に相 当する近傍領域の平均的な値 となる.す なわち,結 果的 にd④ は周囲 と相 関を持つ もの として得 られる.こ の相関の空 間的広が りは奥行 きの深 さにも依存す るもの であ り,そ のよ うな相 関を有する変数 と して最初か ら扱 う必要があるが,今 回は簡単 のた め,次 式の よ うに扱 う.

P‑(司 σ菱)一(読

σd)Nexp

(3.6)

(16)

ここで,dはd④ を成分 とす るN次 元ベ ク トル であ り,Lは 自由端境界条件 を満 足す る2 次元 ラプラシア ン演算子 である.こ のモデル により,空 間的に滑 らかな奥行 きマ ップが得 られ る ことにな る.本 研究で は,分 散 娼 は奥行 きの滑 らかさを制御す る既知 の量 として 扱 う.以 降 では,未 知パ ラメー タを θ ≡ σ言,磧として記述する.

(17)

3.3.計 算 ア ル ゴ リ ズ ム 11

3.3計 算 ア ル ゴ リズ ム

本研究 ではOSL‑MAP‑EMア ル ゴリズムを採用す る.EMア ル ゴリズム とは観測 されて いない未知確 率変数(隠 れ変数)を 観測量 に加 えて想定 した ときに,両 者(完 全 デー タ)が 観測 されれ ば問題が解きやす くなる場合 に有効な推定 スキー ムであ り,そ の未知確 率変数 の事後分布 とパ ラメー タの最尤推定量 を同時に得 る こ との でき る反復手続 きで ある.ま た,EMア ル ゴリズムの拡張であるMAP‑EMア ルゴ リズムに よれば,隠 れ変数 を周辺化

した事後分布 に基 づ くパラメー タのMAP推 定を行 うことも可能 である.各 反復で は以下 のステ ップを実行す る.ま た,関 係 図を図3.2に 示す.

1.E‑stepで は,パ ラメー タを以前の反 復で得 られてい る値 とした時の隠れ変数の事後 分布 を求 め,こ れを利用 してQ関 数 と呼ばれるパラ メー タ更新 のため の評価 関数 を算出 す る.

2.M‑stepで は,Q関 数 を 最 大 化 す る よ う に パ ラ メ ー タ を 更 新 す る.

上記 の2つ のステ ップを収束す るまで交互 に繰 り返 す.

本 研 究 に お い て は,上 記 の ア ル ゴ リ ズ ム を 実 行 す る に あ た り,{d,O}をp(♂elが の) に 基 づ くMAP推 定 量 と し て 決 定 す る こ と が で き る.た だ し,θ に 関 して は 事 前 知 識 を 定 義 して い な い の で,形 式 的 に は 一 様 分 布 を 仮 定 し て い る こ と に な る.加 え て,r(ゴ)は p(r(ゴ)1!汐),0,d)に 基 づ くMAP推 定 量 と し て 得 ら れ る.た だ し,=は 上 述 のMAP推

量 で あ る.EMス キ ー ム で は,!野 の,Tω を 完 全 デ ー タ,Tω を 欠 損 デ ー 久d,Oを 未 知 量 と し て 扱 い,EstepとM‑stepを 収 束 す る ま で 交 互 に 反 復 す る.

Estepで は,完 全 デー タの対数尤度関数 に対 し,!1効 を観測 した ときの条件付 き期待 値操作 を,前 の反復 において得 られてい るMAP推 定値d,θ を 固定 して施す.得 られる 関数 は通常,Q関 数 と呼 ばれ る.Q関 数を以下 に示 す.

