• 検索結果がありません。

給食作業員に関する調査 (作業と疲労状態ならびに 食事調査)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "給食作業員に関する調査 (作業と疲労状態ならびに 食事調査)"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

給食作業員に関する調査 (作業と疲労状態ならびに 食事調査)

著者 乕田 昌恵

雑誌名 東京家政大学研究紀要 2 自然科学

巻 37

ページ 71‑75

発行年 1997

出版者 東京家政大学

URL http://id.nii.ac.jp/1653/00010603/

(2)

    給食作業員に関する調査

(作業と疲労状態ならびに食事調査)

席 田 昌 恵

(平成8年10月7日受理)

Food service worker is related research

(Work, tired state and meal research)

Masae ToRADA

(Received October 7,1996)

緒  言

 40〜50才代の主婦がパートとして働くことにより,精 神的,肉体的にも日頃疲労がたまると思われる.その労 働力は職場に出るまでの家庭での時間と,職場から帰っ てからの時間を加えて1日にどの程度疲労しているのか 検討する目的をもってその主婦の1日の生活時間の実態

と職場での給食作業による疲労の度合と食生活調査(食 物摂取状況)の実態から,食物と疲労との関係を機器に

よる測定ならびにアンケートにより調査し検討した.

調査方法

 本大学学園食堂に勤務する給食作業員5名を対象とし その業務内容は仕込み,炊飯,調理,食器洗浄,計量で ある.2月に平常値を測定し4月以降は疲れがたまりや すい月末金曜日とし2月,4月,5月,6月,7月,9

〈$:$喝

        図1 大脳活動計   注意力計 月の計6回で行なった.測定時間は作業終了後午後3時 半頃から行なった.手,足,脳に対する疲労を図1の知 覚計,大脳活動計,注意力計と各々の測定機器を用いて 測定し,足のむくみはふくらはぎの太さを計測し,表1 の自覚症状調査用紙により自覚症状を各自記入させた.

行動時間調査も記入用紙を配り常時記録するよう指導し た.食物摂取状況調査は記入用紙を配り記入方法を説明

し食事記録法にて記録させた.

表1 自覚症状調査表

0×訟ヨ Ox2λ日 Ox記λ翼

1234567890

         1

頭が重い 全身がだるい 足がだるい あくびがでる 頭がぼんやりする ねむい

目が疲れる 動作がにぶくなる 足の裏がじんじんする 横になりたい

12345678901111111112

擦ががくがくする

腕がだるい イライラする 気が散る

物事に熱心になれない ちょったした事が思い出せない する事に閥違いが多くなる 物事が気にかかる 根気がなくなる きちんとしていられない

12345678902222222223

頭が痛い

肩がこる 腰がだるい,痛い 指を切r》た所が痛い 足が冷える

暑くてどうしようもない 目まいがする

睡眠不足である よく眠れない 気分が悪い

給食管理第2実習室

(3)

席田 昌恵 表2 6回の測定結果

2月  4月   5月   6月   7月   9月

結果および考察

氏名  項 目

A   作業内容

身長15Z m  矢日覚言i(cm)

箱4畷  大脳活重垢十(1iz)

鯉髄 注意力罰    ふくらはぎ(㎝)

一   洗い場  炊飯  調理  洗浄  仕込み 22   30   52   24   27  08

中5.5  中40  軽65  軽75  中50  軽75

8    18    ]3    10    8    12

+2 1    +1 4    +2 3    +2 4    +2 2    +1 6

B   作業内容

身長】52cm  矢[薩言十(㎝)

篇45鐘 大脳活動計(彪)

牌ふとりぎみ  を主意プ】言{

   ふくらはぎ(㎝)

一    仕込調理   洗い場   洗い場   計量    事務

21   40   25   3.1   32   71

中40  軽70  軽65  中50  中45  中55

18     13     10     19     13     4

斗07  +08  +18  +03  +24  +38

C   作業内容 嫉1ヲ7㎝知覚計(㎝)

箱44歳 大脳活動副(Hz)

体塁ムとりぎみ  i主意プ〕藷ト

   ふくらはぎ(㎝)

一   計量  洗浄  洗浄  洗い場  計量 40   10  56   28   62   26

中45  中50  中50  軽60  中45  中45 10    8    8    6    8    0

+06  ÷1.2  +16  ÷{〕9  ト23  +23

D   作業内容

身長15〔bm  矢1撹言t(αn)

箱44歳 大脳活動計(ltz)

