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中小工業の組合制度

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中小工業の組合制度

その他のタイトル Union System in the Middle and Small Scale Industry

著者 松原 藤由

雑誌名 關西大學經済論集

巻 4

号 1

ページ 44‑67

発行年 1954‑04‑15

URL http://hdl.handle.net/10112/15810

(2)

4,4 

(~ ー ) は し が 含

ここに中小工業の組合制度︵協同組合と調整組合︶というのは︑協同組合は別であるが︑調整組合は現在のところ

工業に関してのみ認められているからに外ならない

̲ o また私の研究対象が主として工業であるからである

0さて今

日のいわゆる現行二本建制度には組織および運営上に多くの矛盾がある︒私的独占禁止法の改正.︵昭和二十八年>は︑

この矛盾の増大を拍車したことは否定し難い︒従つて本小論は先づ中小工業の組合制度を解説するとともに︑その 現欣および独占禁止法の改正に伴うて昨今再び各界から要望されている協同組合法の一部改正の問題点を指摘せん

とするものである︒

わが国の工業組合制度は大正十四年三月三十日法律第二十八号をもつて重要輸出品工業組合制度︵輸出振興策並び

として創設され︑同年八月二十七日勅令第二百七十号をもつて同年九月一日から実施された︒

︵その後薮次の改正法律﹁昭和六年四月・同八年=一月・同十二年八月・同十四年四月﹂によって概して組合事業の撰充が行われ

た︒>周知の如く昭和六年四月には制度創設当時の﹁重要輸出品の製造に関する工業者﹂︵重要職出品工業組合法第1

條 ︶

中 小 工 業 の 組 合 制 度

(3)

45 

字工業組合法第一條︶と改正され単に工業組合となった3その後

の商工業の組合制度は︵昭和七年︑商業組合の創設︶︑昭和十二年︑統制工業組合の創設

つも結成されなかった︶︑昭和十四年︑

創設︵同年九月の﹁重要産業間体令﹂の施行により︑大工業を會員とする統制會の下部組織として制度化された巾小工業者の組合

0

昭和十八年︑商工組合の創設︵統制組合と施設組合ご統制組合は当時胤雑を極めていた工業紐合・商業組 合華びに同業組合を吸牧するものであり︑施設紐合は未だ残存するかも知れない若千の本来的な工業組合・商業紐 合を工業小組合および商業小組合とともに吸牧したものであった︒前者は文字通b商工業の統制を図る強制組合で あり︑後者は任意組合であった︒従つて後者は協同組合の一種であったけれども︑前者はもはや協同組合とみるこ

とはできなかった︒ 工業小組合の創設︵昭和十五年︑商業小組合の創設︶︑

今次大戦における敗戦により日本径済のいわゆる民主化が瑛請された︒それとともに戦時中に若しく統制組合化

した商工組合制度︵昭和十八年三月十二日法律第五十三聾・商工組合法に準披する︶を一新し︑新たなる構想のもとに再編

成しなければならなかった︒かくて創設されたのが商工協同組合制度︵昭和二十一年十一月十一日公布・同十二月一日施

行の商工協同組合法に準拇する︶であった︒この商工協同組合法による組合は商業・工業または鉱業を行う者の緊密な 結合により商業・工業または鉱業の改良発逹に資するため︑組合員の亭業の経営の合理化を図るに必要な共同施設

をなすことを目的とするものであって︵商工協同組合法第一條︶︑ であったのが﹁重要工産品の製造に関する工業者﹂

その名の如く完全な協同組合であった︒

しかし乱的独占禁止法の施行に伴い商工協同組合が私的独占禁止法第二十四条に規定する組合に該当するや否や︑

また商工協同組合法第一条に規定されている組合本来の精神を︑現実の組合がどの程度まで把握し実践化している

昭和十六年︑統制組合の

(4)

4b 

中小企業等協同組合は︑中小企業者が相互扶助'の精神に基づき各種の共同事業を行うことによって︑彼等の経済

( 二 )

かは問題であった。そこで先ず商工協同組合盆5制組合を改組したもの・施設組合より移行したもの•新たに設立されたも の等︶を私的独占禁止法の適用除外団体とすべく︑また中小企業の組織化と経営の合理化を中心とし︑且つ協同組 合本来の精神を実現し得る組合に改組するこことが必要となった︒いうまでもなく事業者団体法の施行は︑この組 合改正を︑いよいよ必要ならしめたのである︒

そこで新たに創設されたのが中小企業等協同組合制度︵昭和二十四年六月1

11

中小企業等協同組合法に準撼︶である0

周知の如く中小企業等協同組合法盆

g和二十七年五月一日改正法施行︶に準拠して

結成される組合は事業協同組合・信用協同組合・協同組合連合会・企業組合の四種である︒これが今日の中小企業

の協同組合運勤を規定する現行制度である︒

しかるにわが国経済の現欣にかんがみ現行協同組合制度の外に︑調盤組合制度︵昭和二十七年八月1

行の特定中小企業の安定に関する臨時措置法︑すなわち特定巾小企業安定法に準擬する︶が創設された︒もとより後者の制度

は創設の当初には︑昭和二十九年三月三十一日まで効力を有する臨時的のものであったが︑今回の独占禁止法の改 正と併行して法律が改められ名称も中小企業安定法となり︑これに準拠して結成される調整組合制度は恒久化され ることになった︒かくして中小工業の硯行組合制度は協同組合制度と調墜組合制度の︑いわゆる二本建となったの

(5)

