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田中富貴枝

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Academic year: 2021

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(1)

園児集団の階層とボス(下)

月 鳥

付属幼稚園 浜

北 全

鈴 シ

子 ズ

田中富貴枝

 6日7があまり乱暴なので︑みながはなれる様子が出てきた︒

4がこのごろ頭を上げてきた︒7と対抗して負けていない︒昨日7 が竹でたたいたら︑たたきかえした︒12・20三輪車行列ができ

た︒4が先頭で10・14︒15の順序︒21が1台をつないで乗り︑35が

ひとりあとにつく︒4が言いがかりをつける︒ ﹁○○︹21の姓︺︑つ

ないでて︑わりゃ︑⁝⁝︒﹂十分ぐらい後︑4が21のとこころへゆ

園 経歴

︵国元合同︶

強い順なら びの序列 同

すもう順︑位

出生順位 家

有有半有無有有無有無有有無有識有無無有有有無草草有 6153⊥82294953674670140823 21! 2  211 22  2ユー2  1ーユエ 8403382120954673562ユ45197 1工2 一  ユ21 22  2ユー1   2ーエ

2    0Q

4占7    R︶  ■⊥  ︹b

1234567890123456789012345         11工11ーユー11222222

有有無有有無無有有有有有無無無有無有有無無無有無有

30 S4 R3 R7 №S3創353628403432539454831463842472949覗

241615欠11181492113m3P18221261752072423

4占     ﹇b  つU    ユ      2       76

67890123456789012345678902222333333333344444444445

赤      組 き︑21さかんに弁解している︒ ﹁○○︹20の姓を呼び捨てだ︒これ まで聞かなかったことだ︒︺を呼んでこい1﹂と4が叫ぶ︒ ﹁○○ ︹7の姓呼び捨て︺1﹂大きな声で池の端であそんでいたのを呼び︑ 手でまねく︒ ﹁○○︹14の姓︺が入れておいたのをこいつがとった ぞ︒﹂7は21になにかどなったが︑すぐ﹁ちょう︹蝶∪1﹂と言っ てとび出す︒4は21ににらみをきかし︑もんくを言う︒21退却しだ す︒4の車の行列がおう︒21車をすてて︑職員室に逃げこんだ︒2 0日⁝7が三輪車に乗り︑それになわの自動車︵li41i4︶がつ いている︒4が胸にぶらさげていたキップ入れを7がとりあげて︑ 自分の首にかける︒4は面白くない蓑情︒浜田が7に﹁ときどきか わってみんね︒﹂と言うが︑かわらない︒4が﹁はっしゃ1﹂と叫 んだ︒やはり重要なポ入トは占めている︒車はわれわれの方に近ず いてきて︑とまってしまった︒7がチラッと浜田の顔をみた︒この ごろ7がひどく顔をみることを鳥居が言ったら︑浜田が﹁それがこ わい︒させたくないのですが︑:・﹂と言う︒21が弱い児から輪︹あ そび道具に運動会のときのかざり輪を出した︒︺をとった︒乗車の 7がきて︑その輪をひっぱってとろうとし︑﹁じゃんけん1﹂と言っ       て︑ジャ

位 一 一 児 の 1 男 表

    ンケγのあと

﹁勝った!﹂と叫んで

もって行った︒21にう ったえられた浜田が7

にたずねると︑ ﹁勝っ

たもん︒﹂と答えた︒

今年のボスは昨年とち

がって強奪せず︑ジャ

ンケン強制でとってい

る︒しばらくあと︑21

が14・25︒15の三輪車

//

(2)

