eラーニン グ専門 家をeラ ーニングで養 成! 熊本大 学大学 院 教授 システ ム学専 攻(修士課 程)
1
大学院社会文化科学研究科 教授システ ム学専攻
熊本大学大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻 教授
鈴木 克明
http://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/
国立大学 法人 熊本大学
新しい教育のスタイル:
社会的構成主義の最新動向と その可能性
場所;東京八重洲ホール
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大学院社会文化科学研究科 教授システ ム学専攻
The Attack on ISD
● ISDは今 日のト レーニン グにおける チャレン ジに対しては、時 間がかか りすぎ、使い勝手 が悪す ぎる
● ISDのガイ ドにそのま ま従うと 、質 の悪い解 決策を 生み出し て しまう
● ISDは間 違間 違間 違間 違 ったったったった世 界観世 界観世 界観世 界観に固執している
− ISDは「学習者は知識がなく、専門家はスマートで知識を もっている」
という考え方に基づいている
− ISDにおいては、仕事は事前に定義できる ものだとしている が、実際 の仕事は、仕事が進みながら構成構成構成構成されていくものされていくものされていくものされていくものである
出典:ヒューマンバリュー社「Performance-Based Instructional Systems Design 参加報告2002年月26日~28日 開催」
http://www.humanvalue.co.jp/houkoku/pbisd/2002/index.htm 昔懐昔懐昔懐
昔懐かしいかしいかしい・・・かしい・・・・・・・・・
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IDプロ セスプロ セスプロ セスプロ セス モデルモデル モデルモデル誕生誕生誕生誕生 プログラム
プログラム プログラム プログラム学習学習学習学習 行動目標行動目標 行動目標行動目標 学習者検証 学習者検証 学習者検証 学習者検証のののの原理原理原理原理
基準準拠評価 基準準拠評価 基準準拠評価 基準準拠評価 形成的評価 形成的評価 形成的評価 形成的評価
行動主義心理学
ID
の歴史的変遷(鈴木、2006、p.92)
1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010
鈴木の留学時代
グリーンブッ ク 第1巻発刊
第2巻 発刊
パフォーマン ステクノロジー パフォーマン ステクノロジー パフォーマン ステクノロジー パフォーマン ステクノロジー
(
((
( 学習学習学習学習からからから応用から応用応用へ応用へへ)へ))) 教育以外教育以外
教育以外教育以外ののの選択肢の選択肢選択肢選択肢 KMS(((( 知識管理知識管理知識管理知識管理システムシステムシステムシステム)))) EPSS((( 業務遂行支援(業務遂行支援業務遂行支援システム業務遂行支援システムシステムシステム)))) 遠隔教育
遠隔教育 遠隔教育
遠隔教育 eラーニングラーニングラーニングラーニング ラピッドラピッド
ラピッドラピッド・・・・プロトタイピングプロトタイピングプロトタイピングプロトタイピング
第3巻 発刊?