47 

中小工業の組合制度G

m

小規模の事業者の範囲

定している︒

︵同條第二項︶のである︒これは

の四つである︒これに対し中小企業等協同組合法は次の如く規

動の機会を確保し︑もつてその自主的な経済活動を促進し︑

サービス業その他の事業を行う者︑勤労者その他の 的便益並びに経済的向上を図ることを目的として創設されたものである︒このことは中小企業等協同組合法第一条 において﹁この法律は中小規模の商業︑工業︑鉱業︑運疾業︑

者が相互扶助の精神に基づき協同して事業を行うために必要なる組織について定め︑

これらの者の公正な経済的活 その経済的地位の向上を図ることを目的とする﹂

と規定していることによって明らかである︒本法に準拠する組合は協同組合本来の精神である相互扶助の精神を共 同事業のかたちにおいて実現する組織ないし団体なのである︒さればこそ私的独占禁止法も︑これを適用除外団体 として認め︑同法第二十四条において具備すべき要件を規定している

0

具備すべき要件とは︑①小規模の事業者ま たは消費者の相互扶助を目的とすること︑②任意に設克され︑旦つ︑組合員が任意に加入し︑または脱退すること ができることができること︑③各組合員が平等の議決権を有すること︑ゆ練合員に対して利益分配を行う場合には︑

その眼度が法令または定款に定められていること︑

中小企業等協同組合のうち.﹁事業協同組合または信用協同組合であって︑その組合員た

る事業者︵企業組合を含む︒企業組合が上記の賭協同組合の組合員となるときは事業者に準ギる︶の常時使用する従業員の数

が三百人︵商業またはサービス業を主たる事業とする事業者については︱︱︱十人︶をこえたいもの﹂

なをこの制賎が絶対的なものでないことは﹁事業協同組合または信用協同組合であって︑常時使用する従業員の数 が前項第一号に掲げる数をこえる事業者を含むものがあるときは︑その組合が私的独占禁止法第二十四条第一号の 要件を備える組合に該当するかどうかの判断は︑公正取引委員会の権限に属する﹂

(6)

48 

便宜的な緩和規定である︒

次に相互扶助に関しては︑組合員または会員の相互扶助を目的とすること︒

G同法第四條第一項第一競︶この目的の

ために組合は事業を営むのであるが︑事業を行うにあたつては組合員に直接の奉仕をすることを目的とし︑特定の 正当な理由がないのに︑その加入を拒み︑

条件を附してはならない﹂

︵同條第一項第二琥︶加入の自由については﹁組合は︑

またはその加入につき現在の組合員が加入の際に附されたよりも困難な

︵同法第十四條︶これに違反すれば過料の制裁を受けることになる︵同法第百十五條第三琥︶

脱退の自由については﹁組合員は九十日前までに予告し︑事業年度の終において脱退することができる︒﹂

第十八條第一項︶これを予告脱退というが︑

てはならない︒

この場合の予告期間は定款で延長し得る︒しかしその期間は一年を起え

(同法第十七條第一項•第三項)法定脱退すなわち(一)

組合員たる資格の喪失︵二︶死亡または解散(‑︱‑︶除名︵四︶公正取引委員会の審決による排除措置︵同法第十九條

③組合員の議決権および選攀権は︑出資口数にかかわらず平等である︒

は各々一個の議決権および役員または総代の選緑権を有する︵同法第十一條第一項︶換言すれば組合員の固有権は一人一票、主義•平等、主義に立つている。戦後の民主化の形式的表環として重視されている点である。この点は、かつ

ての工業祖合・商業組合の場合の如く︑組合員一人につき議決権総数の三

0

劣を超えない範岡内で︑出資口数に応

じて二個の議決権をもたしめたのと︑ 第一項︶等の規定がある︒

︵工業組合法﹁藷﹂第二十一條・商業組合法﹁醤﹂第二十二條・貿易組合法﹁砲﹂第二 ︵同條第二項︶その他︑誤渡脱退︵持分の艘渡︶

②組合員が任意に加入し︑または脱退することができること︒ 組合員の利益のみを目的として︑その事業を行ってはならない︒

i l

i琥 ︶

すなわち組合員

(7)

49 

事業協同組合は中小企業等協同粗合法によって設立される各種組合のうちで最も基本的なものであり︑かつての

工業組合︑商業組合︑戟時中の施設組合︑終戦後の商工協同組合を継ぐ現行組合制度の中心体をなすものである︒

事業協同組合の行い得る事業の種類・範囲は中小企業等協同組合法第七十条の規定するところである︒事業協同 (

A )

G  

この機会に以下四種の組合の性質事業等について慨説しておこう︒ る ︒ 十五條︶また株式会社が一株につき一個の議決権をもっことを原則とするものとも︑根本的に異なっている点であ

1條 ︶

ゆ組合の剰余金の配当は︑主として組合事業の利用分量に応じてするものとし︑出資額に応じて配当するときは︑

その限度が定められて︑S

る ︒

1琥 ︶

なった鋏陥を補正するものである︒

企業組合では払込出資額に対して年一割その他は年六歩で

あったか︑今回年一割と改正されたのである︒

上述の如く租的独占禁止法第二十四条の規定する要件を具備した協同組合は︑いわば適法的協同組合であり︑こ

の組合の組合原則は︑の協同事業を媒介として︑組合は組合員に直接奉仕すること︵同法第四條第二項︶②政治的中

中小企業等協同組合の法人格は︑社団法人・中間法人・痣法人であるが︑しかし企業組合だけは後述する如く一っ の合同企業体であるから︑明らかに営利法人である︒いうまでもなく組合を設立するには所定の設立手続をへて行 政庁に届出なければならない︒この届出は組合設立の準則主義から組合実態の把握が行政庁において著しく困難と

