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長 崎大学総合環境研 究 第

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長 崎大学総合環境研 究 第

6

巻 第

2

pp.29‑45 2004

6

使 い捨て用品廃棄物の減量化政策 に関す る研究 一韓国における使 い捨て用品の使用規制 を中心 に一

生野 正剛 ( 長崎大学環境科学部)

中 東愛 ( 長崎大学環境科学部客員研究員)

ResearchonthePolicyforReductionoftheDisposableProductWaste

‑FocusingontheDirectRegdationoftheDisposableProductinSouthKoreaT Masakatalkuno,Dong‑AeShin

EPR (Extended ProducerResponsibility)Orpolicy MeansfわrRecycling isadapted in many OECD countriesItsPolicyEffect,however,isdifferentineachcountry.

InGem anyandSouthKorea,theamountusedofcanorplasticproduct,becomeslessinsteadofincreaslng ofthatofbottleorpaperproduct・IntheUnitedStatesandJapan,however,adisposableplastic,metallic

,

aluminum,etc.areincreaslngrapidly.ThesearethedifferentPolicyEffectsresultingfrom thedifferentPolicy Meansofeachcountry.

Thedifferenceinthereducingpolicyofthecontainerandpackagingwasteineachcountryisbasedonthe followlngfivePolicyMeans.I

1.Towhatextent(production,recovery,processingstage)isproducerresponsibilityexpanded?

2.Withwhatkindofresponsibilityarethepersonsconcemedburdened?

3

. W h

ichsourceofdischargeofwaste(housedischarge,officeorcompanydischarge,especiallyserviceand retailsto'repdischarge)issetupasanobjectofrecyclingsystem?

4.Wh atcontainerpackingmaterialastheobjectofrecyclinglSSet?

5.How arethepolicymeanssuchasamandatorycontrolmeans,aneconomicalmeans,andautonomous agreementcombined?

Basedontheissuesabove,weaim toexaminewhichmeansisthemostefficientforreductionofthe containerandpackagingwaste.Asapartoftheresearch,thisp叩erfわcusesonthedirectregulationofthe disposableproductinSouthKorea.

Inconclusion,theregulationpolicyhasaneffectonreductionandrecyclingofthecontainerandpackaging wastetoagreatextent

1

序論

1‑1

問題意識

大気 ・土壌 ・水質汚染、廃棄物 問題な ど、一 般的に環境 問題は、社会経済構造 と経済成長 と の関係 か ら起 因す る。 この中で、sox、NOx 省エネ、水質汚染等 に関 しては、技術開発や経 済成長 に伴 う環境改善効果 (EnvironmentalKu znetsCurve)が検 証 されて いる ものの、廃棄

受領年 月 日

2003(

平成

15)

12

8

日 受理年 月 日

2004(

平成

16)

2

16

‑29

物 問題 につ いては、EKCを図 りきれ な い。廃棄 物問題 の中で、特 に、容器包装 につ いては、都 市型 の生活様式の普及や人々の移動 (Mobiliza tion)の増加 とともに、消費量の急増 ・消費空 間の拡張 ・排 出源 の多元化 (持ち運び、 レジャ ー等)が見 られている。 これはOECD諸国の容器 包装 生産 量 の推 移 か らみて も明 らかで あ る。

しか し、OECD諸国で も、容器包装生産量やそ の素材構成は異なっている。 アメ リカ、 日本、

韓国では容器包装 の生産量はOECD諸国の上位 を 占めてお り、その素材は、プラスチ ックと金属、

紙、そ してガ ラスの順である。一方、 ドイツ、

総合環境研究 第

6

巻 第

2

(2)

生野 正剛 ・申

フランスではその生産量はOECD諸 国で も下位 の 順位 に位置 し、その素材 は紙、ガ ラス、そ して プ ラスチ ック、金属 の順 とな って いる。 これ ら の国の共通点は、容器包装廃棄物 の リデ ュース

・リユース ・リサイ クル (以下、

3 R)

を目的 とし て、ひ とまず拡大生産者責任制度 を取 り入れた 容器包装 リサイ クル システム を打 ち出 して いる ことである。しか し、その実施過程 にお いては、

以下 の よ うに異 な る政策 手段 を とって い る。

韓国は、容器包装 リサイ クル の適用対象であ る容器包装 ごみ を家庭排 出ごみ以外 にも、事業 系 (飲食店 ・コンビニ ・ファース トフー ド店等) か らの排 出ごみ も対象 としている。

これ に対 して、 日本では、容器包装 リサイ ク ル法の対象 を専 ら家庭排 出の容器包装 ごみ に限 定 し、事業系容器包装 ごみ を外 してい る。また、

ドイツでは、容器包装材 のLCA(LifeCycleAs sessment)に基づき、生産者 の責任が、回収、

処理 まで に及び、容器包装の素材 としてはガ ラ スや紙 が多 い。一方、 日本では、 回収責任は市 町村が負 い、容器包装の生産者 ・利用業者は市 町村が分別回収 した容器包装 ごみ量 にのみ リサ イ クル責任 を負 い、しか も、有価 の容器包装 ( ル ミ缶、スチール缶 な ど) については リサイ ク ル責任が免除されて いる。

