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読 点の 使 用 とそ の 決 定要 素 につ いて 一一 「構造 」 と 「長 さ」か ら一

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(1)

読 点の 使 用 とそ の 決 定要 素 につ いて 一 一 「 構造 」 と 「長 さ」か ら一

岩 畑 貴 弘

1.は じ め に

日本 語 に は、 「読 点 」 と呼 ば れ(「 て ん 」 「テ ン」 「点 」 と呼 ばれ る こ と も あ る)、 文 中 に頻 繁 に用 い られ る符 号 が あ る。以 下 の文 を参 照 い た だ きたい 。

(1)こ こ数 年 の 日本 の夏 は、 地 球 温 暖 化の影響 で 暑 くな りま した 。

この 文 にお い て使 用 され 、 「、」 で 表 され て い る もの が 「読 点 」 で あ る。

この 「読 点」 に関 し、 あ る国語 辞 典 で は以 下 の よ うに説 明 して あ る1。

(2) 【読 点 】 文 章 を書 くと き、 切 れ ・続 き を明 らか にす るた め に、 文 の 中 の 意 味 の切 れ め につ け る符 号 。 普通 「、」 を用 い る。

別 の 国語 辞 典で は 「ply.」 は以 下 の よ うに説 明 して あ る2。

(3)【 読 点 】文 中 の切 れ め に打 つ点 。 「、」。

これ らの説 明 は辞 書 の記 載 内容 と して は もち ろん充分 で あ るが、何 が

「 切 れ」 「 続 き」 「 切 れめ」 であるか判然 としないため、実 際 に読点が どの よ

うに使 われ るかの説 明 と しては不充 分であ る3。そ して実 際 の読 点の使 用 は

(2)

52

1‑2行 で は説 明 し きれ な い ほ ど複雑 で あ る。(読 点 の 使 用 法 が 確 立 され て い な い こ と もこ の複 雑 さ に拍 車 をか けて い る0因 と思 わ れ る 。比 毛1992参 照 。)

目的や 分 析 手 法 は大 幅 に異 な るが 、 「読 点」 に関 す る論 文 ・論 考 等 は数 多 く存 在 す る。 岩 淵(1960)、 本 多(1976)、 中村(1998)、 大 類(1990、

1995、1998)な ど は、 良 い 文 章 を作 成 す る た め に は どの よ う に読 点 を打 っ た ら良 い か と の観 点 か らの 検 討 を して い る 。 文 部 省 国 語 調 査 室(1946)、

総 理 庁 ・文 部省(1949)は 、 読 点 は こ う使 用 す べ き とい う規 則 を提 唱 して い る。 分 類 的 な研 究 と して永 野(1958)、 平 井(1986)に よ る もの が あ る。

本研 究 との 直 接 的 関係 は薄 い が 、 長尾(1984)、 岡崎(1995)な どに よ る 機 械 翻 訳 の見 地 か ら見 た研 究 も少 な くな い 。 高 木(1974)は101人 に ア ン ケ ー トの形 で読 点 の つ い て い な い 文 章 に読 点 をつ け て も らい 、 そ の 中 の 規 則 性 を さ ぐる とい う研 究 を して い る。 加 藤(1977)、 土 屋(1988)は 広 告 表 現 に使 わ れ た句 読 点 に 考 察 を加 え て い る。 ま た 、 斎 賀(1959)や 岩 畑 (2002)は 文 章 間 の 読 点 の 多 寡 の差 異 に言 及 して い る。 斎 賀 の 示 した デ ー タか らは、 文 章 に よ って読 点頻 度 に数倍 の 開 きが あ る こ とが わか る。

使 用 法 に曖 昧 な 印 象 が あ る読 点 で は あ るが 、 い くつ もの先 行 研 究 が 示 す よ うに 、 読 点 が 打 た れ る箇 所 には歴 然 と した 傾 向が あ る。 例 え ば節 の 間 に 打 た れ る こ とが 多 い 、 「は」 が つ い た主 題 の 後 に打 た れ る こ とが 多 い 、 な ど

で あ る。 そ れぞ れ の例 を以 下 に あ げ る。

(4}

(5}

行雄 が駅前 の喫茶店 にふ ら りと立 ち寄 る と、いつ ものメ ンバ ーが 揃 ってい た。

厳 しい 自然 の中で生 まれ育 ったその男達 は、決 して希望 を失った

わけでは なかった。

(3)

読.,.の使 用 とそ の 決 定 要素 につ い て一 「構 造 」 と 「長 さ」 か ら53

(4)の 読点 は従属節 と主節 の 間に打 たれた もの、(5)の 読 点 は主題名詞句 の後 に打 たれた もので、 それぞ れ 自然 な読点使用 と言 え よう。

しか しなが ら、節 や主題 とい った文 の要 素 を基 に した条件 のみで は読 点 使 用 を説明す るの は不 十分 であ る。 平井(1986)が 言及 してい るよ うに、

文 の 「 長 さ」 が読点 に影響 を与 えるか らであ る。例 えば以下 の例 を見 てい ただ きたい。

(6)太 郎君 が本 当 にここにや って来た ら、我 々も覚悟 を決め て出かけ た方が よいか も知 れない。

この 読 点 は 自然 で あ る。 そ して、

うにや や 不 自然 な文 に な る。

もしこの読 点が なければ以下 の文 の よ

(7)?太 郎君が本 当に ここにや って来た ら我 々 も覚 悟を決 めて出かけ た方が よいか も知れ ない。

「 太郎 君が本当 にここにや って来 た ら」 と 「 我 々 も覚 悟を決 めて出か けた方 が よいか も知れ ない」 の間 の位 置 は従属節 と主節 の問の位 置 であ る。前 述 した ように節 の問の位 置 は読点が打 たれ るこ とが多い ため、(6)は 自然 であ り(7)は不 自然 である と説明可能であ る。

しか し、この ように説明 して しまうと以下 の ような文が うま く説 明で きな

いo

(8)太 郎 が 来 た ら行 こ うか 。

従属 節 と主節 の間 の位 置 に読点が ない に もかか わ らず 、 この文 は完全 に

(4)

自然 であ る。 それ ばか りで な く、 同位 置 に読 点が 打ってあ る以 下の文 はや や不 自然 な印象 を与 える。

(9)?太 郎 が 来 た ら、 行 こ うか 。

「 太郎が 来た ら」 と 「 行 こうか」 の問の位 置 は節 の間の位 置であ るが 、そ こに(8)の よ うに読 点 を打 た ない こ とが 自然 で、(9)の よ うに読 点 を打つ こ とが 不 自然 となってい る。 これ は、節 の問 に読 点が打 たれ る とい う一般 に 言われてい る傾 向 に明 らか に反 して いる。(6)(7)と(8)(9)を見 れば一 目瞭然 であ るが 、そ れぞれの差 は明 らか に文 の長 さの差 で あ り、それが読点使 用 に影 響 してい る もの と思 われ る。

