日本のアート産業に関する市場レポート 2016
Japanese Art Industry Market Research Report 2016
2017 年 1 月
一般社団法人 アート東京
(共同実施:一般社団法人 芸術と創造)
平成 29 年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業日本のアート産業に関する市場レポート 2017
Japanese Art Industry Market Research Report 2017
主催
:文化庁 / 一般社団法人 アート東京
協力(共同調査):一般社団法人 芸術と創造 協力●●●●●●:一般社団法人 全国美術商連合会
第1章 本調査の概要 ... 3 1-1.背景と目的 ... 3 1-2.本調査の進め方 ... 3 1-3.回答者の基本属性 ... 5 第2章 国内アート産業の市場規模 ... 6 2-1.市場規模の推計方法 ... 6 2-2.市場規模推計結果 ... 7 2-3.前回調査との比較 ... 9 2-4.世界における日本の美術品市場規模 ... 10 第3章 美術品の輸出入の状況 ... 12 3-1.美術品の輸出入の算出方法 ... 12 3-2.輸出入の状況 ... 12 第4章 その他アート購入等に係る状況 ... 16 4-1.美術品の非購入理由 ... 16 4-2.美術品コレクターと愛好家 ... 18 4-3.美術品コレクターの購入のきっかけと美術品保有の課題 ... 23 さいごに ... 24 目次
第1章 本調査の概要
1-1.背景と目的 日本では 2017 年 6 月に「文化芸術振興基本法」が「文化芸術基本法」に改正され、文化芸術そのものの振興に とどまらず、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業等との連携が推進されており、アートマーケットにも従来以上 の注目が集まっている。 アート産業の実態を把握するための情報は未整備な部分が多く、その市場規模ですら信頼性の高い形で明らかにさ れてこなかったという状況を受け、日本最大級のアート見本市であるアートフェア東京を主催する「一般社団法人 アート 東京」と文化芸術・産業政策のコンサルティングを行う「一般社団法人 芸術と創造」は、昨年(「日本のアート産業に 関する市場調査 2016」)に引き続き「日本のアート産業に関する市場調査 2017」を実施した。 今回の調査では、「国内のアート産業の市場規模」(第 2 章に該当)、「美術品の輸出入の状況」(第 3 章に該 当)、「その他アート購入等に係る状況」(第 4 章に該当)を明らかにしている。 1-2.本調査の進め方 本調査は主にインターネットアンケート会社が保有するモニターを対象としたアンケート調査を基に行った。調査は 1 次 調査と 2 次調査の 2 段階に分けて実施した。1次調査では前回調査と同規模の 21,436 サンプルの回収を行 い、また、2 次調査では、1 次調査の回答者のなかから「30 代・40 代で過去 3 年間に美術品を 10 万円以上購 入した方(美術品のコレクター)」(248 サンプル)と「30 代・40 代の年間の博物館・美術館訪問回数が 4 回 (3 ヶ月に 1 回)以上かつ美術品購入経験がない方(美術の愛好家)」(233 サンプル)を分析対象としてい る。 なお、前回調査同様日本全体の市場規模を推計するために、1 次調査においては総務省統計局「労働力調査」 (2016 年分)を基に、「性」、「年代(6 区分)」、「職務状況(就業者・非就業者)」、「所得(就業者は個人 所得、非就業者は世帯所得1により 12 区分)」について日本全体の分布に近い形で割り付けた。また、美術品は所 得が高い方がより購入していると考えられるため、所得が 700 万円以上の方に関しては実際の所得の分布よりも多く回 収し、分析の際には、日本全体の分布にあわせてウェイトバック集計(サンプルに重みづけをした集計)を行った。 また、当初回収サンプルより、その購入額等に非現実性・矛盾2が存在するものに関しては、一定の基準を設け、分 析対象より除外した。 設問は1次調査、2次調査ともに 10 問ずつ設けた。各項目の概要については図表・1 を参照されたい。 1 非就業者数は個人所得による割付ができないため、世帯所得による割付を目指したが、世帯所得に関する世帯主の性年代別の統計が存在しないため、 個人所得と就業率を基に推計を行った。 2 ジャンル別の購入額の合計とチャネル別の購入額の合計に一定の開きがある方、美術関連品やミュージアムショップでの購入額が大きな方、オークションで の購入額が小さな方など。図表・1 本調査の基本設計 調査方法 インターネットアンケート会社が契約するモニターを対象としたアンケート調査 調査時期 1 次調査:10 月 24 日(火)~10 月 26 日(木) 2 次調査:10 月 27 日(金)~10 月 31 日(火) 調査対象 1 次調査と 2 次調査の 2 段階で実施。 各調査での対象者は以下のとおり。 