奈良教育大学学術リポジトリNEAR
生活科における教科書分析の研究
著者 岩本 廣美, 櫻本 豊己, 鈴木 洋子, 谷口 義昭, 鳥 居 春己, 前田 喜四雄, 向山 玉雄, 増田 信一
雑誌名 教育実践研究指導センター研究紀要
巻 6
ページ 139‑161
発行年 1997‑03‑31
その他のタイトル Analysis of the Life Environment Studies Textbooks
URL http://hdl.handle.net/10105/4346
岩本虞美(社会科教育教室)・櫻本豊己(附属小学校)
鈴木洋子(家庭科教育教室)・谷口義昭(木材加工教室)
鳥居春己(自然環境教育センター)・前田喜四雄(自然教育環境センター)
向山玉雄(技術科教育教室)・増田信一(国語科教育教室)
AnalysisoftheLifeEnvironmentStudiesTextbooks
HiromiIWAMOTO(DepartmentofSocialStudies)
ToyomiSAKURAMOTO(AttachedElementalySchool)
YokoSUZUKI(DepartmentofHomeEconomicsEducation)
YoshiakiTANIGUCHI(DepartmentofWoodwork)
HarumiTORII(EducationCenterforNaturalEnvironment)
KishioMAEDA(EducationCenterforNaturalEnvironment)
TamaoMUKAIYAMA(DepartmentofTechnicalEducation)
ShinichiMASUDA(DepartmentofJapaneseLanguageEducation)
要旨:今年(平成8年)、生活科教科書の改訂が行われたことを機に、「成長」、「地図」、「工作」、
「飼育」、「野外観察・野外生活」、「栽培」、「調理」の学習内容別に、改訂による変更点や、各教 科書に掲載された学習活動と学力の関係、学習に必要な情報や資料の整備等について検討を行っ た。その結果、平成8年版の生活科の教料書は、読み物としての身近さは増し、親しみやすくなっ た点では改善されつつあるが、各社の内容的な格差は一段と広がりつつあることがわかった。
キーワード:生活料、教料書分析、単元論
1.日 的
著者らは奈良教育大学教育実践研究指導センターの生活科研究プロジェクトとして、これまで に奈良県内の小学校を対象に生活科の指導の実態調査1)2)、生活科教育における子どもの変容に 関する調査研究3)を行い、奈良県の生活科実践の研究を重ねて来た。
本年度は教科書の改訂が行われたことを機に、「生活科の教科書はどうあるべきか」を考究す ることにした。児童の実体験を重視する生活科の教科書のあり方については、生活科誕生当初よ り課題とされている。数回の研究会を持っことにより、平成8年版教科書は平成4年版に比べる と、確実に改善されていることや各社による多様な編集がなされていることがわかった。本論は、
各人の専門分野の分担による、教科書分析である。分析するに当たって共通の切り口としたのは、
「方法」の項にある五項目である。
岩本廣美・櫻本豊巳・鈴木洋子・谷口義昭・鳥居春己・前田喜四雄・向山玉雄・増田信一
2.方 法
2.1.分析対象
主な分析対象としては、平成8年版の全生活科教科書11社4)〜14)とこれらに付随の教師用指導 書を、比較対象として平成4年版教科書12社15)〜26)を用い、本文及び表中は記号表記とした。平 成4年版Geは平成8年版Hに、平成4年版Tyは平成8年版Nにと出版社は異なっているが、
編集方針を引き継いでいると思われる。改訂後の内容ははぼ同様であることから、「結果及び考 察」の項においては平成8年版Hを平成4年版Geの、平成8年版Nを平成4年版Tyの改訂版
として扱った項目もある。
2.2.分析の視点
① 既成の教科から子どもたちを開放しようとしているか
十数年前から、学校嫌いの子どもが顕在化し、いじめや登校拒否は大きな問題となっている。
生活科はその解決策の一つとして登場した。さらに平成8年7月には、第15期中央教育審議会第 1次答申により「総合的な学習の時間」の設置が決まり、教科の再編成の方向は急を告げつつあ る。
「生活科」と「総合的な学習」は、既成の教科共通の欠点を補うべき重荷を背負わされている のであるが、それが今回の改訂でどのように工夫されているのか、また、生活経験を重視する生 活科に教科書はどうしても必要なのかという問題にどのように対応しているのかが問題である。
② 各単元の必然性はどうなっているのか
単元数は、前回よりも減ったものと逆に増えたものがあり、最も少ない会社は7単元、最も多 い全社は14単元とまちまちであり、大単元主義の立場に立つものと小単元主義の立場に立つもの
とがあるが、その中身はどう構成されているのか検討する必要がある。
前回の生活科教料書は、社会科と理科の教科色が強く出ていたが、今回の改訂により、その色 は薄められ、生活科独自の性格が強くなりつつある。それに伴って、生活科とはどういう教科な のかという基本的な問題を考える必要が生じてきていると思われる。同時に、全国画一的な性格 から、各地域の特殊性がどのように考慮されているのかも考えなければならない。
(診 活動と学力との関係はどのようになっているか
相変わらず写真と絵の占める割合が多く、読み物としては楽しめるが、教材としては使いにく いという、教育現場からの声が高い。写真や絵を内容的に検討していくと、子どもたちの興味や 関心に結びつきやすいものと、ねらいの不明確なものとがはっきり分かれている。生活科の教科 書の写真や絵の条件についても考えておく必要がある。
生活科の基本的な性格の一つに「個性を重視する教育」という面があるが、「生活科における 学力」を考えるに当たって、「個に応じた学力」がどのように保証されているのか、単元研究に 当たって重視しなければならない。
④ 学習に必要な情報や資料は整っているか