つ ま り、容器包装 ごみの減量政策 にお ける各 国の違 いは、①生産者責任 をどの範 囲 (生産、

回収、処理段階) にまで拡大 して いるか、② 関 係者 に如何なる責任 を課 して いるか、③ リサイ クル システムの対象 を廃棄物 の どの排 出源 ( 庭排 出、事業系特 にサー ビス ・小売店排 出) に 設計 しているか、④ どの容器包装材 を リサイ ク ル対象 としているか、⑤複数 の政策手段 (法的 規制手段、経済的手段、契約 ・自律的協定) を いか に組み合わせて いるか、 による。

以上の問題意識か ら、本研究 は、一般廃棄物 の6‑7割 を占めている容器包装 ごみの減量、使 い捨て容器包装 の リデ ュース とリユースへの転 換 (政策効果) のために、政策手段 (① ‑⑤) の中で、 どれが実効性 の高い政策手段であるか を実証す る ことを目的 とす る。 この中で、本稿 は、本研究 の第一部 と位置づけ られ るものであ る。つ ま り、韓国にお ける使 い捨 て用品 に対す る直接規制 を研究対 象 として、直接規制の容器 包装廃棄物 の発生抑制 ・減量への効果 を分析す る ことで、拡大生産 者責任 制度 (1'な どの経済

東愛

的手段 に関す る検討 を補 うものである。

1‑2 本研 究 の 目的

日本 の容器包装 リサイ クル法では、 リサイ ク ル にかかわ る責務 を国民 ・事業者 ・自治体 ( 町村 ・県)・国 ご とに定 めて いる。 しか し、 同 法 の実施過程 にお いては、 PETボ トルやプ ラ スチ ック類包装な ど使 い捨ての容器包装の生産 量 ・消費が増加 し、家庭外 (レジャー、サー ビ ス ・小売店)での容器包装の利用 ・消費 も拡大 してお り、容器包装廃棄物 の減量効果 はあま り あがって いない。 このよ うに、容器包装廃棄物 の減量へ向かわないのは、以下の諸点 によ り、

日本の システムでは容器包装 の生産者 ・利用業 者 に廃棄物発生抑制へのイ ンセ ンテ ィブがあま り働 いて いな いか らで ある(2'。す なわ ち、そ れは、①容器包装廃棄物 についての生産者 ・利 用業者 の リサイ クル義務 の対象が、市町村が 「 別収集 計画」 に基 づ いて回収 した量 に限 られ、

しか も、その リサイ クル義務総量 もリサイ クル 可能量 (再商品化見込総量) とな ってお り、生 産者 ・利用業者は必ず しも生産量 ・利用量全部 に責任 を負わない こと、② 同法 の対象が もっぱ ら家庭排出の容器包装のみ となっているため、

同 じ材質 ・機能 の容器包装 にあって も排 出源 に よって回収 された り、されなかった りす る こと、

決定的 には、③ 日本 のシステムでは、一番経費 がかか る容器包装廃棄物 の分別収集 ・中間処理 の責任 が依然 として市町村 にあ り、生産者 ・利 用業者 は、市町村 の要す る経費よ りも比較的経 費がかか らない リサイ クルのみ に責任 を負 い、

リサイ クル システム全体 の実施 に要す る費用の 一部 しか負担 していない こと、 しか も、④市町 村 としては、 このよ うに容器包装廃棄物 の分別 収集 ・中間処理 には経 費がかか るため に、PE Tボ トルよ りも手間ひまがかか る PETボ トル 以外 のその他プ ラス ッチ ク製容器包装 の分別収 集 の実施 にはなかなか踏み切 らないでお り(3) そ の分、生産者 ・利用業者は リサイ クル義務 を 免れて いる こと、 に基づいている(4)

このよ うな結果、 日本 にお いては、 PETボ トルでみれば、た しか に回収率、 リサイ クル率 は年々向上 しているが、それ を上回って生産量 が増大 してお り、 PETボ トル廃棄物は減量 し て いな い。 しか も、 リターナブル容器 の使 い捨 て容器であるPETボ トルへの転換が進行 し、

(3)

使 い捨て用品廃棄物 の減量化政策 に関する研究

リターナブル容器の利用はどん どん減少 してい る。 このよ うに 日本の現状は、使 い捨て容器の リサイ クルは進んで も、 リデ ュース、 リユース の方向には向かっていないことになる。廃棄物 政策で最優先さるべきは発生抑制 (リデ ュース) であ り、次が リユース とな り、 リサイクルはそ れ らの次善の策である。