1 次調査: 政府統計を基に、性・年代、職務状況(有職/無職)、年収(有職者は個人所得、無職 者は世帯所得)を日本全体の分布に近い形で割付 2 次調査: セグメント A: 「30 代・40 代で過去 3 年間に美術品を 10 万円以上購入」した方 (美術品コレクター) セグメント B: 「30 代・40 代の年間の博物館・美術館訪問回数が 4 回(3 ヶ月に 1 回)以上」& 「美術品購入経験がない」方(美術愛好家) 有効サンプル数 1 次調査:21,436 サンプル 2 次調査: セグメント A:248 サンプル セグメント B:233 サンプル 調査項目 1 次調査: 美術品・美術関連品の購入経験 ・ジャンル別・チャネル別の美術品・美術関連品の購入額 ・美術館・博物館への訪問頻度 ・各種事柄への関心※ ・美術品非購入理由※ ・個人年収・世帯年収・世帯貯蓄額 など 10 設問 ※前回調査項目から追加した項目 2 次調査: ・子どもの頃の環境 ・22 歳までの経験 ・人生において重視している価値観 ・各種商品選択において重視するポイント ・住居の延床面積 ・住まいに係る考え方 ・美術品購入意向 ・美術品購入のきっかけ※ ・美術品保有にあたっての課題※ ・美術品購入において重視しているアドバイス提供者※ など 10 設問 ※セグメント B のみ調査した項目 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造
1-3.回答者の基本属性 1 次調査の回答者の基本属性は次表のとおりである。性別、年代、個人年収(就業者)についてはウェイトバックを 行っているため日本の分布と一致している。地域分類と世帯年収も日本の分布から大きくは乖離していない。 図表・2 1 次調査回答者の基本属性(サンプル数と全体に占める割合) 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 区分 日本の分布 男性 10,426 49% 8,665 48% 48% 女性 10,711 51% 9,303 52% 52% ウェイトバック後 性別 単純集計 区分 日本の分布 15~24歳 1,236 6% 1,982 11% 11% 25~34歳 2,970 14% 2,209 12% 13% 35~44歳 3,674 17% 2,890 16% 16% 45~54歳 3,957 19% 2,762 15% 15% 55~64歳 4,450 21% 2,536 14% 15% 65歳以上 4,850 23% 5,589 31% 30% 単純集計 ウェイトバック後 年代 区分 日本の分布 北海道 970 5% 927 5% 4% 東北 1,016 5% 1,005 6% 7% 関東 9,333 44% 7,184 40% 34% 北陸 625 3% 599 3% 4% 中部 2,224 11% 1,972 11% 13% 近畿 4,078 19% 3,582 20% 18% 中国 977 5% 895 5% 6% 四国 482 2% 465 3% 3% 九州 1,432 7% 1,339 7% 11% 単純集計 ウェイトバック後 地域分類 区分 日本の分布 0円(なし) 402 3.2% 360 3.4% 100万円未満 1,442 11.6% 1,495 14.3% 100~200万円未満 1,882 15.2% 1,952 18.7% 19.0% 200~300万円未満 1,659 13.4% 1,738 16.6% 16.6% 300~400万円未満 1,490 12.0% 1,515 14.5% 14.6% 400~500万円未満 1,039 8.4% 1,094 10.4% 10.4% 500~600万円未満 729 5.9% 722 6.9% 600~700万円未満 529 4.3% 527 5.0% 700~800万円未満 588 4.7% 309 3.0% 800~900万円未満 396 3.2% 218 2.1% 900~1,000万円未満 336 2.7% 189 1.8% 1,000~1,500万円未満 1,205 9.7% 252 2.4% 2.4% 1,500万円以上 697 5.6% 95 0.9% 0.9% 単純集計 個人年収(就業者) 11.5% 6.9% ウェイトバック後 17.8% 区分 日本の分布 300万円未満 5,331 27% 8,747 50% 34% 300~500万円未満 4,478 23% 3,300 19% 23% 500~700万円未満 3,160 16% 2,393 14% 16% 700~1,000万円未満 3,889 20% 2,226 13% 15% 1,000~1,500万円未満 2,736 14% 958 5% 9% 1,500万円以上 0 0% 0 0% 3% 単純集計 ウェイトバック後 世帯年収
第2章 国内アート産業の市場規模
2-1.市場規模の推計方法 本調査では、昨年度調査と同様にアート産業市場を「①美術品市場」、「②美術関連品市場」、「③美術関連サー ビス市場」の合計値として定義し、その推移をみている。 図表・3 市場規模の推計方法の概要 市場の分類 推計の対象 推計の手法 ①美術品市場 国内在住者による以下のチャネルでの以下の商品(美術品)の購入 ・画廊・ギャラリー、百貨店、アートフェア、美術品のオークション、ミュージア ムショップ、インターネットサイト ・美術品(日本画、洋画、彫刻、版画、現代美術、写真、映像作品、陶 芸、工芸、書、掛軸・屏風 本調査 アンケート3 ②美術 関連品市場 国内在住者による以下の商品(美術関連品)の購入 ・著名な絵画を複製したポスター・ポストカード ・展覧会の図録・カタログ等の美術書 ・著名な絵画・彫刻等をモチーフとしたグッズ ③美術関連 サービス市場 ・国内在住者による美術館・博物館への訪問に係る入場料の支払い ・主要なアートプロジェクトへの訪問に係る消費 各種報告書 「③美術関連サービス市場」は、「国内在住者による美術館・博物館への訪問に係る入場料の支払い」(以下、美 術館・博物館入場料)と「主要なアートプロジェクトへの訪問に係る消費」(アートプロジェクト消費)から構成される。 