子どもたちを取り巻く学校環境はさまざまである。校内の諸設備にしても、学校を取り巻く環 境にしても、生活科を実施していく上でどのように活用したらよいのかという問題は、生活科を 担当する教師の大きな研究課題となる。
教科書の内容にはそれらの課題に対する学習課題や必要な資料の芽となるものが確保されてい
なければならない。教師用指導書には、この問題についての具体的で親切な情報が盛られている 必要がある。教科書の検討に当たって見落としてはならない貴重なポイントの一つである。
⑤ 教師用指導書の補助的資料・指導法の解説はどうか
占有率の高い出版社と低い出版社との差27)は教師用指導書の内容に顕著に現れている。占有率 の低い教科書の中には、本当にやる気があるのか疑わしいものさえ見受けられる。子どもたちの 多様な学習興味に対応するためには、多様な資料や指導法が示されていなければならないが、そ れがどのようにあらわれているのか、明らかにしなくてはならない。
教師用指導書の異体的内容として、「活動のポイント」や「活動のヒント」などが例示され、
それぞれについての親切な解鋭が施されていることが必要であるが、その実態がどうなっている のかを検討することも忘れてはならない。 (増田 信一)
3.結果及び考察
3.1.成 長
生活科2年にはいっているいわゆる「成長」教材については、生活科が始まるまでは社会科の 1年でもたれていた内容でもある。しかし、社会科1年は教科書がなかったので(市町村発行の 副読本はあったが)、社会科としての扱いと生活科での扱いを教科書によって比較することはで
きない。したがって、本論では生活科教科書の平成4年版と平成8年版の検討と、それにあわせ てこの題材ではどんなことを大事にしたいかの私見をも述べてみたい。
検討した教科書は平成4年版は10社、平成8年版は8社である。
表1で明らかなように、この単元にあてているページ数は平成4年版で6〜12貢、平均9.8貢 で、平成8年版で6〜12貢、平均9.75貢である。改定による変化はほとんどない。しかし、各社 ごとの変化を見るとGは平成4年版の8貢から平成8年版の12貢へと1.5倍になっており、Dも 6頁から10貢へと1.5倍以上の増え方をしている。反対に、Mは10貢から6頁へと0.6倍、0は12 貢から9貢へと0.75倍と減らしている。
単元名は自分自身の成長を確かめる意味のことばがつけられている。
平成4年版のGeと平成8年版のHは出版社は異なっているが、HがGeの編集方針を引き継 いでいると思われ、改定にあたってのページ数と内容の両面にわたって変化はない。
次に内容面について検討する。
① 構 成
表1 「成長」単元の貢数と単元名
平 成 4 年 版 平 成 8 年 版
出 版 ペ ー ジ 数 単 元 名 出版 ペ 一 三ノ 単 元 名
G 8 わ た し の せ い ち ょ う G 1 2 小 さ い こ ろ の こ と し り た い な
M 1 0 わ た し の も の か た り M 6 わ た し の も の が た り
K 1 2 大 き く な っ た ぼ く ・わ た し K 1 0 大 き く な っ た ね
T 1 1 大 き く な っ た ん だ が ん ぼ ろ T 9 あ し た へ ジ ャ ン プ
○ 1 2 大 き く な っ た わ た し た ち 0 9 大 き く な っ た わ た し た ち
D 6 わ た し の ア ル バ ム D 1 0 大 き く な っ た わ た し
G e G k
1 0 1 1
た ん じ ょ う
大 き く な っ た わ た し た ち
H 1 0 た ん じ ょ う
T y N s
8 1 0
わ た し の ア ル ノヾム を つ く ろ う こん な に 大 き く な り ま し た
N 1 2 わ た し の ア ル バ ム を っ く ろ う
岩本贋美・櫻本塁巳・鈴木洋子・谷口義昭・鳥居春己・前田喜四雄・向山玉雄・増田信一
GeとH以外は、導入・調べ方・まとめ方・発表という構成になっている。絵・写真なども豊 富である点は共通している。GeとHは他社と編集方針が異なっていて、読み物として展開して
いる。
② 導入の仕方
多くの教科書では小さい頃に着ていた服やズボン、靴など子どもの身近な「もの」をもってき て、今の自分の成長を確かめるようにしている。また、0は平成4年版・平成8年版ともに身長・
体重の変化で成長を比べるという設定である。さらに、平成4年版Gと平成8年版Dは入学して からの成長に目を向ける写真を提示している。
③ 調べ方
自分の成長を調べるための方法としては、「聞く」ことと、「もの」さがしの2つを挙げている。
「聞く」ことでは、家族の人や祖父母に尋ねることはもちろん、幼稚園や保育国の先生などの他 人にも尋ねてみようと呼びかけているものもある(平成4年版K・0、平成8年版T・N)。さ らには電話を使って聞く活動をうながしている教科書はGの両年度とも、そしてNsの平成4年 版である。生活科が重視している「体験」「学校と家庭や地域との連携」を反映したものになっ ている。
④ 表現活動
調べたことをまとめる、あるいはそれをどう表現するかについては、多くはアルバムやカード という形にしている。さらに、作ったアルバムを発表会で積極的に出していくものもある。(平 成4年版T・Gk、平成8年版G・0・N)
また、平成4年版と8年版との違いでは、アルバムづくりの方法を絵やイラスト、写真を入れ ながらくわしく示しているものが出てきている。(G・K・N)
生活科は体験を重視するという観点から、自分の成長につながることがらや「もの」を実際に 調べて、それをまとめ、発表するということが中心になっている。これを子どもの認識面から言 えば、時間的認識を高めるという役割を果している。各年令ごとにまとめられていった絵や写真、
そしてそれにまつわることがらを文にしたものをアルバムやカードにしていくことによって、時 間による自分自身の変化がわかってくるようになっているわけである。「もの」に着目して自分 の成長を確かめるという視点は低学年の子どもたちにとっては適切である。また、体験をとおす
