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家事労働のエネルギー代謝に関する研究
(第1報)
一一 ニ事労働のエネルギー代謝率測定と動作的分類一
家政研究室 大 森 和 子
1 緒 言
最近の技術革新にともない,家庭生活における電化製品の普及や,既製品・半加工品の 利用等によって,家事労働は大幅に軽減されてきている。しかし,地域により,階層によ
っては,家事労働は主婦にとっての楽しい労働ではなく,大きな負担となっている。家事 労働の合理的なあり方について,種々の面から検討する必要があると考える。家事労働の
(1)(2)(3)㈲(5)(6)(7)
のエネルギー代謝率については,既に諸氏により測定されているが,職業労働のエネルギ 一代謝に関する研究と比ぺて,家事労働のそれは,ごくわつかであり,且つその際に被検 者としては家事労働に不馴れな学生等によったものもあり,結果は同一作業について必ず しも統一された値として示されていない。そこで筆者は,相当の経験を有し,仕事になれ た者の一般的な動作をなし得る主婦を被検者として,エネルギー代謝の実験を行なった。
また,家事労働の労働強度は,エネルギー代謝率で示されるが,家事労働は多種多様な 作業が含まれる。これら家事労働のあらゆる場合のエネルギー代謝率を測定することは,
殆んど不可能に近い。労働強度を左右する外部的な因子は,取扱う物の重量と作業の速度 であり,生体は,この物理的仕事量と対応したエネルギー量を必要とする。このことは身 体の使用部位とも直接関係を持ち,物理的仕事量の小さいものは,手先でなし得られるし,
大きくなると全身を必要とすることになる。あらゆる案事労働をこの考えで律することは できないが,この相関は相当高いとみてよいであらう。そこで,この考えに立って家事労 働をみると,作業をする際に身体のどの部分を使うかによって,その労働強度をほぼ推定 することができる。
本論文は,数多くの家事労働のエネルギー代謝率を身体使用部位とその動作によって分 類しようと試みたものである。
皿 エネルギー代謝率測定の方法
1.被 検 者
i44 茨城大学教育学部紀要 第十三号
被検者は,主婦として相当の経験を有するものを用いた。
第1表被 検 者
1
*
基 礎 代 謝 被検者 年令 身長 体重 体表面積
1 cm kg m2 Cal/mim 02消費C£./mim
K…1剣・5a515…1・・5・1α77(実測)i・53(実測)
H・N・14・1・5…}5…i・・菊i・・78(計算)1・59(計算)
1・T・1251・5…146・・巨・4・1・・78(計算)1・59(計算)
註*高比良式による
第2表 被検者K.0.の基礎代謝実測値 被検者H.N, LT.の基礎代謝は,次
項目回数 P第・噸2回1平均 の計算により求めた。
呼気量1/mi・i5・3i4・gl5・・
H.N.
・・消費αα/mi・1・581・娼・53
40〜49才女子の基礎代謝量(厚生省,
R・Q・lag・lag・1・・9・
日本人基礎代謝量の標準値)=32.4Cal/
脈搏数16・16・16・ hr/m2=0.54Cal/min/m 2
0.54×1.45=0.783Cal/min (1.45は被検者の体表面積)R.Q.を0.9として02消費11に つき4.924Cal(ベネディクトの表による)
1000C.C. x 0,783
S,924 =159.αC.C.
1.T.
20〜39才女子の基礎代謝量(厚生省,日本人基礎代謝量の標準値)=33.5Cal/hr/m 2 上記のものと同様に計算して,0.781Cal/min,158.6C心/minの値を得る。
本実験において,主とした被検者はK.0.である。もしも被検者が特殊な状態であると,
実測したR.M.R.は利用価値が少なくなる。このことを検討するために被検者K.0.,H.
N・,1.T.により同一作業を同一条件で行なって, R.M.R.を測定した。その結果は第3
表に示すように誤差範囲内であったので,被検者K.0.について測定した結果は妥当性が
あり,家事労働の労働強度をみるのに信頼できるものと判断した。この報文の第6表以下
のR.M.R.は被検者K.0.について測定した値である。
大森:家事労働のエネルギー代謝に関する研究第1報 145
第3表 R.M.R.測定結果の吟味
作業矧 作 業 条 件 1被儲1養.M.R.