「美術館・博物館入場料」に関しては、本調査アンケートにおいて「年間の美術館・博物館への訪問回数(有料のも ののみ)」を調査しており、その回数に平均的な入館料4を乗じ、推計した。また、「アートプロジェクト消費」については、 2014 年以降実施されている主要な美術芸術祭(報告書が公開されているもののみ5)の直接消費額を開催頻度 (ビエンナーレ:2 年、トリエンナーレ:3 年)に基づき単年換算し、それらを合算した。 3 国内のオークションの値は、生活の友社「アートコレクターズ」で毎年掲載されている国内オークション会社の落札額合計を採用した。 4 2015 年に国立美術館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館)・国立博物館(東 京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)において行われた各企画展の入場料(一般・前売り)と入場者数から、1 人あたりの平均の入館料(1,241 円)を導いて推計した。※前回調査と1人あたりの平均の入館料は同額にて算出している。 5 ヨコハマトリエンナーレ、あいちトリエンナーレ、札幌国際芸術祭、PARASOPHIA、越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭、いちはらアートミック ス、混浴温泉世界、さいたまトリエンナーレ、茨城県北芸術祭、岡山芸術交流、等2-2.市場規模推計結果 ジャンル別の市場規模の推計結果が図表・4 である。洋画が最も大きく 556 億円、次いで陶芸、日本画、現代美 術(平面)などが続く。日本の美術品市場は多様なジャンルに分散して市場が形成されていることが分かる。また、美 術関連品は 306 億円であった。 また、チャネル別の市場規模の推計結果が図表・5 である。美術品の購入額は 2,437 億円と推計される。うち 2,003 億円が国内事業者からの購入である。前回調査と同様に、国内の画廊・ギャラリー(726 億円)、国内の 百貨店(685 億円)が大きかった。 図表・4 ジャンル別の美術品・美術関連品市場規模6 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 図表・5 チャネル別の美術品市場規模 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 6 ジャンル別の数値には重複が含まれるので、ジャンル別の美術品購入額合計はチャネル別の美術品購入額合計と数値が異なることに留意されたい。 556 432 386 364 162 151 134 99 99 92 91 24 124 99 82 洋画 陶芸 日本画 現代美術(平面) 工芸 版画 掛軸・屏風 現代美術(立体、インスタレーション) 書 彫刻 写真 映像作品 展覧会の図録・カタログ等の美術書 著名な絵画を複製したポスター・ポストカード 著名な絵画・彫刻等をモチーフとしたグッズ 美術関連品 306億円 (単位:億円) (n=21,436) 726 685 195 133 129 84 51 94 14 10 9 5 5 280 17 国内の画廊・ギャラリー 国内の百貨店(通販、外商扱いも含む) その他の国内事業者 国内の美術品のオークション 国内のアートフェア 国内のインターネットサイト 国内のミュージアムショップ 国外の画廊・ギャラリー 国外の美術品のオークション その他の国外事業者 国外のミュージアムショップ 国外のアートフェア 国外のインターネットサイト 作家からの直接の購入 その他 国内での購入 2,003億円 国外での購入 137億円 全体 2,437億円 (単位:億円) (n=21,436)
また、あわせて「③美術関連サービス市場」として、「美術館・博物館入場料」の合計は 427 億円、アートプロジェクト 消費の合計は 90 億円であった。これらをあわせると 517 億円になる。 「①美術品市場(2,437 億円)7」、「②美術関連品市場(306 億円)」、「③美術関連サービス市場(517 億円)」の全てを合算した「アート産業」の市場規模は 3,260 億円と推計された。 図表・6 アート産業に関する市場規模の全体像 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 7 ジャンル別とチャネル別の美術品市場の値が異なるが、ジャンル別では重複回答(複数ジャンルにまたがるもの)が存在すると考えられるため、美術品市場 としてはチャネル別の値を採用している。 ①美術品市場 + ②美術関連品 市場 2,743億円 ①美術品市場 + ②美術関連品 市場 + ③美術関連 サービス市場 3,260億円 ①美術品市場:2,437億円 ②美術関連品市場:306億円 ③美術関連サービス市場:517億円 国内事業者からの購入:2,003億円 国外事業者からの購入:137億円 その他(事業者以外からの購入):297億円 美術館・博物館入場料:427億円 アートプロジェクト消費:90億円 画廊・ ギャラリー 726億円 百貨店 685億円 アートフェア129億円 オークション133億円 その他264億円
