火山灰土の粒径と比表面の関係
その他(別言語等)
のタイトル
Studies on the Particle Size and the Specific Surface of a Volcanic Ash Soil
著者 松田 豊, 土谷 富士夫, 今沢 隆信
雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部
巻 11
号 3
ページ 519‑528
発行年 1979‑11‑20
URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002241/
帯大研報.
11 (1979),
519~528火山灰土の粒径と比表面の関係
J
松 田 豊・土谷寓士夫・今沢│盗信 (帯広畜産大学開発土木工学研究室〕
1979
年
5月
29日受理
Studies on the Particle Size and the Specific Surface of a Volcanic Ash Soil
Yutaka MATSUDA
, *
Fujio TSUCHIYA* and Takanobu IMAZAwA*は じ め に
519
現在,土の構造を理解する物理的手法のーっとして,粒度分析による粒径分布によって示 す方法が一般に用いられている。しかし,粒径分布がわかったとしても,土そのものの力学的 性質を理解することは困難であると言われている。特に,火山灰士のように種類によって多種 多様な性質を有する場合には,土佐だけで力学性を判断することは,きわめて困難であって,
土の基本的性質の一つである比表而をも考治、する必要があると考えられる。
この研究では土の力学的性質を左右するー悶子と考えられる比表面を取り kげ,試料の処 理方法によって,その値にし、かなる影響があるかを検討することを目的とした。
試料および実験方法 1 . 試料および処理法
本実験に用いた火山灰土は,帯広畜産大学農場の深さ1.
0‑1 .
2mの下層土で.
15.000‑13.000
年前の下降といわれる恵庭
a統火山灰
B層
(En‑a‑B)に相当する。
]IS
の方法による土粒子の真比重は
2.702土
0.011で,粒度組成(超音波処理
10分.
0.1 N‑HCI20mlを分散剤として使用)は砂
57%.γノ レ ト
12%.粘土
31%で,国際土壌学会法に
よる分類によれば
SandyClayに相当する。
この土の鉱物学的性質は,有色鉱物として輝石と磁鉄鉱を含み,主要粘土鉱物としては非
品質のアロフェ γ が粘土分の約 50~百を占め, 残りの粘土鉱物は結品質の
Al‑パーミキュライ ト,ハロイサイト,イライトで構成されている。
採取した土は自然含水比
50‑52%であり, これを実内で風乾1..‑
4‑8%の含水比になった
持 Laboratory01 Agricultural Engineering 01 Soil and Water
,
Qbihiro University 01 Agriculture and Veterinary Medicine,
Obihiro,
Hokkaido,
Japan139