行列の先頭に乗っている︒鳥居に撮してくれと言う︒7の自動車行

列がきて︑ ﹁乗れ︑乗れ︒﹂と呼ぶ︒21はゆうぎ室の4のあそびグ

ループへ逃げ︑14・25がなわの中に入った︒11︒15も入れさせら

れ︑7・8人になった︒池のふちで7は虫をみつけて︑みんなをほ っぼかしてしまった︒このすきにーーというふうに︑なわの中の全

員はクモの子をちらすように逃げ散った︒昼食前の自由あそび時

間︑20・4が組で︑よい方になり︑あとの弱い連中がわるい方にな って︑チャγバラをやっていた︒7がやってきて﹁かたせろ︒﹂と

言い︑4が﹁わうか方がよかろう︒﹂と言った︒7は﹁なんばいう

か!﹂と4をたたいた︒みんな﹁やっつけろ1﹂と7に向つた︒20

が仲に入って武器の虫取り竿を捨てさせ︑4︒21・25などは捨てた が︑7は捨てなかった︒7と4︑にらみあって︑つかみあい︒7が

竿をもって4など数人を追いまわした︒川上があとで仲なおりさ

す︒ボ入的性格が矯正されないと︑7は孤立してゆくだろう︒彼の

子分の11でさえ︑このときは敵にまわった︒21日川上が三輪車

でリレーをさせたが︑7が入るとこわれてしまう︒20も4も順番に

したがうのに︑7はなんども出場する︒つぎの自由あそび時間︑ゆ

うぎ室では︑20︒4︒7が組んで︑チャγバラ︒きられるのは弱い

者ばかりである︒17︒25・9︹一年間ほとんど女の児とだけあそん

でいた︒︺︒24︹いちばん弱いと言われている︒︺・13︒それに中堅

園経歴

びの序列 強い順なら

出生順位 組

無有無有有言置有無亀有有無無無無比

7必89螂5ユ413n2η6欠3欠10

①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰

層の6・44が加わっている︒20は頭に鬼面をしばりつけ︑7と4は

赤紙で作られた刀をもっている︒3人にみな殺され︑﹁生きれ1﹂と

命ぜられると︑起き上ってまたきられ役になる︒園庭では21・10・

14

E15・39︒2等8人置三輪車のリレー競走をやっている︒トップ

・クラ入と下層がいっしょにあそび︑頭をおさえられるのをきらい

中堅層がはなれてあそぶという傾向がみられるようになった︒

 リレーのところへ7がきて﹁おいの自転車だれがとった︒﹂と言

って︑44のに乗って行った︒鯛は職員室横であそんでいた22と一へ

向って行った︒1は逃げたが22はすぐおりて車をわたした︒2・5

5お帰りの用意︒4と20が向いあう︒4は手をふりあげて突進︑つ

かみあいになった︒7は4に味方している︒2人とも虫好きで︑第

−学期はよくいっしょにあそんだ︒7が4に耳打ちする︒ ﹁こい︒

○○︹4の姓︺︒﹂7は部屋の隅の台上に虫かごを置いて︑ ﹁○○

︹4の姓︶︑早うきて︑あした取れ︒﹂とおせじを言った︒けんかの

原因は︑4が虫取り竿で20をこすったからだそうだ︒4が20と7と ならんで頂上に立ったことは確かである︒23日⁝9・40ゆうぎ

室の窓ぎわで︑4と20がにらみあっている︒双方車輪のように両手

をまわし︑足も蹴り出して戦う︒11をしたがえて虫取りから帰った

7が2人の問に入って︑おどけた態度で止めた︒トップ争いは三つ 置になったようだ︒24日9・3033・24︒43など小組の弱い児

     ばかり6人を相手に︑21がチャγバラをやっている︒親

有無有三二有無有有無県有有無有有

欠39欠10迄8U64η213175

㈹四⑳⑳⑳㈱⑳囲圃⑳㈱29四囲四脚

位 諸

順.