本論 文 で は、従来広範 に言及 されて きた文 の要素(主 題、節 な ど)に よ る条件 に加 え、文や句 の長 さに基づ く条件 を用 いて読 点使用 の説 明が うま くな される こ とを証 明す る ことを 目的 とす る。次節 で は、 まず 自説 の前提 となるべ き読 点 の分類一 「 絶対読 点」 と 「 相対読点」一 を提案 す る。 第3 節 で は、文 の要素 に よる条件 と長 さに基づ く条件 の両方が 読点使用 を説 明 す るため には重要 で ある ことを示 す。 第4節 ・第5節 で は、そ の説 の正 し

さを証 明す るため、文 の要素 に よる条件 と長 さに基 づ く条件 を取 り入 れ た 読 点使用 予測 モデ ルを提案 し、そ のモデ ルが実 際の読点 のデー タをうま く 説明す る ことを示 し、 よって読点 の決 定要素 は文の要素 に よる条件 と長 さ

に基づ く条件両方が必要で あるこ とを明示 的 に示 す。

2.「 絶 対 読 点 」 と 「相 対 読 点 」

読 点使用 の決定 条件 の検討 に入 る前 に、 本節 では読 点 をふ たつ にわけ る

分類 を提案 す る。前節 でみ た よ うに、文 の要素や長 さ と関係が あ る読点 の

他 に、 それ らとは関係 な く打 たれ る読 点が存在す るか らであ る。次 の例 を

(5)

読 点の使用とその決定要素について一 「構造」 と 「長さ」から一55

参 照 い た だ き た い 。

(10)a.お い 、 例 の 契 約 は ど うなっ た?

b.東 京 、 名古 屋 、大 阪 、福 岡 な どが 日本 で は大 都 市 だ 。 c.こ の 会社 に は通 常 、 融 資 を します 。

(a)で は、呼 びか けの語 「 お い」 の後 に読 点が打 たれ、(b)で は並 列 の 語 句 の間 に読点 が打 たれ てい る。(b)の 場 合、 中点 「・」 が使 用 され る こ ともあ るが、読 点 も広 く用 い られ る。(c)は 、 この読 点が な けれ ば 「 通常 融 資」 とい うひ とつの名詞句 として誤解釈 され る可能性 が生 じ、 これ を防 ぐために読 点が打 たれ てい る。 これ らの読点 はそれぞ れの箇所 に必ず打 た れ な くて はな らない。 これ らの文 に読 点が ない と以下 の ような文 になって

しま う。

(11)a.*お い例 の 契約 は どう な った?

b.ホ 東京 名古 屋 大 阪福 岡 な どが 日本 で は大 都 市 だ 。 c.*こ の 会社 に は通 常 融 資 を します 。

(a)(b)に 関 して は読点が なければ明 らか に不 自然 な文 とな る。(c)に 関 して は、上述 した ような 「 通常融 資」 とい う解釈 の可能性 が出 て きて しま う。 したが って、(a)(b)に おい ては必ず読 点が必 要で あ る し、(c)に 関 し ては曖昧性 を避 け よ うと思 えば読点が必 ず必要 となる。 この ような、長 さ や構 造 とは無関係 で、絶 対 に必 要 な読点 を まとめ て 「 絶対 読点」 と呼ぶ こ

とにす る。以下 に 「 絶対読 点」 の他 の例 をあげる。

(12)a.敬 一郎 、お 前 の車 は最 近 調 子 が 良 くない み た い だ な。

(6)

b.え 一、 本 日はお 忙 しい 中 お 集 ま り くだ さい ま して 誠 にあ りが と うご ざい ます 。

c.由 香 、 惣0、 健 次 郎 、 み ん ない い や つ らだ 。 d.こ こで は、 は き もの を脱 ぐ。

e.こ こで 、 は きもの を脱 ぐ。

f.二 重 に 曲げ 、 て くび にか け る数 珠。

g.二 重 に 曲 げ て 、 くび にか け る数 珠 。

h.孝 一 はパ イ ロ ッ ト、 しか も国際 線 のパ イ ロ ッ トに な りた か っ た。

この ような、絶対 に必要 な読点 をま とめ て 「 絶対読点」と呼 ぶ ことにす る。

これ に対 し、読 点 の なか には前 節 で もみ た ように文 の要 素や長 さに影響 され る読点が存在 す る。 それ らの読点 は、前 述 の絶対 読点 とはそ の性 質上 明 らか に異 なる。 この よ うな読 点 をそ の性 質 か ら 「 相対読 点」 と呼 ぶ。本 論 文 は、文 内の条件 が どの ように読点使用 と関係 してい るか とい うこ との 考 察が 目的 であ るの で、 文 内の条件 と無 関係 である 「 絶 対読 点」 は考 察の 対 象 とはせ ず、以 下 に提案 かつ検討 す る説 はあ くまで も相対 読点 に適用 さ れ る もの とす る4。

3.読 点 の 決 定 条 件 に つ い て

第1節 の末尾 にお い て、文 や句 の 「 長 さ」 と読点 の打 点箇所 の相 関関係

につい て例 を挙 げ なが ら述べ たが、読 点 とい うもの の性格 を考 えれ ばそれ

は至極 妥 当であ る と思わ れ る。読点 に よって通常読 み手 はあ る種 の ポーズ

をその箇所 に挿入す る。文や句 が長 けれ ばそ れだ けポーズ も数多 く必要 と

なろ うし、文 や句 が短 けれ ばポー ズの必 要性 もそれ ほ ど大 き くない。 した

が って、文や句 の長 さと読点使用 に相 関関係 があ って も自然 と言 える5。

(7)

読..,の使用とその決定要素について一 「構造」と 「長さ」から一57

これ は次 の よ う に も表 現 で きる。 まず 、 以 下 の よ うな文 が あ る と しよ う。

「x」 は一 文 字 を表 す もの とす る。

(13}xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxo

この文 の文 字 数 が 「一 定 の 数」(何 文 字 を もっ て一 定 の数 とす る か は後 述) を超 え て い た ら 「長 す ぎる」 と して 、 「適 当 な個 所 」(こ れ も後 述)で 読 点 を もっ て分 割 す る。 す る と、 以 下 の よ うな文 とな る。

{14}xxxxxxxxxx,xxxxxxxxxxxxxxxxo

読 点 で分 割 され た 文 字 列 の そ れ ぞ れ の句 が そ れ で も まだ 長 す ぎ る場 合 に は、 そ れ ぞ れ の 最 も適 当 な個 所 で読 点 を もって分 割 す る。

(15}xxxx,xxxxxx,xxxxxxx,xxxxxxxxxo

この よ うに して、 「長 す ぎ る」 文 が 読 点 に よ っ て分 割 され てい くとい う こ とで あ る。

で は具 体 的 に どの よ う に 「長 さ」 と読 点 が 関 わ っ て い るの か検 討 を始 め て み よ う。 まず 以 下 の 一 連 の 例 を見 てい た だ きた い 。

(16)a.ok僕 は大 学 生 です 。 b.??僕 は、大 学 生 で す 。

(17)a.ok教 壇 の上 の椅 子に座 っ て い る人 は大 学 生 で す 。 b.ok教 壇 の上 の椅 子に座 っ て い る 人 は、 大 学 生 です 。

(18)a.ok僕 は以 前 か ら話 題 に な っ て い た 本 を新 宿 の紀 伊 国 屋 書

(8)

