著者 梅津 亮子
出版者 法政大学イノベーション・マネジメント研究センタ ー
雑誌名 法政大学イノベーション・マネジメント研究センタ ー ワーキングペーパーシリーズ
巻 161
ページ 1‑32
発行年 2015‑02‑23
URL http://hdl.handle.net/10114/11358
梅津 亮子
非 営 利 組 織 の 形 態 ・ 規 模 か ら み た 人 的 資 源 の 構 造
―アンケート調査より―
2015/02/23
No. 161
Ryoko Umezu
Human Resource Structures of Non-Profit Organizations: Forms and Sizes
February 23, 2015
No.
No.
No.
No. 161
The Research Institute for Innovation Management, HOSEI UNIVERSITY
非 営 利 組 織 の 形 態 ・ 規 模 か ら み た 人 的 資 源 の 構 造
― ア ン ケ ー ト 調 査 よ り ―
法 政 大 学 梅 津 亮 子
は じ め に
Ⅰ 役 職 者 の 職 務
Ⅱ 役 職 者 の 選 任 人 数 ( 1 ) 選 任 人 数 の 概 要
( 2 ) 役 職 者 の 人 数 と 組 織 形 態
Ⅲ 評 議 員 の 人 数
Ⅳ 会 計 監 査 人
Ⅴ 職 員 の 人 数 と 組 織 形 態
Ⅵ 人 件 費 割 合
Ⅶ 財 政 状 態 お わ り に
は じ め に
組 織 は 、 主 体 的 意 思 の 下 に 、 特 定 の 組 織 目 的 を 達 成 す る た め に 集 め ら れ た 人 的 資 源 、 設 備 な ど の 物 的 資 源 、 貨 幣 資 源 な ど の 経 営 資 源 を 有 機 的 に 結 合 さ せ た 体 系 で あ る
( 1 )
。 そ こ で は 、 設 備 や 資 金 も 然 る こ と な が ら 、 組 織 目 的 を 容 認 し そ れ を 達 成 す る た め に 具 体 的 に 努 力 す る 人 間 が 、 決 定 的 に 重 要 と な る 。 働 い て い る 人 間 の 専 門 性 、 保 有 し て い る 設 備 、 社 会 的 役 割 、主 た る 事 業 内 容( 提 供 す る 製 品 ・ 商 品 ま た は サ ー ビ ス )な ど に よ っ て 組 織 を 捉 え る 視 点 は 多 様 で あ る が 、 法 的 に 言 え ば 、 組 織 は 社 団 法 人 と 財 団 法 人 の 2形 態 に 分 け ら れ る 。 本 稿 で は 、 非 営 利 組 織 に つ い て 、 社 団 法 人 と 財 団 法 人 を 中 心 に 調 査 し て い る
( 2 )
。
社 団 法 人 は 、特 定 の 目 的 の た め に 集 ま っ た 人 を 中 心 と し た 組 織( 人 の 集 団 )で あ り 、財 団 法 人 は 特 定 の 目 的 の た め に 集 め ら れ た 財 産 を 中 心 と す る 組 織( 物 の 集 団 )で あ る 。法 人 の 核 と な る 中 心 的 概 念 が 異 な る の で 、 社 団 か 財 団 で 、 人 的 資 源 に 対 す る 考 え 方 が 違 っ て く る で あ ろ う 。 そ う で な い な ら ば 、 法 的 に 2つ の 形 態 の 法 人 を 用 意 し て い る 意 味 が あ ま り な く な る 。人 的 資 源 の 構 造 に 違 い が な い と す れ ば 、組 織 の 特 徴 が 出 て い な い と い う こ と に な ろ う 。
収 入 総 額 や 資 産 総 額 と い っ た 組 織 の 規 模 に よ っ て も 人 の 数 、 人 的 資 源 の 規 模 は 影 響 を 受 け る は ず で あ る 。 一 般 に 収 入 総 額 、 資 産 総 額 が 多 く な れ ば 、 人 の 数 は 多 く な る だ ろ う 。
以 下 、 法 人 に 関 与 し て い る 人 的 資 源 の 規 模 と し て 、 役 職 者 の 人 数 、 評 議 員 の 人 数 、 職 員 の 人 数 を 中 心 に 調 査 結 果 を 示 し て い き た い
( 3 )
。 こ こ で 、 役 職 者 と い う の は 、 非 営 利 組 織 で は 理 事( 営 利 企 業 で は 取 締 役 )を 指 し 、 理 事 会 の 構 成 員 と し て 全 社 的 な 目 的 及 び 戦 略 的 計 画 を 策 定 し 、 そ の 確 実 な 実 行 を 統 制 し 、 組 織 を 永 続 的 に 維 持 ・ 発 展 す る こ と に 責 任 を 負 っ て い る 経 営 者 層 の こ と で あ る 。 こ れ ら の 理 事 は 、 法 人 か ら み れ ば 受 託 者 で あ り 、 法 人 と 委 任 契 約 を 結 ん で い る と い う 意 味 で 一 般 の 従 業 員 と は 区 別 さ れ る 。 最 高 経 営 責 任 者 で あ る 理 事 長1人 で 全 て の 業 務 を 執 り 行 う こ と が で き な く な る と 、理 事 長 の 下 に 複 数 の 理 事 が 置 か れ 、 下 位 の 理 事 に 権 限 を 委 譲 す る こ と に よ る 分 業 体 制 が 採 ら れ る 。 そ し て 、 下 位 の 理 事 に は 役 職 者 と し て の 様 々 な 肩 書 き が 与 え ら れ る 。 理 事 の 中 に 複 数 の 名 称 の 役 職 を 置 く こ と で 、 役 職 間 の 上 下 関 係 ・ 指 示 命 令 系 統 が で き あ が り 、 全 体 と し て 組 織 の 目 的 活 動 が 遂 行 さ れ る の で あ る 。 ま ず は 、 一 般 的 な 役 職 者 の 名 称 と そ の 職 務 に つ い て 記 述 し 、 次 い で 、 法 人 で 選 任 さ れ て い る 役 職 者 の 人 数 を 見 る こ と と す る 。
Ⅰ 役 職 者 の 職 務
理 事 会 は 、 す べ て の 理 事 で 組 織 さ れ る 。 こ れ ら の 理 事 会 に 出 席 す る 理 事 の う ち 経 営 管 理 上 の 責 任 を 委 嘱 さ れ て い る 理 事 は 総 称 し て 経 営 陣 、 経 営 者 層 、 あ る い は ト ッ プ マ ネ ジ メ ン ト 層 な ど と 称 さ れ 、 1 人 ひ と り の 理 事 は 役 員 な い し 役 職 者 な ど と 呼 ば れ る 。 通 常 は 、 経 営 者 層 と し て 、 理 事 長 の 他 に 、 副 理 事 長 、 専 務 理 事 、 常 務 理 事 な ど の 役 員( 役 職 者 )が 執 行 役 員 と し て 置 か れ て い る こ と が 多 い 。 職 務 を 委 嘱 さ れ て い な い 非 常 勤 理 事 は 、 経 営 者 層 で は な い 。そ の 他 、理 事 で は な い が 、法 人 の 事 務 担 当 と し て 事 務 局( 事 務 局 長 )が 置 か れ て い る こ と が ほ と ん ど で あ る 。 様 々 な 名 称 で 呼 ば れ る 役 職 者 で あ る が 、 こ れ ら の 理 事 個 人 個 人 に つ い て 、 執 行 が 許 容 さ れ る 権 限 の レ ベ ル は 同 等 で は な く 、 上 位 に あ る 役 職 者 か ら 中 位 ・ 下 位 の 役 職 者 へ 権 限 が 委 譲 さ れ る こ と に よ り 、指 示 命 令 の 伝 達 構 造 が 形 成 さ れ る 。こ こ で 、 役 職 者 間 の 上 下 関 係 を 整 理 し て お こ う 。
組 織 構 造 上 、 最 高 位 に 位 置 し 、 組 織 の 意 思 決 定 と そ の 結 果 に 最 終 的 に 責 任 を 負 う の は 理 事 長 で あ る 。 副 理 事 長 が 置 か れ て い る 場 合 は 、 そ の 補 佐 と い う 地 位 で あ ろ う 。 副 理 事 長 に は 理 事 長 に 不 測 の 事 態 が 生 じ た 場 合 の 理 事 長 の 代 理 機 能 を 果 た す こ と が 期 待 さ れ る 。 理 事 長 ・ 副 理 事 長 の 下 に 、 多 く の 組 織 で は 専 務 理 事 と 常 務 理 事 を 置 い て い る が 、 専 務 理 事 、 常 務 理 事 と い う 役 職 者 名 だ け で は 本 来 的 に 何 を 行 っ て い る の か 判 別 し が た い 。両 者 に つ い て 、 明 解 国 語 辞 典 、 第 六 版 を 引 い て み る と 、 専 務 は 、「 純 粋 に そ の 仕 事 だ け を 行 う こ と 。」 と さ