ことによって学習指導要領にいう実践的な態度も身につけさせようというねらいがある。
一方、GeとHについては別の視点も見える。その一つは人権認識である。例えば次のような 記述がある。
しょうたくんの おかあさんは、しょうたくんが 生まれる まえ、ずっと びょういんへ かよって いて、おいしゃさんに 「赤ちゃんを 生むのは きけんだ。」と いわれた そうだ。でも、しょうたくんの おかあさんは 「どうしても生みます。」と いって、びょ ういんに にゅういんしたり、かよったりしたそうだ。いまは、しょうたくんの ほうが おかあさんより げんきな くらいで、みんなと かわらない。しょうたくんは、からだの よわい 人や、げんきの ない 人に、すごく やさしい。きっと、じぶんも よわかった
ときが あった ことを、しったからだろう。(改行省略)
他に、はなこが鉄棒から落ちたときに骨を折ったときの記述も同様である。
二っ目は、人の成長を他の動植物の生長との関連で考える視点を提示していることである。次 の記述である。
たろうも はなこも、だんだん 大きく なって きた。むかし、たろうの おとうさんも、
はなこの おかあさんも、たろうや はなこと おなじように、その また おとうさんや おかあさんに そだてられ、先生や いろいろな 人たちから 生きものが どんな ふ うに 生きて きたかを おそわって、おとなに なった。たろうも はなこも、おとなに
なる。いろいろな 生きものの ことを かんがえて、じぶんの 生きかたを もつ、お となに なる。いぬや ぞうと いった うごきまわる どうぶっは、まわりから 生きか たを おしえて もらって、生きて いく。草や 木と いった うごきまわらない しょ くぶっは、だれにも おそわらないが、めを 出し、花を さかせ、みを ならせ、たねを ちらす。こうした 生きものの 生きかたや、人が いままで してきた ことを 学ん で いくと、からだが 大きく なるように、かんがえも 大きく そだって、人と なる。
(改行省略)
ヒトと他の動植物との類似性や異質性をも合わせて考えさせたいというくふうがある。この視 点は環境教育が重要になってきている今日、注目すべきである。
各社ともほとんど似かよった内容であるのに対して、Ge・Hは独自の編集方針をもって教科 書をっくっていることがわかる。
本来、教科書は一つの参考書であるのだから、いろいろな内容の教科書があってしかるべきで ある。Ge・Hは物語文という構成で生活科の1・2年の教科書をつくっており、調査方法や表 現方法の記述においては他社には及ばないが、子どもに考えさせる視点をもっている点ですぐれ たものとなっている。 (櫻本塁己)
3.2.地図の取扱い
本項では、生活科の教科書で地図がどのように取り扱われているのかについて調査・検討した 結果を述べる。
3.2.1.地図を検討する背景と意義
地図に関する学習能力は、従前の小学校教育課程では、社会科・理科・算数等で養われてきた ものである28)。とくに社会科では、1学年から6学年まで、子どもの発達段階に合わせて系統性 を持たせた学習指導を展開できるようになっていた。現行の学習指導要領の中でも、社会科では 3学年の目標に「地図その他の異体的資料を効果的に活用することができるようにする」とあり、
4学年以上の目標の文言中にも「地図」が明記されている。生活科でも、現行の学習指導要領が 公表された1989(平成元)年の時点で、すでに 生活科マップ′ という用語が教育現場でかなり 知れわたっており29)、地図への関心は高いと言える。こうした背景を踏まえれば、生活科の授業 では、地図の取扱いを子どもにとってより望ましいものにするための努力をしていくべきである、
とも言えよう。教科書の中で地図の取扱いを検討する意義はここにある。
岩本贋美・櫻本塁巳・鈴木洋子・谷口義昭・鳥居春己・前田喜四雄・向山玉雄・増田信一
3.2.2.地図の取扱いを検討する視点
現行の学習指導要領による限り、社会科では、地図を「資料」のひとつとして位置付けている。
地図の機能は情報の共有や伝達にある、という考え方である。生活科では、学習指導要領の中で 地図に関する言及はとくにないが、子どもが地図に関わってどのような活動をするのかが最も重 要な問題になると思われる。地図には、あくまで活動を促す役割が期待されている、と言えよう。
地図と子どもとの接触場面を想定するとき、ここで言う活動は地図を読むこと−「読図」と、地 図を作ること−「作図」の2つに分けて考えることができる。もちろん、作図は読図をしながら 進めていくのが一般的であり、また、子どもの作った地図作品を別の子どもが読むこともあるた め、この両者の区別は便宜的なものにすぎない。しかしここでは、生活科教科書の中に地図が掲 載されている場合、それが主として、読図と作図のどちらを活動として示唆したものであるかに 最大の関心を払って検討する。とくに、生活科で重視されている表現活動のひとつとして作図の あり方を重視する。すなわち、子どもが教科書に載っている地図を見たときに、それをヒントに 作るべき地図と活動内容を具体的に想像できるかどうか、そして、その活動は当該学年の発達段 階に見合ったものであるかどうか、という視点で見ていくことにする。
ところで、前述の 生活科マップ〝 は、教師が学校周辺地域の教材研究をした結果を、教師自 身が地図にまとめたもの、という意味で使われてきた用語である。『小学校指導書・生活編』
(1989年)の中でも、 生活科マップ′′を作ることは、「教師の地域理解を深めるとともに、生活 科の指導計画の作成にとって極めて重要な事柄である」と記されているとおりである。子どもの 活動に主眼を置いている本項では、こうした経緯を考慮し、教科書の検討結果を述べる以下の説 明では、 生活科マップ′の用語使用を避け、単に「地図」または「絵地図」と呼ぶことにする。
3.2.3.検討の結果
