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感情語と表情の分類による感情次元の探索的検討.

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Academic year: 2022

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(1)人間科学研究. Vo1.18,Supp1ement(2005). 修士論文要旨. 感情語と表情の分類による感情次元の探索的検討. 一決感情と不快感情の独立モデルー An. by. Exp1oratory. Grouping. −Separated. Examination. EmotionTerms. Mode1s. Dimensions. andFacia1Expressions. ofP1easant 杉山. ofA冊ect. and. Unp1easantA価ects一. 匡(Tadashi. Sugiyama). 指導. 児玉. 昌久教授. 【研究2】. 【問題と目的】. 多様な感情を規定する共通要因を見出し、これらを次元. 目的:カテゴリーを排除した無数の感情状態の、多次元空. 軸とする空間上に様々な感情を投影する次元説的アプロー. 間上への布置の探索的検討を目的とした。. チは、基本感情等のカテゴリー化された感情の布置を確認. 方法:表現可能な感情状態の多様佳に富む表情を布置の対. 的手法により検討していた。しかし、次元説の特徴である. 象とした。人問の表情筋の活動によって表出可能なすべて. 連続一1生とカテゴリー化は逆行し、次元説の特長を活かしき. の表情を対象とし、表情の形成に強く関与していると考え. れていないと考えられた。. られる部位の変化パターンを部位ごとに抽出した。パター. 本研究ではカテゴリーの撤廃により感情の多様一1生を広げ、. ンの明確な認知が可能な、各部位の状態が変化した様子を. 感情次元を探索的に検討し、加えて、多様な感一1青を余すこ. 描き、これらを組み合わせ27個の線画表情刺激を作成した。. となく空間上に表現するため、快感情と不快感情について. 大学生および大学院生29名(平均年齢21.67±1.88歳)に、. の個別の次元説モデルを構成することを目的とした。. 研究1と同様の方法で線画表情の表す感情状態の類似性に. 【研究1】. 基づく分類を求め、刺激の物理的特徴の類似性が測定され. 目的:カテゴリー化された感一1青を表現する感情語の空間布.. た。加えて表情刺激の表す心理的意味をAffectGrid. 置の探索的検討と、快・不快感情を表現する感情語を区別. (Russe11et. a1.,1989)を用いて測定した。. し、両者について個別の次元説モデルを構成することを目. 結果と考察:研究1と同様に、全表情刺激問の類似性得点. 的とした。. を算出し、これをもとにMDSによる分析を行った。その結. 方法:日本人大学生および大学院生61名(平均年齢21.76±. 果2次元解を採用し(stress=.166,RSQ=.878)た。27個. 2.20歳)に、全般的感情評定尺度(杉山,2003)の57個の評. の表情刺激が2次元平面上に円環状に布置され、口の湾曲 および眉・目の傾斜の2つの物理的特徴次元が抽出された。. 定項目を刺激語とし、言葉の表す感情状態の類似性に従っ. て分類することを求めた。課題はすべてディスプレイ上で. Affect. Gridによる表情刺激の評価結果は、快一不快およ. 行われた。被験者は、57個の刺激語を4,7,1l,15,20個の. び興奮一沈静(覚醒水準)の2方向にっいてそれぞれ平均. ラベリングのない言語グループに分類した。分類パターン. 化された。全表情刺激を得られた平均値から2次元平面上. は、グループ数増加型および減少型の2種類であった。. に布置し、物理的特徴平面と重ね合わせたところ、布置の. 結果と考察:被験者の分類結果から、全刺激語間の類似性. 様子はほぼ一致しており、口の湾曲次元は快一不快、眉・. 得点を算出した。これをもとにMDSによる分析を行った。. 目の傾斜次元は覚醒水準に対応していると判断された。. 2次元解を採用し(stress=.136,RSQ=.918)、57個の刺激. 続いて、物理的特徴平面上に布置された表情刺激を、口の. 語が2次元平面上に布置された。刺激は円環状に布置され、 湾曲(快一不快)次元の座標値の正負により分類した。研 布置の様子から快一不快および覚醒水準の2つの次元軸が. 究1と同様にMDSによる分析を行い、快・不快感情を表す. 平面を構成していると判断された。この結果は、Russell. 表情刺激が、ともにThayer(1978a,1978b,1986)の2種. (1980)などの多くの次元説的アプローチと一致していた。. 類の覚醒水準に相当する次元軸で構成されると考えられた. 続いて、快感情と不快感情の両者についてそれぞれ独立 した多次元モデルを構成した。57個の刺激語を、快一不快. 2次元平面上に布置された。 【総合考察】. 快・不快感情についての独立平面は、感情語を刺激とし. 次元の座標値の正負により分類した。上記の被験者の分類 結果から得た類似性得点に基づき、MDSによる分析を行っ. た場合と表情を刺激とした場合で、布置の様子が異なって. た。その結果、快・不快感情を表す刺激語が、ともに2次. いた。これは、刺激が表す感情状態の多様性の差を反映し. 元平面上に布置された。快感情平面は、覚醒水準と親和性. たものであると考えられた。したがって、快・不快感情平. の2次元、不快感情平面は、有害刺激に対する反応の方向. 面の次元軸には、研究2で推測された2種類の覚醒水準を. 性および非危急度の2次元で構成されたものと判断された。. 採用すべきであると考えられた。. 一37一.

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