58

店 で と う と う買 っ た。

b.ok僕 は 、 以 前 か ら話 題 に な っ て い た本 を新 宿 の 紀 伊 国 屋 書 店 で とう と う買 った 。

これ らは全 て 、 「名 詞 句 」+「 は」で始 ま る 文 で あ り、 そ れ ぞ れ の(a)と (b)は 「名 詞 句+は 」の後 に読 点 が あ る か な い か の差 とな っ て い る。 そ して これ らの文 の うち、(16b)の み 読 点 に 関 して不 自然 な文 とな っ て い る。

続 い て以 下 の例 を参 照 い た だ きた い。 複 文 の例 で あ る。

(19)a.ok彼 が 来 た ら行 こ うか b.??彼 が 来 た ら、 行 こ うか。

(20)a.okも し太 郎 が 米 国 か ら は るば る来 た ら我 々 も出掛 け よ う。

b.okも し太 郎 が 米 国 か ら は るば る来 た ら、 我 々 も出掛 け よ う。

(16)〜(18)の 主 題 文 と(19)(20)の 複 文 の 例 にお い て、(16b)と(19b)の みが 不 自然 な 文 に な って い る の は 何 故 で あ ろ うか。 そ の 他 の 文 と比 較 す れ ば 、 こ れ らの 例 の 特 徴 は文 が 短 い こ とで あ る 。 こ こ か ら も読 点 の可 否 と

「長 さ」 との 問 に は相 関関 係 が あ る こ とが わ か る。

な お 、 こ こ で 問 題 と な る 「長 さ」 とは 、 文 にお け る読 点 以 前 の 部 分 の

「長 さ」 の こ とで は な く、 文 にお け る読 点 以 後 の部 分 の 「長 さ」 の こ とで も な い。 これ は、(18)の よ うな主 題 名 詞 句 が 短 い もの で も読 点 の使 用 が 不 自 然 で ない こ とや 、(17)の よ うに 主 題 名 詞句 以 後 の もの が 短 い もの で も、 そ

の読 点使 用 に 問 題 が な い こ とか ら も明 らか で あ る。 つ ま りこ こで 問題 とな る 「長 さJと は 文 全 体 と して の長 さで あ る。 事 実 、 不 自然 な読 点 使 用 とな っ て い る(16b)と 、 自然 な読...使 用 で あ る(17b)の 違 い は文 全 体 の 長 さ であ る。

(9)

読.,.の使 用 とそ の決 定 要素 につ い て 構 造」 と 「長 さ」 か ら一59

ここで、 もうひ とつの条件す なわち 「 文 の要素 による条件」 を確 認 して

お こ う。 以 下 の例 を見 て い た だ きた い。

(21)俊 夫が これ まで 内 にず っ とため こんで抑 えて きた不満 や ら不平 や らをぶち まけた。

この文 は長 さで言 えばか な り長い文 と言 えるが、読点が打 たれやす い と いわれてい る 「 節 の問」 や 「 『 は』がつい た主題 の後 の箇所」 とい う ものが 存在 しないため、読点 が ない の に特 に不 自然 でない文 となってい る。言 い 換 えれ ば、本文 に は構 造上分 割 しやすい個所 が存在 しないため読 点が な く

て も特 に不 自然 とな らない とい うこ とであ る。(構 造 と読点 の使用 の相 関関 係 に関 しては、岩畑(1999)が 検討 を加 えてい る。そ こではい くつか の結 論 が導 き出 されてい るが、 本論文 と関係 あ る もの として は、文 中の位置 に よって読 点が打 たれやす い ・打 たれ に くい とい う差が あ り、上位 の節点 の 分 か れ 目の方が よ り読点が打 たれや すい、 また いわゆ る従属 節 や主題句が 附加 され てい る と見 られ るS節 点 には読 点が非 常 に打 たれやす い、 な どの 結論 が出 され ている。)こ の ような句構造 で は、構 造 上の高い位置 ほ ど読点 が打 たれやす く、構 造上 の低 い位置 ほ とpl4点が打 たれに くい。 この ように 考 えれば、節 の問 に打 たれ やす い、 主題句 の後 には打 たれやす い とい う事 実 に も一 貫 した説 明が与 え られ る。 なお、文 の要素 に よる とい うこ とは以 上見 た ように文 の構 造 に よる とい うように言 い換 え可能 なた め、 以下文 の 要素 に よる条件 を 「 構 造条件」 と呼 ぶ。 同様 に長 さに基づ く条件 を 「 長 さ 条件」 と呼ぶ。

ここにおいて、読点使用 に関 して以下 の こ とが言 え るであろ う。

(22)相 対 読点 の使 用 は、読 点が打 たれ うる当該箇所 の構 造 条件 と長

(10)

さ条件 に よって決定 され る。

それで は具体 的 に言 って、 「 構 造条件」 とは どの ような条件 で、 「 長 さ条 件」 とは どの ような条件 で あるか。 また両 者 は どの よ うに関係 してい るの か。 これ らの疑 問 を次 節にて検討 したい と思 う。

4.読 点 の 決 定 要 素 に 関 す る 主 張 の 検 証

前節 で主張 した ような、読 点の打点 はその位 置の構 造 的特性(=構 造 条 件)と 関連す る箇所 の長 さ(=長 さ条件)に よって決定 され る とい う主張

を具体 的に して、本節 では以下 の ようなモデル を提案 す る。

それ では読 点の構 造条件 か ら見 てみ よ う。 あ る個所 に構 造上 読点が打 た れ やす いか ど うか とい うこ とを 「 読点 容易度」 とい う数値 で表す こと とす る。す なわ ち、 あ る個所 が節 の 間な どで あれ ば読点が打 たれやす い と して

「 読 点容易 度」 が高 い とし、 あ る個所 が例 えば隣 接 した 目的語 と動 詞の 間な どであ れば、読点 が打 たれ に くい として 「 読 点容易 度」が低 い とす る。そ して、 その よ うな読 点容易 度 を0か ら1ま で の値 で表 し、そ れ と文 中の主 な個所 の構造 との関係 を以下 の ように規定す る6。

(23}

節 ・主題など1

S

S 主 語0.6VP

動 詞 副 詞0.4VP

目的語0.2V

(11)

読 点の使 用 とそ の決 定 要 素 につ い て一 「構 造」 と 「長 さ」 か ら一 ・61

す なわち、句構 造 で言 っ てSに 附加 され てい る文の要素(重 文 ・複文 に お け る節 ・主題句 ・前置 され た句)と それ に続 く要素の 間の位置 は、上 記

の句構 造標 識で もわか る ように上位の位 置 にあ り、読点容易度 は1と す る7。

続 いて、その下の主語 の後の位 置 は読点容易度 は0.6、動詞副 詞句 の後 は0.4、

目的語 の後0.2とす る。

続 いて、長 さ条件 を以下の ように規定す る。 まず、「 長 さ」 に よって生 じ る読点 の必要性 の度合 い を 「 読点必要 度」 とい う値 で表す 。文 や句 が長 け れ ば読点 必要 度が 高 く、文や句 が 短 けれ ば読 点必 要度 は低 い もの とす る。

具体的 には以下の よ うに規定す る。

(24)読 点 が 打 た れ うる箇所 の 前 後 につ い て:

1.直 前 の読 点(も し くは文頭)か ら当該 箇 所 まで の文 字 数 ×0.06 2.当 該 箇所 か ら直後 の句 読 点 まで の文 字 数 ×o.os

(ただ し、 そ れ ぞ れ の値 は1を 最大 値 とす る。)

両 者 を足 して2で 割 った値(0〜1)を 「読 点必 要 度 」 とす る8。

当 該 箇 所 の 前 の句 の 長 さが5文 字 、 後 の 句 の 長 さが6文 字 で あ れ ば 、 (5Xo.os+6×o.os)/2で 、 読 点 必 要 度 は0.33と な る。 この 規 定 に よ り、 第2 節 で見 た よ うな一 連 の 文 の 読 点 に 関す る違 い(長 さ に よっ て 自然 ・不 自然

な どが変 わ る)を 表す こ とが 可 能 とな る9。

これ らの 「読 点 容 易 度」 「読 点 必 要 度」 とい う2つ の値 を用 いれ ば、検 証 の ため の予 測 モ デ ルが 構 築 可 能 とな る。

(25)読 点 予 測 モ デ ル:

(a)読 点 容 易 度(0‑1)x読 点必 要 度(0‑1)=読 点 予 測 値(0‑1) (b)α=そ の 文 章 に 固有 の値 と した時10:

(12)

読 点 予測 値>Q+0.1で あ れ ば読 点が 打 た れ る。

α 一〇.1<読 点予 測 値 く α+0.1で あ れ ば どち らで も よい。

読 点 予 測 値 く α 一〇.1であれ ば読 点 が 打 たれ ない 。

(a)で 示 した よ うに、 まず構 造 に基 づ く 「読 点容 易 度 」 の 値(0か ら1 の値)と 長 さに基 づ く 「読 点 必 要 度 」 の値(0か ら1の 値)を 乗 じて 、 読 点 予 測 値 を求 め る。 読 点 予 測 値 も当然0か ら1ま で の数 値 とな る。

そ の 文 章 にお い てa値 を0.5と す る な らば 、0.5+0.1す な わ ち読 点 予 測 値 がo.s以 上 で あ れ ば、 読 点 が 打 た れ る と予 測 され る。 そ して 、0.5‑0.1す な わ ち と読 点 予 測 値 が0.4以 下 で あ れ ば そ の値 を持 つ 位 置 に読 点 は打 た れ ない と予 測 す る。 また読 点 予 測 値 が0.4か らo.sの 問 で あ れ ば 読 点が あ って もな く て も良 い と予 測 す る こ とを示 す 。

や や 分 か りに くい か と思 われ るた め 、 実 際 の 例 を もっ て み て み よ う。 前 掲 の 例 を再 び参照 してい た だ きた い。

(26)a.ok僕 は学 生 で す 。 b.??僕 は、 学 生 で す 。

こ の(26)は 主 題 の 「は」 の 後 で あ りなが ら、 読 点 を打 つ と不 自然 に な る 例 で あ る。

読 点 の位 置 は主 題 句 の 後 で あ る ため 、(23)に 従 い読 点容 易 度 は1で あ る。

また 、 当該 文 は句 読 点 を除 き全 体 で6字 しか な く、 読 点 箇 所 の前 は2文 字 、 後 が4文 字 とな っ て い る。(24)に 従 う と読 点必 要 度 は以 下 の よ う に計 算 さ

れ る。

(27)読 点 打 点 箇 所 の 前0.06x2=0.12

(13)

読 点の使用とその決定要素について一 「構造」 と 「長 さ」か ら一63

読 点 打 点 箇 所 の 後0.06x4ニ0.24 読 点 必 要 度=(0.12+0.24)÷2=0.18

そ し て ・ こ の2つ の 値 を 乗 じ る と 以 下 の よ う な 読 点 予 測 値 が 求 め ら れ る:

(28)1(読 点 容 易 度)×0.18(読 点 必 要 度)≒0.2(読 点 予 測 値)

当 該 文 の 当 該 個 所 の 読 点予 測 値 は0.2と い う こ と に な る 。

(29)【 僕 は 】0.2【 学 生 で す 】

0.2と い う の は(25b)の ス ケ ー ル に従 え ば(こ こ で は α値 を デ フ ォ ー ル ト値 で あ る0.5と す る)、 そ の 個 所 に は 読 点 が 打 た れ な い と い う 予 測 が な さ れ 、 現 実 の(26)の 不 自然 さ と う ま く合 致 して い る。 した が っ て、(26a)は 自 然 な 文 で あ り、 反 面(26b)が 不 自然 な文 とな る こ とが 、 モ デ ル に よ りう ま

く説 明 され る。

続 い て次 の前 出 の文 を見 てみ よ う。 以 下 に(30)と して再 掲 す る。

(30)a.ok教 壇 の 上 の椅 子 に座 っ てい る人 は大 学 生 で す 。 b.ok教 壇 の上 の椅 子 に座 って い る人 は、 大 学 生 です 。

この 文 の 読 点 の位 置 は主 題 の 後 で あ るた め、 読 点 容 易 度 は1で あ る。 そ して句 読 点 を除 き全 体 で20文 字 、 当該 箇 所 の前 後 は そ れ ぞ れ15文 字 と5文 字 で あ る。(24)に 従 い 、読 点 必 要 度 は以 下 の よ うに計 算 され る。

(14)

46 )13(

読 点 打 点 箇 所 の 前0.06x15=0.9 読 点 打 点 箇 所 の 後0.06x5=0.3 読 点 必 要 度=(0.9+0.3)÷2=o.s

この2つ の値 をもとに計 算される読 点予測値 は:

(32)1(読 点 容 易 度)XO.6(読 点 必 要度)=o.s(読 点予 測 値)

で あ るの で、 当 該 文 の 当該 個 所 の 読 点 予 測 値 はo.sと い う こ とに な る。 こ の0.6と い う数 字 は 、 α値 を0.5と して(b)に 従 え ば、 打 た れ る場 合 も打 た れ な い場 合 もあ る とい う数 字 で あ る。 これ は、(30)が 読...が 打 た れ て も打 た れ な くて も どち らで もよい とい うこ と とう ま く合 致 して い る。

さ らに次 の前 出の 例 を検 討 してみ よ う。

(33)a.ok僕 は以 前 か ら話 題 に な っ て い た 本 を新 宿 の 紀 伊 国屋 書 店 で と うと う買 った 。

b.ok僕 は 、 以 前 か ら話 題 に な っ て い た 本 を新 宿 の 紀 伊 国 屋 書 店 で と う と う買 っ た。

この文 の 「 読点容易 度」 「 読 点必要 度」 「 読点予測値 」 はそれぞれ 以下の ように なる。

(34)読 点容易度 読点必要度 読点予測値

1 0.5s o.s

(主 題 句 の 後 の た め)

(読..,の 前2文 字 、 後31文 字) (1Xo.ss‑o.$)

(15)

読.,.の使用とその決定要素について一 「構造」と 「長さ」から一65

読 点 予 測値0.6は 、 当該 箇 所 が 読 点 を打 っ て も打 た な くて も よい こ とを予 測 して い る。 実 際(33)が 示 す 通 り どち らで も よ く、予 測 モ デ ル の正 しさ を 証 明 して い る。

