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智山學報 第61 - 023島村 大心「『十不二門』の第七「自他不二門」・第八「三業不二門」の解明」

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r

十 不

』 の

自他 不

    第

島 

 大  

 

0

 序

湛 然 (

711〜782

)の 『十不二

T46 − 702a〜704c、

以 下原 則 頁 数の み

大 乗 仏 教 根 本 思 想 であるとこ ろ の 〈俗 諦世 界 と 勝義諦 世 界との不二 〉

〈無明 即 明〉

〈生死 即 涅槃 〉(

これ ら を筆者は 第二真理命題 と呼 称す る 島 村

L

以 下 同

西

223

224

はこれ を〈大 乗の 「コ ペ ルニ ク ス転 換 ん だ )をユ

0

の観 点 か ら解 明 し た もの で

難解を もっ て知られ て お り

近年は

多 くの研 究 者がく真 如

実 相

に対 する関心を失っ て し まっ た

、論

文 も少ない。 十 門の 内の 第

一〜

第四門は自行の 法門

二門指 要

T46 − 717a25、

以 下 『指 要 鈔』

頁 数の み)であ り、 第五門 以 降は 「化 他 (

利 他 行 )」(

717a26

)を論じ てい る と され る。 本 稿で論 じる第七 「自他不二 門」

(=

『十不二 門』

704al1〜25、

『指 要 鈔』718a4b27 )は

その 「化 他

利他 行

門」 で ある が

そ こ で は

真 如

実 相に顕現し てい る〈「

報 身

身)

が説か れ てい る。 本 稿は その意 味 内 容を、 注 釈 書である知 禮 (

960

〜1028

)の 『指要鈔』

(=

705a

720a

)を 通 じ て

可 度 の 『十 不二 門指要鈔詳 解』(1631 年 撰 述

以 下 『詳 解

守 脱 大 宝

1804〜1884

の 『

Fr

指 要鈔 講 述』(; 以 下 『大宝〉を も参 考に しつ つ 解 明 する

こ こで結 論を先 取 し て述べ て おけば、 本門は ({〈真 俗 双運 yuganaddha

vahin とし ての

報 身

応 身二 身の後 得 智に よ る利他 行 〉と〈無 明に よ る俗 諦の用〉との 「不二」 と

〈報 身

応 身 と衆 生 〉が 「二」 で あ ること を

〈無明 即 明 な る

筆 者の 云う第二真理命題〉に基づ い て根拠づ てい る >>の で ある

本 稿では〈身

意の三業の不 二

を論 じた第八 「三業 不二

を も併せて論 ずるこ と とする。 (

= 

 

]は筆 者の注 記。 (  )は大正の 原 語

1

  第

自他

解 明

1

 

二 」

と され

と は

につ い ての 「

自他

煩雑

義 的

注 釈 書

解 明す

れ ば

「自」

注釈 書

は 以

記 す

1

N工工

Eleotronio  Library  

(2)

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智 山学報 第六十

  [利 他 行 は

自]已 (; 報身

応身

仏界な能 応平

232

318

成し遂 げら れ (辮 ) の だか ら

[自行とし ての利他 行は 『詳 解続 蔵

56− 481c15

必ず

」 と名づ けら れ る」       お  よ 『

718a7

、  〈

是 れ は

得 智に よ る

利 他行な る以 び生 か ら

]應 ず報 身

応 身な る体 (

能 應 )」 の こ 指 要 鈔

718a7、

 

i

「自」と は 〈應及 び神 通の こ と

大 宝

50a12

、 

ii

應 を 自 とづけ る」『詳 解』続 蔵

56

480a23、

枢 要続 蔵

56− 390a18、

 

iii

能 應 (

報 身

応 身 )

・・

つ ま り (即 ) 「自」であ る」 『詳 解』 続 蔵

56− 481a5

)。

か ら

黶鎌鑞 

 

鬻“

職 繕灘鱗 驥 鑛

      

覦 鞭

攤 驪驪覊驪驪覊驪 鑼 鸚灘灘戀 讎 飜騰 獵灘糶

1

靉靉 驪 驫韈鑼 爨鑽癰霧

貍灘

靉攤 鑼饑

意 味 す

る こ

る。

「他 」

注 釈書

以 下

の よ

に 記

 