児 の

皿 女

組 分ぶりたくても葉組ではだめだ︒

十 一 月

 ll日ゆうぎ室で川上がスモウをとらしている︒32 が4を押し出す︒つづいて5・6人を負かした︒4がぶ

つかって行って32を敗った︒4は4人に勝った︒20が4

をころばす︒7が20を負かした︒池の東端で中堅的リー

/2

(3)

ダーの10が14・1・31など5人ばかりのリーダーとなって池をまわ

るリレーをやっている︒ ﹁λト フ1﹂ ﹁ならんどけ1﹂29と21が

女児数名におわれて逃げるあそびをしている︒昼食後︑21がブラン

コで女児2人とにこにこしてあそんでいる︒⑰12をだいてやる︒1

名の男児が39など3・4人に責められて泣きだした︒20がやってき

て39を最初に頭を軽くたたいて廻った︒44が﹁おれ︑しとらんと

そ︒﹂と抗議したら︑笑って﹁ごめん︒﹂と頭をなでてやった︒1

8日砂場で興と一のつかみあい︒そばのものが﹁せんせい1けん

か︒﹂と呼ぶ︒7がとんできて︑2人の間に入って手をひろげる︒

すうっとけんかはやんだ︒ブランコで⑦と⑧がいいあらそいをし︑

職員室へ訴えに行った︒21にも言おうとした︒⑧ともう1人が20に

訴え出た︒21は女児を探しに行き︑⑦をも追った︒しかし﹁○○

︹⑦の姓︺さんはゆるしたげる︒﹂と言って︑⑦と⑧はくるいになっ

た︒砂場で20が⑫をとらえている︒ ﹁川上せんせい!﹂と助けを呼

ぶ︒20つきとばす︒ころんで泣く︒⑧とその友だちは7にも告げた

ので︑7も⑪をひっぱり︑2人で両側から﹁もっと泣け︑一︒﹂

とはやす︒専制社会では︑暴君が専横をきわめるが︑ほかの者には

道を守ることを要求する︒幼稚園でもボスは気ままな乱暴をする

が︑彼の存在によって︑彼以外の者の無法はしずめられている︒今

年は階序制ができ上らなかったので︑ボスの外には特権者はいな

い︒昼食後︑4が数名をならばせてリレーをしている︒自分と11と

10 ニ17など︒しかしすぐつぶれる︒7が来る︒4が﹁○○︹7の姓

呼び捨て︶︑00︹21の姓呼び捨て︺ままごとに行ってるとそ︒﹂と 7に告げる︒4は10日間旅行してから︑弱くなったようだ︒7に

も20にも一歩を譲っている︒お帰り前︑7はみなの使った筆を洗っ て先生に出した︒ 連絡簿も7にくばらせたら︑うれしそうにやっ た︒われわれが話し合って︑ ﹁7にみなの世話をさせてみたら︒﹂

ということになったのだ︒しかしこの時も7は女の児の帽子をとっ てふざけたり︑つぎつぎにうしろへ廻って顔をかくしたりした︒

﹁先生さようなら︒﹂のときも例のとおり飛び出し︑先生に注意さ

れたら水槽の水をかきまわしてこぼした︒  19日㈱一㈲i⑳i㈲が花嫁行列の格好をつくって部屋の外を

歩いた︒⑳が花を手にかざしており︑リーダーだ︒21日⑦が⑪

と⑮をしたがえたなわの汽車あそびをした︒しかし女児には今年も

順位制はあらわれなかった︒

十 二 月

 1日⁝43と40に鳥居が﹁誰がいちばん強かねγ﹂ときいたとき︑

﹁○○︹7の姓呼捨て︶より○○︹20の姓︺くんをすいとる︒﹂ ﹁○○

︹4の姓︺くんは○○︹7の姓︺より強か︒そいけん○○︹4の姓︺くん

をすいとる︒﹂ ﹁○○︹20の姓︶くんより○○︹4の姓︺くんをすいと

る︒﹂などと43が話した︒3人の中では4がいちばんみんなをいじ

めないからだろう︒ゆうぎ室で7は年少組とあそでんいる︒35・44

・38・32︒これに年長組のおとなしい9と11︒35は家が近くて登下

園を共にする間柄であり︑11は従臣である︒7が月光仮面であそぼ

うとさそっても︑4や20は﹁せん1﹂といって加わらない︒自分の 組の者は逃げてしまう︒2日9・10三輪車の長い行列ができ た︒20−39114148−27−43i29f33−31140︒5分ばかり池や園