一方、韓国では、容器包装を含む使 い捨て用 品 (韓国では1回使用用品 と呼ぶ)の リデ ュー ス ・リユースを目指 して、その使用規制が実施 されている。

そ こで、本稿は、容器包装廃棄物 を研究対象 とする政策学的検討の観点か ら、韓国での容器 包装を含む使 い捨て用品に対する直接規制 ( 策手段)の内容 ・意義 を検討 した上で、その廃 棄物 の3R (リデ ュース ・リユース ・リサイ ク ル)促進 (政策 目的) のための効果 を論 じる。

さらに、 この ことを通 じて、家庭排出の容器包 装を リサイクル対象 としている 日本の容器包装 リサイ クル システムの リデ ュース ・リユースへ の転換 のための政策的示唆 を得 る ことも目的 と する。

2 韓 国 にお ける使 い捨て用 品 の使用規 制

2‑ 1 使 い捨 て用 品 と容器 ・包装 の関係 容器 ・包装 は、製 品の運搬 ・保管 ・取 り扱 い ・使用 ・消費の過程で製品の価値 ・状態・ 質を保護 ・保存す る目的で使用 され るものであ り、製品を補助す る機能 を有するものである。

Fig.1で分かるように、容器 (C)は、製品を 入れ るために一定の形 をもつ ものであるので、

韓国では包装 (B)の中に包含 されている。容 器 ・包装は、使 い捨て ・持ち運びの軽 さや容易 さ ・機能的便利 さ、衛生的であるな どの特徴 を 有するために、都市型生活様式 に欠かせないも のになっている。容器 ・包装その もののライ フ サイクルは短 く、使 い捨ての容器包装が相 当数 である。 このように容器 ・包装が使 い捨て用品 にあたる場合 として、 ビニール袋、買い物袋、

カ ップ ラーメンの容器、各種飲料容器、 ファー ス トフー ド店でのコップ、製品の包装紙な どが 挙げ られる。

しか し、使 い捨て用 品が容器 ・包装 の機能 をもたない場合 もある。使 い捨て用品が製品 と して 「機能の完結性を有する場合である。 こ

れ には、例えば、使 い捨ての、割 り箸、爪楊枝、

アル ミ皿、プラスチ ックスプー ン、歯ブ ラシ、

髭剃 り、紙おむつ、 アウ トドア用品、スポーツ 応援道具、各種医療用品な どが該当す る。使 い 捨て用品は、文字 どお り、一回使 って廃棄す る ように設計され、 リユースが可能でないもので ある。

以上、使 い捨 て用 品 と容器 ・包装 との関係 について概観 してきたが、注意すべき ことは、

使 い捨て用品、容器、包装が必ず しも一致 しな いということである。例 えば、合成樹脂のカ ッ プラーメンの容器は、包装材(B)の中の、容器(C) に含 まれ る一方、容器 の材質や用途上、使 い捨 て用品 (A)にあたる。反面、 ビニール袋は、

使 い捨て用品 (A)であ りなが ら包装材 (B) であるが、容器(C)ではない。 また、使 い捨て の、髭剃 り、歯ブラシ、買い物袋、一割 り箸、ス プー ンな どは包装材(B)容器(C)ではないが、使 い捨て用品 (A)である。 これ らの関係 につい Fig.1に示 した。

A 使い捨て用品 B 包装材 C 容器

Fig.1容器 ・包装・使 い捨て用 品の関係 このよ うに、使 い捨て用品 と容器包装 とは必 ず しも一致 しない。 したがって、包装材、 ある いは容器包装にかかわる規制手段だけでは、使 い捨て用品 ・使 い捨て容器包装廃棄物の減量は 図 りきれないことになる。 しか し、 このような 使 い捨て用品の中で も、買い物袋、 自販機 のコ ップ、スプー ン等は、政策手段 によづては リユ ース ・リサイクルが可能である。 これは政策の 目的 とその達成手段 をどのようにす るかによっ て異なって くる。要す るに、 いかなる規制手段 (政策手段)が使 い捨て用品.や使 い捨て容器包 装 を減 らし、使 い捨てか らリユースへの転換 を

総合環境研究 第

6

巻 第

2

(4)

生野 正剛 ・申

可能 とするのか ということである。

OECD諸国の多 くの場合、容器包装の リサイ クルに関す る規定はあるものの、使 い捨て用品 そのものに対 して直接 に使用 を禁止する例はな い。 アメ リカでは、公共機関での発泡スチ ロー ルの使用禁止 (または、課税)や使 い捨て ビニ ー ル 袋 ・コ ッ プ の 使 用 禁 止 (New Jersey Seabright市) を実施 した り、 ビニ ール袋・買 い 物袋 の使用禁止 (wisconsin州 ) が検 討 され た りしているが、それ も一部の州 に止 まっている。

日本で も、 レジ袋の使用抑制について東京都杉 並区におけるレジ袋税 の設定な ど一部の地方 自 治体や生協な どで試み られているが、容器包装 を除 く使 い捨て用品一般 についてはその使用抑 制 ・リユースが行 政指導 され て いるだ けで あ る。 これ等の諸国では廃棄物、特 に使い捨て用 品の減量 を目的 とした政策手段が十分な状態で はないといえよう。