2-3.前回調査との比較 「アート産業に関する市場規模」の主要な要素について「2016 年調査結果」と「2017 年調査結果」を比較したも のが図表・7 である。 「①美術品市場」は、2016 年は 2,431 億円、2017 年は 2,437 億円と前年規模を維持している。 「画廊・ギャラリー」は減少したものの、「百貨店」が堅調であり8、「国内事業者からの購入」は若干の減少に留まって いる。 一方で、「②美術関連品市場」は大きく下げ、「美術館・博物館入場料」はほぼ横ばいであったが、新規のアートプロ ジェクトが多く行われたことから「アートプロジェクト消費」が増加し、「③美術関連サービス市場」も増加する形となった。 「①美術品市場」、「②美術関連品市場」、「③美術関連サービス市場」を合計した値は、「②美術関連品市場」の 減少が影響し、若干の減少となった。 図表・7 各市場規模の前回調査との比較 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 8 各種新聞(「2017/10/10 日本経済新聞」等)においても、百貨店の美術品販売が好調であることが、報道されている。 3,341 2,431 2,037 792 627 403 507 428 79 3,264 2,437 2,003 726 685 306 521 431 90 ①+②+③ ①美術品市場 国内事業者からの購入 画廊・ギャラリー 百貨店 ②美術関連品市場 ③美術関連サービス市場 美術館・博物館入場料 アートプロジェクト消費 2016年 2017年 (単位:億円)
2-4.世界における日本の美術品市場規模 世界における美術品市場に目を転じてみると、金融危機のあった 2009 年を除くと約 600 億ドル(約 7 兆円)規 模で推移しており、2014 年以降は 2 年連続で減少傾向にある9。 また、同様の調査において示されている国別の美術品市場規模(当該国内にて売買されている美術品の額)を示 したものが図表・9 である。アメリカ、イギリス、中国の3カ国で世界のシェアの約 8 割を占める。 図表・8 世界の美術品市場規模
出所)Art Basel & UBS「The Art Market 2017」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成
9 「オークション(Auction)」と「ディーラー(Dealer)」の販売額の合計値。詳細な推計ロジックは公開されていない。The European Fine Art
Foundation(TEFAF)も毎年「Art-Market-Report」を発表しているが、本レポートにおいては Art Basel & UBS「The Art Market 2017」を参 照している。 54.4 65.962.0 39.5 57.064.656.763.3 68.2 63.3 56.6 0 10 20 30 40 50 60 70 80 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 (10億ドル)
欧州美術財団(The European Fine Art Foundation:TEFAF)やアート・バーゼル(Art Basel & UBS)が行う調査では、世界における日本の美術品市場規模の割合はこれまで示されてこなかったが、昨年実施の 本調査における国内における美術品の売買額は 2,037 億円と試算され、これを 2016 年の世界の美術品市場規 模10にあてはめると、日本の割合は 3.1%と推計され、世界で 5 番目に大きな市場であるとも考えられる(互いの 調査の市場規模の推計方法・定義などが異なるため、あくまでも参考値としての位置づけであることに留意されたい 11)。 図表・9 国別の美術品市場規模
出所)Art Basel & UBS「The Art Market 2017」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成
10 2016 年の市場規模は 566 億ドル。日本円に換算すると 65,873 億円(財務省「外国為替相場」の「2016 年 12 月 25 日~12 月 31 日」のレー
ト(116.34 円)を適用)。
11 Art Basel & UBS「The Art Market 2017」のデータは全世界の人々による、当該国内における美術品の取引額を推計しているのに対して、「日本
のアート産業に関する市場レポート」では日本在住の日本人による美術品の取引額を推計している。 アメリカ 40% イギリス 21% 中国 20% フランス 7% ドイツ2% スイス2% イタリア1% スペイン1% その他 6% 参考) 日本3.1%
第3章 美術品の輸出入の状況