(8)

・50 

(B

) 

どうまでもたく事業協同組合は事業を行うことによって組合員に直接の奉仕をするものであるから︑当然事業を

行う場合に必要な費用を微牧しなければならない︒微牧の方法は経費の賦課または手数料および使用料の微牧であ

る︒前者は牧入の伴わない事業に要する費用の微牧方法であり︑後者は牧入の伴う事業に要する費用の微牧方法で

あって︑後者は定款の定むるとこるによって微牧するのである︒

い)(口) (イ)

中小工業の組合制度︵松原︶

組合の営み得る事業の種類は次の通りである︒

共同施設︵共同生産︑共同加工︑共同販賣︑共同購買︑共同保管︑共同運送︑検査事業︑その他組合の事業に関する共同施

設等

組合員に甜する事業賽金の使付および借入︵事業査金の貸付︑手形の割引︑事業査金の借入︑債務の保証および債擢の取立等︶

組合員の輻利厚生施設︵鍵螢可能の事業として朋文により規定されている点に特長がある︒娯楽慰安の設備︑警療施設︑新

聞︑雑誌︑岡書の閲覧施設︑保険事業等︶

敬育︑啓蒙ないし構報の提供︵鯉螢︑技術等の講習會の開催︑先進地の競察︑見本品の蒐集︑調査研究機関の設置︑知識の

普及をはかるための数育および儲報の提供等︶

組合員の鯉済的地位の改善のためにする園体協約の締結︵この場合の園体協約の締結とは︑組合が組合員の練意に基づいて

園体交渉をなし︑第三者との間に定められた取引條件の効力が直接組合員におよぶ契約である︶

附帯事業︵附帯事業とは︑例えば保管のための倉庫建設に必要なる土地を購入する行為︑事業査金の使付に関聯して抵嘗流

れの財物を取得し管理する行為︑その他組合事業遂行に必要な樅利の設定︑得喪に関する行為等︶

なお保管事業を行う組合は倉荷証券の登行︵運輸大臣の許可を受けなければならない︶また法令の定むるところにより事業

協同組合は組合員の取扱商品について商品券を登行することができる︒︵同法第七+1條および第七十五條参照︶

0

(9)

.51 

( イ

) (2)  (=)例(口) (,{)  (1)  信用協同組合の営み得る事業は左の如くである︒

信用協同組合は原則として市営地信用組合法

G昭和十八年三月一日公布法律第四十五絨・同年四月1日施行・同二十五年

11

日巖止︶に準拠して設立されたる信用組合を承継する相互金融組織の組合である︒端的にいえば中小企業者の 金融難を組合による相互金融によつて解決せんとするものである︒従つて信用協同組合は維合員のための組合では あるが同時にそれは金融機関であるから︑かつての市筈地信用組合とほぼ同様の内容をもつ組合であって他の事業

の兼営は認められず︑専ら信用事業︵金憩事業︶のみを兼営する特殊の性格をもつ組合である︒

組合が兼営主義に立つ理由としては︑①組合が他の事業を兼営すれば︑綽合員の預金が他に流用され︑組合員に 融通する資金に不足を来して相互金融の趣旨に反する結果とたる︑⑥組合員の預金が他の事業に流用されること は︑その事業の失敗または経済界の変動により預金者に重大な損失と迷惑を与えるおそれがある︑⑱金融事業には 専門的知識を必要として他の事業との乗営は不適当である︑⑭金融的支配によ

9て組合事業の利用を強制するにい

( 1 )  

たる恐れ如ある︑等が奉げられる︒

組合員に業する賽金の貸付

組合員のためにする手形の割引

組合員の預金または定期預金の受入

前各鑢の事業に附帯する事業

信用協同組合の任意事業︵同法第七十六條第二項︶

金融機関の業務の代理

(10)

52 

(口)

て 中 小 規 模 の 単 位 組 合 で は 達 成 し 難 い 事 業 或 は 経 営 能 率 を

︑ 脇 同 組 合 連 合 会 と は 各 組 合 を 講 成 単 位 と し て 組 織 さ れ る 文 字 通 り の 連 合 会 で あ っ て

︑ そ れ は 各 組 合 の 力 を 結 集 し

るものである︒

協同組合連合会の会員たる資格を有する者は︑左に掲げる者であって定款の定める者である︒︵同法第七條第一一一項︶

u "  

連合會の地匿の全部または一部を地蓋とする組合︵企業組合は會員になれない︒企業組合が加入し得るのは事業協同粗合で

ある

︒︶

連合會の地高の全部または一部を地寓として他の法律に基づ.いて設立されたる協同組合':;:従って現行制度たる他の協同組︱ (C)  中小工業の組合制度︵松原︶前競の規定により貸付の事業の代理をする場合において︑その貸付によって生じる債務の保証組合員に対する有債証券の貸付組合員以外の者の預金または定期稜金の受入前競に揚げる者に対する預金または定期積金を担保とする究金の使付