一方、 ドイツの多数の自治体は使い捨て用品 に対 して廃棄物税 を賦課 してお り、以下のよ う

兼愛

に韓国 も使 い捨て用品の使用禁止 を実施 してい る。 この両国は、容器包装の リサイ クル システ ムを整備 しつつ、 さ らに、使 い捨て用品に関す る規 制 も合わせ て実施 して いる ことにな る。

2‑2 韓 国 にお ける使 い捨 て用 品の生産 量 とそ の廃棄物 の発 生状況

使 い捨て用品は、 生活 の便利 さを充足 させ る反面、限 られた資源の浪費や処理 における社 会的費用の増加等 をもた らしている。韓国にお いて使 い捨て用品の廃棄量は、一 日あた り1,035

トン(年 間、38万 トン)であ り、年間3,952億 ウ ォンの資源廃棄 と956億 ウォンの処理費が費や されて いる(5)。 この内訳 をみ る と、 ビニール 袋、 買 い物袋、紙袋、使 い捨て シ ャンプー・リ ンス、爪楊枝、 ファース トフー ド店 のコ ップ、

皿等 が1980年半ば以降 に急増 して いる。特 に、

問題 になるのは、 リサイ クルの不可能な合成樹 脂材質 の増加である。1995年か ら2000年 までの 使 い捨て用品の生産量の推移は、表 1である。

1 使 い捨 て規制対象 の生産量 とそ の推移(単位、 トン)

1995 1996 1997 1998 1999 2000 紙袋 140,067 166,233 196,200 179,180 168,342 紙 コップ 27,019 29,573 28,298 30,000 23,596 22,321 ビニール袋 113,200 118,370 116,150 110,000 93,940 93,010 割 り箸 ll,885 12,508 9,890 9,212

使 い捨て髭剃 り 336 436 570 480 420

使 い捨てシャンプー等 782 140 123 109

使い捨てスプーン .フォーク 912 798 689

使 い捨て歯ブラシ 681 671 109 97 71

合成樹脂 コップ .皿 .容器 29,000 .34,000 38,018

注 :生産量は、関連業体 に問い合わせ したデータで、実際の生産量 と誤差があ りうる。

出所 :鄭容徳外共著 (2001)、「使い捨て用品の使用抑制及び包装廃棄物減量化制度改善のための研究」、環境 部報告書、未刊行本、p.8に基づき作成。

以上が主な使 い捨て用品の生産量であるが、

生産量 が統 計的 に把握 で きなか った対象 も多 い。 これは、廃棄物処理の観点か ら廃棄物の性 状 による分類 しか行われて こなか ったか らであ ろ う。 しか し、廃棄 物 の減量、3Rの政策手段 を打ち出す には、廃棄物 を生産量 ・材質別 ・排 出源別 に分類 し、材質別の使用許容量の規制あ るいは使用禁止、排出源別の規制や生産量 によ る規制 といった政策手段が必要 にな り、その実

効性 も違 って くると思われる。

2‑3 使 い捨 て用 品使用規 制 の内容 このよ うな使 い捨 て用 品の過度 な使用状況 を うけて、そ の使用 を減 らす 目的で、環境処 (1994年、当時)は、1994年、 「資源 の節約 と再 活用 の促進 に関す る法律」(以下、 リサイ クル 法、 とす る)に基づき、事業者 にお ける使 い捨 て用品の使用 ・無償提供の自制を勧告す るとと

(5)

使 い捨て用品廃棄物 の減量化政策 に関す る研究

もに、環境処令 ( リサイクル法の施行令) にお いても、一定事業者 に対 して、容器 ・包装を含 む使い捨て用品の使用の抑制、無償提供の禁止 を規定 した。すなわち、一定規模以上の飲食店 での使 い捨て用品 ( 紙 コップ ・皿、合成樹脂 コ ップ ・皿、 アル ミコ ップ・ 皿、使 い捨てスプー ン ・フォーク、割 り箸等)の使用 を抑制 した。

使い捨て用品の対象は、 リサイクル法第

10

条、

「 資源 の節約 とリサイクル促進に関する法律施 行令」 ( 大統領令) に規定 されている。規制対 象事業者は、一定規模以上の温泉、デパー ト、

飲食店、接客事業所、製造販売店、大手販売店、

小売販売店等であった。 しか し、 この規制は、

当初は

、33

m2(

10

坪)以上の食堂 とか

198

m

2(60

秤)以上の売場な どと規制対象が一部の事業所 に限定 され、 また、対象用品も限 られていたの で、あまり実効性があが らなかった。そのため に、その後数度の改正が重ね られ、次のように、

