第1種の誤りと第2種の誤り
第1種の誤り
帰無仮説が正しいにもかかわらず,これを否定する過誤 第1種の誤りを犯す危険率を( 有意水準 ) α という.
第2種の誤り
帰無仮説が誤りであるにもかかわらず,これを否定 しない過誤
第2種の誤りを犯す危険率を β とすると,
1- β を( 検出力 )という
検定における2種類の誤り
本当に成り立っているのは 帰無仮説 対立仮説 検
定 結 果
帰無仮説 正しい
(その確率: 1- α )
第2種の誤り
(その確率:
β ) 対立仮説 第1種の誤り
(その確率:
α )
正しい
(その確率: 1- β )
有意水準 検出力
統計的検定の精神
統計的検定では,有意水準を決めることによって,第 種の誤りの大きさを制御している
第 種の誤りを避けることに重点が置かれている 貴重な発見を見落とす:第2種の誤り
疑わしい結果を受け入れる:第1種の誤り
有意水準を小さくすれば,第1種の誤りをおかす危険性 は( )なる
しかし,第2種の誤りをおかす危険性は( )なる 大きく・小さく
大きく・小さく 1
1
第
1種の誤りと第
2種の誤り
1 万人に 1 人の割合でガンにかかっているとしよう.
ガン検診で陽性だと判定された.この検査の精度は 99
%,
すなわち間違った判定を下す確率はわずか 1 %である.
ではこの人がガンである確率は?
ガン検診は当たらない?
100万人被験者
100人 999900
人
99人 陽性反応
ガン患者
1人 陰性反応
9999人 陽性反応
98990 1人
陰性反応
99 % 1 % 1 % 99 %
ガン検診における
2種類の誤り
本当に成り立っているのは
ガン患者でない ガン患者である
検定 結果
陰性 正しい
( 989901 人) 第 2 種の誤り
( 1 人)
陽性 第 1 種の誤り
( 9999 人) 正しい
( 99 人)
第 1 種の誤りと第 2 種の誤り
同じような設問はドーピング検査でもできる
ドーピング検査で引っかからなかった選手がドーピングし ている確率は?
ドーピング違反者は見逃されやすい
アスリート 1000人
100人 900人
9人 陽性反応
ドーピング違反者
91人 陰性反応
1人 陽性反応
899人 陰性反応
ドーピング検査における
2種類の誤り
本当に成り立っているのは
非ドーピング違反
者 ドーピング違反者 検定
結果
陰性 正しい
( 899 人) 第 2 種の誤り
( 91 人)
陽性 第 1 種の誤り
( 1 人) 正しい
( 9 人)
現実的にはどちらを重視しているのか?
ガン検診では本当にガン患者なのに,ガンを見逃す危険を 減らしたいから,第( )種の誤りをできるだけ避けた い.その代わりに第( )種の誤りは増える.つまりガ ン患者でないにもかかわらず,ガンであると判定する誤り は増加する.一方,ドーピング検査ではドーピングしてい ないのに,ドーピング違反者と判定する危険を減らさざる をえない.すなわち第( )種の誤りをできるだけ避け たい.その代わりに第( )種の誤りは増える.つまり ドーピングしているのに陰性と判定する誤りは増加する.