舎を廻ったとき︑4が来て︑20のつぎに入った︒約10分後11が一

番後につこうとしたら︑20がふりむいて︑ ﹁おまえ2番目に入って

よか︒﹂と言った︒40の前に入った︒すれちがった17に20が列に入 れというが︑だまって行ってしまう︒10も25も自分の好きな所を乗

り廻している︒年長組の中堅は14をのぞいて加わっていない︒11と

39 ェ抜けた︒25が40の前に入った︒9・45︑20!4−14127i

48 │43129131125−40の列になった︒20にたずねたら︑この前の

日曜日に福田遊園地に行ったときのバスの行列の再現だった︒7は

/3

(4)

⑧からもらった袋から小さな絵本をとり出し﹁早くとったものが見

てよか︒﹂と投げる︒4がひろい︑みなにみせる︒7はさらに分配

した︒4に丸い輪︑14に写真︑4にまた本︑22に石︑31にあみをや

る︒20﹁もらわんかったもん︑手をあげろ︒﹂ ﹁いっかまたもって

きてやる︒﹂本年度は本格的なリーダーはあらわれず︑ラγキyグ

もつくられなかったが︑それらの傾向があったことはうかがわれ

る︒  3日目9・30︑⑳と圃がつかみあいのけんかをした︒ござをた

たむ︑たたまないから︒ことしは女児のけんかが少ない︒ 4日⁝

朝︑20が25にかざりわで三輪車を引かせて乗っている︒4も6に引 かせて走らせる︒これは交代したが︑前者は交代しなかった︒⑰な

ど2︒3人が﹁○○︹21の姓︺ちゃん︑ままごとしよう︒﹂と呼んで

いる︒ゆうぎ室へ入ってみると︑⑨⑮と21・32が⑰の﹁スタンド・

アップ︒﹂ ﹁シット・ダウン︒﹂の号令で︑動いている︒外庭14三

輪車を25に引かせたが︑交代した︒4もおとなしい児に引かせてい たが︑あとではかわった︒ll・12タイコバシの前で14と15がけ

んかしている︒14が乗車している15をたたいた︒すべり台に20が腰

をおろしている︑14が15を指してうったえる︒20がカメラを構えて

いる鳥居をチラッとみた︒鳥居がいなければ︑とっくにとびこんで

いたろう︒20が立ち上った︒15車からおりる︒20車を14のところへ 持ってきて向うへ行った︒15乗車してゆく︒5日9・35回旋塔

に⑦・⑮・⑪︒①・⑩がいる︒⑦がリーダーで︑あとからきた⑯に

まわさせる︒⑦は母親に﹁うちが一番強か︒﹂と言ったそうだ︒ク

ライミγグのところで︑20が10人ぐらいを相手にチャンバラ︒14

・43︒39・31・12などで敵の大将を4としている︒みんな集めて︑ 遊園地の話をした︒21と32がブラγコにならんで腰かけ神妙にして いる︒32は21のけらいになりきっている︒32が歩いてきてクライミ