野菜洗い
洗剤を入れた液の中で手先で洗うキャペツ7枚,きゅうり2本,キャベツ7枚じゃがいも4個
K… 1・・必 1・T・1・・47
米 と ぎ 米6009かまに入れて軽くとぐ K… }・・69
LT・1・・74
ガラスふき 片手で乾布を用いてよく K… 1・・27
10秒12回
H・N・i…9
ぞうきんがけ
ひざをついてふく10秒15回 K… 13・32
(乾 布)
H・N・i3・・3
歩 行 毎分60m K… 1・・87
H・N・1・・9・
*R.M.R.を小数点2位まで書いたのは,比較吟味するためである。
2.測定時期
昭和37年6月〜10月 3.測定項目及び場所
家事労働の各種作業について,主として*単位作業,要素作業を対象として測定した。場 所は都市(東京都世田ケ谷区)で一般家庭の施設・設備を用いて行ない,作業速度や姿勢 は日常家事を行なう場合とかわらないように注意した。
註*単位作業,要素作業とは,たとえば精進あげという作業の場合,野菜を洗って,切り,ころも をつくり,ころもをつけて油であげるというまとまった作業を単位作業とし,野菜を切るとか,
油に入れてあげるというような作業を要素作業と考えた。
4.測 定 法
エネルギー代謝の測定には,直接熱量測定法と間接熱量測定法とあり,間接熱量測定法 には閉鎖式と開放式がある。本実験では,家事労働のエネルギー代謝測定が目的であるか ら,開放式のダグラスバック法によった。ガス分析器は労研式携帯用ガス分析器を用いた。
採気時間については,安静時代謝量の測定では,毎回5分間とした。作業時代謝量の測
定では・ある仕事について・20分以上連続可能なものを定常状態の成立するものとし,定
常状態の成立する場合は,定常状態成立後,単位作業または要素作業の1または整数倍の
時間採気した。例えば,測定の際の一作業についての作業時間は第4表のようである。
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第4表作業時間の例(定常状態の成立するもの)
作 業 名 [作業時間 米とぎ i・ σ 野菜切り 12 5ぴ 野菜洗い 16 ・ψ 野菜皮むき 15 ・γ
あげもの(精進あげ)(手待含まず) 1・ 4引 あげもの(フライ漁切身)(手舶まず) 12 ・ぴ
徽いため i・ ・2ノノ もりつけ(妙飯) 13・2型
食器洗い 」6 瑠
洗たく(しぼる) 13 2ア 洗たく(ゆすぎとしぼり) 16 姻 洗たくもの干し 13 2型 洗たくものとりこみ 12 ・3ノノ 洗たくものたたむ [5 ・2〃
アイ・ンかけ(木綿ブラウス) 1γ3伊 雨戸閉め(日本猫雨戸・8枚) 14 34 雨戸開け(同 上) 15 ・3・
ふとんしき(ふとんと毛布で5枚) 」・ 38〃
ふとんあげ(同 上) 1・ 5γ ふとんあげおろし i2 5伊 ふとんしく,たたむ i4 鯉
定常状態の成立しないものについては,作業開始と同時に採気し,作業後,
業前の数に回復するまでの時間,採気をつづけた。例えば第5表のようである。
第5表 定常状態の成立しない作業の採気時間の例
作 業 名 1作籍剛採気關
片手に7・5kgずつ両手で15kg持って歩く 2, *7 30
ふきそうじ(はってすべる) 2 4
*脈榑数は4 内外で回復したが,なお採気をつづけた。
測定にあたっては,動作の種類に対して,呼気量,ガス分析値等を検討し,
大森:家事労働のエネルギー代謝に関する研究(第1報) 147
合には測定のやり直しを行なった。
R.M.R.は小数点1位以下4捨5入した。(エネルギー代謝率研究委員会協定による。)
皿 作業の動作的分類とエネルギー代謝率
作業は,主な使用部位により,手先,手先と前博,手先と上肢,全身の四つに分け,更 に全身を移動するものと移動しないものとに分ける。また,上肢,全身については,取扱 う物の重量,作業速度,動作の大小及び生体のエネルギー代謝率を考慮して,軽い,中く らい,重いの三段階に分ける。
このように分類すると,身体の使用部位,物理的仕事量と生体のエネルギー代謝率との 相関は相当高いという結果がみられたので,次に報告する。
手先動作
主として手先だけを使用した動作で,エネルギー代謝率は第6表に示すように,0.2〜0
.3程度である。
第6表 手先 動 作
作業名麟1 作 業 条 件 IR・Q・IR.M.R.