規制対象事業所や規制対象用品が しだいに拡大 されていった。

すなわち、

1995

2

月か ら弁 当製造業者の合 成樹脂弁 当箱 の使用 の抑制が、

1996

2

月か ら デパー ト、大手販売店等でのビニール袋、買い 物袋の使用の抑制が付け加え られた。 さらに、

1998

年 には、規制対象事業所がイ ンスタン ト販 売加工業 ・食品製造加工業な どに も拡大 され た。 また、

1999

2

月か らは、規制対象が、従 来、デパー ト、大手販売店な どの場合 には

198

m

2(60

坪)以上の売場に、食堂の場合には3 3m2 以上に限定されていたのが、それぞれ

33

m2 以上 の売場およびすべての食堂に拡大 された。従来、

このように規模 によって規制対象が限定されて いることによる規制上の不公平性がたびたび問 題点 として提起 されてきたが、 この改正によ り 規制 の公平性がある程度確保 された ことにな る。 さ らに同改正ではビニール袋、買い物袋の 有償販売 も義務づけ られた。その上で、

2002

年 には次 の表

2

に示す よ うな改正 もな された● 。

2‑4

使 い捨て用品使用規制 に関す る

2002

年改正 と現行 の規制 内容 さ らに

、2002

年 に リサイ クル法が改正 され、

2003

1

月お よび

7

月か ら、規制対象の範 囲 や履行命令等 の内容 も大幅 に強化 された。改

正点は以下 の通 りである。

第 1は、改正前の使用抑制が使用禁止 と変 更 され た。

2

に、特定素材 による使 い捨 て用品の使 用禁止 が明示 され、飲食店 の出前配達やテイ クアウ トの場合 に、弁 当箱やハ ンバーガーの 包装箱 な どの合成樹脂容器が使用禁止 とな っ た。 また、大手販売店 内の食品製造 に限って ではあ るが、合成樹脂用 品規制 に弁 当製造業 者 の弁 当箱使用禁止 に加 えて、食 品用合成樹 脂 トレイ使用規制 も追加 された。

3

に、 またイ ンスタ ン ト販売加工店、集 団給 食所、客 室7人以 上 の旅館、 市場等 に も 規制対象が拡大 され た。

4に、注 目さるべ きは、 リサイ クル可能

な資源 の定義 を、使用済み、 あるいは使用せ ず に廃 棄 ・ 回収 され た物 ・副産物 の 中で利 用 可能な もの、 として定めた ことで ある。 これ は、副産物で ある容器包装 を含 む使 い捨て用 品 も リサイ クル しなければ な らな いもの とし て位置 づけた ことを示す ものである。

5

に、従来 の過料賦課 につ いて

3

ケ 月の 猶予期 間 を設 けた条項がな くな り、違反 の発 見次第過怠料が課せ られ る こととな った

(6

) 0 第

6

に、事業者 の 自律的な リサイ クル シス テムの促進 ・活性化が図 られた。すなわち、

事業所 自体 が

90%

以 上回収 ・リサイ クル可能 な システム を構築 している場合 には、使 い捨 てのコ ップ ・皿 ・テ ィシュの使用禁止規制 を 免除す る ことで、 リサイ クル に関す る事業所 の 自律的な取 り組みの促進が図 られた。

7

に、使用済み一回用品を

90%

以上回収

・リサイ クルす る場合 の規制免除 につ いて、

改正 前 には

150

m2 以 上 の事業所 を対 象 とし、

150

m2 以下 の事 業所 は対 象か ら外 れ て いた.

ここで も不公平性 が指摘 されて きたが、

2003

7

月か ら実施 され た施行規 則で は、 免除可 能事業所 が規模 に関係な くな り、公平性 の問 題 の解決が図 られた ( 7 ) 0

2

は、 この

2002

年 の主な改正 内容 を整理 した ものである。

結局、以上の改正 の積 み重ね を纏 めると、

現行 の使 い捨て用 品の規 制制度 の主な内容 は 表

3

のよ うになる。

総合環境研究 第

6

巻 第

2

(6)

生野 正剛 ・中 東愛

2

使 い捨て用品使用規制 についての

2002

年改正 の内容

区分

従 来

改正 施行 日

規制対象物質 新設 用語の定義を明示 2003.1.1

(使い捨て用品の定義) (法第2条第10号 .施行令第5,別表1)

事業者の義務事項 ・使用抑制・無償提供抑制 ・使用禁止・無償提供禁止●● 施行規則別表2

・実践事項 ・遵守事項●●

義務不履行時制裁手段 移 行命 令後 3ケ月間不履行 ・直ちに過料賦課 2003.7.1

が続いた場合

過料賦課 (法第41条第1項第3号) (則1別表)2,

食品接客業店 . 追加 ・使い捨て ビニール食卓カバー

集団給食所 ・テイ クアウ トにお ける合成樹脂弁当箱使用規制

小売業 追加 ・薬局 .書店 も対象に・33で規制可能m2以下 の小売業 も自治体条例 大手 スーパー内食品製造 .加工 使 い捨 て合成樹脂弁 当箱使 ・大 手販売店 内の食品製造 に限 り 莱 .イ ンスタ ン ト販売 .製造加 用禁止○ 食品用合成樹脂 トレイ使用規 制

工業 を追加

運動場 .体育錯 .綜合体育施設 追加 ・使 い捨 て の応援道具無償 提供禁

使 い捨 て用 品 ( 容 器包 装)