GBS理論理論理論理論 誕生 誕生 誕生 誕生 ARCSモデルモデルモデルモデル
誕生 誕生誕生 誕生 9教授事象教授事象教授事象教授事象
誕生 誕生 誕生 誕生
認知主義心理学
構成主義心理学 4段階評価段階評価段階評価段階評価
モデル モデル モデル モデル誕生誕生誕生誕生
シ ステム シ ステムシ ステム シ ステム的的的ア プローチ的ア プローチア プローチア プローチ
鈴木克明(2006)「 システム的アプローチと学習心理学に基づくID
( 第6章) 」 野嶋 栄一郎・鈴木克明・吉田文( 編著)『 人間情報科学と
eラーニング』 放送大学教育振興会 2003.9.1 6-22 eラーニングファンダメンタル
第六章eラーニングの構成要素
行動・認知・構成主義の「持ち場」
(鈴木、2004)
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行動主義心理学のメカニズムは 刺激
=
反応と強化● CAIの原点となったプ ロ グラム学習モデル
● スモールステップ で失敗を 回避する のが良いとした点は、失敗とその 振り返り(リフレクショ ン)を 重視する 現代の教授モデルとは相容れない 主張
● 積極的に反応を 促すことや、反応の正否を 即時にフィードバックするこ と、あるいは個々に異なる 学習ペースを 確保することなど の原則は、
今日でも基礎学習の支援環境構築の原則として有効
● 刺激=反応を 重視する 観点からドリル型CAIが重視され、項目制御方 法が詳細にわたって研究されてきた(項目間隔変動型、三重プ ール構 造型、状態前進型など )。基礎事項の繰り返し練習など には有効な教 授方略を 提供するこれらのドリル制御方法についての研究知見は、広 く実践場面で応用されている とは言い難い状況である 。
出典: 鈴木克 明(2004)「 詳説インス トラク ショナ ルデザ イン」 日 本イーラ ーニングコ ンソ シ アム p.9-23
2003.9.1 6-22 eラーニングファンダメンタル
第六章eラーニングの構成要素
図表4-4:プログラム学習の5原理
積極的反応の原理 即時確認の原理 スモールステップの原理 自己ペースの原理 学習者検証の原理2003.9.1 6-22 eラーニングファンダメンタル
第六章eラーニングの構成要素
行動主義心理学がIDを生んだ
IDが心理学 の研 究知見 に基 づいて学 習環境 を 整備するというア プローチ をとる源
学習のメ カニ ズム を知る ことで、より良く 学習 が支 援できると考える。これがIDモ デル・理論として結 実している 研究 の成果で ある。
IDプロセスにシ ステム的なア プローチ が採 用され たのも、プ ログラム学習 時代 の「学習者 検証 の原 理」にその起源 がある。 データに基 づいて、実際 に 使いも のになる 教材 をつく っていこう とする姿 勢 が気 づかれたことの意味 はとても 大きい。
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認知主義心理学は コンピュータをモデルに発達
● 認知主義 のID モデルの 代表は 、ガニェ の9教授事 象
− 「教授とは、学習の内的・外的条件を 整備して学習を 支援する 営みで ある」との定義と「異なる 性質の学習課題を 達成する ために最良の学 習環境は異なる 」という前提に基づいて整理した
− (例:先行オーガナイ ザは言語情報の学習に有効であり、代理強化 は態度の学習に有効など )。
− この功績と人間の学習プロ セス(情報処理モデル)に基づいて教授 過程を 整理した9教授事象の功績によ り、「教授設計理論の生みの 親」と位置づけられている。
● ARCSモデル もこの時 期に誕生
− 学習への動機づけに関連する 心理学理論を 整理してモデル化し、学 習意欲に焦点をあてた動機づけ設計の教授方略と設計過程を 提案 した
出典: 鈴木克 明(2004)「 詳説インス トラク ショナ ルデザ イン」 日 本イーラ ーニングコ ンソ シ アム p.9-23
2003.9.1 6-22 eラーニングファンダメンタル
第六章eラーニングの構成要素
人間の内部情報処理過程をモデ ル化
ガニェの9教授事 象
感情系 感情系感情系 感情系
系 系系 系 意 意意 意注 注注 注
短 短短 短 期 期期 期 記 記記 記 憶 憶憶 憶
長 長長 長 期 期期 期 記 記記 記 憶 憶憶 憶 感 感 感 感 覚 覚 覚 覚 情 情 情 情 報 報 報 報
図表 図表図表
図表999-9---4444:::人間:人間人間人間ののの情報処理の情報処理情報処理情報処理モデルモデルモデルモデルとととと9999教授事象教授事象教授事象教授事象 事象 事象事象 事象1111 事象
事象 事象 事象2222
事象 事象事象 事象3333 事象
事象事象 事象4444
事象 事象 事象 事象5555
事象 事象 事象 事象6666 事象 事象 事象 事象6666 事象 事象事象 事象7事象777 事象事象 事象7777
事象 事象 事象 事象8888
事象 事象事象 事象9999
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構成主義:意味を構成するプロセス
● 認識論[epistemology] の一つ で、「 知る ということは 自分の 中に 意味を 構成する こと」と 考える 立場
● 心理学者ピ ア ジェの理論が見直され て、人間の 知識が 「シェ マ
(スキーマ)」 というか たまりに取 り込ま れていく・か たまりを 形成 していく過程 とし て学習 が捉えられる 。
● ヴィゴツ キーの最近接 領域説 (ZPD)に ならい 、他者 との交 流に よ って知識が 社会的に 構成さ れていくとする 立場( 社会的 構成 主義)がある 。
● これま での 行動主 義・認知 主義が 、客 観的に捉 えられる (誰が 見ても同じ) 知識を 身につける プロ セスとして学習を 捉えてい た
(客観主義)のに対 して、学習 者一人ひ とりが( 各自異 なる )意 味を 自ら構成 していく過程 とし て学習を 捉えている 。
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認知理論と教授理論の混同?