れ 、専 務 取 締 役 は 、「 社 長 を 助 け 、そ の 会 社 の 業 務 を 総 括 的 に 見 る 取 締 役 。普 通 、何 人 か の 取 締 役 の 中 か ら 選 ば れ る 。」と さ れ る 。一 方 で 、常 務 は 、「 毎 日 の 、普 通 の 事 務 。」の こ と と さ れ 、常 務 取 締 役 は「 日 常 普 通 の 事 務( 業 務 )を 取 り 締 ま る 役( の 人 )。社 長 や 専 務( 取 締 役 ) を た す け る 。」 と 説 明 さ れ て い る 。
現 実 に は 、そ の 法 人 に 置 か れ て い る 役 職 者 の 権 限 や 職 務 内 容 の 詳 細 は 、法 人 の 職 務 規 定 、 規 則 、 細 則 な ど 詳 細 が 定 め ら れ る こ と に な る が 、 定 款 に 示 さ れ る 役 員 の 職 務 に 関 す る 一 例 を 示 し て お こ う
( 4 )
。「 1 . 理 事 長( ま た は 会 長 )は 、本 協 会 を 代 表 し 、そ の 業 務 を 総 理 す る 。 2 . 副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )は 、 理 事 長 を 補 佐 し 、 理 事 長 に 事 故 あ る と き 又 は 理 事 長 が 欠 け た と き は 、理 事 長 が あ ら か じ め 指 名 し た 順 序 に よ り 、そ の 職 務 を 代 行 す る 。3 . 専 務 理 事 は 、理 事 長( ま た は 会 長 )及 び 副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )を 補 佐 し 、本 協 会 の 常 務 を 統 括 し 、 理 事 長 及 び 副 理 事 長 に 事 故 あ る と き 又 は 理 事 長 及 び 副 理 事 長 が 欠 け た と き は 、 そ の 職 務 を 代 行 す る 。 4 . 常 務 理 事 は 、 理 事 長( ま た は 会 長 )、 副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )及 び 専 務 理 事 を 補 佐 し 、本 協 会 の 業 務 を 分 掌 す る 。5 . 理 事 は 、理 事 会 を 構 成 し 、定 款 又 は 総 会 の 決 議 に 基 づ き 、 本 協 会 の 業 務 を 執 行 す る 。」 営 利 法 人 の 取 締 役 の 職 務 と 大 差 な い よ う で あ る 。
Ⅱ 役 職 者 の 選 任 人 数
法 人 に 置 か れ て い る 役 職 者 は 、種 類 別 に 、理 事 長( ま た は 会 長 )を 置 い て い る と い う 回 答 が3 2 0件 、 副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )1 9 5件 、 専 務 理 事1 3 6件 、 常 務 理 事 1 8 9件 、 使 用 人 兼 務 理 事7 0件 、外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )2 7 0件 、監 事3 2 4件 、そ し て 役 職 者 に は 入 ら な い が 事 務 局 長( ま た は 事 務 長 )2 6 0件 と い う こ と で あ っ た
( 5 )
。 い ず れ も 有 効 回 答 は3 2 6件 で あ る 。 表1は 、 こ れ ら の 役 職 者 に つ い て 、 そ れ ぞ れ の ポ ジ シ ョ ン に 法 人 が 選 任 し て い る 人 数 を 纏 め た も の で あ る 。 な お 、 理 事 長 及 び 副 理 事 長 の 人 数 に つ い て は 、 1 人 と 見 做 し て 選 任 人 数 の 調 査 は 行 っ て い な い 。実 際 に は 、副 理 事 長 が 複 数 人 置 か れ て い る と こ ろ も あ る が 、 圧 倒 的 に1人 と い う 回 答 が 多 く な る こ と は 明 ら か で あ る 。
( 1 ) 選 任 人 数 の 概 要
表1で は 、専 務 理 事 、常 務 理 事 、使 用 人 兼 務 理 事 、外 部 理 事 、監 事 、事 務 局 長 に つ い て 、 選 任 人 数 が 1人 、 2 人 、 3人 及 び 4人 ま で を 個 別 に 表 示 し 、 5 人 以 上 の も の は 纏 め て 表 示 し て い る 。 各 役 職 者 に つ い て 5 人 以 上 を 選 任 し て い る と い う 回 答 の 具 体 的 な 人 数 は 、 表 2 で 補 完 し て 示 し て い る 。
表 1 役 職 者 及 び 事 務 局 長 の 人 数
専 務 理 事 常 務 理 事
使 用 人 兼 務 理 事
外 部 理 事
( ま た は 非 常 勤 理 事 )
監 事
事 務 局 長
( ま た は 事 務 長 ) 件 数
割 合 ( % )
件 数 割 合
( % ) 件 数
割 合 ( % )
件 数 割 合
( % ) 件 数
割 合 ( % )
件 数 割 合
( % ) 1人 1 2 8 9 7 . 0 1 3 8 7 8 . 9 4 1 6 2 . 1 6 2 . 3 1 3 4 . 0 2 3 7 9 9 . 2 2人 1 0 . 8 1 6 9 . 1 1 1 1 6 . 7 4 1 . 5 2 4 4 7 5 . 8 1 0 . 4 3人 1 0 . 8 7 4 . 0 8 1 2 . 1 4 1 . 5 5 3 1 6 . 5 - - 4人 1 0 . 8 2 1 . 1 3 4 . 5 2 1 8 . 0 1 0 3 . 1 - - 5人 以 上 1 0 . 8 1 2 6 . 9 3 4 . 5 2 2 6 8 6 . 6 2 0 . 6 1 0 . 4 合 計 1 3 2 1 0 0 . 0 1 7 5 1 0 0 . 0 6 6 1 0 0 . 0 2 6 1 1 0 0 . 0 3 2 2 1 0 0 . 0 2 3 9 1 0 0 . 0
( 注 1 ) 集 計 可 能 な 調 査 票 3 2 6件 の う ち 、 有 効 回 答 3 2 6件 、 欠 損 値 0 。 本 文 中 に 役 職 者 を 置 い て い る 法 人 の 件 数 を 示 し て い る が 、 こ れ と 本 表 の 合 計 が 一 致 し な い 。 回 答 に よ っ て は 、 置 い て い る と 回 答 の あ っ た 役 職 者 に つ い て 、 そ の 人 数 を 明 記 し て い な い も の が あ っ た た め で あ る 。
( 注 2 ) 兼 務 の と き は 、 両 方 の 役 職 に カ ウ ン ト し て い る 。 常 務 理 事 の う ち 、 設 置 し て い る が 現 在 は 欠 員 が1件 、同 じ く 常 務 理 事 に つ い て 設 置 し て い る が 空 席 と い う 記 述 が1件 あ っ た が 、ど ち ら も 集 計 か ら 外 す こ と と し た 。
( 出 所 ) 筆 者 作 成 。 以 下 の 表 も 同 じ く 筆 者 作 成 。
表 2 表 1 で 5 人 以 上 を 選 任 し て い る と い う 回 答 の 具 体 的 な 人 数 ( 外 部 理 事 を 除 く ) 役 職 者 等
5 人 以 上 の 選 任 件 数
具 体 的 な 人 数
専 務 理 事 1件 1 0人 ( 1件 )
常 務 理 事 1 2件
5人 ( 2件 )、 6人( 1件 )、 7人 ( 1件 )、 8人( 4件 )、1 0人 ( 1 件 )、 1 2人 ( 1件 )、 1 9人 ( 1件 )、 2 1人 ( 1件 )
使 用 人 兼 務 理 事 3件 7人 ( 1件 ) 、 1 4人 ( 1件 ) 、 1 8人 ( 1件 )
外 部 理 事 2 2 6件 別 表 に 示 す 。
監 事 2件 5人 ( 2件 )
事 務 局 長 ( ま た は 事 務 長 ) 1件 5人 ( 1件 )
( 注 ) 外 部 理 事 は 表3を 参 照 。