脇・とりぎみ  }主運蚤プ】言1

   ふくらはぎ(㎝)

一   洗浄  計量  計量  仕込み  炊飯 55   25   3.9   30   29   27

重3.5  重30  中45  重3.0  重30  重30 16

52D 1312

9

+10  +09  +11  +14  +12  +12

E   作業内容

身長164cm  矢口薩誕1言f(c皿)

鵯4〔遺   ナく月齪舌重力言十(トセ)

燃舗 注意力計    ふくらはぎ(CTIt)

51 重25 17

+04 炊販洗浄

30

中4.5 15

−{〕4 仕込み

20 中45

16 う07

仕込み

42 重35

2】

di 2 炊飯

27 中50 19

−10 洗い場

41 中55 6

+02

*Aの2月分は都合により7月に測定した結果

*大脳活動訓の表の軽 中 重は表1に基ずいて疲労度を判定した結果

10

8 6

4 2

2

4 6

8 10 12 14

 測定機器t)による測定結果を表2,図2に示し,被験 者5名をABCDEで示した二自覚症状調査2)では項目1

〜30の内ねむけとだるさにまとめ1とし,注意,集中の 困難にまとめHとし,身体各部の違和感をまとめ皿とし て,Ill mについて表3にまとめた.

 知覚計・注意力計・ふくらはぎの太さ3)は+である程 疲労していると考え,大脳活動計の値の差は一である程 疲労していると考えられる.

 A:疲労度が高く出ているのは①手では炊飯②脳では 洗い場③注意力では洗い場④ふくらはぎの変化では調理 である.(以後項目は①②③④のみで示す)自覚症状は 1に疲労が強く,Hに少なく,7月にすべて散漫状態に なっている.また,足がだるい,腕がだるいに集中して いることがわかる.

 B:①では事務(食券売り),仕込み②では計量③で は洗い場④では事務となり,事務のような座り作業では むくみを生じることになる.Aと同様に洗うという作業 では手作業のため注意力も必要な場所と言える.自覚症 状ではIll・mのいずれにも回答しており,肉体的にも精 神的にも疲れを感じやすいタイプと言える.また季節で

は6月に低下している.

 C:①では洗い場②では洗い場③では計量④では洗い 場と洗い場に疲労が集中していることがわかる.自覚症 状ではBとは対照的に1∬皿に回答しておらず,肉体的 精神的にも強いタイプといえる.中でも1には回答があっ

隷論 劉i叩罵7一 に.フ≡}}一

‡=繍一一…≡葺 …………ヨ…鰯………≡葺=…欝薫珊淵珊二:≡   ,

難難篠撃≡韮羅塁「譲・蒙謬叢籔趨叢

一1  T 麟 叢・おi縣  舗・三二「.一繊控三…….   マ     r    ←

綜1 0

 1  「     1マー  言    に 1レr騨

1E……ヨ

港驚薫ヨ・…葦議羅薫1三尋叢・ 隆塁漏    釜

・『@      一…ヨ罰ユコ、三灘ヨ……ヨ雛 ・1,.;

r〒

驚昇覇コi1・,ヨ三  「曽    ● 一、三iマ

ィ4

ll」司  ↑k 、,擦 騒 三三@噌 =

…  藻       i莚 葺……一怐cヨ .._罪……業……=ヨ緯  「「  一 曹    ゆ   「 鮮憲1二購纂  茎‡

卍i︳.︐噌︳1

毒… ;−P 一襲一聖      r 擦i崖塁 …噸

蕪蕪羅藷叢叢蒙轟籍藩,

難罫響隠職謂・  …?@ 7 伽 耳二ム 亨マ7 η4こ:_〒コ噂一19}

…1 一

T 監 ・i 淵:呼 匠, L  レ      ▼

?P  ・_ i翼

華慧諜謹嚢

葺ヨヨ…曇i聾…曇曇…、羅業i     二妻華誓響一灘一・ヨコ…  X㍊:コ一 罪_

糞璽、・ マ ,

│Li、扉州1荘 マ 一{1「 ・;Tマ }1炉

暮ii

1;難 F         哩

葺r

→…一p三郵糞;器鱗藍篇瀦鮭… _..…・期ヨ三・_ 1襟綿瀧三.黛… 搬既H} 1マ、・ }「 一ユ1−‡ 一1【 .r 詰 i筆一 マ,i三 翼雪薫瀦薫藷潔蚤…講翠蕪景…・饗幽…瀦