な お 信 用 協 同 組 合 の 組 織 並 び に 経 営 の 適 否 は 単 に 組 合 員 に 軍 要 な 関 係 を も つ の み な ら ず

︑ 第 三 者 に 対 し て も 影 轡 す る と こ ろ 炉 大 き い

︒ 従 つ て 本 緑 合 に 対 し て は 中 小 企 業 簿 協 同 紅 合 法 中 に お い て も 特 別 の 取 扱 を な す 規 定

七條第二項・同法第十條第三項・同法第二十四條第二項・同條第二十九條第四項・同法第五十五條第三項および第五項・同法第六

十 七 條

・ 同 條 第 七 十 六 條

︶ が あ る 外

﹁ 協 同 組 合 に よ る よ る 金 議 事 業 に 関 す る 法 律

﹂ を 制 定 し

︑ な お 硯 行 銀 行 法 中 の 多 数 の 規 定 を 準 用 し て い る

︒ な お 信 用 協 同 組 合 を 設 立 し て 事 業 を 営 む に は 大 蔵 大 臣 の 免 許 を 受 け な け れ ば な ら な い

︵協同組合による金額事業に関する法律策二條︶

(it,)目い)(口)

協 同 組 合 連 合 会

一 層 発 揮 し て 協 同 組 合 本 来 の 目 的 実 現 を 促 進 せ ん と す

︵同

法第

(11)

53 

企業組合は組合員が資本と労力を組合に提供し︑組合員は組合の従業員とたり︑その事業は紐合みずから行うと やう︑すなわち組合員の個別事業を否定し︑これを組合の事業のうちに吸牧する一つの事業体となることを趣旨と する特殊の協同組合である︒従つて現行組合制度中全く最新の組合制度である︒

企業組合が

l

つの事業体として存在する点では殆んど会社と異ならない︒ただ会社という名称を使用しないで法 的に餌合という名称︵同法第二條︶を使用するに過ぎないのである︒けれども企業組合は会社ではない︒それは中小 事業者および勤労者が協同組合の精神的基盤に準拠して組織し運営するものである限り︑やは

b

協同組合の一穂で

(D

) 

( 卜 ) 付 紺 ⇔

1 1

合︵農業協同組合・ホ産業協同組合・消費生活協同組合︶は中小企業等協同組合連合會へ加盟することが可能である.

協同組合連合会の事業は所属員五単位組合および曾員たる組合の組合員︑しかし信用組合連合會においては︑その信用事業

様である︒列睾すれば左の通りである︒

のために行うのを原則とする︒

預金または定期積金の受入

賓金の使付︵手形割引を含む︶および借入

.[

その事業は殆んど単位組合の事業と同

輻利厚生に関する施設

鯉螢および技術の改善向上または組合事業に関する知識の普及を閾るための数育および脩報の提供に闘する施設

園体協約の締結

右の各事業に附帯する事業

中小工業の組合制鹿

い)(口) {{) 

につき︑これを構成する會員のみを対象とする︶

(12)

54 

組合員の受ける給興は所得税法中の給典所得または退職所得とされる︒︵同法第八十

1條︶また剰餘金の配嘗は年1割以内

とされ︑その順位は出資配嘗をし︑剰餘金あるときは組合の事業に従事した程度により分配される︒︵同法第八十二條第二項︶

こ の こ と は 企 業 組 合 と し て 嘗 然 の こ と で あ る

︒ 曹

N

その他企業組合は地窟を設定する必要もなく︑また組合員が少敬であることが予定されるから鑢代會制をとることができな

い。(同法第八十二條第1項•第一―-+==條第1項第三琥•第五十五條)

い企業組合の組合員たる安格を有するものは自然人たる個人である︒︵同法第七條第四項︶個人であれば事業者である必要ば

ない︒勤労に従事する者でもよい︒他の協同組合には法人でも加入できるが︑企業組合では自然人たる個人より加入できない︒

回 企 業 組 合 は

1つの事業体として事業者個人と同1

系列におかれるから︑他の協同組合の組合員たる資格を有しているが︑し

かし協同組合連合會の會員たる資格は認められていないり(同法第六條第一項第1饒•第七條第三項第1競)

り組合員の三分の二以上は︑組合の行う事業に従事しなければならない︒また組合の行う事業に従事する者の二分の

1

上は

組合員でなければならない。(同法第七十九條第一項•第二項)また組合の練出資口敬(現金出賽でも現物出賽でもよい。寅

際は殆んど現金出資が多い︶の過半薮は従業組合員によって保有されなければならない︒︵同法第八十條︶これらは企業組合

の結成に嘗り具備しなければならない二要件である︒

目企業組合では組合員が事業主体として存在しないから︑嘗然組合員は綿會の承認を得なければ︑自巳又は第三者のために狙 合の部類に罵する取引をしてはならないし︑︵同法第七十九條第三項︶また組合員が前項の規定に違反して自已のために取引 をしたときは︑組合は︑練會の議決により︑これをもつて組合のためにしたものとみなされる︒︵同法第七十九條第四項︶か ように企業組合は︑みずから第三者と取引するものであって︑組合員との瑕引賜係は原則として生じないから組合員に対し使 用料・手数料の徴牧および網攪を賦課することができない︒︵同法第八十二條第

1項 ︶

は次の諸点である︒

0端的にいえぼ特殊の組織をもつ協同組合である︒いまこの点を法律遮用関係においてみれぼ︑その主要なの 中小H業の組合制度︵松原︶五四

(13)

55 

かように企業組合は特殊の協同組合である︒なお注意すべきことは企業組合は本来︑単一業種の組合であるのを 普通とするが︑たかには異業種の組合︑すなわち綜合体のものがかなり多く存在していることである︒これは当初