集 計 結 果 か ら 、専 務 理 事 、常 務 理 事 、事 務 局 長( ま た は 事 務 長 )に つ い て は 、法 人 で 選 任 さ れ て い る の は 1 人 で あ る と い う 回 答 が 圧 倒 的 に 多 く 、 専 務 理 事 で あ れ ば 1 3 2 件 の う ち 9 7 . 0 % の 1 2 8件 、 常 務 理 事 で あ れ ば 1 7 5件 の う ち 7 8 . 9 % の1 3 8件 、 事 務 局 長( ま た は 事 務 長 )で あ れ ば 、 2 3 9 件 の う ち 9 9 . 2 % の2 3 7件 が 1人 と 回 答 し て い る 。 使 用 人 兼 務 理 事 に つ い て は 、 1人 だ け と い う 回 答 は 、 6 6 件 の う ち 6 2. 1 % の 4 1 件 と や や 低 く な っ て い る 。 そ の 分 、 2 人( 1 1件 、 1 6 . 7 % )、 3 人( 8 件 、 1 2 . 1 % )、 4 人( 3件 、 4 . 5 % )、 あ る い は 5 人 以 上( 3 件 、 4 . 5 % )選 任 し て い る と い う 回 答 割 合 が 、 専 務 理 事 、 常 務 理 事 、 事 務 局 長 よ り も や や 高 く な っ て い る 。た だ し 、常 務 理 事 に つ い て は 、5人 以 上 と い う 回 答 も 比 較 的 多 く 見 ら れ た 。 ま た 、 監 事 に つ い て は 、 2 人 選 任 し て い る と い う 回 答 が 最 も 多 く 、 3 2 2 件 の う ち 7 5 . 8 % の 2 4 4件 で あ っ た 。 次 い で3人( 5 3件 、 1 6 . 5 % )、 1人( 1 3件 、 4 . 0 % )と い う 順 序 で あ る 。
表1の 中 で も 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )は 、他 の 役 職 者 の 人 数 分 布 と は だ い ぶ 異 な っ て い る 。 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )に つ い て は 、 5 人 以 上 選 任 し て い る と い う 回 答 に 集 中 し て お り 、 1 人 か ら 4 人 ま で を 選 択 し て い る も の は 多 く な い 。5 人 以 上 選 任 し て い る の は 、 2 6 1件 の う ち8 6 . 6 % の2 2 6件 で あ る 。 5人 以 上 の 人 数 分 布 が ど の よ う に な っ て い る か を 明 ら か に す る た め 、改 め て 表3に 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )の 人 数 分 布 の 詳 細 を 示 し て お く 。
表 3 外 部 理 事 ( ま た は 非 常 勤 理 事 ) の 人 数 ( 5 人 以 上 の 詳 細 ) 人 数 件 数 割 合 ( % )
1 ~ 5人 6 3 2 4 . 1
6 ~ 1 0人 1 0 8 4 1 . 4 1 1 ~ 1 5人 5 1 1 9 . 5 1 6 ~ 2 0人 2 2 8 . 4
2 1 ~ 2 5人 5 1 . 9
2 6 ~ 3 0人 3 1 . 1
3 1 ~ 3 5人 2 0 . 8
3 6 ~ 4 0人 3 1 . 1
4 1人 以 上 4 1 . 5
合 計 2 6 1 1 0 0 . 0
( 注 ) 平 均 値1 1 . 1 、 中 央 値9 、 最 頻 値5 、 標 準 偏 差1 3 . 5 、 最 小 値 1 、 最 大 値1 8 0( 表 中 の4 1人 以 上 に 集 計 さ れ て い る )。最 小 値 の 1 は 6 件 ( 2 . 3 % ) 。4 1人 以 上 の 4 件 の 内 訳 は 、4 5人 ( 1 件 ) 、5 3人 ( 1 件 ) 、 8 9人 ( 1 件 ) 、 1 8 0人 ( 1 件 ) 。
表3の 注 に 示 し た よ う に 、外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )の 最 小 人 数 は1人 で あ る が 最 大 で は1 8 0人 と な る 。 平 均 で1 1 . 1人 、 標 準 偏 差 が 1 3 . 5で あ る の で 、 人 数 分 布 の バ ラ ツ キ は か な り 大 き い と 言 え る 。 以 上 の よ う な 選 任 人 数 の 概 要 で あ る が 、 役 職 者 の う ち 理 事 と 監 事 に つ い て は 、法 律( 一 般 社 団 法 人 及 び 一 般 財 団 法 人 に 関 す る 法 律 )で そ の 員 数( 選 任 す べ き 人 数 ) が 規 定 さ れ て い る 。 ま ず 、 理 事 に つ い て で あ る が 、 一 般 社 団 法 人 で 理 事 会 を 設 置 し な い 場 合 は 、1人 以 上 の 理 事 を 置 か な け れ ば な ら な い と 定 め ら れ て い る
( 6 )
。理 事 会 を 設 置 し て い る 一 般 社 団 法 人 、 及 び 一 般 財 団 法 人 、 公 益 社 団 法 人 、 公 益 財 団 法 人 で あ れ ば 、 理 事 は 3人 以 上 で な け れ ば な ら な い と さ れ る
( 7 )
。 ち な み に 、 特 例 社 団 法 人 、 特 例 財 団 法 人 に つ い て 、 旧 民 法 で は1 人 又 は 数 人 の 理 事 を 置 か な け れ ば な ら な い と さ れ て い た
( 8 )
。な お 、理 事 会 を 置 か な い 特 例 財 団 法 人 に は 1 人 以 上 の 理 事 を 置 か な け れ ば な ら な い と さ れ て い た
( 9 )
。 し た が っ て 、最 低 3 人 の 理 事 が 必 要 な 組 織 形 態 で あ れ ば 、代 表 者 で あ る 理 事 長( ま た は 会 長 ) の 他 に 、副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )で も 専 務 理 事 で も 常 務 理 事 で も 使 用 人 兼 務 理 事 で も 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )で も ど の よ う な 肩 書 き で も 構 わ な い が 、ま た 肩 書 き が な く と も 構 わ な い が 、 2人 以 上 の 理 事 を 選 任 す る 必 要 が あ る と い う こ と で あ る 。
つ ぎ に 表 1 ・ 表 2か ら 、 用 い て 理 事( 専 務 理 事 ・ 常 務 理 事 ・ 使 用 人 兼 務 理 事 ・ 外 部 理 事 )の 最 小 人 数 と 最 大 人 数 を 見 て お き た い 。 ま ず 、 専 務 理 事 は 最 小 で 1人 で あ る が 、 最 も 多 い も の で1 0人 の 専 務 理 事 を 選 任 し て い る と い う こ と で あ る 。 参 考 ま で に 、 専 務 理 事 が10人 い る と 回 答 し た 法 人( 公 益 財 団 法 人 )の 理 事 構 成 を 示 す と 、理 事 長( ま た は 会 長 )・副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )・ 専 務 理 事 1 0 人 ・ 常 務 理 事 と な っ て い る 。 常 務 理 事 の 人 数 に つ い て は 回 答 が な く 、 ま た 、 使 用 人 兼 務 理 事 ・ 外 部 理 事 は 置 か れ て い な い 。 理 事 長 と 副 理 事 長 、 及 び 常 務 理 事 が そ れ ぞ れ 1人 ず つ と す る と 、 こ の 法 人 の 理 事 は 1 3人 と い う こ と に な る 。