[所 化の側であ る ]「」 は

つ ま り(即)[自(

報 身

応 身

仏 界 なる能応 )に対比 され る]と こ ろ の 〈「他」 なる機 (= 行 者

衆 生)〉(= 所 化

九 界の 所 応 なる未 覚の行 者 平

232

318

)『指 要鈔』

718a8

 

i

〈「他 」 とは[衆 生の 側か ら仏へ の用 ら きかけ なる  「感 」の こ と〉(『大 宝

50all〜12、

『枢 要』 続 蔵

56−

390a18

 

ii

衆 生を 他 とづ け る」 『詳解』続蔵

56

480a24、

 

iii

所 化なる機は

・・

つ まり (即 )「他」で あ る」 『詳 解』 続 蔵

56−

481a6

、 

iv

のほ か

了然 『十 不二 門枢要』

序 文

ll38

池田

IlO2

)続 蔵

56− 390al〜11

の 「

」の 解 釋は次の通 り。 @ 體 と用の観 点か らの解 釋。 「他」

=〈

俗諦 な る 衆 生 利 益 と して の神通等の 事 >

390a3

〜4、

俗 諦の恒 河 [沙 ]三昧 〉(

無 数に多 くの三昧

中 村

404c

390a2〜4 、

こ の 自

他 を 了 解 して

即 空 中

體 な る

390a4

〜5、 

中 辺の 観 点 か ら の解 釋。 「他」

〈俗

随 縁 〉

「自」

〈真

内照 〉

「不二」

〈こ の 自

他 を 了解し た 「中 道」 [が実現 し た事 態 ]

390a5〜7、

◎亡

照の観 点か ら の解 釋

俗 諦 〉

空[諦 ]

中 [諦 ]〉

二」

くこの

他 を了 解し た 「即 是

390a7〜9

上記 『指 要鈔 の 「

」 はこ の

に該 当 し

<<「自」

空 [諦]

中 [諦 ]〉

所 化で あっ て

能 化 なる 「應」の 用 に関し て 云 え ば

その 〈所 依の體 〉(

報 身

応 身 仏 )を 「 と し、 〈所 被の機 〉(

衆生)を 「 とす>> 

390a9〜11

。   後述の く鏡の喩〉の観 点 か らの解 釋。 「他」= 〈形 ある物〉

「自」

〈鏡 明>

390al1,

覊黼

1

攤 靆糞

 

報 身

応 身

   著

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

F

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

tt

 

 

 

 

 

 

 

L 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ttF

 

 

 

tt

 

黙/

e

鑛鑞鸚鑞鑾邏饑 鬣

を意 味

2

N工工

Eleotronio  Library  

(3)

NII-Electronic Library Service 『

七 「

自他 不

・第

八 「

」 の

解 明 (島村 )

2

  〈自

a2

B

記 号は島村

b

以下同)の 厂

二真理命題系

1

は、

如何

  

な る

か これ は勿論 大乗 經 論に共 通 して説 か れてい るく自a2

(=

仏 界の能 応 なる 仏

と他

B

九 界の

応な る衆 生 )〉の 同

第二 真理

題系

1

島 村

L

)のこ とである

こ れ が成 立する根 拠は何か

3

 

」 の

根 拠

  こ れ は以 下の

3

1

〜3

4

5

面 か ら解 明され る。

3

1

心 ・仏 ・

性 」

 

教 証)

応 な仏 )他 (

所 応と は

先 ず ]分 け ら れ る が

生 と〈報 身

応 身に 顕 現する 三 千 三 諦

と は

仏 か ら見れ ば〈各々の衆生の己の心 〉と平

222

]同 [

事態]で あっ

そ れ は

真 如

実 相と して は

本 具の 平

222

念に在 る1)。 故 に前 述 (上)の [「色 心二門」

703a27

28

の]文 は[次の ように]云 う

、一

念を識れ ば

遍 く

〈己(

自)と他〉な る [衆 ]生

佛 を 見る[〈心 仏衆生の 無差別 〉は認 識 論 的事 態で ある

とする重 要な 既 述 ]。)〈他 なる[衆]生〉と〈他なる佛 (

下記参照)〉は尚

心 と同 じ2)で あ る」 『指要鈔』

7

8a8〜9

と。 こ

は、 『

華 厳 経

』 の 「

心 佛 及 衆

 

是 三

T9 − 465c〜466a

づ い て

同 趣

T46 −

54a

も説 く

(注

2

)が 、

れ が

な る

根 拠

拙 論 「依 正 不二 門 」の解 明 」

3

参勵

で は

、 こ こ で

され な

い 。

事 態 を

r

指要

述 す

 

<<「己 心 な る

生 と佛

が ど 寧 )

乖 く3)。 佛 法 も衆生法 も、 [自心 を   己 と す ること 『詳 解続 蔵

56− 481a2〜3

比 し

222

]皆

と名づけら れ る。 而 も   [心法と同じく

衆生法も仏 法 も平

222

]各々 がく[衆 ]生 B と佛a2 なる[三千の諸 法 『詳 解

1

) 「

a2

 

B

を分 けると は 云 え

理と し 照 らせ ば(

仏 眼顕 現 し 在 り様

A1

し て

 

同 じ く

念に

る。 故に 「不二 」 と名つ く」 『大 宝』

50a12

〜13

2

) 『摩 訶止觀』 「若 從

心生

切 法 者。 此 則 是 縱。 若心

時 含

切 法 者

此 即 是 横

縱 亦不可横 亦

 

不可

祇心是

切 法。

切 法 是 心 故」

T46

p.

