〔1〕学生の健康診断
く現状 の説 明〉
学生定期健康診断は原則
4月か ら
6月にかけて実施 しているが,教育学部
3年次生 は教育実習 の関係で
9月に実施 した。以下 に,健康診断項 目,受診率,健診結果の報告 と対応 についてそれ ぞれの現状 を述べ る。
1
)健康診断項 目
本学の定期健康診断は,学校保健法で定め られた健康診断項 目以外 に,全学年で体脂肪率測定,
1年次生 には血液検査,歯科検診,皮膚科検診 な どを行 っている
。平成
10年度 より検尿 を全員対象 とし,
11年度か らは,健康診断書の発行 を早めるために,
4年 次生健診 を
4月実施 とした。歯科検診では, う歯の診断の他,平成
8年度 より顎関節の異常 に関 するアンケー ト調査 を導入 している
。さらに,ア トピー性皮膚炎の増加 に伴い,皮膚科検診 を平 成
7年度 より
1年次生 にし,平成
11年度か らは
4年次生 も対象 として行 っている。
2
)受診率
1
年次生 は入学前 に実施するので毎年ほぼ
100%受診 している
。4年次生 は就職 に健康診断書が 必要なため,
60%代 を維持 していたが,平成
7年度 より
50%前後 と減少傾向 となった。 また, こ
こ数年,医学部
5,
6年次生の受診率が
20%程度 と極端 に低 くなっている。
2,
3年次生の定期 健康診断受診率が
40%前後 と低 いの も長年の課題であった。そ こで,今年度 は 2
, 3年次生の受 診率向上 を目指 してい くつかの新たな試みを行 った。
①健診 日程,体制 について
これ まで,
2,
3年次生,院生 については各学部別 に健診 日な らびに午前,午後の指定 を 行 い,健診実施期間は平均
8日間であった。期間中は学部指定 日以外で も受診可能 としては いた ものの,学部別の健診 日を指定することが,健診 の機会 を減 らし,受診率 を低 めている のではないか と考 え,今年度 は,男女の健診時間帯 を午前 ・午後 に分 けただけで,学部指定 日を完全 に取 り除いた。そこで
2・3年次生,大学院生込みの対象 としさらに,受付時間 を これ までの
30分か ら,午前
「8:30‑ll:30」,午後
「13:00‑16:00」の
3時間へ と大幅 に 長 くした。 よって,健診期間中であれば,午前 ・午後個人の都合 に併せていつで も受診で き
る体制 となった。 さらに,健診期間 も昨年度の
8日間か ら
9日間へ と
1日追加 した。
②健診 日程の
PR方法
これ まで,健診 日程 については,年間のスケジュールを保健管理センターのホームページ, 学園だより, また各学部の掲示板 を通 してあらか じめ告知 し,詳細 については,遅 くとも健 診
1週間前 に各学部の掲示板 に日程表 を掲示 してきた。 しか し, これ らの
PRが どの程度学 生の目にふれているのか疑問であ り, さらに,いつ定期健診が行われているか全 くわか らな い とい う学生の意見 も少な くなかった。 よって,今年度 は,健診 日程 をより多 くの学生 に知 らせ るために,定期健康診断の数 日前か ら期間中にかけ,正門及び保健管理センター前 に定 期健康診断を知 らせ る大 きな立て看板 を立て,多 くの学生 に健診時期がわかるように
PRを 行 った。 また,採尿セ ッ ト内に健診 日程 を知 らせ るチラシを同封す ることで,再度健診 日程
‑ 1
4 3 ‑
を知 らせた。
③採尿容器事前配布
健診 の主要 な項 目である検尿 については従来,保健管理セ ンター内で採尿 して検査すると い う随時尿 による検査 を行 って来た。 しか し,保健管理セ ンターの トイレ数 は限 られてお り, 場所 も狭 いため,採尿 自体 に時間 を取 られ,健診 の流れに支障 を来た していた。 さらに, そ
の場で採尿で きない学生 も少な くなかった。 そ こで,今年度 はあ らか じめ各学部 を通 して採 尿 セ ッ トを学生 に事前配布 し,健診 時 に早朝尿 を持参 して もらい検尿 を行 う とい う体制 を
とった。
④健診 と診断書発行 について
健康診断書作成 は保健管理セ ンターの重要な業務 の一つであるが, これ まで は, その年度 の定期健康診断 を受 けていれば健康診断書 を発行 していた。 しか し,他大学では毎年健診 を 受 けている学生 にのみ診断書 を発行 しているセ ンター施設 もある
。そ こで,今年度 は健診 に 対す る学生 の意識 を高める目的 もあ り,毎年健診 を受 けない と健康診断苦の発行が出来ない
ことを学生 に知 らせ,必ず健診 を受 けるよう促 した。
3
)健診結果の報告 と対応
血圧,検尿,内科診察 については健診時 にすべてその場 で結果の説明 をしている
。有所見者 に 対 しては,再検査 の上,必要 に応 じて医療機関へ精査 を依頼 している
。胸部 レン トゲ ン ( 間接) については精検呼 び出 しで対応 している
。要精検者 は,直接 レン トゲ ン撮影 を行 い,専門医 ( 呼 吸器 ・循環器) に精査 を依頼 している
。血液検査 の結果 は,データの配布 と精検呼び出 しを行 っ てい る
。各 自がすべての健診結果 を,総合的 に判断で きるような報告書の配布 は行 っていないが, すべてのデータは健康診断表 に記載,保管 している