・90%以上回収 .リサイクル ・売場規模150m2未満事業所 も免除

使用規制の免除事業所

可能な事業所 の使 い捨 て 可能事業所に追加

用 品 .容器 包 装 の使用規 ・150m2以上の事業所 の場合は環境

3

現行 の使 い捨て用品使用規制の主な内容

業種 遵守事項 適用対象一回使用用品 例外事項

1

. 準 晶接客業、集 団給 食 ア.使用禁止 ・一回用 コ ップ (紘 .合成樹脂 . ・婚礼 .還暦 .喪 中等・デ リバ リーや テイ クの場合て容器 は、合成樹脂以外 が分解 性合成樹アウ トの場合 (し、弁 当用 の使 い捨ただ 金属箔のコップ等) 脂材質 を使用する)

・一回用皿 (舵 .合成樹脂 .金属 ・自動販売機

箔の皿等) ・それ以外 に行 政が正

・一回用容器 (紙 .合成樹脂 .金 当な理 由で ある と判

(すべての食堂) 属箔の容器等) 断 し認定 した場合

・一回用割 り箸 .爪楊枝 ・使用済 み一 回用品 を

・一回用スプー ン、 フォーク、ナ 90%以上 回収 リサイ

(7)

使い捨て用品廃棄物の減量化政策に関する研究

・一回用 ビニール食卓カバー ・1店舗面積 がの場合品使用 削減 のため の協 約 を締 結 し履行する場合は、環境 省 と一 回用50m2以上の事業所150m2未満

ィ . 製 作 .配 布 抑

制等使用抑制 一回用広告宣伝物

2.銭 湯業、宿 泊業 (客室7無償提供禁止 ・一回用髭剃 り 宿 泊客 の要望 が あった

室以上) ・一回用歯ブラシ、歯磨 き粉 場合 (客 室 とは別 の場

・一回用 シャンプー .リンス 所 に備 える)

3.百 貨 店 .大 型店 .シ ョ ッピ ングセ ンター .卸 売 り セ ンター .市 場 及 び そ の他

大規模店舗 ア.無償提供禁止 一回用の袋 .シ ョッピングバ ッグ ・魚 .精 肉 .野菜 な どれ る場合水分 が あ る製 品 を入 ィ . 製 作 ,配 布 抑

制等使用抑制 一回用広告宣伝物

4.卸 .小 売業 (33m2以 上

の店舗) ア.無償提供禁止 一回用の袋 .シ ョッピングバ ッグ ィ . 製 作 .配 布 抑

制等使用抑制 一回用広告宣伝物

5.食 品 製造 .加工業、即席販売製

造、加工 ア.で営業す る事業場 使用禁止シ ヨ̀タ ー .タ ー .の他大規模店舗内百貨店 .ツビ ングセ ン市 場 及 び そ卸 売 りセ ン大型店. 一回用合成樹脂容器 ・密封包装 をす る場合・分解 性合 成樹 脂材 で製造 された場合 ィ.シ ョッピ ングセ ン 使用禁止百貨店 .大型店. 一回用合成樹脂容器 ・.分解 性合 成樹 脂材 で・密封包装 をす る場合

で営業する事業場夕 ‑ .タ ー .の他大規模店舗外卸 売 りセ ン市 場 及 び そ (弁 当用 に使用 された場合 に限る) ための合成樹脂容器・スー プ .水 を入れ る製造 された場合

6.金融業∴保 険.年金業、

証券 .先物仲介業、不動産賃 借.供給業、広 告代行業、教 育サ ー ビス業 中、 そ の他 教 育 機 関 、 映画 産 業 、 公 演事

用規制製作 .配布 抑 制等使 一回用広告宣伝物

3

韓国廃棄物政策 における 「 使い捨て用

韓国の廃棄物政策 については、大 き く四期 に

晶規制」の位置

分 けるのが一般的であるが、廃棄物関連 の法律 や予算、組織が正式 に整備 されたのは、1986

3‑ 1

韓国における廃棄物政策の枠組み

になってか らである。 同年 には 「汚物清掃法」

総合環境研究 第6巻 第2

35‑

(8)

生野 正剛 ・申

と 「環境保全法 の廃棄物関連法規 を統合 して

廃棄物管理法」が制定 され、廃棄物の リサイ クル と汚水処理等の水質管理が同法の目的 とさ れた。1992年 には、 リサイ クル法が制定され、

1993年6月に 「資源 の節約 とリサイ クル に関す る法律施行令(大統領令) も施行 された。 こ の リサイクル法の 目的は、資源の有効利用 と廃 棄物発生抑制、再活用 (リサイクル)の促進 に あ り、 リサイクル品 目の指定、使 い捨て用品の 使用規制、廃棄物預置金制度や廃棄物負担金制 度の設定、 リサイクル産業の育成 をその手段 と

している(8)