予期しなかった形態で理論的には邪道である︒けれども授信能力の増大︑季節的資金需給の調節︑その他から︑

ところで昭和一1十四年七月より昭和二十八年八月末までの協同組合の設立総計は一︱

10

︑八五0

組合すなわち事業

協同組合一九︑五八六組合︵製造業一000

1

信用協同組合三五二組合︑協同

組合連合会二四二組合︵製造薬1

IO

0︑その他ーニ︶企業組合一0︑六七0

i

製造業六︑八七三︑その他ニー六︶である︒もとよりこの数字は解散数を含んでいないが︑設立活動はかなり盛んであ

ることを知る︒しかしその運営および活動面では必らずしも充全ではない︒その原因は多いが︑要約すれば中小企

業者の協同組合的組織化に対する無自覚および非協力性︑組合指導および育成に対する特別の保誰育成対策の不足︑

たお最近の重要な原因としては独占禁止法の改正と後述する調整組合との制度上の矛盾である︒

いうまでもなくわが国では協同組合運動が中小企業の伸展の根幹をなすという考え方が一貫しているが︑協同組

合的組織化にも一定の限界の存することを知らねばたらない︒

調

調墜組合制度が創設された目的は︑中小企業安定法第一条において﹁この法律は︑中小企業の占める重要性が極

めて高い工業部門について︑製品の需要如著しく均衡を失した場合において︑適切たる需給調整措置を講ずること

I J

( 三 )

たがち軽視するを得ない点もある︒

(14)

56 

茄できるようにし︑もつて中小企業の安定を確保し︑国民経済の健全な発展に盗することを目的とする︒﹂と規定

していることによって明らかな如く︑国民経済の健全な発展という全体的立場から︑需給調埜措置を講じ︑中小企

業の安定を確保せんとするものである︒従つて個別的立場から︑自主的経済協力によつて︑中小企業の経済的便益

と向上を計らんとする協同組合制度とは︑その目的において根本的に異なるものである︒しかし︑実際上の運営に

ついては︑両制度は内面的に密接な関聯があり︑また相互間に制度そのものによって生ずる矛盾に当面するのであ

る︒これらのことについては後述し︑先づ調整組合制度について慨説しよう︒

中小企業安定法の適用を受けるには次の三要件が充足されなければならない︒

政令で指定された業種に麗していること︒現在指定されているのは二十六業種で工業部門のみである︒一︑綿織物またはステ

ープルファイでハー織物の製造業二︑毛織物の製造業三︑絹織物または人絹織物の製造粟四︑メリヤス生地またはメリヤス製品

の製造業五︑漁網製造業六︑組ひも︑よりひも︑幅五インチ未滴の織物または編レースの製造業七︑ねん糸業八︑麻綱製造業

九︑ガーゼ︑脱脂綿︑家庭御生綿またはほう帯の坦造業十︑マッチ製造業十一︑ゴム製品︵自鄭車タイヤ・チュープ︑もみす

り︑ロール︑警療衛生用品︑はきもの用品およびがん具を除く

c)

の製造業十二︑食器類たる陶磁器︵デイナーセ・ツトを除く︒

︶鐵および電氣用品たる陶磁器︵特別高脳用のものを除く︒︶の製造業十三︑漆器製造業で政令で定めるもの十四︑ほうろう

器︵化学工業用のものを除く︒︶の製造業十五︑消料飲料水製造業十六︑五ガロンかん製造業十七︑亜廊織物︑ちよ麻織物ま

たは大麻織物の製造栗十八︑繊維品の精練瞑白︑染色または整理加工業十九︑布はく製衣斜品の統製業二十︑メタルラス製造

業二十一︑縫針製造業二十二︑瓦製造業で政令で定めるもの二十三︑印刷業で政令で定めるもの二十四︑ターボリン紙製造業

二十五︑椴械すき和紙製造業二十六︑計避器製造業で政令で定めるもの 中小工業の組合制度G

原︶

芭 ^

(15)

.57 

(1)  (口) (口) (,!) 

中小H業の組合制度︵松原︶

計 数 的 要 件

︵ 中 小 企 業 安 定 法 第 二 條 第 一 項

︑ 以 下 同 法 と 略 稲 す る

嘗該業種︵指定業種︶に属する事業を螢む者の線数の撤ね%以上が中小企業︵常時使用従業員︱︱ー百人以下︶であること︒

嘗該業種に係る製品の過去一年間の綿生産数量の概ね¥が中小企業者によって生産されていること︒

事 態 的 要 件

︵ 同 法 第 二 條 第 二 項

(口) (,!) 

嘗該業種に係る製品の需給が著しく均衡をしており︑且つ︑かような事態を放慨しては嘗該業種

r c 胤する事業の鯉管におい

て相嘗の損失が生ずる虞があること︒

嘗該業種に屈する事業の細螢の不振が相賞長期刷にわたる虞があり.︑企業の合理化によっては前緯に掲げる事態を克服する

ことが困難であり︑嘗該業種に係る産業および闘連産業の存立に項大な影響を及ぼす虞があること︒

以上の三要件は︑いわば中小企業安定法適用上の要件である︒そこで以上の要件が充足される場合に調整組合を

組織することができるのであるが︑この場合の組合構成の要件は次の二つである︒

綿組合員の三分の二以上が中小企業であること︒

︵同

法第

九條

︶ り餌合員の線数がその地逼内において定款で定める組合員たる賓格に係る業種に属する事業を螢む者の練数の二分の一以上で

あること︒

なお調埜組合が私的独占禁止法第二十四条の道用除外たるためには左の要件を備えなければならない︒︵同法第十

六條第二項︶

螢利を目的としないこと︒似組合員が任意に加入し︑または脱退することができること︒⑱組合員の議決櫂および選畢櫂が

平等であること︒

中小企業安定法に準拠する調整組合は︑所定の設立手続とともに︑上述せし詳条件が全部具備される場合︑通産

(16)