ングに登ろうとしたら︑20のグループから﹁おれたちの舟だぞ︒﹂ とおわれた︒21・32が浜田にうったえ︑20たちは注意される︒7先 生の手をにぎって歩いている︒この子も何かはしいのではないか︒  6日朝︑6・24など3・4名が職員室に逃げこんできて︑ ﹁こ わい︒︹7に︺チャγバラに入れといわれる︒﹂と口々に言う︒7が このごろ一面ではおとなしくなった点があるのに︑他面︑みなが7 をおそれることがはげしくなった︒赤潮の40は7がこわくても先生 にしがみついている︒10・40青組室で7と20がけんか︒7が黒 板ふきを投げる︒イスを持つ︒20笑って逃げる︒投げた黒板ふきが 女児に当った︒川上注意︒7めちゃくちゃに投げる︒つかみあう︒ 7ぞうきんを投げつける︒かざり輪をとって投げようとして︑川上 からとりあげられた︒9日:浜田が7を二階に1人上げてさとし た︒そのあとみんなのこどもに話をした︒ ﹁○○︹7の姓︺さんをき らう人があるが︑とてもよい児ですよ︒みんながあんまり逃げるか ら︑ちょっとらんぼうだったんです⁝⁝︒﹂悪口は言われず︑ ﹁と てもよい子ですよ︒﹂といわれたとき︑7はうれしそうな笑顔をし た︒母親で園へ訴える者が出てきた︒こどもが﹁あといくつねると︑ やすみになる?﹂ときく︒7にいじめられるので休みをたのしみに している︒鳥居がゆうぎ室をそうつとのぞいたら︑7がすぐこちらを みた︒入モウをとらせていた︒ままごとをしている女児のところへ 行って笑わせる︒外に出てすべり台の女児︵①など数名︶の中に入

ってあそんだ︒女の子とあそぶなど珍らしい︒今日はおとなしかっ

た︒10日9︒35園庭で7がゆうぎ室でのあそびの相手を集め

ようとする︒ ﹁○○︹21の姓︺︑こい︒﹂21逃げる︒15・39が︑つづ

いて12がつかまった︒女児2名︵⑳③︶が入った︒︑下園のとき⑲が

鳥居に﹁昨日︑○○︹7の姓︶さんがおわびした︒らんぼうしな

い︒﹂と知らした︒  10日⁝12・20︑7がひとりで︑つまらなさそうな顔をして 外をみている︒やがて11と35をつれて歩く︒いうことをきくのはこ

14 一

(5)