編もの 編もの,手編 椅子坐 二本棒手編1分間50目のメリヤス編2段 0.84 0.2
裁縫 裁 断 坐位 もめん布2枚重ねて裁ばさみで裁つ裁縫 0.93 0.3 台あり
調 理 野菜皮むき 立位 じゃがいも皮むき,中1個1分25秒でむ 0.88 0.3
く4個で5分19抄
記帳 記隈そろばん を含む 坐位 家計簿をつける 0・9310・3
第2 手先と前博
主として手先の動作であるが,前脾もそれにともなって動かすもので,エネルギー代謝
率は第7表に示すように,0.4〜0.6である。
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第7表 手 先 と 前 脾
作業名1姿勢1 作 業 条 件 IR・Q・IR・M・R・
裁縫 運針,速度普通 「 ヨ子坐 1分間針目60目手拭いを運針用布とする 0.86 0.5
〃 〃 〃速い 〃 1分間針目75目 0.93 0.5
〃 〃 速度普通 坐位 1分間針目60目 0.89 0.3
〃 〃 〃速い 〃 1分間針目75目 0.92 0.4
ノノ
* ミシンかけ 椅子坐 ぞうきんを縫う,足踏みミシン 1.03 0.5
調 理 野 菜 洗 い 立 位 洗剤を入れた液で手先で洗う水2回かえ 0.92 0.4
てゆすぐ,キャペツ7枚きゅうり2本 りんご1個じゃがいも4個,6分14秒
〃 キャベツせん切り 〃 キャベツ5,6枚重ねて切る 0.92 0.6
〃 野菜油いため 〃 じゃがいも薄切りをフライパンでいためる 0.88 0.4
〃 野 菜 切 り 〃 さつまいも中3本輪切り,大根中半分輪切 0.96 0.4
り,にんじん小1本小口切り,2分56秒
〃 肉 切 り 〃 豚肉2009大きく四つ切り更に細かく切る 0.93 0.6
ノノ
食 器洗 い 〃 洗剤を入れた液で洗う水をかえて二度ゆ 0.92 0.5
すぎざるに入れる,茶わん5,大皿5,
小皿5,湯のみ5,2分45秒
〃 ごはんもりつけ 〃 妙飯5人分を1皿ずつもり分ける3分24 0.93 0.6 秒
註*ミシンかけは手先と下肢であるが,動作の程度を考えて,この部類に入れた。
第3 手先と上肢
使用部位は手先であるが,動きが上肢に及ぶもので,これを軽い,中くらい,重いの三 段階に分ける。
A 軽 い
手先と前脾より,やや動作が大きくなるもので,エネルギー代謝率は第8表に示すよう に,0.6〜0.9である。
B 中くらい
軽いにくらぺて上肢を相当動かすもので,このエネルギー代謝率は第9表に示すように.