.58 

中小工業の組合制度︵松原︶

大 臣 の 認 司 を 受 け 設 立 登 記 を な す こ と に よ っ て 成 立 す る の で あ る

0

調 盤 組 合 の 成 立 に に は

︑ そ の 目 的 か ら 地 区 の 重 複が禁止されている︒

︵ 同 法 第 七 條

︶ か く て 成 立 す る 調 整 組 合 の 法 人 格 は

︑ 協 同 組 合 の そ れ と 等 し く

︑ 社 団 法 人 で あ り

︑ 中 間 法 人 で あ り

︑ 菰 法 人 で あ る

︒ 続 い て 調 盤 組 合 お よ び 調 盤 組 合 連 合 会 の 目 的 事 業 等 に つ い て 簡 結 に 述 べ て お 調

墜 組 合 調 婆 組 合 の 目 的 は

︑ 指 定 業 種 に 属 す る 事 業 者 の 共 同 の 利 益 を 増 進 す る こ と で あ る

︒ し か し こ こ に 注 意 す べ き こ と は

︑ 安 定 法 の 目 的 お よ び 適 用 上 の 事 態 的 要 件 か ら 考 え て

︑ そ れ は 損 害 を 可 能 的 に な く す る こ と で あ っ て

︑ 決 し て 営 利 を 増 進 す る こ と で わ な い と い う こ と で あ る

° 調 盤 組 合 の 事 業 を 列 睾 す れ ば 左 の 如 く で あ る

田組合員が生産︵製造または加工をいう︶をする指定業種に係る製品の生産敷量若く出荷敷量︵加工品の引渡し数量を含む︶

阪賣方法︵加工品の引渡方法を含む︶または生産設備に闘する制限︵これらの制限を確保するための製品の検査を含む︶

匈技術的理由により指定業種に係る製品の生産敷量の制限が著しく困難である場合における販賓債格の制限︵加工賃︑製品の

検 査 を 含 む

⑱①に規定する諮稲の制限を賓施した後において︑事態的要件として規定する事態を克服することが著しく困難である場合に

おける販賣債格の制限S製品の検査を含む︶

伯指定業種に係る製品の原材料の購入方法およびその購入債格の制限

伺組合員の事業の細螢合理化に闘する指導およびあっ旋

⑱組合員に対する生産調墜および鯉螢合理化のための安金の使付並びに組合員のためにするその借入

⑦組合員の鯉済的地位の改善のためにする圃体協約の締結

⑱前記せし七つの事業を行うために必要なる調査︑研究︑その他の事業︒

C A )  

こう︒

(17)

59 

( B )  

ところで0ょり④までに揚げる調盤事業を行おうとするときには︑調盤規定︵制限の内容およびその寅施に賜する規

定︶を定めて通産大臣の認司を受けるのであるが︑この場合通産大臣は︑の既述せし事態の克服のための必要日一っ

最小限度の範囲をこえること︑⑱不当に差別的であること︑⑱消費者の利益を著しく害すること︵同法第十六條第二

項︶等がなければ認可するのである︒

不認可または未認可の調墜規程を実施したならぼ処罰されることはいうまでもない︒

法は︑調整組合の目的とその事業の性質にかん茄み調幣規定の実施の予告および廃止の届出︑

條︶調墜規定の変更および認可の取消︵同法第十八條︶また後述する如く︑

アウトサイダーに対する通産大臣の勧告

および命令︑指定業種に属する産業設備新設に対する許可ないし禁止︵同法第二十九條︶について規定しているが︑

今回の改正により若千簡素化されたとはいえ︑ これらの場合における通産大臣の公正取引委員会および中小企業安定審議会︑都道府果知事との関係︑その手続は

かなり複雑である︒

調華組合連合会

同一業種に係る調整組合は︑調埜組合連合会︵以下連合會と略稲する︒︶

れは相関的であ

b

を講成することができる︒連合会の目的や

事業は調整組合のそれと殆ど大差がない︒けれども組合講成上の相違から連合会は︑会員たる調整組合が行う前記

せし制限行為

より固までの事業︶についての総合調整計画の設定およびその実施を行うのである︒その他は調盤

m 5

組合の事業と異ならない︒もとより連合会は会員組合の組合員たる事業︑王の生産活動を直接規正するのではない︒

(2

しからば連合会の総合調整計画と会員組合の生産制隈計画とのいづれがイーーシャテイヴをとるのであろうか︒こ

いずれか一方が常に先であるとは断定し得ない︒ただ全国的規模の連合会が存し︑他方︑全国

(18)

bo 

[3)  主要な相遂点

庁による統制の強制を配慮している点である︒

中小工業の組合制度︵松原︶

の同業主要産地であって︑調墜組合をもたないところがある場合︑組合未結成産地が︑連合会の総合調整計画にお いて︑特に不利に餡らぬよう︑連合会は公正でなくてはならない︒ここに顧み調墜計画は︑連合会でも調盤組合で も︑生産制限という消極的なものたるべく︑全体的生産数蓋の画定およびこれから結果する生産割当という積極的