3-1.美術品の輸出入の算出方法 本調査では美術品の輸出入の状況についてもあわせて分析している。分析においては財務省「貿易統計」を活用 し、分析対象は「書画」、「コラージュその他これに類する装飾板」、「銅版画、木版画、石版画その他の版画」とし、これ ら3つの区分をあわせて美術品と定義している12。 図表・10 美術品の定義 コード 定義 9701.10 書画(肉筆のものに限るものとし、手作業で描き又は装飾した加工物及 び設計図及び図案を除く。) これら3つの区分をあわせ て美術品とし て扱っている 9701.90 コラージュその他これに類する装飾板 97.02 銅版画、木版画、石版画その他の版画 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 3-2.輸出入の状況 これらの定義を基に 1988 年以降の美術品の輸出入額を示したものが図表・11 である。1990 年に 5,500 億円 規模まで膨らんだ美術品輸入も 1992 年以降は 500 億円未満で推移し、現在は 350 億円程度であることがわ かる。また、従来から輸入が輸出を上回る構造にあったが、近年は輸出も増え、輸入と輸出が拮抗している(図表・ 12)。 図表・11 美術品の輸出入額の推移 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 12 2016 年の美術品の輸出額の 96%、輸入額の 97%が「書画(肉筆のものに限る)及びコラージュその他これに類する装飾板」である。 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 88年 90年 92年 94年 96年 98年 00年 02年 04年 06年 08年 10年 12年 14年 16年 (億円) 輸出 輸入図表・12 美術品の輸出入額の推移(拡大) 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 書画に限定した際の 1988 年以降の輸出入単価13の推移を示したものが図表・13 である。これまで書画では輸入 より、輸出の単価(1 点あたりの価格)が高い傾向にあったが、近年は輸入の単価が上昇していることがわかる。また、 近年は輸入においてバブル期の単価を上回るようになっていることもわかる。 図表・13 書画の輸出入単価の推移 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 13 金額/数量。「書画」、「コラージュその他これに類する装飾板」、「銅版画、木版画、石版画その他の版画」では大きく単価が異なるため、「書画」のみで分 析を行っている。 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 88年 90年 92年 94年 96年 98年 00年 02年 04年 06年 08年 10年 12年 14年 16年 (億円) 輸出 輸入 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 88年 90年 92年 94年 96年 98年 00年 02年 04年 06年 08年 10年 12年 14年 16年 (千円) 輸出 輸入
書画の輸出入数の推移を示したものが図表・14 である。2006 年以降、輸出数が増加傾向にあり、2016 年に 美術品の輸出数(約 35,000 点)が輸入数(約 30,000 点)を上回ったことがわかる。 図表・14 書画の輸出入数の推移 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 2016 年における相手国別の美術品の輸入額を示したものが図表・15、輸出額を示したものが図表・16 である。輸 入においてはアメリカが最も大きく全体の 50%を占めている。次いで大きいフランスは 31%で、これら 2 ヶ国で輸 入の 81%を占める。輸出においては中国・香港が最も多く(31%)、フランス(19%)、アメリカ(16%)、 英国(10%)など 4 カ国で全体の 77%を占める。 図表・15 相手国別の美術品の輸入額(2016 年) 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 88年 90年 92年 94年 96年 98年 00年 02年 04年 06年 08年 10年 12年 14年 16年 (千個) 輸出 輸入 17,753 11,153 1,571 1,274 700 626 596 367 395 245 261 532 0 5,000 10,000 15,000 20,000 アメリカ合衆国 フランス スペイン 中国・香港 英国 イタリア オランダ スイス ノルウェー 韓国 ドイツ その他 (百万円) 50% 31% 全体に占める割合
図表・16 相手国別の美術品の輸出額(2016 年) 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 また、1990 年の相手国別の美術品の輸入額を示したものが図表・17 である。1990 年における日本の輸入はフ ランスからが大部分(全体の 67%)を占めていたことがわかる。 図表・17 相手国別の美術品の輸入額(1990 年) 出所)財務省「貿易統計」を基に(一社)アート東京・(一社)芸術と創造作成 9,311 5,701 4,912 3,096 1,829 1,155 853 758 732 607 364 571 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 中国・香港 フランス アメリカ合衆国 英国 台湾 韓国 カタール シンガポール スイス UAE ベルギー その他 (百万円) 31% 19% 16% 10% 全体に占める割合