 ←一 噂一一ξ一

l・娠霧,

コヰマ=

C翻マ  調羅鱈 ﹁弓

  士A際・

II

戟@  τ

111

l   l1

舗三懇;.盤一」「・耳三翼 ,闘;蒔 輩、 内̀1鷲 一毒 辱誰1 i,・

塁妻遷巽黙歪…導……妻彗ヨ……慧.一罪甲

@    }       7 噌、

l…蒸務へ懸郷羅ヨ…妻ユ翻§ 縛 4銑  ・1一,irT_i…D一・耳PN 一引D1灘 籍ヤ 「11・1 ll}t酬 1雪Pヨ i露 1 1  1    一糠

一・牽縢…蚕羅塁蚕藍三.蓋脳一

難.

ルミ{ヨ…環…ヨ.・=二:= マ      F  r    噂 1

リぼL

驚織 P噂 ¶葡1 マ1「Z し_葺 ▼▼1 茸 司 li 、、1@1  4  〆 ,i

c蔓・ 竃士 齪薫…毒…三簗羅 ,}『 …≡・一1 −i, ↑四= 潔ツ  =

ャ「、

Tマ

@罰、  →\    ΨA rl 7 i・ 11  昏

葺護器か

゙= 鱗ニニ   ー一

灘一諸≡覇一餐艶蝶・難=弓ヨ_ヨ…璃一1↑.i拒坦コヨ畠 一……; 〒 if 一賑布1一 r   2   Lンζ  」_ 脳轟 を≒⊥一 「 糊一

劉︑

11 z 義i

1『  …績冊     …薦・三調・理一.         署署:}  つ.

一耳 一 ラ1 蛋,1雛 マ葭・

、渦 I l   煮

,σ 、、

@、

ら,彰

一一? …禦

嚢諜蒙譲糠

コ1嵩一 1  i・ N  −i 「r I !li, 垂三μ疑 題、痰P q.繊1 L 「一 li1』・熱・1 i ﹂1

一i峯ヨ灘彊罫・1・ ;  幽=…葺.……三難_. .;==瓢=:   __…_≡=三・ −1「Ψ・

等4一 、一醗、z i ,7@ 1 媚1@ 〒 、1もP}q

⁝‡

τ篠縣

…噌 …….

灘i灘竈…珊 ≡1,.、一開1、 I   l伽@  4  } r   卜  , 醐1 1;1 1

唱_嚢羅認… 

罵…蓑4月…套5月蔀6月寺7月肇9月 1i『 X養 塁糠蟄1妻

噌 @・._藁7τ T

﹂i 葉下・︸

欄 il; i茎 鵬  氷

騰引i

_       

煤Q 細㌍「マ蒲 ・、ト! ; 1 F  〒T 軍端9,1  }N .三

iI

B η ……鰹,冒1i葉

概……琿毒峯一撚…ヨ羅一彌ll毒薫灘一h      :°揖事_↓

翼三膿一

@擢…… ;エ 鐵

r .1「

i.π

v

灘㍗ ,、 1

  iヨ

購τ1} 1i『 1→

_湊讐漏…畢

薬婁蓑難繋

難r { ;一}  1

},『 一辱 P  1@唱 ;}つ・  ;    1

5

r縫一一}輩

エユ・.一三……:=…   鐵  一

@  一一一ヨ≡  〒 「

@ 9     h     ↓  箕三ヨ穏ロ三・・ヨ…

† ≒ 一…=

i  1愉秩@  [ ,礁

11, 1 i

﹃﹁

導亜瀟…ii謹 ハ寛計 _ ¶… 「〒rこ二纏一3‡一{=卍蓼罵1.

@ +→    ↑郭

・  輩羅藝懸懇環

1マ堰ィr 呵丁;測 ︻i ・麟 1 欄 軍 ︻8 匿 [ 寸t T  l

      二

c≡叢鷺到 ≡焔話蠕蒙藁 ..籍漏  悉毒灘輩T ・羅一  r二 1碍・ 、翻一電 r 1謝 Ll ・︷

→{__螺 一湧力計…慕…撫ヨヨに彗 _:・一

uマ      ℃

葺諜…毒ξ三 .毒 ≡i耳井.i三 i・ 踊        」遠d  1 1

藝藝墨一・無卍顎 ⁝

一『刺D≡輯≡  =:_‡=鵡 _  ▼ソ

灘薫瓢・ふ倣導照聯綿 重一叩噂 「一  1 巳   卜

@ =   }門._

γ    一二i一 _写1    ru t  ll

T i

〒噌「}「コr_」 零 エ 1

黛鞭「灘彗操詳一簿無輩三荊一 _弓i_『ヨ}.「   1    π一  , ;   『

@「 。…,締 1 ・‡ヨ・ i】 ・,眼li1 t 1

図2 平常値に対する±変化

(4)