の二人だけだ︒しばらくして赤組室で泣き声が起った︒⑳⑳などの

ままごとあそびの間に7が入って︑すっと立っていた︒お盆に鋲を

入れたのをまわした︒そのうちにおもちゃを11に投げつけたのだ︒

22日⁝⑭がとんできて③に﹁○○︹③の名︺ちゃん︑○○︹7の姓∪

さんが月光かめんにかたらんねって︒﹂と誘う︒2人行く︒この2

人は︑7を︑いや︑どの男の子をもおそれていない︒ゆうぎ室では

7が35・11・43・44・39など数人をあつめて笑わせている︒ ﹁○○

︹35の姓︺がうんこしかぶって︑おかあちゃんからたたかれた︒﹂み

んなどっと笑う︒7﹁うんと笑え︒ははははは︒﹂この児の大きな 努力だろうが︑やはり異常性がある︒12︒25︑7が11︒35・44

など数人を使って積木箱の組み立てをやっている︒9が女児4人と

ふざけている︒7﹁うるさい!﹂とそばへ行って︑あそんでいたひ もをとり︑9をころばす︒9ベソをかく︒12︒47︑11が7にし

きりに告げている︒22と14とが向いあっている︒7は2人をつかん

で言い分をきく︒20も来たが鳥居にきずいて笑い︑去った︒7︑め

んどうくさくなったのか︑2人のオデコをごつんとぶっつけた︒14

泣き出す︒それをみて7は22にからだをすりよせておびやかし︑た

たいた︒

 12日7が44︒38などの年少組を相手にスモウをする︒乱暴に 負かす︒休みで︑よりが戻ったようだ︒先学期末︑上層がバラバラ

にあそんでいたのも休暇で直ったのか︑かたまって遊ぶ風がみえて きた︒14日32は21につきしたがう︒12・40︑21が44をけと

ばした︒21威張っている︒  21日昨学年行った強い順ならびを実施した︒9・30園児全 員を外庭に出した︒表︒1︑表・皿を参照︒

L 三組の女児︒田中の﹁強い順にならんでごらん︒﹂で︑一瞬︑  緊張した空気が流れ︑にやにやした表情が浮び出た︒ ﹁○○○○  ︹㈲の姓名︺ちゃん︒﹂ ﹁○○○○︹㈹の姓名︺ちゃん︒﹂といった  呼び声が出た︒1・2分半あと︑そんな︑みんなから呼ばれるく  らいの者が3・4歩前に出てきてならんだ︒あとはさっといっと  きのうちに最後までできてしまった︒ということは途中からあと  は順位は考えられずに仲よしでかたまったり︑漫然と立ちならん  だのかもしれない︒ 2 赤組の男児︒ ﹁○○︹32の姓︺くん︒﹂という声があった︒32が  にこにこして前に出た︒あとはごたごたと出た︒がやがやして︑  あらそいがあった︒38が﹁おれの前がいい︒﹂と言って︑35とか  わった︒32は年少組としては衆望をになう実力者だろう︒26はか  らだも大きく腕力も強いが︑孤立的な性向があり︑第1学期は4  度も集中攻撃︹両組混合軍から︺を受けた︒表面には目立たないが  漂然たる勢力をもっている30が欠席しためは︑惜しかった︒ 3 青組の男児︒7と20のどちらが先頭に立つか︑iこの問題の  解答を強制されたのだ︒川上のことばにはっとした緊張が場を硬  変さした︒ ﹁○○︹20の姓︺︒﹂ ﹁○○︹7の姓︺︒﹂ ﹁○○︹4の  姓︺︒ ﹂という呼びが起った︒20はにやにや立っていた︒7は自  分が呼んでもらえないかと待っているという表情だった︒名前が  言われて前に出た︒20がその前にとび出た︒7と争った︒20がふ  りはらった︒7が面白くない顔付で立つ︒4が3番にならぶ︒意  外に21が4番にいる︒数番以後は大騒動で︑蛇のように波がゆれ  ている︒ 4 男児全体︒こんどはさらにすごかった︒20と7が猛烈に争っ  た︒20は7をふりはなして川上の腰にだきついた︒7がひつぱ  る︒赤瓦の32・35など数人が始めは前にいた︒32が数番目に入ろ  うとすると︑ならんでいた青組の上層が﹁強い順にならんでいる

 のにくるか︒﹂とっきのけた︒先生が遠慮せんで入りなさいと言

15 「

(6)