54

1

。 近 く発 表予定の拙論 「小

成 仏の意 味 内

 

容」 『密 教 学』 第

48

号 皿

2

2

)注

86

参照。 「

切 世界中

  

無 法 而不造

 

如心佛 亦 爾

  

如 佛 衆

 

生 然

 

心 佛 及 衆 生

  

是三無 差別

 

諸 佛 悉了知」 『六十華厳』 T9 》 p

465

3〜

p

466

1。

3

 

故 知 但

。 遍 見 己 他 生 佛。 他 生 他 佛 尚 與 心 同。 況己 心 生佛 寧 乖

故彼 彼 境 法。 差 差

 

而 不 差」 『十 不二 門』 「色 心 不二 門」

703a27〜29,

3

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学 報第

蔵 

56

481a3

コを具し てい る

第二真 理命 題

の である。 若し[行に よっ て行 者に、 果として の

自心の所具 な る 三 千の諸法の後 得 智の 用

』 続蔵

56

481a4

が 顕 現 して]

己 匚心 本 具の 衆 ]生

B

と佛a2 とが顯われ れ ば

[行 者は

転依に よっ て已覚 者

Al

と なっ た のだか ら]直ちに (則

)〈

他な る佛 [法 ]〉[に 顕 現する衆 ]生と佛と同 じく倶に 「能 化

能 應る自」

r

詳 解』続 蔵

56− 481a5

)と為 るの で あ る>>『指 要 鈔

718a9〜ll.

 

こ こで は、 「心と〈佛

衆 生〉」 が対 比 さ れ てい る文脈である か ら

〈佛

衆生〉の基礎である 「心」 が 「自」 と さ れ

1

で 「自」 と 定 義 さ れてい た 「佛 法 こ れ に 対 比 さ れ る 「 とさ れてい

3

2

 

應 」

本 [来 的]同 [

か ら

説 明

)(

〈[所 化 なる]機

B

九界の所 応なる衆生)に隨っ て

[報 身

応身a2 が後 得 智と してユ利 他 な る 「顕 現る こ と]はつ ま り(乃)「 に憑る。 「本」 とは 「

ue

A1

の こ と を謂い

性が]〈「自 (

の 能 応 なる仏 a2

他(

九 界の 所応 な る衆生

B

)を具 足 する こと〉であ る 」 『

704a11

。 こ こ で、 「

二 」 の

拠 と

A1

を設 定 し

説 明す

と し

て の

仏 界能 応 な仏)

所 応 な

を具

と は

識論 的記 述

め れ

B

九界の所 応なる衆生)

仏 眼

A1

(= 真 如

実相 なる仏a2)

(一 第二 真理

題系

1)と し

顕 現

てい る こ

る。 こ の

 

、−

A1

二 」

を説 明

た めの

概 念 設 定

が 、

何 故

こ の 「

され

て い

い 。 この 「

指 要

記 述

。 「行 者が 円の初住に入っ て平

223

]證 果し た後に

[自 か らは]動 じず(

第 六定理)に而 も[双 運として

感 な る

衆 生か らの 用らきかけに]應じ て衆 機を普 く益する(= 双運 なる第四真理命 題)

[こ の報 身

応身による

應な る 用は]も と もと(既)意図 した用 らき (謀 作 )で はな く

[任 運 平

223

の用 『詳 解続 蔵

56

− 481a13〜14

であ り(= 「

i

(= 「真を[完 ]全應を起 こすこ と」 『詳 解』 続 蔵

56−

481a15

皆 〈[仏 と機 (

衆 生 )の 本]性が 同[

]であること〉(

第 二真理命題)に由っ て匚用 ら くコの で ある」

718a15−− 16。

[〈こ こ で 「非 謀 作

任 運 )に よっ て 仏

自と機

他との 「二 」が根 拠づら れてい るが

その論理構造 までは 示 さ れてい ない

因 (

三く

と自の 同

性 〉『詳 解続 蔵

56− 481a15〜16

)(

に よっ て塵 を除 去 するこ と(

≡3

3

)修 と 本 具 との 区 別 を 参 照)