1.0〜1.5である。
C 重 い
速度を速くしなければならないものや,作業に力がいるもので,エネルギー代謝率は,
第10表に示すように,1.8〜2.2となった。
大森:家事労働のエネルギー代謝に関する研究(第1報) 149
第8表 手先 と 上 肢(軽 い)
作業名 姿勢1 作 業 条 件 IR・Q・IR瓢R・
調 理 1米 と ぎ
立位 米6009かまに入れて軽くとぐ2分06秒
0.9210.7 1
〃 あ げ も の 〃 精進あげ,毎分当りさつまいも輪切り4. 0.90 0.6
4個
〃 あ げ も の 〃 フライ,毎分当り魚切身4.3枚 0.90 0.8
!ノ
いもつぶし
ノノゆでたさつまいも(生で5009)をすり鉢 0.84 0.9 に入れてすりこぎでつぶす10秒に10〜15
1 回
・別うらこし 〃 つぶしたさつまいもをうらこしする10秒 0.94 0.7 に10〜15回
〃 かまど火もし隙居 たき口は下から30cm,まきは軽いもの 1.03 0.9
第9表 手先 と 上 肢(中くらい)
作業名i姿勢i 作 業 条 件 IR・Q・IR・M・R・
調 理 ごまをする 立 位 ごま159をすり鉢でする10秒に20回 0.93 1.2
〃 ごはんいため 〃 妙飯のごはんいため 2.5人分 4分12秒 0.93 1.0
〃 だいこんおろし
ノノだいこん中半分をおろす 3分 0.97 1.3 洗たく も み 洗 い 〃 下着類(スリップ,シミーズなど) 0.94 1.2
〃 し ぼ る 〃 スリップ,シミーズなどをしぼる 0.93 1.0
〃 ゆすぎとしぼり 〃 シーツ1枚,下着2枚,浴衣1枚,をゆすぎ 0.94 1.3 しぼる6分48秒
〃 洗たくものたたむ 坐位 シーツ3枚,浴衣1枚,下着2枚を5分 1.0 1.3
〃 12秒でたたむ
アイロンかけ 〃 木綿ブラウスのアイロンかけ7分30秒アイ 1.0 1.5 ロンの重さ1kgアイロン台は畳の上におく
編もの 編もの,機械編 椅子坐 ブラザー編機1分間50目26段 0.87 1.5 そうじ ガラス拭き 立 位 片手で乾布を用いてふく10秒12回 0.96 1.3
第10表 手先 と 上 肢(重 い)
作業名 姿勢[ 作 業 条 件 IR・Q・IR・M・R・
調 理 卵白身のあわ立て 立 位 ボールに入れてあわ立て器であわ立て10 0.90 1.8 秒に35〜40回
洗たく 洗たく板使用 〃 シーツ類を洗う 0.94 2.2
第4 全 身、
全身作業は,移動するものと移動はしないが全身の力を必要とするものとに分ける。
A 移動するもの a 軽 い
移動するもののうち,自然歩行や調理作業の時などに多い横歩きや,軽いものを持って
歩くなどの動作で,エネルギー代謝率は第11表に示すように1.4〜2.0となった。 .
b 中くらい
,
150 茨城大学教育学部紀要 第十三号
軽いにくらべて負荷重量がやや大になり,作業に力がやや要るものでエネルギー代謝率 は,第12表に示すように2.1〜2.7となった。
c 重 い
負荷重量の大きいものや,姿勢が,しゃがむ,はらばいになるというような無理な姿勢 で,しかも力の要る作業がこの部類に入る。エネルギー代謝率は第13表に示すように,3.0 以上である。 し
第11表 全身,移動するもの(軽 い)
作業名1姿勢 作 業 条 件 IR・Q・R・M・R・
歩 行 歩 行 立 位 毎分,60m 0.85 1.9
〃
横 歩 き 〃 毎分,25m 0.83 1.4
買もの 買ものかごさげ 〃 片手2kg毎分60m 0.89 2.0
て歩く
そうじ はたきかけ 〃 10秒に30回 0.90 1.4
洗たく 洗たくものとり
〃シーツ3枚,ゆかた1枚,下着4枚,プ 0.92 2.0 こみ ラウス2枚,枕カバー2枚,ワイシヤツ
1枚,くつ下3足,2分13秒 一一
1−一一一一____一『一一一 一
第12表 全身,移動するもの(中くらい)
作業名「姿勢1 作 業 条 件 IR・Q・R・M・R・
買もの 買ものかごさげ 立 位 片手5kg 0.90 2.1
て歩く
〃 〃 〃 片手4kgずつ両手で8kg 0.97 2.7