Q((θ,あ(0,d))≡ 珂 伽(摩 ゴ),r(ゴ)1(O,d))1が ゴ),(O,d)](3.7)

続 い て のM‑stepで あ る が,特 にMAP。EMア ル ゴ リ ズ ム に お い て は,本 来 のEMア ル ゴ リ ズ ム の 枠 組 み で は パ ラ メ ー タ と し て 扱 う変 数,つ ま り本 研 究 に お け るd,Oの 事 前 確 率 の 対 数 を と っ た も の を,上 述 のQ関 数 に 加 え 合 わ せ て,そ の 関 数 を 一.,d,Oに関 して 最 大 化 し て,d,θ の 更 新 を 行 う.以 下 で は,d,θ を 用 い て 計 算 さ れ る 量 も,・ で 表 す こ と と す る.前 節 で の 確 率 モ デ ル を 用 い る と,M‑stepで 最 小 化 す べ き 評 価 関 数 は,事 後 確 率 p(r(ゴ)fczt・ゴ),d,O)を 具 体 的 に 記 述 す る こ と に よ っ て,次 式 の よ う に 書 き 下 す こ と が で き る.

(18)

」(d,O)一 一 等Nzη σ;‑3望Nど η磧

一鵡{Σ 踏病

2=1)2+2(会 ゴ)T)挿)+tr(き ・)T)琢ゴ)T}

コゆ ロ ひ

一嚢 善 γ琢ゴ)一甥(3 .8)

魂)≡E[〆 ゴ)i踏効,d,O】 一 一 毒 謬 ゴ)Nf(i,jt i=j)w(効(3.9)

謬・)一(毒き ㈲ 調T憐 ・プ(3.1・)

Aバ バT

R(の ≡E【 〆 の 〆 ゴ)Tlr(i,」t・ゴ),d,O]一 藤 ゴ)+rim)rim)(3.11)

W(z,a)一(!雛)誘2(殖)鶉 ④)+易d④(」 欄,))

ゆ8・ゴ)+Z。d(の ω9,ゴ)(3.12)

ち パ

M‑stepで は,式(3.8)を 最 大 に す る よ う に{d,e}を 更 新 す る.定 数 項 を 省 略 す る と式(3.8) は 以 下 の よ うに 書 き 直 す こ と が で き る.

」(d,O)一 一MNIna‑02‑3誓Nzπ づ ロ

一ぎ(暢 多∂鍔(3.・3)

(19)

3.3.計 算 ア ル ゴ リ ズ ム 13

こ れ に よ り σ茗とQ2rに 関 し て は,次 に よ う に 更 新 式 を 得 ら れ る.

Q20一 需,Q2r‑G2M (3.14)

dに 関 し て は,式(3.8)の 最 終 項 の 各4ω に 関 す る 偏 導 関 数 が,近 傍 のdの 関 数 と な る の で,dの 更 新 に は 連 立 方 程 式 を 解 く必 要 が 生 じ る.こ れ を 避 け る た め,本 研 究 で はOne‑

Step‑Late(OSL)テ ク ニ ッ ク を 適 用 す る.

す な わ ち,近 傍 のdは 得 ら れ て い る値 を 固 定 した 定 数 と み な し,偏 導 関 数 を0と お い た 方 程 式 を 各d② の み の 方 程 式 と考 え て 解 く.解 は 次 式 の よ う に 得 られ,こ れ を 更 新 式 と す る.

4も)e

0^0

σ該z・Σ 狸 、孟r(△)(効(R)(ゴ)+Q20 σ暑易 Σ 狸 ・{ftZ,ゴ)W(Z,dの丁魂)+tr(B㈲R6))}

σ 該z8Σ 狸 、tr(A(i,j)R(ゴ))+Q20 (3.15)

上 式 に お け る ♂の は,dω の4近 傍 系 の4④ を 除 い た 参 算 術 平 均 を 示 す.こ こ で,鴫 も 現 在 の 値 に 固 定 し て お り,こ う し て 得 ら れ た 更 新 式dを 式(3.14)に 代 入 す る こ と で σ暑の 更 新 が 行 わ れ る.ま た,A㈲,B(z,a)は,以 下 の よ う に 定 義 さ れ る.