表3 自覚症状調査

¥lll謡鶉鑓ギ讐1腿鎚B識1瀦1ギ婁1盟c翻1轟盟讐 丁言量D   畢常値E2月 齣。1麗盟舗重2月顛講翫騰晶噸潔

07003003300303560585033003030000000XXOOOOX9       7XOOXXXOXXOOXOX3       4088888δx駈OOOOO×000GOXOX9      7XXOXOOOXXOOOOO4      6XXOXO×OXXOOXOOO      500370703733307 58651086333 1×OQOGOOOQXXXXX7      こノXXOO×XOOOXXOXX3      4XXOOXXOOOXXOXX3      4×00×OXOXXOOXXOO      5×OOOOXOOOOXXX×7      5XX︽XとてOOXκO×κX1      212345678101223262829船7700007070377011   56 1 311XXXX×XXXXXOXXX7

くくくくくOOXXXXOXく1      200XXXOO×O×OXXX3      4X×X×XOOXXXXXOX1       2×XXX×XO篤κ×X××X7XXXXXXXXXXXXX×03333370333073088888608880635

0000000000G×003       900000XOOOOOOXX9       ︻00000QOOOOOXOO3       9000000000000×03       9000000000000XX6       8XXXXXXGXXXOOXX1       207037700337777 6031155386116×OO×XXOOXOOXXOO       5×OCOOOXOOXOXOOー       ワ×XOOXXX×くOOXXX9       2×OOXXXOOXOOXXX3       4XXO×XXOXOOOXXO3       4×8x二萎65xo%

12345678101223262829船

  ねむけとだるさ

S333T4747如8350476070333333

00x×xxxx錦OXXXXXXX3X×X×XXXO3000xxxxx銘

X X X XOX X X3X×X×XXXXOO3707377581013ユーxoxoxoxx兇XOXOXXXX5       20000X XX XO       500×OX XOXO       FつOxxOxOxx男

X︵︾XO︵︶× KOO       5

13 P4 P5 P6 P7 P8 P9 Q0

コ﹂0000000

3

X X X X X X X XO

OK︽xx××x130xxx×xxx13

X X X X X X × ×O

X X X X X X X ×0×XXXXXXXO7373707313686063

xxOOOOOO乃

OA︶XO︵VOXXつ﹂       6xOOOOOOO88XX XOOOOXO       5XXOXXOOX8       3X XOO×OX X8       377337077113315−1

X X XX × XX XOOOOOOOOOO       10

X X XXXOX ×つノ

XXOX XOXX﹁      2

X X XOX XX X3

X X X X X X X XO34567890音11111112割

且 注意集中の困難

琴lii 3δ認

11・1弓

11ig

3300000373300053bXXOOOXOOX6     一フXXOOOXXXX3     3XOOOOXXXO6     500COOXCXC8     7xxOOOxxOO7     6XXOOOXOXO6     503333077758383511100xxxOxxx3     300xOxxxxx3     300XO罵OX︽寵4     4×OOOOxOOO8     7xOGO×Gxxx4     4

..δ﹃︑︐ー︐認911234570合12222223闘007033007 1墓 つノ3 

1

xxx×Oxxxx1

︽︽くくく︽x×︽0

.託.xo◎.き鱈×くxxxxxxxO

×ズく冥てごズxてo

xΣxヌxoxxメー0773000705618000600XOOOOXX7     .bOGGOCOGGX9     80xxOOOOOx7     bXOXOOOOCX7     6XOXOOOOXX6     5XXXXOGOOX4     47377330771316835Ll

XXXXOGX×X9     2GOXOOOOOG9     8ズ×000くx箕×3     3xOxOOxxxx3     3xxxGGxOxx3     3×xく属鷲c︶疋罵1

91121箆23242527鎗船

皿 身体各部の違和感

58 64 55 65 48 45 35 55 45 26 3

13 32 10

︑⊃ 3 74 η 81 71 29 61 29 35 26 23 32

9

湿

7 6

5

4

30 S3?U7初50432723

たが目が疲れやすく6月,7月に疲労が強くあらわれて

いる.