   

)と果(

〈仏 が 「 を 利 益 する こ と〉 『続蔵

56− 481a16

)(

が像を現 ずるこ と

)に よっ て このこ と

を驗 らべ れば

[仏 と機 (

衆生)は ]明 ら か に

灼然

の である (= 第二 真命 題 )」 『指要 鈔

718a16

4

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十不

七 「

自他不

・第

八 「

」 の

解明

3

2

 

「感

應 」

本 [

来 的 ]同 [

性 ](

千 を

と に よ

説 明)(

理証

  「諸 佛 は 三千 [諸 法 ]

真 如

実 相 )滿 ち か ら

衆 生か ら に ]應 ず

 

ができる。 [この ように仏の ]應は[

切法に]遍 じてお り

(=

衆生)の [感も]遍 じ てい る

・・

  [衆生 の]「こ び仏 が衆生に]赴 く[應 コとは、 同 じ事 態 (不差 )である 」 『十不二門』  

704a16〜17,

仏 眼

真 如

実 相 (

)が 顕

、 こ の

観 点

か ら は 、

切 法

無 相

平 等

る か ら、

の 「

切 法

っ て

の 「

の 「

と は

不 差

る。 こ れ

指 要鈔

』 は

の よ

解 説 す

る。

 

これ は仏

衆 生 が ]〈倶に[実 相 とし て の 三千の諸 法を]具する〉ことの観 点か ら 「道 交

 

應 )を明か し てい る。 もともと(既)[心

衆 生のユ三は 無 差 別 (

『六 十華 厳』

T9 −465c〜

  466a

>である か ら

その まで

は 相め[合っ てい る]

718b6〜7

。 こ れ は

原 理

に は、

下 記

3

4

諦 に よ る 説 明 と 同 じ

が 、

こ こ で は 厂

重視

した

説 明

で、

  〈

に 三

 

而 も元 来 く自

、 『

華厳

T9 − 465c〜466

。 の

教 証

よ れ ば

無 差 別

か ら

  〈

ま れ

の 「

は 「

相収

るの で

3

3

)〈

修 と本 具 と

別〉

に よ る

  (

理証

獵麟 鑠韈 一

懸 灘 灘 纐覊 灘

鑾鑾鑾 靆 鑾靉鑾靉 孅

驪 靉 醗

 

ew9

懇鑼驪飜

wwueljwa

『十不二

704a20〜22.

下 記

よ れ ば 、

 

塵 を

る こ

に よ る

照 ら

用 ]

人 が

心 を

る」 こ

と と

 

る 人

の 平

230

が 、

鑞 韈 鑼 蠶鑼獵纒

懃覊靉欝

1718b22

を区別

した

の で

。 つ

ま り

 

っ て

心 を

い て

行 者

真 如

実 相

れ ば

妄 (

っ て、

後 得 智

の 「

照 ら

用 ら

行 者

実 現 す

る が 、

れ は

 

を真 如

実 相

な る

と し

決 定 す

〉も

の で は

= 『信 論』 の 厂本 覚」 に相 当

近 く 「『大 乗起信 論 義記』現 代 語 訳」 を高野 山 出版よ り出版 予 定)、

                (

5

N工工

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学報 第

六 十

主 張

。 『

指 要

』 は この こ

を次

の よ

 

[鏡と像との]諭を使って (帶 )

、〈

用 は[迷妄を破 す 平

229

観 行の 『詳解』続蔵

56

482c17

]功 で はあ る が

[そ れは 三千三諦 を新たに]成 立 させ る こ と で はない

こ と〉を彰かすの である。 故に[次のように]理解 (知 )さ れ る

〈匚因人の平

230

]心 な る 鑑 は

[仏 眼 が 見 れ ば ]本 [来 ]明(

本 覚 る第二 真 理 命 題 )なの であっ て三千の 像を本 具 してい る(

理具 『詳 解続 蔵

56

482c24、

衆 生の 心 體は大円 鏡のく本来明淨であっ て

三千の妙用 を 具足 し欠 ける こ とな し」 『詳 解続 蔵

56− 482c24〜483a1

・’

C

・が ]物 に 對 しも未 だ [本 具の像 (= 実 相 〉を] こと がで きない のは

[迷者は]

思 うに(蓋)[見思

塵 沙

無 明 な

鑼攤鑞灘

韈繊購

轤灘蘚

wwmeewewmewwgee

me

  ・

    

.           