A㈲ ≡ 碓 ゴ)暗のT (3.16)

B(→(盛,ゴ効=Wd)ゆ 野 ゴ)T+δ 皇 ゴ)ゆ皇 のT

2 (3.17)

(20)

.f 時 刻t日 寺亥膨+δt

z/Vx

x

図3.1勾 配 方 程 式

EMア ル ゴ リズ ムE‑step

{d,0}更 新 のため のQ関 数 の導 出

M‑step

{d,0}を 更 新

図3.2EMア ル ゴ リ ズ ム

(21)

15

第4章 提案手法:積 分型

4.1オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー と奥 行 き の 関 係

Mを 奥 行 き 復 元 に 使 用 す る フ レー ム 数 と し,〆 の ゴ=1,̲,Mを 平 均0,σ 紅 に 従 う2次 元 正 規 乱 数 と し て 扱 う と,確 率 密 度 関 数 は 以 下 の よ う に 表 せ る.

p‑(〆 ゴ)1σ1)‑1exp2

」LQrl2(一 脅)楚5)) (4.1)

こ こ でQ2rは 未 知 数 で あ る.2章 で 導 出 さ れ た オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー の 式(2.2),(2.3)と 〆ゴ) の 確 率 特 性 か ら,vも 平 均0の2次 元 正 規 分 布 に 従 う確 率 変 数 で 、 理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列 は 以 下 の よ う に 導 出 す る こ とが で き る.

V[v]̲ x2y2+(1+x2+Z。d)2

2xy(1+ギ+Z。

烈 講 器]2Qr

(4.2)

左 上 の 成 分 か ら(1.1),(1.2),(2.1),(2.2)成 分 とす る.dは 各 画 素 に 対 応 す る 未 知 数 で,Q2rは 全 画 素 に 対 応 す る 未 知 数 で あ る.こ こ で も し分 散 共 分 散 行 列 を 求 め る こ と が で き れ ば 、 奥 行 き 情 報d=1/Zを 持 っ て い る の で 奥 行 き 値 を 計 算 す る こ と が 可 能 と な る.

(22)

4.2奥 行 き に依 存 す る画 像 ボ ケ

今 回使用 す るカメラモデルか ら観測 される画像か ら,式(4.5)で 定義 した分散共分散行 列 を求 める手法 はい くつか存在 する.最 も容易な手法 として,複 数枚の画像か ら検 出され るオプテ ィカル フロー の2次 値の算術平均 として統計 的に計算 する方法が ある.し か し, 本研 究で は時間的 なサ ンプ リング レー トに対 して画像 の模様パ ター ンが細 かい と想定 し ているため,オ プティカル フローを正確 に検出するのは困難 である.そ こで,分 散共分散 行列 を局所的 な画像ボケの分布 を利用 して計算す る手法 を採用 した.そ こで,カ メラ運動 か ら得 られたM枚 の画像fj(x)ゴ=o.…Mの算術平均画像をf。v。(x)とする と,Mが 漸近 的に 大 きい場合 には,∫ 。。,(のと局所 的に定義 される2次 元 ガウス関数g忽(勾 と原画像fo(x)の 関係 式を以下の式で定義す る.

一ゐ 、9x(轍 一ゴ)dx (4.3)

上 式 に お い てxは 画 像 上 の 位 置 を 表 し,脱 はx周 りの 局 所 領 域 を 示 す.つ ま り、 ボ ケ 画 像 fav,(の が 求 ま れ ば ∫g、(x')面'=1を 満 た す の で,9x(x')か ら分 散 共 分 散 行 列 を 求 め る こ

とが で き る.

(23)

4.3.ボ ケ 検 出 ア ル ゴ リ ズ ム 17

4.3ボ ケ 検 出 ア ル ゴ リズ ム

観 測 さ れ た 画 像 か ら の ボ ケ の 空 間 分 布 の 検 出 と,そ れ に 伴 う分 散 共 分 散 行 列 の 導 出 に つ い て 説 明 す る.本 研 究 で は,周 波 数 領 域 で は な く画 像 領 域 で ボ ケ 分 布 を 検 出 す る.検 出 方 法 は,一 段 方 式 と 多 段 方 式 に 分 類 で き る.一 段 方 式 で は,未 知 数 喝=1̲1v(Nは 画 像 上 の 画 素 数)とQZrの す べ て の 制 約 を 保 ち な が ら,ボ ケ 分 布 を 検 出 す る.画 像 上 の 全 て の 画 素 で, 式(4.2)の 分 散 共 分 散 行 列 を 持 っ た ガ ウ ス 関 数9記@)を 同 時 に 決 め る こ と に な り,diとQ2r