同 様 に 、常 務 理 事 の 選 任 人 数 を 確 認 す る と 、最 小 で は1人 で あ る が 、最 大 で は2 1人 も 選 任 し て い る と い う こ と で あ る 。 常 務 理 事 を 2 1人 選 任 し て い る と 回 答 し た 法 人( 一 般 社 団 法 人 )の 理 事 構 成 を 示 し て お く と 、 理 事 長( ま た は 会 長 )・ 副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )・ 専 務 理 事1人・常 務 理 事2 1人 と さ れ る 。使 用 人 兼 務 理 事・外 部 理 事 は 置 か れ て い な い 。理 事 長 と 副 理 事 長 を1人 と み な す と 、全 体 で 理 事 が2 4人 置 か れ て い る と い う こ と に な る 。使 用 人 兼 務 理 事 に つ い て も 見 て み る と 、 最 小 で は 1人 で あ る が 、 最 大 で は 18人 が 選 任 さ れ て い る 。 使 用 人 兼 務 理 事 を 1 8人 選 任 し て い る と い う 法 人( 公 益 社 団 法 人 )の 理 事 構 成 は 、理 事 長( ま た は 会 長 )・ 副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )・ 専 務 理 事 1 人 ・ 常 務 理 事 1 9 人 ・ 使 用 人 兼 務 理 事 1 8 人 ・ 外 部 理 事 9人 と な っ て い る の で 、 合 計 す る と 理 事 は49人 と い う こ と に な る 。 さ ら に 、 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )の 最 小 人 数 は 、 他 の 理 事 と 同 様 に 1 人 で あ る が 、 最 大 で 1 8 0 人 選 任 さ れ て い る と い う こ と で あ る 。 こ の 1 80人 の 外 部 理 事 が い る と い う 法 人 の 理 事 構 成
( 特 例 社 団 法 人 )は 、理 事 長( ま た は 会 長 )・ 専 務 理 事1人 ・ 常 務 理 事5人 ・ 外 部 理 事1 8 0人 と な っ て い る 。副 理 事 長( ま た は 副 会 長 )・使 用 人 兼 務 理 事 は 置 か れ て い な い 。合 計 す る と 、 理 事1 8 7人 と い う 大 所 帯 に な る 。
こ の よ う に 、 専 務 理 事 、 常 務 理 事 、 使 用 人 兼 務 理 事 、 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )と い う 個 別 の 役 職 で 見 る と 、 そ の 選 任 人 数 の 最 小 値 と 最 大 値 の 開 き は 大 き く な る が 、 役 職 名 を 問 わ ず 、 1 つ の 法 人 で 選 任 さ れ て い る 理 事 を 合 計 し て み る と ど う で あ ろ う か 。 表 4 に 、 法 人 で 選 任 さ れ て い る 理 事 の 合 計 人 数 の 分 布 を 示 し て み た 。表 4 は 、表 1 に 示 し た 専 務 理 事 、常 務 理 事 、使 用 人 兼 務 理 事 、外 部 理 事 に つ い て 、法 人 ご と に 理 事 の 選 任 人 数 を 集 約 し 、 さ ら に 理 事 長 及 び 副 理 事 長 が 置 か れ て い る 場 合 は そ れ ぞ れ 1 人 ず つ 加 算 し て 集 計 し た も の で あ る 。 個 々 の 法 人 で 選 任 さ れ て い る 理 事 の 人 数 を 合 計 す る と 、 最 小 で は1人 、 最 大 で は 1 8 7人 に も な る が 、平 均 す る と1 2 . 3人 で あ る 。表 4 か ら わ か る よ う に 、法 人 ご と の 理 事 の 合 計 数 は 、 選 任 人 数 1 5人 ま で の 範 囲 に 約8割( 2 5 8件 、 7 9 . 1 % )が 納 ま っ て い る 。
表 4 法 人 ご と に み た 理 事 の 選 任 人 数 の 合 計 範 囲 件 数 割 合 ( % )
1 ~ 5 人 6 2 1 9 . 0
6 ~ 1 0 人 1 1 1 3 4 . 0 1 1 ~ 1 5 人 8 5 2 6 . 1 1 6 ~ 2 0 人 2 9 8 . 9 2 1 ~ 2 5 人 2 1 6 . 4
2 6 ~ 3 0 人 6 1 . 8
3 1 ~ 3 5 人 2 0 . 6
3 6 ~ 4 0 人 1 0 . 3
4 1 ~ 4 5 人 4 1 . 2
4 6 ~ 5 0 人 1 0 . 3
5 1 人 以 上 4 1 . 2
合 計 3 2 6 1 0 0 . 0
( 注 ) 平 均 値1 2 . 3 、中 央 値1 0 、最 頻 値3 、標 準 偏 差1 3 . 4 、最 小 値1 、最 大 値1 8 7 。5 1人 以 上 の 内 訳 は 、 5 2人 、5 5人 、9 2人 、1 8 7人 そ れ ぞ れ 1 件 ず つ 。法 人 ご と に 、理 事 長( ま た は 会 長 )、副 理 事 長( ま た は 副 会 長 ) 、 専 務 理 事 、 常 務 理 事 、 使 用 人 兼 務 理 事 、 外 部 理 事 ( ま た は 非 常 勤 理 事 ) の 選 任 人 数 を 合 計 。
さ て 、理 事 は 理 事 会 を 構 成 す る 構 成 員 で あ る 。理 事 会 は 、す べ て の 理 事 で 組 織 さ れ る
( 1 0 )
の で 、理 想 的 に は 、理 事 全 員 が 顔 を 揃 え て 政 策 を 審 議 し 、決 議 す る こ と が 望 ま し い
( 1 1 )
。1 0 人 前 後 で あ れ ば お 互 い に 表 情 を 読 み 取 れ る 距 離 感 を 保 ち な が ら 、 適 度 な 議 論 が 行 え そ う で あ る が 、 表4を 見 る と 多 く の 理 事 を 抱 え て い る 法 人 も 多 い 。 理 事 の 適 正 人 数 は 法 人 ご と に 異 な っ て 然 る べ き で あ る が 、 そ れ に し て も あ ま り に も 多 す ぎ る と 議 論 が 紛 糾 し て 統 率 が 取 り に く く な っ た り 、 あ る い は 議 論 自 体 が 形 だ け の も の に 陥 っ て し ま っ た り す る な ど 、 会 議 の 運 営 に そ れ な り の 労 力 を 要 し て し ま う の で は な い か 。 そ も そ も 1 00人 前 後 の 人 間 が 全 員 揃 っ た 状 態 で 「 理 事 会 」 が 開 催 さ れ て い る の だ ろ う か 。 法 人 の 規 模 に よ っ て 理 事 の 数 が 多 く 、 ま た 全 国 に 散 在 し て い る よ う な 場 合 、 な か な か 必 要 な と き に 理 事 会 を 開 催 で き な い 法 人 も あ る 。こ の よ う な 場 合 、法 定 機 関 で は な い が 、任 意 に 常 任( 常 務 )理 事 及 び 常 任( 常 務 ) 理 事 会 を 設 け 、 重 要 な 業 務 執 行 の 決 定 を 除 き 、 理 事 会 の 決 議 を 必 ず し も 要 し な い 経 常 的 な 事 項 を 処 理 し て い る 例 が 多 い
( 1 2 )
、と さ れ る 。実 際 に は 理 事 長・専 務 理 事 等 の 数 名 の 常 務 理 事 な い し 常 任 理 事 が 現 実 的 な 組 織 運 営 を 行 っ て い る と 考 え て よ い だ ろ う 。
つ ぎ に 監 事 は 、 法 律 上 の 任 意 機 関 で あ る が 、 一 般 社 団 法 人 の う ち 、 理 事 会 を 設 置 す る 一 般 社 団 法 人 及 び 会 計 監 査 人 を 設 置 す る 一 般 社 団 法 人 は 、監 事 を 置 か な け れ ば な ら な い
( 1 3 )
。 ま た 、 一 般 財 団 法 人 、 公 益 社 団 法 人 、 公 益 財 団 法 人 に は 監 事 を 置 く こ と が 義 務 付 け ら れ て い る
( 1 4 )
。 た だ し 、 こ れ ら の 組 織 形 態 を と る 法 人( 一 般 社 団 法 人 、 一 般 財 団 法 人 、 公 益 社 団 法 人 、公 益 財 団 法 人 )に お け る 監 事 の 員 数( 選 任 す べ き 人 数 )に つ い て は 、法 律 で は 規 定 さ れ て い な い 。 な お 、 特 例 社 団 法 人 、 特 例 財 団 法 人 に お け る 監 事 は 、 旧 民 法 に お け る 任 意 機 関 で
あ っ た が 、主 務 官 庁 に よ っ て 必 ず1名 以 上 置 く こ と と 指 導 さ れ て き た
( 1 5 )
。以 上 の よ う に 、 監 事 は 何 人 で も い い( 1 人 で も 可 )と い う こ と で あ り 、 表 1 ・ 表 2か ら 最 も 少 な い も の で 1 人 、 最 大 で も 5人 を 選 任 し て い る と い う 回 答 で あ り 、 理 事 に 比 べ る と 選 任 人 数 の 最 小 値 と 最 大 値 の 幅 が 狭 く な っ て い る 。
( 2 ) 役 職 者 の 人 数 と 組 織 形 態
