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学位授与番号:甲1029号

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Academic year: 2021

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(1)

学位授与番号:甲1029号 氏 名:加藤 美香

学位の種類:博士(医学)

学位授与日付:平成281214

学位論文名:

Filling defects of the left atrial appendage on multidetector computed tomography: their disappearance following catheter ablation of atrial fibrillation and the detection of LAA thrombi by MDCT

学位論文名(翻訳):

(心房細動カテーテルアブレーションによる心臓 CT 上の左心耳内造影欠損の 改善と血栓の評価)

学位審査委員長:教授 橋本和弘

学位審査委員:教授 南沢享 教授 桑野和善

(2)

論 文 要 旨

論 文 提 出 者 名 加藤 美香 指導教授名 吉村 道博

Filling defects of the left atrial appendage on multidetector computed tomography:

their disappearance following catheter ablation of atrial fibrillation and the detection of LAA thrombi by MDCT

(心房細動カテーテルアブレーションによる心臓 CT上の左心耳内造影欠損の改善と血 栓の評価)

Hioki M, Matsuo S, Tokutake K, Yokoyama K, Narui R, Ito K, Tanigawa S,

Tokuda M, Yamashita S, Anan I, Inada K, Sakuma T, Sugimoto KI, Yoshimura M, Yamane T、Heart Vessls、2016年、31巻、2

背景

心房細動患者における MDCT上の左心耳内造影欠損は、左心耳内血栓や左心耳血流の 低下によって起こることが知られている。本研究の目的は CTの左房内血栓の診断率と 心房細動患者がカテーテルアブレーションで洞調律化することによって MDCT上の左心 耳内造影欠損がどのように変化するかを検討した。

方法と結果

心房細動に対してカテーテルアブレーションを施行予定の 459症例を対象とし、術前 に MDCTと経食道超音波検査を施行した。MDCT上造影欠損を認めなかった 408症例と造 影欠損を認めた 51症例のうち 42症例で経食道超音波検査で血栓がないことが確認さ れ、アブレーションが施行された。MDCTの左心耳血栓の診断能は感度 100%、特異度 91%、陰性適中率 100%と高いものだった。3か月後の CTでは 1例を除く全例で造影欠 損を認めなかった。

結語

心房細動症例において、MDCTの左心耳造影欠損は左心耳血栓の評価に有用であった。

アブレーション後に造影欠損が消失することは、左心耳血流がアブレーションにより改 善することを示している可能性がある。

(3)

学位審査の結果の要旨

加藤美香氏提出の学位申請論文は、主論文1編(Heart Vessls,2016,31(2))よりなり、

タイトルはFilling defects of the left atrial appendage on multidetector computed tomography: their disappearance following catheter ablation of atrial fibrillation and the detection of LAA thrombi by MDCT(心房細動カテーテルアブレーションによる心臓 CT上の左心耳内造影欠損の改善と血栓の評価)であり、吉村道博教授の指導で作成された。

本誌のIFは2.293

近年、カテーテルアブレーションは心房細動の標準的治療として確立しており、術前の 血栓評価には経食道超音波検査(TEE)を用いるのがstandardとされている。しかし、MDCT の左心耳内造影欠損によって血栓の評価が可能であると報告があり、本研究は心房細動に 対してカテーテルアブレーション施行予定の459症例を対象とし、MDCTの左房内血栓の 診断能とアブレーション後MDCT上の左心耳内造影欠損の変化について検討した。術前の MDCTで造影欠損を認めなかった408症例は、TEEでも全例血栓は否定された。MDCT で造影欠損を認めた51症例のうち9症例はTEEで血栓・重度のもやもやエコーを認めた ためアブレーションが中止となったが、42症例では血栓がないことが確認され、アブレー ションが施行された。以上からMDCTの左心耳血栓の診断能は感度100%、陰性適中率

100%と高いものだった。また3か月後のMDCTでは、術前に造影欠損を認めた42症例の

うち41例で消失していた。心房細動症例において、MDCTの左心耳造影欠損は左心耳血栓 の評価に有用であった。アブレーション後に造影欠損が消失することは、左心耳血流がア ブレーションにより改善することを示している可能性がある。

平成281031日、橋本和弘を主査とし、桑野和善教授、南沢亨教授のご臨席の下、

公開にて口頭試問を実施した。席上、本研究の結果からCTだけで血栓評価を行うことを実 際に実施しているのか、造影CTの評価のタイミングはどの時相なのか、左心耳の解剖学的 形態の違いによって血栓のできやすさは違うのか、長期フォローではどのような結果にな るのか、陽性的中率を上げる工夫はあるのか、などの多くの質問がなされたが、加藤氏は 的確に解答した。慎重審議の結果、本論文は、学位申請論文として十分価値あるものと判 断された。

参照

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