たものとなつてはならない︒

たお調整紐合制度について注意すべきことは︑需給調整という統制事業の完壁を期するために︑

に対する勧告・命令および設備の新設の許可ないし禁止

ア ウ ト サ イ ダ ー

︵同法第二十九條︶の事項を定めて︑組合の統制事業と行政

盆組合の統制事業と行政朧による統制の強制は︑戦前の工業組合および商業 組合にも認められていたが︑調盛組合制度におけるものとは非常に相逃している︒︶

い戦前の場合︵綴工業組合法第八條︶では統制爺令一本であったが︑調坐組合制炭では勧告と命令の二本建である︒

似勧告と命令とが登動するためには︑みたされなければならない要件に著しい差がある︒

戦前 0揚合は打政犀の

l方的判定で致令することができたが︑調歪組合の場合では︑必要に應じ都逍府縣知事の意見を聰取︑

中小企業安定審誤會への諮問︑公正取引委員會

V J同意を得なければならない︒

そこで通産大臣が当該業穂に係る事業を含む者のすべてに対し︑所定の制眼 める制限と貸質的に同一内容を有する制限︶

ことに9いて述べておこう︒

︵富該綿合調整計賓または詞整規定に定 に従うべき旨の勧告・命令某よび設備の新設ないし禁止することできる︑

勧告ができるためには次の踪要件がみたされていることが必要である︒その一つは形式的要件であり︑その二は

(19)

可を受けるべき旨を命じ︑または禁止することができるのである︒

 

(2)  [2)  (1) 

実質的要件である︒

形式的要件 同一業種に罵する者の大部分がlつの連合會の練合調整計萱またはiつの調整組合の調整規定の適用を受けることとなった

こと

雷該連合會または調整組合の申出があったこと︒ ︒

実質的要件

I

① 左 の 各 撃 に 掲 げ る 事 態 の

1つが生じていること︒

( a )嘗該業種に属する事業者で︑常該総合調整計壷または調整規定の適用を受けないものの事業活動が︑嘗該業種に係る製品の

需給を阻害していること︒

cb

>嘗該連合會または調整縮合の自主的活動をもつてしては︑営該業種に係る製品の需給調整の目的を達成することができない

こと

右の如き事態を放置しては︑嘗該業種に係る産業およびその隠連産栗の存立に及ぼす重大な悪影響の除去ができないこと︒ ︒

勧告をした後においても︑なお当該業種に係る製品の需給調埜目的が達成されていないと通産大臣が認めるとき

は︑勧告の内容と同一の︑当該業種に属する事業の経営に関する制限命令を出すことができる︒

なお通産大臣は生産設備の制限に関する命令をした場合において︑特に必要があると認めるときは︑当該命令の

有効期間中に限り︑通産省令をもつて︑当該指定業種に属する産業の設備を新たに設けることにつき通産大臣の許

中小企業安定法施行以来1年有余を経過したが︑設立認可を受けた組合数は︑わずかに九十一であり︑陶磁器・電

(20)

62 

磁器・琺瑯鉄器・マッチの四組合を除いて他は全部織維関係の調埜組合である︒なおこれらの組合のうち実効のあ

る調盤活勤に入ったものは一︑二に過ぎない︵マッチおよびクォルの調整組合︶また安定法第二十九条のアウトサイ

I I

1

命令も今日まで発せられていない︒これでは調整組合制度は単たる制度として存在しているのに過ぎないが︑そ

の存在意義も今回の独占禁止法の改止盆特に不況カルテルの許容︶で失われたといつて過言でない︒

組合制度の改正問題

最近︑協同組合法の改正が要望され︑また論議されている︒かつて中小企業庁が関係各方面の意見を微すべく︑

( 3 )  

一応問題点として提起した主要た事項は次の八点である︒

中小企業安定法との調盤に関する問題 組合法を改正して協同組合および調整組合を含む単行法とすべきか否かの問題である︒

組合の設立認可制に関する問題 瑛行の認証制が妥当であるか︑或は組合制度の健全なる発逹を図るために︑設立認可制を採用すべきではないか

という問題である︒

組合員たる事業者の規模の引上に関する問題はサービス業における三十人の最高限は妥当であるか否かの問題 議決権乎等の原則に対する修正の問題

環行法においては人格乎等の見地から議決権︑選畢権が乎等であるが︑協同組合の企業体的色彩の濃化につれて︑

( 4 )  

( 8 )   ( 2 )  

(1) 

( 四 )

(21)

63 

う問頴である︒

何らかの制眼を付する必要はないかという問四である︒

事業協同組合および同連合会の行うことのできる事業として共済事業を明記する問顔 解釈上若千不明確な点があるので︑これを明確にする必要はないかという問即である︒

事業協同粗合が預金受入事業を兼営することができるものとすべきかの問犀

おいても自主的共同金庫的機能を賦与して︑

その財産的基礎の確保を図るため出資を蒋宜し議訣権および選艇・権の行使に比例性を採用すべきではないかとい

現行法の予告脱退に対し︑組合の財産的基礎の安定︑長期的事業計画の実施︑組合の債権者保誰等の見地から︑

組合法第七十条第一項第三号の規定に基き︑現に共済事業を実施している組合があるが︑共済事業の内容につき

現行法においては信用協同組合︵同迎合貪︶のみに預金受入事業を行うことが認められているが︑事業協同組合に

その銀営を認めてはどうかという問即である︒

組合の発展のためには紐合の組織体の合頸的幣備︑綜合的事業計画の樹立︑経営管理および業務執行体制の確克

等が必要であるか︑そのためには民間指喘団体による適確な指癖が必要であるので︑協同組合を会員とする中小

企業等協同紐合中央会の法制化を促進すべきではないかという問悶である︒

これらの認問願についての関係各方面の意見は次表︵'イ・ロ︶の如く覇括されている︒

G

( 7 )  