覊 懸鱇蘿 饑覊

続 蔵

56− 482c24〜483a3 韃 轗 鑾覊 靆

靆 麟 蠶嬲 鹸轢 鑼

、,

, 、

髦 腮

20〜2

そ れ

行 者

真如

実相

し た

行者

が 顕 現 す

と云

因 なる人 )の

心 が

か ら

れ ば

を本 具

てい る

ら と し

て 『

指 要 鈔

饑 戀飄 鍵鑼雛覊飜驪

鑞 鑼

靆 灘 灘韆

鬱難 饑鑼 磯 藤糶 轢讖

              

t

t

,、

1

鑾鱗 驪

ある(= 修によ て塵 を 除 去できるが

像 が 顕 現するの は

因 なる人の心 が も と もと三 千の 像 を本具 してい る か ら で 「修 觀 の で は ない 」 『詳 解』 続 蔵

56一

483a5、

 

艨 靆

 

『詳 解』 続 蔵

56− 483a5〜

6

つ まり〈像 を本具 してい な けれ ば像は現 出し ない と し て い るの である)

718b22

〜23

。 こ れ につ い て

尚 内部構 造

理 を

き だ が 、

行者

真如

相 を実

した

に 「

」(

二 真理命題)

実 現 す

こ と

明 す る 重 要 な 記

も何 故

本 具

か は

説 明

さ れ な

い 。

筆者

れ を

諦 を認 識 論

説 明す れ ば解 決

る と

思 う

s

想 成 立の根 拠 と染 淨二分の依 他 性

転 依」『智山学 報』第

55

136

印 仏 研

59

巻 第

2

豊 山 紀 要

39

号 参 照 )。 つ

ま り

が 見

て い

俗 諦

象 世 界

B

已 覚者

A1

真 如

実 相

A1

と し

顕現

て い

解す

凡夫

認 識対

覚者

現 し

事態

っ て、

心 (=

6

N工工

Eleotronlo  Llbrary  

(7)

NII-Electronic Library Service 『

』 の

七 「

自他不

八 「

業 不

」 の

解 明

島村 )

謝 は 「三

」(= 真 如

実相 )

の (= 本 具 )

る と云

る か ら

「三

十不

説 明す

る。

3

4

に よ る

「自」「

他」「

国土

  (

理証

所 化物機 )無 量で はる が 、 三千 [の諸 法 ]内に収 まってい る(不出)。 [衆 生か らの 用らきかけな る感

B

に対 するコ韆

ge

esmeeeWW

ma

 

 

……一

   。

、 .

t

−=

礫 購 飜 鑞購醗鑼 飜 軈 、

lllllewll21meeeSiesl

Xffwaeeme

韈钁雛雛鑠灘糶

[国]土

B

・・

[仏 なる]寂光 [土]

A1

をで る ことは ない

7C4a14− 15

。 つ

B

も、

俗 諦

と し

て の

報 身

応 身

a2

B

4

っ て 、

含 まれ

国 土

B

も同 じ く寂

光 [

a2

真 如

実 相 )

同体

第二真 理 命 題 系

1

る。 こ

指 要 鈔

』 は

解釈す

。 「三千 [の諸 法 ]

B

は[仏眼 にとっ て は ]もと も と

既)「即 空 假 中

Al

第二真理命題)であっ て

つ まり(乃)[法 身

般若

解 脱の]三 徳 な る[不 縦

不 横平

225

の 「心是

切 法。

切 法 是 心」 『摩 訶 止 觀』

T46 −,54a

前記注

2

とし ての ]三諦の三千

A1

である。 [真如

実 相が 自心に顕現し てい る仏にとっ て は

]、

自行は その ま まで(即 )

穢 [の区別 平

225

]を 亡泯 して、

切 法 (無 不 )は 「空諦 ]と中 [諦 ]」

A1

>としてある。 [報 身

応 身の]利他 [行 ]

B

は[仏に とっ て は]その ま まで (則 )〈帝 網 が 交い に取 り

[合っ い る

のと同 じ く

十 界互具で

の化用

B

を 起こ し平

225、

か か る 利 他 なる 『続 蔵

56− 481c14

千 匚諸 法 ]

偃 匚諦 ]

B

の で 。 然しく三諦は も と も と(既 )[現 象 界に おける同

の事 物 (

第二真理令題系

1

)が]

A1

と し てある[事 態の説 明 原 理と して の ]「三 [諦 ]」 であ り

是 れは [仏 眼に とっ て は

円 融三諦の 體が

として 互融 して い る 『詳 解

56− 481c18

事 態 ]