平成4年版を12杜分、平成8年版を8社分、いずれも各2学年分、計40冊の生活科教科書を調 査・検討した。平成8年版のものは他に3社分発行されているが、地図に関する内容は平成4年 版のものと全く同1一であったため、検討の対象から除外した。
まず、平成4年版と8年版の教科書を検討した結果をまとめた表2をもとに、地図の取扱いに 関する全般的傾向について述べる。
平成4年版の教科書では、全ての会社発行のもので地図が取り扱われている。そのうち、1学 年のみで取り扱っているものが1社、2学年のみで取り扱っているものが2社見られたが、その 他の9杜は1・2の両学年で取り扱っている。ところが、平成8年版の教科書では、8社のうち 両学年で取り扱っているのは半数の4社に過ぎない。残り4社は1学年では取り扱わないで、2 学年のみでの取扱いである。しかも、その取扱いの適切さを○△×の3段階に分けて判定した結 果によると、会社によっては、平成4年版よりも8年版のほうが内容的に後退している例が見ら れる。これらのことから、平成4年版の教科書と比較して8年版のものは、全般的に見て地図の 取扱いが質量ともに後退・減少していると言える。
次に、地図が取り扱われている単元・内容との関連について述べる。地図が掲載されている件 数は、平成4年版の教科書12社分でのベ40、平成8年版のもの8社分でのベ27それぞれ確認し得 た(表2)。そのうち各2件は1学年での「学校探検」に関わって地図を取り扱っていたが、残 りは全て校外での活動に関わるものであることがわかった。とくに1学年の「こうえんへいこう」
や「あきみつけた」、2学年の「わたしのまちをたんけんしよう」や「春のまちをたんけんしよ
表2 生活科教科書における地図の取扱い
教科書会社名 T K G N Ke 0 D M S Ns ‖ Gk
! H
4 年 版
1 年
読図
作図 ○△ ○
○
○ △○△ C に) ○ × ○ △ ○
2 年
読図 作図
△
○
△
c c ) ○ △△
○
○△ △∠\× C Xコ⊃
△
○ ××
○
○ ○△
H 8 年 版
1 年
読図 作図 ×
I
○ C yO △
仁
巨 ※ ※ ※ ※
2 年
読図 作図
△
×× C (〕△ C X⊃△ ○△ ⊂)
○△
△〔X 〕
/ゝ
△
△ △
※ ※ ※ ※
注)記号ひとつは地図1点を示す。記号の違いは取扱いの適切さの程度を示す。
(○:適切 △:やや不適切 ×:不適切 −:取扱いなし)
※は検討しなかった,あるいは教科書そのものが出版されていないことを示す。
う」といった、地域や季節に関わる単元・内容で地図を取り上げている事例が数多く見られた。
全般として生活科では、校外での諸活動と関わって地図が取り扱われていると言える。このこと は、地図が本来持つ長所を生かしたものであり、また、従前の社会科で地図を取り扱った経験を 生かしたものであるとも言えよう。
次いで、子どもの活動との関連について述べる。平成4年版の教科書では、のベ40件のうち読 図が6、作図が34であった。平成8年版のものでは、のベ27件のうちで読図が4、作図が23であっ た。これらのことから、生活科では作図に重点を置いた地図の取扱いが一般的であると言える。
教科書で示されている作図の内容を検討すると、以下の4っのタイプのものを典型例として挙 げることができる。
①2〜3m四方ていどの大きさの用紙を教室の床(ゆか)に広げ、その上に、絵や箱で作った建 物を配置または貼りつけて地図を共同で作成していくもの。「床地図」(ゆかちず)と呼ばれる
ものである。この活動は、従前の低学年社会科で一般的なものであった。
②1〜2m四方ていどの大きさの用紙を黒板等の壁面に掲示し、その上に絵を貼りつけて地図を 共同で作成していくもの。ここでは「掲示地図」と仮に呼ぶことにする。
③B4ていどの大きさの白紙に、地図または絵地図を個々の子どもが描くもの。「手描き地図」
(てがきちず、と読む)と呼ばれるものである諏)。
④B5ていどの大きさのワークシートに、地図または絵地図を個々の子どもが描くもの。
①と②はともに、学校や道路をはじめ、地域の主要な地物が教師の手によって措かれたもので ある。子どもは絵を描いたカード等を地図に貼り付けていくことが作業の中心になり、ともに低 学年の子どもにとって無理のない活動となる。①と②の違いは、①の床地図のほうがサイズが大 きいためばかりでなく、地域の状態と同じように水平に広げられるために、子どもにとっては理 解が容易であるという点にある。(彰では、立体表現が容易である点も有利である。②の掲示地図 は、(彰と異なり垂直面に広げられる分だけやや抽象的になり、また、身長の低い子どもには手が 届かない場合もある。こうしたことから、生活科では(彰の床地図を取り扱うのが最も妥当であり、
(塾の掲示地図は、1学年では避けたほうが無難であると思われる。
岩本廣美・櫻本豊巳・鈴木洋子・谷口義昭・鳥居春己・前田喜四雄・向山玉雄・増田信一
平成4年版の教科書を見ると、1学年では地図を取り扱っている10社中7社のもので床地図を 作る活動を示唆している。掲示地図を取り扱っているところも1社見られるが、1学年でも理解 の容易な内容であり、問題はない。2学年では、床地図を11社中6社で、掲示地図は3社でそれ ぞれ取り扱っている。平成8年版の教科書では、前述のように、地図の取扱い件数そのものがや や減少しているが、床地図及び掲示地図の取扱い傾向は、平成4年版のものとほぼほぼ同様であ る。これらのことから、床地図や掲示地図のように比較的大きなサイズの地図に関しては、生活 科教科書での取扱いは概ね適切であると言える。
③と④は、サイズの差や枠の有無等の違いはあっても、机の上に広げた小さなサイズの無地の 画面に地図を描き出していく作業である、という点で共通している。いずれにしても白紙に描く ので、子どもの自由な表現活動が保証されている分優れている、とも言える。しかし③と④を比 較した場合、全くの白紙である③のほうが、もし子どもが画面からはみ出して描いても、用紙を 継ぎ足すことで容易に解決できるため、適切である。限られたスペースの用紙に絵や地図を描く