こ こ まで は、 読 点 が あ る と不 自然 な例 と読 点 が あ っ て もな くて も よい 例 を見 た。 続 い て読 点 が 使 用 され な い と不 自然 な例 を検 証 してみ よ う:

(35)芳 子 は いつ もよ りず っ と早 くオ フ ィス に着 い た が 、 他 の社 員 は ま だ誰1人 と して 出社 して い なか っ た。

この例 は 「 芳子 が オ フィス に朝早 く着い たが」 とい う節 の後 に読 点が打 たれ てい るが、読 点が ない と、 この例 はか な り不 自然 な もの となって しま う。

(36)??芳 子 はい つ も よ りず っ と早 くオ フ ィス に着 い た が他 の社 員 は まだ誰1人 と して 出社 して い な か っ た。

そ れで はこの文 の読点予測値 を見 てみ よ う。読 点打 点箇所 は 「 重文 の最 初 の節 の後」 で あ るた め、(23)に 従 い読 点容易 度 は1と な る。 また、 この 文 は句読 点 を除 き全体 で48文 字で あ り、該 当箇所 の前後 はそ れぞれ22文 字 であ る。(24)に 従 い、 この文 の読 点必要度 は以下の ように計算 され る。

(37)読 点 打 点 箇 所 の 前0.06x22=1.32し た が っ て1 読 点托 点箇 所 の 後o.os×22=1.32し た が っ て ⊥ 読 点 必 要 度=(1+1)÷2=1

した が っ て 、 この文 の 当 該 箇 所 の 読 点 予 測 値 は1で あ る。 この1と い う

(16)

数字 は、 α値 を0.5と して(b)に 従 えば、 読点が打 たれ る とい うこ とを示 し てい る。 これ は この文 が読点が使用 され るのが 自然 で、読点 が使用 され な い と不 自然 となる とい う事実 とうま く合致 してい る。

本節 の最後 に、既 出の(21)、 す なわち文 は比較 的長 いけれ ども構 造的 に 言 って適 当 な箇所 が存在 しないため読 点が な くとも自然 で あ る文 を検討 し

よ う。以下 に再掲 す る。

(38)俊 夫が これ まで内 にず っ とため こんで抑 えて きた不満や ら不平や らをぶ ちまけた。

こ の 文 で もっ と も読 点 が 打 た れ そ うな 箇 所 、 「俊 夫 が 」 と 「こ れ ま で 内 に、、、」 の 間 の箇 所 の そ れ ぞ れ の 数 字 は以 下 の よ うに な る:

(39)読 点容易度 読 点必要度 読点予測値

o.s O.59 0.4

こ の読 点 予 測 値 、0.4と い うの は 、 か な り低 い数 値 で読 点 を打 っ て も打 た な くて も よ い 数 値 で あ る。 実 際 、(38)が 示 す とお り打 た な くて も よい し、

ま た以 下 が 示 す とお り読 点 を打 て な い こ と もな い。

(40)俊 夫 が 、 これ まで 内 にず っ とため こん で抑 え て きた不 満 や ら不 平 や らをぶ ち ま けた 。

この ように提 唱 した仮説 な らびにそれ に基づ く読 点予 測 モデ ルで読点 の

使用 が うま く説明で きる。

(17)

読 点の使用とその決定要素について一 「構造」と 「長さ」から一67

5.実 際 の テ キ ス トを 用 い た モ デ ル の 検 証

前節 にお いて単独 の文 中で の読 点の検 証 を したが、本節 で は よ り長い文 章 をデー タと し、 それ ぞれの 中での読点が打 たれ てい る箇所、打 たれ てい ない箇所 に関 し前節 で見 た読点予測 モ デルの仮 説が どの ような説明 を与 え るか見てみたい。

まず、以下の文章 を見 ていただ きたい。

(41)外 部へ の適応 とい う方式 は、 それが文 明の 中枢 部 に居座 る とき、

その文明 に とって命取 りとなる。 なぜ とい って、(夏 目漱石の用 語 でい えば)「 内発 的」で ない ような文明 は、適応す るこ との難 しい ような危機 が外郭 か ら押 し寄せ て くる場 合 、機 能不全 に陥 るほか ないか らであ る。

(文章1よ り抜粋)

この 文 章 には2つ の 文 が あ るが 、 前 半 の 文 を見 て み よ う。

(42)外 部へ の適 応 とい う方 式 は、 そ れ が 文 明 の 中枢 部 に居 座 る と き、

そ の文 明 に と って命 取 り とな る。

「 外部へ の適応 とい う方式 は」 と 「 それが文 明の中枢部 に居座 る ときその

文 明に とって命取 りとなる」 の 間は、 「 長 い主題」 の後 であ るので、読点容

易 度 は1と なる12。また、 この文 の長 さは41文 字 で あ り、 その箇所 の前後

の文字数 はそれぞれ16文 字 と29文 字 であ る。 したが って この文 の読点必要

度 は 「 α98」 とな る。 したが って読点 予測 値 は1と なる。仮 説 のス ケー ル

に従 えば、1と い う読 点予測 値 は、 「 読 点が打 たれ る」 とな り、仮説 は当該

個所 に読点が打 たれ る ことを正 しく予測 してい る。

(18)

「、、、 居 座 る と き」 と 「そ の文 明 に とって命 取 りに な る」 の 間 の箇 所 の検 証 を して み よ う。 こ の箇 所 は従 属 節 の 後 で あ るの で 、 読 点 容 易 度 は1と な

る。 そ して 長 さは 「、、、 方 式 は」 の 後 の 読 点 か ら数 え始 め て、29文 字 、 前 後 は15文 字 と14文 字 で あ る。 そ の た め この 箇所 の読 点 必 要 度 はo.s7と な る。

したが っ て 、 この 箇 所 の読 点 予 測 値 は0.9と な り、 仮 説 は 当 該 個 所 に読 点 が 打 た れ る こ と を正 し く予測 す る。

読 点 が 打 た れ て い る箇 所 は以 上 だが 、 次 に読 点 が 打 た れ て い な い 箇 所 、

「、、、 そ れ が 」 と 「文 明の 中枢 部 に居 座 る と き」 の 間 の箇 所 につ い て も検 証 を して み よ う。 この 箇 所 は主 語 の後 で あ るの で 、読 点 容 易 度 は0.6で あ る。

また 、 長 さ は 「、、、 方 式 は」 の 後 の読 点 か ら数 え始 め て 「、、、 と き」 まで 15文 字 で あ り、 前 後 は3文 字 と12文 字 で あ るの で、 読 点 必 要 度 は0.45で あ る。 したが っ て この 箇 所 の読 点予 測 値 は0.3と な り、 仮 説 は 当該 個 所 に読 点 が 打 たれ ない こ とを正 し く予 測 す る。

これ まで の結 果 を総 合 す る と、 当該 文 に 関 して仮 説 は読 点 の 打 点 に 関 し 以 下 の予 測 をす る。

(43)外 部へ の適応 とい う方式 は、 それが文 明の 中枢 部 に居座 る とき、

その文明 に とって命 取 りとなる。

これ は ま さに デ ー タ と した テ キ ス トの 本 来 の 読 点 の打 たれ 方 で あ り、仮 説 の正 し さ をサ ポー トす る結 果 とな って い る。