第4章 その他アート購入等に係る状況
4-1.美術品の非購入理由 「購入未経験者(これまで一度も美術品を購入したことがない方)」の美術品非購入理由を示したものが図表・18 である。「特に理由はない」(33%)、「購入する資金の余裕がない」(27%)、「美術に興味がない」(21%)など のほか、「所有することに魅力を感じていない(美術館等に行けば見られる)」(17%)、「飾る場所・置く場所がな い」(16%)なども多く、我が国の特徴が反映された形となった。 図表・18 美術品非購入理由(購入未経験者) 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 27% 21% 17% 16% 10% 9% 7% 7% 6% 5% 3% 3% 2% 2% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 33% 購入する資金の余裕がないから 美術に興味がないから 所有することに魅力を感じていないから(美術館等に行けば見られるから) 飾る場所・置く場所がないから 維持管理が難しそうだから 購入の判断基準が分からないから 欲しい作品に出会わなかったから 偽物を買ってしまうのが怖いから 価格に見合った価値がないから 投資対象として考えづらいから 作品が傷むのが怖いから どこで購入すればいいか分からないから (美術品は贅沢品なので)買うことに罪悪感があるから 家族の同意が得られにくいから 誰に相談したら良いかわからないから 値下がりするのが怖いから 転売の方法がわからないから 相続の際の手続きが不安・煩雑だから 転売することに抵抗を感じるから その他 特に理由はないまた、「購入経験者」の美術品非購入理由を示したものが図表・19 である。「購入未経験者」と同様に、「特に理由 はない」、「購入する資金の余裕がない」、「飾る場所・置く場所がない」などが高いが、「欲しい作品に出会わなかったか ら」(33%)も高かった。これらの方々に対しては、アート産業関係者等が有効な提案を行うことで、購入に繋がる 可能性があると考えられる。 図表・19 美術品非購入理由(購入経験者) 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 33% 25% 23% 14% 9% 6% 6% 5% 3% 3% 2% 2% 2% 2% 1% 1% 1% 2% 24% 購入する資金の余裕がないから 欲しい作品に出会わなかったから 飾る場所・置く場所がないから 所有することに魅力を感じなくなったから 維持管理が難しいから 投資対象として考えづらいから 価格に見合った価値がないから 美術に興味がなくなったから 家族の同意が得られにくいから 作品が傷むのが怖いから 過去に美術品購入で失敗したことがあるから 値下がりするのが怖いから 相続の際の手続きが不安・煩雑だから 転売の方法がわからないから 誰に相談したら良いかわからないから 転売することに抵抗を感じるから 偽物を買ってしまった経験があるから その他 特に理由はない
4-2.美術品コレクターと愛好家 本調査の 2 次調査では、「30 代・40 代で過去 3 年間に美術品を 10 万円以上購入」した方(以下、美術品コ レクター)と「30 代・40 代の年間の博物館・美術館訪問回数が 4 回(3 ヶ月に 1 回)以上」&「美術品購入経験 がない」方(以下、美術愛好家)それぞれに調査を行った。 回収数は美術品コレクターが 248 サンプル、美術愛好家が 233 サンプルであった。また、図表・20 のとおり、回収全 体のなかでは美術品コレクターの出現率は 0.72%であるのに対して、美術愛好家の出現率は 3.56%であった。 図表・20 全体における美術品コレクター・美術愛好家の出現率 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 美術品コレクター 過去3年間に美術品を10万円以上購入 0.72% 美術品購入経験者 (13.87%) 美術愛好家 年間の博物館・美術館訪問回数が 4回(3ヶ月に1回)以上& 美術品購入経験なし 3.56%
それぞれの子どもの頃の環境について示したものが図表・21 である。多くの項目にて美術品コレクターが美術愛好家 の割合を上回ったが、特に差が大きかったのは「住居に美術品を飾ってあった」、「時々、家族と画廊・ギャラリーに行って いた」、「同居者に美術品の収集を行っている人がいた」といったものであった。子どもの時に、美術品を飾る・購入すると いうことが生活の一部として行われている環境に置かれることが、大人になった際の美術品の購入に大きく影響するこ とがわかった。 図表・21 子どもの頃の環境 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 48% 39% 37% 32% 27% 27% 22% 21% 20% 19% 18% 17% 13% 10% 10% 8% 35% 43% 10% 15% 7% 9% 18% 2% 3% 3% 15% 2% 2% 1% 1% 23% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 時々、家族と博物館・美術館に行っていた 親(両親もしくは父親・母親のいずれか)の職業が会社員であった 住居に美術品が飾ってあった 比較的裕福であった 時々、家族と画廊・ギャラリーに行っていた 時々、海外旅行に行っていた 祖父母と同居していた 同居者に美術品の収集を行っている人がいた 同居者に美術品の制作を趣味にしている人がいた 同居者以外の交流のある親族のなかに美術品の制作を趣味にしている人がいた 親(両親もしくは父親・母親のいずれか)の職業が自営業であった 同居者以外の交流のある親族のなかに美術品の収集を行っている人がいた 同居者以外の交流のある親族のなかに美術品の制作を職業にしている人がいた 海外に居住していた 同居者に美術品の制作を職業にしている人がいた あてはまるものはない コレクター 愛好家
