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新入生のみなさん、ご入学おめでとうござい ます。さて、みなさんは本学で毎年開催されて いる貴重書展示会についてご存知でしょうか。
オープンキャンパスで図書館を訪れたことがあ る方はご覧になったかもしれませんが、図書館 1階、検索コンピュータ台の後方に案内絵ハガ キを掲示しています。これらは、貴重書展示会 の歴史を物語っています。
今回は、その中から平成13年(2001年)に開 催された日伊文化資料展示会に焦点を絞りたい と思います。この展示会では、ガリレオ・ガリ レイ、アルキメデスなどの著名人が執筆した多 数の貴重書が展示されました。ここでは、私が 特に興味を持った2冊をご紹介します。
1冊目はダンテの「神曲」です。ダンテ・ア リギエーリはイタリアのフィレンツェに出生し た詩人、哲学者、政治家であり、本書は彼の代 表作です。彼が「神曲」を執筆した理由は、政 争による彼自身のフィレンツェ追放、そして最 愛の女性の死からと言われています。また、本 書の興味深い点は、地獄篇、煉獄篇、天国篇の 三部から構成されている点です。イタリア文学 でありながら宗教的なニュアンスを醸し出して いるため、宗教文学とも表現ができると思いま す。さらに、カトリック教徒である彼は、「神曲」
に聖書からの引用をしていることから、本書は キリスト教文学でもあります。
2冊目はボッカッチョの「デカメロン」です。
ジョヴァンニ・ボッカッチョはダンテ同様フィ レンツェの詩人ですが、彼は散文作家でもあり ます。彼の代表作である、「デカメロン」の名 称はギリシャ語の「10日」という意味から「十 日物語」と呼ばれていますが、一方でダンテの
「神曲」に対して「人曲」とも呼ばれています。
その理由は、本書の内容が男女10人の恋愛話、
失敗談などであることから推測できると思いま す。また、私がボッカッチョについて興味深く 感じたことは、ボッカッチョは自分よりも50歳 程年上のダンテの理解者であり、彼を崇拝して いたことです。このことから、ダンテとボッカッ チョは互いに共通する部分があったのではと感 じました。
この他にも多数の有名な貴重書があり、図書 館ホームページの「デジタル展示会」にて過去 の展示会記録、展示目録を画像付きでご覧いた だけます。みなさんも、これらの貴重書から何 かを学んでみませんか。
ふじい のりこ(英米語学科3年次生)
案内絵ハガキから見た貴重書展示会のイメージ( 8 )
日伊文化資料展示会
「日本におけるイタリア 2001 年」を記念して
藤井 乃梨子 学生と図書館