続 い て(41)の 文 章 の第2文 を検 証 してみ よ う。

(44)な ぜ とい って、(夏 目漱石の用語で いえば)「 内発 的」で ない よう

な文明 は、適応す る ことの難 しい ような危機が 外郭か ら押 し寄せ

て くる場合、機能不全 に陥 るほか ないか らであ る。

(19)

読 点の 使 用 とそ の決 定 要 素 につ い て一 「構 造 」 と 「長 さ」 か ら一69

仮説 の検証 のため、 この文の句読点 を除いた もの を以下 に挙 げる。

(45)な ぜ といって(夏 目漱石 の用語 でい えば)「 内発 的」 で ない よう な文明 は適応す るこ との難 しい ような危機が外郭 か ら押 し寄せ て

くる場合機能不全 に陥 るほかないか らである

当該文 の長 さは句読 点 を除 き(括 弧 も含 め て)82文 字 、前後6文 字 と72 文 字 であ り、 したが っ て この当該箇所 の読 点必要 度 は 「0.68」となる。 ま た、当該文 の最上位分 節点 は 「なぜ とい って」 とい う文副 詞句 の後 であ る ので、読 点容易 度は1と な る。 したが って:

(46)0β8(読 点 必 要 度)×1(読 点 容易 度)≒0.7(読 点 予 測 値)

とな り、 読 点予 測 値 は0.7と な る。 仮 説 の ス ケ ー ル に従 え ば、0.7と い う読 点 予 測 値 は 「打 た れ る」 とな り、 仮 説 は 当 該 個 所 に読 点 が 打 た れ る こ と を 予測 して い る。 これ に よ り、 以 下 の よ うな文 が 作 られ る。

(47)な ぜ といって、(夏 目漱石 の用語 でい えば)「内発 的」 でない よう な文明 は適応す る こ との難 しい ような危機が外郭か ら押 し寄せ て

くる場 合機能不全 に陥 るほか ない か らである

次 に、 「、、、 で な い よ うな文 明 は 」 と 「適 応 す る こ との 難 しい 、、、」 の 間 の分 節 点 に 関 して検 証 を して み よ う。 長 さ は 「なぜ とい っ て」 の後 の読 点 か ら数 え始 め て、72文 字 であ り、 前 後 は27文 字 と45文 字 で あ る の で読 点 必 要 度 は1で あ る。 そ して この 分 節 点 は主 題 の 後 で あ るの で、 読 点 容 易 度 は

1と な る。 した が っ て:

(20)

07 )8q

1(読 点必要度)×1(読 点容易 度)=1(読 点予測値)

当該分節 の読 点予測値 は1と な り、仮説 は、 当該個所 に読点 が打 たれ る ことを正 し く予測 している。

(49)な ぜ といって、(夏 目漱石の用語 で いえば)「 内発 的」 で ない よ う な文明 は、適応す るこ との難 しい ような危機が外郭か ら押 し寄せ て くる場 合機能不 全 に陥るほかないか らである

次 に、 「、、、押 し寄 せ て くる場 合 」 と 「機 能 不 全 に陥 る ほ か な いか らで あ る」 の 間 の分 節 点 に 関 して検 証 を して み よ う。 長 さは 「、、、 文 明 は」 の 後 の読 点 か ら数 え始 め て、45文 字 、 前 後 は29文 字 と16文 字 で あ る の で読 点 必 要 度 は098で あ る。 そ して この分 節 点 は節 の 後 で あ るの で、 読 点 容 易 度 は

1と な る。 したが って:

(50)098(読 点 必 要 度)×1(読 点 容易 度)≒1(読 点 予測 値)

当該分節 の読点予測値 は1と な り、仮説 は当該個所 に読点 が打 たれ るこ とを予測 してお り、以下の ような文が作 られ る。

(51)な ぜ とい って、(夏 目漱石 の用語 でい えば)「 内発 的」 で ない よう な文 明 は、適応 す る ことの難 しい ような危機が外郭 か ら押 し寄せ て くる場合 、機 能不全 に陥 るほかないか らであ る

次 に、 「、、、 難 しい よ うな危 機 が 」 と 「外 郭 か ら押 し寄 せ て くる場 合 」 の 間 の 分 節 点 に 関 して検 証 を して み よ う。 長 さ は 「、、、 文 明 は」 の 後 の読 点

(21)

読 点の使 用 とそ の決 定 要 素 につ い て一 「構 造 」 と 「長 さ」 か ら一71

か ら数 え始 め て 「、、、 場 合 」 まで 、29文 字 で あ り前 後 は16文 字 と13文 字 な の で読 点必 要度 はα87で あ る。 そ して この分 節 点 は 「主 語 」(主 題 で は ない) の後 で あ るの で 、読 点 容 易 度 はo.sと な る。 した が って:

(52)o.g7(読 点 必 要 度)×0.4(読 点 容 易 度)≒0.3(読 点 予 測 値)

当該 分節 の読点予測値 は0.3とな り、読点が打 たれ るか打 たれ ないかの分 岐点(α 値)で ある0.5よ りもか な り低 い値 であ り、 したが って仮説 は当該 個所 に読点 が 「 打 たれ ない」 こ とを予測 して い る。(「夏 目漱石 の用語 でい えば」 の後 は計 算す るな ら高 い読点予測 値が 出 る もの と思 われ るが、そ こ にはす で に括弧 が存在 し、それが一種 の ポー ズ となってい るため、読点 は 打 たれ ない もの と思 われ る。実 際、 「(夏目漱 石の用語 で言 えば、)」と括 弧

の 中に読点 を打つ と不 自然 な感 じがす るようであ る。

これ までの予測 を総合す る と、 当該 文 に関 して仮説 は以下 の よ うな読点 が打 たれるので はないか とい うことを予測 してい る。

(53)な ぜ とい って、(夏 目漱石 の用語 で いえば)「 内発 的」 で ない よう な文明 は、適 応す る ことの難 しい ような危 機が外郭か ら押 し寄せ て くる場 合、機能不全 に陥 るほか ないか らであ る。

これは ま さにデー タと したテキス トの本 来 の読 点の打 たれ方 であ り、仮 説 の正 しさをサ ポー トす る結果 となっている。

この ように して本 文章 に関 し、 よ り広範 囲 において一文 ずつ 同様 の読点

予測 値が どの ような予測 を し、 その予測 はデ ー タ と合 致 してい るのか を検

証す る と以下の ような数値が得 られ た。

(22)

72

(54)文 の数115検 証 箇 所365正 解 率95%

す なわ ち、115文 中で検証 した箇所365箇 所 の うち、約95%も の箇所 で読 点 の正 しい予測が な され たのであ る。

上述 の考 え をさ らにサ ポー トす るため に、 よ り広範 な文章 か らデー タを 集 めてみ る。性 質 のか な り異 な る10種 の文 章 を集め、 それぞ れにあ る(a) 相対 読点が打 たれ てい る箇所 、 な らびに(b)読 点 が打 たれ てい ない任 意 の箇所 、の読点容 易度 ・読 点必要度 ・読点予測値 を求 め、 そ の予測が正 し いか を観 察 した。 予測が正 しい もの を全体 の観 察で割 った ものが正解 率 と なる。その結 果が以下の とお りであ る。