● 知識が学習者一人ひとりの頭の中で構成される という立場を とったとして も、それは教授(もしくは学習環境の整備)を 否定することにはつながらな い。
● 構成主義を 信奉する 人々がこの点を 誤解している ために、「教師は新しい 知識を 直接的に教える べきではなく、生徒たち 自身で知識を 構成させる べ きである という誤概念」(p.11)を 持つ場合がある と指摘
● 「いかに教える べきか」という教授法の問題には注意を 払わずに、ひたす ら生徒たち 自身に知識を 構成させよ うと自らの教授活動を 制限してしまう。
「教師は、生徒たち の既有知識に注意を はらい、必要に応じて指針を 与え る 説明を すべきである 」と指摘
● いかなる メカニズムで学習が進む(と考える )にせよ 、そのプロ セスを 外側 から支援するよ うに工夫して働きかける ことは可能
米国学術研究推進会議『授業を変える:認知心理学のさらなる挑戦』
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構成主義に基づく教授設計理論
● STAR遺産モデル
− これま でに、算 数を現 実の文 脈を示す ビデオ ストー リーを通し て教 える ジャ スパー プロ ジ ェクトを 支えた「 錨をおろした教 授[anch ored ins truct ion]」 (鈴 木、1995) の発展 形
● 「認識論としての構成主義に基づいて確立された教授設計理論はまだ ない」(Miller & M iller, 2000, p.162)と断言する 主張もある 一方で、「今 日のICT利用教材向けの教授設計指針となる 学習理論の主流は、情 報から意味を 読み取り理解しよ うとする 能動的な学習者の役割に価値 を おく構成主義の原理に基づいたものである」(Oliver & Harring ton, 2000, p.179)とする 積極的な見方もある 。
構成主義に基づく教授設計の原則
− (1)共同作 業、(2 )多視 点からの ア プロー チ、(3 )真正 な[aut hent ic]文 脈
(コンテキ スト) の3つが 挙げられ ることが多い 。
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構成主義 に基 づくオンライン学習支援 の要素
(Oliver & Harrington, 2000)
現実味がある文脈の中に置かれたときに、問題解決が実行できるかどうかを評価すること。真 正な文脈で真正な活動を行わせる過程で、不可分な要素として評価活動も統合する。
真 正 真 正 真 正
真 正なななな 学習成 果学習成 果学習成 果学習成 果のののの 評評評評 価
価 価 価
教師はコーチ、ま たは支援者(ファシ リテ ータ)の役割を果たすこと。少し学習が進んでいる同 輩からのコーチングも採用すること。
教 師教 師
教 師教 師によ るによ るによ るによ るコーチングコーチングコーチングコーチング とととと 足 場足 場
足 場足 場づくりづくりづくりづくり
得た知識が何かを確かめることができるようにすること。アーティキュレーシ ョ ン(分節化?)を 可能にする程度に複雑な課題に取り組ま せることで、まずはグループとして、次に個々の参加 者が学習成果を把握できるようにする。
暗 黙知 暗 黙知 暗 黙知
暗 黙知をををを 表出表出表出表出す るす るす るす るアーアーアーアー テ ィキュレー ショ ン テ ィキュレー ショ ン テ ィキュレー ショ ン テ ィキュレー ショ ン
学習の成果とプ ロセスを振り返る機会を設けること。学習過程のど の時点にも戻って記録を見 直すことや熟達者のやり方や他のグループ のやり方と見比べることができる仕組み
リフレク ション リフレク ション リフレク ション リフレク ション
現実世界の学習は、個々に取り組む活動からよりも、グループ 活動から得られている。ペアや 小グループ をつくって学習に取り組ませ、グループ全体の成果に対して報酬を与える仕組み を構築する。
共 同的共 同的 共 同的共 同的 なななな知識 構築知識 構築知識 構築知識 構築
複数の視点からの情報を提供して、深みを持たせること。さま ざまな視点から捉えた情報を提 供するか、共同作業を通して自分とは異なる視点に触れる機会を設ける。
複 数 複 数 複 数
複 数のののの役 割役 割役 割役 割とととと 視点視点視点視点
熟達者が何を考え、何を行ったかを知る機会をつくること。表面上は現実世界に見えるエ ピ ソードを観察させ、参画させる。