また、それぞれの重視している価値観を示したものが図表・22 である。両者ともに、「家族を大切にする」、「文化的・ 知的な生活をする」、「健康的な生活をする」といった価値観を高く持っている割合が高い。美術品コレクターが美術愛 好家と比較して割合の差大きい項目は、「都会で常に刺激的な暮らしをする」、「グローバルに活躍する」、「社会的な地 位影響力を持つ」であり、逆に美術愛好家が美術品コレクターと比較して割合の差が大きい項目は、「健康的な生活を する」、「人並みの暮らしをする」、「世間のしがらみから距離を置いた暮らしをする」であった。ここからは、30 代・40 代 美術品コレクターの社会的・グローバルにおける向上心の高さが読み取れる。 図表・22 重視している価値観 出所)「日本のアート産業に関する市場調査 2017」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造 47% 46% 45% 37% 36% 27% 26% 26% 25% 23% 23% 22% 21% 20% 18% 17% 14% 5% 56% 56% 68% 31% 36% 15% 20% 29% 10% 6% 15% 37% 27% 13% 4% 9% 6% 12% 0% 20% 40% 60% 80% 家族を大切にする 文化的・知的な暮らしをする 健康的な生活をする 自分の能力を活かす 友人・知人を大切にする 人よりも金銭的に豊かな暮らしをする 自然に囲まれた暮らしをする 時間・金銭面にて趣味を優先する 都会で常に刺激的な暮らしをする グローバルに活躍する 地球環境に優しい暮らしをする 人並みの暮らしをする 世間のしがらみから距離を置いた暮らしをする 異性から見て魅力的である 社会的な地位・影響力をもつ 技術的に最先端のものを活用した暮らしをする 所属する組織において地位・影響力をもつ あてはまるものがない コレクター 愛好家
また、住まいに関する価値観を示したものが図表・23 である。「自宅には好きなものしか置きたくない」、「自宅には自 分だけの空間(書斎等)が必要である」などの住まいへのこだわりでも美術品コレクターが美術愛好家を上回ったが、最 も差があった項目は「積極的に人を招きたい」といったものであった。美術品の購入は自分が楽しむだけではなく、 「他人に披露する・もてなす」といった欲求にも基づくものであるといえる。一方、「自宅で過ごす時間を大切にしたい」 では差が見られなかった。 図表・23 住まいに関する価値観 38% 10% 36% 20% 16% 32% 10% 39% コレクター 愛好家 48% 42% 38% 33% 10% 15% 4% 9% コレクター 愛好家 40% 30% 43% 46% 15% 17% 3% 7% コレクター 愛好家 積極的に人を招きたい 自宅には自分だけの空間(書斎等)が必要である 自宅には好きなものしか置きたくない 55% 55% 36% 33% 6% 6% 2% 6% コレクター 愛好家 自宅で過ごす時間を大切にしたい 55% 55% 33%36% 6%6%6%2% コレクター そう思う ややそう思う あまりそう思わない そう思わない
また、それぞれの美術品購入意向について示したものが図表・24 である。美術品コレクターでは 82%が購入したいと 考えている(一方で購入したくないとしている方は 14%)。美術愛好家でも 36%が購入したいと考えている一方で、 「判断できない・わからない」も 29%と高くなっている。購入しない理由(図表・25)は、「購入する資金の余裕がない から」(42%)のほか「維持管理が難しそうだから」(24%)といった項目が高かった。 図表・24 美術品購入意向 図表・25 美術品非購入理由(美術品を購入したいとした美術愛好家) 35% 4% 47% 32% 11% 19% 4% 16% 3% 29% コレクター 愛好家 積極的に購入したい やや購入したい あまり購入したくない 全く購入したくない 判断できない・わからない 42% 24% 21% 18% 15% 14% 13% 11% 10% 7% 7% 6% 5% 5% 4% 1% 1% 1% 0% 0% 15% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 購入する資金の余裕がないから 維持管理が難しそうだから 飾る場所・置く場所がないから 作品が傷むのが怖いから 所有することに魅力を感じていないから(美術館等に行けば見られるから) 購入の判断基準が分からないから 投資対象として考えづらいから 偽物を買ってしまうのが怖いから どこで購入すればいいか分からないから 価格に見合った価値がないから 欲しい作品に出会わなかったから 相続の際の手続きが不安・煩雑だから 値下がりするのが怖いから 家族の同意が得られにくいから (美術品は贅沢品なので)買うことに罪悪感があるから 美術に興味がないから 誰に相談したら良いかわからないから 転売の方法がわからないから 転売することに抵抗を感じるから その他 特に理由はない