ことになる④は、低学年の子どもには不適切である。とくに、広範囲にわたる地域の空間を捉え て地図に措く場合、この用紙スペースへの配慮が不可欠であり31)、③と④の違いはかなり大きい。
こうした観点から生活科の教科書を見ると、平成4年版のものでは、③の手描き地図を取り扱っ ているところが1学年で1杜、2学年で2杜見られた。内容的にも子どもに無理のない表現活動 を示唆したものである。いっぽう、④のワークシートを取り扱っているのは、1学年で2社、2 学年で3杜見られたが、ひとっの事例を除いていずれもやや無理な取扱いである。この部分は改 善が必要なところであった、ともいえよう。ところが、平成8年版のものを見ると、若干の事例 を除いて、③④ともに取扱いがほとんど見られない。不適切なものを改善する際に、適切なもの まで削除してしまったことになろう。生活科での地図の取扱い全体の中で見ると、こうした問題 はあまり目立たないが、教科書の内容が改善ではなく質的に後退する場合もあることを示してい る。
ところで、読図に関しては、ほとんどが2学年での取扱いである。しかも、学校周辺の地図を 見て「たんけんのけいかくをたてよう」といった取り上げ方が多い。この地図の内容が、先に述 べた床地図または掲示地図に表されたていどのものであれば、全く問題はない。むしろ、子ども の活動意欲を刺激することが期待されるものである。しかし、中には、B5ていどのサイズの地 図を読みながら「まちたんけん」をすることを示唆している事例がある。いずれも2学年での例 であるが、平成4年版の教科書で3社、平成8年版のもので2杜で、それぞれ見られた。「地図 を見ながら町を歩く」ことになるこうした活動は、本来は3学年以上の社会科で展開されるべき
ものであり、低学年の子どもには向かない場合もある。小さなサイズの地図の読み取りは、生活 科では、個々の子どもの評価にまで結びつけてはならない性格を持つものである。全体として数
は少ないが、こうした部分も教科書の内容として解決されていない問題であると言えよう。
以上の検討結果を総括すると、生活科の教科書における地図の取扱いは、床地図のように大き
なサイズの地図を共同で作成する活動を示唆するものが中心であり、おおよそ妥当である、と言
える。3学年以上の社会科への連続性も概して期待できると言えよう。しかし、平成4年版のも
のと8年版のものを比較すると、全体的には質量ともにやや後退が見られ、内容的には依然とし
て改善を要する部分も残っていることが明らかとなった。この背後には、生活科の授業実践の中
で、地図に対する関心が必ずしも高くない、あるいは、教師が、地図を取扱う際の教材研究や労
力的負担を敬遠している、といった問題が潜んでいることを想像させる。地図は、生活科におけ
る子どもの表現手段のひとつとして、限りない可能性を持っはずのものであるが、これに関する 教育現場での啓蒙や研修が必要である、とも言えそうである。 (岩本 廣美)
3.3.工 作
3.3.1.活動と学力の関係
生活科の教科目標の一つに、生活上必要な習慣や技能を身に付けさせることをあげている。こ こで、生活技能とは、手や体などでもって、道具を上手に使うことなどの技能を指しているが32)、
近年この技能が子どもたちだけでなく大人でも低下していると言われている33)。そこで、生活科 では、遊びや生活に必要な簡単なものを作り、それで遊ぶことによって、自立に必要な技能や能 力を身に付け、生活技能の低下を克服することを目指している。
さて、道貝を上手に使う技能の修得として、もの作り教育、いわゆる工作学習が図画・工作科 を中J山こ展開されてきた。この工作学習を生活科では主につぎの2つの単元で展開している。
(Dおもちゃ作りとそれを用いたあそび
(診まつりの準備とその実施
また、これ以外にも学年の総まとめとして思い出を綴った絵本やアルバムを作成する単元でも 工作学習は扱われている。さらに、工作学習に直接関係ないと思われる年賀状を作って出す学習
の中で、牛乳パックから紙の繊維を解繊して、はがきを製作する工程を扱ったものが3社(T杜、
0杜、K杜)でみられる。
3.3.2.学習に必要な情報及び資料
子どもたちが授業で何を作ったらよいか、そのヒントになるものを、教科書に載せることは必 要であると考える。しかし、多数の教材の掲載による教科書への頼り過ぎが懸念され、自らが創 意・工夫する能力の育成にはつながらないと思われる。逆に、あまりにも教材例が少ない教科書 では、子どもたちにもの作りに対して興味や関心を持たせ難くなる。そのため掲載する教材数を どの程度にするかは大きな問題であるが、これに関して今までにまとまった研究成果はみられな い。
そこで、平成8年度に出版された7社の教科書について、工作学習が掲載されている部分に注 目し、これを単元名、教材名および材料別に分析した結果を表3に示す。なお、教材は筆者が識 別可能であったもののみを表記し、なかには欠如しているものも予想されるため、ここでは教材 の掲載数は正確ではない。また、教材は同じであるが、呼び名が異なっているものも多数みられ た。この分析結果から、おもちゃの作り方やその手順を詳しく図示してあるものと、おもちゃの 完成品を中心に図示してあるものに大きく分けることができる。前者はD杜、N社、K社の教科 書でみられ、後者はT社、Ke杜、M杜、0杜でみられた。また、工作中の様子を絵や写真で示
したもの(D杜、Ke社、0社、N杜、K社)と、全くそれらが示さていないもの(T杜、M杜)
に分類できる。子どもたちに工作したいという気持ちを喚起させるためには、工作中の様子は図 示する必要があると考える。さらに、すべてのおもちゃの作り方を図示しないまでも、2、3の 作り方の例は図示すべきであると考える。なお、作ったおもちゃを用いて遊んでいる光景が多く の教科書に掲載されており、この中には教材の例として示した以外のおもちゃも相当数みられた。