熟 達者熟 達者
熟 達者熟 達者のののの 仕事仕事仕事仕事をををを モモモモ デ リング
デ リング デ リング デ リング
学習活動そのものが現実に起こりうるようなものであること。断片的な課題をいくつもこなすよ りは、一つの複雑な問題にじっくりと時間をかけて取り組ませる。
真 正真 正 真 正真 正なななな 活動活動活動活動
知識や学習成果が用いられる現実の文脈の中で教えること。現実味がある文脈をそのま ま提 示することで「豊かな文脈ア フォーダンス」を確保する。
真 正 真 正 真 正 真 正なななな 文脈文脈文脈文脈
出典: 鈴木克 明(2004)「 詳説インス トラク ショナ ルデザ イン」 日 本イーラ ーニングコ ンソ シ アム p.9-23 eラーニン グ専門 家をeラ ーニングで養 成! 熊本大 学大学 院 教授 システ ム学専 攻(修士課 程)
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ピアジェの同化と調整
● 同化:自己 の持つ 知識や 活動様 式の中に環 境から 情報を 取り込むこと
● 調整:取 り込む 際に既有 の知識 や活動 様式を 修正す ること
− →知識は同化と調整を繰り返しながら少しずつ構成されていく
− (既有の知識がより洗練されたものになっていく)
● 構成主 義:子 どもの能 動性と先 行知識 の働き を想定し ている
− cf経験主義:「白紙」に書き込みが増えていくことが発達
● 一方で、知識 の領域 固有性 を想定し なかった
− →同じ知識が誰でも同じように構成されていくとした
● (近年の 構成主 義ではこの点 は否定さ れた→個人 ごとに違 う構成 )
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ヴィゴツキーの発達最近接領域
(ZPD::::Zone of proximal development)
● 学習者が 一人でできる こと と、自 分よ り有能な他者の 手 を 借りればできる ことと の間の 領域の ことを 指し ており、
有能な他 者がうまく 学習者 の「足 場を つくってやる =支 援(scaffolding)」する ことで、その領 域は縮 まる ものと 考 えられる 。
http://www.educ.utas.edu.a u/users/il web b/researc h/scaffoldi ng.htm
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正統的周辺参加
(LPP::::Legitimate Peripheral Participation)
● 学習とは 「社会 的な実 践共 同体への 参加の 度合いを 増すこと」
● 初学者:中 心的 な役割を 果 たすだけ の知識 や能力 がな い→周辺的 参加
● 最終製品に貢 献する (正統 的参加)端 役(仕 立て屋 の ボタン 付け)が与えられ 、重 大な失敗を 最少にする よ う な順序 で活動 が準備 され て
いる http://www.learni nga ndteac hin g.info/
learn ing/situ ated.htm
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認知的徒弟制(ブラウン)
Cognitive Apprenticeship 認知的な学習を 徒弟制度化する ヒント
● 学習目標について、今何を 学んでおけば 先になにができるよ うになる か、因果的な 関係を 学習者自身が分かるようにする
● 学習すべきことがらを 学習者が既に知っ ている ことに結びつけ、次に何をすればよ いかが学習者の目からも見えやすくする
● できる かできないかを テストする のではな く、できたらなぜそれ でできる のか、それ ができる と次になにができる はずかを 考え る 習慣をつくる
● 一人ではできないことには手助けを 与え、
まずできるようにしてから、その後それを 一人でもできるよ う導く
①①
①①モデリングモデリングモデリングモデリングModeling
②②②
②コーチン グコーチン グコーチン グコーチン グCoaching
③③③
③足場足場足場足場づくりとづくりとづくりと足場外づくりと足場外足場外足場外しししし Scaffolding and Fading
④
④④
④外化外化外化外化Articulation
⑤
⑤⑤
⑤省省省省察察察察Reflection
⑥
⑥⑥
⑥探索探索探索探索Exploration