A1

718a20〜21

であるか ら

〈自a2

仏)

B

衆生)はつ まり (則 )分 けよ うとし て も分 けられ ない〉(

自他は本 [来 ]同 匚

事 態 ]」 『詳 解』続 蔵

56− 481c19、

第二真理命題系

1

)」

718a16

21

。 つ

ま り

、 「三

諸 法

B

に と

っ て は

本 来

祇 心是

是 心

て の

空 諦

中諦

A1

第二

題)で

あ り

B

よっ て

現 出

した

假諦

B

もあ

る か ら

、 三

な る 三 千

あ り

っ て

A1

あ る か

「三

」(= 自

他 )

あ る

と し

て い

そ れ な

の に

4

) こ こ で 「第 十 界なる仏も凡 夫の迷 妄

に収 まっ てい る 」 こと に なるが

この仏はく俗 諦 な

 

る 九 界〉と対 比 さ れ る 仏 a2 と規 定 さ れてい る か らであろう。

7

N工工

Eleotronio  Library  

(8)

NII-Electronic Library Service 智 山 学 報 第 六 十

態 な

く自

他 〉

分 け

説 明 す

理 由 を

、 『

指 要鈔

』 は

の よ

る。 今

解明 さ れてい る

所 辨

)〈

自a2 ; 仏

)・

B

(= 衆 生)

[衆 生感 と仏か ら平

225

]倶に匚

假 な る 『詳 解

56

481b14

5)とし て在る。 [仏界な る]能化 a2 も [九界 な る]所 化

B

皆、

三千 [の諸 法 コ

=妙

假 『

続 蔵

56−

481c21

ま れてい る

能 應 は十 界 を出 ず

物機は 三千 を出ず」 『詳 解』続蔵

56− 481c20

)か ら(以

・・

、 [今は]三諦の 観 点 か ら 「

他 (

衆 生

の ]不二 」 を論 じ ようとしてい るわけで(故

こ こ で は(且) [仏の自行 と して の平

225

]「空 [諦 ]中 [諦 ]」 と封 [比 ]して [妙 假 なる 三千の 諸 ]法(之)を 解 明 (辨 )してい る の である

匚化 他の]妙 假も尚 [仏の 自行の平

225、

詳 解 続 蔵

56− 481c24

「空 [諦 ]

中 [諦 ]」 を離れ ない の であっ て

[三諦の 内の]

つ の假 [諦]な る[感 ]

應が ど うし て (豈)[自(

仏 a2)

他 (

衆 生

B

)の]隔 異 を [も た ら すこ とが あろ う か ](

第二 真 理命題系

1

自他 本 [来 ]同 を 顕 かす」

r

詳 解』続蔵

56− 481c24

)『指要 鈔』

718a16〜18

即 ち仏

っ て

元 来

態 な

分 け

説 明す

る理

は、

自行

と し

て の平

225

空 諦 中 諦  

自 )

]〉

て、

る 三

諸 ]法

mar

 

し て

れ を を

解 明

(辨 )

して

か ら

っ て、

「感」)は 「

空 [

諦 ]

中 [

諦 ]

事態

(= 不 離 )で

あ り

の で

る。

II

業不

難解で知ら れてい る 湛 然 『十 不二 門』 第 八 「三 業 不二 門」(

T46

704a26b11

以 下 頁数の み)を四迷 知禮 『十不二 門 指 要鈔』(同

718b28〜719a5、

以 下 『指 要 鈔』 頁 数の み)その他の注 釈 書に よっ 解 明する。

 

1

 

意 味

と は

」 の

で、

本 門

俗 双

yuganaddha

−vahin な る

衆 生 利 益

と し

後 得 智

よ る

用 ら

き を意

てい

これ は 「三

704a26

「三

718c3

と も表

5

 

こ こ で 「を付 加 しい るのは

〈空 假 中の三 諦 円 融

を 意 味 してい る

と思 わ れ る。

                     (

8

N工工

Eleotronio  Library  

(9)

NII-Electronic Library Service 『

十不

』 の

七 「

二 門」

・第

八 「三

不二

j

解 明 (

島村 )

現 され てい る)(

池田

II83

)。

 

こ れ は

1

1

)報 身

応身 (

果人

の 三

である とこ ろの 〈事 [用 『詳 解

56− 483c2

以 下 頁

 

数の み]の 内 実と して の

「身

意 」によっ て区別さ れ た 「三密」

704a26

704a29b2

>と、

 

1

2)〈

説 法 主体

法 身

報 身

応 身)に よっ て区 別さ れ た 「三密」 『指 要 鈔』

718c3〜5>

との 二   方面か ら論ぜ られてい る。

 