が 最 適 に 求 ま る.一 方 で 多 段 方 式 の 場 合 は,ま ず 画 素 ご と に,式(4.2)の 制 約 を 外 し て ガ ウ ス 関 数 の 分 散 共 分 散 行 列 を 求 め る.そ の 後,diと σ舞は 式(4.2)の 制 約 に 基 づ い て 分 散 共 分 散 行 列 か ら求 め る 。 本 研 究 で は,提 案 す る 積 分 型 の 有 効 性 を 確 認 す る 目 的 で,多 段 方 式 を 採 用 し た.ま た,ガ ウ ス 関 数 の 制 約 を 外 し た 上 で,分 散 共 分 散 行 列 は 簡 単 な 統 計 値 で 推 定 し た.以 下 で 具 体 的 な ア ル ゴ リ ズ ム を 説 明 す る.

原 画 像fa(x)とfav。(x)を 使 用 す る.計 算 の 簡 略 化 の た め9x(x)の 代 わ り に ガ ウ ス 関 数 の 制 約 を 外 した ボ ケ 関 数 をw.(¢)と す る.ω 。(x)の サ ポ ー ト範 囲 をP×P画 素 か ら な る 離 散 的 な 矩 形 領 域 と し,w記(x)のP×P成 分 を 一 列 に 並 べ たP2次 元 ベ ク トル をwi(iは 素 の イ ン デ ッ ク ス)と す る.同 様 に 、fo(x)と ∫。。(x)の 画 素i周 り のP×P画 素 を 一 列 に 並 べ た 離 散 表 現 をfo,2av,と す る.wiとfoの イ メ ー ジ 図 を 図4.1,図4.2に 示 す.foを 用 い

て,P2×P2行 列Fzを 以 下 の よ うに 定 義 す る.

一[fO+1fO+2…fO+P2] (4.4)

戸 の イ メ ー ジ 図 を 図4.3に 示 す.ま た,ボ ケ 関 数 が 成 分 に 対 し て 通 常 持 っ て い る 正 規 化 条 件 Σ 南ω歪㈹=1を 無 視 し,各 画 素2の 目 的 関 数 を 以 下 の よ う に 定 義 す る.

Jz(wz)一(FzTw.2‑2av,)T(FzTw.2‑2av。) (4.5)

上 式 に お い て,w2に 対 し て 」(wz)を 微 分 す る こ と で 以 下 の 式 を 導 出 で き る.

一(FiFaT)‑1FZ2fav, (4.6)

ここで,式(4.5)で 定義 されたオプティカル フローの分散共分散行列 に理論 的に対応 する 分散 共分散行列Vの 成分 を推定す る必要があ る.Wiが ガ ウス分布 であ る と仮定す る と,

(24)

以下 のよ うに 隔 の成分 の推定 値を求め ることがきる.

P2

V(、.、)一 Σ ω(ん)w2(k)(4.7)

k=1

P2

V(i.a)=V(2.2)=Σ 記㈹9(k}iv2(k)(4.8)

ん=1

PZ

V(22)=Σ 〃(ん)wz(k)(4.9) k=1

(x(ん),y(た))は,(0.0)を 中 心 と し た 局 所 領 域 の 点 鳶に 対 応 した2次 元 座 標 値 を 表 し て い る.

(25)

4.3.ボ ケ 検 出 ア ル ゴ リ ズ ム

P

ll

Pr口

w(x)

fo(x)ま た は ん。,(x)「wl

図4.1wiの イ メ ー ジ 図

P

徊l

fo(x)ま た はゐ 。(X)π ま た は鑑,

図4.2foの イ メ ー ジ 図

19

(26)

P

原 画 像fo(x)

図4.3Fiの イ メ ー ジ 図

(27)

4.4.奥 行 き 復 元 ア ル ゴ リ ズ ム 21

4.4奥 行 き復 元 アル ゴ リズム

前 節 で 求 め た 分 散 共 分 散 行 列 を 用 い た 奥 行 き 復 元 の 原 理 に つ い て 説 明 す る.分 散 共 分 散 行 列 の 理 論 値 の 式(4.5)と 推 定 値 の 式(4.7),(4.8),(4.9)を 用 い,各diに 対 す る方 程 式 は 以 下 の よ う に 導 出 で き る.