(55)文 章2 文 章3 文 章4 文 章5 文 章6 文 章7 文 章8 文 章9 文 章10 文 章11

5556555555値値値値値値値値値値

αααααααααα

読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率 読点予測正解率

%%%%%%%%%%8800959589009890989711

この結果 か ら明 らか な ように、 どの文 章 を とってみて も、前節 で提案 し た予測 モデル は高 い正解 率 を出す。 この結 果か ら見 て も長 さと構 造 に基づ

く上述 の仮説 はサ ポー トされてい るようである。

(23)

読 点の使用 とそ の決 定 要 素 につ い て一 「構 造 」 と 「長 さ」 か ら一73

6.お わ り に

本論文 では、読点使用 の決定要素 につ いて検 討 して きた。 さまざ まな文 章 に基 づ くデー タを検討 した結果、 読点 とい うのは、 そ こに読 点が打 ちや すい場所が存在す るか とい う条件(=「 構造 条件」)と 関連す る文や句 は読 点が必要 なほ ど長 いのか とい う条件(=「 長 さ条件」)に 基づ いて打 たれて

いる ことが わかった。

具体 的には、 ある文 のある個所 に読点が打 たれ るか どうか は:

(56)「読点必要度」 文の長 さを基準 とす る

「 読点容易度」 当該個所が構造 的特徴 を基準 とす る

とい う2種 の要素 を主 として決定 され るこ とを見た。

そ して、 この2つ の要素 を以下の ような式 を基 に して

(57)読 点予 測 値e読 点容 易 度(0‑1)× 読 点 必 要 度(0‑1)

として、読点予測値 が求 め られ る。 そ してその予測値が文 章 ご とに可変 で あ る α値 以上(多 くの文章で は0.5)で あれば読点が使用 され る確 立が 高 く、

α値 以 下で あれ ば読 点が打 たれ ない可 能性 が 高い とい う もの であ る。 ただ し、値が比較 的(±0.1程 度)α 値近辺 であれ ば、読点が打 たれ る場 合、打 たれ ない場 合両方あ りうることを見 た。

以上 の ような検討 を通 し、 日本語 におい て読 点 は、文 や句 の 「 長 さ」 と

関係 箇所 の 「 構 造」 の両者 を決定条件 としてその使用 の決 定が な され る こ

とが明 らか になった と考 える。そ して、そ の楳拠 となる具体 的 な数 字 も列

挙す る こ とがで きた と思 われる13。

(24)

74

【 付 記 】

説 明が過剰 に煩雑 になるの を防 ぐため、本文 中で は(55)の デー タの詳細 を説 明 しなか ったが、 ここで説明 のためそ の 中の一つ の詳細 を掲 載す る こ

ととす る。 なお、例中の 【 】内 に表記 され る ものは:

① ②③…それぞれの読点箇所 を表す。

有 ・無…元 のテキス トに読 点が ある、 ない、 を表す。

文1:

先 日 【 ②有 】2階 に荷物 を置 き過 ぎて床 が抜 けて しまった事 故が 【 ③ 無】

大 き く報道 され 【 ①有 】人事 で はない と感 じた人 も多 いので はないで しょ うか?

(文章7よ り抜粋、以下 同)

【 ① 有】 読点必 要度:1 読点容易 度:1 読点予測値:1

(32文 字+24文 字) (重文 の 最 初 の 節 の 後)

=〉 正 しい 予 測

【② 有 】 読 点 必 要 度:0.56 読 点 容 易 度:1 読 点 予 測 値:0.6

(2文字+30文 字) (文頭 の副詞類 の後)

=〉 正 しい予測

【③ 無】 読 点 必 要 度:0.74 読 点 容 易 度:0.6 読 点予 測 値:0.4

(23文 字+8文 字) (主語 の 後) ニ 〉正 しい予 測

文2

(25)

読,,.の使 用 とそ の決 定 要 素 につ い て 構 造」 と 「長 さ」 か ら一75

私 た ちア クア リス トにとって気 になるのが 【 ① 有】水槽 の重 さの問題。

【 ①有 】

読 点 必 要度:0.4 読 点 容 易 度:0.6 読 点 予 測 値:0.4

(19文 字+8文 字) (主語 の後)

=〉 正 しい予 測

文3:

水槽 だけ な ら何 とか なるに して も 【 ①有 】そ の ほかの多 くの荷 物が加 わ る とな ると 【 ② 有】 さらに心配 は加速 します。

【 ①有】

読 点 必 要 度:0.95 読 点 容 易 度:1 読 点 予 測 値:1

(15文 字+29文 字) (従属 節 の 後)

=〉 正 しい 予 測

【 ② 有】

充1コ..、要 度:0.87 読 点 容 易 度:1 読 点 予 測 値:0.9

(18文 字+11文 字) (従属 節 の 後)

=〉 正 しい予 測

文4:

最 近 本 誌 の 「オ ア シス通 信 」 で意 外 と盛 り上 が った の が 【① 無 】2階 ア ク ア リス トの話 題 。

【 ① 無】

読 点 必 要 度:0.83 読 点 容易 度:0.6 読 点 予測 値:0.5

(25文 字+11文 字) (主語)

=〉 正 しい予 測

(26)

文6:

個 人の趣 味 であ る熱帯魚 は 【 ② 有】 家族 の団 らんの場 であ る1階 か ら追 い出 され 【 ① 有】2暗 にあ る個 人の部屋 に追 いや られて しまう とい うパ タ ー ンが多 い こ とが 【 ③ 無】判 明 しま した 。

【 ①有】 読点必要度:1 読 点容易度:1 読 点予測値:1

(32文 字+39文 字) (重文 の 最 初 の節 の 後)

=〉 正 しい予 測

【② 有 】 読 点必 要 度:0β6 読 点容 易 度:0.8 読 点予 測 値:0.7

(12文 字+20文 字) (主題)

=〉 正 しい予 測

【③ 無 】 読 点必 要 度:0.68 読 点容 易 度:0.6 読 点予 測 値:0.4

(33文 字+6文 字) (主語)

=〉 正 しい予 測

文7:

また 【① 有 】 アパ ー ト住 まい な どで2階 で熱 帯 魚 飼 育 を しつ つ 【② 有 】心 配 して い る人 も多 い こ とで し ょ う。

【① 有 】 読 点 必 要 度:o.5s 読 点 容易 度:1 読 点 予測 値:0.6

(2文字+38文 字) (文頭 の接 続詞の後)

=〉 正 しい予 測

【 ② 有】 読点必要度:α98

(22文 字+16文 字)

(27)

読.,.の使 用 とそ の決 定 要 素 につ い て一 「構 造」 と 「長 さ」 か ら一77

読 点容易 度:1 読点予測値:1

(重文 の最初 の節 の後)

=〉 正 しい予測

文8:

一般 の住 宅 には 【 ④ 無 】 どの程度 の水槽 を置 くこ とが で き 【 ② 剤 また

【 ③有 】安心 を得 るためには どうす ればいいのか 【 ①有 】住 宅の専 門家であ る設 言 仕 の方 に 【 礁 】お話 を 【 ⑥ 無】伺 い ま した。