そうじ はきそうじ 立(中 ざしきをはく,ほうきが短いため中腰に 0.91 2.2 腰) なる,10秒で15回
〃
庭 は き 〃 庭ぼうきでごみ,落葉,土をはく,10秒 0.94 2.4
で15〜20回
!ノ
草 む し り 噂居 草とり鎌使用 0.90 2.4
〃 棒ぞうきん 立 居 36mの廊下を,30秒で3回位往復 0.89 2.5 洗たく 洗たくもの干し 〃 ゆかた1枚,下着2枚,シーツ3枚を竹 0.87 2.2
ざおに干す。3分24秒竹ざおの重さ2あkg
住居 雨 戸 閉 め 〃 18枚の雨戸を4分34秒で閉める 0.84 2.3
〃 雨 戸 開 け 〃 18枚の雨戸を5分15秒で開ける 0.91 2.3
ふとん ふとんしき 立(中 とだな(高さ90cm)から出してしく1分 0.84 2.4
しき 腰) 38秒,ふとんの重量
しきぶとん4.7kg
〃 5.3 かけぶとん5・9
〃 4.8 毛 布1.0 ま く ら1.0
〃 ふとんあげ 〃 ふとんをたたんでとだなに入れる,1分 0.91 2.6 52秒
育 児 乳母車ひき 立位 5kgのものをのせてひく 0.82 2.3
大森:家裏労働のエネルギー代謝に関する研究(第1報) 151
第13表 全身,移動するもの(重 い)
作業名i姿勢1 作 業 条 件 IR・Q・IR瓢R・
そうじ ぞうきんがけ, 樽居 ひざをついてふく,10秒15回 0.97 5.0 水ぶき
〃 ぞうきんがけ乾 〃 ひざをついて3、く,10秒15回 0.95 3.3 布ふき
〃 ぞうきんがけは は う すべってふく,湿布 1.0 7.1 って,すべる 3・6mの廊下を30秒で3回往復
買もの 両手に荷物を下 立位 片手に6kgずつ両手で12kg持って歩く 0.92 3.5 げて歩く
〃 〃 〃 片手に7・5kgずつ両手で15kg持って歩く 0.92 4.3
B 移動しないもの
移動はしないが,全身の力が要るもので,本実験では,軽いとみなす作業はなかったの で,中くらいと重いに分ける。
a 中くらい
エネルギー代謝率測定の結果は,第14表に示すように2.1〜2.3である。
b 重 い
エネルギー代謝率は,第15表に示すように,3.0以上である。
第14表全身,移動しないもの(中くらい)
作業名 酬 作 業 条 件 [R・Q・IR・M・R・
ふとん ふとんしく,た 中 腰 しく,たたむだけの作業,ふとんの重量 0.91 2.1 しき たむ は第12表ふとんしきのものと同じ
洗たく バケツで水くみ
ノノバケツで水をくみ(1杯3kgくらい)67 0.93 2.3
cmの高さの容器に入れる30秒で5回
第15表全身,移動しないもの(重 い)
作業名1劉 作 業 条 件 」R・Q・IR・M・R・
ふとん ふとん,あげ, 中 腰 高さ90cmのとだなに入れる,おろす,ふ 0.86 3.6 しき おろし とんの重量は第12表ふとんしきのものと
同じ,重量の合計22.7kg
その他 ポンプで水くみ 立位 1分間,40回押す 1.3 4.4
IV 考 察
(1)②(3)㈲(5)(6)(7)
測定したエネルギー代謝率を,諸氏の発表されたものと比較検討すると次のようになる。
手先動作及び手先と前博の動作のうち,編もの,裁縫を例にとると,筆者のは,手編み
〔4) (2)
0.2,運針0.3〜0.5となり,鈴木氏の編もの,縫もの0.4,沼尻・高木両氏の裁縫0.5,福原
(5)
氏の編もの0.38,和裁0.45とほぼ同じ値である。
●
/
152 茨城大学教育学部紀要 第十三穿
野菜洗い,野菜切り,食器洗い等の作業では,筆者のはいつれもやや低くなっている。
これは本実験では,材料の分量,食器の数など5人分として作業をしているので,大量炊 事に近いような条件の場合とくらべて,低くなるのは当然と考える。また,主婦としての 経験のない者が被検者となっている場合に比して,本実験の被検者は主婦として家事労働 に習熟している者であるために,やや低くなるものと考えられる。また,野菜洗い,食器 洗いなどは,たわしを用いたりして力を入ればR.M.R.は大きくなる。
(1)②(3)㈲(5)
歩行等については,既に発表された諸氏とほぼ同じである。全身作業で移動するものの
(1)(2)