(6)  退

(22)

64 

独占禁止法の大幅な緩和によって不況カルテルと合理化カルテルが公正取引委員会の認可を経て許容︵カルテル結

︵ . 午 ︶

成の事態的條件および認可の基準は︑かなり厳しい︶されることになった︒いうまでもなく独占禁止法の適用除外となる

不況カルテルの共同行為は①生産数量の制限であり︑

制限であり︑

これは間接に供給数涎を制限することである︒⑨販売数董の これは出荷比率の割当とか販売割当とかである︒③設備の制限であり︑これに一般的制限および個別 的制限の二種があるが︑歩合的封印が普通である︒⑮生産技術的理由により生産数量の制限が著しく困難である場 合における﹁対価の決定に係る共同行為﹂すなわち価格協定である︒これに対して合理化カルテルの共同行為は① 技術もしくは生産品種の制限︒⑱原材料︑製品の保管︑運送施設の利用︑副産物・くず・廃物の利用もしくは睛入

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い︵協同組合法改正意見ご寮表︶

回︵同上︶

る ︒ 整ないし改革の問顔であ 粗織上および運営上の調 う現行二本建組合制度の る独占禁止法の改正に伴 咋年の第十六国会におけ は︑①の問題︑すなわち

以上の詳問題は︑いづ れも重要であるが︑その うち︑最も基本的な問題

六四

(23)

65 

このようたカルテルは主として大工業に成立するものと考えて.よい︒

これは個々の生産企業内部の生産および流通渦程におけろ合理化︑すなわち技術の向上︑品質の改善︑原

結成することが揺論的にはできる筈である︒︶もしそうであるならば︑不況カルテルや合理化カルテルの結成と現行中小

工業の組合制度との間には次の如き利害関係が生ずるであろう︒その一つはカルテルが法的に許容されたことは︑

いわば中小工業の特権であった闘幣組合制度の存在価値が形式的にも実質的にも失われ︑加うるに不況や合理化の

(5J) 

シワ寄せが関連工業︑特に中小工業に転嫁される恐れが生ずることである︒この理由は次の如くである︒

大工業の不況カルテルは︑

いわば中小工業の濶盤組合に︑そして合理化カルテルは一時的には協同組合に該当す る°何故ならば上述せレところによ

bて明らかたように︑

これらのカルテルおよび組合は各々内容的には類似の行 為を行うものだからである︒従つてこ孔らを対院的にみるとき︑大工業の不況カルテルは︑弱小企業の幣備をまち 優秀企業同志で結成されるであろうが︑大工業の場合は意志の統一の碕保が容易であり︑

またその共同行為は祭験 と自覚に基づき比較的スムースに進む可能性添ある︒これに反して中小工業の調墜組合は︑中小工業の実態からみ て明らかな如く︑共同行為の遂行にはかなりの固難がある︒特にアウトザイダーが多い場合には調幣目的の逹成は 不可能に近い︒また大工業の合理化カルテルは経験もあり︑合理化資金の調逹も中小工業よりは有利である︒これ に反し合理化の最も遅れている中小工業にとつて︑合理化の方法しへ資金謁達がともに遂めてむっかしくまた困難で ある︒しかるに経営の合理化を促進すべき協同組合の多くは︑殆んど全部が資金の転貸を組合の中心事業であるか

の如く行い︑

しかもそのことに追われている欣態であって︑合理化のための共同施設や教育・啓蒙ないし情報の提.

価の引下︑能率の増進のために認められるのである︒

︵もとより中小工業の協同組合も不況カルテルを

(24)

66 

合 ︶

鹿

供等の事業を行い協同化の実を牧めている組合が比較的に少ない︒かくては独占禁止法の改正に基づく不況カルテ.

ルや合理化カルテルの出現は不況や合理化のシワ寄せを中小工業に加直してくる恐れがあるから︑

不況カルテルや

合理化カルテルの許容は中小工業にとつて必らずしも有利な事象とはいえないであろう︒

もつとも不況カルテルや合理化カルテルによつて大工業の倒産を防止し︑このことが下請関係にある中小工業を 死滅の難まぬがらしめるかもしれない︒また独占禁止法の改正と平行して調墜組合における業種指定の条件緩和︑

調正事業の強化︑手続の簡素化などが行われたことは僅少ながらも中小工業にとつて有利なことであることであろ

ところで不況対策や合理化の促進は︑大工業のみならず特に中小工業にとつても必要である︒しかるに不況や合 理化に対処するための組合制度は︑上述の如く二本建制度であり︑重複のための手数や費用は軽視できないし︑多 数のアウトサイダーの存在は調埜目的の達成を不可能たらしめる︒また日本経済の現実は不況対策と合理化の促進 を別々に進め得るような自由資本主義の段階ではなく両者を一体的におし進めなければならない統制資本︑主義の段 階であってみれば︑ここに独占禁止法の改正に伴う現行中小工業の組合制度の調整ないし改革の必要が存するので その論義に三つある︒その一マは中小︵企業︶工業の合理化を目的とする協同組合采綾的・自主的な内的組合︶と

国家権力による業界の統制を目的とする調盤組合︵外的條件によって組合員以外の業者と統制しようとする

1時的・外的組

とは根本的に相違するものであるから現行制度の如く二本建でよいとする説で︑ここでは問願の対象とはなら ない︒その二は業界統制を目的とする調整組合と経営の合理化を目的とする協同組合とは自から立場分野が異たる

参照

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