さ て 、 本 稿 の 1つ の 主 題 で あ る 社 団 か 財 団 か と い う 法 人 形 態 に よ っ て 、 役 職 者 を 選 任 す る 人 数 に 違 い が あ る だ ろ う か 。 社 団 法 人 は 、 特 例 社 団 法 人 、 一 般 社 団 法 人 、 公 益 社 団 法 人 と い う 3 法 人 を 含 め 、 財 団 法 人 は 、 特 例 財 団 法 人 、 一 般 財 団 法 人 、 公 益 財 団 法 人 と い う 3 法 人 を 含 め る も の と す る 。 ま ず 専 務 理 事 は 、 1人 の み 選 任 と い う ケ ー ス が 全 体 の9 7 . 0 % を 占 め て い た が 、 社 団 か 財 団 と い う 法 人 形 態 か ら み て も そ れ ほ ど の 違 い は な か っ た 。 既 に 述 べ た よ う に 、公 益 財 団 法 人 で 専 務 理 事 を1 0人 選 任 し て い る と い う 突 出 し た 回 答 も あ っ た が 、 社 団 法 人 で あ れ 財 団 法 人 で あ れ 、 全 て の 組 織 形 態 に お い て 1 人 選 任 と い う も の が 9 3 . 3 ~ 1 0 0 . 0 % の 割 合 を 占 め て い た 。つ ぎ に 常 務 理 事 で は 、社 団 か 財 団 か と い う 点 で 人 数 に や や 差 が 見 ら れ た 。 表 5 に 社 団 法 人 ・ 財 団 法 人 ご と の 常 務 理 事 の 選 任 人 数 を 示 し て い る が 、 表 中 の 調 整 済 み 残 差 を 見 る と 、 財 団 法 人 よ り 社 団 法 人 の 方 が 多 く の 常 務 理 事 を 選 任 す る 傾 向 に あ る こ と が 分 か る 。 社 団 法 人 で は 、 3 人 、 あ る い は 5 人 以 上 の 常 務 理 事 を 選 任 し て い る ケ ー ス が よ り 多 く 見 ら れ て い る 。 調 整 済 み 残 差 は 、 そ れ ぞ れ 2 . 1と 4 . 7で あ る 。 5 人 以 上 と い う 回 答 が9件 あ る が 、こ の 9件 だ け で 平 均 を 算 出 す る と 、1 0 . 6人 と な る 。財 団 法 人 に 比 し て 、 社 団 法 人 は 人 的 資 源 中 心 の 組 織 で 、 従 業 員 の 業 務 の 指 揮 監 督 の た め に は 常 務 理 事 を 必 要 と す る の で あ ろ う か 。 財 団 法 人 で は 、 常 務 理 事 は1人 と い う ケ ー ス が 非 常 に 多 く な っ て い る 。
表 5 社 団 ・ 財 団 か ら 見 た 常 務 理 事 の 選 任 人 数
1人 2人 3人 4人 5人 以 上 合 計
社 団 法 人 件 数 2 2 4 4 1 9 4 0
調 整 済 み 残 差 - 4 . 3 0 . 1 2 . 1 1 . 8 4 . 7
財 団 法 人 件 数 1 1 1 1 2 3 0 2 1 2 8
調 整 済 み 残 差 4 . 3 - 0 . 1 - 2 . 1 - 1 . 8 - 4 . 7
合 計 1 3 3 1 6 7 1 1 1 1 6 8
( 注 1 ) 調 整 済 み 残 差 は 、 残 差 ( 期 待 値 と 実 測 値 の 差 ) を 平 均 0 、 標 準 偏 差 1 の 正 規 分 布 に 従 う よ う に 修 正 し た も の で 、絶 対 値 に し て1 . 9 6以 上 の と こ ろ が 特 徴 を 示 す 箇 所 で あ る 。正 で あ れ ば 他 に 比 べ て 発 生 件 数 が 多 い も の 、 負 で あ れ ば 他 に 比 べ て 発 生 件 数 が 少 な い こ と を 意 味 す る 。
( 注 2 ) カ イ 2乗 値 3 1 . 7 7 8 、 自 由 度 4 、 有 意 確 率 0 . 0 0 0 。 社 団 法 人 ・ 財 団 法 人 以 外 の 組 織 形 態 及 び 組 織 形 態 が 無 回 答 の も の を 表 中 に 示 し て い な い の で 、 表 1 の 合 計 と 一 致 し な い 。 社 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 常 務 理 事 の 平 均 値3 . 5 、 標 準 偏 差4 . 7 、 最 小 値1 、 最 大 値2 1 。 財 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 常 務 理 事 の 平 均 値1 . 2 、 標 準 偏 差0 . 8 、 最 小 値1 、 最 大 値8 。
常 務 理 事 の 選 任 人 数 と 同 様 に 、外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )に つ い て も 財 団 法 人 よ り 社 団 法 人 の 方 が 、 多 く の 人 員 を 選 任 し て い る ケ ー ス が 目 立 っ て い る 。 表 6 で 調 整 済 み 残 差 を 確 認 す る と 、1 6 ~ 2 0人 、2 6 ~ 3 0人 、3 6 ~ 4 0人 、及 び4 1人 以 上 と い う 比 較 的 多 数 を 選 任 す る 区 間 に お い て 、財 団 法 人 よ り 社 団 法 人 の 方 が 多 く の 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )を 選 任 す る 傾 向 に あ る こ と が 示 さ れ て い る 。財 団 法 人 で は 、社 団 法 人 と 比 べ る と 少 な め の1 0人 以 下 を 選 ぶ 傾 向 が あ る よ う で あ る 。 選 任 人 数 10 人 ま で の 区 間 に 、 財 団 法 人 全 体 に 占 め る 7 1 . 9 % の 1 4 6 件( 5 4 件 と9 2件 の 合 計 )が 入 っ て い る こ と か ら も わ か る 。 ま た 、 平 均 値 で 見 て も 、 社 団 法 人 で 1 9 .4人 、 財 団 法 人 で8 .9人 と 財 団 法 人 の 方 が 少 な く な っ て い る 。 な お 、 使 用 人 兼 務 理 事 に つ い て は 、 社 団 か 財 団 か で 大 き な 違 い は 見 ら れ な か っ た 。 ま た 、 事 務 局 長( ま た は 事 務 長 )の 人 数 つ い て は 、9 9 . 2 % の 法 人 が 1 人 と 回 答 し て い る た め 、組 織 形 態 と 人 数 に つ い て 特 徴 的 な と こ ろ は な か っ た 。
表 6 社 団 ・ 財 団 か ら 見 た 外 部 理 事 ( ま た は 非 常 勤 理 事 ) の 選 任 人 数 1 ~ 5
人
6 ~ 1 0 人
1 1 ~ 1 5 人
1 6 ~ 2 0 人
2 1 ~ 2 5 人
2 6 ~ 3 0 人
3 1 ~ 3 5 人
3 6 ~ 4 0 人
4 1人 以 上
合 計
社 団 法 人 度 数 8 1 3 8 1 1 2 3 1 2 3 5 1
調 整 済 み 残 差 - 1 . 6 - 2 . 6 - 0 . 8 3 . 9 1 . 1 3 . 5 1 . 1 2 . 8 2 . 8
財 団 法 人 度 数 5 4 9 2 4 2 1 0 3 0 1 0 1 2 0 3
調 整 済 み 残 差 1 . 6 2 . 6 0 . 8 - 3 . 9 - 1 . 1 - 3 . 5 - 1 . 1 - 2 . 8 - 2 . 8
度 数 6 2 1 0 5 5 0 2 1 5 3 2 2 4 2 5 4
( 注 ) カ イ 2 乗 値 4 9 . 8 1 3 、 自 由 度 8 、 有 意 確 率 0 . 0 0 0 。 社 団 法 人 ・ 財 団 法 人 以 外 の 組 織 形 態 及 び 組 織 形 態 が 無 回 答 の も の ( 欠 損 値 ) を 表 中 に 示 し て い な い の で 、 表 1 ・ 表 3 の 合 計 と 一 致 し な い 。 社 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 外 部 理 事 の 平 均 値 1 9 . 4 、 標 準 偏 差 2 6 . 9 、 最 小 値1 、 最 大 値 1 8 0 。 財 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 外 部 理 事 の 平 均 値8 . 9 、 標 準 偏 差5 . 6 、 最 小 値1 、 最 大 値5 3 。