教師はこれらを参考にするように子どもたちに教示することによって、作る作品のヒントになる
岩本廣美・榎本豊巳・鈴木洋子・谷口義昭・鳥居春己・前田喜四雄・向山玉雄・増田信一
表3 教科書に記載されている工作教材および材料(その1)
出版 社 名 学年 単 元 名 教 材 名 材 料 備 考
T 1 む ぎ わ らや い くさで こ う さ く しよ う あ み もの 、虫か ご、コースター、動 物 む ぎわ ら 、い くさ 鯛融山 一きんお肌 さんと お も ち ゃを つ くって あ そほ う
お もい で は っ ぴ よ うか いを しよ う
手 さ げハ.ツク.、どん く りこま 、や じ ろべ い 牛 乳 ハ0ック、どん く り、つ ま よう じ お な もみ の ま とあて オナモミの実 、フェルト
か ざ りつ け 、か み しは い は さ み 、輌 バンテープ0 、紙 テー7 0
2 雨 の 目 もた の し いね 雨 カ ッパ ヒ、、二ルr ミ袋 、か.ムト 7 0、P 剖 ひ も 作 り方 を文 字 で い ろ いろ な お も ちゃ を つ くろ う
は が き をつ く ろう
紙飛 行 機 画 用紙 説明
魚つ り 紙 ]ツ7 0、クリッ7 0 、磁 石
ゴ ム鉄 砲 輪 コ.ム、割 りば し
紙相 撲 牛 乳ハ0ツタ
た こ 車
迷 路 へぴ 小.島
新 聞 紙 、竹 ひ ご、た こ糸
段 が功 、セナリー如 フ。、お 菓 子 箱 、セロ月ンテー7 0 の 芯 、紙 皿 、発 砲ス邦 −ル
ぶ 菓 子缶 、割 りは L J ㌧ 玉 画 用紙 、ヒ.二ル針 金 小 箱 、た こ糸
は が きつ く り 牛乳 ハ。ツタ、ミキサリ、防 虫 あ み、
わ ん が じよ う をた そ う
わ くつ くり の り、古新 聞 紙 、吉相 ル、鮮 ツト
年賀 状 用 い も判 さ つ まい も、絵 具
D 1 つ くっ てみ た い な 草 花 を鮎 付 け たお 化 け とか い じゆ う とふ二ルプ1ミ袋 、軸!けテず 、落 ち葉 児 童 に よる製 作 い ろい ろ な もの がで きた よ 作 品 紹介 9 点 木 の葉 、木 の実 (どん く り、松 ぼ っ く り)中 の絵 又 は 写真
つ くっ てあ そ ぼ う とび が え る 画 用紙 、輪丁 ム
作 る 工権 を詳 し か み に ん ぎ ょうず も う 画 用紙 、クレヨン
か ざ そる ま 画 用紙 、マッチ棒 く図 示
こ とこ とに ん ぎ ょう 紙コツγ 、粘 土 、クリッ7 0 、輪 コやム
ぶ ん ぶ ん こま 牛乳 ぴ ん の ふ た、糸
2 な つ を たの し く 竹 の 水て っぽ う 竹 、竹 は し(割 りは し)、布、た こ 糸 児 童 に よる製 作
マ ヨ ネー ズ ぴ んて つ ぽ う マヨト ㌃ ぴ ん 中 の絵 又 は 写実
作 り方 図示 お ま つ り ど ん なケ.u ムに し よ うか な
水車 年 乳 ハ0 ック、輪コ。ム、小 口、セロハンテリ 。
ホ、サルク.、魚 つ り、輪 投 げ、オナモミタ。−ツ 紙 コツ7 0 、画 用紙 、オナモミの実 お み こ しつ くろ う よ お み こ し、は っぴ 、お はや し道 具 段 ホ、r ル、画 用紙 、絵 貝 、7 0 ラスチック容 器
年 が じ よ うを つ く ろう い も ばん さつ まい も 、スタン7 。、くぎ
つ くって あ そ ぽ う ビニル た こ と、、二ルシしト、竹 ひ ご、加ノ)ンテづ 0 、た こ糸
わ た しの も のが た り
か ざわ 画 用 紙 、の り
絵本 、ア ルバ ム 画 用 紙 、セロテー7 0 、の り
K e 1 お ち ぼや きのみ で つ くろ う 落 ち葉 服 ビ ニルデ ミ袋 、落 ち葉 、す す き 児量 に よ る製 作
お も ちゃ をつ く ろう
そ とで あそ ほ う
とんぐりふえ、とん りこま、舶 畑 とん く り、竹 ひ ご 、つ ま よっ じ 中の 給 又は 写 裏
落 ち葉 の処 理
かみ とん ぼ 厚 紙 、ストロ、セロハント フ0
段ボ ー ル こ ま 段 ホ㌧油、丸 は し
紙 す もう 画 用 紙 、ル ヨン 後 片 付 け
遊 びで の 安全
ぶ んぶ ん こ ま また ん 、糸
くに ゃ くに ゃた こ ポ リ袋 、竹 ひ ご、つ まよ う じ、た こ 糸
2 お もち ゃづ く りに ち よ うせ ん だ くる ま 牛 乳月0ック、段 打−ル、竹 ひご、ストロ、セロハンテー70 児 童 に よる 製作 こ ろ ころ う さ ぎ 厚 紙 、セロハンテー7 0 の芯 、缶 の ふ た、油 粘 土 中の絵 又 は 写真
後 片付 け とも だ ち とき ょう り よ くして
木 の ぼ りコア ラ 厚 紙 、空 箱 、た こ 糸
ロケ ヅ ト ラッ7。シートの芯 、割 柑 し、輪コ.ム、ビ ニルト 7 0 大 きな も の をつ くろ う ま とあて 、コリンげ −ム、キヤクヒ0 ラ新び、魚つ り 段 ホ、、一ル、布 テづ 0 、つまようじ、磁 石 、ひ も 、のり
ア ルバ ム をつ くろ う 絵 本 画 用紙 、の り、布 テづ 0 、色 紙
M 1 こ ん な もの が で き るよ マ ラ カス 、くび かざ り ど ん そ り、紙コツ7 0 、糸
絶郎紬 −さん柑 あさんと み ん なで あ そ ほ う 落 ち葉服 、落 ち葉 面、ど ん そ りこ ま 、た い こ 材 料の 記 述 な し
む か しの あ そ ぴ をお しえて ね た こ 、か ん ぽ っ く り、こ ま、い とど り 材 料の 記 述 な し
2 あ そん で た め して くふ う して
み んな で あ そ ぽ う
L や りん の くふ う (段 ボ ー ル を丸 め る )提 案 か ざ りつ け の くふ う (厚 紙 で か ざ りつ け )提 案 は の くふ う (紙 コツ7 0 、7 。ラスチックが州 を使 用 )提 案