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客観主義VS構成主義
哲学的観点で眺めてみる と・・・
• 現実世界のコピ ー
• 真実と一致する 理論
• 単一・普遍的
• 統一主義・普遍法則の発見
• 量的測定や制御可能な実験
• 経験や行為による 構成
• 社会的同意の得られた 知識の創造
• 複雑・文脈的
• 多元論・ロ ーカルな知識の 創造→相互すり合わせ
• 質的方法・解釈学的分析
知識の性質・有効性
科学の目的
科学的方法
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ラディカルな社会的構成主義
● 知識は社 会的に構成 される もの であり 、時代を 超えて、
蓄積される ものとは 考えない。
− 自然科学的な「知」について語れないという限界
● 言語か らなる 知識 こそが世界 の現れ 方を 決定づける の であり、言 語なしには私 たち は何も知覚 できない(言 説 至上主義) 。
− 言語を 使って現実が構成される 恣意性はある が、遺伝・身体・
文化など 言語以外の影響もある
● 知識は個 人の頭 の中にある のでは なく、共 同体に存在 する 。知識は個人 の内的プ ロ セスではなく コミュニケー ショ ン という社会的プ ロ セスにおいて生成される 。
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Jonasse n, D. H. (1991). Evaluati ng constructiv istic lear nin g. Education al Techn olo gy, 31(9), 28-3 3.
知識習得の3段階
(Jonassen, 1991)
● 知識習得の3段階 構造化領域 技能に基づくレベル難構造化領域 知識に基づくレベル綿密(精巧)な構造 スキーマ的パターン
内的結合知識初期レベルの知識習得アドバン スレベルの知識習得(グループ学習)エキス パートレベルの知識獲得練習フィードバック解説 徒弟制コーチング経験
学習者のレベルにあわせて、客観主義と構成主義の教授 方法を 組み合わせた一見、合理的なアプローチに見える が、パラダイム論の視点から考察する とこのモデルは客観 主義の枠組みから外れていない主張と見なされる。(中略)
コーチングやグループ学習なども従来の教育理論におい ても取りざ たされている 手法である 。それならば、あえて
「構成主義」を 持ち出さなくとも、従来の枠組みで説明する ことができるモデルと見なすべきである 。ジョ ナセン の理論 では、単にコーチングやグループ学習を 取り入れることが 構成主義的な教授方法である かのよ うな誤解を 招く恐れ がある(久保田、1995、p.226; 久保田、2000、p.33-4)。
出典:久保田賢一(1995)「教授・学習理論の哲学的前提:パラダ イム論の視点から」『日本教育工学雑誌』18(3/4)、21 9-23 1
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構成主義の学 習環境 デザインガイドライン
(久保田、2000)
1 . 学習活動を 実際に解決しなければならない問題として、よ り大きな枠 組みのなかに埋め込む( 自身によるテーマ設定、学び方の責任主体)
2 . 学習者が、問題や課題に主体的に取り組めるよ うに支援をする( ミミ号の 冒険は好例)
3 . 本物(Authentic)の問題状況を デザインする
4 . 現実の複雑な社会状況を 反映した学習環境と課題を デザイン する
5 . 問題解決に向けて取り組んでいる プロ セスを 学習者自身が自分のこと としてとらえられる 環境を デザインする
6 . 生徒の学びの過程を 支援し、多様なコミュニケーショ ン・モードを 活用 する 環境をデザイン する
7 . 多様な視点で評価できる 学習環境を デザインする
8 . 学習内容と学習プ ロ セスの両方について内省する 機会を 用意する
出典:久保田賢一(2000)「構成主義パラダイムと学習環境デザイン」関西大学出版局 eラーニン グ専門 家をeラ ーニングで養 成! 熊本大 学大学 院 教授 システ ム学専 攻(修士課 程)
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CLE(
Constructivist Learning Environments
)モデル● 提唱者:David H. Jonassen