理 事 全 体 で は ど う な る か 、 表7 に 、 表4 「 法 人 ご と に み た 理 事 の 選 任 人 数 の 合 計 」 に つ い て 社 団・財 団 別 に 集 計 し 直 し た も の を 示 し て い る 。常 務 理 事 に お い て も 外 部 理 事 に お い て も 、 財 団 法 人 よ り 社 団 法 人 で よ り 多 く の 人 員 が 選 任 さ れ て い た よ う に 、理 事 の 合 計 で 見 て も 同 じ 傾 向 が 得 ら れ た 。 た だ し 、 社 団 法 人 で は 、 1 ~ 5 人 と い う 最 小 の 区 間 も 多 く 選 択 さ れ て い る 。 理 事 全 体 の 平 均 人 数 は 、1 2 . 3 人 で あ っ た が 、社 団 ・ 財 団 ご と に 平 均 を 算 出 す る と 、社 団 法 人 で は 1 7 . 1 人 、 財 団 法 人 で は 1 0 . 6 人 と な る 。
表 7 社 団 ・ 財 団 か ら 見 た 理 事 の 選 任 人 数 の 合 計 1 ~ 5
人 6 ~ 1 0 人
1 1 ~ 1 5 人
1 6 ~ 2 0 人
2 1 ~ 2 5 人
2 6 ~ 3 0 人
3 1 ~ 3 5 人
3 6 ~ 4 0 人
4 1 ~ 4 5 人
4 6 ~ 5 0 人
5 1 人 以 上
合 計
社 団 法 人 件 数 2 4 1 1 1 6 5 1 1 3 2 0 3 1 3 7 9
割 合 ( % ) 3 0 . 4 1 3 . 9 2 0 . 3 6 . 3 1 3 . 9 3 . 8 2 . 5 0 . 0 3 . 8 1 . 3 3 . 8 1 0 0 . 0 調 整 済 み 残 差 3 . 0 - 4 . 5 - 1 . 3 - 0 . 8 3 . 0 1 . 4 2 . 5 - 0 . 6 3 . 0 1 . 7 2 . 3
財 団 法 人 件 数 3 6 9 9 6 5 2 2 1 0 3 0 1 0 0 1 2 3 7
割 合 ( % ) 1 5 . 2 4 1 . 8 2 7 . 4 9 . 3 4 . 2 1 . 3 0 . 0 0 . 4 0 . 0 0 . 0 0 . 4 1 0 0 . 0 調 整 済 み 残 差 - 3 . 0 4 . 5 1 . 3 0 . 8 - 3 . 0 - 1 . 4 - 2 . 5 0 . 6 - 3 . 0 - 1 . 7 - 2 . 3
合 計 6 0 1 1 0 8 1 2 7 2 1 6 2 1 3 1 4 3 1 6
( 注 ) カ イ2乗 値5 6 . 2 5 8 、 自 由 度1 0 、 有 意 確 率0 . 0 0 0 。 社 団 法 人 ・ 財 団 法 人 以 外 の 組 織 形 態 及 び 組 織 形 態 が 無 回 答 の も の ( 欠 損 値 ) を 表 中 に 示 し て い な い の で 、 合 計 数 は 表 4 の 件 数 と 一 致 し な い 。 社 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 理 事 合 計 の 平 均 値1 7 . 1 、 標 準 偏 差 2 4 . 2 、 最 小 値 1 、 最 大 値1 8 7 。 財 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 理 事 合 計 の 平 均 値1 0 . 6 、 標 準 偏 差 6 . 2 、 最 小 値1 、 最 大 値 5 5 。 理 事 長 ・ 副 理 事 長 が い る 場 合 は 加 え て い る 。
最 後 に 、 監 事 に つ い て で あ る 。 監 事 の 選 任 人 数 は 、 7 5 . 8 % が 2 人 と い う 回 答 に 集 中 し て い た が 、 表8に 示 し た 社 団 ・ 財 団 ご と の 監 事 の 選 任 人 数 を 見 る と 、 社 団 法 人 で は 、 財 団 法 人 に 比 べ て 、3人 ~ 5人 の 範 囲 で 多 く の 監 事 を 置 く 傾 向 に あ る こ と が 分 か る 。他 方 、財 団 法 人 で は 、社 団 法 人 と 比 べ る と 、2人 と い う 最 小 人 数 を 選 択 す る 傾 向 が 強 く 出 て い る( 調 整 済 み 残 差 4 . 6 )。 平 均 を 取 る と 、 社 団 法 人 の 監 事 は 2. 5人 、 財 団 法 人 の 監 事 は 2 . 1 人 と 大 差 は な い が 、 財 団 法 人 で は 、 最 小 人 数 の 2人 で あ る と い う ケ ー ス が 多 い と す る と 、 財 団 法 人 で は 監 事 の 他 に 評 議 員 を 置 か な け れ ば な ら な い の で 、 二 重 の 意 味 で の 監 視 監 督 を 受 け る こ と を 嫌 う と い う こ と で あ ろ う か 。 あ る い は 、 評 議 員 が 置 か れ 、 評 議 員 会 が 開 催 さ れ る の で 、 監 事 の 数 は そ れ ほ ど 多 く な く て も セ ル フ コ ン ト ロ ー ル が 効 く と 考 え ら れ て い る の だ ろ う か 。
表 8 社 団 ・ 財 団 か ら 見 た 監 事 の 選 任 人 数
1人 2人 3人 4人 5人 合 計
社 団 法 人 件 数 3 4 4 2 1 7 2 7 7
調 整 済 み 残 差 0 . 0 - 4 . 6 3 . 2 3 . 4 2 . 5
財 団 法 人 件 数 9 1 9 5 2 8 3 0 2 3 5
調 整 済 み 残 差 0 . 0 4 . 6 - 3 . 2 - 3 . 4 - 2 . 5
合 計 1 2 2 3 9 4 9 1 0 2 3 1 2
( 注 ) カ イ 2乗 値 3 0 . 9 1 8 、 自 由 度 4 、 有 意 確 率 0 . 0 0 0 。 社 団 法 人 ・ 財 団 法 人 以 外 の 組 織 形 態 及 び 組 織 形 態 が 無 回 答 の も の ( 欠 損 値 ) を 表 中 に 示 し て い な い の で 、 表 1 の 合 計 と 一 致 し な い 。 社 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 監 事 の 平 均 値2 . 5 、 標 準 偏 差 0 . 8 、 最 小 値 1 、 最 大 値 5 。 財 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 監 事 の 平 均 値2 . 1 、 標 準 偏 差0 . 4 、 最 小 値1 、 最 大 値5 。
Ⅲ 評 議 員 の 人 数
役 職 者 で は な い が 、 評 議 員 に つ い て も そ の 選 任 人 数 を 調 査 し て い る
( 1 6 )
。 表 9に あ る 評 議 員 の 人 数 分 布 は 、 表1に 示 し た 役 職 者 の 人 数 分 布 、 と り わ け 専 務 理 事 、 常 務 理 事 、 使 用 人 兼 務 理 事 の 人 数 分 布 と は だ い ぶ 異 な っ て い る が 、外 部 理 事 と は や や 類 似 性 が 認 め ら れ る 。 外 部 理 事 は 多 く の 法 人 に お い て5人 以 上 選 任 し て い る と い う 状 況 で あ っ た が 、 評 議 員 に お い て も 同 様 に 5人 以 上 選 任 し て い る と い う 回 答 が 多 く を 占 め て い る 。 2 1 1件 の う ち 9 8 . 1 % の 2 0 7件 が 5 人 以 上 選 任 と い う 回 答 で あ っ た 。 5人 以 上 の 人 数 分 布 に 関 し て 、 実 際 に 何 人 が 選 任 さ れ て い る か は 表1 0に 纏 め て い る 。
表 9 評 議 員 の 選 任 人 数 評 議 員 件 数
割 合 ( % )
1人 - -
2人 - -
3人 2 0 . 9 4人 2 0 . 9 5人 以 上 2 0 7 9 8 . 1 合 計 2 1 1 1 0 0 . 0
( 注 ) 集 計 可 能 な 調 査 票3 2 6件 の う ち 、 有 効 回 答3 2 6件 、 欠 損 値0 。
表1 0 評 議 員 の 人 数
人 数 件 数 割 合 ( % )
3 ~ 5人 1 0 4 . 7
6 ~ 1 0人 8 1 3 8 . 4
1 1 ~ 1 5人 6 3 2 9 . 9 1 6 ~ 2 0人 2 4 1 1 . 4
2 1 ~ 2 5人 8 3 . 8
2 6 ~ 3 0人 6 2 . 8
3 1 ~ 3 5人 4 1 . 9
3 6 ~ 4 0人 4 1 . 9
4 1 ~ 4 5人 4 1 . 9