 うが︑いれさせんと答える︒とうとう真中の方へ行った︒39はう

 まくぱっと5番に入り込んだ︒44が泣いた︒32が行って33をなじ

 つた︒33ベソをかく︒32さすがはリーダーだ︒44はビリから4番

 目にならんだ︒青組の中にもぐりこむことができたのは︑すばし

 こい39だけであった︒27番にならんだ32を先頭にして年少組は

 年長組のあとにつながっている︒組のちがいの大きな力を感じさ

 せられる︒   7おもしろくなく︑また20とつかみあう︒2人ジャγケγす

 る︒7負けてしぶしぶ落ちつく︒しかししばらくしてまたつかみ

 い︑20をつきとばした︒20服がどろんこになる︒20が向ってゆこ

 うとするのを川上とどめる︒これでやっと7もおさまった︒3番

 4︑4番21までは︑前回どおり泰然としていて︑公認のかたちだ  つた︒後尾の方ものほほんとしていて︑顔ぶれも2回を通して定

 まっていた︒ビリから49・櫨︒47︒

翫 斗組の女児︒川上が言っても手答えがない︒強い順ということ

 に抵抗を感じているのか︑興味がないのか︑あるいは︑はにかん

 でいるのか︒2度3度先生たちから催促されて︑ぞろぞろならん

 だ︒1番7︑2番⑪⁝⁝⁝︒数番目からあとは仲よしグループで

 かたまっている︒  30日21が4にうってかかる︒7が弱くなったに反比例するよ

うに21が強くなった︒ ﹁おまえ負けるくせして︒﹂と4つかむ︒7

が来て﹁まかしておけ︒﹂と21に向い︑かかって行ったが︑すぐ止

んだ︒7が2・3日前からまたおとなしくなった︒伸さいをわれわ

れがほめて︑ ﹁おりこうね︒﹂と言ったことがある︒いいことをし ょうとする︒20がならばないのをならばせる︒みんなの世話をす

る︒前に出ない︒20と21が威張っている︒

 4日ゆうぎ室でつぎの10人があそんでいる︒20・21・4・14

・32・17・6・12・13・24︒外庭で︑7がクライミングへ行き︑そ

こにいた者たちに手をつながせる︒9がつなぐ︒ぼそぼそ言ってほ かの者もつないだ︒男女各々8・9名︒1・2賢したら︑1人がか けだし︑2・3人︑4・5人とばらばらっと園舎の方へ逃げ散っ

た︒7川上のところへ行ってだきつく︒ ﹁ぼくが行くとみんなにげ

る︒○○︹30の姓︺くんがにげたので︑みんなにげた︒﹂  10日⁝9・27ゆうぎ室で4・11︒10・32︒26・18を21と4と

でチャンバラの組み分けをしている︒7がきたとき︑21・4の組で

ない組に入れた︒ ﹁○○︹21の姓︶も○○︹4の姓︺も強いもんばつか

し︒﹂と7が不平を言う︒21が﹁おまえも強いじゃないか︒○○○

○︹18の姓名Ψもいるじゃないか︒﹂と抗弁した︒  11日⁝9・28︑7がヤカγに水をくんできてストーブにかけ

る︒先生のおてつだい︒この行為は3︒4日つづいた︒7がここし

ばらく神妙にしているのは︑母親から︑テレビに幼稚園でやってい

ることがみなうつると言われたからだった︒

 16日32が21にへつらう態度が出る︒ほかの者にはボスぶるの

に︑21に対するとがらっと変るのがわからない︒入モウなど自分か

らまける︒至仁では30が第2位にいる︒人望がある︒けんかをして いて7が仲さいに入った︒何を入るか︑とくってかかり︑顔をきず

つけた︒年賀状あそびをさせた︒32・35にたくさん出された︒2・

16 ネども多かった︒8・31にも6・7枚行った︒小学校の先生のこ

どもというので特別な尊敬があるらしく︑あまりいじめられない︒

女子では㈲・⑳などが多い︒男児もそうだが︑リーダー的な児に集

申されるようだ︒しかし︑④に多かったのは︑お人形さんにされて

いるためだろう︒7には2通だけで︑まぜちらかした︒

16 一

(7)