● CLE(構成主義的学習環境)を問題・質問・プロ ジェクトを中心に、関連する事例、情報資源、認 知ツール、会話・協調ツール、社会的・文脈的支 援システムが取り囲む同心円状の環境として概 念化し、3種類(モデリング・コーチング・足場)の 学習支援を提案。
鈴木克明(2005)「〔解説〕教育・学習の モデルとICT利用の展望:教授設計理論の視座から」
『教育システム情報学会誌』2 2巻1号、4 2-53
参考サイト(輪読の輪):http://www2.gsis.kumamoto-u.ac.j p/~core/GB2/10/
J onas sen, D. (1999). Chapter10:Des igning Cons truc tiv is t Learning Env ironments . In Charles M. Reigeluth (Ed.), INSTRUCTIONAL-DESIGN THEORIES AND MODELS (Vol. II): A New Paradigm of Ins truc tional Theory . LEA.
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客観主義の教育とCLEsと の根本的な違いは、学習 は以前に教えられた概念 や原理の例示としての活動 なのではなく、むしろ問題 が学習に駆り立てる。学習 者は問題解決のために領 域の中身を学ぶのであり、
学習の応用として問題を解 決するわけではない。
1. Question / Case /Problem / Proj ect
(
((
( 質問質問質問質問///事例/事例事例事例///問題/問題問題問題//// プロ ジェ クト プロ ジェ クト プロ ジェ クト プロ ジェ クト))))
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人はどのようなときに 学ぶのか?(波多野・稲垣)
1)必要か ら学ぶ: 自分は 自分の 行動の 主人公 であ るという感じを 持つ活動 に従事する
● 2つの条件 :
(1)他人が作り出した必要性(将来大学に入るために必要)ではなく、自分の現 実的な問題を処理する上で不可欠だと実感すること。
(2)手段と目的が切り離せない関係にあること。(小遣いを得るために漢字の練 習をする、はあてはまらない)
2)知的好 奇心に より学ぶ:人 は理解 を求め る
− ←様々な環境に適応して生きてきたことと関係あり
− →自分なりに納得がいく解釈を作り出そうとする
− 引き起こされるとき=認知的不調和が起きたとき=自分の理解が不十分だと 思ったとき
( 1) 驚き: 既に知ってい ることと 違うことに出 会ったとき
( 2) 当惑: 複数の 対立す る考えがあ ること を知ったと き
( 3) 協調欠如: 手 持ち の情報 がうまく 関連づけら れずにぴたっと 分かった 感じがし ないとき
波多野誼余夫・稲垣佳世子(1989)「人はいかに学ぶか」中公新書
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行動・認知・構成主義の「持ち場」
(鈴木、2004)
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行動・認知・構成主義の「持ち場」
を考える意味
● 行動主義に基づい たドリル や、認知主 義に基づいた学習プ ロ セス支援の 枠組み 、さ らには構 成主義に 基づいた学 習環 境の構築 など 、教授 設計 で用いる ことが できる 道具箱の 中 身は、ますます複 雑になってき ている 。
● ある 特定の主義主張を 信奉 し、「 自分は これ しか使 わない」
と決めれ ば、気 分は楽に なる 。一方 で、ど の道 具を ど う使っ ていけば、全 体と してよ り良いものが出 来る か、という問い を 前提にして道具の 組み合 わせ方を 模索する と、教授設 計 者に認知的負 荷がか なり かかる 。しか し、良いもの ができる 可能性は 高くなる はずである 。
出典: 鈴木克 明(2004)「 詳説インス トラク ショナ ルデザ イン」 日 本イーラ ーニングコ ンソ シ アム p.9-24
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トレンドとしての勢力