2

 

業 不

二 の

意 味

は上

区 別

さ れ た

報 身

よ る

利 他 行

= 「

の 三

以 下 本稿で は この二者 を 「三」 と記 す )」

無相 平 等空〉で

>を意味 す

る。 五

法華

華厳

鹿苑

方等

化法

〈圓以外

お け

説 明

1

1

)「

・口 ・

の 三

密」

1

2

説 法

法 身

報 身

応 身)

っ て

区別

され た

密 」

とは 、

内 容

に 区 別 が

r指 要 鈔』

718b29

され

る。

2

1

 

1

1

意 」

に よ る

区別

]行 者

(物 )

てい

俗 諦

r

詳 解』

483c3

隨順

て 、

と し

表 現 す

(得 )

さ れ た

各 ]名

っ て

r

+不二 門』

704

26〜27、

 

(法 )に

在)

ば そ

=報身 ・

身)

法 身

相 即

者 ]

分 け

られ る

」 こ

る r+不二 門』

704a28

2

2

1

2

) 「

説法

体 」

に よ る

区 別

つ い て

俗 諦

と し

法 )

a2 (=

つ v・て は島村

b

應 [

身]

B

と に

け られ

」 る

が r

+不二 門』

704a28、

法 華経

円教

で は

十 界

の 三

r

詳 解』

483b14 主

な る

覊 爨鑼

ii

 

 

 

   

1

 

、、

 

 

  

 

   

 

る r

詳 解』

483b18

(= 第二 真理命題

無 相 平 等 空)の

だ か ら

で は 、

々 の

に よ

個 別

と し

つ こ

し て

豈 〉で

きな

い 。

 

r

指 要

718b29c1

と さ れ る

れ ば

〈[

の 「

な る

]心 輪

心 即

r

止 觀

T46 −54a13〜18

衆 生

(機)   み

を鑒

俗 諦

て の

口 の

と し

ての

他 行 ]を設 け

る の で

っ て

9

N工工

Eleotronlo  Llbrary  

(10)

NII-Electronic Library Service

智 山学 報第

十一

報 身

て の

身輪

な る

]現

輪 な

]説法

真如

実相

      た が

か ら云

毫 も差 わ な

〉(

の で

る r

+不二 門』

704a27〜28

 

3

 

二 の

成立 根 拠

上記の 〈

1

1

) 「身

意 」及 び

1

2

)「説 法 主体 」

によっ て区 別さ れ た 二種の 三 密 〉の 「二」〉 が成立 す る根 拠は何 か

3

1

 

1

1

さ れ た 三

密〉

二 」 の

根 拠

口の業は無 自性ゆえに 三業は平 等、 身 業 と口業の 二は意[業 ]と等し く

色 (

身 業と口 業 )

心 (

意 業)は 「不二」

  『十 不二 門』

704b2〜3

「身 [業 ]すら尚 お [自性 ある もの と し ての]身 [業

で は ない。 [口業 な る]説 [法 ]も必ずや[自性 あるもの と して

そ れ(

身 業

とは 別の]説[法 ]では ない

身口 [の業 ]は

[無 相 ]平 等で あ り

彼の意 輪

の業

とも

しい と記 す

 

これ を 『要 鈔

真 如

実 相し て は]權 (

報 身

身 )

法 身 ) [合]して

真 [身](富 法 身)と應 [身]

・・

な る行 者

238

行が完 成 すれ ば]方に〈應[身]に即 して法[身]を 見る〉

[認 識論 ]

718c21〜22

と解 釋 する。 つ

   

無 自性

平等

説 明

3

2

前 記

1

2

説法

」 に

っ て

区別

され た 三

の 「

」 の

法身

報身

応身が平 等

不異である こ と

  

 

[同 じ等 覚なる]報 身

応身の祕妙

718c3一

《〈[報 身

応身の

  

意の 三 [密]〉は皆 〈[双 運 なる等 覚(

報身

応 身)に実 現 してい る 「

]祕 妙 〉っ て

  

[「等 覚」 『詳 解

483c7

]以 下の [未覚 者の境 ]地 [の者 が 測 り]知 りうる所で はない>>

と 記す。 つ

」 の

根 拠

同 じ

な る

報 身

・応

祕 妙

秘 密の用 ら き

説 明

てい

  

 

r

十 不二 門』

704a29b1

同趣 旨を 「匚く報 身

応 身〉と法 身との ]二 身が 若 し異っ てい れ

  