この リサイ クル法 に廃棄物管 理法 を加 える と、韓国における廃棄物減量 ・リサイクルの促 進のための手段 としては、ゴミ従量制、廃棄物 預置金制度、廃棄物負担金制度、使 い捨て用品 規制、生産者責任制度がある。そ こで、韓国で の廃棄物政策の枠組みにおける使 い捨て用品の 使用規 制の位置 を確認す るため に、まず、廃棄 物減量 ・リサイクル を促進す るためのそれ らの 制度 を概観する。

3‑2 韓 国 にお ける廃棄物減量 。リサイ クル の促進 のための諸制度 の概観 (1) ごみ従量 制 (ごみ有料化)制度 廃棄物 を減量化 し、 リサイクル を促進す るこ とを 目的 として、廃棄物管理法第13条4項 に基 づいて、1995年1月1日か ら実施 されている。家 庭及び小規模事業所での一般廃棄物 について、

法律や条例で定め られた有料の指定

袋 によ り排出させ る ことで、排出廃棄物の重さ ではな く容量 に応 じて (従量制)、その収集 。 処理手数料 を徴収す るシステムである。 この従 量制の適用対象は、一般家庭や ごみ排出量が一 300kg以下 の小規模事業所であ り,練炭、 リ サイクル可能物、大型廃棄物 を除 く一般廃棄物 である。新聞紙、金属缶、ぴん、ペ ッ トボ トル な どの リサイクルが可能な物は、指定袋では処 理できず、別 に分別収集 される。有料の指定袋 は半透明のビニール袋で、5'は、10㍍、20㍍、30

㍍、50㍑、75TLE、100.㍍の 7種類 になってお り, 指定袋 の値段は各 自治体 によって異なる。 ごみ 袋の原価 を差 し引いた残 りの徴収金は、道路の 清掃費 とごみ処理費に充当されて いる。

韓国においては、1980年代後半以降の経済成 長や消費水準の向上 によ り,廃棄物発生量が毎

東愛

年増加 していくなかで、廃棄物処理方法 として は基本的 に焼却ではな く直接埋立 をとってきた がために、埋立地不足 という深刻な事態 を招い た。 これ に対処するために、政府は1993年末 に

国家廃棄物処理に関す る総合計画」 を公表 し た。 この計画では、廃棄物管理の優先順位が、

(1)減量化、 (2)資源化、 (3)適正処理 と され、そのうえで、 ごみ有料化政策、つま り従 量制が、その減量化の 「切 り札」 として位置づ け られている。

この有料化政策の実施 によ り、生活廃棄物の 減少、 リサイクル可能物の リサイ クルの増加、

自治体 のごみに関す る財政 自立度の向上な ど、

一定程度 の効果が挙がっていると指摘 されてい (9)

しか し、このごみ有料化政策の問題点 として、

①分別排出された リサイ クル可能物が、 リサイ クル市場や制度 の未成熟 によ り、 リサイクル さ れず に一部 は ごみ として処理 され て いる とい う、 ごみ減量化や リサイ クル を支える制度的技 術的イ ンフラが脆弱であること、②市民がある 程度の減量化 を行 った後、 さらに減量化 しよう として も、 ごみ減量化のための代替的な選択肢 が与え られていないために、不法投棄や不法処 理 に向か うことになること、が指摘 されている

(10) 0

(2)廃棄物預置金 制度

廃棄物預置金制度 は、廃棄物の リサイ クル を 促進す る目的で1992年か ら実施 されている。法 が使用後 に リサイクル されるのが適切であると 考 えて定める製品 ・容器が廃棄物 になる場合、

製造業者 (容器 につ いては充填者)・輸入業者 に、その回収 ・処分 にかかる費用 を国庫 にあ ら か じめ預置 させ、製品 。容器 を回収 ・処理 した 場合 にその回収 。処理の実績 に応 じて預置金が 返還 され る制度 であ る(‖)。 しか し、1997年 の 法改正で、第三者 (例えば処理業者)が一定量 の製品 ・容器 を回収 。処理 した場合にも、預置 金の給付 を受けることができるよ うになったた めに、預置者 と返還金受領者 とは必ず しも一致

しない。

預置金は、前年度 の製品出荷量 に預置金算出 基準および物価変動率 に連動す る預置金算定指 数 を乗 じて算定され る。 また、返還額は、回収

・処理量 に予め定め られた品 目別預託金料率を 乗 じた金額 に、預置期間中の利子 を加算 して算

(9)

使 い捨て用品廃棄物 の減量化政策 に関する研究

定 され る。

廃棄物預置金 の対象品 目は、紙パ ック、金属 缶、ガ ラスぴん、

PET

ボ トル、電池、タイヤ、

潤滑油、家電製品四種 (テ レビ、冷蔵庫、エア コン、洗濯機) となっている。

徴収 された預置金は政府 の環境改善特別会計 に組み入れ られ、そ の うち返還 されなかった残 額 は 中央 政府 の環 境対策 投資 に用 い られ て い る。