うご くくふ う (輪 コ。ム、コ.ム風 船 を使 用 ) 提 案 ポ ー ト、ゴ ン ドラ、飛行 機 、迷 路 材 料 の 記 述 な し
と思われる。
表3からわかるように、各社が扱う教材には類似のものが多くみられた。これは、使う材料、
道具、工作技能などに制限を受けることに起因すると考えられ、子どもたちに興味を引かせる教
表3 教科書に記載されている工作教材および材料(その2)
出版 社名 学 年 単 元 名 教 材 名 材 料 備 考
0 1 な つ とあ そぶ ふね 、木 の葉 水 車 、た ん ばは 水 車 空箱 、紙 コツ7 8 、ストロ 児童 によ る製 作
お ち はで へ ん しん 落 ち隻 眼 ヒ.二的 1ミ袋 、落 ち 葉 中の 絵 又は 写 真
欄 蝋 吊 捕腑 旧
つ くろ う お な もみ の ま と あて けモミの 実 、画用 紙 、クレ]ン、フェルト
ど ん ぐ りこ ま や じ ろべ い ど ん そ り つ ま よ う じ 竹 ひ ご つ くっ てみ よ う 削 葉音、 どんぐ相即 、 かん軋 H ぎ、 紬な、 うま 松 ぼ っ く り、どん そ り、つ まよ う じ し ょう が つあ そぴ を し よ う かん ぽ っ く り、お て だ ま 、カルタ、す ご ろ く 空 包、ビ ニルテー7 。、布 、画 用紙 1軋 れ咤む か え る じゆ ん ぴ を しよ う くび か ざ り、教室 の 飾 り付け 画 用紙 、紙 テu 7 0 、クレヨン、絵 具
2 や きい も まつ り おみ こ し、め ん、服 段ド ール、画 用紙 、新 聞紙 、絵 具 、の り 児 童 によ る製 作 じぶ ん た ちで て が み を 出そ う まが きづ く り 紙 八。ツタ、ミキサ、木 わ く、新聞 紙 、アイロン 中 の給 又 は写 真
かば ん い も ス タ ンプ 空箱 い も
かぜ とあ そ ほ う か ぎわ 、紙 コ ップの か ざ車、ほ か け車 画 用紙 、紙 コツデ 、牛 乳 JlOック
工作 手 順 を詳 し た の しいお もち ゃを つ く ろ う
じぶ ん の き ろ くを の こ そ う
スポ ー ツ カ ー 段 ホ、、−ル、ストロ、竹 ひ ご、割 りは し、輪 r ム フ ィル ム ケ ー ス車 フイルムト ス、r ム、輪 r ム、竹 ひ ご、柚 順 戸 7 0 く図 示
(お も ち ゃの提 案 )ふ うせん 車 、マ ラカ ス 牛乳 帖 ソク、ラーメンかヂ 、画用 紙 、針 金 、空 空缶 太 鼓 、ぴ ょん ぴ ょん かえ る 、紙 ふ え、
空缶 ふ え 、針金 車 、トコ 下コ 車 アル バ ム
缶
画用 紙 、セt川ント フ。、の り、クレヨン
N 1 わ た しのが っこ う を つ く ろう 学 校 の 模 型 段 ホ一一ル、セ跡 ンテー7 0 、の り、ル ]ン等 児童 に よ る製 作 む しか ご をつ く ろう む しか ご テツシュへ0 −ハ0 箱 、ル 〕ン、輌ハンテづ 0 、ひ も、
の り、へ0 ットホ.トル、フ。ラスチック空 箱 の り、如ノけト7 0 、とJ二ル袋 、振出甘拍
中 の絵 又 は写 真
きの は でつ く ろう 落 ち葉 風 面、しぶ り、動物 絵
きの みで つ く ろう
み ん なで あ そ ほ う
どん ぐ りこ ま 、や じろ べ い、マ ラ カス 、 ど ん ぐ り、くりの 実 、松 ぼ っ くり、クレヨン 人形 、か に 、い ぬ、と り 接 着 剤 、7 0 ラスチック容 器 、竹 ひ ご
節 分 の 鬼 の 面 マッチ棒
て づ く りお もち ゃ をつ く ろう かぜ で 動 くお も ち ゃ か ざわ 画用 紙 、の り
自動 車 紙 ]ツγ 、ス帆 竹 ひご、加 ハンテーフ。、段 ホし ル はが き だ こ まが き、ひ も、紙 ト7 0 、セロハンテu7 0 フ ィル ム ケー ス 車 フイルムトス、針 金 、打用、お は じき、輸 コサム
2 お ま つ りの じゆ ん び を し よう は っぴ 画用 紙 、クレ]ン 児 童 に よ る製 作
あ そ ぶ もの をつ くろ う
ア ルバ ム を ま と め よ う
ユ ー フォ ー を つ く ろう 紙 コッ7 。、ビ ニルテープ0 、は さみ 中の 絵 又は 写 真 パ フ シ ュ し一トをつ くろ う ビ ニルシ」 、セ錮 ンru 7 。、たこ 糸 、重 り、空 缶
工 作 手順 を詳 し ロー プ ウ ェ イ をつ くろ う 牛 乳 八。ック、翻 ミニユーム管 、ス帆 7 ㌧リー、せ
ゴム て つ ぽ う ん た くは き み 、r ム風 船 、接着 剤 、ナここ泉 く図 示
ア ル バ ム 画 用紙 、セロハンテー7 0 、の り
K 1 は やみ で つ くる 作 品 紹介 9 点 落 ち 葉、どん ぐ り(粘 土 で ど ん く りを 児 童 に よる 製作
落 ち 葉 服 マ ラカ ス 固 定 し き りで 穴 あ け) 7 0 ラスチック容 器 中の 桧 又は 写 真
道 具 の使 い 方及 び 注意 事 項 つ くって あ そ .ぶ たこ 、け んだ ま、か み こ ま、ぶ んぶ ん 画 用 紙、割 りば し、紙 ト フ0 、つ ま よう じ
こま 、紙相 撲 、ぴ よこ か える 、風 を受 け ホナタン、セロノけテー7 0 、フィルムケース、空 き缶 、針金
ど う く を じ ょう ず につ か い ま し よう
て 走 る 車 、動 くお も ち ゃ、起 上 りこほ し
千 枚 とお し、カッタF 、は さみ の使 い 方 、 道 具の 漉 し方、使 い終 わ りの 整理 につ い て図 示
2 お もち ゃ づ く り ロ ケ ッ ト 紙 づつ 、割 りば し、セロルテー7 。、輪 コ.ム 児童 によ る製 作
動 く お も ち ゃ 輪 コふ、粘 土、紙 コツ7 0 中の 絵 又 は写 真
材料 入 れ 箱 ゲー ム づ く り
飛 行機 画 用紙 、紙 テーフ。、割 りは し 、抽 出 榊
段 ボ ール 利 用 に よ る大 型作 品 つ く り 色 っ り