● 行動・認知 ・社会 構成主 義の移 り変わり が「古い主 義が否 定 されて新しい主義に バトン タッチしたわけでは なく、トレン ドと して勢 力を 増しただけである 。行動 主義の 研究者によ って提 供され た知見 は否定 される こと なく、さらに行 動分析 学と して 今も精 緻化さ れ続けている 。」( 向後 、2002 、p.260) との指 摘 もある
● 問題解決を 志向し て、使える 研究 成果は 何でも使おうとする 折衷主義( eclecticism)の重 要性が 増している と考 えられる 。
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eラーニン グの 土台:
行動主義 、認知 主義、状 況主義 学習論 と その統 合(向後、2005)
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eラーニン グの 土台:
行動主義 、認知 主義、状 況主義 学習論 と その統 合(向後、2005)
向後千春(2005.1 1)eラーニングの土台:行動主義、認知主義、状況主義学習論とそ の統合『第3回WebCT研究会予稿集』Pp.1-4
大学院社会文化科学研究科 教授システ ム学専攻
これからは職場での インフォーマルな学習だ!
トレーニングにかける 投資は2-5%であり、
残り(ほとんど )はワー クプ レース学習とその 支援に向けられてい る 。
Rosen berg, M. J. (2006). Beyond E-L earn ing: Appr oach es And Techn olo gies to Enhanc e Organiz ation al Kno wle dge, Le arni ng, And Performa nce. Pfeiffer.
eラーニン グ専門 家をeラ ーニングで養 成! 熊本大 学大学 院 教授 システ ム学専 攻(修士課 程)
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大学院社会文化科学研究科 教授システ ム学専攻
フォーマルとインフォーマル学習 移行か両輪か?
•
Intentional•
クラスルーム学習•
コンテンツ•
ID•
LMS+CMS•
職務分析•
コンピテンシー•
Informal•
ワークプレース学習•
コンテキスト•
KM+EPSS•
ポータル+検索•
タレントマネジメント2003.9.1 6-22 eラーニングファンダメンタル
第六章eラーニングの構成要素
eラーニング コミュニ ティの全 体像
研修で学ぶ Instruction
経験して学ぶ Experience 情報で学ぶ Informat ion
仲間から学ぶ Interactio n
eラーニング e-Learning eラーニング e-Learning 学習する組織Learning Organization
パフォーマンス・サポート・システム Performanc e Support System パフォーマンス・サポート・システム Performanc e Support System ナレッジ・マネージメント・システム Knowledge Manage ment System ナレッジ・マネージメント・システム Knowledge Manage ment System
コミュニティ e-Community
コミュニティ e-Community
eラーニング・
コミュニティ e-Learning Community 環境対応 パフォーマンス
向上
図表6-2:eラーニングコミュニティの全体像 出典:香取一昭(2001)「eラーニング経営」エルコ、p.91
狭義の
広義のeラーニング
2003.9.1 6-22 eラーニングファンダメンタル
第六章eラーニングの構成要素
類似概念(香取)遠隔教育遠隔教育遠隔教育遠隔教育((((ディスタンスディスタンスディスタンスディスタンス・・・・ラーニングラーニングラーニングラーニング))))
通信 通信 通信 通信 教育 教育 教育 教育 (PBT) (PBT) (PBT) (PBT)
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WBT WBT WBT WBT
衛星遠隔 衛星遠隔衛星遠隔 衛星遠隔 教育教育教育 教育
同 期 型 学 同 期 型 学同 期 型 学 同 期 型 学 習習習 習 シ ス テシ ス テシ ス テシ ス テ ム ムム ム
EPSSEPSS EPSSEPSS
K MS K MS K MS K MS
((((ナレ ッジナレ ッジナレ ッジ・ナレ ッジ・・・ マネーマネーマネーマネー