この制度 は製造業者 ・輸入業者 に回収 ・リサ イ クルへのイ ンセ ンテ ィブを与える ことを意図 した ものである。 しか し、事業者 に十分 にイ ン セ ンテ ィブは働 いて いな い ‖2)。 そ の理 由は、

預置金 の賦課料率が実際の回収 ・処理費用 よ り もかな り低 い水準 に設定 されている ことにある

()3) (74)。そ のため に、事業者 は 自 ら回収 ・処理 して預置金の返却 を受 けることよ りも、単 に賦 課金 を納入す る ことを選択 してお り、その こと は事業者への預置金 の返却率の低 さに表れてい ‖5)。 そ の預置金 の返却 率 は1998年以降増加 傾向にあるが、それ は、1997年の第三者払戻制 度 の追加 によって、第三者への返却が増加 した ことによるものであ り、依然 として事業者 自体 に対す る返却 はあま り増えていない。

日本 の容器包装 リサイ クル法では、対象が容 器包装 に限 られ、 また、その分別収集 の費用は 自治体 が負担 し、事業者は リサイ クル費用のみ を負担す るシステム となっているのに対 し、韓 国の本制度 は、単 に容器包装だけではな く、家 電製品等対象が広 く、事業者が預置金の納付 と いう形で、回収か らリサイ クル までの費用 を負 担す るシステム となる。 しか し、肝心の預置金 料率が実際の回収 ・処理費用 よ り極端 に低 い水 準である限 り、事業者は回収 ・処理の費用 をほ

とん ど負担 していないということになる。

(3) 廃棄物 負担金 制度

廃棄物負担金制度 は回収、処理、 リサイ クル が困難 あるいは有害である物な ど廃棄物管理上 問題がある製品、材料、容器 の製造業者および 輸入業者 に対 し、廃棄物処理費用 を負担 させ る もので、・リサイ クル法19条 に基づいて、1993年7 月に導入 された。廃棄物預置金制度が回収 ・リ サイ クルが容易な製品 ・容器な どの リサイ クル を促進 させ る 目的で あるのに対 して、この制度 は、回収 ・リサイクルが困難な、 あるいは有害 物 を含 んでいる廃棄物 の発生 を抑制す る 目的で

‑37‑

導入 された ものである。負担金は前年度製品の 出荷量 (輸入業者 の場合 は輸入量) に負担金算 定基準および負担金算定指数 を乗 じて算定 され る。

賦課対象品 目は,殺虫剤 ・有害毒物 の容器、

化粧品容器 (ガ ラス瓶、金属容器、 プ ラスチ ッ ク容器)、菓子製 品容器、電池 (リチ ウム、 ア ル カ リマ ンガ ン、ニカ ド)、蛍光灯 (低水銀蛍 光灯)、 チ ューイ ンガ ム、合成樹脂 (ポ リエチ レン、 ポ リプ ロピレン、ポ リスチ レン、ポ リア セ タール、塩化 ビニール樹脂、ABS樹脂、その 他 の種類 の合成樹脂)、煙草、紙 お むつな ど10 種29品 目である。

負担金は、預置金制度 と同様、環境改善特別 会計 に組み入れ られ るが、預置金制度 とは異な り、返還 の規定はな い。徴収 された負担金は主 に 「負担金対象品 目」 の処理 に使用 され る こと になっているが、実際は中央政府 の環境対策投 資 に用 い られている。

一方、本制度 には、製造業者 に回収 ・リサイ クルが困難 あるいは有害である廃棄物 の減量化 へのイ ンセ ンテ ィブを与える ことを 目的 として いるが、必ず しもそ の 目的が果 た され て いな い という問題点がある。その理 由も、預置金制度 の場合 と同様 に、廃棄 物負担金 の賦課料率 が実 際の処理費用よ りも極 めて低 いことにある(16)0

(4)生産者 責任 制度 ()7)

預置金制度 は リサイ クルの促進 を目的 として いたが、前述のよ うに、生産者 に対す る回収 ・ リサイ クルへのイ ンセ ンテ ィブが弱か ったため に、十分 に機能 して いなかった。そ こで、その よ うな預置金制度 の問題点 を改善 して、事業者 によ る リサイ クル をよ り促進す るた め に、拡大 生産者責任 をさ らに大幅 に取 り入れた とされ る 生産者責任者制度が2003年1月か ら設け られた。

この制度 は、 あ くまで、預置金制度 を補完す る もので、預置金制度 と並行 して導入 されている。

すなわち、生産者は、預置金納入義務が免除さ れ る代 わ りに、使用済 み製 品の処理 ・リサイ ク ル責任 を負 うことになる。

この生産者責任制度 とは、製品生産者や包装 材 (容器 を含 む) を利用 した製品の生産者 に対 して、製品 ・包装材 の廃棄物 について一定量 の リサイ クル義務 を課 して リサイ クル させ、 これ を履行 しない場合、 リサイ クル に必要な費用以 上の リサイ クル賦課金 を生産者 に賦課す る制度

総合環境研究 第

6

巻 第

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