 D:①では計量②では作業に差なく重疲労している③ では計量④では変化がない.自覚症状では全体の割合い を見てもほぼ一定しており,他の4人よりも季節による 疲労度が少なく,季節にあまり左右されずもともと体力 があると思われる.

 E:①では仕込み②③④とも仕込み,仕込みは細かい 手作業と一定の場所での立ち作業のため全身が疲労する のであろう.季節では6月に疲労度が高くなっている.

自覚症状ではIllに対して回答していて仕込みが一番疲 れる作業であると思われる.ふくらはぎの変化は,4人 に比べて体型的にやせ型なのでむくみにくいのかも知れ ないが手足に疲れがたまりやすいのは,血液の循環に問 題があると考えられる.

 5人に共通していることは,足のだるさ,目の疲れ,

腰のだるさに集中して疲労度があらわれている.目を器 用に使っての作業は運動制御の働きや視覚情報を判断し ていく大脳皮質の働きが過度に及ぶことも大いに関係し ていると思われる.

 足,腰のだるさは,運動器である筋肉・関節に投射さ れた感覚で脳の賦活作用の低下,特に運動制御の不活発 さが関係していると思われる.また回復時間が十分とれ ないための蓄積的な影響があり,この疲労蓄積が全身疲 労症状に進みやすいことになるのであろう.多少の個人

差はあるが,洗い場における疲労度が一番高いことがわ かった.また不自然な姿勢による疲労また長靴をはいて の長時間の立ち作業にも疲労が多いと考えられる.

 行動時間調査においては表4に示すように,労働時間 は5時間,休憩1時間その後約1時間労働である.5時 間働き続けることになるため疲労がかなり蓄積されるこ

とになる.睡眠時間にっいては平均6〜7時間になるが 肉体的労働の多い作業にプラスして家事という疲労度を 考えると少なあな睡眠時間と言える.自覚症状で見ると 睡眠不足(項目 Nα28)では1人の100%を除いては睡眠 はとれていると答えている.睡眠はとれていても,神経 的に疲れているか,疲労度が高かったことになる.

表4 生活時間の平均値

 A      B  6.1     6,l

am 5+    am 5+

 pmOg   pmO8

 1.五     〇.9

 58・    4.5  1.6     3.3

 C     D      E  7.5      6.7      7.2

艦1㎝監1㎝轟91,

 0.9     1.1      1.0

 33    35     3.6  1.9     2.2      2.8

平均

眠事睡仕

休憩(昼休み)

家事 娯楽

 6.7 an 4.8+

 pmO.9  1.0  4.1  2.4 単位  (時同)

 図3に示すように,女性が働きながら仕事をする場合 やはり家事との両立を考え仕事をこなすためには,時間 の配分を常に考えて疲労も解消し規則正しい生活をして いることがわかる.

(5)

席田 昌恵

0 30 60 100X

A   睡眠 30% 仕事29%  家事28%

B  睡眠31%  仕事25% 家事23%

娯楽 8%

 休憩 5%

娯楽 16%

 休憩 5%

C   睡眠385%   仕事305%家事17%

D   睡眠34%   仕事31% 家事18%

E    睡眠 35% 仕事28% 家事18%

娯楽 9%

 休憩 5%

娯楽 1正%

 休憩 6%

娯楽 14%

 休憩 5%

       図3 生活時間の配分率

 食生活の実態においては,給食作業員の生活活動強度 はやや重いと判断し,個人の基準栄養所要量と摂取量を 表5のように示した4).栄養のバランスは,PFCバラ

ンス,動物性蛋白比,脂肪比,穀類エネルギー比にっい て平均値を算出した結果表6に示した.(P:F:C=

蛋白:脂肪:糖質)全体的に見ると,栄養摂取量では 100%に満たされている人は少なく,中でもビタミンB2 の不足が目立ち,その他にエネルギ・−t・食物繊維,カル シウム,鉄の不足もある.これらの不足は肉体的疲労に っながる.また疲労とのかかわりが深いリンのとり過ぎ からくるカルシウムとの関係も問題である.食塩にっい ても,漬物の摂取が多いため過剰になりやすい.