1+x?+Zadz=

聖)‑22x2yZ≡r α・・a2‑(・+x2+Zod2) (4.10)

・+2+易4乞2撫 ≡鍋 一(・+禦 多+Zodz) (4.11)

1+y2+Zod2=

聖)一 ≡!2/2‑(・+2y2+Zodz) (4.12)

上 か ら(1.1)成 分,(1.2)ま た は(2.1)成 分,(2.2)成 分 に 関 す る 式 あ る.上 式 を 用 い て 目 的 関 数 を 以 下 の よ う に 定 義 で き る.

」@)…(ai‑{1+x?+Zpdi))'+ω β(属 一(1+撃 綱)2+wry(  (・+醜))'

{4.13)

最 小2乗 法 よ り,d2は 以 下 の よ う に 決 定 で き る.

dZ‑1Z

o(ω αα¢+ω β角+ω 一(ω α+誓)xi‑(wy2)y2‑・)) (4.14)

wα,ω β,ωッは 式(4.10),(4.11),(4.12)に 対 応 す る 重 み で あ り,wa+ω β+wy=1で あ る.特 に,w、=ws=ω7=1/3の 場 合,式(4.14)は 以 下 の よ う に 表 せ る.

扇 一 均(a2+警+'Yi̲x?+yZ2‑・(4.・5)

適 切 な 重 み 成 分 の 決 定 の た め に,式(4.10)の 右 辺 を テ イ ラ ー 級 数 展 開 し て 一 次 項 を 取 り 出 す と,誤 差 成 分 をby(1.1)/(2V(11)QZr‑x?aQ4zyar)と み る こ と が で き る.δ 聾(1.1)は 式

(28)

(4.7)に お け る 検 出 誤 差 で あ る.同 様 に,式(4.11),(4.12)を テ イ ラ ー 級 数 展 開 し 一 次 の 項 で 取 り 出 す と,誤 差 成 分 を δ稀(1.2)/2xiyiQr,SU(2.2)/(2V(22)嫁 一 壕 〃多σ 募),と み る こ と が で き る.こ こ で,SV(1 .1),δ鷲(1.2),δ稀(2.2)が 同 じ 分 布 を 持 つ 正 規 乱 数 と す れ ば,wα,ω β,wy に 関 し て 以 下 の 重 み づ け を 行 う こ と で 最 尤 推 定 量 と し てd2を 決 定 す る こ と が で き る.

v(1.1)一 姥9多 σ蓼(4

.16)

2Ua=

v(・.・)+V(・.・)一 多 σ 婁

ω β= 励 多σ霧

V(・ 。・)+v(22)‑x?2Qa2yzT (4.17)

ω ツ= V(2.2)一 多 σ 葬

V(・.・)+V(22)‑x2202iyir (4.18)

v(1.1),V(12),V(2.2)は 理 論 値 で あ る た め,実 際 に は こ の 値 を 知 る こ と が で き な い.そ の た め,推 定 値 のv(1.1),v(1.2),U(2.2)を 用 い て 重 み づ け を す る 必 要 が あ る.

(29)

23

第5章 数値評価

5.1人 工 画像 に よ る数 値 評価

以 下 に 人 工 画 像 を 用 い て 行 っ た 数 値 評 価 の 結 果 を 示 す.図(2.1),図(22)の モ デ ル に お い て,カ メ ラ 座 標 か ら画 像 面 ま で(焦 点 距 離)を1と し た と き,画 像 の サ イ ズ を1×1と

た.微 分 型,積 分 型 手 法 共 に 同 様 の 人 工 画 像 を 使 用 し た.256×256画 素,輝 度 値 が8bit の グ レー一ス ケ ー一ル 画 像 で あ る.原 画 像 を 図5.に,設 定 した 奥 行 き マ ッ プ を 図52に 示 す.

図5,2に お い て,横 軸 は 画 像 上 の 位 置,縦 軸 は 奥 行 き を 示 し て い る.

