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出版者 法政大学地域研究センター千代田学プロジェクト

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Academic year: 2021

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(1)

企業の環境教育支援活動に関する調査研究 : 学校 と地域社会が連携し協働して環境教育をすすめるた めに(平成17年度千代田学 報告書)

著者 石井 隆, 田中 充, 山田 元紀, 美崎 登紀子, 長野 浩子, 内田 綾乃, 増井 美帆, 竹之内 千穂, 白戸  大士, 清水 智成, 財満 知美, 平野 小百合, 徳田  一絵, 久保 紗和美, 大木 裕仁, 柏木 勇人, 太田  彩方, 加藤 眞子, 石原 紀子, 阿部 泰子, 原 彩絵 子, 伊東 一夫

出版者 法政大学地域研究センター千代田学プロジェクト

ページ 1‑92

発行年 2006‑03

URL http://hdl.handle.net/10114/11574

(2)

はじめに

Hosei University Repository

(3)

はじめに

はじめに

今日、環境教育の重要性について異論を差し挟む者はいないであろう。その理由は、現 代社会が直面するさまざまな環境問題を解決し、未来世代にまで環境影響が持ち越される

ことを避けるためには、環境教育が必要であると考えられるからであり、このことは、国 内外において環境教育の重要性への再認識として現れている口

例えば、平成

14 (2002

)年に開催されたヨハネスブルグ・サミットにおいて、我が国 の

NGO

と日本政府が共同して提案し、同年の第

57

回国連総会本会議で採択された「国連 持続可能な開発のための教育の

1 0

年(以下、「

DESDJ

という)りなどはその好例であり、

この流れを受けて、我が国は平成

15 (2003

)年に「環境の保全のための意欲の増進およ び環境教育推進のための法律(以下、「推進法

J

という)

J

が制定されたことなどもそれにあ たる。

平成

4 (1992

)年に開催されたリオ・サミットにおいて、「持続可能な開発」について

の合意に基づきアジェンダ

21

が採択され、それに従って各国は国情に合わせて環境教育 を推進してきた。ところが、リオ・サミットから

10

年を経過したにも係わらず、国際的 課題である「持続可能な開発

J

は成果として見るべきものが見当たらない有様である。そ うした認識は深刻な危機感をヨハネスブルグ・サミットにもたらし、その反省もこめて、

具体的な実施計画として

DESD

が決定されたといわれており、わが国の推進法も

DESD

の視点を踏まえ法制化されたものである。

国内外におけるこの二つの流れに通底している重要な共通点を一つ挙げると、環境教育 に係わるべき主体を多様なものとしている点にあるということができる。

ところで、環境教育の推進とはいっても、教育全般に関してはすでに教育基本法などの 法的整備がなされているD 環境教育も教育の一環であるとするなら、それらとの関連につ いても一応は検討しておかなければならない。

平成

1 3 (2001)

年に学校教育法および社会教育法が相次いで改正された。この改正の

根幹にあるものは、教育を取り巻く現代的課題を取り上げるにあたってこれまでのように 学校が閉鎖空間である限り教育関係者だけの取り組みだけではその解決が困難で、あるとの 認識に基づいている。すなわち、学校の社会に向けての積極的な開放、学校への外部資源 の導入、学校教育と社会教育を密接な関係、に位置付けるなどを眼目とした法改正であった。

これら教育法の改正も時代的要請によるものであり、学校教育も多様な主体によって担わ れるとの認識の表れであろう。

以上のような環境教育を取り巻く現状認識から、先進事例ならびに先行研究を検討した 結果、環境教育の豊富化における企業の可能性が浮かび上がった。そこで、本調査研究「企

1

United Nations Decade Education o f r o f Sustainable Development(DESD)

- 1

Hosei University Repository

(4)

はじめに

業の参画による小学校の環境教育推進の可能性に関する調査研究(以下、「本調査研究j と いう)

J

では、問題関心とそれに基づく調査目的を次のように設定する。

問題関心

前述のように環境教育の担い手として多様な主体が必要とされる中で、特に企業の存在 は環境教育の支援においていかなる可能性や必然性を持ちうるのか。

調査目的

企業が参画する環境教育を実現する際に必要とされるインフラの整備および然るべき環 境教育確立のための諸条件等を、東京都千代田区を調査対象として探り、環境教育の一つ のあるべき姿を提示する。

なお、その具体的項目は以下の五つの通りである。

千代田区内企業の環境教育支援の可能性について明らかにする。

千代田区立小学校における環境教育のニーズについて明らかにする。

地域における産官学協働による環境教育の内容の豊富化について検討するD

地域における産官学協働による環境教育を実施するための仕組みづくり(システム 構築)について検討する。

以上の四つの項目を踏まえて、企業が参画する小学校における環境教育の可能性に ついて提言を行う。

これらの目的の達成のために、平成

1 7

年の千代田学ではさまざまな調査を実施した。

1

章では、千代田区内に存在する全公立小学校

8

校を対象とした三つの調査、環境教 育の基本状況を確認するための事前基本調査、実際の現状を確認するための各校の塁塁整 育責任者へのヒアリング調査、各校の全クラス担任へのアンケートについて述べている。

第 2 章では、平成 18 (2006 )年 3 月 10 日に開催したシンポジウム「企業と学校が連携 する環境教育~持続可能な社会に向けて協働する地域社会~j での基調講演と、続いて行 われたパネルディスカッションについて報告し、併せてシンポジウム参加者を対象に行っ たアンケート調査について報告する。

3

章では、多様な主体により行われる環境教育の教育的効果を一層高めるために、地 域における主体聞の連携で行われる環境教育のカリキュラム作成に係わる第三者機関の設 立について、その機関の果たすべき役割とその必要性の根拠を示しながら、これが持つべ き機能を充分に発揮するための組織運営などについて、先進的事例を参考に千代田区での 実現のために必要となる条件等を検討し、政策提言とする。

本調査研究のアンケート調査および七アリングに関しては中間報告書(平成 2005 年 12 月発行)に基礎資料が収載されているので、本報告書の第 1 章は、アンケート調査および

ヒアリングから得られた知見をもとに千代田区の環境教育を総括することにした。

(執筆担当者:山田)

. 2 ・ Hosei University Repository

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