ば、 どうして

何 故

直 ちに(乃)[報 身

応身は]「即 是 法 身」(= 上 記

1

2

))と 云うの か。 [報

  

身の説 法と

法 身の説法 (

但し具 体 的 説 法は報 身

応 身に よっ て な さ れ る)との]二 つ の説

  

[法内容 ]が若し矛 盾 (乖 )すれば どうして(何 故 )その ま ま

皆 成 佛 道 と 云 え

10

N工工

Eleotronio  Library  

(11)

NII-Electronic Library Service 『

十不

』 の

七 「自他

二 門」

・第

八 「三

不二門」 の

解明 (

島村

  

1

記 す。 つ

ま り

根拠

  〈

法 身

報 身

平等

不異

る こ

 

報 身

応 身

説 法

法 身

説 法

のい

っ て

も成

るこ

て い

の で

あ る

。 これを更 に詳し く以 下

     

の ように説 く。

 

〈華 嚴 宗の 「『華 厳 経』 のみ が毘 盧遮 那

ま り法 身 説 法 」 説 を否 定し て

十 不

704al

は次の ように説 く。 「法

は真如

実相 で あっ て

、真

実 相に は 用 は ない (

第六定理)か ら 「説 法 成 立 い若 唯 法身應 無垂世

若唯 佛道誰 施三 乘 『

704b1

とする。 これ を 『指 要 鈔』 は

〈説 [法 する者 ]は

〈必 らずや [俗 諦 仏 な る ]應[身]〉なの である。 法 [身]に は[決 ]定[的 ]に説 [法

j

は無い〉とする。 同時にく[三 身] 相 即 [の観 点 か ら 云えば]

法 [身]は[完 ]全に 應 [身]で も あ る か ら〈[法 身の ]無説はその ま ま で (即)[應 身の 説〉とな り

應 [身 ]が[完 ]全に法 [身 ]で もある か ら

〈[応身のユ説はそのま ま で (即 )[法 身の]無 説 〉『十不

704bl3〜14

表 現 き る と  

方 「三身 平 等 説」 を次の ように説 く。 こ こ で (今 )「法 身」 と 云っ てい るの は

〈應 [身] を離れた 法 ([身]平

236

)〉の こ とで はない

704bl4

15

、〈

し 「」 をれ ば

凡そ 圓教を説 けば

匚実 相と しては

、一

切の應 身は 『詳 解続 蔵

56− 484b16〜17

]皆

即 法 身」 でる〉『十不二 門』

704b16、

〈『法華 経』(今經 )は[蔵

別の]權の[三 教 を]開 [除して

実の 円教に統

]するか ら

[劣なる a2 『詳 解 続 蔵

56− 484b20

]應 身を そのま ま

法 身 とするの である

十 不二 門』704b18 とする。 同 様に 〈[開 顯 なる 『法 華経』 に お い ては

應 平

237

]身は も と も と(既 )「即 法 [身 コ」 であ り

同居 ]土 はユ寂 光 [コ(

二 真 理命題)なの で ある (非

・・

耶 )平 237

詳 解 続 蔵

56− 484b24

施 (

施 権の と きは

身を勝 劣に分 け、 土 を淨 穢に分 けるが

権を開除 すれ ば

身は 毘 盧 遮 那であ り土は寂 光 土で ある こ と平

237、

詳解

56

− 484b24cl

を 開除すれば 全て実 相である こ と 平

237

『詳 解』 続 蔵

56

484c1

廢 (

権 を廢す る こ と平

237、

『詳 解』 続 蔵

56−

484c1

會 (

権 と真 如

実 相 との統 合

」 の異名 『詳解』 続 蔵

56−

484c2

土 は 咸 く同様 (然、 無 相 平 等 空の こ と)〉『十不二 門』

704b19〜20

であると

俗 諦 即 勝 義諦な る第 二 理命題を幅 広く主 張 する。

 

以 上は要 すれば

説 法の主体なる

法 身

報身

応身

平等なる 「即法 身」 である が

法 身に はく用はな く

説法は認 め ら れ ない (島村   注

2

)〉か ら

体 的説 法と して の俗 諦の用 は か な らず 報 身

応 身によ ら な け れ ば な ら ない としてい るの であ る。 これ を 『十 不二 門』 は この

だ[仏が]法 身と しての みあるの な ら ば

應に[利 他 行を]世に垂 れ るこ とは 無い で あろう」

704b1、

「心 (

意)と色(

と は

如 (

真 如

平等 )であっ て、 [性と して は]無 作 (不謀  第六定 理 )にして而も

E

俗 諦と しては衆生 を]化す(

真俗 双 運)。

11

N工工

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