4 6 ~ 5 0人 2 0 . 9
5 1人 以 上 5 2 . 4
合 計 2 1 1 1 0 0 . 0
( 注 ) 平 均 値1 5 . 1 、中 央 値1 1 、最 頻 値7 、標 準 偏 差1 2 . 3 、最 小 値3 、最 大 値9 9 。最 小 値3は2件 ( 0 . 9 % ) 。 5 1人 以 上 の5件 は 、 5 1人 ( 1件 ) 、 5 2人 ( 1件 ) 、 6 5人 ( 1件 ) 、 6 9人 ( 1 件 ) 、 9 9人 ( 1 件 ) で あ る 。
評 議 員 は 、平 均 で1 5 .1人 、最 小 で3人 、最 大 で9 9人 選 任 さ れ て い る と い う こ と で あ る 。 標 準 偏 差 が 1 2 . 3 と い う こ と で あ る か ら 、 外 部 理 事( ま た は 非 常 勤 理 事 )と 同 じ く 、 人 数 分
布 の バ ラ ツ キ は 大 き い と 言 っ て よ い だ ろ う 。 評 議 員 の 最 小 の 選 任 人 数 が3人 と い う の は 、 一 般 財 団 法 人 及 び 公 益 財 団 法 人 に お い て は 、 評 議 員 は3人 以 上 で な け れ ば な ら な い と 法 律 で 定 め ら れ て い る か ら で あ る
( 1 7 )
。 ち な み に 、 人 数 の 上 限 に つ い て 特 に 規 定 は な い 。 こ こ で 、 評 議 員 と は 評 議 員 会 を 構 成 す る 法 定 機 関 で あ り 、 通 常 は 財 団 法 人 に 置 か れ る 。 法 定 機 関 と 言 っ て も 理 事 や 監 事 の よ う な 法 律 で 定 義 さ れ た 役 員 の 立 場 に は な い 。 評 議 員 の 選 任 と 解 任 の 方 法 は 、 定 款 の 必 要 記 載 事 項 と さ れ 、 理 事 又 は 理 事 会 が 評 議 員 を 選 任 し 、 解 任 す る 旨 の 定 款 の 定 め は 、そ の 効 力 を 有 し な い
( 1 8 )
と さ れ る 。こ れ は 、評 議 員 会 に は 、理 事 会 の 意 思 決 定 及 び 理 事 の 業 務 執 行 を 監 督・監 視 な い し 牽 制 す る 権 限 が 付 与 さ れ て い る か ら で あ る 。 評 議 員 会 の 構 成 員 で あ る 評 議 員 を 理 事 が 選 任 す る こ と に な る と 、 監 視 さ れ る 側 が 監 視 者 を 選 ぶ と い う こ と に な り 、 ガ バ ナ ン ス の 根 本 が 崩 れ て し ま う 。
評 議 員 会 の 権 限 を 一 部 示 し て お く と 、 評 議 員 会 の 普 通 決 議 事 項 と し て は 、 理 事 ・ 監 事 ・ 会 計 監 査 人 の 選 任 、理 事 ・ 会 計 監 査 人 の 解 任
( 1 9 )
、理 事 ・ 監 事 の 報 酬 等 、法 人 に 対 す る 損 害 賠 償 責 任 の 一 部 免 除 を 受 け た 理 事 ・ 監 事 ・ 会 計 監 査 人 に 対 す る 退 職 慰 労 金 等 の 支 給 、 計 算 書 類( 貸 借 対 照 表 及 び 損 益 計 算 書 )、財 産 目 録 及 び キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー 計 算 書 の 承 認 な ど が あ る
( 2 0 )
。こ の 他 、組 織 の 存 続 を 左 右 す る よ う な 、ま た 組 織 の 基 本 的 な 組 成 を 変 更 す る よ う な 重 要 な 経 営 事 項 も 特 別 決 議 事 項 と し て 評 議 員 会 の 決 議 事 項 と な っ て い る
( 2 1 )
。ま た 、評 議 員 は 、 理 事 や 監 事 に 対 し て 、 特 定 の 事 項 に つ い て 評 議 員 会 で 説 明 を す る よ う 求 め る こ と が で き る
( 2 2 )
。た だ し 、評 議 員 会 で 決 議 で き る 事 項 は 、法 律 に 規 定 さ れ た 事 項 及 び 定 款 で 定 め ら れ た 事 項 に 限 ら れ る
( 2 3 )
。評 議 員 が 個 人 と し て 行 使 で き る 権 限 も あ る が 、多 く は 、評 議 員 会 と い う 会 議 体 の 決 議 と し て 意 思 決 定 が 示 さ れ 、 権 限 が 行 使 さ れ る 。
さ て 、表1 1に 社 団・財 団 ご と に 集 計 し た 評 議 員 の 人 数 を 纏 め て い る 。一 般 社 団 法 人 や 公 益 社 団 法 人 な ど の 社 団 の 形 式 を と る 組 織 形 態( 社 団 法 人 )に お い て 、評 議 員 を 置 く 旨 定 め た 規 定 は な い が( 法 律 で 義 務 付 け ら れ て い な い が )、 表 1 1 を 見 る と 、 社 団 法 人 で 評 議 員 を 置 い て い る 法 人 も あ る こ と が 示 さ れ て い る 。 も ち ろ ん 特 例 社 団 法 人 に お い て も 、 評 議 員 を 置 く 旨 の 規 定 は な か っ た 。 社 団 法 人 で 評 議 員 を 置 い て い る の は 全 部 で 9件 で あ り 、 そ の 内 訳 は 特 例 社 団 法 人 で 4件 、 一 般 社 団 法 人 で 3件 、 公 益 社 団 法 人 で 2件 で あ る 。 こ の 中 に は 、 か な り 多 数 の 評 議 員 を 置 い て い る 社 団 法 人 も 見 ら れ る 。参 考 ま で に 示 し て お く と 、4 1 ~ 5 0人 の 区 間 に2件( 調 整 済 み 残 差4 . 5 )あ る が 、2件 と も4 3人 の 監 事 を 選 任 し て い る 社 団 法 人 で あ り 、 5 1 人 以 上 の 区 間 の 1 件( 調 整 済 み 残 差 2 . 0 )は 99 人 の 監 事 を 選 任 し て い る 社 団 法 人 で あ る 。 こ の よ う に 、 な ぜ 社 団 法 人 で 評 議 員 を 置 い て い る の だ ろ う か 。 そ も そ も 社 団 法 人 で は 、 社 員 総 会 が 設 置 さ れ る の で 、 理 事 会 や 理 事 の 業 務 執 行 に 対 す る 牽 制 ・ 監 視 監 督 の 機 能 は そ の 構 造 上 備 え て い る は ず で あ る が 、 チ ェ ッ ク 構 造 と し て は 不 十 分 な の で あ ろ う か 。 社 団 法 人 で 、 法 律 で 求 め ら れ て い る 機 関 の 他 に 、 評 議 員 ・ 評 議 員 会 ま で を 設 置 し て し ま う
と 、 理 事 の 実 質 的 権 限 と い う か 、 理 事 長 が そ の 裁 量 で 思 い 通 り に 動 か せ る 範 囲 は 相 応 に 狭 く な ろ う 。 理 事 長 か ら す る と 、 か な り 窮 屈 な 構 造 で は な い か と 推 察 す る の は 考 え 過 ぎ か 。
当 然 の ご と く 評 議 員 を 置 い て い る の は ほ と ん ど 財 団 法 人 と い う こ と に な る が 、 そ の 選 任 人 数 は お お よ そ 1 0人 前 後 に 集 中 し て お り 、多 数( こ こ で は4 1人 以 上 )の 評 議 員 を 置 い て い る 件 数 割 合 は 、社 団 法 人 と 比 べ る と 少 な く な っ て い る 。財 団 法 人 で は 、評 議 員1 0人 ま で の 区 分 で 財 団 法 人 全 体 の44 %( 9件 と7 8件 の 合 計 )を 占 め 、1 5人 ま で に な る と 全 体 の7 4 . 5 %
( 1 4 6件 )を 占 め て い る 。財 団 法 人 の 評 議 員 の 人 数 に つ い て 平 均 を と る と 、1 4 . 2人 と な る 。 な お 、 社 団 法 人 の 評 議 員 の 平 均 は 、 2 9 . 9人 で あ る 。
表1 1 社 団 ・ 財 団 か ら 見 た 評 議 員 の 選 任 人 数 1 ~ 5
人 6 ~ 1 0 人
1 1 ~ 1 5 人
1 6 ~ 2 0 人
2 1 ~ 2 5 人
2 6 ~ 3 0 人
3 1 ~ 3 5 人
3 6 ~ 4 0 人
4 1 ~ 4 5 人
4 6 ~ 5 0 人
5 1 人 以 上
合 計
社 団 法 人 件 数 0 2 2 1 1 0 0 0 2 0 1 9