ジ メント システ ム ジ メント システ ム ジ メント システ ム ジ メント システ ム))))
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eラーニングラーニングラーニング化ラーニング化化した化したしたした 集合研修 集合研修 集合研修 集合研修
ネットワーク ネットワークネットワーク ネットワークをををを 活用 活用活用 活用したしたしたコラボしたコラボコラボコラボ
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ングング
ング・・・コミュニティ・コミュニティコミュニティコミュニティ))))
広義 広義 広義
広義ののののeeeラーニングeラーニングラーニングラーニング
図表0-3:eラーニングの類似概念
(香取、2001による)
大学院社会文化科学研究科 教授システ ム学専攻
ナレッジ・マネジメント オンライン・トレーニング
ラーニング・
アーキテクチャ インフラ
学習に対するポジティブな文化 経営トップの支援と チェンジ・マネージメント
健全なビジネスモデル
トレーニング担当部署の変革 図表6-1:eラーニング のための戦略的基盤
(ローゼンバーグ「eラー ニング戦略」2002)
eラ ーニングはeトレーニ ングではない。eラ ーニ ングはオンライントレー ニン グとナレッジマネジ メン トを 両輪として成立 する 。
2001
E-Learn ing: Strategi es for Deliv erin g Know led ge in the D igita l Age
eラーニン グ専門 家をeラ ーニングで養 成! 熊本大 学大学 院 教授 システ ム学専 攻(修士課 程)
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e
ラーニングの再定義(Rosenberg, 2006)
● E-learning is the use o f Intern et tech nologies to create and deliver a rich learning environment that includ es a broad array o f instruction and information resour ces and solutions, the goal o f which is to enhance individual and organizational performance. (p. 72)
● Eラ ーニン グとは豊かな学 習環境を 創造し 届ける ための イン ターネット技術 の利用 であり、広範囲 のイ ン ストラ ク ショ ン と情報のリソー スと ソリューショ ン が含まれる 。そ の目的は 、個 人と組 織のパ フォ ーマン スを 高める ことに ある 。 (鈴木による、まぁ穏当と思える試訳)
Rosen berg, M. J. (2006). Beyond E-L earn ing: Appr oach es And Techn olo gies to
Enhanc e Organiz ation al Kno wle dge, Le arni ng, And Performa nce. Pfeiffer. eラーニン グ専門 家をeラ ーニングで養 成! 熊本大 学大学 院 教授 システ ム学専 攻(修士課 程)
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インストラクショ ンとインフォメーショ ンの違い なんてど うでもよい(引用)
(Rosenberg, 2006)
● IDの純粋主義者は「インフォメーションはインストラ クションではない」というが、だからどうだって言うの さ。もし情報が自分の職務に役立つのならそれをく れ。コースを最初から最後まで受けろとは言わない でくれ。ネットに良い情報源があるならばその購読 権を、そばに専門家がいるならばその連絡先をくれ。
とにかく仕事がうまくできるようになる方法をくれ。そ れがインストラクションと呼ばれなくても、私には何 の問題もない!(ジェイ・クロス) (p. 72)
ー鈴木による超意訳 Rosen berg, M. J. (2006). Beyond E-L earn ing: Appr oach es And Techn olo gies to Enhanc e Organiz ation al Kno wle dge, Le arni ng, And Performa nce. Pfeiffer.