ま た,画 像 上 の 模 様 の 違 い に よ る そ れ ぞ れ の 奥 行 き 復 元 手 法 の 特 性 を 調 べ る た め に,原 画 像 図5.1を 周 波 数 分 解 し た 画 像 を 図5.3か ら5.6に 示 す.図5.3が 低 周 波 数 成 分 で,図5.6

が 高 周 波 数 成 分 に な っ て い る こ と に 注 意 す る.

10 8 Z8

7 6 5

図5.1原 画 像

図5.2設 定 した 奥 行 き マ ッ プ

(30)

1試

図5.3周 波 数 分 解 画 像 図5.4周 波 数 分 解 画 像

図5.5周 波 数 分 解 画 像 図5.6周 波 数 分 解 画 像

(31)

5.1.人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価 25

5.1.1微 分 型

勾 配 方 程 式 が を 用 い る 際 に 成 立 す る と考 え る 画 像 対 は,生 成 さ れ た 各 画 像 と原 画 像 の ペ ア とす る.ま た 今 回 は,仮 定 して い る 確 率 モ デ ル の も と で ア ル ゴ リ ズ ム が 正 当 に 機 能 す る か を 確 か め る 目的 か ら,図5.1か ら 空 間 微 分 値fx,ん を 計 算 し,式(3.2)と{r(ゴ)}お よ び dの 設 定 値 を 用 い て{ft}を 計 算 し た.得 ら れ たft,fx,ん を そ れ ぞ れ 図5.3,図5.4,図5.5

に 示 す.

提 案 手 法 で は,画 像 生 成 の 際 に 勾 配 方 程 式 の 線 形 近 似 誤 差 が 十 分 小 さ い 観 測 の 利 用 を 想 定 し て い る た め,オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー の 大 き さ が 図5.1の 画 像 の テ ク ス チ ャ パ タ ー ン に 対 して 十 分 小 さ い こ とが 望 ま れ る.こ れ を 満 足 す る よ う に,σ,=5‑3と 設 定 し,オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー の 大 き さ を お よ そ1ピ ク セ ル 程 度 と し た.ま た,上 述 の よ う に 理 論 的 に 計 算 さ れ た{ft}の 標 準 偏 差 の 約1%に 相 当 す る 標 準 偏 差 を 有 す る 正 規 分 布 に 従 う乱 数 を,観 雑 音 と し て{ft}に 加 え て,こ れ を 観 測 量 と し た.σ 苔と 磧 の 初 期 値 は,任 意 の 値 と し て 10̲2と し,dの 初 期 値 はZ=9.0の 平 面 に 相 当 す る値 と し た..基 準 値 と して,使 用 す る 画 像 の 枚 数Mは100枚,奥 行 き に 対 す る 滑 らか さ 拘 束 の 度 合 い 弓 は10‑4と し,MAP‑EM ア ル ゴ リ ズ ム の 反 復 は100回 ま で と設 定 し,基 準 値 の 値 を 変 化 さ せ 奥 行 き 復 元 精 度 を 評 価 す る.画 像 の 枚 数Mを 変 化 さ せ た 場 合 の 奥 行 き マ ッ プ を 図5.10か ら 図5.13に 示 し,枚 数 を 変 化 さ せ た 際 の 復 元 誤 差 の 推 移 の グ ラ フ を 図5.18に 示 す.次 に 靖 を 変 化 さ せ た 奥 行 き 復 元 結 果 を 図5.14か ら 図5.17に 示 し,復 元 誤 差 の 推 移 の グ ラ フ を 図5.19に 示 す.σ 菱の 効 果,す な わ ち 奥 行 き に 対 す る 滑 ら か さ 拘 束 の 度 合 い は,式(3.6)お よ び 式(3.13)か ら も わ か る よ う に,σ 言と の 比 率 で 決 ま る た め,σ 差の 値 は σ言に 対 す る 倍 率 で 調 節 した.σ 菱が σヨに 対 して 小 さ い ほ ど滑 らか さ 拘 束 は 強 くな る た め σ菱を 変 化 さ せ た 際 のEMア ル ゴ リズ

ム の ス テ ッ プ 数 の 変 化 に よ る 復 元 誤 差 の 推 移 の グ ラ フ を 図5.20に 示 す.