調 整 済 み 残 差 - 0 . 7 - 1 . 1 - 0 . 5 - 0 . 1 1 . 1 - 0 . 5 - 0 . 4 - 0 . 4 4 . 5 - 0 . 3 2 . 0
財 団 法 人 件 数 9 7 8 5 9 2 3 7 6 4 3 2 2 3 1 9 6
調 整 済 み 残 差 0 . 7 1 . 1 0 . 5 0 . 1 - 1 . 1 0 . 5 0 . 4 0 . 4 - 4 . 5 0 . 3 - 2 . 0
件 数 9 8 0 6 1 2 4 8 6 4 3 4 2 4 2 0 5
( 注 ) カ イ2乗 値2 7 . 0 9 0 、 自 由 度1 0 、 有 意 確 率0 . 0 0 3 。 社 団 法 人 ・ 財 団 法 人 以 外 の 組 織 形 態 及 び 組 織 形 態 が 無 回 答 の も の ( 欠 損 値 ) を 表 中 に 示 し て い な い の で 、 表 1 ・ 表 4 の 合 計 と 一 致 し な い 。 社 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 評 議 員 の 平 均 値2 9 . 9 、標 準 偏 差2 9 . 3 、最 小 値7 、最 大 値9 9 。財 団 法 人 で 選 任 さ れ て い る 評 議 員 の 平 均 値1 4 . 2 、 標 準 偏 差 1 0 . 3 、 最 小 値3 、 最 大 値6 9 。
Ⅳ 会 計 監 査 人
会 計 監 査 人( 公 認 会 計 士 ま た は 監 査 法 人 )を 置 い て い る か ど う か と い う 項 目 に つ い て は 、 会 計 監 査 人 を 置 い て い る と い う 回 答 が 7 8 件( 2 4 . 6 % )、 置 い て い な い と い う 回 答 が 2 3 9 件
( 7 5 . 4 % )で あ っ た 。な お 、集 計 可 能 な 調 査 票32 6件 の う ち 、本 調 査 項 目 の 有 効 回 答 は 3 1 7 件 、 欠 損 値 は 9件 で あ る 。 法 律 上 、 大 規 模 一 般 社 団 法 人 ・ 大 規 模 一 般 財 団 法 人 で あ れ ば 会 計 監 査 人 を 置 か な け れ ば な ら な い が
( 2 4 )
、 法 人 の 規 模 が 一 定 に 達 し な け れ ば 任 意 と さ れ る 。 一 般 社 団 法 人 及 び 一 般 財 団 法 人 に 関 す る 法 律 で は 、大 規 模 一 般 社 団 法 人・一 般 財 団 法 人 は 、 最 終 事 業 年 度 に 係 る 貸 借 対 照 表 の 負 債 の 部 に 計 上 し た 額 の 合 計 額 が20 0億 円 以 上 で あ る 法 人 と 定 義 さ れ て い る
( 2 5 )
。ま た 、公 益 社 団 法 人・ 公 益 財 団 法 人 で は 、公 益 認 定 の 申 請 を す る 際 に 会 計 監 査 人 を 置 い て い る こ と が 求 め ら れ る の で 、 本 来 で あ れ ば 会 計 監 査 人 を 置 い て い る も の と さ れ る が 、 こ ち ら も 特 定 の 勘 定 の 額 が 一 定 の 基 準 に 達 し な け れ ば そ の 必 要 は な い
( 2 6 )
。具 体 的 に は 、最 終 事 業 年 度 に 係 る 収 益 の 額1, 0 0 0億 円 、費 用 及 び 損 失 の 額 1 , 0 0 0億 円 及 び 負 債 の 額 5 0億 と い う 基 準 が 設 け ら れ て い て 、こ の3つ の 勘 定 の 額 に い ず れ も 達 し て い
な い 場 合 は 、会 計 監 査 人 を 置 く こ と は 法 律 で は 求 め ら れ て い な い
( 2 7 )
。一 般 社 団 法 人・一 般 財 団 法 人 に つ い て は 合 計 5 7 件 の う ち 会 計 監 査 人 を お い て い る の は 1 4件 の 2 4 . 6 % 、 公 益 社 団 法 人 ・ 公 益 財 団 法 人 に つ い て は 合 計 1 0 7件 の う ち 2 9件 の 2 7 . 1 % で あ る 。 な お 、 法 的 に 要 請 さ れ る 立 場 で は な い が 、 任 意 で 会 計 監 査 人 を 置 い て い る と い う ケ ー ス も あ る こ と を 付 し て お く
( 2 8 )
。
Ⅴ 職 員 の 人 数 と 組 織 形 態
法 人 に 雇 用 さ れ て い る 常 勤 職 員 と 非 常 勤 職 員 の 人 数 を 示 す 。ま ず 、表1 2は 常 勤 職 員 の 人 数 を 纏 め た も の で あ る 。 平 均 で 4 3 . 9 人 、 最 小 人 数 は ゼ ロ( 常 勤 職 員 な し )と い う こ と で あ っ た が 、 最 も 多 い と こ ろ で は2 , 0 0 0人 と い う 回 答 が あ っ た 。 表 か ら 明 ら か な よ う に 、 多 く の 回 答 が1 0人 前 後 に 集 中 し て お り 、 1 5人 ま で 全 体 の 約 5割 、 2 0人 ま で に な る と 約 6割 を 占 め る こ と に な る 。 表 で は 5人 刻 み で 3 0 0 人 ま で 載 せ て い る が 、 1 0 0人 を 超 え る と 件 数 は ま ば ら に な る 。1 0 1人 以 上 の 件 数 を 全 て 合 計 す る と 、全 部 で2 8件( 全 体 の 8 . 7 0 % )で あ る 。 社 団 か 財 団 か に よ っ て 常 勤 職 員 の 平 均 を と る と 、 社 団 法 人 で は 4 6 . 9 人( 標 準 偏 差 2 2 5 . 6 )、 財 団 法 人 で は 3 9 . 0人( 標 準 偏 差7 1 . 4 )と な る 。 よ っ て 、 組 織 形 態 に よ る 平 均 人 数 の 差 は 約 8 人 で あ る 。 社 団 か 財 団 か と い う 組 織 形 態 の 違 い に よ っ て 雇 用 さ れ る 常 勤 職 員 の 人 数 に 差 が あ る か ど う か に つ い てt検 定 を 行 っ た と こ ろ 、 常 勤 職 員 の 平 均 人 数 に 関 し て は 社 団 ・ 財 団 に よ る 差 は な か っ た( 両 者 の 平 均 値 の 差 は 有 意 で は な い 。 t 値 0 . 4 7 4 、 自 由 度 3 1 0 、 有 意 確 率 0 . 6 3 6 )。
表 1 2 常 勤 職 員 の 人 数
範 囲 件 数
割 合 ( % )
範 囲 件 数
割 合 ( % )
範 囲 件 数
割 合 ( % ) 0人 1 0 . 3 1 0 1 ~ 1 0 5人 - - 2 0 6 ~ 2 1 0人 - - 1 ~ 5人 7 3 2 2 . 7 1 0 6 ~ 1 1 0人 2 0 . 6 2 1 1 ~ 2 1 5人 - - 6 ~ 1 0人 5 6 1 7 . 4 1 1 1 ~ 1 1 5人 - - 2 1 6 ~ 2 2 0人 - - 1 1 ~ 1 5人 3 5 1 0 . 9 1 1 6 ~ 1 2 0人 3 0 . 9 2 2 1 ~ 2 2 5人 - - 1 6 ~ 2 0人 3 3 1 0 . 2 1 2 1 ~ 1 2 5人 2 0 . 6 2 2 6 ~ 2 3 0人 1 0 . 3 2 1 ~ 2 5人 1 3 4 . 0 1 2 6 ~ 1 3 0人 1 0 . 3 2 3 1 ~ 2 3 5人 - - 2 6 ~ 3 0人 1 7 5 . 3 1 3 1 ~ 1 3 5人 2 0 . 6 2 3 6 ~ 2 4 0人 - - 3 1 ~ 3 5人 1 3 4 . 0 1 3 6 ~ 1 4 0人 1 0 . 3 2 4 1 ~ 2 4 5人 - - 3 6 ~ 4 0人 6 1 . 9 1 4 1 ~ 1 4 5人 1 0 . 3 2 4 6 ~ 2 5 0人 1 0 . 3 4 1 ~ 4 5人 1 4 4 . 3 1 4 6 ~ 1 5 0人 1 0 . 3 2 5 0 ~ 2 5 4人 - - 4 6 ~ 5 0人 4 1 . 2 1 5 1 ~ 1 5 5人 1 0 . 3 2 5 5 ~ 2 5 9人 - - 5 1 ~ 5 5人 5 1 . 6 1 5 6 ~ 1 6 0人 - - 2 6 1 ~ 2 6 5人 1 0 . 3 5 6 ~ 6 0人 8 2 . 5 1 6 0 ~ 1 6 4人 - - 2 6 6 ~ 2 7 0人 - - 6 1 ~ 6 5人 1 0 . 3 1 6 6 ~ 1 7 0人 1 0 . 3 2 7 1 ~ 2 7 5人 - -