段 臣−ル、ラーメンカッ7 0 等
ア脹 缶 針 金 7 0ル鮒 をフックとして朋
道 具 の使 い 方 及 び 注 意事 項 手 が み の た び は が きづ く り 牛乳 月D ック、ホ㌧沸、ミキサ、のり、会恥 く、夜、アイロン わ んが じ よう づ く り い も は んが 、 か みは ん が 川 いも、ド ライ鮮 −、スタげ 、酬 範、のり、麒 ぼ く ・わ た し の き ろ くづ く り 絵 本 、紙 芝居 画 用紙 、セロハンテー7 0 、クレ]ン
どう そを え らん で っ か い ま しよ う カッタu ナイフで 直線 の 切 り方 、粘 着ト 7 0 や セロハンテープ0 又 は ホッチキスで 貼 る、止め 方 、は さみ で厚 紙 の 切 り方 、段 打.−ルカット の使 い方 、千 枚 とお しの使 い方 を図 示
材を出版社独自で開発し、各社の個性を出すことは如何に難しいことかが推察される。
学習指導要領には、工作に用いる材料として、身の回りにある自然のものなどを用いることが 示され別)、すべての教科書で日常生活に使った残りものや身の回りで手に入れやすい材料による 教材例が示されている。なお、材料を集めるときの様子を図示した教科書がK杜、M杜、Ke社、
岩本廣美・櫻本豊巳・鈴木洋子・谷口義昭・鳥居春己・前田喜四雄・向山玉碓・増田信一
0杜、N社でみられ、また集めた材料を保管する保管箱から子どもたちが使う材料をさがしてい る様子をK杜は図示している。これらの構成は子どもたちに学習を身近に感じさせることができ、
よい試みであると考える。
もの作りの活動で忘れてはならないことに、道具の準備および後片付けの大切さ、その使い方 と安全教育がある。これらは生活習慣の育成に必要なことである。中野はこの生活習慣を家庭が 受け持っ「しつけ」ではないと指摘しているが35)、著者も生活科で展開されている生活習慣の育 成教育は日常生活や集団活動で要求される最低限の内容であり、学校教育で扱わなければならな いものであると考える。
道具に関する記述として、道具と材料が机の上にただ単に提示されている教科書が大部分であ り、その準備に関する特別の記載はみられない。工作後の後片付けについては、Ke杜とK杜の 2杜だけが扱っている。この後片付けは大切なことであるため、全ての教科書で扱ってもらいた い内容である。道具の使い方の記述は次のようである。K社の教科書の巻末に、1年生では千枚 通し、カッターナイフ、はさみの基本的な使い方を、2年生ではカッターナイフで真っ直ぐな切 り方、粘着テープ、セロハンテープ、ホッチキスによる貼り付けや留めし方、はさみによる厚紙 の切り方、段ボールカッタの使い方、千枚通しでの穴の開け方など応用的な使い方をそれぞれ掲 載している。このことから、同社は工作学習にかなり力点を置いていることが伺われる。安全教 育に関しては、K社とN社ではさみの渡し方が図示され、またT社とKe杜は作ったゴム鉄砲や たこで遊ぶときの注意を示している。
工作をすれば必ずゴミは出るものであり、このゴミ問題についてK杜は燃えるゴミと燃えない ゴミの分別が具体的に図示され、またKe社は落ち葉の処矧こついて触れ、近年注目されている 環境教育への配慮がなされている。
以上の結果から、教材例は各社の教科書ともあまり違いはみられないが、生徒が工作中の絵や 写真、また道具の準備からゴミの問題までの扱い方は出版社によって明碓な相違が認められた。
(谷口 義昭)
3.4.飼 育
生活科の教科書において、飼育に関する記述は、調査した9社の教科書のうち1社を除き何ら かの記述がみられた(表4)。飼育を記述した8社の教科書では1・2年生の教科書ともに取り上 げられている。それぞれの教科書の総ページに占める飼育関連のページの比率をみると、1年生
表4 飼育に関する記述
出 版 社 学 年 総 へ㌧ シ. 間 違 へ 一シ.(%) 飼 育 動 物 そ の 他 G 1 9 7 8 (8 .2 ) ウサキー ・ 窪 (校 内 飼 育 ) 、コオ再 . 採 集を 含 む
2 9 7 1 2 (1 2 .4 ) サ・リカ・こ、ヤデ 、オクマ㍉ り シ 野 外 観 察 \ 採 集 ・ 発 表 会 H l l 1 2 な し
2 1 1 2 な し
K 1 9 6 6 (6 .3 ) ウサr 、 ハムスター (学 内 飼 育 )
2 9 6 1 2 (1 2 .5 ) アケ ハチ1 ウ、 サリカーニ 野 外 観 察 ・ 採 集 ・ 飼育 ・ 展 示 K y 1 9 3 8 (8 ・6 ) ウサ午.、 ハムスター (学 内 飼 育 )
2 9 6 6 (6 .3 ) す.リカーこ、アリ、カタブムリ 野 外観 察 ・ 展 示 会 D 1 8 8 6 (6 .8 ) ウサ羊.、 鶏 、 ]オ壇 ′ 野 外 観 察
2 9 4 4 (4 .3 ) サ リ力.こ、カタツムリ、オクマシ.†クシ 野 外 観 察 ・ 採 集 ・ 飼 育 N l l l O 6 (5 .5 ) コオロ牛.、 カマ日 野 外 観 寮 ・ 採 集 ・ 飼育
2 1 1 2 1 0 (8 .9 ) す一リカ.こ、オタマシ.†クシ 野 外 観 察 ・ 採 集 ・ 飼育 ・ 展 示 ・ 発 表 会 T l l O 4 9 (8 .7 ) ウサ午.、趣 ( 学内 飼 育 ) 工 作 ・ 物 語
2 1 0 4 1 0 (9 .6 ) サ.リが ニ、カタツムリ、コオ口車. 野 外 観 察 ・ 採 集 ・ 飼育 ・発 表 ・ 劇 作 り 0 1 1 0 0 1 0 (1 0 .) ウサキー、 鶏 、タ.ソ].ムシ (学内 飼 育 ) 採 集 ・ 工 作
2 1 0 4 7 (6 .7 ) サ 川 .ニ、 ( カエル) 野 外観 察 ・ 採 集 ・ 飼育 ・ 展 示 M l l 1 2 6 (5 .4 ) ウサ手.、鶏 ( 学 内 飼 育 )
2 1 0 8 1 0 (9 .3 ) アケ./け 1 ク、 アマカ 工ル、 鶏 野 外 観 察 ・ 採 集 ・ 飼育 ・ 劇 。発 表 会