ま た,画 像 の 模 様 の 変 化 に よ る 奥 行 き 復 元 結 果 を 図5.21か ら 図5.24に 示 す.こ れ ら は, 図5.3か ら 図5.6に 対 応 す る 奥 行 き 復 元 結 果 で あ る.

(32)

図5.7ftの

図5.8fxの 画 像 図5.9fyの 画 像

(33)

5.1.人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価 27

Z

210987654

7a

図5.10.M=50で の 復 元 マ ッ プ

12 11

zll

8 7 6 5 4

700

7Q

図5.11M=100で の 復 元 マ ッ プ

(34)

Z

21098654

7flO

70

図5.12M=500で の 復 元 マ ッ プ

Z

210987654

iao

70

図5,13.M=1000で の 復 元 マ ッ プ

(35)

5.1.人 工 画 像 に よ る数 値 評 価 29

Z

210987654

70

図5.14滑 ら か さ 拘 束 な し の 復 元 マ ッ プ

Z

210987654

70

図5,15σ 菱=0.01で の 復 元 マ ッ プ

(36)

Z 12 11 10

70

図5.16靖=o.001で の 復 元 マ ッ プ

Z

210987654

70

図5.17σ 差=0.0001で の 復 元 マ ッ プ

(37)

5.1.人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価

]ΣΣ

o.i2

0,1

0.08

0.06

0,04

0.oz

O

501005001000

枚数M

図5.18枚 数変化 における復元誤差推移 のグラフ

0.7

0.6

0,5

0.4

0.ヨ

o.z

d.1

0

拘 束 な しO.10・010・OO10・OOO1

2 σ

図5,19靖 の 変 化 に お け る 復 元 誤 差 推 移 の グ ラ フ

一 一固………㎜ …

i T

■1

31

(38)

りりりりΣ

図5.20

2.50E+00

2.00E+00

1.50EfOO

1.00EfOO

5.00E‑0ユ

0.00E+00

一lo〒 →OHOHwe→o賢 一loマ →uコHゆ 嬉)軍 →o

F1▼ →N「VmM「 卜r「LnLn咀o卜 卜」 ◎owσ σ}

試 行 回 数

EMア ルゴリズム試行回数における復元誤差推移のグラフ

26 d

巽『

唱畔

拘 束 な し 0.1

一 一一 〇 .01

0,001 0.0001

区\.\ 一

}「 ●『 一 五酉 四̲厚}噌 臨颪巳 曜 琳 ㌦}」 州7,ご,、7二』堀r‑一 上」r旭働=層 凶{L‑ili+il 卜1

卜51

(39)

5.1.人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価 33

1A l Z1

0

70

図5.21周 波 数 分 解 画 像 図5.3に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ

Z

420864

0

70

図522周 波数分解画像 図5.4に お ける奥行 き復元 マ ップ

(40)

Z

4

0

70

図523周 波数分解画像 図5.5に おける奥行 き復元マ ップ

14 12

Z 10

s 6 4

0

70

図5.24周 波 数 分 解 画 像 図5.6に お け る 奥 行 き 復 元 マ ッ プ

(41)

5.1.人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価 35

5.1.2積 分 型

本 研 究 で は,固 視 微 動 の ドリ フ ト成 分 は 無 視 し て お り,し た が っ て カ メ ラ の 微 小 回 転 に よ っ て 生 じ る 画 像 上 の 各 位 置 の 移 動 範 囲 が 発 散 す る の を 避 け な け れ ば な らな い.こ れ を 簡 単 に 実 現 す る た め に,図5.18に 示 し た 原 画 像 に 対 し、 回 転 ベ ク トルr(ゴ)の 正 規 乱 数 を 発 生 さ せ て 複 数 枚 の 画 像 を 生 成 し,図5.19に 示 す 算 術 平 均 画 像 を 作 成 し た.基 準 値 と して, 使 用 す る 画 像 の 枚 数Mは100枚,σ,=5‑3,分 散 共 分 散 行 列 を 推 定 す る た め の 局 所 領 域 P=9と し,基 準 値 の 値 を 変 化 さ せ 奥 行 き 復 元 精 度 を 評 価 す る.こ こで,分 散 共 分 散 行 列 を 推 定 す る た め の 局 所 領 域Pは,算 術 平 均 画 像 の ボ ケ 分 布 の 大 き さ に 相 当 す る 〆ゴ)の大 き さ で 変 化 す る.そ こ で 本 研 究 で は,理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列 を 計 算 し,そ の 最 大 値 に 応

じてPの 領 域 を 調 節 した.具 体 的 に はP=maxV[v]×6で 定 義 し た.