 23日15と10がけんかした︒21がきて﹁けんかするな1﹂と止

めた︒  24日9・25︑チャy勢八ラ︒4・32・21・22・31・25︒リー

ダーは21だ︒⑤・②など女児4人が﹁いれて下さい︒﹂と言ってく る︒10・30赤組だけ自由あそびになったが︑32にリーダー的行

動はみられなかった︒

 26日⁝ブランコで⑦︒⑥・⑧があそんでいる︒毎年2学期ぐら

いから︑女児は仲よし友だちが定まってくる︒⑪と⑮もそうだ︒わ

れわれが﹁○○︹⑳の姓︺グループ﹂と名ずけている⑫①・㈲︒⑳.㈲

も目立っている︒人目をひくのは②と⑤で︑前の幼稚園からの友だ

ちだが︑組み人形のように入園以来いつもくっついている︒このと

きもゆうぎ室で2人あそんでいる︒そのわきで③が⑲・⑮︒㈱︒④

など数人のリードをとっている︒⑲が副リーダー格である︒⑦は女

傑だが数名の者を統率する働きはなく︑㈲はよく先頭に立つが︑孤

立している︒

 5日12・10砂場の横で21が7に向って行った︒7が逃げ

る︒21は輪をつけたひもをふりまわす︒7身をかがめてかくれる︒

7石をもつ︒ところが今迄の21にみられなかったことだが︑石をつ かんで投げた︒川上が2人を呼ぶ︒7川上のうしろにかくれる︒言

いあう︒7積極的になり︑21を攻撃して行ったが︑圧倒されてもど る︒川上に止められて7部屋に入ったが︑ 泣いていた︒12・3

0︑7は15をころばしてよろこんでいた︒7が21に逃げるなどとい

うことは︑奇想天外に属する︒7の受けた孤立化の苦痛がどれほど

深いものであったかを物語っている︒昨学年来︑幼稚園の観察をつ

づけてきて︑われわれがいちばん感銘を受けたのは︑腕力・知力は

衆にぬきんでているが︑自己主義的行動をする児1つまりボスが︑ 始めは勝手気ままな横暴をしてのさばっているが︑だんだんとみな から遊離し︑逃げられ無力となり︑敗れ去るという1年間の要理で ある︒彼は︑自己申心を改めないかぎり︑集団の外においやられる だろう︒5才児の社会に働くこのきびしい教育機能に驚嘆し︑学園 が本来平等主義に立っていることを再発見する︒  10日21十数人をひきつれてチャンバラ︒しかしよくみると青 組のおとなしい児のほかは︑赤組だ︒7は4をけらいにし︑数人を 集めてきて︑どろぼうごっこ︒ 板を投げつけたり︑ たたいたりす る︒元へ戻りがけている︒  11日20が2週聞病欠して出園︒われわれの予想に反して︑す ぐリーダーとして活躍している︒20が出てから7の乱暴が抑制され るようだ︒それにしても7の狂暴的な行動はかんたんにはなおらな いだろう︒家庭を中軸とする長い生育の累積だから︒さらに体質を も考えなくてはならないかもしれない︒9・40ゆうぎ室で20・7 ︒4の3人で組み︑21・14・1・17など十数人を相手にチャンバ ラ︒21を20と7がっかまえてきて︑牢屋に入れる︒10・30こん どは21は20や7のグループに入らず︑タイコ橋のところで︑警察ご

っこをやらせている︒ ﹁どろぼう逃がせ1﹂ ﹁みんな行け!﹂今日

は14・25などの青息の強いのも入って17・8人も集っている︒21

ははあはあと息づかいしながらかけまわっている︒体力がないとリ

ーダーもつとまらない︒

 12日お別れ遠足行きでならんだ︒7と4が最前列あたりにい る︒20がきた︒7が席の順とか言ったのだうろ︒真中ぐらいへ行っ

てならんだが︑しばらくして引き返してきて7にくってかかった︒

7はうしろへ行き︑先頭に20と7が立った︒20の20・Hは争う余地

がなくなった︒

 13日⁝21がタイコ橋の前でリレーの組み分けをしている︒ミγ

ナジャ︐γケγ︒21負けた者を押し出して別にする︒4もいたが︑21

/7

(8)

がリードしている︒1番に自分と4︑2番に15と10︑3番に2と17 をならばせた︒自分はなんども走った︒20がきて2・3回走った

が︑つかれたらしく︑あとはみていた︒持病のあるらしい体力の弱

さが彼を充分な意味でのリーダーにまで進ませなかったのかもしれ

ない︒男女児を通してリーダー的性格をもった者を調べてみると︑

原則的につぎのことが言えるようだ︒リーダ丁になるには普通以上

の知力と体力︹だいたいに於いて体格も︒︶が必要である︒知能指数

は3238・㈲などが上の上︑6・10・14・20・27・35・③・⑭.⑮.

㈲などが上である︒だが︑リーダー生成の根幹をつくるのは︑社会

的能力である︒ひとり兜からはリーダーは生れることが少ない︒多

兄妹が多い︒当園に来る前に幼稚園生活を経験した者は社会性を身

につけている︒はなれ児は園経歴のない者に多い︒しかしリーダー

的性格の骨格も幼稚園生活以前に形作られているようである︒入園

してくるこどもたちが年毎に社会的に成熟しているが︑園経歴者が

増加しているということばかりでなく︑丈明諸国における早熟傾向

が根底にあるように思われる︒      ︹終︺

      ︵昭三五・一・二八受付︶

18 【

参照

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