。く点検 ・評価 〉
以上の試 みの結果,図に示す ように,在学生すべての学年 において受診率が増加 した。中で も,
2,
3年次生 の受診率増加 はめざまし く,40%前後か ら
75%へ とかつてない高い受診率 となった。受診率増加 の要因 としては,健診 日程 ・体制 の変更や立 て看板 による
PR効果 もさることなが ら, 健診 を毎年受 けない と
4年次生での健康診断書の発行 を受 けられないので はと危倶 した影響が大
きかった もの と推測 され る
。採尿容器 の事前配布 による早朝尿検査 は, これ までの小,中,高等 学校での早朝尿検査 に慣れていたためか,問題 な く実施す ることがで きた。 また, これ まで見 ら れた健診時の トイ レ混雑 も無 くな り,月経 中を除 くほぼ全員の尿検査 を行 うことがで きた。 さら に,早朝尿 を用いた ことにより,潜血陽性,蛋 白陽性 な どの異常所見率 も半減 した。毎年の健診 受診 を促す試みは,健康診断書発行 を一つの しぼ りとした点で問題点が無いわけで はないが,結 果的 には受診率の向上が得 られ,学生 自身の健康管理 に対す る関心 を少 しで も高めることがで き たのではないか と評価 したい。新たな取 り組 みの結果,予想以上の受診率の向上が得 られたが, 更 なる改善点が無 いか どうか今後 の受診率 の推移 を見なが ら検討 してい く必要がある と考 える
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6 7 8 9 10 11 12 (年度)
定期健康診断受診率
く改善 ・改革 へ向 けた方策〉
1
)受診率
今回の試みにより受診率の向上 は, 目を見張 るものであった。 しか し,学部別 にみると医学部 の受診率 は
50%前後 と他の学部 に比べ まだ まだ低い。将来医療 に従事す る医学部学生 に対 して健 康管理の重要性 を, もっと認識 させ る必要があると考 える。カ リキュラム的に受診不可能 な日程
となっているのであれば,学務係 と相談の うえ学生が受 けやすい時間帯へ と改善 したい。
また,採尿容器 の事前配布 も文教 キャンパスでモデル的に実施 し,効果 を得たので,来年度 は 坂本 キャンパス ( 医学部 ・歯学部 ・医療短大)にまで拡大 し実施 したい と考 える。
2
)健診結果報告書配布
現在の健診では,血圧,検尿,内科診察な ど,それぞれの箇所でその結果 について説明 を行 っ ているが,総合的に判断で きる報告書 は配布 していない。理想的には健診終了時,全ての健診結 果がプ リン トアウ トされ,それ をもとに指導及びコメン トで きる体制が取れ ると効果的 と考 える0
そうす ることで,一人一人の学生 に健康管理の大切 さを伝 え,健康教育 の手助 けとなると期待 さ れる。 よって,今後 は総合的な報告書作製 に向けての準備 を行いたい と考 える。
1 14 5 ‑
2,3
年次生,大学院生 の採尿容器配布 と定期健康診 断受診状況
‑)46‑
2
年 次 生
3年 次 生 大
学院 生
挙部等 対象数 コップ配布数
受 診 数 受診 率対 象数 コップ配布数
受 診 数 受 診 率対 象数 コップ配布数
受 診数 受診率 教
育 269 269 228 84.8 288 143 257 89.2 89 89 56 62.9経 済
425 291 68.5 435 282 64.8 36 10 27.8医
学 116 116 48 41
.4 90 90 49 54.4 323配布せず
26 8.0歯
学 62 57 38 61
.3 65配布せず
53 81
.5 55配布 せず
15 27.8薬
学 87 79 87 100 85 56 74 87.1 110 84 96 87.3工 学
463 330 71
.3 500 363 72.6 138 59 42.8水 産
114 114 100 87.7 118 118 98 83.1 267794 7 203464 57.45.77.631環 境
海 洋
生産科学
148 112 118 79.7 146 83 120 82.2計
1684 1240 73.6 1727 1296 75.0 1101 506 46.0挙 部 等 学 部 別 コ ッ プ 配 布 方 法 教 育 学務 の前 の廊下 に箱 に入れ掲示 をして各 自取 るように したo 経 済 講義時教官 よ り配布o配布残1
31で あった○
医 学 学年代表 に依頼0
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3年 とも学部授業 で全員受 ける解剖学 の教室 の廊下 に設置○
歯 学 学年代表 に依頼o講義時配布 が あった○
薬 学 掲示 によ り,学務 に各 自取 りに こさせた○ その際名簿 に受 け取 りのチ ェ ックをさせたo
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○配布残 1 60であった
o水 産 学務 の前 の廊下 に箱 に入れ掲示 をして各 自取 るように したo
検尿異常率の比較
対負数 異常数 異常率 備 考
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