設 定 し た 奥 行 き と,σ,の 値 を 用 い て 式(4.2)か ら 得 ら れ た 理 論 値 の 各 成 分 に お け る 分 散 共 分 散 行 列 の マ ッ プ を 図5.19か ら 図5.21に 示 す.理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列 を 用 い て 式 (4.16),式(4.17),式(4.18)か ら得 られ る 理 論 値 の 重 みwα,wQ,ω7の マ ッ プ を 図5.22か ら 図 5.24に 示 す.次 に,式(4.7),式(4.8),式(4.9)か ら得 られ る 推 定 値 の 各 成 分 に お け る 分 散 共 分 散 行 列 の マ ップ を 図5.25か ら 図5.27に 示 す.推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列 を 用 い て 式(4.16), 式(4.17),式(4.18)か ら得 られ る 推 定 値 の 重 み ωα,ωβ,ωッの マ ッ プ を 図5.28か ら 図5.30に 示 す.上 記 の 推 定 値 に お け る 分 散 共 分 散 行 列 と 重 み 成 分 を 用 い て 奥 行 き を 復 元 す る.ま ず,画 像 の 枚 数Mを 変 化 さ せ た 場 合 の 奥 行 き マ ッ プ を 図5.31か ら 図5.34に 示 す.ま た 枚 数 を 変 化 さ せ た 際 の 復 元 誤 差 の 推 移 を グ ラ フ を 図5.39に 示 す.次 に,画 像 上 の 動 き の 大 き さ に 相 当 す る 〆ゴ)の大 き さ を0.004か ら0.007ま で 変 化 さ せ た 場 合 の 奥 行 き マ ッ プ を 図 5.35か ら 図5.38に 示 し,復 元 誤 差 の 推 移 を グ ラ フ を 図5.40に 示 す.

ま た,画 像 の 模 様 の 変 化 に よ る 奥 行 き 復 元 結 果 を 図5.49か ら図5.52に 示 す.こ れ ら は, 図5.3か ら 図5.6に 対 応 す る 奥 行 き 復 元 結 果 で あ る.

(42)

図5.25算 術 平 均 画 像

図526設 定 した 奥 行 き マ ッ プ

(43)

5.1,人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価 37

4 555000

図5.27理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.1)成 分 の マ ッ プ

、1:駕 :翻

一1 .Se‑00

‑2e‑00

4.48‑Q 4.2e‑0 4e‑0

:認

4e‑0 2e‑〇

二8

‑0

図5.28理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.2)成 分 の 図5.29理 論 値 の 分 散 共 分 散 行 列(22)成 分 の

マ ツ プ マ ツ プ

(44)

図5.30理 論 値 の 重 み 成 分w、 の マ ッ プ

図5.31理 論 値 の 重 み 成 分wbの マ ッ プ 図5.32理 論 値 の 重 み 成 分w。 の マ ッ プ

(45)

5.1,人 工 画 像 に よ る 数 値 評 価 39

鵯::

1:‑00‑00:

図5.33推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.1)成 分 の マ ッ プ

2e‑00 1.5e‑QO le‑00 5a‑00

二1:=QOOO

,1 .5eロOO

7ハ054321

図5.34推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列(1.2)成 分 の 図5.35推 定 値 の 分 散 共 分 散 行 列(2.2)成 分 の

マ ツ プ マ ツ プ

(46)

図5.36推 定 値 の 重 み 成 分w、 の マ ッ プ

図5.37推 定 値 の 重 み 成 分wbの マ ッ プ 図5.38推 定 値 の 重 み 成 分w。 の マ ッ プ

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