 食品群別では乳類の不足と肉,魚類のとり過ぎが目立っ たが,肉より魚が多いことは良い傾向にあるが動物性蛋 白質が多くなることになる.また,野菜不足でもあり特 に緑黄色野菜不足が問題点となる.体が酸性になりやす い傾向にあると思われる.朝食の摂取状況や6回の献立 を見てコーヒーを飲む人が以外に多く,タンニンと鉄と の関係が問題となりその代わりに牛乳を飲むように指導 が必要だと思う.

 以上のことから,家庭を持っ主婦がパートとして給食 作業にたずさわっていての疲労との関係は,一般主婦よ り時間的な使い方を考え家事を行ない,作業は日常の経 験から流れがスムーズであり,疲労はするが蓄積されな いような体作りができていると思われる.ただ食生活に おいて,家族のことは考えていても自分のことは簡単に 済ませてしまう傾向があるのでその点で食事指導が必要 であるが,規則正しい生活を送っていることがわかりこ の調査の目的を達せられた.

要  約

1)作業施設の厨房内で多種の立作業を長時間行なうた め足,目を中心に全身的に疲労する.

2)作業分担として,洗い場における疲労度が一番高V.

表5 各個人の基準栄養所要量と摂取量

エネ}ギー  蛋白翼   勧    2讐   力}シウム   yン   垂   ビタミンA  ピ,ミンBs  ピ,ミンB,  ビタミンC   全塩

kca1 9  9  9   ㎎  ㎎  ㎎  IU   ㎎   ㎎   ㎎   9

A

B C

D E

菱準量 摂取旦 i基準量 摂取量 基準丑 摂取量 基準丑 摂取量 蓋準丑 摂取量

2200  65 61 6.0  500 1781   74   72  3.1   406 2200   65  61  6。0   500 1196   47   42   2.0   261

2300    70   64   6.0    550 2142   90   89   6.6   705 2100    65   58   6.0    450 1582   84  48  4●7   366 2450   75   68   6.0    550

1238  44 37 3.0  334

50 P2

菊30釦墾艶舛5068    1

21 27 34 21 39

11 10 11 

11 10

92 95 94 80 39 01 00 01 01 10 器魏潔溜溜

20 25 24 20 27

11 1   11 11 

1

畿魏瑠鐸認

       1 10.0

10.0 10.0 5.7

10。0 15.9 10.0 12.9 10.0 9.2

A{152c顕。45才)B《152c亀40才)C{157co.44才)DΩ50c鷹.44才)E{164c1し46才)

表6 栄養バランス

A B C D E 目揉儘

P:F:C

動物性蛋白比 動脂:槌脂 穀類工軸F比

17:37;46  61.8

1:1.4

 27.8

17.5:35:47。5   65.0  1:2.8   31.2

17:36:47  61.0  1:0.

 28.0

22;28:50  68.4  1:2.4  30.7

14:29:57  48.0  1:0.79  39.O

12:25:63 4〔ト45

1:2−1:1

50・60

P;F:C 蛋白:脂肪:鎗質

(6)

3)季節的には気温,湿度ともに高い夏に肉体的疲労だ  けでなく精神疲労も高まる.

4)朝6時起床から夜11〜12時就寝するという比較的に 規則正しい生活を送っていること.

5)食生活も極端に乱れてはいないので平均して栄養成 分が摂取されていること.

6)乳類の摂取量だけは少ない傾向にある.

文  献

1)細井愛子,席田昌恵,武笠伸子:栄養学雑誌 Vo1

 40, Na 1 21〜29, (1982)

2)細井愛子,席田昌恵,武笠伸子:東京家政大学研究 紀要 第22集(2) (1982)

3)細井愛子,席田昌恵:栄養学雑誌 Vo1.40, Na 1

35〜39, (1986)

4)厚生省保健医療局健康増進栄養課監修:第三次改訂  日本人の栄養所要量,第一出版(東京) 1984

参照

関連したドキュメント

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

 本計画では、子どもの頃から食に関する正確な知識を提供することで、健全な食生活

モノづくり,特に機械を設計して製作するためには時

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

【留意事項】 手続きに時間がかかる場合がある

※2 Y zone のうち黄色点線内は、濃縮塩水等を取り扱う作業など汚染を伴う作業を対象とし、パトロールや作業計 画時の現場調査などは、G zone

※2 Y zone のうち黄色点線内は、濃縮塩水等を取り扱う作業など汚染を伴う作業を対象とし、パトロールや作業計 画時の現場調査などは、G zone

平均的な交通状況を⽰す と考えられる適切な時期 の平⽇とし、24時間連続 調査を実施する。.