4-3.美術品コレクターの購入のきっかけと美術品保有の課題 美術品コレクターが美術品を購入したきっかけを示したものが図表・26 である。「画廊・ギャラリー」、「美術館・博物 館」、「百貨店」、「アートフェア」などで作品を見て気に入ってという項目の割合が高い。現在、美術品コレクターとなって いる方でも、最初は「実物の作品を見ることが」きっかけになっていることがわかる。 図表・26 美術品コレクターが美術品を購入したきっかけ 33% 29% 25% 21% 20% 17% 16% 16% 16% 15% 13% 12% 12% 11% 11% 10% 10% 8% 8% 6% 1% 6% 0% 10% 20% 30% 40% 画廊・ギャラリーで作品を見て気に入って 美術館・博物館で作品を見て気に入って 百貨店で作品を見て気に入って アートフェアで作品を見て気に入って 美術作家が好きで 美術品をプレゼントをされて 知人のコレクションを見て 画廊・ギャラリーの店員に勧められて 美術作家と知り合って 書籍・新聞・テレビの特集を見て 百貨店の店員に勧められて 引っ越しをして(居住空間) 憧れの人がコレクションを行っているのを知って 家族に勧められて 美術関係者(作家以外)と知り合って 新しい店舗・オフィスを設けて 友人に勧められて 結婚したことをきっかけに 子どもが生まれたことをきっかけに 恋人に勧められて その他 特にきっかけはない・覚えていない
美術品コレクターが美術品を保有するにあたって課題としている事柄が図表・27 である。「作品を飾るスペースが不足 している」(29%)、「作品を保管するスペースが不足している」(25%)など我が国の居住環境に基づくものが高い が、「作品を上手に飾る方法が分からない」(23%)、「作品を適切に保管する方法・場所が分からない」 (21%)などコレクションに係る知識に関するものも高かった。これは美術品のアート産業関係者の努力により解 消できる可能性がある。 図表・27 美術品保有における課題
さいごに
今年度調査では、日本の美術品市場は世界の中でも比較的規模の大きなもので、また、直近では世界の市場が 2016 年まで 2 年連続で縮小している状況と比較して、その規模も安定しているといえる(多様なジャンルの美術品や 百貨店の割合も高いという特徴的な販売チャネルに支えられていることもその一因であると考えられる)。 また、輸出入に関しては、1980 年代後半では圧倒的な輸入超過であったが、現在では、総額・点数ともに、ほぼ輸 出入が同等の水準となっており、相手国も当時とは異なっている。 ①「美術品購入経験者」のうち「過去 3 年間で美術品を購入していない方」は、「欲しい作品に出会わなかったから」 を理由として挙げている割合が高い、②美術品愛好家(美術品購入未経験者)の約 4 割が「今後は美術品を購入 したい」としている、③美術品コレクターも最初の購入は「実物の作品を見ること」がきっかけとなっている。これらから、美術 品市場の拡大に向けてはアート産業関係者の働きかけが非常に有効であることが明らかになった。 今後も我々はアート産業の詳細を明らかにし、人々の生活においてよりアートが重要な位置づけとできるようなアクショ ンを検討するにあたっての情報を提供していきたい。 29% 25% 23% 21% 19% 19% 19% 13% 11% 10% 9% 9% 7% 7% 17% 0% 10% 20% 30% 作品を飾るスペースが不足している 作品を保管するスペースが不足している 作品を上手に飾る方法が分からない 作品を適切に保管する方法・場所が分からない 作品を適切に修復する方法・場所が分からない 作品の現在価値が分からない 作品を適切に修復・保管するのにコストがかかる 作品を博物館・美術館等に寄贈・寄託する方法・場所が分からない 作品を適切に相続する方法が分からない 作品を適切に破棄する方法・場所が分からない 作品を適切に売却する方法・場所が分からない 作品を保有していることを十分に秘匿できない 作品を公開する機会が不足している 作品を保有するにあたって相談する相手がいない あてはまるものはない平成 29 年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業 「日本のアート産業に関する市場レポート 2017」
Japanese Art Industry Market Research Report 2017
主催 :文化庁 / 一般社団法人 アート東京(代表理事:來住 尚彦) 協力(共同調査):一般社団法人 芸術と創造 (代表理事:綿江 彰禅) 協力 :一般社団法人 全国美術商連合会 (代表理事会長:淺木 正勝) (調査体制) ・一般社団法人 アート東京 マーケティング & コミュニケーションズ 統括ディレクター 墨屋 宏明(企画・調査設計・編集) 澤田 伸之(企画・調査設計・編集) ・一般社団法人 芸術と創造 代表理事 綿江 彰禅(調査設計・分析・本レポート執筆)