【 ①有 】 読点必要 度:1 読 点容易 度:1 読 点予測値:1

(42文 字+23文 字)

(節頭 に前 置 され た要 素)

=〉 正 しい予 測

【 ②有 】

読 点必 要 度:0.98 読 点容 易 度:1 読 点予 測 値:1

(26文 字+16文 字) (重文 の最 初 の節 の後)

=〉 正 しい予 測

【 ③有 】

読 点必 要 度:0.56 読 点容 易 度:1 読 点予 測 値:0.6

(2文 字+20文 字) (文頭 の 副 詞 類 の 後)

=〉 正 しい 予 測

【 ④ 無】

読..:要 度:0.66 読 点容 易 度:0.8 読 点 予 測 値:0.5

(7文 字+15文 字) (主題)

=〉 正 しい 予測

【 ⑤ 無】

読 点 必 要 度:0.69 読 点 容 易 度:0.2

(15文 字+8文 字) (その他 の要 素)

(28)

7$

読 点 予 測 値0.1 ニ〉正 しい 予測

【 ⑥ 無】

読 点 必 要 度o.s5 読 点 容 易 度0.2 読 点 予 測値0,1

(18文 字+5文 字) (その他 の 要素)

=〉 正 しい予 測

計 測数:18 α設 定 値0.5 正 解:18 不 正 解:0 正 解 率100%

(1)『 国 語 大 辞 典 』小 学 館 、1998年 。 (2)『 実 用 新 国語 辞典 』 三 省 堂 、1985年 。

(3)読 点が 打 た れ る 「切 れ」 「切 れ 目」 とい うの は、L自Jの 切 れ 目で あ る と い うの が 適 当 か 、

意 味 」 の 切 れ 目で あ る とす る の が 適 当か とい う興 味 深 い論 考 が 川 上(1974)に よっ て な され て い る。

(4)斎 賀(1959)は 読 点 に は3つ の性 格 が あ る と主 張 して い る 。 読 み 誤 りの 無 い 様 にす る た め の 「論 理 的性 格 」、 息 の切 れ 目や 口 調 の た め の 「生 理 的 性 格 」、 書 き手 の くせ や好 み を 反 映 す る 「心理 的性 格 」 で あ る 。 本 論 文 の 主 張 す る 範 対 読 点」 は 論 理 的 性 格 、 「相 対 的 読 ・ 点 」 は生 理 的 ・心 理 的性 格 に対 応 す る と言 え るか も しれ な い。

(5)な お 、 「長 さ」 とい う もの を検 討 す る にあ た り、 そ の 基 準 を 「文 字 数 」す な わ ち表 記 上 の 基準 とす る。

(6)こ の 読 点容 易 度 の そ れ ぞ れ の 数 値 の 決 定 は、 岩 畑(1999)の 研 究 に基 づ き、構 造 上 の どの 節 点 に あ る位 置 か とい う こ と を大 き く考 慮 して い る。 読,,.容易 度 が 大 きい 「文 頭 に あ る 副

(29)

読 点の使 用 とそ の 決 定 要 素 につ い て一 「構 造」 と 「長 さ」 か ら一79

詞 類 ・接 続 詞 の 後 」 「重 文 ・複 文 に お け る 最 初 の 節 の 後 」 「文 頭 に前 置 さ れ た 要 素 の 後 」

主 題 句 の 後 」 とい う の は 全 て 構 造 上 高 い 位 置 に あ る要 素 ばか りで あ る。 逆 に読 点容 易 度 の数 値 が 低 い もの は 、 構 造 上 低 い 位 置 にあ る要 素(主 語 名 詞 句 と動 詞 句 の 間 や動 詞 副 詞 句 な ど)と な っ て い る 。

(7)本 論 文 に お い て は 、 節 が 附加 さ れ て い る 箇所 は 一 様 にSの 節 点 とす る。 澤 田(1993)が 張 す る 「日本 語 の 重 層 モ デ ル」 が 正 しい な ら、 例 え ば 「条 件 」 を表 す 従 属 節(「 〜 な らば 」 な ど)と 、 「理 由 」 を表 す従 属 節(「 〜 か ら」 な ど)と の 後 で は 、 読 ,,.の打点 に関 して差が 存 在 す るか も しれ な い が、 これ は将 来 の 課 題 と した い 。

(8)括 弧 そ の 他 の 記 号 は 一 文 字 に含 む もの と規 定 す る。

(9)な お 、11.と い う数 値 は 、 上 記 の 規 定 を 後 述 の予 測 モ デ ル が もっ と も高 い 精 度 で 読 点の打 点 を予 測 す る とい う 目標 の も とで 出 さ れ た 数 値 で あ り、 α06自 体 に 意 味 が あ る もの で は な い 。 た だ、 読 点 必 要 度 の 上 限が1で あ る こ とす な わ ち、 本 文 で も記 述 した よ うに文 字 数40 文 字 程 度 以 上 で 必 要 度 が 最 大 と な る とい う よ う に設 定 され た数 字 で あ り、 経験 的 に導 き出

され た 数 字 と言 え る。

(10)α の 値 は デ フ ォ ー ル トと して0.5と す る。 これ は さ ま ざ ま な 文 章 を観 察 す る と α値 が0 ,5近 辺 に な る もの が 多 い とい う経 験 に 基 づ く数 値 で あ る。 た だ し、 各 文 章 に よ っ て い くぶ ん の 差 が あ り、 そ れ が 文 章 間 の 読 点 数 の 差 の 一 要 因 で あ る と考 え られ る。 た と え ば 、 α値 が 0.4と い う文 章 もあ れ ば 、 α6と い う文 章 も考 え られ る。 同 一 文 章 内 で は α値 を適 正 な も の に 設 定 す る こ と に よ り、 よ り高 い 確 率 で 読 点打 点 箇所 が 予 測 可 能 とな る 。

(11)読.,.予 測 値 は、 読UN',,.自体 の あ る程 度 の ゆれ の存 在 か ら、 過 剰 に細 か な 数 値 を計算 して もあ ま り意 味 が な い と思 わ れ る。 そ の た め小 数 点第1位 よ り下 は 四捨 五 入 す る こ と とす る 。 (12)読 点は まず 当該 文 の 最 上 位 分 節 点 の 箇 所 を 第一 候 補 と して 値 が 計 算 され 、 読. ..が打た れた

り打 た れ な か っ た りす る もの とす る 。

(13)た だ し、 残 され た 課 題 も も ち ろ ん存 在 す る 。 そ の最 た る もの が 、 読 ,,.予測 モデ ルにお ける 読,,.予測 値0.4〜0.6の 範 囲(読 点が 打 た れ て も打 た れ な くて も よい 数 値)で あ る 。 様 々 な デ ー タ を も とに した 検 討 の結 果 、この よ う な範 囲が 必 要 で あ る と現 段 階 で は 判 断 され るが 、 さ らに モ デ ル の改 良 を重 ね れ ば 打 た れ て も打 た れ な くて も良 い とい う範 囲 の領 域 は失 くせ る も し くは狭 め られ る こ と もあ る か も しれ な い。

参 考 文 献

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(30)

80

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読 点の 使用 とそ の決 定 要 素 につ い て一 「構 造」 と 「長 さ」 か ら一 81

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参照

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